JP2001091067A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2001091067A JP26535999A JP26535999A JP2001091067A JP 2001091067 A JP2001091067 A JP 2001091067A JP 26535999 A JP26535999 A JP 26535999A JP 26535999 A JP26535999 A JP 26535999A JP 2001091067 A JP2001091067 A JP 2001091067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 四方弁の位置合わせ不良を確認して、安定し
た運転状態を維持することができる空気調和機を提供す
ることにある。 【解決手段】 一つの冷媒配管系に接続された複数の室
外機3a、3bと、当該冷媒配管系に並列に接続された
複数の室内機5a、5bとを備え、室外機3a、3bに
は冷房運転位置と暖房運転位置間で切り替わる四方弁9
a、9bを備えた空気調和機である。運転命令が出力さ
れた時に室外機3a、3bの四方弁9a、9bの位置を
冷房運転位置或いは暖房運転位置のいずれかに統一させ
る指令を出力する制御手段と、冷媒温度を検出する温度
センサ13a、13bと、温度センサ13a、13bの
検出した運転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度
とを比較し、この比較結果に応じて、制御手段による四
方弁9a、9bの位置合わせが不良であると判定する判
定手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの冷媒配管系
に接続された複数の室外機と、複数の室内機とを備え、
各室外機には四方弁を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一つの冷媒配管系に接続された
複数の室外機と、当該冷媒配管系に並列に接続された複
数の室内機とを備え、各室外機には冷房運転位置と暖房
運転位置間で切り替わる四方弁を備えた空気調和機が知
られている。
【0003】この種の空気調和機では、運転開始時に各
室外機の四方弁の位置を冷房運転位置或いは暖房運転位
置のいずれかに統一させる指令を出力する制御手段を設
け、四方弁の位置を統一させた後、運転を開始するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、制御手段が、四方弁の位置を冷房運転位置或
いは暖房運転位置のいずれかに統一させる指令を出力し
ても、実際に四方弁の運転位置が切り替わったか否かを
確認していない。
【0005】このため、四方弁に不具合があり、四方弁
の運転位置が統一されない事態が発生しても、制御手段
は、すでに統一されたものとして運転を開始させるの
で、例えば、一方の室外機の圧縮機の吐出管から、他方
の室外機の圧縮機の吸込管に冷媒が流れたりして、運転
が不安定になるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の技術が有
する課題を解消し、四方弁の位置合わせ不良を確認し
て、安定した運転状態を維持することができる空気調和
機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一つの冷媒配管系に接続された複数の室外機と、当該冷
媒配管系に並列に接続された複数の室内機とを備え、各
室外機には冷房運転位置と暖房運転位置間で切り替わる
四方弁を備えた空気調和機において、運転命令が出力さ
れた時に各室外機の四方弁の位置を冷房運転位置或いは
暖房運転位置のいずれかに統一させる指令を出力する制
御手段と、冷媒温度を検出する温度センサと、冷媒圧力
を検出する圧力センサと、前記温度センサの検出した運
転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度とを比較
し、この比較結果に応じて、前記制御手段による四方弁
の位置合わせが不良であると判定する冷媒温度による判
定手段と、前記圧力センサの検出した運転中室外機の冷
媒吐出圧力と他の運転中室外機の冷媒吸込圧力を比較
し、この比較結果に応じて前記制御手段による四方弁の
位置合わせが不良であると判定する冷媒圧力による判定
手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明では、温度センサの検
出した運転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度と
を比較した結果に応じて、四方弁の位置合わせの不良の
有無判定するので、四方弁の運転位置が統一されないま
ま運転が続行されることがなく、安定した運転状態を維
持することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記温度センサは暖房運転時における室外
熱交換器の入口温度を検出し、前記判定手段は、運転開
始前の冷媒温度が運転開始後の冷媒温度よりも所定温度
高い場合、四方弁の位置が暖房運転位置にあると判定
し、運転開始前の冷媒温度が運転開始後の冷媒温度より
も所定温度低い場合、四方弁の位置が冷房運転位置にあ
ると判定し、これらの判定結果と、要求運転に対応する
四方弁の位置とが不一致の場合、前記制御手段による四
方弁の位置合わせが不良であると判定することを特徴と
する。
【0010】請求項2記載の発明では、室外熱交換器に
おける運転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度と
を比較すると、四方弁の運転位置を判定できるので、こ
れらの判定結果と、要求運転に対応する四方弁の位置と
が不一致の場合、四方弁の位置合わせが不良であると判
定される。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記圧力センサは、前記室外機における圧
縮機の吐出圧力および圧縮機の吸込圧力を検出し、前記
冷媒圧力による判定手段は、ある室外機の運転中吐出圧
力と他の室外機の運転中吸込圧力との差が基準圧力差以
下になった場合、それをもって異常であると判定するこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1において、1は空気調和機を示してい
る。空気調和機1には2台の室外機3a、3bと2台の
室内機5a、5bとが備えられている。この空気調和機
1には、複数の室外機3a、3bと複数の室内機5a、
5bとが、一つの冷媒配管系に備えられている。室外機
3a、3bには、圧縮機7a、7bが設けられており、
この圧縮機7a、7bの吐出管8a、8bには、冷房運
転位置と暖房運転位置間で切り替わる四方弁9a、9b
が設けられている。
【0014】冷房運転時の冷媒の流れ(実線で示す。)
に沿って配管の接続関係を説明すると、四方弁9a、9
bには、室外熱交換器11a、11bが接続されてお
り、この実施の形態では、室外熱交換器11a、11b
に室外熱交換器温度センサ13a、13bが接続されて
いる。この室外熱交換器温度センサ13a、13bに
は、室外膨張弁15a、15bが接続されている。17
a、17bは室外送風機である。室外膨張弁15a、1
5bには冷媒配管19aを介して、室内機5a、5bの
室内膨張弁21a、21bが接続され、この室内膨張弁
21a、21bには、室内熱交換器23a、23bが接
続されている。25a、25bは室内送風機である。室
内熱交換器23a、23bには冷媒配管19bを介し
て、室外機3a、3bの四方弁9a、9bが接続され、
この四方弁9a、9bにはアキュムレータ27a、27
bが接続されている。アキュムレータ27a、27bに
は、圧縮機7a、7bの吸込管10a、10bが接続さ
れている。
【0015】暖房運転時の冷媒の流れ(点線で示す。)
に沿って配管の接続関係を説明すると、四方弁9a、9
bには、冷媒配管19bを介して室内熱交換器23a、
23bが接続されている。この室内熱交換器23a、2
3bには、室内膨張弁21a、21bが接続され、この
室内膨張弁21a、21bには、冷媒配管19aを介し
て、室外膨張弁15a、15bが接続されている。この
室外膨張弁15a、15bには、室外熱交換器温度セン
サ13a、13bが接続され、室外熱交換器温度センサ
13a、13bには、室外熱交換器11a、11bが接
続されている。この室外熱交換器11a、11bには四
方弁9a、9bが接続され、この四方弁9a、9bには
アキュムレータ27a、27bが接続され、このアキュ
ムレータ27a、27bには圧縮機7の吸込管10a、
10bが接続されている。
【0016】又、吐出管8a、8bには、冷媒吐出圧力
センサ12a、12bが接続され、吸込管10a、10
bには、冷媒吸込圧力センサ14a、14bが接続され
ている。
【0017】又、室外機3aには、制御器29が設けら
れている。この制御器29は室外機3a、3bの四方弁
9a、9bと室外熱交換器温度センサ13a、13bと
圧縮機7a、7bとに制御線を介して接続されている。
【0018】この制御器29は、運転開始時に室外機3
a、3bの四方弁9a、9bの運転位置を冷房運転位置
或いは暖房運転位置のいずれかに統一させる指令を出力
し、以下、図2に示すフローチャートに従って、各室外
機3a、3bの四方弁9a、9bの運転位置を判定す
る。
【0019】図2において、室外機の運転命令が出力さ
れると(S1)、各室外機3a、3bにおける四方弁運
転位置の判定が開始される。この場合の判定は、各室外
機共に同じ手法によるので、以下、室外機3aについて
のみ説明する。
【0020】室外機3aでは、室外熱交換器温度センサ
13aによって、圧縮機7a運転開始前の冷媒温度が検
出され、この冷媒温度は制御器29のメモリ(図示せ
ず)に運転開始前冷媒温度T1℃として記憶される(S
2)。
【0021】そして、圧縮機7aの運転が開始されたか
どうかが判断され(S3)、運転が開始されたと判断さ
れるまで、S3は継続して行われ、運転が開始された判
断された場合、計測時間2分間のタイマの計測が開始さ
れる(S4)。
【0022】次に、制御器29のメモリ(図示せず)に
基準温度Min(T2)℃として仮想温度の1000℃
が設定される(S5)。
【0023】室外機3aの室外熱交換器温度センサ13
aによって、圧縮機7aの運転開始後の冷媒温度が検出
され、この冷媒温度は、制御器29のメモリ(図示せ
ず)に運転開始後冷媒温度T2℃として記憶される(S
6)。この開始後温度T2℃が基準温度Min(T2)
℃、すなわち1000℃より低いかどうかが判断され
(S7)、低いと判断された場合には、開始後温度T2
℃を基準温度Min(T2)℃として記憶させる(S
8)。
【0024】低いと判断されない場合には、S8は省略
され、タイマの計測時間が2分間経過したかどうかが判
断される(S9)。2分間経過していないと判断された
場合にはS6に戻り、再度、室外機3aの室外熱交換器
温度センサ13aによって、圧縮機7aの運転開始後の
冷媒温度が検出され、この冷媒温度は制御器29のメモ
リ(図示せず)に開始後温度T2℃として記憶される。
【0025】次に、開始前温度T1℃から基準温度Mi
n(T2)℃を減算した値が所定温度より高いかどうか
が判断される(S10)。
【0026】この実施形態では、所定温度を10℃とし
ている。所定温度より高い場合には、室外機3aの四方
弁9aの運転位置は暖房運転位置に切り替わっていると
判断され(S11)、所定温度より低い場合には、室外
機3aの四方弁9aの運転位置は冷房運転位置に切り替
わっていると判断される(S12)。
【0027】S11で、四方弁9aの運転位置が暖房運
転位置に切り替わっていると判断された場合、要求運転
が暖房運転かどうかが判断される(S13)。要求運転
が暖房運転であると判断された場合、S11での判断と
一致するので、室外機3aの四方弁9aの運転位置は正
常と判断され(S14)、要求運転が暖房運転でないと
判断された場合、S11での判断と不一致であるので、
室外機3aの四方弁9aの運転位置は異常と判断される
(S15)。
【0028】S12で、四方弁9aの運転位置が冷房運
転位置に切り替わっていると判断された場合、要求運転
が冷房運転かどうかが判断される(S16)。要求運転
が冷房運転であると判断された場合、S12での判断と
一致するので、室外機3aの四方弁9aの運転位置は正
常と判断され(S17)、要求運転が冷房運転でないと
判断された場合、S12での判断と不一致であるので、
室外機3aの四方弁9aの運転位置は異常と判断される
(S18)。
【0029】この実施形態では、システムの運転開始に
先立って四方弁9の位置合わせ判定を行うので、それが
不一致の場合、システムの運転を停止させる。これによ
れば、四方弁の位置が不一致のまま運転が開始されるこ
とがなく、異常運転を抑えることができ、安定運転状態
を維持できる。
【0030】以上の実施形態では、各室外機3の四方弁
9の位置が不一致の場合、同一の冷媒配管系を通じて、
一方の室外機3から他方の室外機3に冷媒が流れ込む事
態が発生し、この事態は、各室外機3を流れる冷媒の温
度を検出することにより、判定が可能であることに着目
してなされた。
【0031】この実施形態では、室外機3における室外
熱交換器11の暖房運転時の入口冷媒温度を検出し、こ
れを基準温度と比較して当該判定を行っているが、これ
に限定されるものではない。
【0032】例えば、室外機3aにおいて、その四方弁
9aが暖房運転位置にあり、室外機3bにおいて、その
四方弁9bが冷房運転位置にある状態で、室外機3aお
よび室外機3bが共に運転を行っている場合、室外機3
aの圧縮機7aより吐出された冷媒は、室外機3bの四
方弁9b、アキュムレータ27bを通り、圧縮機7bの
吸込側10bへ流入する。この冷媒流入経路内において
は、減圧機構または昇圧機構は存在しないため、この状
態において室外機3aの圧縮機7の吐出圧力と室外機3
bの圧縮機7bの吸込圧力は近づく。したがって、この
ような事態が運転中室外機間に発生すれば、それをもっ
て四方弁統一の異常と判定しても良いことは明らかであ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、温度センサの検出した
運転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度とを比較
した結果に応じて、四方弁の位置合わせの判定を行うの
で、四方弁の運転位置が統一されないまま運転が続行さ
れることがなく、安定した運転状態を維持できる。
【0034】本発明によれば、室外熱交換器における運
転開始前の冷媒温度と運転開始後の冷媒温度とを比較す
ると、四方弁の運転位置を判定できるので、これらの判
定結果と、要求運転に対応する四方弁の位置とが不一致
の場合、四方弁の位置合わせが不良であると判定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示す空気調和機の
回路図である。
【図2】四方弁の位置合わせのフローチャートである。
【符号の説明】
1 空気調和機 3a、3b 室外機 5a、5b 室内機 9a、9b 四方弁 12a、12b 冷媒吐出圧力センサ 13a、13b 室外熱交換器温度センサ 14a、14b 冷媒吸込圧力センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの冷媒配管系に接続された複数の室
    外機と、当該冷媒配管系に並列に接続された複数の室内
    機とを備え、各室外機には冷房運転位置と暖房運転位置
    間で切り替わる四方弁を備えた空気調和機において、 運転命令が出力された時に各室外機の四方弁の位置を冷
    房運転位置或いは暖房運転位置のいずれかに統一させる
    指令を出力する制御手段と、 冷媒温度を検出する温度センサと、 冷媒圧力を検出する圧力センサと、 前記温度センサの検出した運転開始前の冷媒温度と運転
    開始後の冷媒温度とを比較し、この比較結果に応じて、
    前記制御手段による四方弁の位置合わせが不良であると
    判定する冷媒温度による判定手段と、 前記圧力センサの検出した運転中室外機の冷媒吐出圧力
    と他の運転中室外機の冷媒吸込圧力とを比較し、この比
    較結果に応じて、前記制御手段による四方弁の位置合わ
    せが不良であると判定する冷媒圧力による判定手段とを
    備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記温度センサは、前記室外機における
    室外熱交換器の暖房運転時の入口冷媒温度を検出し、 前記判定手段は、運転開始前の冷媒温度が運転開始後の
    冷媒温度よりも所定温度高い場合、四方弁の位置が暖房
    運転位置にあると判定し、 運転開始前の冷媒温度が運転開始後の冷媒温度よりも所
    定温度低い場合、四方弁の位置が冷房運転位置にあると
    判定し、 これらの判定結果と、要求運転に対応する四方弁の位置
    とが不一致の場合、前記制御手段による四方弁の位置合
    わせが不良であると判定することを特徴とする請求項1
    記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサは、前記室外機における
    圧縮機の吐出圧力および圧縮機の吸込圧力を検出し、 前記冷媒圧力による判定手段は、運転中のある室外機に
    おける圧縮機吐出圧力と運転中の他の室外機における圧
    縮機吸込圧力の差が基準圧力差以下になった場合、それ
    をもって異常であると判定することを特徴とする請求項
    1記載の空気調和機。
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