JP2001090892A - 製品移し替え時の滅菌状態保持システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬、食品又は類似の製品を一方の容器から
他方の容器に移送するのに使用する際に容器内部を滅菌
状態に保持する。 【解決手段】 ガスケット（１２）を固定する特別のフ
ランジ（１１）が設けられ、容器本体（１３）に磁石
（ｍ３，ｍ４）で固定され、ガスケット（１２）内のダ
イアフラム（１４３）が貫通シャフト（１４０）の通孔
を完全に閉鎖している。貫通シャフト（１４０）は２つ
の部分（１４１，１４２）に分割され、それら両部分
は、ダイアフラム（１４３）を挟んで対面して埋め込ま
れた磁石（ｍ１，ｍ２）によって相互に接続されてい
る。配給容器（１０）の底部と、受入容器（２０）の頂
部は、それぞれ磁石（ｍ５，ｍ６）によって取り付けら
れた２つの磁性材料プレート（１６，２１）によって閉
鎖され、これらのプレートは、両容器が接続された後、
抜き出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、滅菌された１つの
容器から医薬、食品又は類似の製品をやはり滅菌されて
いる別の容器に配給又は混合のために移送する際に滅菌
状態を保持するシステムに関する。また、本発明は、移
し替え工程が終わった後、毒性生成物が容器から放出さ
れることを防止することができる滅菌状態保持システム
にも関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】滅菌さ
れた１つの容器から医薬、食品又は類似の製品をやはり
滅菌されている別の容器に配給又は混合のために移送す
る際に滅菌状態を保持する従来のシステムにおいて、外
径が容器の内径と同じであるディスク弁を備え、そのデ
ィスク弁は、それに接続されているシャフトを外部から
９０゜回転することにより水平の閉鎖位置から垂直の開
放位置へ位置を変えることができる。

【０００３】このような滅菌状態保持システムにおいて
は、次のような要件を充足することが求められる。ａ）
製品の移し替えを行っている間、配給容器の滅菌状態を
維持すること。ｂ）製品の移し替えのために２つの容器
を接続している間、外部の環境との接続を排除するこ
と。

【０００４】第一の点について、容器の壁がディスクと
接触する領域において、ディスク弁をプラスチック材料
で作成したり、或いは容器内壁にゴムガスケットを挿入
することによって、ディスク弁を容器の内壁に対して密
封するように構成されたシステムが、現在製造されてい
る。しかしながら、その場合でも、ディスク弁を操作す
るためには容器の外部からシャフトに接続しなければな
らないため、シャフトと接合する領域を密閉しなければ
ならないという問題がある。さらに、プラスチック材料
製のディスク弁を用いる場合、摩耗の問題が顕著とな
る。この問題は、ゴムガスケットを用いた密閉の場合は
余り顕著でないが、ゴムガスケットは再々取外して清掃
しなければならない。ガスケットの取り付け構造は、ダ
ストが集まることが多い機械的接続要素からなる継手を
備えているので、処理される製品を変更する場合にはい
ずれにしろ清掃が必要となる。

【０００５】第二の点について、本発明者は、２つの容
器のそれぞれに、独立した閉鎖用プレートを設けること
によって、外気と接触することなしに、物質を一方の容
器から別の容器に移送することを試みた。こうすること
によって、互いに接続すべき容器の内部は、それら容器
が接続された後にのみ開放されることが保証される。接
続スリーブとそれらの弁との間の内部空間をダストから
保護するため、ダストキャップが接続スリーブに取り付
けられ、これらのキャップは、接続を行う前に取り外さ
ねばならないことは明らかである。このことは、２つの
容器の前部空間が、短時間であるが、外気と接触するの
で、ダストが堆積しうるという重大な欠点をもってい
る。

【０００６】この欠点を避けるために、二重ディスクチ
ェック装置、すなわち外部から制御され且つ底面がフラ
ンジの接続面と同じレベルで配置されているチェック装
置を受入容器に取り付けた。受入容器のチェック装置自
体の頂面について接続フランジ面と同様のことが起こ
る。唯一相違するのは、受入容器の場合は制御装置を備
えておらず、２つの容器が接続された後、他の装置で強
制される場合のみ回転開放運動が行われることだけであ
る。このように、両容器は互いに接触して内気と接触し
ないので滅菌状態のままであるから、外気と接触して汚
染された表面は何ら欠点を生じない。しかし、この方法
は、汚染がないことを保証するものではない。というの
は、例えば２つの面の密着が不完全なことから汚染が起
こることがあり、その場合、最少限であるが、ダストが
これら容器中に入ることがある。

【０００７】本発明の課題は、新しい装置を導入して、
上記問題点を解消ないし軽減することである。

【０００８】

【解決手段】本発明の第１の側面によれば、一方の構造
物（１０）からそれに接続された他の構造物（２０）に
製品を移送する際に、中に入っている製品の滅菌状態を
保持するためのシステムであって、閉鎖位置と開放位置
との間で回転可能な配給手段（１５）と、この配給手段
（１５）を回転させるべく外側から当該配給手段に接続
されたシャフト（１４０）とを備えて構成において、シ
ール用ガスケット（１２）を貫通する前記シャフト（１
４０）の通孔がダイアフラム（１４３）で閉鎖され、前
記シャフト（１４０）が２つの部分（１４１，１４２）
に分割され、これら２つの部分は、前記ダイアフラム
（１４３）を挟んで相互に引き合う逆の極性を有する磁
石（ｍ１，ｍ２）によって接続されていることを特徴と
する、滅菌状態保持システムが提供される。

【０００９】好ましくは、前記一方の構造物は配給容器
（１０）であり、他方の構造物は受入容器（２０）であ
り、一方の容器を他方の容器に対して相対移動させて一
方の容器を他方の容器の本体に挿入することにより両者
を接続して、前記製品を一方の容器から他方の容器に移
送できるようになっており、これら両容器はそれぞれ磁
性材料プレート（１６，２０）によって外部の環境から
密閉されており、第１プレート（１６）は前記配給容器
（１０）の底部を閉鎖するために取り付けられ、第２プ
レート（２１）は前記受入容器（２０）の頂部を閉鎖す
るために取り付けられ、これら両プレート（１６，２
０）は、前記両容器（１０，２０）のそれぞれの面に配
置された永久磁石がからの磁気引力によって、それぞれ
の容器に取り付けられおり、前記両プレート（１６，２
０）は一旦接触して接続されると、相互に接続されたま
まとなるように構成されている。

【００１０】好ましくは、前記両プレート（１６，２
０）は、前記受入容器（２０）の本体に固定されたエキ
ストラクターの作用によって、同時に引き抜かれて滅菌
環境（３１）内に移動されるようになっており、前記エ
キストラクターは一方の側に半円形の切欠きを有する引
き抜きプレート（３０）を備え、この引き抜きプレート
（３０）の切欠きが前記２つのプレートに形状対応する
とともに、その端縁に沿って磁石（ｍ８）が設けられて
おり、その磁力を使用して、前記磁性材料プレート（１
６，２１）に結合している。

【００１１】好ましくは、前記両プレート（１６，２
１）は、両者が接触すると連結するように構成されてお
り、一方のプレート（２１）をエキストラクターにより
引っ張ることにより、両プレート（１６，２１）を同時
に引き抜けるように構成している。

【００１２】前記両プレート（１６，２１）の表面を平
坦であり、これら両プレート（１６，２１）が一旦接触
すると、一方のプレート（２１）に埋設された磁石によ
って連結状態となる構成とするのが好ましい。

【００１３】また、前記両プレート（１６，２１）は滅
菌環境たるハウジング（３１）内へ移動可能であり、そ
のハウジング（３１）内への移動は当該ハウジングの外
部にある駆動体（３２）の作動によって行われ、その駆
動体（３２）は、ハウジング（３１）の外壁に沿って走
行することができ、そして引っ張る装置（３２）に接続
されている磁石（ｍ１０）と、プレート（３０）又はプ
レート（２１）と接続されている適当な極性の磁石（ｍ
９）との間に生成する磁力によって、請求項３に記載の
プレート（３０）に、かつ請求項４と５に記載のプレー
ト（２１）に接続されているのが好ましい。

【００１４】本発明の好適な実施形態によれば、前記両
プレート（１６，２１）の前記エキストラクターは、受
入容器（２０）又は配給容器（１０）に接続されてい
る。

【００１５】また、本発明の好適な実施形態によれば、
前記配給手段たる弁（１５）を開いて物質を一方の容器
（１０）から他方の容器（２０）に移送する前に、上方
に移動して、製品が前記エキストラクターの内側環境
（３１）と接触しないようにする円筒形スクリーン（２
２）がさらに設けられている。

【００１６】さらに、本発明の好適な実施形態によれ
ば、前記受入容器（２０）の外側に位置し、当該受入容
器（２０）の壁に沿って走行できる昇降手段（２３）に
設けられた磁石（ｍ１１）と、前記円筒形スクリーン
（２２）に設けられた磁石（ｍ１２）との間の磁力によ
って、前記円筒形スクリーン（２２）を移動させるよう
になっている。

【００１７】本発明の第２の側面によれば、２つの容器
（１０，２０）を含み、その一方が配給容器（１０）で
あり、その配給手段が、９０゜回転してその位置を水平
の閉鎖位置から垂直の開放位置に変えることができるデ
ィスク弁（１５）からなり、閉鎖位置のディスク弁（１
５）の密閉がゴムガスケット（１２）によって行われる
滅菌状態保持システムであって、前記ガスケット（１
２）が、前記配給容器（１０）の本体（１３）に挿入さ
れた磁石（ｍ４）とフランジ（１２）に挿入された磁石
（ｍ３）との間の引力によって接続されたままであるフ
ランジ（１１）の歯状突起（１１０）によって、前記配
給容器に保持されていることを特徴とする、滅菌状態保
持システムが提供される。

【００１８】

【発明の実施の形態】完全な情報を提供するため、添付
図面を参照して可能な用途を以下に説明する。

【００１９】図１は第１容器としての配給容器（１０）
の縦断図面であり、この容器（１０）は、図２に示すフ
ランジ（１１）を備え、このフランジ（１１）は、フラ
ンジ（１１）に埋め込まれた磁石（ｍ３）と容器本体
（１３）に埋め込まれた磁石（ｍ４）の力によって、配
給容器（１０）の本体に接続されている。歯状突起（１
１０）の作用によって、容器本体（１３）内に適切に形
成された空洞内にガスケット（１２）が固定されてい
る。水平位置から垂直位置までの９０°回転可能な弁
（１５）を動かす貫通シャフト（１４０）は、外側部分
（１４１）と内側部分（１４２）に分割されておりこれ
らの部分は、逆の極性を有する磁石（ｍ１）と（ｍ２）
の引力によって、ダイアフラム（１４３）を挟んで一体
に保持されている。このような構成は、図４に拡大して
示してある。このダイアフラム（１４３）は、既存のシ
ステムにおいて、シャフト（１４０）が、ゴムガスケッ
ト（１２）を摩耗させることからみて、密閉が重要であ
ると考えなければならない領域における、配給容器（１
０）の内側と外側の真の仕切部材である。配給容器（１
０）の底部を閉鎖する鉄の磁性材料プレート（１６）が
図示されているが、このプレート（１６）は、配給容器
（１０）における容器本体（１３）に磁石（ｍ５）の磁
力によって連結保持されている。

【００２０】図３は第２容器としての受入容器（２０）
の対応する縦断面図を示し、そしてその開口部を閉鎖す
る鉄の磁性材料プレート（２１）を示し、そのプレート
（２１）は、磁石（ｍ６）の磁力によって、容器（２
０）の本体に対して連結されている。

【００２１】図４は、貫通シャフト（１４０）を接続す
る部分における容器本体（１３）の拡大断面図を示し、
図５はダイアフラム（１４３）の近傍における貫通シャ
フト（１４０）の断面の一部を示す。図５に示す実施形
態において、磁石（ｍ１）は、図６に示す配列と異な
り、円形リングの形態の単一の磁石で構成されている。
単一の円形リングのレースの場合、貫通シャフトを確実
に配置するため、一対の磁石（ｍ７）を挿入しなければ
ならない。

【００２２】図７及び図８には、２種の容器（１０）
（１２）の縦断図面である。これら両容器（１０）（１
２）は、図７では２枚のプレート（１６）（２１）が依
然として介在した状態で接続されており、図８ではこれ
らのプレートが抜き出されて円筒形スクリーン（２２）
が上方に移動している。この操作については後に詳細に
説明する。

【００２３】図９は、図７及び図８に対して周方向に９
０°変位した位置における両容器（１０）（２０）の縦
断面図である。図９において、両容器（１０）（２０）
は、直接接触するプレート（１６）（２１）が介在した
状態で接続されてる。これら両プレート（１６）（２
１）は、図１０及び図１１に示すエキストラクター（抜
き出し装置）の作用によって、それら遮断位置から抜き
出されて、両容器（１０）（２０）を連通させることが
できる。

【００２４】エキストラクターは半円形の面を有する抜
き出しプレート（３０）を含み、その抜き出しプレート
（３０）は、磁石（ｍ８）が配置されている端縁に沿っ
て、２つのプレート（１６）（２１）の形状に対応す
る。別の２つの磁石（ｍ９）が両側の２つの直線状の側
面に配置されている。抜き出しプレート（３０）は、受
入容器（２０）の外壁に接続されたハウジング（３１）
の内側を走行できる。ハウジング（３１）の外側には駆
動体（３２）が設けられており、この駆動体（３２）は
ハウジング（３１）の外壁に沿って走行できる。駆動体
（３２）は、磁石（ｍ９）の近傍に、当該磁石（ｍ９）
と極性が逆の２つの磁石（ｍ１０）を備えている。駆動
体（３２）は、例えば、液圧シリンダー（３３）で移動
することができる。

【００２５】図１２〜１３は、プレート（２１）の抜き
出し機能を提供する抜き出しプレートの別の実施形態を
示す。この場合、２つのプレート（１６）（２１）は、
平坦な面を有さず、お互いに嵌合して接続されるような
構造になっている（図１２）。その結果、プレート（１
６）が、図１３に示すようにプレート（２１）によって
引っ張られる。

【００２６】同様の結果は、図１４に示すように、平坦
な面を有するプレートでも達成される。すなわち、プレ
ート（２１）には、プレート（１６）と結合するための
磁石（ｍ１１）が設けられており、プレート（２１）を
引っ張ることにより、プレート（１６）も同時に引っ張
るのである。

【００２７】上述したいずれの実施形態においても、両
プレート（１６）（２１）は、２つの容器（１０）（２
０）の連通状態を遮断することとは別に、これら容器自
体の開口表面を完全に覆うような寸法と外周形態を有し
ている。

【００２８】操作は次のとおりである。配給容器（１
０）を、受入容器（２０）の内側に移動させると、両プ
レート（１６）（２１）が接触し、永久磁石（ｍ８）に
よって引きつけられて、引き抜きプレート（３０）に接
続される。この時点で、例えば磁石（ｍ１４）（ｍ１
５）からの引力によって駆動体（３２）に接続されるシ
リンダー（３３）は、駆動体（３２）を移動させる。駆
動体（３２）が移動すると、磁石（ｍ９）（ｍ１０）の
引力によって引き抜きプレート（３０）が引っ張られ
て、ハウジング（３１）内を移動する。この結果、両プ
レート（１６）（２１）が引き抜かれて、２つの容器
（１０）（１２）が連通する。図１２〜１４の実施形態
では、駆動体（３２）や引き抜きプレート（３０）を介
することなく、プレート（２１）が直接引っ張られる
が、この場合も同じ結果が得られる。

【００２９】貫通する装置なしで磁石による接続で連結
される場合、２つの容器（１０）（１２）内の環境は完
全な滅菌状態のままであり、外部環境とは接触しない。
というのは、唯一の汚染する面である、接続時に、閉じ
る２つのプレート（１６）（２１）の外側の面は、それ
ら自体が直接接触し、物質を一方の容器から他方の容器
に移送する全期間にわたって、滅菌された環境であるハ
ウジング（３１）内に保持されたままだからである。抜
き出しプレート（３０）が２つのプレート（１６）（２
１）に対してとる位置は、図１０に点線で示してあり、
この位置は、一方のプレート（２１）が引き抜き部材と
して利用される場合、それが取る位置と同じである。

【００３０】弁（１５）が開かれる前に、円筒形スクリ
ーン（２２）は図８に示す位置へ上方に移動し、円筒形
スクリーン（２２）の先端部分がガスケット（１３）に
直接接触する。その結果、ハウジング（３１）の内部空
間（３１０）が両容器（１０）（１２）の内部から隔離
され、製品（容器に保持される内容物）を一方の容器か
ら他方の容器に移送する間に、製品によって汚染される
ことはない。円筒形スクリーン（２２）の上部への移動
は、図３、７及び８に示すように、外側のリング（２
３）を移動させることによって行う。その移動が行われ
ると、リング（２３）の磁石（ｍ１２）とスクリーン
（２２）に配置されている磁石（ｍ１３）の作用によっ
て円筒形スクリーン（２２）が引っ張られる。

【００３１】製品が移送された後、前記２つの容器の連
通状態が遮断される前に、円筒形スクリーン（２２）を
下げ、プレート（１６）（２１）を復帰移動させ、次い
で２つの容器（１０）（２０）を閉じる逆の操作が行わ
れる。受入容器（２０）に接続されているエキストラク
ターについての前記説明は、そのエキストラクターがた
とえ配給容器（１０）に接続されている場合でも当ては
まる。いずれの構成を採用するかは、これら両容器のい
ずれを可動とするかによる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る滅菌状態保持システム
における配給容器を示す縦断面図である。

【図２】図１の配給容器におけるフランジのみを示す縦
断面図である。

【図３】図１の配給容器に接続される受入容器を示す縦
断面図である。

【図４】図１の配給容器の貫通シャフト近傍における要
部拡大断面図である。

【図５】貫通シャフトの構成の一例を示す横切り断面図
である。

【図６】貫通シャフトの構成の他の例を示す横切り断面
図である。

【図７】本発明の実施形態に係る滅菌状態保持システム
において配給容器と受入容器とを接続した状態（但し、
遮断状態）を示す縦断面図である。

【図８】図７の同様に接続された配給容器と受入容器と
を連通状態とした場合を示す縦断面図である。

【図９】図７の同様に接続された配給容器と受入容器と
の間の遮断状態と連通状態とを切り替えるための機構
（エキストラクター）を示す縦断面図である。

【図１０】図９に示されたエキストラクターの横断面図
である。

【図１１】図９に示されたエキストラクターの横切り面
図である。

【図１２】エキストラクターの別の構成例を示す図９と
同様の縦断面図である。

【図１３】図１２に示されたエキストラクターの横断面
図である。

【図１４】エキストラクターのさらに別の構成例を示す
縦断面図である。

フロントページの続き (71)出願人 500310476 Ｌｏｃ． Ｃｈｉａｐｐｉｎｉ 51， 55010 Ｓｐｉａｎａｔｅ−Ａｌｔｏｐａ ｓｃｉｏ （ＬＵ），Ｉｔａｌｙ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方の構造物（１０）からそれに接続さ
   れた他の構造物（２０）に製品を移送する際に、中に入
   っている製品の滅菌状態を保持するためのシステムであ
   って、閉鎖位置と開放位置との間で回転可能な配給手段
   （１５）と、この配給手段（１５）を回転させるべく外
   側から当該配給手段に接続されたシャフト（１４０）と
   を備えて構成において、シール用ガスケット（１２）を
   貫通する前記シャフト（１４０）の通孔がダイアフラム
   （１４３）で閉鎖され、前記シャフト（１４０）が２つ
   の部分（１４１，１４２）に分割され、これら２つの部
   分は、前記ダイアフラム（１４３）を挟んで相互に引き
   合う逆の極性を有する磁石（ｍ１，ｍ２）によって接続
   されていることを特徴とする、滅菌状態保持システム。
2. 【請求項２】 前記一方の構造物は配給容器（１０）で
   あり、他方の構造物は受入容器（２０）であり、一方の
   容器を他方の容器に対して相対移動させて一方の容器を
   他方の容器の本体に挿入することにより両者を接続し
   て、前記製品を一方の容器から他方の容器に移送できる
   ようになっており、これら両容器はそれぞれ磁性材料プ
   レート（１６，２０）によって外部の環境から密閉され
   ており、第１プレート（１６）は前記配給容器（１０）
   の底部を閉鎖するために取り付けられ、第２プレート
   （２１）は前記受入容器（２０）の頂部を閉鎖するため
   に取り付けられ、これら両プレート（１６，２０）は、
   前記両容器（１０，２０）のそれぞれの面に配置された
   永久磁石がからの磁気引力によって、それぞれの容器に
   取り付けられおり、前記両プレート（１６，２０）は一
   旦接触して接続されると、相互に接続されたままである
   ことを特徴とする、請求項１に記載の滅菌状態保持シス
   テム。
3. 【請求項３】 前記両プレート（１６，２０）は、前記
   受入容器（２０）の本体に固定されたエキストラクター
   の作用によって、同時に引き抜かれて滅菌環境（３１）
   内に移動されるようになっており、前記エキストラクタ
   ーは一方の側に半円形の切欠きを有する引き抜きプレー
   ト（３０）を備え、この引き抜きプレート（３０）の切
   欠きが前記２つのプレートに形状対応するとともに、そ
   の端縁に沿って磁石（ｍ８）が設けられており、その磁
   力を使用して、前記磁性材料プレート（１６，２１）に
   結合していることを特徴とする、請求項２に記載の滅菌
   状態保持システム。
4. 【請求項４】 前記両プレート（１６，２１）は、両者
   が接触すると連結するように構成されており、一方のプ
   レート（２１）をエキストラクターにより引っ張ること
   により、両プレート（１６，２１）を同時に引き抜ける
   ように構成したことを特徴とする、請求項２に記載の滅
   菌状態保持システム。
5. 【請求項５】 前記両プレート（１６，２１）の表面を
   平坦であり、これら両プレート（１６，２１）が一旦接
   触すると、一方のプレート（２１）に埋設された磁石に
   よって連結状態となることを特徴とする、請求項４に記
   載の滅菌状態保持システム。
6. 【請求項６】 前記両プレート（１６，２１）は滅菌環
   境たるハウジング（３１）内へ移動可能であり、そのハ
   ウジング（３１）内への移動は当該ハウジングの外部に
   ある駆動体（３２）の作動によって行われ、その駆動体
   （３２）は、ハウジング（３１）の外壁に沿って走行す
   ることができ、そして引っ張る装置（３２）に接続され
   ている磁石（ｍ１０）と、プレート（３０）又はプレー
   ト（２１）と接続されている適当な極性の磁石（ｍ９）
   との間に生成する磁力によって、請求項３に記載のプレ
   ート（３０）に、かつ請求項４と５に記載のプレート
   （２１）に接続されていることを特徴とする請求項２に
   記載の滅菌状態保持システム。
7. 【請求項７】 前記両プレート（１６，２１）の前記エ
   キストラクターは、受入容器（２０）又は配給容器（１
   ０）に接続されている、請求項３〜６のいずれか１つに
   記載の滅菌状態保持システム。
8. 【請求項８】 前記配給手段たる弁（１５）を開いて物
   質を一方の容器（１０）から他方の容器（２０）に移送
   する前に、上方に移動して、製品が前記エキストラクタ
   ーの内側環境（３１）と接触しないようにする円筒形ス
   クリーン（２２）がさらに設けられていることを特徴と
   する、請求項３〜６のいずれか１つに記載の滅菌状態保
   持システム。
9. 【請求項９】 前記受入容器（２０）の外側に位置し、
   当該受入容器（２０）の壁に沿って走行できる昇降手段
   （２３）に設けられた磁石（ｍ１１）と、前記円筒形ス
   クリーン（２２）に設けられた磁石（ｍ１２）との間の
   磁力によって、前記円筒形スクリーン（２２）を移動さ
   せることを特徴とする、請求項８に記載の滅菌状態保持
   システム。
10. 【請求項１０】 ２つの容器（１０，２０）を含み、そ
    の一方が配給容器（１０）であり、その配給手段が、９
    ０゜回転してその位置を水平の閉鎖位置から垂直の開放
    位置に変えることができるディスク弁（１５）からな
    り、閉鎖位置のディスク弁（１５）の密閉がゴムガスケ
    ット（１２）によって行われる滅菌状態保持システムで
    あって、前記ガスケット（１２）が、前記配給容器（１
    ０）の本体（１３）に挿入された磁石（ｍ４）とフラン
    ジ（１２）に挿入された磁石（ｍ３）との間の引力によ
    って接続されたままであるフランジ（１１）の歯状突起
    （１１０）によって、前記配給容器に保持されているこ
    とを特徴とする、滅菌状態保持システム。