JP2001090760A - ドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機構 - Google Patents

ドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機構

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JP2001090760A
JP2001090760A JP26754699A JP26754699A JP2001090760A JP 2001090760 A JP2001090760 A JP 2001090760A JP 26754699 A JP26754699 A JP 26754699A JP 26754699 A JP26754699 A JP 26754699A JP 2001090760 A JP2001090760 A JP 2001090760A
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Toshifumi Maehara
利史 前原
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキシューのアンカ反力をアンカピンや
ホイールシリンダの出力部材に分配するために必要な強
度や係合安定性や接触部の滑らかさ等の性能を、高価な
加工に頼らずに確保できるシュー駆動用レバー機構を得
る。 【解決手段】 ドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバ
ー機構7を、一端側にアンカピンに外接する凹曲面のア
ンカ当接部25aを形成した一対のレバー板25、25
と、これらのレバー板25、25をアンカ部や出力部材
を挟む間隔に連結固定する少なくとも2本の連結ピン2
7、28とで構成し、複数本の連結ピン27、28の
内、レバー板25、25の他端側に位置する第1の連結
ピン27を入力受け部として機能させると共に、レバー
板25、25の中間部に位置する第2の連結ピン28を
シュー当接部として機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキシューの
ドラムへの押圧力をアンカ反力に応じて制御するべく、
ブレーキシューを拡開操作する操作力発生手段の出力部
材とブレーキシューのアンカ部との間に介在させるドラ
ムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行を制動するために種々
の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これ
らのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面
に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディ
ングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデ
ュオサーボ式等に分類される。
【0003】デュオサーボ式のドラムブレーキ装置は、
一般に、円筒状のドラム内に、互いに対向して配置され
たプライマリ・シューとセカンダリ・シューの一対のブ
レーキシューを備える。プライマリ・シューは、ドラム
の前進回転方向入口側が入力部とされると共に、ドラム
の前進回転方向出口側が例えばアジャスタを介してセカ
ンダリ・シューの入口側に連結される。一方、セカンダ
リ・シューの出口側はバッキングプレート上に装備され
たアンカー部に当接させ、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューに作用するアンカー反力をアンカー部で
受け止めるようになっている。
【0004】これにより、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューを拡開させてドラムの内周面に押し付け
ると、プライマリ・シューに作用するアンカー反力がセ
カンダリ・シューの入口側に入力してセカンダリ・シュ
ーをドラム内周面に押し付けるように作用するため、プ
ライマリ・シュー及びセカンダリ・シューの双方がリー
ディング・シューとして動作し、非常にゲインの高い制
動力を得ることができる。
【0005】前述したデュオサーボ式ドラムブレーキ装
置は、リーディングトレーリング式やツーリーディング
式のドラムブレーキ装置と比較して、極めて高い制動力
を得ることができるばかりでなく、小型化し易く、かつ
駐車ブレーキの組み込みも容易である等の多くの長所を
有している。ところが、このようなデュオサーボ式ドラ
ムブレーキ装置は、ブレーキシューのライニングの摩擦
係数の変化に敏感であるため、制動力を安定させにくい
傾向にあり、制動力を安定化させる工夫が要求されてい
る。
【0006】このような背景から、本願出願人は、一対
のブレーキシューを拡開操作する液圧式のホイールシリ
ンダに液圧制御用のバルブを組み込み、且つ、このホイ
ールシリンダの出力ロッドとブレーキシューのアンカ部
との間に、ブレーキシューからのアンカ反力をアンカピ
ンと出力ロッドとに所定の比率で分配するシュー駆動用
レバー機構を設けた構成とし、シュー駆動用レバー機構
を介して作用するアンカ反力によってホイールシリンダ
への液圧供給を制御することで、制動力を安定させる制
動力安定化技術を既に提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の制動
力安定化技術に適用されるシュー駆動用レバー機構は、
大荷重となるアンカ反力に耐える強度が必要とされる。
また、組み付け性が良く、しかも円滑にアンカ反力を分
配できるように、他の部材との接触部を滑らかな曲面等
に仕上げることも要求される。更に、ブレーキシューの
アンカ部やホイールシリンダの出力ロッドとの係合が不
用意に外れないように、係合安定性も要求される。そこ
で、従来では、このようなシュー駆動用レバー機構は、
鍛造法や、無垢材の削り出しによって、一体型の複雑な
構造物に仕上げることとしていたが、鍛造法や無垢材の
削り出しによる製造法では、ブレーキシューのアンカ部
やホイールシリンダの出力ロッドとの係合部を係合が外
れ難い凹凸形状に加工しようとすると、加工工程が複雑
化すると共に、加工時間が長大化し、また、材料の歩留
まりも悪化して、製造コストが高価になるという問題が
あった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ブレーキシューのアンカ反力を円滑にアンカピンや
ホイールシリンダの出力ロッドに分配するために必要な
強度や係合安定性や接触部の滑らかさ等の性能を、鍛造
法や無垢材の削り出し等の高価な加工によらずに確保す
ることができ、従って、製造コストを大幅に低減するこ
とのできるドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機
構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバ
ー機構は、ドラム内空間に対向配置した一対のブレーキ
シューのアンカ部を当接させるシュー当接部と、バッキ
ングプレート側に立設されてアンカ反力を受けるアンカ
ピンに当接するアンカ当接部と、操作力発生手段の出力
部材に係合してシュー操作力を受ける入力受け部とを備
えて、ブレーキシューからのアンカ反力をアンカピン及
び出力部材に分配するドラムブレーキ装置のシュー駆動
用レバー機構において、一端側にアンカピンに外接する
凹曲面のアンカ当接部を形成した一対のレバー板と、こ
れらのレバー板をアンカ部や出力部材を挟む間隔に連結
固定する少なくとも2本の連結ピンとで構成し、複数本
の連結ピンの内、レバー板の他端側に位置する第1の連
結ピンは外周面を出力部材に当接することで入力受け部
として機能し、レバー板の中間部に位置する第2の連結
ピンは外周面にアンカ部を当接させることでシュー当接
部として機能することを特徴とする。
【0010】そして、上記構成によれば、シュー駆動用
レバー機構は、一対のレバー板と、2本又はそれ以上の
適宜数の連結ピンによって構成されていて、レバー板は
プレス加工により容易に効率良く製造することができ、
また、連結ピンは円形断面の軸材料を単純に切断するだ
けで容易に製造することができる。そして、アンカピン
に接触するレバー板のアンカ当接部は、特別な加工工程
を追加せずとも、プレス加工時に、滑らかな凹曲面に加
工することができる。そして、シュー当接部や入力受け
部は、軸材料の外周面をそのまま滑らかな凸曲面として
利用することで、特別な加工工程を追加せずとも、ブレ
ーキシューのアンカ部や操作力発生手段の出力部材に対
する滑らかな係合接触面を得ることができ、レバーとし
ての作動の円滑性を容易且つ安価に実現することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置のシュー駆動用レバー機構の好適な実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。図1乃至図6は本発明
に係るドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機構の
一実施形態を示したもので、図1は本発明に係るシュー
駆動用レバー機構を装備したドラムブレーキ装置の正面
図、図2はドラムブレーキ装置のホイールシリンダの縦
断面図、図3は図2のA矢視図、図4は図1に示したシ
ュー駆動用レバー機構の斜視図、図5はシュー駆動用レ
バー機構のブレーキシューとの係合状態を示す斜視図、
図6はシュー駆動用レバー機構のアンカピンやホイール
シリンダとの係合状態を示す平面図である。
【0012】この実施形態のドラムブレーキ装置は、所
謂、デュオサーボ式ドラムブレーキ装置で、略円筒形の
図示せぬドラム内の空間に対向配備されるプライマリ・
シュー3及びセカンダリ・シュー4の一対のブレーキシ
ュー3、4と、これらブレーキシュー3、4の一方の対
向端側に配設されて各ブレーキシュー3、4をドラムに
押圧するシュー操作力を発生する操作力発生手段として
のホイールシリンダ6と、このホイールシリンダ6の発
生する操作力を各ブレーキシュー3、4に伝達するシュ
ー駆動用レバー機構7と、各ブレーキシュー3、4の他
方の対向端間に配設されプライマリ・シュー3の出力を
セカンダリ・シュー4に入力するリンク機能を兼ねたア
ジャスタ8と、これらの構成部材を支持するバッキング
プレート9と、バッキングプレート9上に立設されて各
ブレーキシュー3、4からのアンカ反力を受けるアンカ
ピン11、12とを備えている。なお、図示せぬドラム
は、バッキングプレート9と同心で、車両の前進時には
図1の矢印R方向に回転する。
【0013】一対のアンカピン11、12相互は、図示
のように、ドラムの径方向外周寄りの位置に、互いに周
方向に離間して配置されている。アンカピン11はプラ
イマリ・シュー用であり、アンカピン12はセカンダリ
・シュー用である。そして、上記のブレーキシュー3、
4は、ドラムの内周に向かって移動可能に、シュー支持
軸14によりバッキングプレート9に取り付けられてい
る。
【0014】上記の各ブレーキシュー3、4のホイール
シリンダ6側の端部は、シュースプリング15、16を
介して各アンカピン11、12に連結され、それぞれの
シューの端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから
離間する方向)に付勢されている。
【0015】なお、本実施の形態の場合は、一対のアン
カピン11、12間に、各ブレーキシュー3、4及びシ
ュー駆動用レバー機構7のドラム軸方向の変位を規制す
るシュープレート41が装備されている。また、各ブレ
ーキシュー3、4はアジャスタ8側の端部相互が、シュ
ートゥシュースプリング42の付勢力によって、アジャ
スタ8の端部に当接した状態が維持されるように付勢さ
れている。
【0016】アジャスタ8は、本来は、各ブレーキシュ
ー3、4のライニング3c、4cの摩耗の進行に応じ
て、これらのブレーキシュー3、4の端部間の間隔を調
整するもので、アジャスタスプリング13及びレバーリ
ターンスプリング43の付勢力によって先端がアジャス
タ8上の調整用歯車8aに当接されたアジャスタレバー
17の回動動作で、ブレーキシュー3、4の端部間の間
隔を自動調整するように構成されている。
【0017】アジャスタレバー17には、アンカピン1
2からセカンダリ・シュー4上に取り付けられたケーブ
ルガイド18を経由するアジャスタケーブル19の端部
がアジャスタスプリング13を介して連結されている。
このアジャスタケーブル19は、セカンダリ・シュー4
の拡開時の移動量に応じてアジャスタレバー17に回動
力を作用させて、アジャスタレバー17に所定の回動動
作をさせる。
【0018】本実施の形態の場合、操作力発生手段とし
て配備されたホイールシリンダ6は、図2に示すよう
に、ブレーキ操作に応じてマスタシリンダから供給され
る液圧によって両端のピストン61、62が駆動される
複動型のホイールシリンダである。各ピストン61、6
2の変位は、操作力発生手段の出力部材としてのロッド
63、64を介して、左右の各シュー駆動用レバー機構
7に出力される。このホイールシリンダ6の各ピストン
61、62の内側には、スプリング65、66を介して
コントロールピストン67、68が装備されていて、コ
ントロールピストン67、68によって画成される液室
69に、これらのコントロールピストン67、68の変
位によって流路71を開閉するバルブ70が装備されて
いる。
【0019】マスタシリンダから供給される液圧は、ま
ず液室69に流入し、バルブ70によって開閉される流
路71を経て、各ピストン61、62を収容している液
室に供給されるようになっている。バルブ70は、各シ
ュー駆動用レバー機構7を介して各ロッド63、64に
分配されるアンカ反力によって、ピストン61、62及
びコントロールピストン67、68が液室69側に所定
以上変位すると、流路71を閉じて各ピストン61、6
2側への液圧供給を停止して、各ブレーキシューに作用
する押圧力の上昇を抑えること(即ち、各ピストン6
1、62に作用する液圧を一定に保持すること)で、ア
ンカ反力を入力液圧に対して所定の倍率以下に制限す
る。
【0020】この実施形態におけるシュー駆動用レバー
機構7は、ホイールシリンダ6の出力部材である各ロッ
ド63、64と各ブレーキシューとの間に、それぞれ装
備されている。それぞれのシュー駆動用レバー機構7
は、構成が共通であるから、ここでは、セカンダリ・シ
ュー4のアンカ部とホイールシリンダ6との間に介在し
ているシュー駆動用レバー機構7を例に、その構成を説
明する。
【0021】シュー駆動用レバー機構7は、図3及び図
4に示すように、一端側にアンカピン11又はアンカピ
ン12に外接する半円状凹曲面のアンカ当接部25aを
形成した一対のレバー板25、25と、これらのレバー
板25、25を各ブレーキシューのアンカ部やロッド6
3、64の端部を挟む所定の間隔に連結固定する2本の
連結ピン27、28とで構成されている。
【0022】各連結ピン27、28は、図3に示すよう
に、一対のレバー板25、25の内、上側のレバー板2
5に当接する頭部27a、28aと、これらの頭部27
a、28aよりも径が縮径されて上側のレバー板25を
挿通する第1軸部27b、28bと、これらの第1軸部
27b、28bよりも縮径されて下側のレバー板25を
挿通する第2軸部27c、28cとを有した構造で、下
側のレバー板25から突出した第2軸部27c、28c
に係合するクリップ29によって、一対のレバー板2
5、25からの抜けが防止される。また、クリップ29
で抜け止めされた状態では、第1軸部27b、28bと
第2軸部27c、28cとの間の段差が下側のレバー板
25の上面に当接して、一対のレバー板25、25が適
正な離間間隔でリジッドに固定されるようになってい
る。
【0023】レバー板25の一端に形成されるアンカ当
接部25aは、アンカピン11、12の外周に回転自在
に外接する半円状の凹部で、レバー板25を板材から打
ち抜き製造するプレス加工時に形成する。
【0024】複数本の連結ピン27、28の内、一対の
レバー板25の他端側に位置する第1の連結ピン27
は、外周面をロッド63、64の端部に当接していて、
ロッド63、64からシュー操作力を受ける入力受け部
として機能する。また、レバー板25の中間部に位置す
る第2の連結ピン28は、外周面にアンカ部を当接させ
ていて、ブレーキシューからアンカ反力を受けるシュー
当接部として機能する。各ブレーキシュー3、4に形成
されるアンカ部は、各ブレーキシュー3、4において内
径側に張り出したウェブ3b、4bの端部に形成された
凹曲面部で、第2の連結ピン28に回動自在に外接する
半円状の凹曲面に形成されている。
【0025】例えば、車両の前進制動時には、セカンダ
リ・シュー4のアンカ反力は、アンカピン12や第2の
連結ピン28に対して、図6の矢印(イ)、(ロ)方向
に作用し、シュー当接部である第2の連結ピン28から
アンカ当接部25aまでの離間距離Sと、アンカ当接部
25aから入力受け部である第1の連結ピン27までの
離間距離Lとの比であるレバー比S:Lに応じてブレー
キシュー4からのアンカ反力をアンカピン12及び出力
部材であるロッド64に分配する。
【0026】なお、本実施形態のドラムブレーキ装置で
は、ブレーキシュー3、4のドラムへの押圧駆動は、一
対のブレーキシュー3、4間に橋渡しされたパーキング
ストラット45やストラットスプリング46等の部品に
よって構成されるパーキングブレーキ機構によっても可
能にされている。
【0027】以上の説明から明らかなように、本実施形
態のシュー駆動用レバー機構7は、一対のレバー板2
5、25と、2本の連結ピン27、28によって構成さ
れ、レバー板25、25はプレス加工により容易に効率
良く製造することができ、また、連結ピン27、28は
円形断面の軸材料を単純に切断するだけで容易に製造す
ることができる。そして、アンカピン11、12に接触
するレバー板25、25のアンカ当接部25aは、特別
な加工工程を追加せずとも、プレス加工時に、滑らかな
凹曲面に加工することができる。そして、シュー当接部
や入力受け部は、軸材料の外周面をそのまま滑らかな凸
曲面として利用することで、特別な加工工程を追加せず
とも、ブレーキシューのアンカ部やホイールシリンダ6
のロッド63、64に対する滑らかな係合接触面を得る
ことができ、レバーとしての作動の円滑性を容易且つ安
価に実現することができる。
【0028】更に、一対のレバー板25、25を2本の
連結ピン27、28により互いに平行に連結して立体構
造とするため、強度も得やすく、また、ブレーキシュー
のアンカ部や操作力発生手段の出力部材であるロッド6
3、64を一対のレバー板25、25間に挟むため、こ
れらのアンカ部やロッド63、64との係合が外れ難
く、優れた係合安定性を得ることもできる。即ち、ブレ
ーキシューのアンカ反力を円滑にアンカピンやホイール
シリンダの出力ロッドに分配するために必要な強度や係
合安定性や接触部の滑らかさ等の性能を、鍛造法や無垢
材の削り出し等の高価な加工に頼らずに確保することが
でき、従って、製造コストを大幅に低減することができ
る。
【0029】なお、シュー駆動用レバー機構7を構成す
る一対のレバー板25、25を連結する連結ピンの本数
は、上記の実施形態で示した2本に限定するものではな
い。3本以上の連結ピンで連結する構造とすることもで
きる。また、ブレーキシューを駆動するシュー操作力を
発生する操作力発生手段は、液圧式のホイールシリンダ
に限定するものではなく、例えば、手動あるいは電動に
よる機構を利用することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置のシュー駆
動用レバー機構は、一対のレバー板と、2本又はそれ以
上の適宜数の連結ピンによって構成されていて、レバー
板はプレス加工により容易に効率良く製造することがで
き、また、連結ピンは円形断面の軸材料を単純に切断す
るだけで容易に製造することができる。そして、アンカ
ピンに接触するレバー板のアンカ当接部は、特別な加工
工程を追加せずとも、プレス加工時に、滑らかな凹曲面
に加工することができる。そして、シュー当接部や入力
受け部は、軸材料の外周面をそのまま滑らかな凸曲面と
して利用することで、特別な加工工程を追加せずとも、
ブレーキシューのアンカ部や操作力発生手段の出力部材
に対する滑らかな係合接触面を得ることができ、レバー
としての作動の円滑性を容易且つ安価に実現することが
できる。
【0031】更に、一対のレバー板を複数本の連結ピン
により互いに平行に連結して立体構造とするため、強度
も得やすく、また、ブレーキシューのアンカ部や操作力
発生手段の出力部材を一対のレバー板間に挟むため、こ
れらのアンカ部や出力部材との係合が外れ難く、優れた
係合安定性を得ることもできる。即ち、ブレーキシュー
のアンカ反力を円滑にアンカピンやホイールシリンダの
出力ロッドに分配するために必要な強度や係合安定性や
接触部の滑らかさ等の性能を、鍛造法や無垢材の削り出
し等の高価な加工に頼らずに確保することができ、従っ
て、製造コストを大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシュー駆動用レバー機構を装備し
たドラムブレーキ装置の一実施の形態の正面図である。
【図2】図1に示したドラムブレーキ装置のホイールシ
リンダの縦断面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】シュー駆動用レバー機構の斜視図である。
【図5】シュー駆動用レバー機構のブレーキシューとの
係合状態を示す斜視図である。
【図6】シュー駆動用レバー機構のアンカピンやホイー
ルシリンダとの係合状態を示す平面図である。
【符号の説明】
3 プライマリ・シュー(ブレーキシュー) 4 セカンダリ・シュー(ブレーキシュー) 6 操作力発生手段(ホイールシリンダ) 7 シュー駆動用レバー機構 8 アジャスタ 9 バッキングプレート 11、12 アンカピン 25 レバー板 25a アンカ当接部 27 第1の連結ピン 28 第2の連結ピン 29 クリップ 61、62 ピストン 63、64 出力部材(ロッド) 67、68 コントロールピストン 70 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内空間に対向配置した一対のブレ
    ーキシューのアンカ部を当接させるシュー当接部と、バ
    ッキングプレート側に立設されてアンカ反力を受けるア
    ンカピンに当接するアンカ当接部と、操作力発生手段の
    出力部材に係合してシュー操作力を受ける入力受け部と
    を備えて、前記ブレーキシューからのアンカ反力を前記
    アンカピン及び出力部材に分配するドラムブレーキ装置
    のシュー駆動用レバー機構において、 一端側に前記アンカピンに外接する凹曲面の前記アンカ
    当接部を形成した一対のレバー板と、これらのレバー板
    を前記アンカ部や出力部材を挟む間隔に連結固定する少
    なくとも2本の連結ピンとで構成し、 複数本の前記連結ピンの内、レバー板の他端側に位置す
    る第1の連結ピンは外周面を前記出力部材に当接するこ
    とで前記入力受け部として機能し、レバー板の中間部に
    位置する第2の連結ピンは外周面に前記アンカ部を当接
    させることで前記シュー当接部として機能することを特
    徴とするドラムブレーキ装置のシュー駆動用レバー機
    構。
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