JP2001090480A - 裏込め注入工法 - Google Patents
裏込め注入工法Info
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- JP2001090480A JP2001090480A JP26737699A JP26737699A JP2001090480A JP 2001090480 A JP2001090480 A JP 2001090480A JP 26737699 A JP26737699 A JP 26737699A JP 26737699 A JP26737699 A JP 26737699A JP 2001090480 A JP2001090480 A JP 2001090480A
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
かも、裏込め材としてのゲルタイム及び強度が安定して
おり、さらには、立坑用地の省面積化を図ることのでき
る裏込め注入工法を提供する。 【解決手段】 シールド機10のシールドチャンバ内に
泥水を供給して泥水圧により切羽24を安定させながら
掘進し、セグメント16と掘削抗28との間の間隙30
に裏込め材26を充填するに際し、シールド機10によ
り掘削して得られた余剰泥水を濃縮サイクロンで分級す
る工程と、濃縮サイクロンで分級された泥水を裏込め材
26に用いてセグメント16と掘削抗28との間の間隙
30に充填する工程とを含む。
Description
関し、特に、泥水式シールド工法における掘削泥水を用
いる裏込め注入工法に関する。
トンネルや下水道等の掘削工事にシールド工法、殊に、
泥水式シールド工法が採用されている。
ルドチャンバー内に供給して切羽を安定させながら掘進
するようになっており、このシールドチャンバー内に供
給する泥水には掘削泥水を利用してリサイクル化を図る
ようにしている。
は、スラリー状の掘削泥水が廃棄物として生じ、その廃
棄処理のための費用が増大し、廃棄場所の選定も困難で
あるという問題がある。
せて沈殿した泥土のみを廃棄することで廃棄量を減少さ
せようとすると、時間がかかるため、一時的に掘削泥水
を発進立坑用地に貯留しなければならず、そのために立
坑用地面積が増大することとなる。
な立坑用地を確保できない場所では、濃縮サイクロンを
設置し、掘削泥水を濃縮サイクロンで分級して、濃縮し
た泥土を搬出することで、廃棄量を減少させると共に、
立坑用地の省面積化を図っている。
メントと掘削抗との間にテールボイドと称される間隙が
生じ、この間隙により生じる地盤沈下、出水等の問題の
発生を防止するために、この間隙に裏込め材を注入する
ようにしている。
て掘削泥水のリサイクル化を図ろうとする提案が特公昭
55−546号公報においてなされている。
分離し、この残土分を泥水状態として圧送し、裏込め前
に凝固剤と混合して裏込めする用になっている。
水を礫及び残土分に分離した程度では、残土分の比重及
び粒土のばらつきが大きく、裏込め材としてゲルタイム
及び強度にばらつきが生じるために実用化に至っていな
い。
め材として、固化材としてのセメント、助材としてのベ
ントナト、及び水を混合したA液と、急硬剤液であるB
液とを坑内に供給混合して裏込めを行うようにしてい
る。
材を収容しておくサイロと、助材を収容しておくサイロ
の2つのサイロが必要であるため、設置場所を多く必要
とし、省面積化には適さないという問題がある。
イクル化を図り、しかも、裏込め材としてのゲルタイム
及び強度が安定しており、さらには、立坑用地の省面積
化を図ることのできる裏込め注入工法を提供することに
ある。
本発明の裏込め注入工法は、シールド機のシールドチャ
ンバ内に泥水を供給して泥水圧により切羽を安定させな
がら掘進し、セグメントと掘削抗との間の間隙に裏込め
材を充填する裏込め注入工法において、前記シールド機
により掘削して得られた余剰泥水を濃縮サイクロンで分
級する工程と、前記濃縮サイクロンで分級された泥水を
裏込め材に用いて前記セグメントと掘削抗との間の間隙
に充填する工程と、を含むことを特徴とする。
水を濃縮サイクロンで分級し、この分級された泥水を裏
込め材に用いることで、掘削泥水のリサイクル化を可能
として余剰泥水の減量化ができ、助材の材料費の削減及
び泥水処理費用の削減が可能で、しかも、分級された泥
水の比重及び粒度が安定しており、その結果、ゲルタイ
ム及び強度の安定した裏込め材を得ることができる。
となり、裏込め注入装置の設置面積を半減させて、立坑
用地の省面積化を達成することができる。
ンは、既存のものを利用できるため、設備増加を行うこ
となく実施可能で、安価かつ立坑用地の省面積にも寄与
することができる。
泥水は、比重1.2以上であることが好ましい。
して適正な範囲における泥水を裏込め材に用い、裏込め
材として必要な性質を満足させることができる。
3系統以上の供給物を混合して裏込めを行うことが好ま
しい。
材に用いる複数の供給物を3系統以上に分けて供給し、
供給物の性状や供給量を個別に制御することができる。
他の混合物を不要にすることも可能となる。
め直前に混合することが好ましい。
タンクやポンプ等を設置することなく直前まで、各系統
毎に供給物を搬送して直前でそのまま混合して充填する
ことができる。
を粉体のまま搬送することも可能である。
統は、前記泥水を供給する系統と、固化材を供給する系
統と、急硬剤を供給する系統とを含むことが好ましい。
固化材と急硬剤を別個に供給して、これらを個別に制御
することができる。
ものを用いることが好ましい。
材として適正な範囲における泥水を用いることができ
る。
保するための調整剤を混合して供給されることが好まし
い。
大きな泥水の送液性及び混練性を向上させることができ
る。
は、固化材液として供給され、前記固化材液は、セメン
トと、前記泥水と、水と、硬化時間を遅延させるための
調整剤とを混合して形成されることが好ましい。
及び混練性が向上すると共に、調整材によって固化する
ことなく充填位置まで搬送することができる。
について、図面を参照して詳細に説明する。
る裏込め注入方法を示す図である。
注入装置を示している。
上に設けられた立坑用地12から発進立坑14が所定深
さまで掘削され、この発進立坑14の底部位置から地中
を横方向に掘進してセグメント16を組みながらトンネ
ル18を構築するようにしている。
ルド機本体20とカッターディスク22との間のシール
ドチャンバ内に、送泥管を介して地上より泥水を供給
し、シールドチャンバ内を加圧した泥水で満たし、切羽
24の安定を図りながら掘削するようにしている。
排泥水として排泥管を介し地上まで流体輸送し、地上で
土砂分を除去して、所定の性状に調泥し、再び送泥水と
して循環使用されるようになっている。
て分級されて、濃縮された後、搬出されるようになって
いる。
ンで分級された泥水を裏込め材26に用いて、裏込め注
入装置25により、セグメント16と掘削抗28との間
のテールボイドと称される間隙30に充填するようにし
ている。
ことができるかどうかを確認するために、濃縮サイクロ
ンを使用して泥水を採取し、粒度試験を行った結果を図
2に示す。
オーバー泥水及びアンダー泥水の3種類で行った。
多かったため、このまま使用した場合、強度やゲルタイ
ムの制御が非常に困難であると考えられた。
泥水は、余剰泥水ほどのばらつきは見られなかったの
で、このアンダー泥水を用いて、室内試験を行った。
できリサイクル化ができるため、今回は、通常廃棄され
るアンダー泥水を使用することで、廃棄量を減少させて
リサイクル化を図ることを考慮した。
て用いた場合、余剰泥水の減量化が大きいという利点は
あるが、アンダー泥水の比重は1.3〜1.5程度あるた
め、そのまま固化材と配合すると、混練及び送液が極め
て困難となる。
3系統とした。
化材液 C液:急硬剤液 A液における調整剤は、流動性を保持するためのもの
で、攪拌がなされないタンクや配管中で長時間保管した
場合に流動性を失ってゲル状となるのを防止し、また、
ポンプ圧送に適した流動性と流動性の保持を可能にして
いる。
際にカルシウムによるゲル化を防止する作用もある。
効果の大きいポリカルボン酸系高分子化合物、ナフタリ
ン系高縮合芳香族スルフォン酸塩やリグニン系剤等を使
用することができる。
せるもので、固化材を長距離の配管を断続的にポンプ圧
送する際の流動性の保持、すなわち、固化材の長時間遅
延作用を行うようにしている。
果の大きいオキシカルボン酸系高分子化合物等を使用す
ることができる。
たはスラグ原料を主体とした強度発現材料で、可塑状時
間、初期強度、長期強度等の必要特性に合わせて各種材
料を選択することができる。
や早強セメントまたは混合セメントであるフライアッシ
ュセメント、高炉セメント等を使用することもできる。
分を混合したものも用いることができる。
動性の良好な液に添加することで、直後から20秒程度
にて可塑状固結とするためのものである。
としたモル比1.3〜1.4前後の流動性を調整した剤を
用いることができる。
うに、A液の比重を変化させ、ブリージング量、ゲルタ
イム、一軸圧縮強度を測定した。
1.2に調整している。
能、例えば、材料分離を起こさない、流動性を失わな
い、注入後の容積減少が少ない、早期に地山の強度にな
る、水密性に富んでいる等ををほぼ満足していることが
判明した。
れた泥水は、比重及び粒度が安定しているため、裏込め
材に用いる場合にゲルタイム及び強度を容易にコントロ
ールすることができ、安定したゲルタイム及び強度を得
ることができる。
込め材26の供給系統を、泥水(A液)を供給する泥水
供給系統32と、固化材を固化材液(B液)として供給
する固化材液供給系統34と、急硬剤液(C液)を供給
する急硬剤供給系統36とに分けている。
って分級された泥水を攪拌しながら貯留する泥水用アジ
テータタンク38と、この泥水用アジテータタンク38
に接続されて泥水を圧送する泥水送液ポンプ40と、こ
の泥水送液ポンプ40に接続されて裏込め材注入位置の
混合管44まで泥水を搬送する泥水送液管42とを有し
ている。
剤を貯留する調整剤タンク46が接続され、ここで調整
剤が混合されるようになっている。
8、ポンプ流量計50及びこれらの計測値を記録する記
録計52が配設されている。
54を介して泥水用アジテータタンク38から泥水を取
り出して、この泥水と水と固化材と調整剤とを混合して
B液を作液する固化材液作液装置56と、この固化材液
作液装置56に接続されて固化材液を圧送する固化材液
送液ポンプ58と、この固化材液送液ポンプ58に接続
されて固化材液を混合管44まで搬送する固化材液送液
管60とを有している。
2及び記録計64が設けられている。
6、ポンプ流量計68及び記録計70が設けられてい
る。
を貯留する急硬剤液タンク72と、この急硬剤液タンク
72に接続されて急硬剤液を圧送する急硬剤液送液ポン
プ74と、この急硬剤液送液ポンプ74に接続されて急
硬剤液を混合管44に接続された急硬剤合流混合用二重
管76に搬送する急硬剤液送液管78とを有している。
0、ポンプ流量計82及び記録計84が設けられてい
る。
力センサ86及び記録計88が設けられている。
である。
込め注入工法について説明する。
ンダー泥水を泥水用アジテータタンク38に貯留し、ア
ジテータにより攪拌して流動性を確保した状態としてお
く。
より固化材液作液装置56に供給し、この泥水と、水
と、調整剤と、固化材を混合して固化材液の作液を行
う。
泥水送液管42を介して、裏込め位置の混合管44に搬
送する。
剤タンク46内の調整剤が泥水と混合されてA液とされ
た状態で搬送される。
流動性が確保された状態で確実に混合管44へと搬送さ
れることになる。
れたB液である固化材液を、固化材液送液ポンプ58に
より、固化材液送液管60を介して混合管44に搬送す
る。
硬化時間が遅延された状態となっているので、流動性が
確保された状態で確実に混合管44へと搬送される。
1.2程度に調整されているので容易に搬送可能であ
る。
合し、流動性の良好な状態にする。
液である急硬剤液が、急硬剤液送液ポンプ74により、
急硬剤液送液管78を介して、急硬剤合流混合二重管7
6に搬送される。
との間の間隙30に裏込め注入を開始すると、A液及び
B液の混合液と、C液とが混合されて、C液によりA液
およびB液の混合液が直後から20秒程度で可塑状固結
となり、良好な裏込めが得られることとなる。
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の形
態に変形可能である。
ロンによって分級された泥水として比重1.3以上のア
ンダー泥水を用いたが、この例に限らず、送液性を考慮
して比重1.2以上の泥水を用いることができ、しか
も、アンダー泥水に限らず、オーバー泥水を用いること
も可能である。
ると、送液性がよいので、例えばA液に流動性を保持す
る調整剤を用いることなく搬送可能となる。
ているが、固化材を粉体のまま搬送して直前にA液と混
練することも可能である。
を遅延させる調整剤を用いることなく搬送することがで
きる。
給を行っているが、この例に限らず、例えば、比重1.
2程度の濃縮サイクロンによって分級されたオーバー泥
水に固化材を混合した供給液と、急硬剤の2液の供給系
統とすることも可能である。
における裏込め注入装置を示す図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 シールド機のシールドチャンバ内に泥水
を供給して泥水圧により切羽を安定させながら掘進し、
セグメントと掘削抗との間の間隙に裏込め材を充填する
裏込め注入工法において、 前記シールド機により掘削して得られた余剰泥水を濃縮
サイクロンで分級する工程と、 前記濃縮サイクロンで分級された泥水を裏込め材に用い
て前記セグメントと掘削抗との間の間隙に充填する工程
と、 を含むことを特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記裏込め材に用いる泥水は、比重1.2以上であるこ
とを特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 前記泥水を含む3系統以上の供給物を混合して裏込めを
行うことを特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記3系統以上の供給物を裏込め直前に混合することを
特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項5】 請求項3または4において、 前記供給物の系統は、前記泥水を供給する系統と、固化
材を供給する系統と、急硬剤を供給する系統とを含むこ
とを特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項6】 請求項5において、 前記泥水は、比重1.3以上のものを用いることを特徴
とする裏込め注入工法。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記泥水は、流動性を確保するための調整剤を混合して
供給されることを特徴とする裏込め注入工法。 - 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかにおいて、 前記固化材は、固化材液として供給され、 前記固化材液は、セメントと、前記泥水と、水と、硬化
時間を遅延させるための調整剤とを混合して形成される
ことを特徴とする裏込め注入工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26737699A JP2001090480A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 裏込め注入工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26737699A JP2001090480A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 裏込め注入工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090480A true JP2001090480A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17443990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26737699A Pending JP2001090480A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 裏込め注入工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090480A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150810A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Taisei Corp | 裏込注入材および裏込注入方法 |
KR101072567B1 (ko) | 2011-04-08 | 2011-10-11 | 금송이앤씨(주) | 지중매설 관로 굴착에 의한 이토의 연속분리용 순환장치 |
JP2012062730A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kajima Corp | 裏込め注入システム及び方法 |
CN105332711A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-02-17 | 中国铁建重工集团有限公司 | 具有泥浆环流系统的泥水盾构机 |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26737699A patent/JP2001090480A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150810A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Taisei Corp | 裏込注入材および裏込注入方法 |
JP2012062730A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Kajima Corp | 裏込め注入システム及び方法 |
KR101072567B1 (ko) | 2011-04-08 | 2011-10-11 | 금송이앤씨(주) | 지중매설 관로 굴착에 의한 이토의 연속분리용 순환장치 |
CN105332711A (zh) * | 2015-11-11 | 2016-02-17 | 中国铁建重工集团有限公司 | 具有泥浆环流系统的泥水盾构机 |
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