JP2001088754A - 作業車両の遊動輪装置のマウント構造 - Google Patents

作業車両の遊動輪装置のマウント構造

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JP2001088754A
JP2001088754A JP27157299A JP27157299A JP2001088754A JP 2001088754 A JP2001088754 A JP 2001088754A JP 27157299 A JP27157299 A JP 27157299A JP 27157299 A JP27157299 A JP 27157299A JP 2001088754 A JP2001088754 A JP 2001088754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドラの上下動が生じない、又コンパクト
であり、さらに摺動部分がなく耐久性が大きく、そし
て、履帯の履帯リンクや下部ローラ等の足回り装置の耐
久性が向上でき、トラックフレームを小型化できる作業
車両の遊動輪装置のマウント構造を提供する 【解決手段】 アイドラ4をリンク装置10で回転可能
に支持した作業車両の遊動輪装置のマウント構造におい
て、前支持連結軸芯Mと後支持連結軸芯Nとアイドラ軸
芯Pとは直線上に配置し、前方リンク軸芯間距離LMと
後方リンク軸芯間距離KNとの比と後支持リンク軸芯間
距離NPと前支持リンク軸芯間距離MPとの比を等し
く、又はほぼ等しくアイドラ軸芯Pを定め、アイドラ軸
芯Pが履帯9の接地面GL、又はトラックフレーム1の
クッション機構の軸線Y1と平行な水平直線運動をする
ようにリンク装置10をトラックフレーム1に設けたこ
とを特徴とする作業車両の遊動輪装置のマウント構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両の遊動輪
装置のマウント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブルドーザのような履帯式作業車
両の遊動輪装置のマウント構造は図12に示すように、
アイドラ40aをクッションロッド3のアイドラヨーク
3aに回転可能に軸支し、クッションロッド3をトラッ
クフレーム1aに水平移動可能に装着している。クッシ
ョンロッド3はクッションスプリング2を圧縮させなが
ら移動することによりアイドラ40aに加わる車両前後
方向の負荷を吸収している。アイドラ40aとスプロケ
ット7に履帯9が掛けられており、クッション機構20
aによりアイドラ40aは前方に付勢され履帯9に張り
を与えている。履帯9の接地面GLとクッションロッド
3の水平移動方向は平行である。従って、アイドラ4は
履帯9の接地面GLと平行に移動する。
【0003】トラックフレーム1aの下面には下部ロー
ラ5が設けられ、上面には上部ローラ6が設けられ、ト
ラックフレーム1aの内部にはクッション機構20aを
収納している。従って、トラックフレーム1aの上下方
向の寸法は大きくなるので、アイドラ40aの中心はク
ッション機構20aの中心に対して所定長さHだけ下に
設けてある。これは、履帯9の離昇角度αを所定の範囲
にして、乗心地を維持し、アイドラ40aの中心とスプ
ロケット7の中心との間の履帯9の有効な接地長TLを
確保するため、アイドラ40aの位置を下に下げる必要
があるからである。そのため、クッションロッド3のア
イドラヨーク3aはアイドラ40aの負荷による曲げモ
ーメントを受けるので、剛性を高くするために外形寸法
は大きなものとなっている。また、アイドラ40aに加
わる車両左右方向の負荷によりクッション機構20aの
中心軸は揺動するので、アイドラ40aの側面に接触し
てアイドラ40aの左右方向の揺動のストッパとなるウ
エアプレート8がアイドラ40aの両側面に対して所定
の隙間を設けてトラックフレーム1aに設けられてい
る。
【0004】しかしながら、このような構造では、アイ
ドラ40aの中心はクッション機構20aの中心に対し
て所定長さHだけ下にあるため、前記のようにクッショ
ンロッド3のアイドラヨーク3aの外形寸法は大きなも
のとなり、アイドラ40aの負荷によりクッションロッ
ド3は曲げモーメントを受けながら水平移動するので、
クッションロッド3の摺動部の摩耗が大きく耐久性が小
さくなってしまう。また、ウエアプレート8も常にアイ
ドラ40aの側面と接触するため摩耗が大きく、耐久性
が小さくなる。また、ウエアプレート8が摩耗した場合
はウエアプレート8とアイドラ40aの側面との隙間を
所定の隙間にするための調整が必要となる。
【0005】この問題を解決するため、出願人は実開平
1−81185により図13、14に示されるような遊
動輪装置のマウント構造を提案している。図13に示す
ように、アイドラ40bを回転可能に支持するクッショ
ンリンク31をトラックフレーム1bに水平移動可能に
設けるとともに、アイドラ40bに加わる負荷を吸収す
るクッション機構21をトラックフレーム1bに揺動可
能に取付け、トラックフレーム1bに、アイドラ40b
とクッション機構21との中間に位置させてレバー17
1を揺動可能に設け、クッションリンク31の後端部を
レバー171の中間部に連結し、レバー171の上端部
にクッション機構21のクッションロッド22の前端部
を連結して揺動可能にした構成にしてある。
【0006】また、図13、14に示すように、クッシ
ョンリンク31はトラックフレーム1bにアイドラガイ
ド34、35を介して前後方向に所定長さLLだけ水平
移動可能に設けてある。
【0007】このような、遊動輪装置のマウント構造で
あれば、クッションロッド22にはアイドラ40bの負
荷による曲げモーメントは発生しないし、アイドラ40
bの車両左右方向の揺動をトラックフレーム1bのアイ
ドラガイド34、35により受けるので、ウエアプレー
ト8はなくウエアプレートが摩耗することはない。
【0008】また、他の従来技術として、図15に示す
ような遊動輪装置のマウント構造がある。これは、トラ
ックフレーム1cのサポートブラケット51にレバー5
2を支点Gで揺動可能に取付け、このレバー52にアイ
ドラ40cを軸支し、このアイドラ40cの支軸53に
アーム54を設け、アーム54にクッション機構56に
連なるロッド55を連結し、アイドラ40cを支点Gを
中心に揺動(円弧運動)させることによりクッション機
構56のクッションスプリング57を収縮させて負荷の
緩衝を行うものである。
【0009】このような、遊動輪装置のマウント構造で
あれば、クッション装置56はそのままトラックフレー
ム1cに装着でき、トラックフレーム1cは小さくでき
る。そして、アイドラ40cの左右方向の負荷もレバー
52により受けるので、ウエアプレートも必要ない。そ
して、クッション機構56とアイドラ40cはアーム5
4を介して連結しているので、クッション機構56に曲
げモーメントは加わらない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
1−81185のような、遊動輪装置のマウント構造で
は、クッション機構21をトラックフレーム1bに揺動
可能に取付けなければならず取付部部分の構造が複雑に
なる。また、クッション機構21のクッションスプリン
グ131の外側にばね筒体91が別に必要になり、ばね
筒体91を取付けるスペースがその分大きくなり、トラ
ックフレーム1bの外形寸法が大きくなってしまう。ま
た、クッションリンク31はトラックフレーム1bのア
イドラガイド34、35と接触し摺動しながら前後方向
に水平移動するので、クッションリンク31とアイドラ
ガイド34、35との接触部が摩耗して耐久性が少なく
なる。さらに、アイドラ40bの負荷を受けるのはレバ
ー171とクッション機構21のみであり、レバー17
1とクッション機構21はその負荷を受けられるだけの
剛性を確保しなければならず、それらの外形寸法は大き
くなる。
【0011】また、他の従来技術として、図15に示す
遊動輪装置のマウント構造では、ばね筒体も、ウエアプ
レートも必要ないが、アイドラ40cに負荷が加わりク
ッション機構56が作動すると、支点Gを中心にアイド
ラ40cが円弧運動をするために上下方向に変位が生
じ、離昇角αが変化してこれに伴い履帯が屈曲し、上下
動が生じて乗心地や安定性の悪化や、振動、騒音を発生
する原因になる。
【0012】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、アイドラの上下動が生じない、又コンパ
クトであり、さらに摺動部分がなく耐久性が大きく、そ
して、履帯の履帯リンクや下部ローラ等の足回り装置の
耐久性が向上でき、トラックフレームを小型化できる作
業車両の遊動輪装置のマウント構造を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、アイド
ラをリンク装置で回転可能に支持した作業車両の遊動輪
装置のマウント構造において、リンク装置は前方リンク
と、支持リンクと、後方リンクとを有する4節リンクで
あって、アイドラを支持リンクの中間部で軸支し、支持
リンクの前部を前方リンクを介してトラックフレームの
上部に揺動可能に支持し、支持リンクの後部を後方リン
クを介してトラックフレームの下部に揺動可能に支持
し、アイドラ軸芯が履帯の接地面、又はトラックフレー
ムのクッション機構の軸線と平行な水平直線運動をする
ようにリンク装置を設定してトラックフレームに設けた
構成としている。
【0014】請求項1に記載の発明によると、アイドラ
が前後方向に水平移動するので履帯の騒音、振動が低減
でき、アイドラの上下動による離昇角度の変化分がなく
なって、乗心地が向上できる。さらに、アイドラに加わ
る外部の負荷を前方リンクと後方リンクの複数のリンク
で支持できるので、それぞれのリンクの寸法を小さくで
き、リンク装置はコンパクトになる。そして、リンク装
置にはトラックフレームとの摺動部分が無いので、遊動
輪のマウント構造の耐久性が向上する。
【0015】請求項2に記載の発明は、アイドラをリン
ク装置で回転可能に支持した作業車両の遊動輪装置のマ
ウント構造において、アイドラを支持リンクの中間部で
軸支し、支持リンクの前部を前方リンクを介してトラッ
クフレーム上部に揺動可能に支持し、支持リンクの後部
を後方リンクを介してトラックフレーム下部に揺動可能
に支持し、前支持連結軸芯と後支持連結軸芯とアイドラ
軸芯とは直線上に配置し、前方リンク軸芯間距離と後方
リンク軸芯間距離との比と後支持リンク軸芯間距離と前
支持リンク軸芯間距離との比を等しく、又はほぼ等しく
なるようにアイドラ軸芯を定め、アイドラ軸芯が履帯の
接地面、又はトラックフレームのクッション機構の軸線
と平行な水平直線運動をするように前方リンク中心線と
後方リンク中心線とが平行である位置では、前方リンク
中心線が履帯の接地面と直角となる位置にリンク装置を
トラックフレームに設けた構成としている。
【0016】請求項2に記載の発明によると、アイドラ
が前後方向に水平移動するので履帯の騒音、振動が低減
でき、アイドラの上下動による離昇角度の変化分がなく
なって、乗心地が向上できる。さらに、アイドラに加わ
る外部の負荷を前方リンクと後方リンクの複数のリンク
で支持できるので、それぞれのリンクの寸法を小さくで
き、リンク装置はコンパクトになる。そして、リンク装
置にはトラックフレームとの摺動部分が無いので、遊動
輪のマウント構造の耐久性が向上する。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、アイドラの両側を支持リンクで支持
し、両側の支持リンクをそれぞれ、1対の前方リンク及
び後方リンクによりトラックフレームに支持した構成と
している。
【0018】請求項3に記載の発明によると、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、さらに、アイドラが左右
方向の力を受けても、アイドラは両側からリンク装置で
支持されているので左右方向の剛性が高く、アイドラの
左右方向の倒れが少なくなるので、履帯の横ずれが少な
くなり、履帯の履帯リンクや下部ローラ等の足回り装置
の耐久性が向上できる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の発明において、リンク装置をクッションリンク
を介してトラックフレームに設けたクッション機構と連
結した構成としている。
【0020】請求項4に記載の発明によると、請求項2
又は3に記載の発明の効果に加えて、さらに、クッショ
ンリンクとクッションロッドとは揺動可能に連結されて
いるため、クッションロッドへの曲げモーメントの発生
は極めて少ない。従って、曲げモーメントに対してクッ
ションロッドの剛性を大きくする必要は無く、クッショ
ンロッドの外形寸法を小さくできる。さらに、アイドラ
に対する負荷による力は後方リンク13の中間部に伝わ
るが、クッションリンク連結軸芯ではクッションリンク
連結軸芯間距離と後方リンク軸芯間距離とのリンク比の
割合で減少する。従って、クッションスプリングは外形
寸法が小さくても十分クッション機能が発揮できる。従
って、クッション機構を収納するトラックフレームの外
形寸法を小さくできる。また、クッション機構とアイド
ラ4のアイドラ軸心とはオフセットしており、そのオフ
セット量は後方リンク、又はクッションヨークの寸法を
選択することで決められるので、クッション機構の配置
の自由度を大きくできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図1〜11を参照しながら説明する。なお、説明
の中での前方は図1、9、10、11での左方向を示し
ており、作業車両の前進方向を前方としている。図1に
示すように、トラックフレーム1にはアイドラ4がリン
ク装置10により軸支され、リンク装置10はクッショ
ン機構20と連結している。リンク装置10は前方リン
ク12と、支持リンク11と、後方リンク13とを有す
る4節リンクであって、アイドラ4を支持リンク11の
中間部で軸支し、支持リンク11の前部を前方リンク1
2を介してトラックフレーム1の上部に揺動可能に支持
し、支持リンク11の後部を後方リンク13を介してト
ラックフレーム1の下部に揺動可能に支持している。ト
ラックフレーム1の下面には下部ローラ5が設けられ、
上面には上部ローラ6が設けられている。アイドラ4と
図示しないスプロケットとに履帯9が掛けられており、
クッション機構20によりアイドラ4は前方に付勢され
履帯9に張りを与えている。図1は一例としてアイドラ
4には外部よりの負荷が加わっていない状態を示してい
る。
【0022】図1のAA断面図である図2及びBB断面
図である図3に示すように、アイドラ4はアイドラシャ
フト4aにベアリング4bを介して回転可能に支持さ
れ、ベアリング4bの両端部にはシール4cが設けられ
ており、アイドラ4の両側に突出したアイドラシャフト
4aを支持リンク11の中間部にキャップ11cとボル
ト11dにより固定している。従って、アイドラ4は両
側の支持リンク11、11により回転可能に支持されて
いることになる。支持リンク11とキャップ11cは一
体として形成しても良い。
【0023】支持リンク11の前部は前方リンク12の
下部とピン11aにより連結されている。ピン11aと
前方リンク12との間にはベアリング12bが設けら
れ、支持リンク11に対して前方リンク12は揺動可能
である。
【0024】支持リンク11の後部は後方リンク13の
中間部とピン11bにより連結されている。ピン11b
と後方リンク13との間にはベアリング13cが設けら
れ、支持リンク11に対して後方リンク13は揺動可能
である。
【0025】図1及び図1のCC断面図である図4に示
すように、前方リンク12の上部はトラックフレーム1
の前側先端部の上部とピン12aにより連結されてい
る。ピン12aと前方リンク12との間にはベアリング
12cが設けられ、トラックフレーム1に対して前方リ
ンク12は揺動可能である。
【0026】図1及び図1のDD断面図である図5に示
すように、後方リンク13の下部はトラックフレーム1
の前側の下部とピン13aにより連結されている。ピン
13aと後方リンク13との間にはベアリング13bが
設けられ、トラックフレーム1に対して後方リンク13
は揺動可能である。
【0027】図1のEE断面図である図6に示すよう
に、後方リンク13の上部はクッションリンク14の二
股部14eとピン14aにより連結されている。ピン1
4aと後方リンク13との間にはベアリング14bが設
けられ、クッションリンク14に対して後方リンク13
は揺動可能である。クッションリンク14の後部はクッ
ションロッド25とピン14cにより連結されている。
ピン14cとクッションロッド25との間にはベアリン
グ14dが設けられ、クッションロッド25に対してク
ッションリンク14は揺動可能である。
【0028】図7にリンク装置10の外観を示す。アイ
ドラ4を支持するリンク装置10はアイドラ4の両側に
支持リンク11を設け、支持リンク11は前部を前方リ
ンク12によりトラックフレーム1の上部に支持され、
後部を後方リンク13によりトラックフレーム1の下部
に支持されており、後方リンク13の上部をクッション
リンク14と連結し、クッションリンク14の後部をク
ッションロッド25に連結している。それぞれの連結部
はピン11a,12a,13a,14a,14cにより
揺動可能に連結されている。支持リンク11の両端は二
股に形成されている。前方リンク12及び後方リンク1
3は平板状である。クッションリンク14は全体が二股
形状であり、二股の先端はさらに二股形状であって、ク
ッションロッド25との連結部も二股形状である。
【0029】そして、図1に示すように、本実施形態の
リンク装置10では前方リンク12と支持リンク11と
の連結軸である前支持連結軸芯Mと、後方リンク13と
支持リンク11との連結軸である後支持連結軸芯Nと、
アイドラ4の回転中心であるアイドラ軸芯Pとを直線上
に配置している。さらに、前方リンク12とトラックフ
レーム1との連結軸である前方連結軸芯Lと前支持連結
軸芯Mとの距離である前方リンク軸芯間距離LMと、後
方リンク13とトラックフレーム1との連結軸である後
方連結軸芯Kと後支持連結軸芯Nとの距離である後方リ
ンク軸芯間距離KNと、後支持連結軸芯Nとアイドラ軸
芯Pとの距離である後支持リンク軸芯間距離NPと、前
支持連結軸芯Mとアイドラ軸芯Pとの距離である前支持
リンク軸芯間距離MPとを、前方リンク軸芯間距離LM
と後方リンク軸芯間距離KNとの比であるLM/KNと
後支持リンク軸芯間距離NPと前支持リンク軸芯間距離
MPとの比であるNP/MPとが等しく、又はほぼ等し
くなるように設定している。すなわち、LM/KN=N
P/MP又はLM/KN≒NP/MPになるようにアイ
ドラ軸芯Pを定めている。この場合のほぼ等しくとは、
実用上使用可能な精度、例えば+3%〜−3%の範囲で
あれば良いことは言うまでもない。
【0030】つまり、本実施形態のリンク装置10のリ
ンクは図8に示すような、いわゆるワットの近似直線運
動となるリンク機構を用いている。本実施形態のリンク
装置10は、前記のようにアイドラ軸芯Pを定めている
ので、アイドラ軸芯Pは図8に示す点線のような軌跡を
描く。そして、この軌跡の近似直線部分YYではアイド
ラ軸芯Pの動きは直線運動となる。
【0031】さらに、図1に示すように、本実施形態の
リンク装置10は、アイドラ軸芯Pの動きが水平方向の
直線運動となるように、前方連結軸芯Lと前支持連結軸
芯Mとを結ぶ中心線である前方リンク中心線LMCL
と、後方連結軸芯Kと後支持連結軸芯Nとを結ぶ中心線
である後方リンク中心線KNCLとが平行である位置で
は、前方リンク中心線LMCLが履帯9の接地面GLと
直角であるように、すなわち、後方リンク中心線KNC
Lが履帯9の接地面GLと直角であるようにトラックフ
レーム1に取付けている。つまり、前方リンク12とト
ラックフレーム1との前方連結軸芯Lのトラックフレー
ム1に対する取付位置と、後方リンク13とトラックフ
レーム1との後方連結軸芯Kのトラックフレーム1に対
する取付位置とをアイドラ軸芯Pの動きが履帯9の接地
面GL、又はトラックフレーム1のクッション機構の軸
線Y1と平行な水平方向の直線運動となるように定めて
いる。なお、この場合の平行及び直角は実用上使用可能
な精度、例えば+2度〜−2度の範囲で平行及び直角で
あれば良いことは言うまでもない。
【0032】つぎに、本実施形態の作動を説明する。図
9は作動説明図である。アイドラ4が前方からの外力を
受け後方へ移動すると、後支持連結軸芯Nは後ろへ下が
りながらNの位置に移動する。前支持連結軸芯Mは後
ろへ上がりながらMの位置に移動する。しかしなが
ら、アイドラ4のアイドラ軸芯Pは前記のように定めて
あるので高さが変化せずに後ろへ動き、水平方向の直線
Y上にあるPの位置に移動する。履帯9が緩んで、ア
イドラ4が前方へ移動すると、後支持連結軸芯Nは前へ
下がりながらNの位置に移動する。前支持連結軸芯M
は前へ上がりながらMの位置に移動する。しかしなが
ら、アイドラ4のアイドラ軸芯Pは前記のように定めて
あるので高さが変化せずに前へ動き、水平方向の直線Y
上にあるP の位置に移動する。結局、アイドラ4のア
イドラ軸芯Pは前後方向に動いても高さ方向の変化はな
く直線Y上を移動する水平方向の直線運動をすることに
なる。従って、アイドラ4が前後方向に動いても上下動
が生じないので、履帯9の上下動による履帯9の振動、
騒音が低減できる。また、履帯9の離昇角度αの変化が
少なく、乗心地が向上する。
【0033】また、アイドラ4に前方から加わる負荷に
よる力Fは後方リンク13を介してクッション機構20
に伝わり、後方リンク13とクッションリンク14との
クッションリンク連結軸芯Qは下がりながら後方へ移動
するが、クッションリンク14とクッションロッド25
とは揺動可能に連結されているため、クッションロッド
25への曲げモーメントの発生は極めて少ない。従っ
て、曲げモーメントに対してクッションロッド25の剛
性を大きくする必要は無く、クッションロッド25の外
形寸法を小さくできる。
【0034】さらに、負荷による力Fは後方リンク13
の中間部に伝わるが、クッションリンク連結軸芯Qでは
クッションリンク連結軸芯Qと後方連結軸芯Kとの間の
距離であるクッションリンク連結軸芯間距離QKと後方
リンク軸芯間距離KNとのリンク比KN/QKの割合で
減少する。従って、クッションスプリング2は外形寸法
が小さくても十分クッション機能が発揮できる。従っ
て、クッション機構20を収納するトラックフレーム1
の外形寸法を小さくできる。また、クッション機構20
とアイドラ4のアイドラ軸心Pとはオフセットしてお
り、そのオフセット量は後方リンク13、又はクッショ
ンヨーク14の寸法を選択することで決められるので、
クッション機構20の配置の自由度を大きくできる。
【0035】また、アイドラ4に前方から加わる負荷に
よる力Fは、前方リンク12及び後方リンク13が前方
連結軸芯L、後方連結軸芯Kを中心としてそれぞれ円弧
運動するために、前後方向の分力と上下方向の分力に分
かれ、力Fは前方連結軸芯L及び後方連結軸芯Kにより
分担される。従って、アイドラ4に加わる外部の負荷を
前方リンク12と後方リンク13の複数のリンクで支持
できるので、それぞれのリンクの寸法を小さくでき、リ
ンク装置10はコンパクトになる。
【0036】そして、アイドラ4はリンク装置10で支
持されているので、アイドラに加わる左右方向の負荷は
リンク装置10で受け、従来技術のようなウエアプレー
トは必要なく、また、アイドラ4が前後に移動する際に
トラックフレーム1と摺動する部分もないので、摩耗部
分がなく耐久性が向上する。さらに、アイドラ4が左右
方向の力を受けても、アイドラ4は両側からリンク装置
10で支持されているので左右方向の剛性が高く、アイ
ドラ4の左右方向の倒れが少なくなるので、履帯9の横
ずれが少なくなり、履帯9の図示しない履帯リンクや下
部ローラ5等の足回り装置の耐久性が向上できる。
【0037】図10はアイドラ4に前方から負荷が加わ
り、クッション機構20のクッションスプリング2が縮
んだ状態を示す。この場合のアイドラ4のアイドラ軸芯
Pの位置は、図1に示したアイドラ軸芯Pの位置より後
方のPの位置に有る。図11は履帯9の図示しない履
帯リンクピンの摩耗により履帯9が伸び、その結果履帯
9に張りを与えるようにクッション機構20のクッショ
ンスプリング2が伸び、アイドラ4が前に移動した状態
を示す。この場合のアイドラ4のアイドラ軸芯Pの位置
は図1に示したアイドラ軸芯Pの位置より前方のP
位置に有る。図10、11に示すように前記のリンク1
0により支持されたアイドラ4のアイドラ軸芯Pはアイ
ドラ4が前後方向に移動しても常に、水平方向の直線Y
上に有る。従って、アイドラ4は履帯9の接地面GL、
又はトラックフレーム1のクッション機構の軸線Y1と
平行な水平方向の直線運動をすることになる。
【0038】以上、説明したように、本発明の実施形態
による作業車両の遊動輪のマウント構造によれば、アイ
ドラ4が履帯9の接地面GL、又はトラックフレーム1
のクッション機構の軸線Y1と平行に前後方向に水平移
動するので履帯の騒音、振動が低減でき、アイドラ4の
上下動による離昇角度αの変化分がないので、乗心地が
向上できる。さらに、アイドラ4に加わる外部の負荷を
前方リンク12と後方リンク13の複数のリンクで支持
できるので、それぞれのリンクの寸法を小さくでき、リ
ンク装置10はコンパクトになる。又、アイドラ4は両
側からリンク装置10で支持されているので左右方向の
剛性が高く、アイドラ4の左右方向の倒れが少なくなる
ので、履帯9の横ずれが少なくなり、履帯9の図示しな
い履帯リンクや下部ローラ5等の足回り装置の耐久性が
向上できる。リンク装置10によりクッション機構20
が受ける力が小さくなるのでクッションスプリング2が
小さくでき、トラックフレーム1の外形寸法が小さくで
きる。そして、摺動部分が無いので、遊動輪のマウント
構造の耐久性が向上する。又、クッション機構20とア
イドラ4のアイドラ軸心Pとはオフセットしており、そ
のオフセット量は後方リンク13、又はクッションヨー
ク14の寸法を選択することで決められるので、クッシ
ョン機構20の配置の自由度を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す側面図である。
【図2】図1のAA断面図である。
【図3】図1のBB断面図である。
【図4】図1のCC断面図である。
【図5】図1のDD断面図である。
【図6】図1のEE断面図である。
【図7】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す外観図である。
【図8】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造の作
動を示す説明図である。
【図9】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造の作
動を示す説明図である。
【図10】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造の
作動を示す側面図である。
【図11】本発明の作業車両の遊動輪のマウント構造の
作動を示す側面図である。
【図12】従来の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す側面図である。
【図13】従来の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す説明図である。
【図14】従来の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す説明図である。
【図15】従来の作業車両の遊動輪のマウント構造を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…トラックフレーム、4…アイドラ、9…履帯、10
…リンク装置、11…支持リンク、12…前方リンク、
13…後方リンク、14…クッションリンク、20…ク
ッション機構、M…前支持連結軸芯、N…後支持連結軸
芯、P…アイドラ軸芯、GL…接地面、LM…前方リン
ク軸芯間距離、KN…後方リンク軸芯間距離、MP…前
支持リンク軸芯間距離、NP…後支持リンク軸芯間距
離、LMCL…前方リンク中心線、KNCL…後方リン
ク中心線、Y1…クッション機構の軸線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイドラ(4) をリンク装置(10)で回転可
    能に支持した作業車両の遊動輪装置のマウント構造にお
    いて、リンク装置(10)は前方リンク(12)と、支持リンク
    (11)と、後方リンク(13)とを有する4節リンクであっ
    て、アイドラ(4) を支持リンク(11)の中間部で軸支し、
    支持リンク(11)の前部を前方リンク(12)を介してトラッ
    クフレーム(1) の上部に揺動可能に支持し、支持リンク
    (11)の後部を後方リンク(13)を介してトラックフレーム
    (1) の下部に揺動可能に支持し、アイドラ軸芯(P) が履
    帯(9) の接地面(GL)、又はトラックフレーム(1) のクッ
    ション機構の軸線(Y1)と平行な水平直線運動をするよう
    にリンク装置(10)を設定してトラックフレーム(1) に設
    けたことを特徴とする作業車両の遊動輪装置のマウント
    構造。
  2. 【請求項2】 アイドラ(4) をリンク装置(10)で回転可
    能に支持した作業車両の遊動輪装置のマウント構造にお
    いて、アイドラ(4) を支持リンク(11)の中間部で軸支
    し、支持リンク(11)の前部を前方リンク(12)を介してト
    ラックフレーム(1) の上部に揺動可能に支持し、支持リ
    ンク(11)の後部を後方リンク(13)を介してトラックフレ
    ーム(1) の下部に揺動可能に支持し、前支持連結軸芯
    (M) と後支持連結軸芯(N) とアイドラ軸芯(P) とは直線
    上に配置し、前方リンク軸芯間距離(LM)と後方リンク軸
    芯間距離(KN)との比と後支持リンク軸芯間距離(NP)と前
    支持リンク軸芯間距離(MP)との比を等しく、又はほぼ等
    しくなるようにアイドラ軸芯(P) を定め、アイドラ軸芯
    (P) が履帯(9) の接地面(GL)、又はトラックフレーム
    (1) のクッション機構の軸線(Y1)と平行な水平直線運動
    をするように前方リンク中心線(LMCL)と後方リンク中心
    線(KNCL)とが平行である位置では、前方リンク中心線(L
    MCL)が履帯(9) の接地面(GL)と直角となる位置にリンク
    装置(10)をトラックフレーム(1) に設けたことを特徴と
    する作業車両の遊動輪装置のマウント構造。
  3. 【請求項3】 アイドラ(4) の両側を支持リンク(11)で
    支持し、両側の支持リンク(11)をそれぞれ、1対の前方
    リンク(12)及び後方リンク(13)によりトラックフレーム
    (1) に支持したことを特徴とする請求項2記載の作業車
    両の遊動輪装置のマウント構造。
  4. 【請求項4】 リンク装置(10)をクッションリンク(14)
    を介してトラックフレーム(1) に設けたクッション機構
    (20)と連結したことを特徴とする請求項2又は3記載の
    作業車両の遊動輪装置のマウント構造。
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