JP2001088687A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2001088687A
JP2001088687A JP27062999A JP27062999A JP2001088687A JP 2001088687 A JP2001088687 A JP 2001088687A JP 27062999 A JP27062999 A JP 27062999A JP 27062999 A JP27062999 A JP 27062999A JP 2001088687 A JP2001088687 A JP 2001088687A
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brake
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Toshifumi Maehara
利史 前原
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems

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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両停止直後に起こるトルク反転現象に起因
したブレーキペダルへのキックバック現象を緩和するド
ラムブレーキ装置を得る。 【解決手段】 ドラムブレーキユニット100のホイー
ルシリンダ6とブレーキ操作に応じて液圧を発生するマ
スタシリンダ102との間に液圧制御装置104が介在
し、前記液圧制御装置104は車両停止直後のトルク反
転現象によるマスタシリンダ102側への液圧戻りを防
止する液圧戻り防止手段110を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラムブレーキ装
置に関し、詳しくは、ホイールシリンダとマスタシリン
ダとの間に、車両停止直後に起こるトルク反転現象によ
るブレーキペダルへのキックバックを緩和するための液
圧制御装置を装備したドラムブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行を制動するために種々
の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これ
らのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面
に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディ
ングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデ
ュオサーボ式等に分類される。
【0003】デュオサーボ式のドラムブレーキ装置は、
一般に、円筒状のドラム内に、互いに対向配置したプラ
イマリ・シューとセカンダリ・シューの一対のブレーキ
シューを備える。プライマリ・シューは、ドラムの前進
回転方向入口側が入力部とされると共に、ドラムの前進
回転方向出口側は例えばアジャスタを介してセカンダリ
・シューの入口側に連結される。一方、セカンダリ・シ
ューの出口側はバッキングプレート上に装備されたアン
カー部に当接させられ、プライマリ・シュー及びセカン
ダリ・シューに作用するアンカー反力をアンカー部で受
け止めるようになっている。
【0004】これにより、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューを拡開させてドラムの内周面に押し付け
ると、プライマリ・シューに作用するアンカー反力がセ
カンダリ・シューの入口側に入力してセカンダリ・シュ
ーをドラム内周面に押し付けるように作用するため、プ
ライマリ・シューとセカンダリ・シューの双方がリーデ
ィング・シューとして動作し、非常にゲインの高い制動
力を得ることができる。
【0005】このようなデュオサーボ式ドラムブレーキ
装置は、リーディングトレーリング式やツーリーディン
グ式のドラムブレーキ装置と比較して、極めて高い制動
力を得ることができるばかりでなく、小型化し易く、か
つ駐車ブレーキの組み込みも容易である等の多くの長所
を有している。ところが、このようなデュオサーボ式ド
ラムブレーキ装置は、ブレーキシューのライニングの摩
擦係数の変化に敏感であるため、制動力を安定させ難い
傾向にあり、制動力を安定化させる工夫が要求されてい
る。
【0006】このような背景から、本願出願人は、一対
のブレーキシューの拡開を行うホイールシリンダとし
て、制動時のアンカ反力に応じて変位するコントロール
ピストンと、アンカ反力が所定倍率に達してコントロー
ルピストンの変位量が規定量に達するとマスタシリンダ
からの液圧供給を停止させる開閉弁機構とを内蔵し、ブ
レーキシューに伝達する押圧力をアンカ反力によって制
限することで、制動力を安定させるホイールシリンダを
研究・開発した。
【0007】上記のホイールシリンダをデュオサーボ式
ドラムブレーキ装置に使用することで、ブレーキシュー
のドラムへの押圧力をアンカ反力によって制御でき、高
い効きと安定性を確保することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アンカ反力が
所定倍率に達してマスタシリンダからホイールシリンダ
内への液圧供給を停止する構成としただけでは、制動に
よる車両停止直後に起こるトルク反転の過渡現象によっ
て、プライマリ・シュー及びセカンダリ・シューが急速
度で逆転方向に動く際、マスタシリンダとの連通が遮断
されたシリンダボディ内をシュー駆動用のピストンが大
きく移動するために、結果的にマスタシリンダ側の液量
変動を大きくして、ブレーキペダルに対するキックバッ
ク現象の増大を招くという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ドラムブレーキユニットのホイールシリンダとブレ
ーキ操作に応じて液圧を発生するマスタシリンダとの間
に液圧制御装置を有し、この液圧制御装置が、車両停止
直後に起こるトルク反転現象によるブレーキペダルへの
キックバック現象を緩和して、ブレーキの操作フィーリ
ングを向上させることのできるドラムブレーキ装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るドラムブレーキ装置は、供給される液圧
に応じてブレーキシューをドラムに押圧するドラムブレ
ーキユニットのホイールシリンダとブレーキ操作に応じ
て液圧を発生するマスタシリンダとの間に液圧制御装置
が介在し、前記液圧制御装置が前記マスタシリンダから
供給される液圧や車両の制動状況に応じて前記ホイール
シリンダに供給される液圧を制御するドラムブレーキ装
置において、前記液圧制御装置に、車両停止直後のトル
ク反転現象によるマスタシリンダ側への液圧戻りを防止
する液圧戻り防止手段を設けたことを特徴とする。
【0011】そして、上記構成によれば、一対のブレー
キシューの拡開を行うホイールシリンダとして、制動時
のアンカ反力に応じて変位するコントロールピストン
と、アンカ反力が所定倍率に達してコントロールピスト
ンの変位量が規定量に達するとマスタシリンダからの液
圧供給を停止させる開閉弁機構とを内蔵し、ブレーキシ
ューに伝達する押圧力をアンカ反力によって制限するこ
とで、制動力を安定させるホイールシリンダを採用する
ことによって、ブレーキシューのドラムへの押圧力をア
ンカ反力に応じて制御して、ブレーキの高い効きと安定
性を確保することができる。しかも、ブレーキユニット
のホイールシリンダとマスタシリンダとの間に介在する
液圧制御装置に装備した液圧戻り防止手段が、車両停止
直後のトルク反転現象によるマスタシリンダ側への液圧
戻りを防止するため、車両停止直後のトルク反転現象が
マスタシリンダ側の液圧変動を招かず、車両停止直後に
起こるトルク反転現象によるブレーキペダルへのキック
バック現象を緩和して、ブレーキの操作フィーリングを
向上させることができる。
【0012】なお、好ましくは、上記ドラムブレーキ装
置において、液圧制御装置にアンチロックブレーキシス
テムのための減圧手段が装備されている場合に、液圧戻
り防止手段を、減圧手段と車両停止直後に減圧手段を作
動させる制御回路とで構成するとよい。このようにする
と、既存の液圧制御装置に、車両停止直後にこの液圧制
御装置に装備されている減圧手段を作動させる制御回路
を組み込むという比較的に簡単な改良だけで目的が達成
でき、キックバック現象の緩和を比較的に容易に実現す
ることができる。
【0013】また、好ましくは、上記ドラムブレーキ装
置において、液圧戻り防止手段として、液圧制御装置と
マスタシリンダとの間の液通路を車両停止直後に遮断す
るバルブ機構を用いた構成とするとよい。このようにす
ると、既存の液圧制御装置やホイールシリンダ等は一切
改良せず、バルブ機構の追加のみで目的を達成でき、キ
ックバック現象の緩和を比較的に容易かつ安価に実現す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。図1乃至図4は本発明に係るドラムブレーキ装置
の一実施形態を示したもので、図1はドラムブレーキ装
置におけるブレーキユニットの正面図、図2はドラムブ
レーキ装置の液圧の伝達経路を示す全体概略図、図3は
ドラムブレーキ装置の液圧制御装置に装備した液圧戻り
防止手段の拡大図、図4は液圧戻り防止手段の動作を制
御するフローチャートである。
【0015】このドラムブレーキ装置1は、図2に示す
ように、供給される液圧に応じてブレーキシューをドラ
ムに押圧するドラムブレーキユニット100と、ブレー
キペダル101によるブレーキ操作に応じて液圧を発生
するマスタシリンダ102と、ドラムブレーキユニット
100のホイールシリンダ6とマスタシリンダ102と
の間に介在する液圧制御装置104とを備えて構成され
る。ドラムブレーキユニット100は、通常、車両の各
車輪毎に装備される。
【0016】ドラムブレーキユニット100は、所謂、
デュオサーボ式のドラムブレーキユニットで、図1に示
すように、略円筒形の図示せぬドラム内の空間に対向配
備されるプライマリ・シュー3とセカンダリ・シュー4
との一対のブレーキシュー3,4と、対向するこれらの
一対のブレーキシュー3,4の一方の対向端側に配設さ
れてこれら各ブレーキシュー3,4をドラムに押圧する
ホイールシリンダ6と、一対のブレーキシュー3,4の
他方の対向端間に配設されてプライマリ・シュー3の出
力をセカンダリ・シュー4に入力するリンクとしての機
能を兼ねるアジャスタ8と、これらの構成部材を支持す
るバッキングプレート9と、ホイールシリンダ6のシリ
ンダボディ60上に立設されて各ブレーキシュー3,4
からのアンカ反力を受けるアンカピン11,12とを備
えている。なお、図示せぬドラムは、バッキングプレー
ト9と同心で、車両の前進時には図1の矢印R方向に回
転する。
【0017】そして、以上のブレーキシュー3,4は、
ドラムの内周に向かって移動可能に、図示せぬシュー支
持軸によりバッキングプレート9に取り付けられてい
る。そして、各ブレーキシュー3,4のホイールシリン
ダ6側の端部は、図示せぬシュースプリングによってそ
れぞれのシューの端部が互いに接近する方向(即ち、ド
ラムから離間する方向)に付勢されて、各アンカピン1
1,12に当接した状態を得ている。また、各ブレーキ
シュー3,4のアジャスタ8側の端部相互は、図示せぬ
アジャスタスプリングの付勢力によって、アジャスタ8
の端部に当接した状態が維持されるように付勢されてい
る。アジャスタ8は、本来は、各ブレーキシュー3,4
のライニング3c,4cの摩耗の進行に応じて、これら
のブレーキシュー3,4の端部間の間隔を調整するもの
である。
【0018】そして、ドラムブレーキユニット100に
おけるホイールシリンダ6は、図1に示すように、プラ
イマリ・ロッド59を介してプライマリ・シュー3を押
圧するプライマリ・ピストン61と、プライマリ・ピス
トン61を摺動自在に保持するプライマリ・シリンダ部
62と、セカンダリ・ロッド57及びコントロールレバ
ー58を介してセカンダリ・シュー4を押圧するセカン
ダリ・ピストン64と、このセカンダリ・ピストン64
を摺動自在に保持するセカンダリ・シリンダ部66と、
液圧制御装置104を介してマスタシリンダからの液圧
供給を受ける液圧導入シリンダ部68と、液圧導入シリ
ンダ部68に摺動可能に装着されたコントロールピスト
ン70と、液圧導入シリンダ部68内に装備された開閉
弁機構80とを備える。
【0019】詳述はしないが、コントロールレバー58
は、ホイールシリンダ6とセカンダリ・シュー4の端部
との間に介在するレバー部材で、セカンダリ・シュー4
のアンカ反力をアンカピン12とセカンダリ・ロッド5
7とに所定の比率で分配する。そして、コントロールピ
ストン70は、制動時にセカンダリ・ピストン64を介
して伝達されるアンカ反力に応じて液圧導入シリンダ部
68内に変位可能なように、液圧導入シリンダ部68に
摺動可能に装着されている。また、開閉弁機構80は、
コントロールピストン70のアンカ反力による液圧導入
シリンダ部68内への変位が規定量に達すると、コント
ロールピストン70に穿設した液圧供給用の連通路を閉
じることで、液圧導入シリンダ部68からプライマリ・
シリンダ部62やセカンダリ・シリンダ部66側への液
圧供給を停止する。換言すると、以上のホイールシリン
ダ6は、アンカ反力に応じてマスタシリンダ側(実際は
液圧制御装置104)からの供給液圧を制限すること
で、アンカ反力を供給液圧の所定倍率に維持し、ブレー
キの効きを安定化する。
【0020】本実施形態の場合、液圧制御装置104
は、所謂アンチロックブレーキシステムとしての機能を
発揮するもので、車両に搭載した各種のセンサ等から車
輪がロック状態に陥ったか否かを監視するロック検出セ
ンサ部と、ロック検出センサ部の出力信号に基づいてホ
イールシリンダ6の供給圧を減圧処理する減圧手段とを
備え、車輪がロック状態に陥った場合に、速やかにロッ
ク状態が解除されるように、減圧手段を作動させて、車
輪ロックによる制動性能の低下の防止や走行安定性の向
上を図る。
【0021】本実施形態の液圧制御装置104には、車
両停止直後のトルク反転現象によるマスタシリンダ10
2側への液圧戻りを防止する液圧戻り防止手段110が
設けられている。液圧戻り防止手段110は、液圧制御
装置104とマスタシリンダ102との間の液通路を車
両停止直後に遮断するバルブ機構で、図3に示すよう
に、車両停止直後に液圧制御装置104とマスタシリン
ダ102との間の液通路106を遮断する第1の電磁弁
111と、この第1の電磁弁111が液通路106を遮
断した時に、圧力上昇した液圧の流入を受ける緩衝タン
ク112と、トルク反転現象の消滅時に緩衝タンク11
2に残留する液を液通路106に戻す第2の電磁弁11
3とから構成され、図示略の制御回路によって、図4に
示す順序で作動する。
【0022】即ち、液圧戻り防止手段110では、ま
ず、車両の停止の判定を行う(ステップS401)。車
両の停止自体は、車両速度や車輪速度から判定する。車
両の停止時には、車両の制動前の速度や停止までの所用
時間(制動時間)に応じて車両がノーズダイブし、停止
直後には、このノーズダイブ量に応じてトルク反転現象
が起きる。そこで、車両が停止したと判定された場合に
は、直ちに、停止時減速度判断を行う(ステップS40
2)。そして、ステップS402における停止時減速度
判断に基づいて、トルク反転現象に伴う圧力変動がマス
タシリンダ102側に及ばないように、液圧戻り防止手
段110の各電磁弁111,113を開閉するパターン
を選択し(ステップS403)、選択した開閉パターン
通りに電磁弁111,113の開閉を行う(ステップS
404)。
【0023】ステップS403で選択するバルブの開閉
パターンは、車両の停止時減速度に対応して、各電磁弁
111,113の開閉する最適なタイミング等を、事前
の実験等で決定したものである。
【0024】以上のドラムブレーキ装置1では、一対の
ブレーキシュー3,4の拡開を行うホイールシリンダ6
として、内蔵のコントロールピストン70や開閉弁機構
80の作動によってアンカ反力をマスタシリンダ側から
の供給液圧に対して所定倍率に抑える形式のホイールシ
リンダを採用しているため、ブレーキシュー3,4のド
ラムへの押圧力をアンカ反力に応じて制御して、ブレー
キの高い効きと安定性を確保することができる。しか
も、ブレーキユニット100のホイールシリンダ6とマ
スタシリンダ102との間に介在する液圧制御装置10
4に装備した液圧戻り防止手段110が、車両停止直後
のトルク反転現象によるマスタシリンダ102側への液
圧戻りを防止するため、車両停止直後のトルク反転現象
がマスタシリンダ102側の液圧変動を招かず、車両停
止直後に起こるトルク反転現象によるブレーキペダル1
01へのキックバック現象を緩和して、ブレーキの操作
フィーリングを向上させることができる。
【0025】なお、本実施形態の場合、液圧戻り防止手
段110は、液圧制御装置104とマスタシリンダ10
2との間の液通路106を車両停止直後に遮断するバル
ブ機構であるが、装備する位置は、液圧制御装置104
に内蔵する上記実施の形態に限らない。例えば、液圧制
御装置104とマスタシリンダ102との間の液通路1
06に液圧戻り防止手段110となるバルブ機構を装備
するようにしてもよい。そして、このようにすると、既
存の液圧制御装置104やホイールシリンダ6等は一切
改良せず、液圧戻り防止手段110として働くバルブ機
構の追加のみで目的を達成することも可能で、キックバ
ック現象の緩和を比較的に容易かつ安価に実現すること
ができる。
【0026】また、上記の実施形態のように、液圧制御
装置104がアンチロックブレーキシステムとして機能
するもので、ホイールシリンダ6の供給圧を減じる減圧
手段を有している場合には、特に専用の液圧戻り防止手
段110は配備せず、アンチロックブレーキシステム用
の減圧手段と車両停止直後に減圧手段を作動させる制御
回路とで液圧戻り防止手段110を構成するようにして
もよい。このようにすると、既存の液圧制御装置104
の動作を制御する制御部に、車両停止直後に液圧制御装
置104に装備されている減圧手段を作動させる制御回
路を組み込むという比較的に簡単な改良だけで目的を達
成でき、キックバック現象の緩和を比較的に容易に実現
することができる。
【0027】また、液圧制御装置は、前述したアンチロ
ックブレーキシステムとして機能するものに限らない。
例えば、発進時や走行時に車輪の駆動トルクを抑えて車
輪のスリップの発生を防止することで走行安定性の向上
を図るトルクコントロールシステムとしての機能を得る
ためにホイールシリンダ6への供給液圧を必要に応じて
制御するもの、あるいは、車両の停止時や駐車時等にお
いて制動力不足による車両の動き出しを防止するために
必要に応じてホイールシリンダ6への供給液圧を増大さ
せる液圧倍力補助手段として機能するものなどでも本発
明は有効である。
【0028】また、液圧戻り防止手段110をバルブ機
構で構成する場合に、使用するバルブの種類や組み合わ
せ等は、上記の実施の形態に限定するものではない。適
時に設計変更可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置によれば、
一対のブレーキシューの拡開を行うホイールシリンダと
して、ブレーキシューに伝達する押圧力をアンカ反力に
よって制限する形式のホイールシリンダを採用すること
によって、ブレーキシューのドラムへの押圧力をアンカ
反力に応じて制御して、ブレーキの高い効きと安定性を
確保することができる。しかも、ブレーキユニットのホ
イールシリンダとマスタシリンダとの間に介在する液圧
制御装置に装備した液圧戻り防止手段が、車両停止直後
のトルク反転現象によるマスタシリンダ側への液圧戻り
を防止するため、車両停止直後のトルク反転現象がマス
タシリンダ側の液圧変動を招かず、車両停止直後に起こ
るトルク反転現象によるブレーキペダルへのキックバッ
ク現象を緩和して、ブレーキの操作フィーリングを向上
させることができる。
【0030】また、請求項2に記載のように、液圧制御
装置にアンチロックブレーキシステムのための減圧手段
が装備されている場合に、液圧戻り防止手段を、減圧手
段と車両停止直後に減圧手段を作動させる制御回路とで
構成すると、既存の液圧制御装置の動作を制御する制御
部に、車両停止直後に液圧制御装置に装備されている減
圧手段を作動させる制御回路を組み込むという比較的に
簡単な改良だけで目的を達成でき、キックバック現象の
緩和を比較的に容易に実現することができる。
【0031】また、請求項3に記載のように、液圧戻り
防止手段として、液圧制御装置とマスタシリンダとの間
の液通路を車両停止直後に遮断するバルブ機構を用いた
構成とすると、既存の液圧制御装置やホイールシリンダ
等は一切改良せず、バルブ機構の追加のみで目的を達成
でき、キックバック現象の緩和を比較的に容易かつ安価
に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキ装置の一実施形態
でのブレーキユニットの正面図である。
【図2】図1のドラムブレーキ装置の液圧の伝達経路を
示す全体概略図である。
【図3】図1のドラムブレーキ装置の液圧制御装置に装
備した液圧戻り防止手段の拡大図である。
【図4】図3に示した液圧戻り防止手段の動作を制御す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ装置 6 ホイールシリンダ 70 コントロールピストン 80 開閉弁機構 100 ドラムブレーキユニット 101 ブレーキペダル 102 マスタシリンダ 104 液圧制御装置 106 液通路 110 液圧戻り防止手段 111 第1の電磁弁 112 緩衝タンク 113 第2の電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される液圧に応じてブレーキシュー
    をドラムに押圧するドラムブレーキユニットのホイール
    シリンダとブレーキ操作に応じて液圧を発生するマスタ
    シリンダとの間に液圧制御装置が介在し、前記液圧制御
    装置が前記マスタシリンダから供給される液圧や車両の
    制動状況に応じて前記ホイールシリンダに供給される液
    圧を制御するドラムブレーキ装置において、 前記液圧制御装置に、車両停止直後のトルク反転現象に
    よるマスタシリンダ側への液圧戻りを防止する液圧戻り
    防止手段を設けたことを特徴とするドラムブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液圧制御装置にアンチロックブレー
    キシステムのための減圧手段が装備されている場合に、
    前記液圧戻り防止手段を、前記減圧手段と車両停止直後
    に前記減圧手段を作動させる制御回路とで構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のドラムブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記液圧戻り防止手段として、前記液圧
    制御装置とマスタシリンダとの間の液通路を車両停止直
    後に遮断するバルブ機構を用いたことを特徴とする請求
    項1記載のドラムブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013112246A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Suzuki Motor Corp 車両のブレーキ制御装置

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JP2013112246A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Suzuki Motor Corp 車両のブレーキ制御装置

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