JP2001088516A - タイヤとリムの組立体 - Google Patents
タイヤとリムの組立体Info
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- JP2001088516A JP2001088516A JP26791199A JP26791199A JP2001088516A JP 2001088516 A JP2001088516 A JP 2001088516A JP 26791199 A JP26791199 A JP 26791199A JP 26791199 A JP26791199 A JP 26791199A JP 2001088516 A JP2001088516 A JP 2001088516A
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- rim
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行性能を保持すると共に重量の増加も抑
え、コーナーリング性能を向上させると共に、リム打ち
によるパンクを防止したタイヤとリムの組立体を提供す
る。 【解決手段】 リム6にクッション材5を内包したタイ
ヤ1を装着した自転車用のタイヤとリムの組立体におい
て、前記クッション材5は、リム側の弾性リング体5a
とタイヤ側の第1チューブ体5bおよび弾性リング体5
aに内包する第2チューブ体5cからなっている。ま
た、弾性リング体5aの外周位置がタイヤ基本高さHの
20〜60%の高さに位置するようにし、第2チューブ
用溝として、幅が弾性リング体断面ビード部幅の35〜
55%、高さが弾性リング体断面高さの50〜70%の
溝を設けた。
え、コーナーリング性能を向上させると共に、リム打ち
によるパンクを防止したタイヤとリムの組立体を提供す
る。 【解決手段】 リム6にクッション材5を内包したタイ
ヤ1を装着した自転車用のタイヤとリムの組立体におい
て、前記クッション材5は、リム側の弾性リング体5a
とタイヤ側の第1チューブ体5bおよび弾性リング体5
aに内包する第2チューブ体5cからなっている。ま
た、弾性リング体5aの外周位置がタイヤ基本高さHの
20〜60%の高さに位置するようにし、第2チューブ
用溝として、幅が弾性リング体断面ビード部幅の35〜
55%、高さが弾性リング体断面高さの50〜70%の
溝を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自転車用のタイヤと
リムの組立体に関するものであり、詳しくはリムとタイ
ヤの間でチューブを噛み込むことにより発生するパンク
の防止に関するものである。
リムの組立体に関するものであり、詳しくはリムとタイ
ヤの間でチューブを噛み込むことにより発生するパンク
の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤのパンクの原因にも色々なものが
ある。従来は、くぎや画鋲を拾ったりすることによるも
のやその他先の尖ったものを踏むことにより発生する刺
し傷でパンクしてしまうという原因がパンクの原因の大
部分を占めていた。
ある。従来は、くぎや画鋲を拾ったりすることによるも
のやその他先の尖ったものを踏むことにより発生する刺
し傷でパンクしてしまうという原因がパンクの原因の大
部分を占めていた。
【0003】しかし、最近では生活に使用するほとんど
の道路が舗装され清掃も行き届いているので、先の尖っ
たものが刺さることによって発生する刺し傷によるパン
クが少なくなり、逆に舗装された道路から歩道へ乗り上
げるときの段差を乗り越える時に、タイヤにかかる急激
なショックでタイヤが大きく変形してしまい、図3に示
すようにタイヤとチューブがリムと地面の間に挟まれて
俗に、リム打ちパンクと呼ばれるパンクをするという問
題が起こっている。
の道路が舗装され清掃も行き届いているので、先の尖っ
たものが刺さることによって発生する刺し傷によるパン
クが少なくなり、逆に舗装された道路から歩道へ乗り上
げるときの段差を乗り越える時に、タイヤにかかる急激
なショックでタイヤが大きく変形してしまい、図3に示
すようにタイヤとチューブがリムと地面の間に挟まれて
俗に、リム打ちパンクと呼ばれるパンクをするという問
題が起こっている。
【0004】また、サイクルスポーツの世界でオフロー
ド走行をする場合にかなり過酷な条件で用いられてお
り、頻繁に段差や岩を乗り越えるなどの走行を繰り返す
ことによって、やはりタイヤが大きなショック受けてタ
イヤとチューブがリムと地面の間に挟まれてパンクして
しまう。
ド走行をする場合にかなり過酷な条件で用いられてお
り、頻繁に段差や岩を乗り越えるなどの走行を繰り返す
ことによって、やはりタイヤが大きなショック受けてタ
イヤとチューブがリムと地面の間に挟まれてパンクして
しまう。
【0005】現在、使われているタイヤとリムの組立体
のタイヤとリムとの間に介在するクッション材は、従来
から使用されているゴム製のチューブ体に空気を圧縮し
て充填したものをクッション材として使用するものがほ
とんどであり、段差を乗り越える時に前記のようにチュ
ーブが、リムと地面の間で挟まれてパンクしてしまうも
のが多かった。
のタイヤとリムとの間に介在するクッション材は、従来
から使用されているゴム製のチューブ体に空気を圧縮し
て充填したものをクッション材として使用するものがほ
とんどであり、段差を乗り越える時に前記のようにチュ
ーブが、リムと地面の間で挟まれてパンクしてしまうも
のが多かった。
【0006】そこで、パンクを防ぐためにチューブ内に
空気を圧縮したものの代わりに発泡体からなるリング体
をタイヤとリムとの間に内包させてクッション材とする
タイヤが提案されている。
空気を圧縮したものの代わりに発泡体からなるリング体
をタイヤとリムとの間に内包させてクッション材とする
タイヤが提案されている。
【0007】また、別の問題としてチューブ体に空気を
充填したクッション材を用いた場合、パンクして空気が
抜けてしまうと走行が困難であり、無理して走ってもタ
イヤがリムから外れてしまい全く走行不能になってしま
う。そのような面でも、発泡リング体をタイヤとリムの
間に介在させたものを使用することが好ましいといえ
る。
充填したクッション材を用いた場合、パンクして空気が
抜けてしまうと走行が困難であり、無理して走ってもタ
イヤがリムから外れてしまい全く走行不能になってしま
う。そのような面でも、発泡リング体をタイヤとリムの
間に介在させたものを使用することが好ましいといえ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような発
泡リング体をクッション材として用いた場合、空気を充
填したチューブ体をクッション材として用いたものと比
べると、コーナーリング性能や乗り心地の面で十分なも
のが得られているとは言えず、走行性能では、数段落ち
ることになる。
泡リング体をクッション材として用いた場合、空気を充
填したチューブ体をクッション材として用いたものと比
べると、コーナーリング性能や乗り心地の面で十分なも
のが得られているとは言えず、走行性能では、数段落ち
ることになる。
【0009】通常の生活に使用する場合でも、走行中に
違和感があり、ましてやレースのような1分1秒のタイ
ムを競う用途として考えた場合、走行性能の不十分さ
は、無視できる要素とは言えない。
違和感があり、ましてやレースのような1分1秒のタイ
ムを競う用途として考えた場合、走行性能の不十分さ
は、無視できる要素とは言えない。
【0010】また、チューブ体を用いたものと比べると
どうしても重量的に大きくなってしまうという問題もあ
った。
どうしても重量的に大きくなってしまうという問題もあ
った。
【0011】そこで本発明者らは、十分な走行性能を有
するタイヤであり、段差を乗り越えたりする場合にタイ
ヤに大きな衝撃を受け、チューブ体がリムと地面の間に
挟まれるような状況になっても、チューブ体がパンクし
てしまうのを防止し、また、仮にチューブ体がパンクし
てしまい空気が抜けてしまった状態でもそのままでタイ
ヤがリムから外れることなく走行を続けられ、しかも重
量の増加を抑えたタイヤとリムの組立体の提供を課題と
する。
するタイヤであり、段差を乗り越えたりする場合にタイ
ヤに大きな衝撃を受け、チューブ体がリムと地面の間に
挟まれるような状況になっても、チューブ体がパンクし
てしまうのを防止し、また、仮にチューブ体がパンクし
てしまい空気が抜けてしまった状態でもそのままでタイ
ヤがリムから外れることなく走行を続けられ、しかも重
量の増加を抑えたタイヤとリムの組立体の提供を課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、請求項1ではリムにクッション材を
内包したタイヤを装着した自転車用のタイヤとリムの組
立体において、前記クッション材は、リム側の弾性リン
グ体とタイヤ側の第1チューブ体からなるとともに弾性
リング体外周面にはリム側に開口する溝を有しており、
該溝内には第2チューブ体を配置していることを特徴と
する。
を達成するために、請求項1ではリムにクッション材を
内包したタイヤを装着した自転車用のタイヤとリムの組
立体において、前記クッション材は、リム側の弾性リン
グ体とタイヤ側の第1チューブ体からなるとともに弾性
リング体外周面にはリム側に開口する溝を有しており、
該溝内には第2チューブ体を配置していることを特徴と
する。
【0013】そのような構成を採ることによって、通常
の走行に際しては、タイヤ側のチューブ体が空気のクッ
ション材となり、走行性能に優れており、そして、段差
などを乗り越えて大きなショックを受けタイヤが大きく
変形しても、チューブ体は弾性リング体に遮られてリム
に接触することがなく、リムと地面の間に挟まれてパン
クすることがない。
の走行に際しては、タイヤ側のチューブ体が空気のクッ
ション材となり、走行性能に優れており、そして、段差
などを乗り越えて大きなショックを受けタイヤが大きく
変形しても、チューブ体は弾性リング体に遮られてリム
に接触することがなく、リムと地面の間に挟まれてパン
クすることがない。
【0014】更に、第1チューブ体が何らかの原因でパ
ンクしてしまった時も、弾性リング体および第2チュー
ブ体がまだクッション材としての役目を果たすととも
に、第2チューブ体が弾性リング体およびタイヤのビー
ドを支えているので、リムから離れてリムの底に落ち込
んでしまったり、リムから外れてしまうのを防止するこ
とができ、走行性能としては不十分ながらも走行を続け
ることができる。また、タイヤ内全体に弾性リング体を
配置するわけではないので重量の面でも増加が抑えられ
る。
ンクしてしまった時も、弾性リング体および第2チュー
ブ体がまだクッション材としての役目を果たすととも
に、第2チューブ体が弾性リング体およびタイヤのビー
ドを支えているので、リムから離れてリムの底に落ち込
んでしまったり、リムから外れてしまうのを防止するこ
とができ、走行性能としては不十分ながらも走行を続け
ることができる。また、タイヤ内全体に弾性リング体を
配置するわけではないので重量の面でも増加が抑えられ
る。
【0015】また、第2チューブ体を配置することによ
って、第1チューブ体がパンクしてしまった場合でも、
弾性リング体に第2チューブ体がクッション性を付与す
るためにより快適な走行性能を維持することができる。
って、第1チューブ体がパンクしてしまった場合でも、
弾性リング体に第2チューブ体がクッション性を付与す
るためにより快適な走行性能を維持することができる。
【0016】請求項2では、チューブ体に空気を充填し
た状態で弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さの2
0〜60%の高さに位置することを特徴とするタイヤと
リムの組立体としている。
た状態で弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さの2
0〜60%の高さに位置することを特徴とするタイヤと
リムの組立体としている。
【0017】弾性リング体の外周位置を上記のような範
囲に位置させることによって、弾性リング体のリムから
のはずれを防止することができるとともに、リム打ちパ
ンクを少なくすることができる。
囲に位置させることによって、弾性リング体のリムから
のはずれを防止することができるとともに、リム打ちパ
ンクを少なくすることができる。
【0018】請求項3では弾性体に設ける第2チューブ
体配置用溝サイズを、弾性体断面幅の35〜55%、弾
性体リング体断面高さの50〜70%とすることを特徴
としている。
体配置用溝サイズを、弾性体断面幅の35〜55%、弾
性体リング体断面高さの50〜70%とすることを特徴
としている。
【0019】溝サイズはタイヤの使用条件に合わせて、
上記範囲の中で最適化することによって、耐リム撃ちパ
ンク性能や走行性能,乗り心地等を調整することができ
る。
上記範囲の中で最適化することによって、耐リム撃ちパ
ンク性能や走行性能,乗り心地等を調整することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる自転車タイ
ヤとリムの組立体Sの具体的実施例を、図面を用いて説
明する。
ヤとリムの組立体Sの具体的実施例を、図面を用いて説
明する。
【0021】図1はこの発明を実施した自転車タイヤと
リムの組立体Sの断面図である。
リムの組立体Sの断面図である。
【0022】本発明に用いられる自転車タイヤ1は、ビ
ード部2及びサイドウォール部3、トレッド部4からな
っている。
ード部2及びサイドウォール部3、トレッド部4からな
っている。
【0023】ビード部2の中のビードワイヤ2aは通常
のワイヤもしくは芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、
カーボン繊維などの有機、無機の繊維構成ロープよりな
り、ゴム層を被覆したスダレ層からなるカーカスBによ
って前記ビードワイヤがつつまれている。
のワイヤもしくは芳香族ポリアミド繊維、ガラス繊維、
カーボン繊維などの有機、無機の繊維構成ロープよりな
り、ゴム層を被覆したスダレ層からなるカーカスBによ
って前記ビードワイヤがつつまれている。
【0024】そして、タイヤのサイドウォール部3はカ
ーカスBが2層構造になっており、タイヤの接地部分で
あるトレッド部4においては前記カーカスBが3層重ね
られている。
ーカスBが2層構造になっており、タイヤの接地部分で
あるトレッド部4においては前記カーカスBが3層重ね
られている。
【0025】トレッドゴムとして使用されるのは天然ゴ
ム(NR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム
(NBR)、ブチルゴム(BR)、クロロプレンゴム
(CR)等の単体またはブレンドが挙げられる。
ム(NR)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム
(NBR)、ブチルゴム(BR)、クロロプレンゴム
(CR)等の単体またはブレンドが挙げられる。
【0026】そのようなタイヤにクッション材5を内包
し、リム6のビード支承部7にビード部2を当接させて
クッション材5によってビード部2がビード支承部7に
押し付けられるよう構成している。
し、リム6のビード支承部7にビード部2を当接させて
クッション材5によってビード部2がビード支承部7に
押し付けられるよう構成している。
【0027】本発明では、クッション材5は3部材から
なっており、リム側に配置した弾性リング体5aとタイ
ヤ側に配置した第1チューブ体5bおよび第2チューブ
体5cが用いられる。第2チューブ体5cは弾性リング
体5aのリムに面する周面には溝5dが全周にわたって
設けられており、その溝5d内に第2チューブ体5cが
内包配置されている。
なっており、リム側に配置した弾性リング体5aとタイ
ヤ側に配置した第1チューブ体5bおよび第2チューブ
体5cが用いられる。第2チューブ体5cは弾性リング
体5aのリムに面する周面には溝5dが全周にわたって
設けられており、その溝5d内に第2チューブ体5cが
内包配置されている。
【0028】また、弾性リング体5aの外周位置Pがタ
イヤ基本高さの20〜60%の高さに位置することを特
徴とする。ここでタイヤ基本高さというのは、リム外径
からカーカス外周までの高さのことであり図中に示すH
に相当する。
イヤ基本高さの20〜60%の高さに位置することを特
徴とする。ここでタイヤ基本高さというのは、リム外径
からカーカス外周までの高さのことであり図中に示すH
に相当する。
【0029】そのような構成を採ることによって、通常
の走行に際しては、タイヤ側の第1チューブ体5bが空
気のクッション材となり、走行性能に優れているといえ
る。そして、段差などを乗り越えて大きなショックを受
けタイヤ1が大きく変形しても、第1チューブ体は弾性
リング体5aに遮られてリム6に接触することがなく、
リム6と地面の間に挟まれてパンクすることがない。
の走行に際しては、タイヤ側の第1チューブ体5bが空
気のクッション材となり、走行性能に優れているといえ
る。そして、段差などを乗り越えて大きなショックを受
けタイヤ1が大きく変形しても、第1チューブ体は弾性
リング体5aに遮られてリム6に接触することがなく、
リム6と地面の間に挟まれてパンクすることがない。
【0030】更に、第1チューブ体5bが何らかの原因
でパンクしてしまった時も、弾性リング体5aおよび第
2チューブ体5cがまだクッション材としての役目を果
たすとともに、第2チューブ体5cが弾性リング体5a
およびタイヤのビードBを支えているので、リム6から
離れてリムの底に落ち込んでしまったり、リムから外れ
てしまうのを防止することができ、走行性能としては不
十分ながらも比較的快適な走行を続けることができる。
でパンクしてしまった時も、弾性リング体5aおよび第
2チューブ体5cがまだクッション材としての役目を果
たすとともに、第2チューブ体5cが弾性リング体5a
およびタイヤのビードBを支えているので、リム6から
離れてリムの底に落ち込んでしまったり、リムから外れ
てしまうのを防止することができ、走行性能としては不
十分ながらも比較的快適な走行を続けることができる。
【0031】また、タイヤ内全体に弾性リング体5aを
配置するわけではないので重量の面でも増加が抑えられ
る。
配置するわけではないので重量の面でも増加が抑えられ
る。
【0032】弾性リング体5aは、少なくともタイヤ側
からリム6方向に投影してクッション材7がリム8を完
全に覆う位置まで配置している。そうすることによっ
て、前記のようにビード部2をビード支承部7に押さえ
つける役目を果たすとともに、図2のように自転車が段
差に乗り上げタイヤが大きく変形した場合に、第1チュ
ーブ体5bがタイヤ1を介在してリム6と地面の間で挟
まれた際にショックを和らげることができ、俗に言うリ
ム打ちによるパンクを防止することができる。
からリム6方向に投影してクッション材7がリム8を完
全に覆う位置まで配置している。そうすることによっ
て、前記のようにビード部2をビード支承部7に押さえ
つける役目を果たすとともに、図2のように自転車が段
差に乗り上げタイヤが大きく変形した場合に、第1チュ
ーブ体5bがタイヤ1を介在してリム6と地面の間で挟
まれた際にショックを和らげることができ、俗に言うリ
ム打ちによるパンクを防止することができる。
【0033】一方、弾性リング体5aの外側、つまりタ
イヤ側には第1チューブ体5bが配置されて、その第1
チューブ体5b内には空気を圧縮充填しており、空気の
クッションによる乗り心地の良さとコーナーリング性能
などを含めた走行性能の良さを与えることができる。
イヤ側には第1チューブ体5bが配置されて、その第1
チューブ体5b内には空気を圧縮充填しており、空気の
クッションによる乗り心地の良さとコーナーリング性能
などを含めた走行性能の良さを与えることができる。
【0034】第1チューブ体5bのクッション材5全体
中に占める割合は、走行性能や乗り心地の良さを確保す
る上で少なくとも50%は必要となる。
中に占める割合は、走行性能や乗り心地の良さを確保す
る上で少なくとも50%は必要となる。
【0035】そして、弾性リング体5aによるリム打ち
パンクの防止をより確実にし、走行性能および乗り心地
の良さを十分に確保することを考慮することによって、
上記のように弾性リング体5aの外周位置がタイヤ基本
高さの20〜60%の高さに位置することがより好まし
いといえる。
パンクの防止をより確実にし、走行性能および乗り心地
の良さを十分に確保することを考慮することによって、
上記のように弾性リング体5aの外周位置がタイヤ基本
高さの20〜60%の高さに位置することがより好まし
いといえる。
【0036】弾性リング体5aのリム側の周面に設ける
溝5dであるが、サイズが大きいと第2チューブ体5c
によって得られるクッション性も大きなものが得られる
が、弾性リング体5aの強度や剛性が不足してしまうこ
とになり、耐久性に問題が出てくる。逆にサイズが小さ
いと弾性リング体5aの強度や剛性の面では問題ない
が、第2のチューブ5cによって得られるクッション性
が少なくなってしまうことと、弾性リング体5aをリム
に押しつける効果が少なくなってしまうという問題があ
る。
溝5dであるが、サイズが大きいと第2チューブ体5c
によって得られるクッション性も大きなものが得られる
が、弾性リング体5aの強度や剛性が不足してしまうこ
とになり、耐久性に問題が出てくる。逆にサイズが小さ
いと弾性リング体5aの強度や剛性の面では問題ない
が、第2のチューブ5cによって得られるクッション性
が少なくなってしまうことと、弾性リング体5aをリム
に押しつける効果が少なくなってしまうという問題があ
る。
【0037】そこで、溝5dのサイズは、幅においては
弾性リング体断面ビード部幅wの35〜55%、高さに
おいては弾性リング体断面高さhの50〜70%の範囲
内であることが好ましい。
弾性リング体断面ビード部幅wの35〜55%、高さに
おいては弾性リング体断面高さhの50〜70%の範囲
内であることが好ましい。
【0038】溝5bのサイズが前記の範囲の下側に外れ
ると、第2チューブのサイズが小さくなってしまうこと
になり、第1チューブ5bがパンクしたときの走行性能
が悪くなってしまうことの他にも、弾性リング体5aや
タイヤのビードがリムから外れたりすることのないよう
に第2チューブ5cで支える効果が不十分になる。
ると、第2チューブのサイズが小さくなってしまうこと
になり、第1チューブ5bがパンクしたときの走行性能
が悪くなってしまうことの他にも、弾性リング体5aや
タイヤのビードがリムから外れたりすることのないよう
に第2チューブ5cで支える効果が不十分になる。
【0039】また、反対に前記範囲の上側に外れると、
第2チューブのサイズは大きくなるの第1チューブ5b
がパンクした際の走行性能は良好になるが、弾性リング
体5aの占める割合が小さくなるので、第1チューブ5
bのリム打ちによるパンクが増えたり、弾性リング体5
aの耐久性不足になってしまうことから好ましくない。
第2チューブのサイズは大きくなるの第1チューブ5b
がパンクした際の走行性能は良好になるが、弾性リング
体5aの占める割合が小さくなるので、第1チューブ5
bのリム打ちによるパンクが増えたり、弾性リング体5
aの耐久性不足になってしまうことから好ましくない。
【0040】弾性リング体5aは、エラストマー素材か
らなっており、その例としては、スチレン・ブタジエン
ゴム、エチレン・ブタジエンゴム、シリコンポリマー、
クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、天然ゴム、アクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム、ブチルゴムなどの単体も
しくはブレンド物からなるゴム組成物やポリウレタンな
どの発泡体または無発泡体が挙げられる。クッション性
を良くするためには発泡体を用いるほうが有利である。
らなっており、その例としては、スチレン・ブタジエン
ゴム、エチレン・ブタジエンゴム、シリコンポリマー、
クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、天然ゴム、アクリ
ロニトリル・ブタジエンゴム、ブチルゴムなどの単体も
しくはブレンド物からなるゴム組成物やポリウレタンな
どの発泡体または無発泡体が挙げられる。クッション性
を良くするためには発泡体を用いるほうが有利である。
【0041】素材としていずれのものを用いる場合で
も、硬度は15〜65°JIS Aの範囲が適してい
る。15°JIS A未満では、たわみが大きくなり過
ぎて段差を乗り越える際に受ける衝撃に負けてリム6が
ほとんど底突きしたのと同じ状態が起こって第1チュー
ブ体5bがパンクしてしまうことがある。
も、硬度は15〜65°JIS Aの範囲が適してい
る。15°JIS A未満では、たわみが大きくなり過
ぎて段差を乗り越える際に受ける衝撃に負けてリム6が
ほとんど底突きしたのと同じ状態が起こって第1チュー
ブ体5bがパンクしてしまうことがある。
【0042】一方65°JIS Aを超えると硬すぎて
段差を乗り越える際の衝撃を吸収できず、第1チューブ
体5bをパンクさせてしまうことが多くなる。
段差を乗り越える際の衝撃を吸収できず、第1チューブ
体5bをパンクさせてしまうことが多くなる。
【0043】第1および第2チューブ体5b、5cに用
いる素材としては、天然ゴムやブチルゴムなどの従来か
らチューブに用いられる材料を主としたゴム組成物と天
然ゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックスなどの
ラテックスが挙げられる。
いる素材としては、天然ゴムやブチルゴムなどの従来か
らチューブに用いられる材料を主としたゴム組成物と天
然ゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックスなどの
ラテックスが挙げられる。
【0044】本発明において第1チューブ体5bは弾性
リング体5aよりもタイヤ側に配置されているが、第1
チューブ体5bの空気圧を調整するためのバルブ8は例
えば図1に示すように弾性リング体5aおよびリム6の
任意の位置に貫通孔を設けてバルブ8をリム6の内周側
に突出させることによって行うことができる。
リング体5aよりもタイヤ側に配置されているが、第1
チューブ体5bの空気圧を調整するためのバルブ8は例
えば図1に示すように弾性リング体5aおよびリム6の
任意の位置に貫通孔を設けてバルブ8をリム6の内周側
に突出させることによって行うことができる。
【0045】第1チューブ体5bのバルブ8は第2チュ
ーブ体5cを避けるように屈曲した管を用いることが、
タイヤ全周にわたって均等な性能を得る上では好ましい
が、直線の管を用いることも可能である。その場合、第
2チューブ体5cの方が、バルブ8の部位にて局所的に
湾曲など変形してしまうことになるが、通常の使用にお
いてさほど問題とはならない。
ーブ体5cを避けるように屈曲した管を用いることが、
タイヤ全周にわたって均等な性能を得る上では好ましい
が、直線の管を用いることも可能である。その場合、第
2チューブ体5cの方が、バルブ8の部位にて局所的に
湾曲など変形してしまうことになるが、通常の使用にお
いてさほど問題とはならない。
【0046】また第2チューブ体5cに関しても同様に
リム6に設けた貫通孔を通してリム6の内周側に突出さ
せることによって内部の空気圧を調節することが可能で
ある。
リム6に設けた貫通孔を通してリム6の内周側に突出さ
せることによって内部の空気圧を調節することが可能で
ある。
【0047】図示はしないが、第2チューブ体5cがリ
ム6に設けたスポーク固定孔に入りこんでしまって、第
2チューブ体5cに破れが生じるのを防止するために、
スポーク固定孔にコルクなどの適当な硬度を有する詰め
物をしたり、ウレタンなどからなる硬度が80〜90°
JIS A程度のリムテープをリム6と第2チューブ体
5cの間に配置しておくことが好ましい。
ム6に設けたスポーク固定孔に入りこんでしまって、第
2チューブ体5cに破れが生じるのを防止するために、
スポーク固定孔にコルクなどの適当な硬度を有する詰め
物をしたり、ウレタンなどからなる硬度が80〜90°
JIS A程度のリムテープをリム6と第2チューブ体
5cの間に配置しておくことが好ましい。
【0048】
【実施例】次に本発明の実施例と、従来技術や本発明範
囲を外れた比較例を用いて、走行性能と段差乗り越えシ
ョック吸収性と段差乗り越え時に受けるショックのレベ
ルの違いによるパンク発生限界を測定する試験を行っ
た。
囲を外れた比較例を用いて、走行性能と段差乗り越えシ
ョック吸収性と段差乗り越え時に受けるショックのレベ
ルの違いによるパンク発生限界を測定する試験を行っ
た。
【0049】本発明品である実施例1のタイヤは自転車
用ゴムタイヤサイズ61−559(26×2.40 H
E)三ツ星ベルト社製、リムはアルミニウム合金製 H
E−1型 サイズ559×29 MAVIC社製、タイ
ヤに内包するクッション材としては、径が27mmφの
ブチルゴムからなる第1チューブ体および図1に示すよ
うな断面形状で2倍発泡のポリウレタンからなる弾性リ
ング体、そして径が5mmφのブチルゴムからなる第2
チューブ体を使った。弾性リング体の内周部に設けた溝
のサイズは幅を弾性リング体半径方向断面ビード部幅w
の35%、高さを弾性リング体半径方向断面中央高さh
の70%としクッション材をタイヤに内包してリムに装
着した組立体を用いた。
用ゴムタイヤサイズ61−559(26×2.40 H
E)三ツ星ベルト社製、リムはアルミニウム合金製 H
E−1型 サイズ559×29 MAVIC社製、タイ
ヤに内包するクッション材としては、径が27mmφの
ブチルゴムからなる第1チューブ体および図1に示すよ
うな断面形状で2倍発泡のポリウレタンからなる弾性リ
ング体、そして径が5mmφのブチルゴムからなる第2
チューブ体を使った。弾性リング体の内周部に設けた溝
のサイズは幅を弾性リング体半径方向断面ビード部幅w
の35%、高さを弾性リング体半径方向断面中央高さh
の70%としクッション材をタイヤに内包してリムに装
着した組立体を用いた。
【0050】なお、第1チューブ体内の空気圧は150
kPa,第2チューブ体内の空気圧は100kPaと
し、弾性リング体の硬度は63°JIS Aとした。ま
た、弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さの50%
としたものとしている。
kPa,第2チューブ体内の空気圧は100kPaと
し、弾性リング体の硬度は63°JIS Aとした。ま
た、弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さの50%
としたものとしている。
【0051】実施例2は弾性リング体の発泡倍率を3倍
とした以外は実施例1と同じとした。
とした以外は実施例1と同じとした。
【0052】実施例3は弾性リング体の発泡倍率を1.
5倍とした以外は実施例1と同じとした。
5倍とした以外は実施例1と同じとした。
【0053】実施例4は第1チューブ体内の空気圧を0
kPaとした以外は実施例1と同じとした。
kPaとした以外は実施例1と同じとした。
【0054】実施例5は第1チューブ体内の空気圧を2
00kPaとした以外は実施例1と同じとした。
00kPaとした以外は実施例1と同じとした。
【0055】比較例1は第2チューブ体内の空気圧を0
kPaとした以外は実施例1と同じとした。
kPaとした以外は実施例1と同じとした。
【0056】比較例2は第1チューブ体内の空気圧を0
kPa,第2チューブ体内の空気圧を0kPaとした以
外は実施例1と同じとした。
kPa,第2チューブ体内の空気圧を0kPaとした以
外は実施例1と同じとした。
【0057】比較例3は第1チューブ体内の空気圧を2
00kPa,第2チューブ体内の空気圧を0kPaとし
た以外は実施例1と同じとした。
00kPa,第2チューブ体内の空気圧を0kPaとし
た以外は実施例1と同じとした。
【0058】比較例4は、クッション材を径が25mm
φのブチルゴムからなるチューブ体のみにした以外は、
実施例1と全く同様の組立体を用いた。
φのブチルゴムからなるチューブ体のみにした以外は、
実施例1と全く同様の組立体を用いた。
【0059】比較例5は、クッション材を径が25mm
φのブチルゴムからなるチューブ体のみとし,サイドウ
ォール部に発泡ゴムを配置してリム撃ち対策を行ったタ
イヤとした以外は実施例1と全く同じ組立体を用いた。
φのブチルゴムからなるチューブ体のみとし,サイドウ
ォール部に発泡ゴムを配置してリム撃ち対策を行ったタ
イヤとした以外は実施例1と全く同じ組立体を用いた。
【0060】比較例6は、クッション材をタイヤ内の空
間部と略同形状の2倍発泡のポリウレタンのみにした以
外は、実施例1と全く同様の組立体を用いた。
間部と略同形状の2倍発泡のポリウレタンのみにした以
外は、実施例1と全く同様の組立体を用いた。
【0061】路面特性試験には大和製衡(株)製の路面
特性試験機を用い、測定条件は第1チューブ体(チュー
ブ体が唯一の場合はそのチューブ体)の内圧:200k
Paで、荷重:50kg、速度40km/hrであり、
コーナリングフォースについてはスリップ角2°、キャ
ンバ角20°、ローリングレジスタンスについてはスリ
ップ角0°、キャンバ角0°とした。
特性試験機を用い、測定条件は第1チューブ体(チュー
ブ体が唯一の場合はそのチューブ体)の内圧:200k
Paで、荷重:50kg、速度40km/hrであり、
コーナリングフォースについてはスリップ角2°、キャ
ンバ角20°、ローリングレジスタンスについてはスリ
ップ角0°、キャンバ角0°とした。
【0062】タイヤの耐リム打ちパンク性を評価するた
めに衝撃落下試験機を用い、第1チューブ体(チューブ
体が唯一の場合はそのチューブ体)の内圧150kPa
としたタイヤの上に錘を落下させて、タイヤがパンクし
た時の錘の重量と落下高さから衝撃エネルギーを求め、
その数値を実施例1〜3、比較例1、4、5で比較し
た。
めに衝撃落下試験機を用い、第1チューブ体(チューブ
体が唯一の場合はそのチューブ体)の内圧150kPa
としたタイヤの上に錘を落下させて、タイヤがパンクし
た時の錘の重量と落下高さから衝撃エネルギーを求め、
その数値を実施例1〜3、比較例1、4、5で比較し
た。
【0063】また、タイヤのリムからの外れにくさを測
る度合いとして、横圧縮テストを第1チューブ体内に空
気が入った正常時と第1チューブ体から空気が抜けたパ
ンク時の両方を測定し比較した。横圧縮テストは、タイ
ヤをリムに組み込んだ状態でリムを固定し、略タイヤと
同径の金属製リングをタイヤの横方向から押し当て、徐
々に応力を増加させ、タイヤの応力−変形曲線での一定
変形時の応力を測定した。
る度合いとして、横圧縮テストを第1チューブ体内に空
気が入った正常時と第1チューブ体から空気が抜けたパ
ンク時の両方を測定し比較した。横圧縮テストは、タイ
ヤをリムに組み込んだ状態でリムを固定し、略タイヤと
同径の金属製リングをタイヤの横方向から押し当て、徐
々に応力を増加させ、タイヤの応力−変形曲線での一定
変形時の応力を測定した。
【0064】それぞれ実施例と比較例の結果を表1,表
2に示す。
2に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1、2から判るように本発明のタイヤと
リムの組立体である実施例1は、クッション材として空
気を充填したチューブ体のみを用いた比較例4、5と比
べて走行性能ではあまり変わらない数値が得られている
とともに、段差を乗り越える際のパンクとなる限界にお
いてはかなり高いものとなっている。
リムの組立体である実施例1は、クッション材として空
気を充填したチューブ体のみを用いた比較例4、5と比
べて走行性能ではあまり変わらない数値が得られている
とともに、段差を乗り越える際のパンクとなる限界にお
いてはかなり高いものとなっている。
【0068】比較例4、5と比べると、実施例1〜3は
衝撃落下試験の結果において、優れていることがわか
る。
衝撃落下試験の結果において、優れていることがわか
る。
【0069】また、実施例1と比較例1を比べて、実施
例1が、衝撃落下試験の結果において優れており、第2
チューブ体を設けることにより耐パンク性が向上するこ
とがわかる。
例1が、衝撃落下試験の結果において優れており、第2
チューブ体を設けることにより耐パンク性が向上するこ
とがわかる。
【0070】実施例4、5と比較例2、3から、少なく
とも比較例2に比較して実施例4は走行性能とタイヤは
ずれ難さで優れており、耐パンク性に加えて走行性や安
全性の面でも、第2チューブを設けることの有利性がわ
かる。
とも比較例2に比較して実施例4は走行性能とタイヤは
ずれ難さで優れており、耐パンク性に加えて走行性や安
全性の面でも、第2チューブを設けることの有利性がわ
かる。
【0071】以上のように本発明のタイヤとリムの組立
体では走行性能においてはニューマチックタイヤと変わ
らない性能が得られ、且つ段差を乗り越える際のパンク
となる限界は、格段に優れたものとすることができる。
体では走行性能においてはニューマチックタイヤと変わ
らない性能が得られ、且つ段差を乗り越える際のパンク
となる限界は、格段に優れたものとすることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明の請求項1ではリムにクッション
材を内包したタイヤを装着した自転車用のタイヤとリム
の組立体において、前記クッション材は、リム側の弾性
リング体とタイヤ側の第1チューブ体からなるとともに
弾性リング体外周面にはリム側に開口する溝を有してお
り、該溝内には第2チューブ体を配置していることを特
徴とする。
材を内包したタイヤを装着した自転車用のタイヤとリム
の組立体において、前記クッション材は、リム側の弾性
リング体とタイヤ側の第1チューブ体からなるとともに
弾性リング体外周面にはリム側に開口する溝を有してお
り、該溝内には第2チューブ体を配置していることを特
徴とする。
【0073】そのような構成を採ることによって、通常
の走行に際しては、タイヤ側のチューブ体が空気のクッ
ション材となり、走行性能に優れており、そして、段差
などを乗り越えて大きなショックを受けタイヤが大きく
変形しても、チューブ体は弾性リング体に遮られてリム
に接触することがなく、リムと地面の間に挟まれてパン
クすることがない。
の走行に際しては、タイヤ側のチューブ体が空気のクッ
ション材となり、走行性能に優れており、そして、段差
などを乗り越えて大きなショックを受けタイヤが大きく
変形しても、チューブ体は弾性リング体に遮られてリム
に接触することがなく、リムと地面の間に挟まれてパン
クすることがない。
【0074】更に、チューブ体が何らかの原因でパンク
してしまった時も、弾性リング体がまだクッション材と
して残っているとともに、タイヤのビードをリムに押し
着ける役目を果たしているので、タイヤがリムから外れ
てしまうことがなく、走行性能としては不十分ながらも
走行を続けることができる。また、タイヤ内全体に弾性
リング体を配置するわけではないので重量の面でも増加
が抑えられる。
してしまった時も、弾性リング体がまだクッション材と
して残っているとともに、タイヤのビードをリムに押し
着ける役目を果たしているので、タイヤがリムから外れ
てしまうことがなく、走行性能としては不十分ながらも
走行を続けることができる。また、タイヤ内全体に弾性
リング体を配置するわけではないので重量の面でも増加
が抑えられる。
【0075】また、第2チューブ体を配置することによ
って、第1チューブ体のパンクし難さをさらに向上し、
第1チューブ体がパンクしてしまった場合でも、弾性リ
ング体に第2チューブ体がクッション性を付与するため
により快適な走行性能を維持することができる。
って、第1チューブ体のパンクし難さをさらに向上し、
第1チューブ体がパンクしてしまった場合でも、弾性リ
ング体に第2チューブ体がクッション性を付与するため
により快適な走行性能を維持することができる。
【0076】請求項2では、第1チューブ体に空気を充
填した状態で弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さ
の20〜60%の高さに位置することを特徴とするタイ
ヤとリムの組立体としている。
填した状態で弾性リング体の外周位置がタイヤ基本高さ
の20〜60%の高さに位置することを特徴とするタイ
ヤとリムの組立体としている。
【0077】弾性リング体の外周位置を上記のような範
囲に位置させることによって、弾性リング体のリムから
のはずれを防止することができるとともに、リム打ちパ
ンクを少なくすることができる。
囲に位置させることによって、弾性リング体のリムから
のはずれを防止することができるとともに、リム打ちパ
ンクを少なくすることができる。
【0078】請求項3では弾性リング体に設ける第2チ
ューブ体用の溝の幅を、弾性リング体断面ビード部幅の
35〜55%、高さを弾性リング体断面高さの50〜7
0%とすることを特徴とするタイヤとリムの組立体とし
ている。
ューブ体用の溝の幅を、弾性リング体断面ビード部幅の
35〜55%、高さを弾性リング体断面高さの50〜7
0%とすることを特徴とするタイヤとリムの組立体とし
ている。
【0079】第2チューブ体用の溝を上記の様な範囲に
することにより、様々なタイヤ使用条件に適合した性能
を付与、調整することができる。
することにより、様々なタイヤ使用条件に適合した性能
を付与、調整することができる。
【図1】本発明のタイヤとリムの組立体の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明のタイヤとリムの組立体が段差を乗り越
えるところの断面図である。
えるところの断面図である。
【図3】従来の自転車タイヤがリム打ちとなっていると
ころの断面図である。
ころの断面図である。
1 自転車タイヤ 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 トレッド部 5 クッション材 5a 弾性リング体 5b 第1チューブ体 5c 第2チューブ体 5d 溝 6 リム 7 ビード支持部 8 バルブ S タイヤとリムの組立体 B カーカス H タイヤ基本高さ
Claims (3)
- 【請求項1】 リムにクッション材を内包したタイヤを
装着した自転車用のタイヤとリムの組立体において、前
記クッション材は、リム側の弾性リング体とタイヤ側の
第1チューブ体からなるとともに弾性リング体内周面に
はリム側に開口する溝を有しており、該溝内には第2チ
ューブ体を配置していることを特徴とするタイヤとリム
の組立体。 - 【請求項2】 チューブ体に空気を充填した状態で弾性
リング体の外周位置がタイヤ基本高さの20〜60%の
高さに位置する請求項1記載のタイヤとリムの組立体。 - 【請求項3】 弾性リング体に設ける第2チューブ体配
置用溝サイズが、幅に於いては弾性リング体断面ビード
部幅の35〜55%、高さに於いては弾性リング体断面
高さの50〜70%である請求項1または2記載のタイ
ヤとリムの組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26791199A JP2001088516A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | タイヤとリムの組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26791199A JP2001088516A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | タイヤとリムの組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001088516A true JP2001088516A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17451342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26791199A Pending JP2001088516A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | タイヤとリムの組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001088516A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100936421B1 (ko) * | 2008-03-26 | 2010-01-14 | 조현우 | 차량용 삼중 타이어 |
KR101084753B1 (ko) * | 2009-07-14 | 2011-11-22 | 화인케미칼 주식회사 | 자전거 타이어 및 그 제조방법 |
KR101504591B1 (ko) | 2013-11-14 | 2015-03-20 | 황승덕 | 자전거 바퀴 |
WO2017090804A1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | 황승덕 | 타이어의 보형물의 구조 |
CN109367323A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-02-22 | 江苏珀然股份有限公司 | 防爆胎的车轮及其制备方法 |
US20210086566A1 (en) * | 2019-09-02 | 2021-03-25 | Young Gi Lee | Insert for tire |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26791199A patent/JP2001088516A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100936421B1 (ko) * | 2008-03-26 | 2010-01-14 | 조현우 | 차량용 삼중 타이어 |
KR101084753B1 (ko) * | 2009-07-14 | 2011-11-22 | 화인케미칼 주식회사 | 자전거 타이어 및 그 제조방법 |
KR101504591B1 (ko) | 2013-11-14 | 2015-03-20 | 황승덕 | 자전거 바퀴 |
WO2017090804A1 (ko) * | 2015-11-27 | 2017-06-01 | 황승덕 | 타이어의 보형물의 구조 |
CN109367323A (zh) * | 2018-11-22 | 2019-02-22 | 江苏珀然股份有限公司 | 防爆胎的车轮及其制备方法 |
CN109367323B (zh) * | 2018-11-22 | 2024-02-13 | 江苏珀然股份有限公司 | 防爆胎的车轮及其制备方法 |
US20210086566A1 (en) * | 2019-09-02 | 2021-03-25 | Young Gi Lee | Insert for tire |
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