JP2001088483A - 用紙保管用ホルダ及びホルダケース - Google Patents

用紙保管用ホルダ及びホルダケース

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JP2001088483A
JP2001088483A JP26951999A JP26951999A JP2001088483A JP 2001088483 A JP2001088483 A JP 2001088483A JP 26951999 A JP26951999 A JP 26951999A JP 26951999 A JP26951999 A JP 26951999A JP 2001088483 A JP2001088483 A JP 2001088483A
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JP26951999A
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Hiroaki Akiyama
弘昭 秋山
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙を出し入れ可能に収容し保管するための保
管空間を内部に形成したホルダ本体を具備するものにお
いて、保管空間からの用紙の脱落を防止又は抑制でき、
取り扱いの簡便な用紙保管用ホルダを提供する。 【解決手段】用紙保管用ホルダ1Aを、ホルダ本体2に
用紙Pを保管空間Sに出し入れし得るように開口する開
口部Saを形成するとともに、保管空間Sを構成する面
板部22の先端側に反保管空間側に延び出る延長部を形
成するとともに、その面板部の先端22a側に用紙Pの
脱落を防止又は抑制する用紙押え部32を形成し、複数
のホルダ本体1A、1B、1Cを隣接させて配置する際
に隣接する面板部22の先端22a側の間に所定の隙間
kが形成されるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントアウト等
に用いられるOA用紙等を保管するための用紙保管用ホ
ルダ及びそのホルダを収納するホルダケースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、OA用紙等の保管用ホルダに
は、二つ折りにして形成した表紙と裏表紙との間に樹脂
製のポケット等を設け、そのポケットに用紙をその袋ご
と収容し保管するようにしたものが知られている。ま
た、このようなホルダを収納しておく袋状又は箱状のサ
ックケース等のホルダケースも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、ホルダを傾けた際など不意にポケット内
の用紙が抜け落ちてしまうことがある。また、ホルダを
サックケース等に収納している場合には、用紙を取り出
す際に、まずサックケース等からホルダを取り出し、表
紙をあけてポケットから抜き出して、さらに袋から必要
なだけの用紙を取り出すという、多くの過程を経なけれ
ばならないので、極めて煩雑である。さらには、用紙の
種類を示す表示がその袋にあっても、表紙を閉じている
ときにはその表示を見ることができないため、表紙を開
けるまでは用紙の種類が分かりづらいという不具合もあ
る。さらに、単なる袋状又は箱状のホルダケースから
は、ホルダが抜け落ちやすいという不具合もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合に鑑みて、用紙の不意な抜け落ちを防止又は抑制
することを主目的として、使い勝手のよい用紙保管用ホ
ルダを構成し、また、このような用紙保管用ホルダを好
適に収納しておくことができるホルダケースも構成する
こととした。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の用紙保管用ホ
ルダは、用紙を出し入れ可能に収容し保管するための保
管空間を内部に形成したホルダ本体を具備するものにお
いて、ホルダ本体に用紙を保管空間に出し入れし得るよ
うに開口する開口部を形成し、保管空間を構成する面板
部の先端側に反保管空間側に延び出る延長部を形成する
とともに、その面板部の先端側に用紙の脱落を防止又は
抑制する用紙押え部を形成し、複数のホルダ本体を隣接
させて配置する際に隣接する面板部の先端側の間に所定
の隙間が形成されるようにしていることを特徴とする。
【0006】このようなものであれば、保管空間に収容
された用紙は、保管空間によって周囲を囲まれた状態で
用紙押え部によって脱落を防止又は抑制されているの
で、ホルダを傾けるなどしても不意に用紙が抜け落ちる
不具合を有効に回避することができ、用紙を収納した状
態でのホルダの持ち運びも容易となる。また、このよう
な用紙保管用ホルダを、複数並べた状態でそのまま或い
はホルダケースに収容して棚や引き出し等に収納した場
合には、隣接する面板部同士の間の隙間に指を差し込み
延長部或いは用紙押え部等をつまめば所望のホルダを引
き出すことができるので、ホルダの取り扱いを極めて容
易なものとすることが可能となる。
【0007】用紙の脱落を有効に防止するためには、用
紙押え部が、用紙を保管空間側へ押えるものであること
が好ましく、脱落の抑制とともに用紙のたわみ等を有効
に防止するためには、用紙押え部が、用紙を厚み方向に
押えるものであることが望ましい。前記隙間を形成する
のに好ましい部位としては、隣接する用紙押え部同士の
間が挙げられる。
【0008】この場合、用紙の脱落防止を極めて容易に
図り得る用紙押え部の具体的態様としては、用紙押え部
が、前記開口部を選択的に開閉し得る蓋体であるものが
挙げられる。このようにすることで、用紙の周囲を保管
空間及び蓋体でしっかりと包囲することができるので、
用紙の脱落防止を簡単に図るとともに、この蓋体と隣接
する蓋体との間に形成された隙間に指を差し込んで蓋体
をつまめば、ホルダの取り扱いの便も向上することとな
る。
【0009】このようなものにおいて、蓋体をつまみ出
しやすく、蓋体とホルダ本体とを一体的に取り扱うこと
ができるような好ましい実施形態としては、ホルダ本体
が、用紙の表面側を覆う前壁と背面側を覆う前記面板部
たる後壁とを少なくとも具備し、蓋体の基端部を後壁に
連続させるとともに先端部側を前壁に沿うように前記基
端部を折り曲げることにより蓋体を閉止状態にし得るよ
うに構成して、閉止状態にある蓋体と後壁とが鋭角をな
すように設定しているものが挙げられる。
【0010】また、このような蓋体の構成を有効利用し
て、蓋体の閉止状態において保管空間に収容した用紙が
たわまず、また、ホルダを引出やホルダケースに入れる
など用紙が脱落しないような使用状態での用紙の取り出
しの便を向上するためには、蓋体の閉止状態において、
蓋体と前記前壁の内面との間に用紙を挟んだ際に、蓋体
が用紙を前壁側に押し付けるようにしていることが好ま
しい。
【0011】この場合、蓋体を閉じた状態で保管空間を
十分に確保するためには、蓋体が、後壁に連続して配置
され前記開口部を開閉可能に閉止する蓋部と、この蓋部
に連続し閉止状態において前壁の内面に沿うように配置
される閉じ代部とからなるものとし、蓋部と閉じ代部と
の間に谷折り線を形成することが望ましい。また、保管
空間に収納された用紙の種類を容易に識別できるように
するとともに、蓋体を簡単に開けられるようにするため
には、蓋体の一部を切り起こして後壁に連続するインデ
ックス部を形成するとともに、そのインデックス部を切
り起こした際に蓋体に形成される孔部を利用して蓋体を
開けられるようにすることが有効である。特に、蓋体を
開ける動作の簡便化を有効に図るためには、前記孔部
を、使用者の指を挿入し得る大きさに開口しておくこと
が好ましい。
【0012】さらに、用紙のサイズを容易に判別できる
ようにするとともに、用紙の取り出しの便を向上するた
めには、蓋体を、用紙の長辺側に対応する位置に設けて
いることが望ましい。このようにすることで、用紙を購
入した際に用紙を入れている袋体の長辺側を開封してこ
の用紙保管用ホルダに収納すれば、ホルダ内で用紙がま
とまって整列するので用紙に折れ曲がり跡等が付きにく
く、また、用紙の取り出しも容易となる。
【0013】また、より小さいサイズの用紙を保管空間
に収納しておきたい場合には、ホルダ本体に、前記保管
空間を仕切るための中仕切り部材を設けることが好まし
い。このような中仕切り部材を、少ない部品点数で必要
なときにだけ使用できるようにするためには、ホルダ本
体が、用紙の表面側及び背面側を覆う前壁及び後壁を少
なくとも具備し、これら前壁又は後壁のいずれか一方の
略中央部に一対のスリットを設け、他方に前記スリット
に対応する一対のスリットを設けるとともにその一対の
スリットの中間位置に切り込み部を設け、薄肉の帯状を
なす前記中仕切り部材を、これらスリット及び切り込み
部に差し込むことによって、中仕切り部材を着脱可能に
取り付け得るようにすることが有効である。
【0014】この場合、ケース本体に取り付けた中仕切
り部材の脱落防止を部品点数を増加させずに有効に図る
ためには、前壁又は後壁のうち、前記切り込み部を設け
ていない側において、一対のスリットの近傍に、スリッ
トに差し込んだ状態の中仕切り部材を前壁又は後壁との
間に挟んで押える押え部を形成することが好ましい。こ
のような中仕切り部材を、ケース本体の構成を有効利用
して形成するような具体的な実施の形態としては、前壁
の一部を帯状に切り欠くことによって前壁から切り離さ
れる部位を、前記中仕切り部材として利用するようにし
たものが挙げられる。この場合、使用者が必要に応じて
中仕切り部材を切り離しやすいようにしておくには、前
壁の位一部に、帯状を描くようにミシン目を形成し、こ
のミシン目に沿って中仕切り部材を切り離し得るように
することが有効である。
【0015】中仕切り部材によって仕切られる保管空間
の大きさとしては、例えば、官製ハガキを収納し得る大
きさが適当である。以上のような用紙保管用ホルダを極
めて容易且つ少ない部品点数で構成するためには、ホル
ダ本体及び蓋体を、一体成形した一枚のシート材の所定
箇所を折り曲げることによって形成することが望まし
い。特に、このようなものにおいて、所定位置でシート
材を折り曲げやすいものとして、形成後のホルダの保形
性を向上し、さらにはホルダ本体と蓋体との境界部分に
ヒンジ機能を付与するためには、シート材を、合成樹脂
素材により形成することが好ましい。
【0016】また本発明のホルダケースは、上記のよう
な用紙保管用ホルダを内部に形成した収納空間に出し入
れ可能に収納し得るケース本体と、このケース本体に付
帯して収納空間を開閉可能な蓋体とを具備してなり、ケ
ース本体と蓋体との間に、蓋体を閉じ位置及び開き位置
にそれぞれ保持し得る保持部を形成していることを特徴
とする。このようなものであれば、用紙保管用ホルダを
容易に収納することができ、ホルダを収納し蓋体を閉じ
位置に保持した状態でホルダが容易に脱落せず持ち運び
が容易である。さらにこのようなホルダケースにホルダ
を収納しておくと、ホルダの出し入れが容易となるだけ
でなく、ホルダケースの蓋体を開き位置に保持した状態
でホルダの蓋体を開ければ、用紙の取り出しも容易とな
る。
【0017】このようなものにおいて、極めて簡単な構
成で蓋体を閉じ位置と開き位置とにそれぞれ容易に保持
し得るような実施態様としては、保持部が、ケース本体
又は蓋体のいずれか一方の一部を切り開けて形成した舌
状片と、他方の一部に設けたスリットとからなるもので
あり、この舌状片をスリットに挿入することによって、
蓋体を閉じ位置又は開き位置に保持するようにしたもの
が挙げられる。
【0018】この場合、ケース本体の収納空間を閉じた
状態を確実に確保しつつ、保持部による蓋体の保持状態
を良好なものとするためには、ケース本体が、用紙保管
用ホルダの前面側及び後面側を覆う位置に配置される前
壁及び後壁を少なくとも具備するものであり、蓋体が、
後壁に連続して設けられ収納空間を開閉し得る蓋部と、
この蓋部に連続して設けられる閉じ代部とを具備するも
のであって、前記スリットを前記前壁及び後壁にそれぞ
れ形成するとともに舌状片を前記閉じ代部に形成するこ
とが望ましい。
【0019】特に、閉じ位置又は開き位置において蓋体
が嵩張らず、その状態での外観も有効に向上するために
は、蓋体の閉じ位置において、前記閉じ代部がケース本
体の前壁と重なり合う状態で舌状片が前壁のスリットに
挿入され、開き位置において、蓋部と閉じ代部とがケー
ス本体の後壁と重なり合う状態で舌状片が後壁のスリッ
トに挿入されるようにしていることが好ましい。
【0020】このようなホルダケースにおいて、ホルダ
の抜き差しを容易なものとするためには、蓋体を、収納
空間に収納した用紙保管用ホルダに保管される用紙の長
辺側に対応する位置に設けることが望ましい。以上のよ
うなホルダケースを少ない部品点数で極めて容易に構成
するためには、ケース本体及び蓋体が、一体成形した一
枚のシート材の所定箇所を折り曲げることによって形成
されるものとすることが有効である。特に、ホルダケー
スの保形性を向上し、蓋体にヒンジ機能を容易に付与す
るためには、シート材を合成樹脂素材により形成するこ
とが望ましい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図11を
参照して説明する。この実施例は、用紙Pを収容可能な
3つの用紙保管用ホルダ1A、1B、1Cと、これら用
紙保管用ホルダ1A、1B、1Cを収納可能なホルダケ
ース5とからなるものである。以下、説明の便宜上、図
1に示すような状態を想定して上下左右の方向を設定し
ているが、本実施例はこのような態様に限らず、いずれ
の方向を上下左右にしても使用可能なものである。
【0022】まず、図4及び図5に示す用紙PはA4版
のOA用印刷用紙であって、この用紙Pを複数枚重ね合
わせて束にした状態で、袋体Qに収納している。そし
て、この袋体Qの一長辺部分Qaを開封し、そこから用
紙Pを取り出せるようにしている。図1〜図7に示す用
紙保管用ホルダ1Aは、一体成形した合成樹脂素材から
なる一枚のシート材1Xを筐体状に折り曲げ形成したも
のである。具体的に説明すると、このシート材1Xは、
図8に示すように、折り曲げ形成後に、用紙Pの表面側
を覆う前壁21と、裏面側を覆う面板部たる後壁22
と、後壁22の先端部22aに連続し用紙Pの長辺Pa
側に対応する位置に配置される用紙押え部たる蓋体3
と、前壁21と後壁22との間をつなぐ側壁23及び底
壁24とにそれぞれ相当する部位からなり、各部の間を
若干薄肉にした一点鎖線で図示される谷折り線a、bで
区分けしている。そして、前壁21及び後壁22を構成
する部位と側壁23及び底壁24を構成する部位との間
の谷折り線aを略直角に折り曲げることによって、側壁
23及び底壁24を二重に重ね合わせ、図中○印で示し
た部位を融かし着けて、上方に開口部Saを有するホル
ダ本体2を形成し、これら前壁21、後壁22、側壁2
3及び底壁24によって囲まれる空間を、用紙Pを収容
し保管し得る保管空間Sとしている。ここで、形成後の
前壁21の高さ寸法を、後壁22の同寸法よりも若干小
さく設定しており、後壁22の先端部22a側において
前壁よりも上方に突出する部位を延長部22bとしてい
る。また、蓋体3は、後壁22の先端部22aに連続し
基端部3a側を構成する蓋部31と、先端部3b側を構
成する閉じ代部32とに、前記と同様の谷折り線cで区
分けしている。しかして、図8に示すように、蓋部31
を前記基端部3aの谷折り線bに沿って樹脂ヒンジ機能
を利用して後壁22と蓋部31とが鋭角をなすように折
り曲げるとともに、閉じ代部32が前壁21の内面21
aに沿うように蓋部31と閉じ代部32との間の谷折り
線cに沿って折り曲げることによって、前記開口部Sa
を蓋体3で開閉し得るようにしている。このように蓋体
3を閉じた状態で、複数のホルダ1Aを並べてホルダケ
ース5に収容すると、隣接するホルダ1A、1B、1C
の蓋体3同士の間に、隙間kがそれぞれ形成されること
となる。
【0023】また、前記シート材1Xの蓋部31に相当
する部位には、予め前記基端部3aに沿って概略台形を
なすように切り込みを入れており、この切り込み部分を
切り起こすことにより、図1〜図3に示すように、後壁
22の先端部22aに連続して起立するインデックス部
25と、蓋部31に開口する孔部33とを形成するよう
にしている。この孔部33の開口の大きさは、使用者の
指Fが入る程度のものである。なお、インデックス部2
5と孔部33との接点には、この接点からの部材の破損
を防止するための丸穴を予め開口している。また、この
インデックス部25は、後壁22の先端部22a側に形
成した前記延長部22bの一部を構成するものである。
【0024】このようにして構成される用紙保管用ホル
ダ1Aには、図4及び図6に示すように、蓋体3を前壁
21の内面21aに接するように閉じて、保管空間S内
に用紙Pを収容するようにしてもよいし、図5及び図7
に示すように、保管空間S内に収容した用紙Pを蓋体3
の閉じ代部32と前壁21の内面21aとの間に挟み、
閉じ代部32で用紙Pを前壁21側に押し付けて、その
閉じ代部32を用紙押えとして利用してもよい。
【0025】なお、本実施例の3つのホルダ1A、1
B、1Cは、インデックス部25の配置位置を後壁22
の巾方向に異ならせて、これらを隣接するように配置し
た際にインデックス部25が前後方向に重ならないよう
にしている点、及び厚み寸法が異なるものがある点以外
は、同様の構成を有するものである。一方、図1及び図
2に示すホルダケース5は、前記用紙保管用ホルダ1A
と同様に、一体成形した合成樹脂素材からなる一枚のシ
ート材5Xを筐体状に折り曲げ形成したものである。具
体的にこのシート材5Xは、図9に示すように、折り曲
げ形成後に、前記ホルダ1A、1B、1Cの表面側及び
裏面側を覆う前壁61及び後壁62と、後壁62の上端
部に連続する蓋体7と、前壁61と後壁62との間をつ
なぐ側壁63及び底壁64とにそれぞれ相当する部位か
らなり、谷折り線d、eで区分けしている。そして、前
記と同様に谷折り線d、eに沿って各部を略直角に折り
曲げ、所定部位を融かし着けて、上方に開口するケース
本体6を形成し、これら前壁61、後壁62、側壁63
及び底壁64によって囲まれる空間を、ホルダ1A、1
B、1Cを収納し得る収納空間Tとしている。ここで、
形成後の前壁61の高さ寸法は、蓋体7を確実に閉じら
れるようにするために後壁62の同寸法よりも若干小さ
く設定している。また、蓋体7は、後壁62の上端部に
連続する蓋部71と、その蓋部71の後壁62とは反対
側に連続する閉じ代部72とに、前記と同様の谷折り線
fで区分けしている。しかして、蓋部71を谷折り線d
に沿って樹脂ヒンジ機能を利用して略直角に折り曲げる
とともに、閉じ代部72も谷折り線fに沿って略直角に
折り曲げることによって、収納空間Tを開閉し得るよう
にしている。
【0026】また、この蓋体7の閉じ代部71と前壁6
1及び後壁62との間には、蓋体7を図1に示す閉じ位
置及び図2に示す開き位置にそれぞれ保持するための第
1保持部X1及び第2保持部X2を形成している。具体
的に説明すると、これら第1及び第2保持部X1、X2
は、前記閉じ代部72の略中央部を巾方向に切り開けて
形成した舌状片73と、前壁61及び後壁62にそれぞ
れ巾方向に細長く開口したスリット65、66とから構
成されるものである。しかして、図1及び図10に示す
ように、蓋体7を閉じ代部72が前壁61と重なり合う
閉じ位置に配置した際に、舌状片73をスリット65に
挿入することによって蓋体7を完全に閉じた状態に保持
し、図2及び図11に示すように、その位置から蓋体7
を反対側に折り曲げて蓋部71及び閉じ代部72が後壁
62と概ね重なり合う開き位置に配置した際に、舌状片
73をスリット66に挿入することによって蓋体7を完
全に開けた状態に保持するようにしている。
【0027】以上のような構成からなる本実施例の用紙
保管用ホルダ1A、1B、1Cは、そのうちの一つを例
にとると、保管空間Sを構成する面板部たる後壁22の
先端部22aに連続する用紙押え部たる蓋体3を形成し
ているので、保管空間Sに用紙Pを収容した状態の用紙
Pの脱落防止を容易に図ることができる。しかも、後壁
22の先端部22a側に延長部22bを形成しており、
ホルダ1A、1B、1Cを隣接させたときに、後壁22
の先端部22a同士の間に隙間kを形成しているので、
この延長部22bをつまめばホルダ1Aの抜き差しが非
常に容易となる。また、この蓋体3は、ホルダ1Aを傾
けたり逆さにしたときに用紙Pを保管空間側へ押えるも
のであるので、用紙Pの脱落防止を極めて確実なものと
することができる。
【0028】また、蓋体3同士の間は、前記隙間kを形
成する部位として適しており、図2に示すように蓋体3
又は延長部22bをつまんでホルダ1Aを引き出すこと
ができるので、ホルダ1Aのホルダケース5からの出し
入れの便を容易に向上することができる。さらに蓋体3
で閉じることによって、ホルダ1Aを単独で持ち運びす
ることも容易となる。
【0029】特に本実施例では、蓋体3の基端部3aを
ホルダ本体2の後壁22に連続させ、先端部3b側をホ
ルダ本体2の前壁21に沿うように折り曲げて蓋体3を
閉じた状態で、蓋体3と後壁22とが鋭角をなすように
設定しているので、図2に示すように、蓋体3を手Hで
つまみやすい形状の隙間kを容易に形成することができ
る。
【0030】また、この蓋体3は、前壁21との間に用
紙Pを挟んだ状態で用紙Pを厚み方向に押える用紙押え
としても利用することができるので、例えば用紙Pの枚
数が減ったとしても、用紙Pが閉じ代部32によって前
壁21側に押し付けられてたわまないようにすることが
できる。さらに、このような状態でホルダ1A、1B、
1Cをホルダケース5に収納した場合には、ホルダケー
ス5の蓋体7を開けるだけで、保管空間Sの開口部Sa
から用紙Pを容易に取り出すことが可能である。さら
に、蓋体3が、基端部3a側を構成し前記開口部Saを
開閉する蓋部31と、先端部3b側を構成し前壁21の
内面21aに沿うようにして閉じられる閉じ代部32と
を具備し、蓋部31と閉じ代部32との間の谷折り線c
に沿って折り曲げるようにしているので、蓋体3を閉じ
た状態で保管空間Sを十分に確保することが可能であ
る。
【0031】また、蓋体3の一部を切り起こしてインデ
ックス部25を形成しているので、保管空間Sに収納し
た用紙Pの種類を容易に識別でき、このインデックス部
25をつまんでホルダ1Aをホルダケース5から取り出
すこともできる。しかも、そのインデックス部25を切
り起こした際に蓋体3に形成される孔部33を使用者の
指Fが入る程度に開口しているので、図3に示すように
この孔部33に指Fを差し込み、同図に矢印で示すよう
に蓋体3を上方に引き出せば、蓋体3を開ける動作を極
めて簡便なものとすることができる。
【0032】さらに、本実施例では用紙Pを入れている
袋体Qの長辺側Qaを開封してホルダ1Aに収納してい
るが、蓋体3を用紙Pの長辺Pa側に対応するように配
置しているので、用紙Pの取り出しが容易であり、用紙
Pのサイズを容易に判別できる。このような構成の用紙
保管用ホルダ1Aは、一体成形した一枚のシート材1X
の所定箇所を谷折りにすることによって形成したもので
あるので、極めて容易且つ少ない部品点数でホルダ1A
を容易に形成することができ、さらにこのシート材1X
は、合成樹脂素材からなるものであるので、形成後のホ
ルダ1Aの保形性が高く、さらにはホルダ本体2と蓋体
3との境界部分に樹脂ヒンジ機能を付与することも容易
であり、長期に亘る使用にも耐え得るものである。
【0033】また本実施例のホルダケース5は、ケース
本体6に付帯して収納空間Tを開閉可能な蓋体7を具備
するものであり、ケース本体6と蓋体7との間に、蓋体
7を閉じ位置及び開き位置にそれぞれ保持し得る第1及
び第2保持部X1、X2を形成しているので、複数の用
紙保管用ホルダ1A、1B、1Cを容易に収納すること
ができるだけでなく、蓋体7を閉じ位置に保持すれば収
納したホルダ1A、1B、1Cの脱落防止や運びが容易
で、蓋体7を開き位置に保持すればホルダ1A、1B、
1Cの出し入れや用紙Pの取り出しも容易である。
【0034】特に、第1及び第2保持部X1、X2は、
蓋体7の一部を切り開けて形成した舌状片73と、それ
に対応してケース本体6に設けたスリットと65、66
から構成したものであるので、蓋体7の保持のための格
別の部材を必要とせず、この舌状片73をスリット6
5、66に挿入することで蓋体7を閉じ位置又は開き位
置に容易に保持しておくことが可能である。
【0035】また、ケース本体6に、用紙保管用ホルダ
1Aの前面側及び後面側を覆う位置に配置される前壁6
1及び後壁62を具備させ、蓋体7に、収納空間Tを開
閉し得る蓋部71と、蓋部71に連続する閉じ代部72
とを具備させて、前記スリット65、66を前記前壁6
1及び後壁62にそれぞれ設けるとともに、舌状片73
を閉じ代部72に形成するようにしているので、蓋部7
1により収納空間Tをしっかりと閉じることができると
ともに、保持部X1、X2による蓋体7の保持状態をも
良好にすることができる。
【0036】特に、蓋体7の閉じ位置では、閉じ代部7
2が前壁61と重なり合う状態で舌状片73が前壁61
のスリット65に挿入され、開き位置では、蓋部71と
閉じ代部72とが後壁62と概ね重なり合う状態で舌状
片73が後壁73のスリット66に挿入されるようにし
ているので、いずれの位置においても蓋体7が嵩張ら
ず、外観も良好に維持することができる。
【0037】さらに、このような蓋体7を、用紙Pの長
辺Pa側に対応する位置に設けているので、この蓋体7
及びホルダ1A、1B、1Cの蓋体3を開けておくと、
ホルダ1A、1B、1Cの抜き差し及び用紙Pの出し入
れが少ない動作で済み非常に簡便となる。このようなホ
ルダケース6は、ホルダ1A、1B、1Cと同様に合成
樹脂素材を一体成形した一枚のシート材5Xの所定箇所
を谷折りにすることによって形成したものであるので、
部品点数が少なく、保形性や耐久性が良好で、蓋体7に
樹脂ヒンジ機能を付与することも容易である。
【0038】なお、本発明のホルダケースは、上記実施
例のような用紙保管用ホルダだけでなく、用紙をそのま
ま収納したり、ホルダ以外の物を収納することができる
ものである。また、用紙保管用ホルダは、上記実施例に
限らず、図12〜図15に示す第1変形例のようなもの
であってもよい。なお、上記実施例の用紙保管用ホルダ
と同一の部位については同一の符号を付して説明する。
すなわち、この変形例は、ホルダ本体120に中仕切り
部材4を着脱可能に取り付けたものである。具体的に説
明すると、このホルダ1Dは、図13に展開図で示すよ
うに、前壁121の上端部となる部位の略中央部に、帯
状を描くように手で切り離し可能なミシン目gを形成し
ている。また、前壁121の略中央部に所定距離だけ離
れて並ぶ一対の縦長のスリット26を設けるとともに、
後壁122となる部位の前記スリット26に対応する位
置にも一対のスリット27を設けている。このスリット
26、27の長さδ3は、上述した帯状部位の上下巾寸
法δ3に対応している。さらに、後壁122に設けた一
対のスリット27の中間位置に、スリット27と略同一
の長さを有する切り込み部28を設けている。また、前
壁121の一対のスリット26の間には、そのやや上方
にU字形の切り込みを設けている。この切り込みの部分
は、前方に持ち上げて前壁121との間に中仕切り部材
4を挟み込み、装着した中仕切り部材4の脱落を防止す
るように押えつける押え部29として機能するものであ
り、この押え部29の下端は、スリット26の上端部よ
りも下方に設定している。しかして、前記実施例と同様
に用紙保管用ホルダ1Dに形成した後、使用者が必要に
応じて前記ミシン目gに沿って帯状の部位を切り離し、
この部位を中仕切り部材4として利用するようにしてい
る。なお、この中仕切り部材4には、前記一対のスリッ
ト26又は27間の距離δ1及びホルダ1Dの厚み寸法
δ2に対応して離れた位置に三対の谷折り線4b1、4
b2、4b3を上下方向に設けている。
【0039】このような中仕切り部材4を装着する際に
は、中仕切り部材4の両側端部4aを前壁121のスリ
ット26、後壁122のスリット27、切り込み部28
の順に差し込みながら谷折り線4b1、4b2、4b3
に沿って略直角に折り曲げて、図15に断面図で示すよ
うに左右に隣接する二つのロ字形を形成するようにして
取り付ける。さらに、押え部29を前方に持ち上げて前
壁121との間に中仕切り部材4を挟み込み、中仕切り
部材4が脱落しないようにしている。なお、中仕切り部
材4のさらなる脱落防止のために、切り込み部28の上
端及び下端に切り込み部28の長さを若干大きくする丸
孔28aを設けるとともに、この切り込み部28に対応
する位置で折り曲げられる谷折り線4b3の上端及び下
端を中仕切り部材4の高さ寸法を若干狭める略半円形の
切り欠き部分4cを形成し、丸孔28aと切り欠き部分
4cとを相互に引っ掛けるように係わり合わせている。
本変形例では、このようにして、保管空間Sが、中仕切
り部材4によって官製ハガキをちょうど収納・保管し得
る大きさに仕切られることとなる。
【0040】このようなものであれば、用紙保管用ホル
ダ1Dに中仕切り部材4を着脱可能に設けることによっ
て、必要に応じて通常のサイズの用紙Pやそれよりも小
さいサイズの用紙を選択的に収納・保管しておくことが
可能である。特に本変形例では、薄肉で帯状の中仕切り
部材4を、ホルダ本体120の前壁121及び後壁12
2に設けたスリット26、27や切り込み部28に差し
込むことによって、取り付けられるようにしているの
で、中仕切り部材4の着脱が非常に簡単である。さら
に、前壁121のスリット26の近傍には、前壁121
を切り開けた押え部29を形成しているので、装着した
中仕切り部材4の脱落防止を容易に図ることができる。
【0041】また、このような中仕切り部材4は、前壁
121の一部を帯状に切り欠いた部位を有効利用したも
のであるので、別途の部品を必要とせず、低コストで簡
単に中仕切り部材4を構成することができる。さらに、
この中仕切り部材4を前壁121から切り離すために、
中仕切り部材4となる部位の周囲に帯状を描くようにミ
シン目gを形成しているので、使用者自身が中仕切り部
材4を容易に切り離して、必要に応じて使用することが
可能である。さらに、本変形例の中仕切り部材4によっ
て仕切られる保管空間Sには、官製ハガキを収納してお
くことが適当である。
【0042】このようなものの他に、本発明の用紙保管
用ホルダは、図16に断面図で示す第2変形例のような
ものであってもよい。すなわち、この変形例のホルダ1
Eは、前記実施例のホルダ1A、1B、1Cと略同様の
構成のものである。これらホルダ1A等とは、用紙押え
部たる蓋体230に、蓋部と閉じ代部との間が谷折り線
のような明確なもので明確に区別されておらず、蓋部2
30全体としてホルダ本体2の後壁22と鋭角をなすよ
うに基端部で前壁21側に向かって折り曲げられている
点で異なっている。そして、前記実施例と同様に、後壁
22の先端部22a側において、前壁21よりも上方に
突出する部位を延長部22bとしている。このようにす
ることで、蓋部230と後壁22との間の保管区間Sに
用紙Pを収容すれば、蓋部230を用紙Pを保管空間S
側へ押える用紙押え部として機能させることができ、ま
た、保管区間S内で蓋部230と前壁21との間に用紙
Pを挟めば、蓋部230を用紙Pを厚み方向へ押える用
紙押え部として機能させることができ、いずれにしても
用紙Pの脱落を有効に防止又は抑制することが可能であ
る。
【0043】その他、本発明の用紙保管用ホルダは、図
17に断面図で示す第3変形例のようなものであっても
よい。すなわち、この変形例のホルダ1Fは、ホルダ本
体320の前壁321と後壁322とを略同一の高さ寸
法を有するものとして、後壁322の先端部322aに
反保管空間側に起立して延びる延長部322bを形成
し、この延長部322bをインデックス部とするととも
に、後壁322の先端部322aに後壁322と鋭角を
なして保管空間S内に前壁に向かって延びる用紙押え部
330を形成したものである。このようなものであれ
ば、複数のホルダ1Fを隣接させた際に、隣接するイン
デックス部325間に図示しない隙間が形成されるの
で、この隙間に指を差し込んでインデックス部325を
つまめば容易にホルダ1Fをホルダケース5等から抜き
差しすることができる。また、この用紙押え部330
は、用紙Pを保管空間S側に押える蓋体のような機能は
有していないが、用紙Pを厚み方向に押えて用紙Pの脱
落を抑制することができる。
【0044】なお、本発明の用紙保管用ホルダ及びホル
ダケースは、上記実施例や変形例のように両者を組み合
わせて使用したり、それぞれ単独で使用することもでき
るものである。その他、各部の素材や具体的構成は、上
記実施例や変形例に限られるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の用紙保管用ホルダは、ホルダ本体に形成し
た保管空間に用紙を出し入れ可能に収容し保管するに際
し、保管空間を構成する面板部の先端側に反保管空間側
に延びるように形成した延長部と、その面板部の先端側
に形成した用紙押え部とを備えてなり、隣接する面板部
の先端側の間に隙間を形成するようにしている。
【0046】したがって、用紙押え部によって保管空間
に収容される用紙の脱落を防止又は抑制することが可能
である。しかも、ホルダを複数並べた状態では、隣接す
る面板部同士の間の隙間に指を差し込み先端側をつまめ
ばホルダを引き出すことができて、ホルダの取り扱いの
便が極めて良好となる。このようなものにおいて、用紙
が用紙押え部によって保管空間側へ押えられていれば、
ホルダを傾けたり逆さ向にしても用紙が容易には脱落せ
ず、一方、用紙が用紙押え部によって厚み方向に押えら
れていれば、用紙の脱落を抑制するとともに、用紙のた
わみ防止をも図ることができる。
【0047】さらに、用紙押え部が、用紙を保管空間側
へ押えるものである場合、隣接する用紙押え部同士の間
に隙間を形成するようにしていれば、用紙押え部をつま
んでホルダの抜き差しを行うことが可能であるので、ホ
ルダの取り扱いの便を容易に向上することができる。こ
の場合、用紙押え部が、保管空間の開口部を開閉し得る
蓋体であれば、保管空間に収容される用紙は、保管空間
と蓋体とによって周囲を囲まれるので、用紙を保管空間
側へ容易に押えることができるので脱落防止を簡単に図
れ、また、ホルダの持ち運びの便を向上することも可能
である。しかも、この蓋体同士の間の隙間に指を差し込
み蓋体をつまめばホルダを引き出すことができて、ホル
ダをホルダケースや引出から抜き差しすることも容易で
ある。
【0048】特に、ホルダ本体に少なくとも前壁及び後
壁を具備させて、蓋体の基端部を後壁に連続させ先端部
側が前壁に沿うように折り曲げて蓋体を閉じた状態でき
るようにして、その状態で蓋体と後壁とが鋭角をなすよ
うに設定すれば、蓋体をつまみ出しやすい前記隙間を容
易に形成することができ、蓋体とホルダ本体とを一体的
に取り扱うことも可能である。
【0049】また、蓋体と前壁との間に用紙を挟み、蓋
体によって用紙を前壁側に押し付けるようにしている場
合には、用紙の枚数が少ない場合でも、蓋体が用紙を厚
み方向に押し付けるので、用紙の脱落防止を有効に図り
つつ、用紙のたわみを容易に防止することもできる。さ
らに、このような状態でホルダをホルダケースや引出等
に収納した場合には、ホルダの開口部が常に開口してい
るので、ホルダケースの蓋体や引出を開けるだけで、保
管空間から用紙を容易に取り出すことができる。
【0050】さらに、蓋体が、後壁に連続しする蓋部
と、前壁の内面に沿うように配置される閉じ代部とから
なるものとし、蓋部と閉じ代部との間に谷折り線を形成
して、蓋部によって保管空間を開閉するようにすれば、
蓋体をしっかりと閉じて十分な保管空間を確保すること
ができる。また、蓋体の一部を切り起こして後壁に連続
するインデックス部を形成している場合には、用紙の種
類の識別が容易であり、インデックス部を切り起こした
際に形成される孔部を利用して蓋体を開けられるように
すれば、簡単な操作で蓋体を開けることができる。特
に、前記孔部の開口巾を、指が入る程度にしておくと、
蓋体を開ける操作が極めて容易となる。また、このよう
なインデックス部を形成した場合には、このインデック
ス部をつまんでホルダをホルダケース等から引き出すよ
うにすることもできる。
【0051】また、蓋体を、用紙の長辺側に対応する位
置に設けている場合には、用紙のサイズの判別が簡単
で、用紙の取り出しも容易である。このような用紙保管
用ホルダに中仕切り部材を設けている場合には、サイズ
の異なる用紙を選択的に保管することが可能である。さ
らに、ホルダ本体の前壁及び後壁にそれぞれ一対のスリ
ットを設けるとともに、前壁又は後壁のいずれかに切り
込み部を設け、これらスリット及び切り込み部に帯状の
中仕切り部材を差し込むようにしている場合には、少な
い部品点数で中仕切り部材を容易に着脱することができ
る。この場合、前壁又は後壁のいずれかに装着した中仕
切り部材を押える押え部を形成すれば、中仕切り部材の
脱落防止を簡単に図ることができる。
【0052】このような中仕切り部材として、前壁の一
部を帯状に切り欠いて切り離される部位を利用している
場合には、ケース本体の構成を有効利用しつつ極めて簡
単に中仕切り部材を得ることができる。特に、前壁の一
部に、帯状を描くようにミシン目を形成しておくと、使
用者が必要に応じてこのミシン目に沿って中仕切り部材
を切り離すことができるので、使用目的に容易に対応す
ることができる。
【0053】このような中仕切り部材によって仕切られ
る保管空間には、例えば、官製ハガキ等を適切に保管す
ることができる。以上のような用紙保管用ホルダを、一
体成形した一枚のシート材を折り曲げることによって形
成するようにすれば、ホルダ本体及び蓋体の形成が極め
て容易となる。特に、シート材を、合成樹脂素材からな
るものとすれば、シート材を折り曲げるための谷折り線
等を形成しやすく、ホルダの保形性も良好となり、さら
にはホルダ本体と蓋体との境界部分にヒンジ機能を付与
することもできる。
【0054】一方、本発明のホルダケースは、ケース本
体の収納空間に用紙保管用ホルダを出し入れ可能に収納
するに際し、ケース本体に付帯して収納空間を開閉する
蓋体を具備し、ケース本体と蓋体との間に、蓋体を閉じ
位置及び開き位置にそれぞれ保持する保持部を形成して
いる。したがって、用紙保管用ホルダを適切に収納する
ことができ、蓋体を閉じ位置に保持した状態でホルダの
脱落防止を容易に図ることができるとともに、蓋体を開
き位置に保持した状態でホルダの出し入れや用紙の取り
出しを容易に行うことができる。
【0055】特に、ケース本体又は蓋体のいずれかを切
り開けて舌状片を形成し、他方にこの舌状片を挿入し得
るスリットを形成して、これら舌状片とスリットとによ
って保持部を構成している場合には、極めて簡単な構成
で蓋体を閉じ位置と開き位置とにそれぞれ保持すること
ができる。この場合、ケース本体に、少なくとも前壁及
び後壁を具備させ、蓋体に、収納空間を開閉する蓋部と
この蓋部に連続する閉じ代部とを具備させて、前記前壁
及び後壁にスリットをそれぞれ形成するとともに舌状片
を閉じ代部に形成すると、保持部による蓋体の保持状態
を良好なものとしつつ、収納空間を確実に確保すること
ができる。
【0056】さらに、閉じ位置では、閉じ代部のみがケ
ース本体の前壁と重なり合い、開き位置では、蓋部と閉
じ代部の両方が後壁と重なり合うようにして、それぞれ
の状態で舌状片を各スリットに挿入するようにしている
場合には、蓋体を閉じても開いても嵩張ることがなく、
良好な外観を維持することもできる。また、蓋体を、用
紙の長辺側に対応する位置に設けておくと、ホルダや用
紙の抜き差しの簡便化を図ることができる。特に、ホル
ダの蓋体とホルダケースの蓋体をともに用紙の長辺に対
応して設けている場合には、用紙の取り出しの便を極め
て良好なものとすることができる。
【0057】さらにまた、一体成形した一枚のシート材
の所定箇所を折り曲げてホルダケースを形成するように
している場合には、上記のようなホルダケースを少ない
部品点数で極めて容易に構成することが可能である。特
に、シート材を合成樹脂素材からなるものとすれば、ホ
ルダケースの保形性や耐久性を向上し、蓋体に樹脂ヒン
ジ機能を付与することも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の作用を示す斜視図。
【図3】同実施例の用紙保管用ホルダを示す斜視図。
【図4】同用紙保管用ホルダの一使用態様を示す斜視
図。
【図5】同用紙保管用ホルダの他の使用態様を示す斜視
図。
【図6】図4に対応して要部を拡大して示す断面図。
【図7】図5に対応して要部を拡大して示す断面図。
【図8】同用紙保管用ホルダを展開状態で示す図。
【図9】同ホルダケースを展開状態で示す図。
【図10】同ホルダケースの要部を拡大して示す断面
図。
【図11】同断面図。
【図12】本発明の用紙保管用ホルダの第1変形例を示
す斜視図。
【図13】同用紙保管用ホルダを展開状態で示す図。
【図14】図12に対応して一部を分解して示す斜視
図。
【図15】同用紙保管用ホルダの要部を拡大して示す断
面図。
【図16】本発明の用紙保管用ホルダの第2変形例の要
部を拡大して示す断面図。
【図17】本発明の用紙保管用ホルダの第3変形例の要
部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E、1F…用紙保管用ホル
ダ 1X…シート材 2、120、320…ホルダ本体 3、230…用紙押え部(蓋体) 4…中仕切り部材 5…ホルダケース 5X…シート材 6…ケース本体 7…蓋体 21、121、321…前壁 22、122、322…後壁 22a、322a…先端部 22b、322b…延長部 25、325…インデックス部 26、27…スリット 28…切り込み部 29…押え部 31…蓋部 32…閉じ代部 33…孔部 61…前壁 62…後壁 65、66…スリット 71…蓋部 72…閉じ代部 73…舌状部 330…用紙押え部 F…指 P…用紙 Pa…長辺 S…保管空間 T…収納空間 X1、X2…(第1、第2)保持部 g…ミシン目

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を出し入れ可能に収容し保管するため
    の保管空間を内部に形成したホルダ本体を具備するもの
    において、 ホルダ本体に用紙を保管空間に出し入れし得るように開
    口する開口部を形成し、保管空間を構成する面板部の先
    端側に反保管空間側に延び出る延長部を形成するととも
    に、その面板部の先端側に用紙の脱落を防止又は抑制す
    る用紙押え部を形成し、複数のホルダ本体を隣接させて
    配置する際に隣接する面板部の先端側の間に所定の隙間
    が形成されるようにしていることを特徴とする用紙保管
    用ホルダ。
  2. 【請求項2】用紙押え部が、用紙を保管空間側へ押える
    ものであることを特徴とする請求項1記載の用紙保管用
    ホルダ。
  3. 【請求項3】用紙押え部が、用紙を厚み方向に押えるも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の用紙保
    管用ホルダ。
  4. 【請求項4】隣接する用紙押え部同士の間に、前記隙間
    が形成されるようにしていることを特徴とする請求項2
    又は3記載の用紙保管用ホルダ。
  5. 【請求項5】用紙押え部が、前記開口部を選択的に開閉
    し得る蓋体であることを特徴とする請求項4記載の用紙
    保管用ホルダ。
  6. 【請求項6】ホルダ本体が、用紙の表面側を覆う前壁と
    背面側を覆う前記面板部たる後壁とを少なくとも具備
    し、蓋体の基端部を後壁に連続させるとともに先端部側
    を前壁に向かって前記基端部を折り曲げることにより蓋
    体を閉止状態にし得るように構成して、閉止状態にある
    蓋体と後壁とが鋭角をなすように設定していることを特
    徴とする請求項5記載の用紙保管用ホルダ。
  7. 【請求項7】蓋体の閉止状態において、蓋体と前記前壁
    の内面との間に用紙を挟んだ際に、蓋体が用紙を前壁側
    に押し付けるようにしていることを特徴とする請求項6
    記載の用紙保管用ホルダ。
  8. 【請求項8】蓋体が、後壁に連続して配置され前記開口
    部を開閉可能に閉止する蓋部と、この蓋部に連続し閉止
    状態において前壁の内面に沿うように配置される閉じ代
    部とからなるものであり、蓋部と閉じ代部との間に谷折
    り線を形成していることを特徴とする請求項6又は7記
    載の用紙保管用ホルダ。
  9. 【請求項9】蓋体の一部を切り起こして後壁に連続する
    インデックス部を形成するとともに、そのインデックス
    部を切り起こした際に蓋体に形成される孔部を利用して
    蓋体を開けられるようにしていることを特徴とする請求
    項5、6、7又は8記載の用紙保管用ホルダ。
  10. 【請求項10】前記孔部が、使用者の指を挿入し得る大
    きさに開口していることを特徴とする請求項9記載の用
    紙保管用ホルダ。
  11. 【請求項11】蓋体を、用紙の長辺側に対応する位置に
    設けていることを特徴とする請求項5、6、7、8、9
    又は10記載の用紙保管用ホルダ。
  12. 【請求項12】ホルダ本体に、前記保管空間を仕切るた
    めの中仕切り部材を設けていることを特徴とする請求項
    5、6、7、8、9、10又は11記載の用紙保管用ホ
    ルダ。
  13. 【請求項13】ホルダ本体が、用紙の表面側及び背面側
    を覆う前壁及び後壁を少なくとも具備し、これら前壁又
    は後壁のいずれか一方の略中央部に一対のスリットを設
    け、他方に前記スリットに対応する一対のスリットを設
    けるとともにその一対のスリットの中間位置に切り込み
    部を設け、薄肉の帯状をなす前記中仕切り部材を、これ
    らスリット及び切り込み部に差し込むことによって、中
    仕切り部材を着脱可能に取り付け得るようにしているこ
    とを特徴とする請求項12記載の用紙保管用ホルダ。
  14. 【請求項14】前壁又は後壁のうち、前記切り込み部を
    設けていない側において、一対のスリットの近傍に、ス
    リットに差し込んだ状態の中仕切り部材を押える押え部
    を前壁又は後壁との間に挟んで形成していることを特徴
    とする請求項13記載の用紙保管用ホルダ。
  15. 【請求項15】前壁の一部を帯状に切り欠くことによっ
    て前壁から切り離される部位を、前記中仕切り部材とし
    て利用するようにしていることを特徴とする請求項1
    2、13又は14記載の用紙保管用ホルダ。
  16. 【請求項16】前壁の一部に、帯状を描くようにミシン
    目を形成し、このミシン目に沿って中仕切り部材を切り
    離し得るようにしていることを特徴とする請求項15記
    載の用紙保管用ホルダ。
  17. 【請求項17】前記保管空間を、中仕切り部材によって
    官製ハガキを収納し得る大きさに仕切るようにしている
    ことを特徴とする請求項12、13、14、15又は1
    6記載の用紙保管用ホルダ。
  18. 【請求項18】ホルダ本体及び用紙押え部が、一体成形
    した一枚のシート材の所定箇所を折り曲げることによっ
    て形成されるものであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15、16又は17記載の用紙保管用ホル
    ダ。
  19. 【請求項19】シート材が、合成樹脂素材からなるもの
    であることを特徴とする請求項18記載の用紙保管用ホ
    ルダ。
  20. 【請求項20】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16、
    17、18又は19記載の用紙保管用ホルダを内部に形
    成した収納空間に出し入れ可能に収納し得るケース本体
    と、このケース本体に付帯して収納空間を開閉可能な蓋
    体とを具備してなり、ケース本体と蓋体との間に、蓋体
    を閉じ位置及び開き位置にそれぞれ保持し得る保持部を
    形成していることを特徴とするホルダケース。
  21. 【請求項21】保持部が、ケース本体又は蓋体のいずれ
    か一方の一部を切り開けて形成した舌状片と、他方の一
    部に設けたスリットとからなるものであり、この舌状片
    をスリットに挿入することによって、蓋体を閉じ位置又
    は開き位置に保持するようにしていることを特徴とする
    請求項20記載のホルダケース。
  22. 【請求項22】ケース本体が、用紙保管用ホルダの前面
    側及び後面側を覆う位置に配置される前壁及び後壁を少
    なくとも具備するものであり、蓋体が、後壁に連続して
    設けられ収納空間を開閉し得る蓋部と、この蓋部に連続
    して設けられる閉じ代部とを具備するものであって、前
    記スリットを前記前壁及び後壁にそれぞれ形成するとと
    もに舌状片を前記閉じ代部に形成していることを特徴と
    する請求項21記載のホルダケース。
  23. 【請求項23】蓋体の閉じ位置において、前記閉じ代部
    がケース本体の前壁と重なり合う状態で舌状片が前壁の
    スリットに挿入され、開き位置において、蓋部と閉じ代
    部とがケース本体の後壁と重なり合う状態で舌状片が後
    壁のスリットに挿入されるようにしていることを特徴と
    する請求項22記載のホルダケース。
  24. 【請求項24】蓋体を、収納空間に収納した用紙保管用
    ホルダに保管される用紙の長辺側に対応する位置に設け
    ていることを特徴とする請求項20、21、22又は2
    3記載のホルダケース。
  25. 【請求項25】ケース本体及び蓋体が、一体成形した一
    枚のシート材の所定箇所を折り曲げることによって形成
    されるものであることを特徴とする20、21、22、
    23又は24記載のホルダケース。
  26. 【請求項26】シート材が、合成樹脂素材からなるもの
    であることを特徴とする請求項25記載のホルダケー
    ス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100956117B1 (ko) 2008-07-07 2010-05-07 주식회사 더존뉴턴스 명함케이스
KR20160004224U (ko) * 2015-05-30 2016-12-09 이용숙 화구 케이스
KR102503088B1 (ko) * 2022-01-13 2023-02-23 신병식 포장 기능을 갖는 팝콘 상자

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