JP2001088460A - 平版印刷版用版下シート - Google Patents

平版印刷版用版下シート

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JP2001088460A
JP2001088460A JP26577299A JP26577299A JP2001088460A JP 2001088460 A JP2001088460 A JP 2001088460A JP 26577299 A JP26577299 A JP 26577299A JP 26577299 A JP26577299 A JP 26577299A JP 2001088460 A JP2001088460 A JP 2001088460A
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lithographic printing
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Kiyosuke Kasai
清資 笠井
Takao Nakayama
隆雄 中山
Hiroyuki Oishi
博幸 大石
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機の版胴上における平版印刷版の位置ず
れを防止するための平版印刷版用版下シートを提供す
る。 【解決手段】 版胴及び少なくとも裏面が金属以外の材
料からなる平版印刷版間に介在される平版印刷版用版下
シートにおいて、平版印刷版の裏面に圧接されることに
より平版印刷版の裏面を凹ませる所要形状の突起が表面
に設けられ、かつ、前記突起と前記平版印刷版の裏面と
の接触面積が裏面面積の0.6〜3.0%の範囲にあ
り、前記突起が平均長さ1〜200μmの非球状フィラ
ーにより形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の版胴上に
おける平版印刷版の位置ずれを防止するための平版印刷
版用版下シートに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平版印刷用印刷機においては、
平版印刷版を版胴に巻き付けて機械的に固定し、印刷を
行う。
【0003】従来、平版印刷版の支持体としては、金
属、プラスチックフィルム、紙等の材料からなるものが
用いられている。金属以外の材料を支持体とする平版印
刷版は、金属を支持体とする平版印刷版に比較して、取
り扱い適性に優れる反面、寸法安定性に欠ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】平版印刷用印刷機にお
いて、少なくとも裏面が金属以外の材料を支持体とする
平版印刷版を用いる場合、支持体が軟らかいために版胴
の先端への咬わえ位置が悪くなる傾向があり、その時に
は縦位置精度(版胴の円周方向に沿った精度)が悪くな
り、場合によっては斜めにずれて固定されることがあ
る。更に、例えば印刷中における版胴との摩擦によっ
て、部分的に歪みを生じてしまい、用紙に対する位置精
度の低下を招くという問題があった。
【0005】したがって、少なくとも裏面を金属以外の
材料を支持体とする平版印刷版は、印刷物の見当精度が
低くても問題を生じない少数枚の印刷に限って用いら
れ、多色で精巧な印刷や大型印刷機を用いた多数枚の印
刷では、色ずれが起きることがある。
【0006】一方、近年普及してきたCTP(Computer
to Plate)による製版、印刷方法は、従来のコンベン
ショナルな製版、印刷方法(版材の露光行程がリスフィ
ルムを使用した密着露光による)に比べて、版材に対す
る画像(露光)の寸法、位置精度が良好で、多色印刷に
おける見当合わせが容易であるという長所を有してい
る。
【0007】しかしながら、前記のようなプラスチック
フィルム、紙等の金属以外の材料を支持体とする平版印
刷版の場合には、前記のような問題を有するため、CT
Pの多色印刷における見当合わせが容易であるという長
所を生かせていない。
【0008】また、最近、上記のような問題を解消する
ために、初期弾性率が300kg/mm2以下のシート
材を刷版と刷胴との間の介在させることが提案されてい
る(特開平11−20130号公報)。このシートは、
中心線平均粗さRaが2以上となるように、微細ガラス
ビーズ等を接着固定したものである。
【0009】しかしながら、このシート材は、同公報に
微細ガラスビーズ等をシート状素材の表面に密に均一に
固着することによって作ることができると記載されてい
るように、シート材に凹凸を形成するのに、微細粒子が
高濃度に分散した液を必要としている。
【0010】一般にこの種の微細粒子は高価であるの
で、上記のように、密に均一に固着させるには、多量に
微細粒子を必要とし、シートのコストの上昇を伴い、し
かも微粒子を高濃度で液中に分散することが難しいばか
りか、高濃度分散では液中に凝集が起こって粗大粒子に
なりやすく、粗大粒子が印刷品質を悪化させる問題が生
じる。
【0011】本発明の目的は、印刷機の版胴上における
平版印刷版の位置ずれを確実に防止することができ、こ
れにより例えば金属以外の材料を支持体とする平版印刷
版を、多色又は多数枚の印刷にも適用可能とするととも
に、版ずれを抑制でき、コストダウン及び製造適性にも
優れた平版印刷版の位置ずれ防止用の平版印刷版用版下
シートを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。 版胴及び少なくとも裏面が金属以外の材料からなる
平版印刷版間に介在される平版印刷版用版下シートにお
いて、平版印刷版の裏面に圧接されることにより平版印
刷版の裏面を凹ませる所要形状の突起が表面に設けら
れ、かつ、前記突起と前記平版印刷版の裏面との接触面
積が裏面面積の0.6〜3.0%の範囲にあり、前記突
起が平均長さ1〜200μmの非球状フィラーにより形
成されていることを特徴とする平版印刷版用版下シー
ト。
【0013】 前記非球状フィラーが、板状であるこ
とを特徴とする前記記載の平版印刷版用版下シート。 前記非球状フィラーが、針状であることを特徴とす
る前記記載の平版印刷版用版下シート。 前記非球状フィラーが、テトラポット状であること
を特徴とする前記記載の平版印刷版用版下シート。
【0014】前記非球状フィラーの平均長さは1〜20
0μmであるが、非球状フィラーの平均長さが1μm未
満であると、分散条件やバインダーの種類を変えても前
記接触面積を3.0%以下にすることができず、また非
球状フィラーの平均長さが200μmを超えるとフィラ
ーの剥がれが発生する。
【0015】前記板状フィラーの材料としては、タル
ク、マイカ、ガラスフレーク、合成ハイドロタルサイト
等を用いることができる。
【0016】また、前記針状フィラーの材料としては、
ウォラストナイト、チタン酸カリウム、塩基性硫酸マグ
ネシウム(モスハイジ)、セピオライト、ゾノトライ
ト、ホウ酸アルミニウム等を用いることができる。
【0017】また、テトラポット状フィラーの材料とし
ては、酸化亜鉛、等を用いることができる。
【0018】これらのフィラーを用いれば、前記した特
開平11−20130号公報に記載のように多量の微粒
子を用いる必要がなく、比較的少ない量のフィラーを用
いて、版胴上での位置ずれを確実に防止することができ
る。
【0019】本発明において、版下シートの表面に設け
られた突起と平版印刷版裏面との接触面積の測定は下記
方法による。平版印刷版と版胴との間に版下シートを挟
み、印刷機を作動させて版胴を10回転させ、その後平
版印刷版の裏面を拡大して光学顕微鏡写真を撮る。得ら
れた写真から、ある一定面積中における、版下シート表
面の突起により生じる凹み部分の面積を読み取ることに
より接触面積が求められる。
【0020】本発明に用いる非球状フィラーは、例えば
成書「フィラー活用辞典」(フィラー研究会編)に記載
されているように、板状、針状、円盤状、楕円状、扁平
円盤状、四角形状、三角形状、雪だるま形状、金平糖形
状、テトラポット形状等が挙げられ、好ましくは板状、
針状、テトラポット形状等からなる。
【0021】また、組成としては、無機材料、有機材
料、無機/有機複合材料のすべてが利用可能である。
【0022】無機化合物としては、例えば金属粉体、各
種鉱物、金属酸化物、金属窒化物、金属硫化物、金属炭
化物及びこれらの複合化合物等が挙げられ、好ましくは
金属粉体、各種鉱物、金属酸化物及び金属硫化物等であ
る。
【0023】有機化合物としては、例えば合成樹脂、天
然高分子等が挙げられ、好ましくはアクリル樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンオキサイド、
ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリ
スチレン、ポリウレタン、ポリウレア、ポリエステル、
ポリアミド、ポリイミド、カルボキシメチルセルロー
ス、ゼラチン、デンプン、キチン、キトサン等である。
【0024】無機/有機複合化合物としては、例えば上
記無機化合物及び有機化合物を少なくとも1種含有する
複合体である。
【0025】非球状フィラーの平均長さは1〜200μ
mであり、好ましくは3〜100μmであり、より好ま
しくは5〜100μmである。非球状フィラーの平均長
さが1μm未満であると、分散条件やバインダーの種類
を変えても前記接触面積を3.0%以下にすることがで
きず、また非球状フィラーの平均長さが200μmを超
えるとフィラーの剥がれが発生する。
【0026】本発明において、平版印刷版の裏面が凹む
のは、平版印刷版と版下シートとを版胴に巻き込みなが
ら、平版印刷版と版胴との間に版下シートを挟む工程中
であってもよく、また平版印刷版と版胴との間に版下シ
ートを挟む工程では凹まず、挟んだ後に印圧をかけたと
き初めて平版印刷版の裏面が凹んでもよい。
【0027】本発明において用いられる平版印刷版の種
類は特に限定されず、平版印刷版としては、一般のPS
版、銀拡散性感光層を有するもの、電子写真製版による
もの、等が挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】版下シートの支持体の表面に突起
を形成する方法としては、平版印刷版の支持体より硬い
ガラス等のフィラーを版下の支持体の表面に固定する方
法が挙げられる。
【0029】版下シートの支持体表面に非球状フィラー
を固定して突起を形成する方法の具体例としては、非球
状フィラーをバインダーに分散させた液を塗布乾燥させ
る方法、バインダーフィルム形成後に非球状フィラーを
機械的圧力でバインダーフィルム中に押し込む方法、バ
インダーフィルム形成後に非球状フィラーを電着する方
法等が挙げられる。
【0030】バインダーとして、例えば樹脂エマルジョ
ン、溶媒に可溶な樹脂、無機ゾルゲル、樹脂−無機ゾル
ゲル複合物等が用いられ、好ましくはアクリルエマルジ
ョン、ウレタンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョ
ン、酢酸ビニルエマルジョン、ポリエステルエマルジョ
ン等の樹脂エマルジョン、アクリル樹脂、ポリエチレ
ン、酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル等の溶媒に可溶な樹脂、シリカゾルゲル、チタ
ンゾルゲル、アルミゾルゲル等の無機ゾルゲル、ポリビ
ニルピロリドン−シリカ複合ゾルゲル、PVA−シリカ
複合ゾルゲル、カルボキシメチルセルロース−シリカ複
合ゾルゲル等の樹脂−無機ゾルゲル複合物で、より好ま
しくはアクリルエマルジョン、ウレタンエマルジョン等
の樹脂エマルジョン、アクリル樹脂、ポリエチレン等の
溶媒に可溶な樹脂、シリカゾルゲル等の無機ゾルゲル、
ポリビニルピロリドン−シリカ複合ゾルゲル、PVA−
シリカ複合ゾルゲル等の樹脂−無機ゾルゲル複合物が挙
げられる。また、これらバインダーは、乾燥成膜時に自
己架橋反応及び/又は架橋剤との併用で架橋構造導入に
よる硬膜が起こってもよい。
【0031】版下シートの支持体としては、例えば金属
板、樹脂シート、金属−樹脂複合シート等が用いられ、
好ましくはアルミニウム板、亜鉛板、チタン板、ステン
レス等の金属板、銅−アルミニウム板、銅−ステンレス
板、クロム−銅板等のバイメタル板、クロム−銅−アル
ミニウム、クロム−鉛−鉄板、クロム−銅−ステンレス
板等のトライメタル板、PETシート、PEシート、P
Pシート、ポリエステルシート、ポリイミドシート、ポ
リアミドシート、アクリル樹脂シート等の樹脂シート、
アルミニウム−PETシート、アルミニウム−PEシー
ト、アルミニウム−ポリエステルシート、チタン−PE
Tシート、チタン−PEシート等の金属−樹脂複合シー
トで、より好ましくはアルミニウム板、ステンレス等の
金属板、PETシート、PEシート等の樹脂シート、ア
ルミニウム−PETシート、アルミニウム−ポリエステ
ルシート等の金属−樹脂複合シートが挙げられる。
【0032】版下シートを版胴に固定する方法として
は、版下シートの支持体の裏面に接着層を設け、当該接
着層には、スプレー糊、両面テープ等の接着剤若しくは
粘着剤を用いる方法が挙げられる。また、版下シートに
接着層を設けず、版下シートの先端及び後端を版胴に設
けた爪部によって係止する方法が挙げられる。又は、そ
れらを組み合わせた方法を用いることもできる。
【0033】本実施形態の作用を説明する。平版印刷用
印刷機による印刷時、各平版印刷版はそれぞれ、各印刷
ユニットの版胴上に、版下シートを介して装着される。
この際、各版下シートはそれぞれ、平版印刷版の裏面に
圧接されることにより、表面に形成された突起を平版印
刷版の裏面に食い込ませて凹ませる。これにより各版下
シートはそれぞれ、ゴム胴及び圧胴による印圧を調整す
るとともに、加圧に伴う平版印刷版の版胴上における位
置ずれを防止する。
【0034】次に、平版印刷版の位置ずれ防止方法につ
いて説明する。支持体の表面に所要形状の突起が設けら
れた版下シートを、各印刷ユニットの平版印刷版及び版
胴間にそれぞれ介在させる。この際、各版下シート表面
の突起を各平版印刷版の裏面にそれぞれ圧接させ、各版
下シート表面の突起を各平版印刷版の裏面にそれぞれ食
い込ませる。これにより、各平版印刷版の裏面を、各版
下シートの突起に合わせて凹ませる。
【0035】
【実施例】<版下シートの作成>厚さ100μmのポリ
エチレンテレフタレート(PET)からなる支持体の表
面に、下記の処方で非球状フィラーを分散し、ワイヤー
バーにより5g/m2になるように塗布した。これによ
り、実施例1〜9の版下シート及び比較例1〜4の版下
シートを作成した。
【0036】 「処方」 非球状フィラー Xg アクリルエマルジョン(50%水溶液) [AE815;日本合成ゴム(株)製] 20g 水 50g
【0037】平版印刷版としては、厚さ100μmのポ
リエチレンテレフタレート(PET)を支持体とする銀
拡散性感光材料であるアグファゲバルト社製スーパーマ
スタープラス(総厚130μm)を、専用プレートメー
カーSPM415で製版したものを用いた。なお平版印
刷版は、金属以外の支持体上に画像受理層を設けた直描
印刷版や電子写真方式を用いた電子写真製版によって得
ることもできる。
【0038】次に、得られた版下シート及び平版印刷版
をそれぞれ、幅560mm、長さ400mmにカットす
るとともに、平版印刷版の裏面に版下シートの凹凸のあ
る表面が接するように、平版印刷版及び版下シートを重
ねた。重ねた平版印刷版及び版下シートを、サクライ社
製オリバー52片面印刷機の版胴上に装着し、2000
枚印刷した。
【0039】印刷前、処理液G671cをしみ込ませた
スポンジで、平版印刷版の表面をスクイズした。印刷機
上の湿し水としては、前記処理液G671cを水で1:
1に希釈したものを用い、インキとしては、大日本イン
キ化学工業社製New ChampionFグロス85を用いた。
【0040】印刷後、印刷開始直後の印刷物に印刷され
た罫線の位置と、2000枚印刷後の印刷物に印刷され
た罫線の位置とを比較し、印刷開始直後及び2000枚
印刷後での版胴上における平版印刷版の位置ずれを測定
した。実施例1〜10及び比較例1〜4を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記表1及び以下の表の評価基準は次の通
りである。 「評価基準」 版ずれ 50μm以下:○ 50μm超:× 非画像部点状汚れ なし:○ あり:× フィラーの剥がれ なし:○ あり:×
【0043】版ずれに加えて、印刷物上で非画像部汚れ
を評価した。非画像部汚れは以下のように解釈してい
る。版下シート表面に粗大フィラーがあると、印刷版と
重ねられて印刷される状態で、粗大フィラーがPETの
ような柔らかい印刷版の支持体を変形させ、その部分の
印刷版の表面を押し上げてスポット状の印刷汚れが発生
し、結果として印刷物上で非画像部汚れとして確認され
ると解釈している。
【0044】実施例1〜10のように、非球状フィラー
により突起を形成した版下シートは、非画像部点状汚れ
がなく、フィラーの剥がれを起こすことなく、効果的に
版ズレを防止できる。
【0045】しかし、比較例1のように、非球状フィラ
ーにより突起を形成し、版下シートと平版印刷版の裏面
との接触面積が適切な値であっても、非球状フィラーの
平均長さが200μmを超えると、フィラーの剥がれを
起こすとともに版ずれが発生し、かつ非画像部点状汚れ
も発生した。
【0046】また、比較例2のように、版下シートと平
版印刷版の裏面との接触面積が3.5%を超えると、版
ズレは防止できるが、非画像部点状汚れが発生した。
【0047】また、比較例3に示すように、版下シート
と平版印刷版の裏面との接触面積が0.1%未満になる
と、版ズレが生じた。
【0048】また、比較例4に示すように、球状フィラ
ーを用いた版下シートは、平版印刷版の裏面との接触面
積を適切な値にしても、平版印刷版の裏面への食い込み
が不十分であり、非画像部点状汚れは発生しないが、版
ズレが生じた。
【0049】以上のことから、本発明の非球状フィラー
を用いることで、平版印刷版の裏面との接触面積が非常
に少なくても、球状フィラーには見られない大きな版ズ
レ防止効果があり、かつ接触面積を少なくできることか
ら、非画像部点状汚れが発生し難くなる。
【0050】<実施例11〜19>実施例1と同様の方
法で、表2に示すような2種以上の非球状フィラーを混
合し版下シートを作成した。印刷した結果を表2に示
す。
【0051】
【表2】
【0052】本発明の非球状フィラーは実施例11〜1
9に示すように、任意の割合で混合し使用しても、単独
で用いるときと同様の効果を示す。
【0053】<実施例20〜23>実施例1と同様の方
法で、表3に示すようなバインダー樹脂及び溶媒に変え
版下シートを作成した。印刷した結果を表3に示す。
【0054】
【表3】
【0055】本発明の非球状フィラーは結着剤樹脂とし
て、実施例20〜23に示すように水溶性樹脂を架橋し
たもの、親油性樹脂エマルジョン、親油性樹脂等、皮膜
性を有する樹脂であればよいことが判る。
【0056】以上の結果から、版胴及び少なくとも裏面
が金属以外の材料からなる平版印刷版間に介在される平
版印刷版用版下シートにおいて、平版印刷版の裏面に圧
接されることにより平版印刷版の裏面を凹ませる所要形
状の突起が表面に設けられ、かつ、前記平版印刷版の裏
面との接触面積が0.6〜3.0%の範囲にあり、前記
突起が平均長さが7〜200μmの非球状フィラーによ
り形成されている版下シートは版ずれと非画像部の汚れ
を防止できることがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、版胴及び少なくとも裏
面が金属以外の材料からなる平版印刷版間に介在される
平版印刷版用版下シートにおいて、平版印刷版の裏面に
圧接されることにより平版印刷版の裏面を凹ませる所要
形状の突起が表面に設けられ、かつ、前記平版印刷版の
裏面との接触面積が0.6〜3.0%の範囲にあり、前
記突起が平均粒径1〜200μmの非球状フィラーによ
り形成されていることにより、少ない接触面積でも引っ
かかりが有効に起こり、少ない接触面積のため非画像部
の点状汚れを生じることなく、版ずれを防止することが
できる、コストと製造適性の優れた版下シートを得るこ
とができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴及び少なくとも裏面が金属以外の材
    料からなる平版印刷版間に介在される平版印刷版用版下
    シートにおいて、平版印刷版の裏面に圧接されることに
    より平版印刷版の裏面を凹ませる所要形状の突起が表面
    に設けられ、かつ、前記突起と前記平版印刷版の裏面と
    の接触面積が裏面面積の0.6〜3.0%の範囲にあ
    り、前記突起が平均長さ1〜200μmの非球状フィラ
    ーにより形成されていることを特徴とする平版印刷版用
    版下シート。
  2. 【請求項2】 前記非球状フィラーが、板状であること
    を特徴とする請求項1記載の平版印刷版用版下シート。
  3. 【請求項3】 前記非球状フィラーが、針状であること
    を特徴とする請求項1記載の平版印刷版用版下シート。
  4. 【請求項4】 前記非球状フィラーが、テトラポット状
    であることを特徴とする請求項1記載の平版印刷版用版
    下シート。
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