JP3058732B2 - 乾性油タイプのインク用印刷用紙 - Google Patents
乾性油タイプのインク用印刷用紙Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾性油タイプのインキ
を用いて印刷が可能な印刷用紙(シート)に関するもの
であって、特に、紙に供給されるインクの転移量が他の
印刷方式とは比較にならない程多い孔版印刷タイプの印
刷機に適した印刷用紙(シート)に関するものである。
を用いて印刷が可能な印刷用紙(シート)に関するもの
であって、特に、紙に供給されるインクの転移量が他の
印刷方式とは比較にならない程多い孔版印刷タイプの印
刷機に適した印刷用紙(シート)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている印刷方式を大別する
と画線部を凸状に形成し、この凸部にインクを付けて紙
に転移させる凸版方式、画線部が凹状になっており、非
画線部のインクをふきとり、紙に凹部のインクを転移さ
せる凹版方式、版面にはっきりした凹凸がなくほぼ平面
で、インクがのる親油性の画線部とインクをはじく親水
性の非画線部から成り、版面に水をのせてからインクを
のせると、インクは親油性の画線部のみにのり、紙に転
移する平版方式、画線部の孔からインクを通過させて紙
にインクを付着させる孔版方式の4種類に大別される。
と画線部を凸状に形成し、この凸部にインクを付けて紙
に転移させる凸版方式、画線部が凹状になっており、非
画線部のインクをふきとり、紙に凹部のインクを転移さ
せる凹版方式、版面にはっきりした凹凸がなくほぼ平面
で、インクがのる親油性の画線部とインクをはじく親水
性の非画線部から成り、版面に水をのせてからインクを
のせると、インクは親油性の画線部のみにのり、紙に転
移する平版方式、画線部の孔からインクを通過させて紙
にインクを付着させる孔版方式の4種類に大別される。
【0003】なかでも孔版方式は、その印刷メカニズム
上、紙に供給されるインクの転移量が他の印刷方法とは
比較にならないほど多く、しかも、多量に供給されなが
ら速く乾燥することが必要である。
上、紙に供給されるインクの転移量が他の印刷方法とは
比較にならないほど多く、しかも、多量に供給されなが
ら速く乾燥することが必要である。
【0004】従来、これらの印刷用紙としては、上質
紙,中質紙,上ザラ紙,アート紙,擬アート紙,キャス
トコート紙,ケント紙,クラフト紙,グラシン紙,イン
デア紙,アイボリー等で知られる洋紙や、白板紙,黄ボ
ール,Aマニラボール,コーテッドマニラボール,アー
トポスト,A白ボール,チップボール,色ボール,段ボ
ール紙等で知られる板紙、あるいは、せんか紙,薄葉紙
等で知られる和紙等が代表的に使用されてきた。
紙,中質紙,上ザラ紙,アート紙,擬アート紙,キャス
トコート紙,ケント紙,クラフト紙,グラシン紙,イン
デア紙,アイボリー等で知られる洋紙や、白板紙,黄ボ
ール,Aマニラボール,コーテッドマニラボール,アー
トポスト,A白ボール,チップボール,色ボール,段ボ
ール紙等で知られる板紙、あるいは、せんか紙,薄葉紙
等で知られる和紙等が代表的に使用されてきた。
【0005】しかしながら、上述した印刷方式の中でも
特に孔版印刷方式で使用される印刷機に前述した印刷用
紙を使用すると、紙に供給されるインクの転移量が他の
印刷方法とは比較にならないほど多いため、印刷後、イ
ンクが乾燥するまで長時間乾燥させたり、あるいはそれ
を怠ると、印刷用紙を積み重ねた際、裏移りのトラブル
を発生させるという不具合を生じていた。
特に孔版印刷方式で使用される印刷機に前述した印刷用
紙を使用すると、紙に供給されるインクの転移量が他の
印刷方法とは比較にならないほど多いため、印刷後、イ
ンクが乾燥するまで長時間乾燥させたり、あるいはそれ
を怠ると、印刷用紙を積み重ねた際、裏移りのトラブル
を発生させるという不具合を生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の不具合
に鑑みなされたものであって、基材の表面に特殊な塗工
剤を塗工することにより、インクの吸収性および乾燥性
が著しく速く、インクの発色性に優れ、しかも走行性,
耐傷性,耐摩耗性が良好な印刷用紙、特に孔版印刷で使
用して好適な印刷用紙を提供することを課題とするもの
である。
に鑑みなされたものであって、基材の表面に特殊な塗工
剤を塗工することにより、インクの吸収性および乾燥性
が著しく速く、インクの発色性に優れ、しかも走行性,
耐傷性,耐摩耗性が良好な印刷用紙、特に孔版印刷で使
用して好適な印刷用紙を提供することを課題とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するこ
とを目的としてなされた本発明の構成は、基材上の少な
くとも片面に主成分がバインダーと顔料より成るインク
定着層を設けたシートに於て、前記バインダーがシラノ
ール基含有変性ポリビニルアルコールであり、前記顔料
中にケイソウ土を含み、かつ、バインダーとケイソウ土
の固形分重量比がケイソウ土/バインダー=2.0以上で
あることを特徴とするものである。
とを目的としてなされた本発明の構成は、基材上の少な
くとも片面に主成分がバインダーと顔料より成るインク
定着層を設けたシートに於て、前記バインダーがシラノ
ール基含有変性ポリビニルアルコールであり、前記顔料
中にケイソウ土を含み、かつ、バインダーとケイソウ土
の固形分重量比がケイソウ土/バインダー=2.0以上で
あることを特徴とするものである。
【0008】即ち、本発明の発明者は、上記の課題を解
決するため、鋭意研究の結果、基材の表面にバインダー
とケイソウ土の固形分重量比がケイソウ土/バインダー
=2.0以上になるようなインク定着層を設けるようにす
れば、孔版印刷等でインクがかなり多く用紙へ転移して
も、インクの吸収性,乾燥性が著しく速く、かつ、イン
クの発色性に優れた用紙が得られることを知得し本発明
を完成したのである。
決するため、鋭意研究の結果、基材の表面にバインダー
とケイソウ土の固形分重量比がケイソウ土/バインダー
=2.0以上になるようなインク定着層を設けるようにす
れば、孔版印刷等でインクがかなり多く用紙へ転移して
も、インクの吸収性,乾燥性が著しく速く、かつ、イン
クの発色性に優れた用紙が得られることを知得し本発明
を完成したのである。
【0009】以下、本発明について詳述する。本発明の
印刷用紙は以下のようにして得られる。基材として用い
られるものは上質紙,中質紙,アート紙,キャストコー
ト紙,ケント紙,クラフト紙,グラシン紙,アイボリ
ー,白板紙,アートポスト,マニラボール,白ボール,
チップボール,段ボール,せんか紙,薄葉紙等があり、
普通紙として特に限定されるものではない。又、ポリエ
チレンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリスチレ
ン,ポリ塩化ビニル,ポリエチレン等のプラスチックフ
ィルムあるいはこれらのフィルムにコーティング加工を
施した合成紙と呼ばれるものであっても良い。
印刷用紙は以下のようにして得られる。基材として用い
られるものは上質紙,中質紙,アート紙,キャストコー
ト紙,ケント紙,クラフト紙,グラシン紙,アイボリ
ー,白板紙,アートポスト,マニラボール,白ボール,
チップボール,段ボール,せんか紙,薄葉紙等があり、
普通紙として特に限定されるものではない。又、ポリエ
チレンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリスチレ
ン,ポリ塩化ビニル,ポリエチレン等のプラスチックフ
ィルムあるいはこれらのフィルムにコーティング加工を
施した合成紙と呼ばれるものであっても良い。
【0010】次に、ケイソウ土であるが、ケイソウと
は、海や湖に浮遊する藻の一種であって、単細胞の植物
であり、水から養分を吸い込み、シリカを吸収して細胞
膜をつくる。この細胞膜の化石がケイソウ土と呼ばれる
ものであり、その化石は10μm〜100μmというミクロな
独立細胞をなしその表面は無数な微細な孔に覆われてい
る。この形状は、極めて広い表面積を形造るので、イン
ク中の油成分に対し、他の無機,有機顔料に比較して優
れた吸油速度を示すものである。
は、海や湖に浮遊する藻の一種であって、単細胞の植物
であり、水から養分を吸い込み、シリカを吸収して細胞
膜をつくる。この細胞膜の化石がケイソウ土と呼ばれる
ものであり、その化石は10μm〜100μmというミクロな
独立細胞をなしその表面は無数な微細な孔に覆われてい
る。この形状は、極めて広い表面積を形造るので、イン
ク中の油成分に対し、他の無機,有機顔料に比較して優
れた吸油速度を示すものである。
【0011】また、ケイソウ土はその形状から濾過適性
も他の顔料より優れており、インク中の油成分だけを速
やかに吸収して色材顔料は表面上に残す作用をするため
印刷後の発色性も極めて優れたものとなるわけである。
も他の顔料より優れており、インク中の油成分だけを速
やかに吸収して色材顔料は表面上に残す作用をするため
印刷後の発色性も極めて優れたものとなるわけである。
【0012】前述した通り、基材の表面にケイソウ土を
有するインク定着層を設けることにより印刷用紙とし
て、インクの吸収性,乾燥性,発色性に優れたものにな
るわけであるが、特にバインダーとケイソウ土の固形分
重量比を、ケイソウ土/バインダー=2.0以上、好まし
くは3.0以上にすることにより、孔版印刷のような多量
のインクを用紙に転移させるとき等、インクの吸収性、
乾燥性に著しく優れた効果を発揮する。
有するインク定着層を設けることにより印刷用紙とし
て、インクの吸収性,乾燥性,発色性に優れたものにな
るわけであるが、特にバインダーとケイソウ土の固形分
重量比を、ケイソウ土/バインダー=2.0以上、好まし
くは3.0以上にすることにより、孔版印刷のような多量
のインクを用紙に転移させるとき等、インクの吸収性、
乾燥性に著しく優れた効果を発揮する。
【0013】また、バインダーとしては、ポリエステル
樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂,アクリロニトリル−スチレン共
重合樹脂,酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂,ポリビニ
ルアルコール樹脂,変性ポリビニルアルコール樹脂,ス
チレン−ブタジエン共重合樹脂等特に限定されるもので
はないが、変性ポリビニルアルコール樹脂の中でも、特
にシラノール基含有変性ポリビニルアルコールは、上述
した通り、ケイソウ土の原料であるシリカと化学的結合
体を形成するため、インク中の油成分の吸収力,発色性
を防げない程の少量で十分な塗膜強度を実現することが
できる。具体的には、バインダーとケイソウ土の固形分
量比がケイソウ土/バインダー=2.0以上好ましくは3.0
以上の時の塗膜強度を十分保持することである。
樹脂,塩化ビニル樹脂,酢酸ビニル樹脂,塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂,アクリロニトリル−スチレン共
重合樹脂,酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂,ポリビニ
ルアルコール樹脂,変性ポリビニルアルコール樹脂,ス
チレン−ブタジエン共重合樹脂等特に限定されるもので
はないが、変性ポリビニルアルコール樹脂の中でも、特
にシラノール基含有変性ポリビニルアルコールは、上述
した通り、ケイソウ土の原料であるシリカと化学的結合
体を形成するため、インク中の油成分の吸収力,発色性
を防げない程の少量で十分な塗膜強度を実現することが
できる。具体的には、バインダーとケイソウ土の固形分
量比がケイソウ土/バインダー=2.0以上好ましくは3.0
以上の時の塗膜強度を十分保持することである。
【0014】ここで十分な塗膜強度とは、印刷時、特に
孔版印刷時、スクリーンと被転写紙(用紙)とは画像部
と非画像部を問わず完全に密着しており、転写後に被転
写紙からスクリーンを分離させる際にインクのタックで
塗膜の一部がインク側に剥離付着しない程度の強度と、
万年筆のように鋭いぺン先で力強く筆記した際、塗膜が
削り取られない程度の強度をいう。他のバインダーでは
平均粒径が4μm〜20μmのケイソウ土を固形分重量比で
ケイソウ土/バインダー=2.0以上の定着層を設けた場
合、上述した塗膜強度を保持することは困難である。
孔版印刷時、スクリーンと被転写紙(用紙)とは画像部
と非画像部を問わず完全に密着しており、転写後に被転
写紙からスクリーンを分離させる際にインクのタックで
塗膜の一部がインク側に剥離付着しない程度の強度と、
万年筆のように鋭いぺン先で力強く筆記した際、塗膜が
削り取られない程度の強度をいう。他のバインダーでは
平均粒径が4μm〜20μmのケイソウ土を固形分重量比で
ケイソウ土/バインダー=2.0以上の定着層を設けた場
合、上述した塗膜強度を保持することは困難である。
【0015】次にインク定着層の形成方法であるが、上
記の樹脂とケイソウ土を上記の固形分重量比で配合され
た塗布液を基材上に均一に乾燥重量で5g/m2以上、好
ましくは10g/m2以上になるように公知の手段(ロール
コーター,ワイヤバーコーター,エアナイフコーター
等)で塗工し乾燥すれば良い。5g/m2以下ではインク
中の油成分の十分な吸収量,吸収速度が得られず目的の
用紙を得ることはできない。必要に応じ静電気発生防止
剤やサイジング剤等の界面活性剤を予め塗布液に加えて
おいたり、また、乾燥後に表層に塗布したりしても良
い。
記の樹脂とケイソウ土を上記の固形分重量比で配合され
た塗布液を基材上に均一に乾燥重量で5g/m2以上、好
ましくは10g/m2以上になるように公知の手段(ロール
コーター,ワイヤバーコーター,エアナイフコーター
等)で塗工し乾燥すれば良い。5g/m2以下ではインク
中の油成分の十分な吸収量,吸収速度が得られず目的の
用紙を得ることはできない。必要に応じ静電気発生防止
剤やサイジング剤等の界面活性剤を予め塗布液に加えて
おいたり、また、乾燥後に表層に塗布したりしても良
い。
【0016】更に、乾燥後表面をカレンダーあるいはス
ーパーカレンダー等の仕上げを施し、平滑化処理するこ
とにより、万年筆,水性ペン等の筆記具での筆記性が著
しく向上しかつ用紙対用紙、用紙対印刷機における走行
性が向上する。
ーパーカレンダー等の仕上げを施し、平滑化処理するこ
とにより、万年筆,水性ペン等の筆記具での筆記性が著
しく向上しかつ用紙対用紙、用紙対印刷機における走行
性が向上する。
【0017】平滑化処理するときのロール対用紙の線圧
は10Kg/cm2以上、好ましくは20Kg/cm2以上あれば良
い。ここで平滑化処理することの意味は、次の通りであ
る。つまり、平均粒径4μm〜100μmの粗いケイソウ土
をそのまま表面上に残した状態では筆記性に支障をきた
してしまう。そこでケイソウ土本来の特性を活かしたま
ま表面上を平滑化することにより本発明の目的の用紙を
得ることができるわけである。
は10Kg/cm2以上、好ましくは20Kg/cm2以上あれば良
い。ここで平滑化処理することの意味は、次の通りであ
る。つまり、平均粒径4μm〜100μmの粗いケイソウ土
をそのまま表面上に残した状態では筆記性に支障をきた
してしまう。そこでケイソウ土本来の特性を活かしたま
ま表面上を平滑化することにより本発明の目的の用紙を
得ることができるわけである。
【0018】
【発明の効果】このようにして得られた印刷用紙は凸
版,凹版,平版,孔版等の一般印刷用紙として充分効果
を発揮するものであるが、その中でも特に、用紙に供給
されるインクの転移量が他の印刷方式とは比較にならな
いほど多く、しかも多量に供給されながら速く乾燥する
ことが要求される孔版印刷の用紙として、インクの吸収
性および乾燥性が著しく速く、インクの発色性に優れ、
しかも走行性、耐傷性、耐摩耗性が良好なシートの提供
が可能となった。
版,凹版,平版,孔版等の一般印刷用紙として充分効果
を発揮するものであるが、その中でも特に、用紙に供給
されるインクの転移量が他の印刷方式とは比較にならな
いほど多く、しかも多量に供給されながら速く乾燥する
ことが要求される孔版印刷の用紙として、インクの吸収
性および乾燥性が著しく速く、インクの発色性に優れ、
しかも走行性、耐傷性、耐摩耗性が良好なシートの提供
が可能となった。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について詳述する。 実施例−1 シラノール基含有変性ポリビニルアルコール(クラレ社
製 R−1130)の6%水溶液100重量部(以下、部とい
う)に、ケイソウ土(昭和化学社製 ラジオライトF)
18部、サイジング剤(三洋化成社製 SA−502−30)7
部を添加してボールミルで5時間分散して塗工剤とし
た。この塗工剤を上質紙(四六180Kg連量)の両面に乾
燥重量15g/m2になるよう塗工し乾燥した。更に、線圧
が50Kg/cm2になるようロールプレス加工を施し、本発
明の一例の印刷用紙を得た(この場合のケイソウ土/バ
インダーの固形分重量比3.0)。この印刷用紙に理想科
学工業社製のプリントゴッコで印刷を施したところ発色
が鮮明で均一な印刷仕上りとなりインクは5分間で乾燥
した。更に万年筆等の筆記具で筆記しても何ら支障なく
筆記できた。
製 R−1130)の6%水溶液100重量部(以下、部とい
う)に、ケイソウ土(昭和化学社製 ラジオライトF)
18部、サイジング剤(三洋化成社製 SA−502−30)7
部を添加してボールミルで5時間分散して塗工剤とし
た。この塗工剤を上質紙(四六180Kg連量)の両面に乾
燥重量15g/m2になるよう塗工し乾燥した。更に、線圧
が50Kg/cm2になるようロールプレス加工を施し、本発
明の一例の印刷用紙を得た(この場合のケイソウ土/バ
インダーの固形分重量比3.0)。この印刷用紙に理想科
学工業社製のプリントゴッコで印刷を施したところ発色
が鮮明で均一な印刷仕上りとなりインクは5分間で乾燥
した。更に万年筆等の筆記具で筆記しても何ら支障なく
筆記できた。
【0020】比較例−1 実施例−1で作成した用紙の代りに上質紙を用いてプリ
ントゴッコで印刷したところ発色の不鮮明な不均一な仕
上りとなり、インクが乾燥するまでに50分間要した。
ントゴッコで印刷したところ発色の不鮮明な不均一な仕
上りとなり、インクが乾燥するまでに50分間要した。
【0021】実施例−2 シラノール基含有変性ポリビニルアルコール(R−113
0)の6%水溶液100部にケイソウ土(ラジオライトF)
30部、サイジング剤(SA−502−30)8部、蛍光増白
剤(バイエル社製 BLANKOPHOR BSU PN liq)1部を添
加してボールミルで5時間分散して塗工剤とした。この
塗工剤をケント紙(四六160Kg連量)の両面に乾燥重量1
6.5g/m2になるよう塗工し乾燥した(この場合のケイソ
ウ土/バインダーの固形分重量比は5.0)。更に線圧が3
0Kg/cm2になるようロールプレス加工を施し本発明の別
例の印刷用紙を得た。この印刷用紙にプリントゴッコで
印刷を施したところ発色が鮮明で均一な仕上りとなりイ
ンクは4分間で乾燥した。更に筆記性に関しては実施例
1と同様好結果であった。
0)の6%水溶液100部にケイソウ土(ラジオライトF)
30部、サイジング剤(SA−502−30)8部、蛍光増白
剤(バイエル社製 BLANKOPHOR BSU PN liq)1部を添
加してボールミルで5時間分散して塗工剤とした。この
塗工剤をケント紙(四六160Kg連量)の両面に乾燥重量1
6.5g/m2になるよう塗工し乾燥した(この場合のケイソ
ウ土/バインダーの固形分重量比は5.0)。更に線圧が3
0Kg/cm2になるようロールプレス加工を施し本発明の別
例の印刷用紙を得た。この印刷用紙にプリントゴッコで
印刷を施したところ発色が鮮明で均一な仕上りとなりイ
ンクは4分間で乾燥した。更に筆記性に関しては実施例
1と同様好結果であった。
【0022】比較例−2−1 実施例−2で作成した用紙の代りにケント紙を用いてプ
リントゴッコで印刷したところ、発色の不鮮明な不均一
の仕上りとなりインクが乾燥するまでに47分間要した。
リントゴッコで印刷したところ、発色の不鮮明な不均一
の仕上りとなりインクが乾燥するまでに47分間要した。
【0023】比較例−2−2 実施例−2における塗工剤中のバインダー(R−1130)
の代りにポリエステル樹脂(東洋紡社製 バイロナール
MD1200)をケイソウ土/バインダーの固形分重量比が5.
0になるよう添加してボールミルで5時間分散したもの
を塗工剤として実施例−2と同様にして印刷用紙を作成
した。この印刷用紙にプリントゴッコで印刷したところ
用紙表面の塗膜強度が弱いため、スクリーン側のインク
に表面の塗膜が剥離付着してしまい印刷不能であった。
の代りにポリエステル樹脂(東洋紡社製 バイロナール
MD1200)をケイソウ土/バインダーの固形分重量比が5.
0になるよう添加してボールミルで5時間分散したもの
を塗工剤として実施例−2と同様にして印刷用紙を作成
した。この印刷用紙にプリントゴッコで印刷したところ
用紙表面の塗膜強度が弱いため、スクリーン側のインク
に表面の塗膜が剥離付着してしまい印刷不能であった。
【0024】実施例−3 実施例−2の塗工剤を上質紙(四六55Kg連量)の片面に
乾燥重量10g/m2になるよう塗工乾燥し、線圧が80Kg/c
m2になるようロールプレス加工を施し、本発明の別例の
印刷用紙を得た。この印刷用紙に理想科学工業社製のリ
ソグラフで印刷したところ、発色が鮮明で均一な仕上り
となり、インクは瞬時で乾燥し、連続印刷で用紙を積重
ねても裏移り等の不具合は発生しなかった。
乾燥重量10g/m2になるよう塗工乾燥し、線圧が80Kg/c
m2になるようロールプレス加工を施し、本発明の別例の
印刷用紙を得た。この印刷用紙に理想科学工業社製のリ
ソグラフで印刷したところ、発色が鮮明で均一な仕上り
となり、インクは瞬時で乾燥し、連続印刷で用紙を積重
ねても裏移り等の不具合は発生しなかった。
【0025】比較例−3 実施例−3で得られた用紙の代りに上質紙(四六55Kg連
量)を用いて実施例−3と同様に連続印刷を行ったとこ
ろ裏移りを発生してきれいな印刷仕上りは得られなかっ
た。
量)を用いて実施例−3と同様に連続印刷を行ったとこ
ろ裏移りを発生してきれいな印刷仕上りは得られなかっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材上の少なくとも片面に主成分がバイ
ンダーと顔料より成るインク定着層を設けたシートに於
て、前記バインダーがシラノール基含有変性ポリビニル
アルコールであり、前記顔料中にケイソウ土を含み、か
つ、バインダーとケイソウ土の固形分重量比がケイソウ
土/バインダー=2.0以上であることを特徴とする乾性
油タイプのインク用印刷用紙。 - 【請求項2】 インク定着層の表面に平滑化処理を施し
て成ることを特徴とする請求項1に記載の乾性油タイプ
のインク用印刷用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299495A JP3058732B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 乾性油タイプのインク用印刷用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299495A JP3058732B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 乾性油タイプのインク用印刷用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331796A JPH05331796A (ja) | 1993-12-14 |
JP3058732B2 true JP3058732B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=17873315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3299495A Expired - Fee Related JP3058732B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 乾性油タイプのインク用印刷用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058732B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6572951B2 (en) | 2000-03-31 | 2003-06-03 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Printing sheet |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3299495A patent/JP3058732B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05331796A (ja) | 1993-12-14 |
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