JP2001088198A - 熱可塑性樹脂の押出成形装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂の押出成形装置

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JP2001088198A
JP2001088198A JP26602899A JP26602899A JP2001088198A JP 2001088198 A JP2001088198 A JP 2001088198A JP 26602899 A JP26602899 A JP 26602899A JP 26602899 A JP26602899 A JP 26602899A JP 2001088198 A JP2001088198 A JP 2001088198A
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JP
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hole
thermoplastic resin
extrusion molding
cooling
insertion hole
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English (en)
Inventor
Yuuki Ujie
勇貴 氏江
Tadashi Shinko
忠 新子
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空部やリブ等を備えた異形押出成形品の高
速押出成形が可能であり、冷却温度の均一化を図ること
ができ、歪み変形を防止することの可能な熱可塑性樹脂
の押出成形装置を提供する。 【解決手段】 押出成形用金型から押出された熱可塑性
樹脂長尺体4を冷却槽の導入部に設けられたフォーミン
グ装置21の挿通孔211を通過させて矯正冷却する熱
可塑性樹脂の押出成形装置であって、フォーミング装置
21の挿通孔211の付近に挿通孔211に沿って冷媒
流通孔214が設けられ、冷媒流通孔214内に流量調
整管が回動可能に挿通され、流量調整管には周方向に長
さの異なる複数個のスリットが軸方向に並設され、冷媒
流通孔214から挿通孔211に到る冷媒流路215が
設けられ、冷媒流通孔214内の冷媒が流量調整管のス
リットを経由して挿通孔211に流通されるようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂の押出
成形装置に関し、特に、熱可塑性樹脂製の雨樋、サッ
シ、デッキ材等の異形押出成形品の成形に使用して好適
な押出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂製の雨樋、サッシ、
デッキ材等の中空部やリブ等を備えた異形押出成形品の
成形においては、冷却槽の導入部に設けられたフォーミ
ング装置の挿通孔を通過させて矯正冷却する場合には、
異形押出成形品の各部分が均一に冷却されないために異
形押出成形品に残留応力が生じ、後に歪みとして現れる
ことがある。
【0003】このような残留応力による歪みを防止する
ために、特開昭62−193860号公報に記載されて
いるように、異形押出成形品の中空部以外の部分は上下
部を交互に冷却し、中空部はその全面を別の冷媒により
冷却することにより全体の冷却バランスを図る熱可塑性
樹脂の押出成形装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭62−193860号公報に記載されている押出
成形装置においては、分速3メートル以下の通常の押出
速度の場合には、冷却のばらつきをある程度解消できる
ものの分速3メートルを越えるような、押出速度が速い
場合には、直接冷却する位置や冷却長さを調整するこは
困難であり、適用することが困難である。
【0005】本発明は、従来の熱可塑性樹脂の押出成形
装置におけるこのような問題点に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、上記の問題を解決
し、中空部やリブ等を備えた異形押出成形品の高速押出
成形が可能であり、冷却温度の均一化を図ることがで
き、歪み変形を防止することの可能な熱可塑性樹脂の押
出成形装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明熱可塑性樹脂の押出成形装置
は、押出成形用金型から押出された熱可塑性樹脂長尺体
を冷却槽の導入部に設けられたフォーミング装置の挿通
孔を通過させて矯正冷却する熱可塑性樹脂の押出成形装
置であって、フォーミング装置の挿通孔の付近に挿通孔
に沿って冷媒流通孔が設けられ、冷媒流通孔内に流量調
整管が回動可能に挿通され、流量調整管には周方向に長
さの異なる複数個のスリットが軸方向に並設され、冷媒
流通孔から挿通孔に到る冷媒流路が設けられ、冷媒流通
孔内の冷媒が流量調整管のスリットを経由して挿通孔に
流通されるようになっていることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明装置により成形される押出成形品の
材質である熱可塑性樹脂としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリカーボネート等である。
【0008】本発明において、冷媒としては、熱可塑性
樹脂を冷却できるものであればよいものであって、特に
限定されないが、例えば、水、油等が使用できる。
【0009】
【作用】本発明熱可塑性樹脂の押出成形装置において
は、フォーミング装置の挿通孔の付近に挿通孔に沿って
冷媒流通孔が設けられ、冷媒流通孔内に流量調整管が回
動可能に挿通され、流量調整管には周方向に長さの異な
る複数個のスリットが軸方向に並設され、冷媒流通孔か
ら挿通孔に到る冷媒流路が設けられ、冷媒流通孔内の冷
媒が流量調整管のスリットを経由して挿通孔に流通され
るようになっているので、流量調整管を回動することに
より流量調整管のスリットを経由して挿通孔に流通され
る冷媒の流量を調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明熱可塑性樹脂の
押出成形装置の全体概略図である。図1において、1は
押出成形機、11は押出成形機1のホッパー、12は押
出成形機1の先端に設けられた金型、2は冷却槽であ
り、金型12から押し出された熱可塑性樹脂製長尺体4
を冷却槽2に導入し、冷却槽2の導入部に設けられたフ
ォーミング装置21により矯正され、冷却槽2に設けら
れた冷媒である冷却水により冷却固化されるようになっ
ている。3は冷却槽2の後方に設けられた引取機であ
る。
【0011】フォーミング装置21には図3に示すよう
に、長尺体4が挿通される挿通孔211が設けられてい
る。長尺体4には、図6の断面図に示すように、その一
端に中空部41が設けられ、他端に折曲片42が設けら
れている。
【0012】挿通孔211の周囲には間接冷却用冷媒流
路212が設けられると共に、挿通孔211のうち、長
尺体4の中空部41が通る箇所には直接冷却用冷媒流路
213が設けられている。214は直接冷却用冷媒流路
213の付近に設けられた冷媒流通孔であり、冷媒流通
孔214には図4に示すように、流量調整管22が回動
可能に挿通されている。流量調整管22には図5の
(a)(c)に示すように、周方向に長さの異なる複数
個のスリット221、222、223、224が軸方向
に並設されている。即ち、mは長尺体4の押出方向であ
り、フォーミング装置21の入口に近いスリット221
が最長であり、順次、スリット222、223は短くな
り、入口から最も遠いスリット224が最短とされてい
る。225は流量調整管22の一端に設けられた回動用
摘まみ、226は給水管、227は他端に設けられた止
水栓である。
【0013】冷媒流通孔214から挿通孔211の直接
冷却用冷媒流路213に到る冷媒流路215が設けら
れ、冷媒流通孔214内の冷媒、即ち冷却水が流量調整
管22のスリット221、222、223、224を経
由して挿通孔211の直接冷却用冷媒流路213に流通
されるようになっている。
【0014】流量調整管22には長さの異なる複数個の
スリット221、222、223、224が設けられ、
これらのスリット221、222、223、224に対
応する位置に冷媒流路215が設けられ、回動用摘まみ
225を把持して流量調整管22を回動することにより
スリット221、222、223、224と冷媒流路2
15との接触状態が変わり、冷媒流通孔214内の冷却
水が冷媒流路215を経由して直接冷却用冷媒流路21
3に到る冷却水の量を調整できるようになっている。
【0015】216はフォーミング装置21の直接冷却
用冷媒流路213の付近に設けられた吸引用スリットで
あり、吸引用スリット216は吸引孔2161に連通
し、吸引孔2161は図示しない真空ポンプに接続さ
れ、挿通孔211に挿通される長尺体4を挿通孔211
の壁面に吸着できるようになっている。
【0016】図に示す本発明熱可塑性樹脂の押出成形装
置においては、フォーミング装置21の挿通孔211の
付近に挿通孔211に沿って冷媒流通孔214が設けら
れ、冷媒流通孔214内に流量調整管22が回動可能に
挿通され、流量調整管22には周方向に長さの異なる複
数個のスリット221、222、223、224が軸方
向に並設され、冷媒流通孔214から挿通孔211の直
接冷却用冷媒流路213に到る冷媒流路215が設けら
れ、冷媒流通孔214内の冷媒、即ち冷却水が流量調整
管22のスリット221、222、223、224を経
由して挿通孔211の直接冷却用冷媒流路213に流通
されるようになっているので、流量調整管22を回動す
ることにより流量調整管22のスリット221、22
2、223、224を経由して挿通孔211の直接冷却
用冷媒流路213に流通される冷媒、即ち冷却水の流量
を調整することができる。
【0017】従って、流量調整管22を回動することに
より長尺体4の中空部41における冷却の程度を調整す
ることができ、長尺体4の特に冷却の不均一が生じ易い
中空部41の冷却を均一にすることができ、残留応力の
発生を防止し、歪み変形を防止することができる。
【0018】〔実施例〕図1〜5に示す成形装置を使用
して図6に示す長尺体4を成形した。フォーミング装置
21をステンレス鋼製とし、長尺体4の材質を硬質塩化
ビニル樹脂製とし、押出速度を5メートル/分とし、成
形樹脂温度を190℃とした。
【0019】〔比較例〕フォーミング装置として間接冷
却用冷媒流路213のみが設けられたものを使用したこ
と以外は実施例と同様にして図6に示す長尺体5を成形
した。
【0020】〔評価〕実施例及び比較例により成形され
た実施例の寸法を測定した結果を表1に示す。表1に示
すように、実施例による長尺体の寸法は設計値に近いも
のであり、歪み変形の少ないものであった。
【0021】
【表1】
【0022】以上、図により本発明の実施例を説明した
が、本発明の具体的な構成は図に示す実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない設計変更は
本発明に含まれる。
【0023】例えば、図5に示す調整管22のように、
4個のスリット221、222、223、224を設け
る代わりに、2又は3個のスリットを設けてもよく、5
個以上のスリットを設けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明熱可塑性樹脂の押出成形装置にお
いては、流量調整管を回動することにより流量調整管の
スリットを経由して挿通孔に流通される冷媒の流量を調
整することができるので、長尺体の特に冷却の不均一が
生じ易い箇所の冷却を均一にすることができ、残留応力
の発生を防止し、歪み変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱可塑性樹脂の押出成形装置の一
例を示す全体概略図。
【図2】フーミング装置の正面図。
【図3】図2のIII−III線における断面図。
【図4】図3のIV−IV線における断面図。
【図5】流量調整管を示し、(a)は正面図、(b)は
右側面図、(c)は展開図。
【図6】長尺体の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 押出成形機 11 ホッパー 12 金型 2 冷却槽 21 フォーミング装置 211 挿通孔 212 間接冷却用冷媒流路 213 直接冷却用冷媒流路 214 冷媒流通孔 215 冷媒流路 216 吸引用スリット 2161 吸引孔 22 流量調整管 221、222、223、224 スリット 225 回動用摘まみ 226 給水管 227 止水栓 3 引取機 4 長尺体 41 中空部 42 曲折片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形用金型から押出された熱可塑性
    樹脂長尺体を冷却槽の導入部に設けられたフォーミング
    装置の挿通孔を通過させて矯正冷却する熱可塑性樹脂の
    押出成形装置であって、フォーミング装置の挿通孔の付
    近に挿通孔に沿って冷媒流通孔が設けられ、冷媒流通孔
    内に流量調整管が回動可能に挿通され、流量調整管には
    周方向に長さの異なる複数個のスリットが軸方向に並設
    され、冷媒流通孔から挿通孔に到る冷媒流路が設けら
    れ、冷媒流通孔内の冷媒が流量調整管のスリットを経由
    して挿通孔に流通されるようになっていることを特徴と
    する熱可塑性樹脂の押出成形装置。
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