JP2001087858A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2001087858A
JP2001087858A JP26941699A JP26941699A JP2001087858A JP 2001087858 A JP2001087858 A JP 2001087858A JP 26941699 A JP26941699 A JP 26941699A JP 26941699 A JP26941699 A JP 26941699A JP 2001087858 A JP2001087858 A JP 2001087858A
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pole
welding
plate
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JP26941699A
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Kiyotaka Iwatsubo
清隆 岩坪
Katsu Kodama
児玉  克
Takashi Otsuka
孝 大塚
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被溶接物が非常に大型であっても作業性を損
ねることなく、しかも被溶接物に余計な損傷を与え難い
溶接装置を提供する。 【解決手段】 ソケット2の内側にあって船殻材1に近
接する位置にN極をなす第1の磁石3を設置するととも
に、ソケット2の外側にあって船殻材1に近接する位置
にS極をなす第2の磁石4を設置することにより、従来
のように船殻材1の裏面に電磁コイルを配置しなくても
アーク溶接が可能になり、ソケット2の位置を特定する
余計な作業が廃除されるので、溶接の作業性が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の被溶接物の
一側面と管状の被溶接物の端面とをアーク溶接するため
の溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭56-12349号公報には、管部材ある
いは中空部材等の環状接合面を有する被溶接物と平板か
らなる被溶接物とを溶接するためのマグネットアーク溶
接装置に関する技術が開示されている。この溶接装置で
は、平板からなる被溶接物の接合面の裏側に、接合面に
密着する管部材の環状接合面に対応して電磁コイルを配
置し、環状接合面の内側に対応する位置にN極を、環状
接合面の外側に対応する位置にS極を帯磁させ、さらに
管部材の被溶接物と平板からなる被溶接物との間に電圧
を印可して両被溶接物間の接合面間にアークを発生さ
せ、これら接合面を加熱溶融して両者を溶接するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のマグ
ネットアーク溶接装置では、電磁コイルを平板からなる
被溶接物の接合面の裏側に配置するようになっている
が、平板が非常に大きい(例えば船体側面をなす鋼板)
ものであった場合、管部材側の環状接合面を特定するこ
とが困難であり、作業性に乏しいといった問題がある。
【0004】また、上記のように電磁コイルを配置して
溶接を行うと、平板の裏面側に塗布した防食材がはげる
恐れがあり、防食材にはげが生じた場合にはこの部分に
ついて手直し作業が必要になる等余計な手間が増えて作
業性が低下するといった問題もある。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、被溶接物が非常に大型であっても作業性を損ね
ることなく、しかも被溶接物に余計な損傷を与え難い溶
接装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成の溶接装置を採用す
る。すなわち、請求項1記載の溶接装置は、板状の被溶
接物の一側面と管状の被溶接物の端面とをアーク溶接す
る溶接装置であって、前記管状の被溶接物の内側にあっ
て前記板状の被溶接物に近接する位置にN極またはS極
のいずれか一方の極をなす第1の磁石を設置するととも
に、管状の被溶接物の外側にあって板状の被溶接物に近
接する位置にS極またはN極のいずれか他方の極をなし
前記第1の磁石との間で磁界を発生させる第2の磁石を
設置し、前記板状の被溶接物と管状の被溶接物とに電圧
を印加し双方の接合面間にアークを発生させるアーク発
生手段を設けたことを特徴とする。
【0007】この溶接装置においては、管状の被溶接物
の内側にあって板状の被溶接物に近接する位置に例えば
N極をなす第1の磁石を設置するとともに、管状の被溶
接物の外側にあって板状の被溶接物に近接する位置に例
えばS極をなす第2の磁石を設置することにより、板状
の被溶接物と管状の被溶接物との接合面間に磁界を生じ
させることが可能になる。これにより、従来のように板
状の被溶接物の裏面に電磁コイルを配置しなくてもアー
ク溶接が可能になるので、管状の被溶接物の位置の特定
等の余計な作業が排除される。
【0008】請求項2記載の溶接装置は、請求項1記載
の溶接装置において、前記第1の磁石および第2の磁石
と前記板状の被溶接物との間に絶縁体を介在させたこと
を特徴とする。
【0009】この溶接装置においては、第1の磁石およ
び第2の磁石と板状の被溶接物との間に絶縁体を介在さ
せたことにより、板状の被溶接物への磁界の作用が減少
し、板状の被溶接物と管状の被溶接物との接合面を挟ん
だ第1、第2の磁石間に磁界が生じるようになる。
【0010】請求項3記載の溶接装置は、請求項1また
は2記載の溶接装置において、前記管状の被溶接物を板
状の被溶接物に押し付ける押圧手段を設けたことを特徴
とする。
【0011】この溶接装置においては、アークの発生に
より接合面とその周辺を加熱溶融した後、押圧手段を用
いて管状の被溶接物を板状の被溶接物に押し付けること
により、接合面どうしを当接させて両被溶接物が接合さ
れる。
【0012】請求項4記載の溶接装置は、請求項1、2
または3記載の溶接装置において、第1の磁石と第2の
磁石との間にあって磁界を生じる空間にシールドガスを
供給するシールドガス供給手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】この溶接装置においては、アーク溶接を実
施するまえにシールドガス供給手段を用いて第1の磁石
と第2の磁石との間にあって磁界を生じる空間にシール
ドガスを供給しておくことにより、溶接部の酸化が防止
されるとともにアークの発生が安定的にかつ効率よく行
われるようになる。
【0014】請求項5記載の溶接装置は、請求項1、
2、3または4記載の溶接装置において、前記板状の被
溶接物と管状の被溶接物との間に、溶接時に生じるビー
ドの成形型を設けたことを特徴とする。
【0015】この溶接装置においては、板状の被溶接物
と管状の被溶接物との間に成形型を配設しておき、溶接
時に生じるビードの形状を整えることにより、溶接部分
がムラなく仕上がる。
【0016】請求項6記載の溶接装置は、請求項1、
2、3、4または5記載の溶接装置において、前記第1
の磁石が前記管状の被溶接物の内側に挿入可能な柱状で
前記板状の被溶接物に近接する一端がN極またはS極の
いずれか一方の極をなし、前記第2の磁石は管状の被溶
接物の外側に配置されて該管状の被溶接物を囲む筒状で
前記板状の被溶接物に近接する一端がN極またはS極の
いずれか他方の極をなすことを特徴とする。
【0017】この溶接装置においては、第1の磁石を柱
状とすることで管状の被溶接物が長尺であってもその内
部への挿入が行い易く、他端を保持することで所定位置
への配置も行い易くなる。
【0018】請求項7記載の溶接装置は、請求項1、
2、3、4または5記載の溶接装置において、前記第1
の磁石が前記管状の被溶接物の内側に挿入可能な環状で
該管状の被溶接物に近接する外周部がN極またはS極の
いずれか一方の極をなし、前記第2の磁石は管状の被溶
接物の外側に配置されて該管状の被溶接物を囲む環状で
該管状の被溶接物に近接する内周部がN極またはS極の
いずれか他方の極をなすことを特徴とする。
【0019】この溶接装置においては、ともに環状とし
た第1、第2の磁石の厚さにより磁界させるべき範囲を
限定することが可能である。そこで、第1、第2の磁石
の厚さを適切な厚さに設定し、磁界の発生域をアーク溶
接が効率よく行われる程度の範囲に抑えて無駄のない溶
接が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る溶接装置の第1実施
形態を図1および図2に示して説明する。図1に示す溶
接装置は、LNG輸送船の建造に際し、鋼製の船殻材
(板状の被溶接物)の側面に防熱箱を固定するための円
筒形の金具(管状の被溶接物;これを以下ではソケット
と称する)の端面を溶接するために用いるものである。
図において、符号1は船殻材、2はソケット、3は第1
の磁石、4は第2の磁石、5,6は絶縁体、7は第1、
第2の磁石3,4に通電して磁界の発生を促す励磁電
源、8は船殻材1とソケット2とに電圧を印加する溶接
電源、9は船殻材1にソケット2を押し付ける押圧手
段、10はアークを発生させる空間Cにシールドガスを
供給するシールドガス供給手段である。
【0021】船殻材1は、図示しないがドックヤードに
おいて既に船体の一部をなした状態に配置されている。
ソケット2は後述するクランプ11に把持されて端部に
あたる環状の接合面2aを船殻材1の一側面からアーク
ギャップgだけ離間させた状態に配置されている。ま
た、アークギャップgを設けた船殻材1とソケット2と
の間には、溶接時に生じるビードの形を整える成形型1
2が設置されている。
【0022】図2に示すように、第1の磁石3はソケッ
ト2の内径よりも小径の円柱状体であり、軸線を一致さ
せるようにしてソケット2の内側に挿入され、船殻材1
との間に絶縁体5を介在させて配置されている。第2の
磁石3はソケット2の外径よりも大径の筒状体であり、
軸線を一致させるようにしてソケット2を取り囲み、船
殻材1との間に絶縁体6を介在させて配置されている。
【0023】図1に戻り、励磁電源7は、これを作動さ
せると船殻材1に近接する第1の磁石3の一端はN極
に、同じく船殻材1に近接する第2の磁石4の一端はS
極にそれぞれ帯磁し、船殻材1とソケット2との接合面
を挟んで両磁石3,4間に磁界が生じるようになってい
る。
【0024】溶接用電源8は、船殻材1とソケット2と
の間でアークを発生させるべく設けられており、これを
作動させて両者間に電圧を印可するとアークギャップg
を設けて離間する接合面間にアークが発生するようにな
っている。
【0025】押圧手段9は、伸縮するロッド13aにク
ランプ11を連結されてソケット2を所定の位置に保持
するとともにソケット2をその軸線方向に移動可能に支
持する駆動シリンダ13と、駆動シリンダ13に作動流
体を供給して作動させる加圧源14とで構成されてお
り、駆動シリンダ13に作動流体を供給しロッド13a
を伸長することでアークギャップgを解消してソケット
2を船殻材1に押し付けるようになっている。
【0026】第1、第2の磁石3,4間にあって磁界を
生じる空間Cは外部と隔離されて密閉されており、シー
ルドガス供給手段10はこの空間Cにシールドガスとし
てアルゴンガスを供給するようになっている。
【0027】励磁電源7、溶接電源8、シールドガス供
給手段10、加圧源14はいずれも制御部15によりそ
の作動を制御されており、溶接にあたっては制御部15
が所定のタイミングで各機器の作動を制御することによ
り溶接作業が実施されるようになっている。
【0028】続いて、上記のように構成された溶接装置
によって船殻材1にソケット2を溶接する作業工程を説
明する。まず、クランプ11でソケット2を把持し、接
合面2aを船殻材1のの一側面からアークギャップgだ
け離間させた状態に配置する。アークギャップgを設け
た船殻材1とソケット2との間には成形型12を設置す
る。
【0029】次に、第1の磁石3をソケット2の内側
に、第2の磁石をソケット2の外側に配し、絶縁体5,
6を介在させたうえで船殻材1上に設置する。第1、第
2の磁石3,4間にあってソケット2が配置される空間
Cを密閉状態とし、この空間Cにシールドガス供給手段
10よりアルゴンガスを供給、充填する。
【0030】励磁電源7を作動させて第1の磁石3の一
端をN極に、第2の磁石4の一端をS極に帯磁させ、第
1、第2の磁石3,4間に磁界を発生させる。
【0031】続いて、溶接電源8を作動させて船殻材1
とソケット2との間に電圧を印可し、両者の接合面間に
アークを発生させる。その際、安定したアークスタート
を得るために高周波スパークを用いる。このとき、接合
面間に発生したアークは、第1、第2の磁石3,4間に
生じる磁界により環状の接合面2aに沿って周方向に駆
動され、接合面2aを含むソケット2の端部を均一に溶
融させる。
【0032】アーク発生後所定の時間(約0.5〜1秒
間)保持し、加圧源14から駆動シリンダ13に作動流
体を供給してロッド13aを伸長させ、アークギャップ
gを解消してソケット2を船殻材1に押し付ける。この
とき、アークギャップgに発生しているアークはアーク
ギャップgを解消すると同時に消滅する。そして、溶融
部分は外側にはみ出してビードを形成するが、成形型1
2にその形状を整えられる。
【0033】溶融部分が十分に冷えて硬化するまでこの
ままの状態で保持した後、第1、第2の磁石3,4を撤
去し、ソケット2からクランプ11を取り外す。
【0034】上記のように構成された溶接装置によれ
ば、ソケット2の内側にあって船殻材1に近接する位置
にN極をなす第1の磁石3を設置するとともに、ソケッ
ト2の外側にあって船殻材1に近接する位置にS極をな
す第2の磁石4を設置することにより、従来のように船
殻材1の裏面に電磁コイルを配置しなくてもアーク溶接
が可能になり、ソケット2の位置を特定する余計な作業
が排除されるので、溶接の作業性が向上する。
【0035】第1の磁石3および第2の磁石4と船殻材
1との間に絶縁体5,6を介在させたことにより、船殻
材1への磁界の作用が減少し、船殻材1とソケット2と
の接合面を挟んだ第1、第2の磁石3,4間に磁界が生
じるので、アークの発生を安定的にかつ効率よく行わせ
ることができる。
【0036】アークの発生によりソケット2の接合面2
aとその周辺を加熱溶融した後、押圧手段9を用いてソ
ケット2を船殻材1に押し付けることにより、接合面ど
うしを当接させて両者が接合されるので、両者の相対的
な位置関係を正しく保って正確に溶接することができ
る。
【0037】アーク溶接を実施するまえにシールドガス
供給手段10を用いて空間Cにアルゴンガスを供給して
おくことにより、アークの発生を安定的にかつ効率よく
行わせることができ、これによって溶接を円滑に行うこ
とができる。また、溶接部の酸化を防止することもでき
る。
【0038】船殻材1とソケット2との間に成形型12
を配設しておき、溶接時に生じるビードの形状を整える
ことにより、溶接部分がムラなく仕上がるので、両者の
接合強度を高めることができる。
【0039】また、第1の磁石3を柱状とすることでソ
ケット2が長尺であってもその内部への挿入が行い易
く、また他端を保持することでソケット2の軸線に合わ
せた所定位置への配置も行い易くなるので、溶接作業を
円滑に行うことができる。
【0040】ところで、本実施形態においては第1の磁
石3の一端をN極に、第2の磁石4の一端をS極にそれ
ぞれ帯磁させて磁界を発生させたが、両磁石を逆に帯磁
させても構わない。また、第1、第2の磁石3,4には
励磁電源7を必要とする電磁石を用いたが、これらを永
久磁石としても構わない。
【0041】本実施形態における押圧手段9の構成はそ
の一例であり、船殻材1にソケット2を押し付ける機能
を備えていればこれと全く異なる構成のものを採用して
も構わない。また、本実施形態においてはシールドガス
にアルゴンガスを用いたが、その他の不活性ガスを含ん
だ酸素ガス、炭酸ガス等の混合ガスを用いても構わな
い。
【0042】次に、本発明に係る溶接装置の第2実施形
態を図3に示して説明する。なお、上記第1実施形態に
おいて既に説明した構成要素には同一符号を付して説明
は省略する。図3に示すように、本実施形態においてソ
ケット2の内側に配置される第1の磁石16はソケット
2の内側に挿入可能な外径をなす環状でソケット2に近
接する外周部がN極をなし、第2の磁石17はソケット
2の外側に配置されてこれを囲む環状でソケット2に近
接する内周部がS極をなしている。これら第1、第2の
磁石16,17は同じ厚さに形成されている。
【0043】この溶接装置においては、ともに環状とし
た第1、第2の磁石16,17の厚さにより磁界させる
べき範囲を限定することが可能である。そこで、第1、
第2の磁石16,17の厚さを適切な厚さに設定し、磁
界の発生域をアーク溶接が効率よく行われる程度の範囲
に抑えることで無駄のない溶接が可能でなる。
【0044】本実施形態においても、第1、第2の磁石
16,17の磁極を逆にしても構わない。また、これら
を永久磁石としても構わない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の溶接装置によれば、管状の被溶接物の内側に
あって板状の被溶接物に近接する位置にN極またはS極
のいずれか一方をなす第1の磁石を設置するとともに、
管状の被溶接物の外側にあって板状の被溶接物に近接す
る位置にS極またはN極のいずれか他方をなす第2の磁
石を設置することにより、従来のように板状の被溶接物
の裏面に電磁コイルを配置しなくてもアーク溶接が可能
になり、管状の被溶接物の位置の特定等の余計な作業が
廃除されるので、溶接の作業性が向上する。
【0046】請求項2記載の溶接装置によれば、第1の
磁石および第2の磁石と板状の被溶接物との間に絶縁体
を介在させたことにより、板状の被溶接物への磁界の作
用が減少し、板状の被溶接物と管状の被溶接物との接合
面を挟んだ第1、第2の磁石間に磁界が生じるので、ア
ークの発生を安定的にかつ効率よく行わせることができ
る。
【0047】請求項3記載の溶接装置によれば、アーク
の発生により接合面とその周辺を加熱溶融した後、押圧
手段を用いて管状の被溶接物を板状の被溶接物に押し付
けることにより、接合面どうしを当接させて両被溶接物
が接合されるので、被溶接物どうしの相対的な位置関係
を正しく保って両者を正確に溶接することができる。
【0048】請求項4記載の溶接装置によれば、アーク
溶接を実施するまえにシールドガス供給手段を用いて第
1の磁石と第2の磁石との間にあって磁界を生じる空間
にシールドガスを供給しておくことにより、アークの発
生を安定的にかつ効率よく行わせることができ、これに
よって溶接を円滑に行うことができる。また、溶接部の
酸化を防止することもできる。
【0049】請求項5記載の溶接装置によれば、板状の
被溶接物と管状の被溶接物との間に成形型を配設してお
き、溶接時に生じるビードの形状を整えることにより、
溶接部分がムラなく仕上がるので、両者の接合強度を高
めることができる。
【0050】請求項6記載の溶接装置によれば、第1の
磁石を柱状とすることで管状の被溶接物が長尺であって
もその内部への挿入が行い易く、他端を保持することで
所定位置への配置も行い易くなるので、溶接作業を円滑
に行うことができる。
【0051】請求項7記載の溶接装置によれば、ともに
環状とした第1、第2の磁石の厚さにより磁界させるべ
き範囲を限定することが可能である。そこで、第1、第
2の磁石の厚さを適切な厚さに設定し、磁界の発生域を
アーク溶接が効率よく行われる程度の範囲に抑えて無駄
のない溶接が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溶接装置の第1実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】 第1、第2の磁石の形状を示す斜視図(a)
ならびに要部断面図(b)である。
【図3】 本発明に係る溶接装置の第2実施形態を示す
図であって、第1、第2の磁石の形状を示す斜視図
(a)ならびに要部断面図(b)である。
【符号の説明】
1 船殻材(板状の被溶接物) 2 ソケット(管状の被溶接物) 3 第1の磁石 4 第2の磁石 5,6 絶縁体 8 溶接電源(アーク発生手段) 9 押圧手段 10 シールドガス供給手段(不活性ガス供給手段) 12 成形型 C 空間
フロントページの続き (72)発明者 大塚 孝 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4E082 AA13 AA20 EA02 EA03 EA06 FA20 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被溶接物の一側面と管状の被溶接
    物の端面とをアーク溶接する溶接装置であって、 前記管状の被溶接物の内側にあって前記板状の被溶接物
    に近接する位置に、N極またはS極のいずれか一方の極
    をなす第1の磁石を設置するとともに、 管状の被溶接物の外側にあって板状の被溶接物に近接す
    る位置に、S極またはN極のいずれか他方の極をなし前
    記第1の磁石との間で磁界を発生させる第2の磁石を設
    置し、 前記板状の被溶接物と管状の被溶接物とに電圧を印加し
    双方の接合面間にアークを発生させるアーク発生手段を
    設けたことを特徴とする溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の磁石および第2の磁石と前記
    板状の被溶接物との間に絶縁体を介在させたことを特徴
    とする請求項1記載の溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記管状の被溶接物を板状の被溶接物に
    押し付ける押圧手段を設けたことを特徴とする請求項1
    または2記載の溶接装置。
  4. 【請求項4】 第1の磁石と第2の磁石との間にあって
    磁界を生じる空間にシールドガスを供給するシールドガ
    ス供給手段を設けたことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の溶接装置。
  5. 【請求項5】 前記板状の被溶接物と管状の被溶接物と
    の間に、溶接時に生じるビードの成形型を設けたことを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の溶接装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の磁石が前記管状の被溶接物の
    内側に挿入可能な柱状で前記板状の被溶接物に近接する
    一端がN極またはS極のいずれか一方の極をなし、 前記第2の磁石は管状の被溶接物の外側に配置されて該
    管状の被溶接物を囲む筒状で前記板状の被溶接物に近接
    する一端がN極またはS極のいずれか他方の極をなすこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の溶
    接装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の磁石が前記管状の被溶接物の
    内側に挿入可能な環状で該管状の被溶接物に近接する外
    周部がN極またはS極のいずれか一方の極をなし、 前記第2の磁石は管状の被溶接物の外側に配置されて該
    管状の被溶接物を囲む環状で該管状の被溶接物に近接す
    る内周部がN極またはS極のいずれか他方の極をなすこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の溶
    接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004160550A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Newfrey Llc 電気アーク溶接装置、金属板を金属の対向する部品に溶接する方法、及び溶接要素
WO2020037804A1 (zh) * 2018-08-20 2020-02-27 南京理工大学 磁场控制电弧机器人智能增材方法
CN117655462A (zh) * 2023-12-29 2024-03-08 上海工程技术大学 一种提高磁控旋转电弧焊焊缝均匀性的方法
CN117655462B (zh) * 2023-12-29 2024-05-10 上海工程技术大学 一种提高磁控旋转电弧焊焊缝均匀性的方法

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