JP2001087254A - X線画像診断装置 - Google Patents

X線画像診断装置

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JP2001087254A
JP2001087254A JP26456499A JP26456499A JP2001087254A JP 2001087254 A JP2001087254 A JP 2001087254A JP 26456499 A JP26456499 A JP 26456499A JP 26456499 A JP26456499 A JP 26456499A JP 2001087254 A JP2001087254 A JP 2001087254A
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ray beam
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Shigeyuki Ikeda
重之 池田
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線吸収差の小さい部位から大きい部位まで
の視認性を向上ことが可能なX線画像診断装置を提供す
ること。 【解決手段】 X線源から照射されたX線ビームを、付
加フィルタを介して測定対象に照射し、該測定対象を透
過したX線から前記測定対象のX線像を撮像し表示する
X線画像診断装置において、前記付加フィルタを成す光
子エネルギーを変化させる部材と、該部材を移動させる
と共に、該移動した量又は前記部材の厚さに基づいて前
記X線ビームの複数のスペクトルを設定させる制御を行
うフィルタ制御手段と、該複数のエネルギー分布のX線
ビームにより撮像されたX線像を合成し表示画像を生成
する合成手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、付加フィルタ
(“診療放射線データブック”,昭和56年3月発行,
マグブロス出版(株),第19頁参照(以下、文献1と
記す))を有するX線画像診断装置に関し、特に、高エ
ネルギーX線を用いた軟部組織の撮影に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線画像診断装置は、X線を発生
し測定対象にX線ビームとして照射するX線源と、該X
線源に駆動電圧及び電流を供給する駆動手段と、X線源
と対向配置され、測定対象を透過したX線から測定対象
のX線透過分布の差をX線像として撮像する撮像手段
と、撮像手段で撮像されたX線像を表示する表示手段と
から構成されていた。
【0003】X線源としては回転陽極X線管と称される
X線管が一般的に使用されていた。回転陽極X線管は、
フィラメントを備えた陰極と、例えばカーボン等を基板
とするターゲットを備えた陽極とを備え、陰極と陽極間
には駆動手段から出力された高電圧が印加されていた。
また、フィラメントには熱電子を放出させるに充分な電
圧が印加されていた。フィラメントから放出された熱電
子は、陰極と陽極間の高電圧よって加速され、陽極のタ
ーゲットに衝突し、X線を発生させる構成となってい
た。このときに発生されるX線は、連続X線に特性X線
が付加されたものとなっており、陰極と陽極間に印加す
る駆動電圧に応じたエネルギー範囲を有するものとなっ
ていた。
【0004】一方、近年の医療技術の進歩に伴い、X線
画像診断装置を用いたIVR(Interventional Radiolo
gy、X線透視下のカテーテル手術)が盛んに行われてい
る。このIVRでは、測定対象は長時間を要する手術期
間中はX線を照射されているので、測定対象の被曝量を
低減させるためにX線量をできるだけ抑える必要があっ
た。さらには、椎体等のX線高吸収領域でのX線透過量
を増やすことによって、カテーテルやガイドワイヤ等の
視認性を向上させる必要があった。このために、従来の
X線画像診断装置を用いたIVRでは、X線源の照射面
に0.1mm〜0.4mm程度の銅板等を付加フィルタ
として挿入することによって、低エネルギーX線を減衰
させた高エネルギーX線ビームのみを測定対象に照射し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。前述
するように、高エネルギーX線ビームは低エネルギーX
線ビームに比較して透過能力が大きいので、X線を透過
させる部分とカテーテルやガイドワイヤ等のようにX線
を透過させない部分とのように、コントラストの比較的
大きい部分を撮像する場合に適している。一方、人体を
測定対象とした場合であり、特に肺野等のように、X線
吸収差が小さい部位を撮像対象とした場合には、高エネ
ルギーX線ビームではX線透過性が大きくなってしまう
ので、微少コントラストの撮像ができないという問題が
あった。
【0006】この問題を解決する方法として、肺野部等
のX線吸収差が小さい部位と大きい部位とで付加フィル
タの有無を選択することによって、微少コントラストが
必要な部位から椎体等の透過能力の大きなX線を必要と
する部位までに対応する方法が考えられる。しかしなが
ら、IVRでは腸骨動脈から肺野部にまでカテーテルを
挿入しなければならない場合があった。このような場合
には、大腿部から腹部にかけての領域では付加フィルタ
を挿入した状態でのX線透視を行い、治療部位となる肺
野部では付加フィルタを除いた状態でのX線透視を行う
方法が考えられる。
【0007】しかしながら、従来のX線画像診断装置を
用いてX線透視の途中での付加フィルタ脱着を実現する
ためには、検者のX線被曝を考慮し、付加フィルタ脱着
時に一端X線ビームの発生を停止する必要があった。す
なわち、IVRを途中で中断させる必要が生じ、IVR
に要する時間が増大してしまうという問題があった。
【0008】さらには、エネルギーサブトラクションと
称される用いる方法も考えられる。すなわち、X線源に
供給する駆動電圧及び駆動電流をリアルタイムに変化さ
せ、高エネルギーX線ビームと低エネルギーX線ビーム
とを交互に照射させることによって、所望のX線像を得
る方法である。しかしながら、このエネルギーサブトラ
クションを用いる場合には、変更に比較的時間を要する
駆動電圧及び駆動電流をリアルタイムに変化させる必要
があるので、1回の計測に要する時間が時間が増大して
しまい、診断効率あるいは治療効率が低下してしまうと
いう問題があった。
【0009】本発明の目的は、X線吸収差の小さい部位
から大きい部位までの視認性を向上ことが可能なX線画
像診断装置を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、X線ビームの照射を
中断させることなくIVRを行うことが可能なX線画像
診断装置を提供することにある。
【0011】本発明のその他の目的は、高エネルギーX
線と低エネルギーX線とによるX線像の撮像を連続して
行うことが可能なX線画像診断装置を提供することにあ
る。
【0012】本発明のその他の目的は、診断効率を向上
させることが可能なX線画像診断装置を提供することに
ある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴
は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになる
であろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 (1)X線源から照射されたX線ビームを、付加フィル
タを介して測定対象に照射し、該測定対象を透過したX
線から前記測定対象のX線像を撮像し表示するX線画像
診断装置において、前記付加フィルタを成す光子エネル
ギーを変化させる部材と、該部材を移動させると共に、
該移動した量又は前記部材の厚さに基づいて前記X線ビ
ームの複数のスペクトルを設定させる制御を行うフィル
タ制御手段と、該複数のエネルギー分布のX線ビームに
より撮像されたX線像を合成し表示画像を生成する合成
手段とを備えた。
【0014】(2)X線源から照射されたX線ビーム
を、付加フィルタを介して測定対象に照射し、該測定対
象を透過したX線から前記測定対象のX線像を少なくと
も1フレーム分撮像し表示するX線画像診断装置におい
て、前記付加フィルタを成す光子エネルギーを変化させ
る部材と、該部材を移動させると共に、該移動した量又
は前記部材の厚さに基づいて前記X線ビームの複数のス
ペクトルを設定させる制御を行うフィルタ制御手段と、
該設定したX線スペクトルのX線ビームを前記X線像を
得るフレーム間に複数回照射し、それらの積分量から前
記測定対象のX線像を撮像する手段とを備えた。
【0015】(3)前述した(1)もしくは(2)に記
載のX線画像診断装置において、前記X線源は、パルス
状にX線ビームを照射する手段を備えた。
【0016】(4)前述した(3)に記載のX線画像診
断装置において、前記X線ビームの照射間隔を前記X線
像の撮像周期以下に設定した。
【0017】(5)前述した(3)もしくは(4)に記
載のX線画像診断装置において、前記付加フィルタの挿
入タイミングと前記X線ビームの照射タイミングとを同
期させた。
【0018】(6)前述した(1)乃至(5)の内の何
れか1項に記載のX線画像診断装置において、前記合成
手段は、連続して撮像されたX線像から表示画像を生成
する。
【0019】(7)前述した(1)乃至(6)の内の何
れか1項に記載のX線画像診断装置において、前記付加
フィルタは、光子エネルギーを変化させる部材を配して
いない開口部と前記光子エネルギーを変化させる部材を
配した吸収部とを交互に配置した構成である。
【0020】(8)前述した(7)に記載のX線画像診
断装置において、前記光子エネルギーを変化させる部材
は、前記X線ビームの低エネルギー側での光子数相対値
の低減割合が異なる2以上の部材からなる。
【0021】前述した(1)及び(3)〜(8)の手段
によれば、例えば、X線ビームの照射視野範囲であるX
線源の照射面側に付加フィルタが配置されている。この
付加フィルタは、フィルタ制御手段によって、光子エネ
ルギーを変化させる部材の移動又は厚さが制御されてい
る。従って、X線源から付加フィルタを透過し測定対象
に照射されるX線ビームは、そのスペクトルがフィルタ
制御手段によって制御されることとなり、複数のエネル
ギー分布のX線ビームすなわちフィルタ制御手段によっ
てスペクトルが複数に変化させられたX線ビームによっ
て測定対象のX線像が撮像されることとなる。
【0022】次に、合成手段が複数のエネルギー分布の
X線ビームで撮像されたX線像を合成し、この合成画像
を表示画像とすることによって、X線吸収差の小さい部
位から大きい部位までの視認性を向上することができ
る。
【0023】従って、肺野部等を撮像対象としたIVR
を行う場合であっても、カテーテルやガイドワイヤ等の
コントラストを十分確保しつつ、微少コントラストのX
線像表示を行うことができ、X線ビームの照射を中断さ
せることなくIVRを行うことができる。特に、腸骨動
脈からカテーテルを挿入し肺野部の治療を行う場合であ
っても、IVRを中断することなく治療を行うことが可
能となるので、IVRに要する時間を短縮することがで
き、その結果として、測定対象の被曝量も減少させるこ
とができる。
【0024】また、治療に要する時間を短縮することが
可能となるので、測定対象にかかる負担を低減すること
ができるという効果もある。
【0025】さらには、本願発明を診断に用いた場合で
あっても、X線吸収差の小さい部位から大きい部位まで
の視認性を向上できることによって、診断効率を向上で
きるという効果がある。
【0026】前述した(2)の手段によれば、例えば、
X線ビームの照射視野範囲であるX線源の照射面側に付
加フィルタが配置されている。この付加フィルタは、フ
ィルタ制御手段によって、光子エネルギーを変化させる
部材の移動又は厚さが制御されている。従って、X線源
から付加フィルタを透過し測定対象に照射されるX線ビ
ームは、そのスペクトルがフィルタ制御手段によって制
御されることとなり、複数のエネルギー分布のX線ビー
ムすなわちフィルタ制御手段によってスペクトルが複数
に変化させられたX線ビームによって測定対象のX線像
が撮像されることとなる。このとき、フィルタ制御手段
により設定されたX線スペクトルのX線ビームを、X線
像を得るフレーム間に複数回照射し、それらの積分量か
ら測定対象のX線像を撮像することによって、所定のX
線スペクトルのX線ビームでの撮像を1回の撮像動作で
撮像することができる。すなわち、所定のX線スペクト
ルのX線ビームで撮像されたX線像を合成したX線像を
得ることができるので、X線吸収差の小さい部位から大
きい部位までの視認性を向上できる。従って、前述した
(1)及び(3)〜(8)のX線画像診断装置と同様の
効果を得ることができる。
【0027】さらには、所定のX線スペクトルのX線ビ
ームでの撮像と撮像したX線像の加算(積分)を1回の
撮像動作で行うことが可能となるので、高速に合成され
たX線像を取り込む(撮像する)ことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0029】(実施の形態1) 《全体構成》図1は本発明の実施の形態1のX線画像診
断装置の概略構成を説明するための図であり、101は
X線センサ、102は第1の画像メモリ、103は第2
の画像メモリ、104は画像処理手段(合成手段)、1
05は表示手段、106はX線源、107は付加フィル
タ部、108はX線制御手段(フィルタ制御手段)を示
す。
【0030】図1において、X線センサ101は図示し
ない測定対象を透過したX線ビームの透過量分布すなわ
ち測定対象のX線像を検出し電気信号に変換する周知の
検出手段であり、例えば、周知のX線イメージインテン
シファイア(以下、「X線I.I.」と記す)と、テレ
ビカメラとから構成される。特に、実施の形態1では、
テレビカメラとして、露光した電荷を直ちに読み出しレ
ジスタに転送し、次の露光が前記読み出しの後に直ちに
可能となるCCDカメラを用いた場合について説明す
る。なお、テレビカメラとしては、1フレーム期間毎に
露光した電荷を読み出しレジスタに転送させるCCDカ
メラや撮像管を用いたものでもよいことはいうまでもな
い。さらには、周知のTFT素子等を用いた二次元X線
検出器等でX線センサ101を代用しても同等の効果が
得られることはいうまでもない。
【0031】第1及び第2の画像メモリ102,103
は、X線センサ101から出力されたX線像(デジタル
情報に変換されたX線像)を格納し、必要に応じて格納
したX線像を画像処理手段103に出力する周知の格納
手段であり、例えば、実施の形態1のX線画像診断装置
を構成する周知の情報処理装置の主メモリあるいはこの
情報処理装置に接続される周知の外部記憶装置によって
実現可能である。
【0032】画像処理手段104は、例えば、実施の形
態1のX線画像診断装置を構成する情報処理装置上で動
作するプログラムによって実現可能であり、第1及び第
2の画像メモリ102,103から読み込んだX線像に
対する周知の画像補正、及び画像処理後の各X線像の加
算等を行う手段である。このときの加算処理としては、
例えば、各画像メモリ102,103に格納されるX線
像の各画素毎に画素値を加算する加算処理や、異なる空
間フィルタ処理をそれぞれのX線像に適用した後に加算
処理を行う方法が考えられるが、これに限定されること
はなく、他の加算処理でもよいことはいうまでもない。
さらには、図示しない操作入力手段からの操作指示に基
づいて、それぞれのX線像を加算処理することなく別々
に表示させてもよいことはいうまでもない。また、画像
処理手段104は、第1及び第2の画像メモリ102,
103から読み込み、所定の処理の後に得られたX線像
を表示画像として表示手段105に出力する。
【0033】表示手段105は、画像処理手段104か
ら出力された表示画像を表示画面上に表示する周知の表
示手段であり、例えば、周知のCRT(Cathode
Ray Tube)や液晶表示装置等を用いた表示装
置である。
【0034】X線源106は、X線を発生し図示しない
測定対象にX線ビームを照射する図示しないX線管と、
該X線管に駆動電圧・電流を供給する図示しない駆動手
段とから構成されおり、X線制御手段108からのX線
曝射指示に基づいてパルス状にX線ビームを照射する。
【0035】付加フィルタ部107は、X線源106の
照射面側に配置される付加フィルタユニットと、この付
加フィルタユニットを支持しフレーム信号に同期して付
加フィルタユニットを駆動する付加フィルタ駆動手段と
から構成される。付加フィルタユニットには、X線ビー
ムの低エネルギー側のX線を遮蔽し高エネルギーX線の
みを選択的に照射させるための付加フィルタが配置され
ている。付加フィルタ駆動手段は、付加フィルタユニッ
トに配置される付加フィルタの挿入と取り出しとを行
う。これによって、付加フィルタ部107は、低エネル
ギーX線を含むX線ビームの照射と、低エネルギーX線
が減衰された高エネルギーX線ビームの照射とを交互に
行う構成となっている。すなわち、X線源106から照
射されるX線ビームのX線スペクトルで、光子エネルギ
ーが低い側の光子数を低減させる部材で付加フィルタを
構成し、この付加フィルタの移動(移動量)を制御する
ことによって、測定対象に照射されるX線ビームを、光
子エネルギーの低い側の光子数が低減されたX線スペク
トルを有するX線ビーム(高エネルギーX線ビーム)と
するか、あるいは光子エネルギーの低い側の光子数が低
減されていないX線スペクトルを有するX線ビーム(低
エネルギーX線ビーム)とするかを制御し、高エネルギ
ーX線ビームと低エネルギーX線ビームとの照射を交互
に行う。ただし、X線ビームのスペクトルは、付加フィ
ルタを構成する部材の材質の他に、その厚さによっても
変化するので、付加フィルタを構成する部材の厚さに基
づいて、高エネルギーX線ビームと低エネルギーX線ビ
ームとの照射を制御できることはいうまでもない。な
お、実施の形態1の付加フィルタ部107の詳細構成に
ついては、後述する。また、付加フィルタによるX線ス
ペクトルへの影響については、文献1を参照されたい。
【0036】X線制御手段108は、各部の動作を制御
する手段であり、例えば、実施の形態1のX線画像診断
装置を構成する情報処理装置上で動作するプログラムに
よって実現可能である。
【0037】次に、図2に実施の形態1のX線画像診断
装置での撮像動作を説明するための図を示し、以下、図
2に基づいて、実施の形態1のX線画像診断装置の動作
を説明する。ただし、以下の説明では、まず、連続して
撮像したX線像をリアルタイムで表示させるX線透視と
称される動作モードの場合について説明する。
【0038】まず、図示しない操作入力手段からX線透
視モードでの計測開始が指示されると、X線制御手段1
08はX線源106にX線ビームの照射を指示する信号
を送出する。実施の形態1では、X線ビームの照射を指
示する信号は、第1及び第2のX線曝射信号並びにX線
条件(X線源106の駆動電圧及び駆動電流)となる。
また、X線制御手段108は、付加フィルタ部107に
対してフレーム信号、第1及び第2のX線曝射信号、並
びに付加フィルタ選択信号を送出する。
【0039】X線源106では、第1及び第2のX線曝
射信号は同等に扱われており、図示しない駆動制御回路
は第1及び第2のX線曝射信号に基づいて、X線条件で
規定された駆動電圧及び駆動電流の駆動電力をX線源1
06に供給する。ただし、実施の形態1では、図2に示
すように、1フレーム期間内に2回のX線曝射(,
及び,で示す)を行うフレーム(T1〜T2)と、
1フレーム期間内にX線曝射を行わないフレーム(T2
〜T3)とを交互に繰り返すことによって、X線ビーム
の曝射を行う。
【0040】ここで、実施の形態1のX線画像診断装置
では、前述するように、露光した電荷を直ちに読み出し
レジスタに転送し、次の露光が読み出しの後に直ちに可
能となるCCDカメラを用いているので、例えば、T1
〜T2で示すフレーム期間での1回目のX線曝射(で
示す)で撮像されたX線像は、このフレーム期間T1〜
T2で読み出される。一方、2回目のX線曝射(で示
す)で撮像されたX線像は、X線曝射が行われたフレー
ム期間に続く次のフレーム期間(で示す)で読み出さ
れる。このように、1フレーム期間に2回のX線曝射す
なわちX線像の撮像を行うことによって、,で示す
X線像の撮像から,で示すX線像の撮像までの間隔
を短くし、測定対象や撮像対象部位の位置ずれ等に伴う
X線像の画質低下を防止することが可能となる。
【0041】このとき、付加フィルタ部107では、フ
レーム信号並びに第1及び第2のX線曝射信号に同期し
て、X線源106の前面に付加フィルタを挿入すること
によるX線ビームのフィルタリングすなわちX線ビーム
の線質に変化を与える。具体的には、1フレーム期間に
おける2回のX線曝射において、1回目のX線曝射と2
回目のX線曝射とでそれぞれ異なる付加フィルタが挿入
される、あるいはX線曝射のどちらか一方では付加フィ
ルタの挿入を行わないことによって、異なる線質のX線
ビームによるX線像の撮像を行う。
【0042】T1〜T2で示すフレーム期間で読み出さ
れたX線像である1回目のX線曝射で撮像されたで示
すX線像は、第1の画像メモリ102に格納される。一
方、T2〜T3で示すフレーム期間で読み出されたX線
像である2回目のX線曝射で撮像されたで示すX線像
は、第2の画像メモリ103に格納される。
【0043】以降、1回目のX線曝射で撮像されたX線
像は第1の画像メモリ102に、2回目のX線曝射で撮
像されたX線像は第2の画像メモリ103に順次格納さ
れる。
【0044】第1及び第2の画像メモリ102,103
に格納されたX線像は、順次、画像処理手段104によ
って読み出され、画像補正及び加算処理が施される。た
だし、このときの加算処理は、同一のフレーム期間に撮
像されたX線像である隣接するX線像に対してなされ
る。加算処理によって得られたX線像は、画像処理手段
104から表示画像として表示手段105に出力され、
この表示手段105の表示画面上に表示される。
【0045】《付加フィルタ部の構成》図3は実施の形
態1の付加フィルタ部の概略構成を説明するための側面
図であり、301は付加フィルタ駆動手段、302は駆
動軸、303は付加フィルタユニット、304はハウ
ベ、305はX線照射口を示す。
【0046】図3に示すように、実施の形態1では、X
線源106はハウベ304内に格納されており、X線ビ
ームの照射面側にはX線照射口305が配置される。X
線源106で発生したX線は、このX線照射口305か
ら図示しない測定対象に向けて照射される。また、X線
照射口305に隣接する位置には付加フィルタ駆動手段
301が配置されており、この付加フィルタ駆動手段3
01から突出した駆動軸302に付加フィルタユニット
303が配置される構成となっている。このとき、X線
照射口305から照射されるX線ビームの経路中に付加
フィルタユニット303が配置されるような構成となっ
ている。
【0047】駆動軸302は、図示しないモータによっ
て駆動されており、駆動軸302の中心軸の周りに回転
することによって、付加フィルタユニット303をX線
ビームの照射視野内で回転させる構成となっている。
【0048】図4は実施の形態1の付加フィルタユニッ
トの概略構成を説明するための図であり、401a〜4
01dは付加フィルタ、402は付加フィルタ支持部を
示す。
【0049】図4から明らかなように、実施の形態1の
付加フィルタユニット303は、4枚の付加フィルタ4
01a〜401dが平板状に配列されるように、各付加
フィルタ401a〜401の一端が付加フィルタ支持部
402に固定されている。このとき、隣接する付加フィ
ルタ401a〜401dはそれぞれが90度の角度をな
すように配列されている。このように各付加フィルタ4
01a〜401dを配列することによって、付加フィル
タ支持部402にかかる付加フィルタ401a〜401
dの重量を均等にさせる。付加フィルタ401a〜40
1dとしては、例えば、銅(Cu),アルミニウム(A
l),銅+アルミニウム等の重量が軽く、低エネルギー
X線の吸収が大きく、高エネルギーX線の吸収が小さい
物質が好適である。
【0050】また、付加フィルタ支持部402には付加
フィルタユニット303が駆動軸302に対して直交す
るように駆動軸302が固定されているので、付加フィ
ルタ支持部402にかかる付加フィルタ401a〜40
1dの重量を均等にさせることによって、駆動軸302
を回転させた場合における付加フィルタユニット303
の回転周期のずれを防止できるという効果がある。
【0051】図5は実施の形態1の付加フィルタ駆動手
段の概略構成を説明するための図であり、図6は実施の
形態1のモータ制御手段の概略構成を説明するための図
である。
【0052】図5から明らかなように、実施の形態1の
付加フィルタ駆動手段は、駆動軸の他端側に配置された
モータ501と、該モータ501を制御するモータ制御
手段502とから構成される。
【0053】モータ501は例えば周知のエンコーダ付
きモータであり、モータ制御手段502からの駆動出力
に基づいて回転動作し駆動軸を回転駆動すると共に、そ
の回転角をエンコード出力としてモータ制御手段502
に出力する。
【0054】モータ制御手段502は、図6に示すよう
に、モータ501の駆動電力を発生し供給する周知のモ
ータ駆動手段601と、X線制御手段108から出力さ
れるフレーム信号、第1及び第2のX線曝射信号、付加
フィルタ選択信号、並びにエンコーダ出力に基づいてモ
ータ501の回転を制御する制御信号を生成する駆動制
御手段602とから構成される。
【0055】図7に実施の形態1のX線画像診断装置に
おける付加フィルタの挿入動作を説明するための図を示
し、以下、図7に基づいて実施の形態1の付加フィルタ
部の動作を説明する。ただし、図7は説明を簡単にする
ために、及びで示すX線曝射タイミングと付加フィ
ルタの挿入タイミングとについて説明する。
【0056】前述するように、X線制御手段108から
はフレーム信号と共に第1及び第2のX線曝射信号が入
射される。このとき、第1のX線曝射信号の入力タイミ
ングでは、付加フィルタの挿入を行わないX線像となる
低エネルギーX線ビームによるX線像の撮像を行う。次
の第2のX線曝射信号の入力タイミングでは、付加フィ
ルタを挿入したX線像となる高エネルギーX線ビームに
よるX線像の撮像を行う。
【0057】従って、実施の形態1の駆動制御手段60
2では、S1〜S2で示すX線曝射タイミングである第
1のX線曝射タイミングでは、4枚の付加フィルタ40
1a〜401dの全てがX線ビームの照射視野範囲に入
らないようにモータ501の回転位相を制御する。
【0058】一方、S4〜S5で示すX線曝射タイミン
グである第2のX線曝射タイミングでは、4枚の付加フ
ィルタ401a〜401dの内の何れかの付加フィルタ
がX線ビームの照射視野範囲に挿入されるようにモータ
501の回転位相を制御する。特に、S4〜S5で示す
第2のX線曝射期間中は、付加フィルタが挿入されるよ
うに、S3〜S6で示す期間中はX線ビームの照射視野
内に付加フィルタが挿入されているように、モータ50
1の回転を制御する。これによって、付加フィルタ部1
07によるX線ビームのフィルタリング動作を完全なも
のとしている。
【0059】図8は実施の形態1のX線画像診断装置の
効果を説明するための図であり、図8の(a)は付加フ
ィルタを挿入しないで撮影したX線像であり、図8の
(b)は付加フィルタを挿入して撮影したX線像であ
り、図8の(c)は付加フィルタを挿入しないで撮影し
たX線像と挿入したX線像とを加算処理(合成)したX
線像を示す図であり、特に肺野部を撮像したX線像であ
る。
【0060】図8(a)のX線像では、付加フィルタが
未挿入で撮像したX線像即ち低エネルギーX線ビームで
撮像したX線像となるので、画像中央部分の黒くつぶれ
気味となるが、肺野部分の微妙なコントラストが十分な
X線像となる。
【0061】一方、図8(b)のX線像では、付加フィ
ルタが挿入されて撮像されたX線像即ち高エネルギーX
線ビームで撮像したX線像となるので、肺野部分のコン
トラストが失われているが、背骨部分のコントラストが
十分確保されたX線像となる。
【0062】実施の形態1のX線画像診断装置では、付
加フィルタを挿入しないで撮影したX線像と、挿入した
X線像とを加算処理(合成)したX線像を出力画像とし
て表示するので、図8の(c)に示すように、背骨部分
のコントラストと肺野部のコントラストを共に確保した
X線像を表示することが可能となる。即ち、X線吸収差
の小さい部位から大きい部位までのX線像を表示するこ
とが可能となる。
【0063】以上説明したように、実施の形態1のX線
画像診断装置では、X線ビームの照射視野範囲であるX
線源106の照射面側に、回転支持手段となるモータ5
01に回転可能に支持された4枚の付加フィルタ401
a〜401dを有する付加フィルタユニット303が配
置されている。このモータ501は駆動制御手段602
によってその回転が制御されており、実施の形態1で
は、図示しない測定対象に照射されるX線ビームのエネ
ルギー分布を変化させるように、駆動制御手段602が
モータ501の回転を制御して、X線ビームの照射視野
範囲への付加フィルタ401a〜401dの挿入を制御
する。これによって、X線ビームの照射視野範囲に付加
フィルタ401a〜401dが挿入された高エネルギー
X線ビームによるX線像の撮像と、付加フィルタが未挿
入の場合における低エネルギーX線ビームによるX線像
の撮像とを連続して行うことができる。このとき、高エ
ネルギーX線ビームによるX線像は第1の画像メモリ1
02に順次格納され、低エネルギーX線ビームによるX
線像は、第2の画像メモリ103に順次格納される。
【0064】次に、画像処理手段104が同一のフレー
ム期間に撮像されたX線像を第1及び第2の画像メモリ
102,103からそれぞれ読み出し、X線像の各画素
毎に画素値を加算する、あるいは、異なる空間フィルタ
処理をそれぞれのX線像に適用した後に加算をすること
によって、高エネルギーX線ビームで撮像されたX線像
と低エネルギーX線ビームで撮像されたX線像とを合成
したX線像を生成する。次に、画像処理手段104は、
合成によって得られたX線像を表示画像として表示手段
105の表示面上に表示させるので、X線吸収差の小さ
い部位から大きい部位までの視認性を向上できる。
【0065】従って、肺野部等を撮像対象としたIVR
を行う場合であっても、カテーテルやガイドワイヤ等の
コントラストを十分確保しつつ、微少コントラストのX
線像表示を行うことができ、X線ビームの照射を中断さ
せることなくIVRを行うことができる。特に、腸骨動
脈からカテーテルを挿入し肺野部の治療を行う場合であ
っても、IVRを中断することなく治療を行うことが可
能となるので、IVRに要する時間を短縮することがで
き、その結果として、測定対象の被曝量も減少させるこ
とができるという効果を得ることができる。また、治療
に要する時間を短縮することが可能となるので、測定対
象にかかる負担を低減することができるという効果もあ
る。
【0066】さらには、実施の形態1のX線画像診断装
置を診断に用いた場合であっても、X線吸収差の小さい
部位から大きい部位までの視認性を向上できることによ
って、診断効率を向上できるという効果がある。
【0067】なお、実施の形態1のX線画像診断装置で
は、低エネルギーX線ビームによるX線像と高エネルギ
ーX線ビームによるX線像とを加算処理したX線像を表
示画像としたが、これに限定されることはなく、例え
ば、低エネルギーX線ビームによるX線像、高エネルギ
ーX線ビームによるX線像のみを表示画像として表示す
る、あるいは、これらの画像を同一の表示画面上に表示
させてもよいことはいうまでもない。
【0068】(実施の形態2)図9は本発明の実施の形
態2のX線画像診断装置の概略構成を説明するための図
であり、901はX線センサ、902は画像メモリを示
す。ただし、実施の形態2のX線画像診断装置は、X線
センサ901及び画像メモリ902を除く他の構成は実
施の形態1のX線画像診断装置と同様となるので、X線
センサ901及び画像メモリ902の構成及びX線像の
撮像動作についてのみ説明する。
【0069】X線センサ901は図示しない測定対象を
透過したX線ビームの透過量分布すなわち測定対象のX
線像を検出し電気信号に変換する周知の検出手段であ
り、例えば、周知のX線I.I.と、テレビカメラとか
ら構成される。ただし、テレビカメラとしては、フレー
ムレート毎に露光した電荷を読み出しレジスタに転送さ
せるCCDカメラや撮像管を用いた場合について説明す
る。なお、X線センサ901としては周知のTFT素子
等を用いた二次元X線検出器等でも同等の効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0070】画像メモリ902は、X線センサ101か
ら出力されたX線像(デジタル情報に変換されたX線
像)を格納し、必要に応じて格納したX線像を画像処理
手段103に出力する周知の格納手段であり、例えば、
実施の形態1のX線画像診断装置を構成する周知の情報
処理装置の主メモリあるいはこの情報処理装置に接続さ
れる周知の外部記憶装置によって実現可能である。
【0071】次に、図9に基づいて実施の形態2のX線
画像診断装置の動作を説明すると、図示しない操作入力
手段からX線透視モードあるいはX線撮影モードの計測
開始が指示されると、実施の形態1と同様に、X線制御
手段108はX線源106にX線ビームの照射を指示す
る信号を送出する。実施の形態2では、X線ビームの照
射を指示する信号は、第1及び第2のX線曝射信号並び
にX線条件(X線源106の駆動電圧及び駆動電流)と
なる。また、X線制御手段108は、付加フィルタ部1
07に対してフレーム信号、第1及び第2のX線曝射信
号、並びに付加フィルタ選択信号を送出する。
【0072】X線源106では、第1及び第2のX線曝
射信号に基づいて、X線条件で規定された駆動電力が供
給され、X線ビームが発生され照射される。ただし、実
施の形態2のX線画像診断装置では、1フレーム期間内
に2回のX線曝射が行われるフレームが連続する。
【0073】このとき、付加フィルタ部107では、フ
レーム信号並びに第1及び第2のX線曝射信号に同期し
て、X線源106の前面に付加フィルタを挿入すること
によるX線ビームのフィルタリングすなわちX線ビーム
の線質に変化を与える。具体的には、1フレーム期間に
おける2回のX線曝射において、1回目のX線曝射と2
回目のX線曝射とでそれぞれ異なる付加フィルタが挿入
される、あるいはX線曝射のどちらか一方では付加フィ
ルタの挿入を行わないことによって、異なる線質のX線
ビームによるX線像の撮像を行う。
【0074】このとき、実施の形態2では、1回目のX
線曝射である低エネルギーX線ビームによるX線像と、
2回目のX線曝射である高エネルギーX線ビームによる
X線像とを1フレーム期間中の1回の撮影動作で行う。
すなわち、1回目のX線曝射でのX線像の撮像で生じる
X線センサ901の電荷の読み出しを行うことなく、2
回目のX線曝射でのX線像の撮像を続けて行うことによ
って、X線センサ901には1回目と2回目とのX線像
を加算(積分)した電荷が蓄積されることとなるので、
X線センサ901で加算処理が行われたこととなる。
【0075】従って、X線センサ901から出力され画
像メモリ902に格納されるX線像は、低エネルギーX
線ビームによるX線像と高エネルギーX線ビームによる
X線像と加算したX線像となる。
【0076】次に、画像メモリ902に格納されたX線
像は、順次、画像処理手段104によって読み出され画
像補正が施される。画像補正後のX線像は、画像処理手
段104から表示画像として表示手段105に出力さ
れ、この表示手段105の表示画面上に表示される。
【0077】以上説明したように、実施の形態2のX線
画像診断装置では、X線ビームの照射視野範囲であるX
線源106の照射面側に、回転支持手段となるモータ5
01に回転可能に支持された4枚の付加フィルタ401
a〜401dを有する付加フィルタユニット303が配
置されている。このモータ501は駆動制御手段602
によってその回転が制御されており、実施の形態2で
は、図示しない測定対象に照射されるX線ビームのエネ
ルギー分布を変化させるように、駆動制御手段602が
モータ501の回転を制御して、X線ビームの照射視野
範囲への付加フィルタ401a〜401dの挿入を制御
する。これによって、X線ビームの照射視野範囲に付加
フィルタ401a〜401dが挿入された高エネルギー
X線ビームによるX線像の撮像と、付加フィルタが挿入
されない場合における低エネルギーX線ビームによるX
線像の撮像とを連続して行うことができる。このとき、
X線センサ901が高エネルギーX線ビームで撮像され
たX線像と、低エネルギーX線ビームで撮像されたX線
像とを1回の撮像動作で撮像することによって、高エネ
ルギーX線ビームで撮像されたX線像と、低エネルギー
X線ビームで撮像されたX線像とを加算(合成)するこ
とができるので、X線吸収差の小さい部位から大きい部
位までの視認性を向上できる。従って、前述した実施の
形態1のX線画像診断装置と同様の効果を得ることがで
きる。
【0078】さらには、実施の形態2のX線画像診断装
置では、付加フィルタ401a〜401dを挿入したX
線像と、付加フィルタを未挿入のX線像の撮像と、これ
ら2枚のX線像の加算とを1フレーム期間内に行うこと
が可能となるので、高速に画像を取り込むことが可能と
なる。
【0079】なお、本実施の形態のX線画像診断装置
は、測定対象が人体となる医療用のX線画像診断装置に
おいて特にその効果を発揮することができる。
【0080】また、本実施の形態のX線画像診断装置で
は、付加フィルタユニット303に一種類の付加フィル
タを配置する構成としたが、これに限定されることはな
く、例えば、2種類以上の異なる付加フィルタを配置
し、操作入力手段から入力された付加フィルタ選択指示
に基づいて、所望の付加フィルタによるX線撮影を行う
構成としてもよいことはいうまでもない。
【0081】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)X線吸収差の小さい部位から大きい部位までの視
認性を向上ことができる。 (2)X線ビームの照射を中断させることなくIVRを
行うことができる。 (3)高エネルギーX線と低エネルギーX線とによるX
線像の撮像を連続して高速に行うことができる。 (4)診断効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるX線画像診断装置
の概略構成を説明するための図である。
【図2】本実施の形態のX線画像診断装置での撮像動作
を説明するための図である。
【図3】実施の形態1の付加フィルタ部の概略構成を説
明するための側面図である。
【図4】実施の形態1の付加フィルタユニットの概略構
成を説明するための図である。
【図5】実施の形態1の付加フィルタ駆動手段の概略構
成を説明するための図である。
【図6】実施の形態1のモータ制御手段の概略構成を説
明するための図である。
【図7】実施の形態1のX線画像診断装置における付加
フィルタの挿入動作を説明するための図である。
【図8】実施の形態1のX線画像診断装置の効果を説明
するための図である。
【図9】本発明の実施の形態2のX線画像診断装置の概
略構成を説明するための図である。
【符号の説明】
101…X線センサ、102…第1の画像メモリ、10
3…第2の画像メモリ、104…画像処理手段、105
…表示手段、106…X線源、107…付加フィルタ
部、108…X線制御手段、301…付加フィルタ駆動
手段、302…駆動軸、303…付加フィルタユニッ
ト、304…ハウベ、305…X線照射口、401a〜
401d…付加フィルタ、402…付加フィルタ支持
部、501…モータ、502…モータ制御手段、601
…モータ駆動手段、602…駆動制御手段、901…X
線センサ、902…画像メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 5/00 G21K 5/02 X 5/02 H05G 1/36 P H05G 1/36 G06F 15/62 390A Fターム(参考) 4C092 AA01 AB04 AB16 AC01 CC12 CD07 CE09 CF24 CF25 CJ15 CJ19 DD05 4C093 AA01 AA07 CA18 CA21 CA50 DA03 EA11 EB02 EB13 EB17 FA15 FA19 FA35 FA43 FA44 FC04 FD05 FF01 FF35 FF36 FH02 5B057 AA08 BA03 CA08 CA12 CB08 CB12 CC02 CE08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源から照射されたX線ビームを、付
    加フィルタを介して測定対象に照射し、該測定対象を透
    過したX線から前記測定対象のX線像を撮像し表示する
    X線画像診断装置において、 前記付加フィルタを成す光子エネルギーを変化させる部
    材と、該部材を移動させると共に、該移動した量又は前
    記部材の厚さに基づいて前記X線ビームの複数のスペク
    トルを設定させる制御を行うフィルタ制御手段と、該複
    数のエネルギー分布のX線ビームにより撮像されたX線
    像を合成し表示画像を生成する合成手段とを備えたこと
    を特徴とするX線画像診断装置。
  2. 【請求項2】 X線源から照射されたX線ビームを、付
    加フィルタを介して測定対象に照射し、該測定対象を透
    過したX線から前記測定対象のX線像を少なくとも1フ
    レーム分撮像し表示するX線画像診断装置において、 前記付加フィルタを成す光子エネルギーを変化させる部
    材と、該部材を移動させると共に、該移動した量又は前
    記部材の厚さに基づいて前記X線ビームの複数のスペク
    トルを設定させる制御を行うフィルタ制御手段と、該設
    定したX線スペクトルのX線ビームを前記X線像を得る
    フレーム間に複数回照射し、それらの積分量から前記測
    定対象のX線像を撮像する手段とを備えたことを特徴と
    するX線画像診断装置。
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