JP2001086890A - 植物組織の培養方法 - Google Patents

植物組織の培養方法

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JP2001086890A
JP2001086890A JP2000205130A JP2000205130A JP2001086890A JP 2001086890 A JP2001086890 A JP 2001086890A JP 2000205130 A JP2000205130 A JP 2000205130A JP 2000205130 A JP2000205130 A JP 2000205130A JP 2001086890 A JP2001086890 A JP 2001086890A
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Osamu Hasegawa
修 長谷川
Yojiro Ono
洋次郎 大野
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Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 培地や培養容器等を滅菌することなく、ま
た、植物組織の移植も無菌的に行う必要がない植物組織
培養方法を提供すること。 【解決手段】 平均粒径0.1〜10mmのバーミキュライト
及び平均繊維長が0.01〜5mmのセルロース繊維を含み、
バーミキュライトとセルロース繊維の重量混合比が5:95
〜95:5であり、密度が0.01〜2g/cm3である植物組織培養
支持体と、殺菌剤のみで雑菌の汚染を防止できる量の殺
菌剤を添加した培養液とを用いて、植物組織の植物組織
培養を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物組織を培養す
る方法に関し、詳しくは、煩雑な滅菌工程を省略して、
簡単かつ効率的に植物組織の増殖から順化、成苗化を行
う培養方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の組織培養技術は、遺伝子発現や代
謝などの基礎研究の見地から、また、均質で優れた形質
の植物組織や植物細胞を大量に増殖させ植物体を得ると
いう、実用上、産業上の見地からも、必要欠くべからざ
る技術となってきている。この植物組織培養による植物
体の再生の過程は、通常以下のような流れとなる。即
ち、高等植物においては、初代培養、継代培養によって
遺伝資源としての植物細胞または植物組織を維持してお
き、それを早生分枝法、プロトコーム様体法、苗条原基
法などによって小植物や多芽体へと誘導し、大量生産へ
の足がかりとする。得られた小植物体や多芽体は苗化培
養によって茎葉体を成長させ、次いで不定根を分化させ
る。
【0003】このような植物組織培養においては、従来
から、培地材に寒天やゲルライトなどのゲル化剤を使用
し、培地には炭素源としての糖を添加する光混合栄養培
養法を用いるのが常法である。
【0004】しかしながら、この手法の問題点として、
(1)培地が糖を含むため雑菌が発生しやすく、滅菌操作
を行わなければならない、(2)培地(ゲル)が気相を持
たないため、発根が悪く、根が水浸状である、(3)生育
の多くの部分を培地の糖に依存し、光合成に依存する率
が低いので、葉の発達が悪い、などの問題点があった。
【0005】特に(1)については、培地、培養容器並び
に培養環境内をオートクレーブ等で十分に滅菌する必要
があり、また、植物組織の移植操作もクリーンベンチな
どで注意深く無菌的に行い、さらにはその後も雑菌の侵
入を最大限に防ぐ必要がある。このことが煩雑で時間を
要し、植物組織培養による植物の大量生産を非効率化さ
せる大きな問題点となっている。
【0006】また、(2)については、ゲル状の培地中で
は、根の発達は多くの場合困難であり、発根が見られた
としても、その根は順化時の培土中では機能せず、生長
するためには新たに培土に適した根が発生する必要があ
る。このため、植物体の歩留まりが悪くなってしまうと
いうことが大きな問題である。
【0007】さらに、(3)については、植物体が光独立
的に生育出来るようになるまで、煩雑で時間を要する順
化のステップが不可欠となり、また、順化に適応出来な
い植物体が枯死してしまうため、歩留まりの低下をもた
らすという問題点がある。
【0008】これらの点を改良するために、いくつかの
手法が考案されている。例えば、(1)の改良方法とし
て、殺菌剤を使用する方法が報告されている(特開平4-
311326号、特開平9-235208号、特開平7-255305号、特開
平7-255306号、特開平3-297331号、特開平10-313717
号)。
【0009】特開平4-311326号には、イミダゾール系、
またはトリアゾール系殺菌剤を含有する培地でシクラメ
ンを培養する方法が開示されている。しかしながら、こ
こにおける殺菌剤の使用は、シクラメンに特有の組織内
共生菌の除去を目的としたものである。また、培地は糖
の使用を前提とし、ゲル化剤である寒天の使用を例示し
ているのみである。
【0010】特開平9-235208号には、植物用培地や培養
液に次亜塩素酸塩、塩化イソシアヌル等の滅菌剤を寒天
培地に添加した系が開示されている。しかしながら該発
明の目的は「高価な高圧蒸気滅菌器を必要としない培地
の提供」であり、培養操作の簡略化や効率化を念頭に置
いたものではない。そのため、培地の滅菌過程の省略は
達成されているものの、その後の操作は従来の無菌的な
方法を適用しているか、あるいは、次亜塩素酸塩水溶液
や塩化イソシアヌル水溶液の噴霧という煩雑な過程を必
要とする。また、支持体としては寒天を使用した実施例
があるのみで他のゲル化剤を使用する可能性は示唆され
ているものの、それ以外の支持体についての記載が無
い。さらには、培地は糖の使用を前提とし、無糖培養を
行うという思想が盛り込まれていない。
【0011】特開平7-255305号には、pHを3.0〜4.5に調
整した無糖培地で、光環境、ガス環境を制御し、抗菌剤
を添加する培養方法が開示されている。しかしながらこ
の方法では、pH3.0〜4.5が必須条件であり、通常の植物
組織培養で用いられるpH5.8付近では効果が見られな
い。また、培地のpHを3.0〜4.5にすることで植物組織の
生育が劣ってしまい枯死することもしばしばある、とい
う問題点がある。
【0012】特開平7-255306号には、次亜塩素酸塩を所
定濃度に添加した無糖培地で、光環境、ガス環境を制御
した培養法が開示されている。しかしながらここでは、
培養器及び培地をオートクレーブ滅菌せずに培養に供す
るという発想がないため、その手法についての記載がな
く、実施例においても培養器、培地をオートクレーブ滅
菌した後に培養を行う方法しか記載されていない。即ち
該発明は雑菌の繁殖を防止することが目的であって、煩
雑な滅菌操作を簡略化し、培養の効率化を図るという目
的には該発明は全く寄与しておらず、解決策とはなって
いない。
【0013】特開平3-297331号には、多孔質あるいは繊
維状の培地材料に活性炭等の吸着性の高い物質を添加
し、これに冷水難溶、熱水可溶な殺菌剤を添加した培地
が開示されている。しかしながら、該発明は、従来法で
ある有糖培養を念頭においた技術の改良であり、無糖培
養法の適用は示唆されていない。また、該発明では活性
炭やゼオライト等の吸着性の物質の添加を必須とするた
めに、培地作製の手間がかかり、さらには殺菌剤を培地
と共に加熱溶解した後に冷却し、析出させるという煩雑
な工程を経る必要があることが問題である。
【0014】特開平10-313717号には、殺菌剤として銀
化合物を添加したトマト種苗の培養法が開示されてい
る。しかしながら、銀化合物は高価であるばかりでな
く、人体や環境への負荷を考慮すると、本手法は必ずし
も有利であるとは言えない。
【0015】他に、(2)の改良方法として、バーミキュ
ライトとセルロース繊維を含む植物組織培養支持体を用
いると、根の生育が良好で、一回の培養で順化不要の健
苗の作出が可能となり、そのまま外の育苗用土壌に移植
できることが報告がされている(WO97/4827
1)。同公報では、コンタミネーションを低減させるた
めに殺菌剤、または抗菌剤を添加する例も記載されてい
るが、煩雑な滅菌操作を省略でき、また植物の移植も無
菌的に行う必要がなく、さらには簡単かつ効率的に植物
組織の増殖から順化、成苗化を行うことができることに
ついては記載されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、すなわち、培地や培養容器等を
滅菌することなく、また、植物組織の移植も無菌的に行
う必要がない植物組織培養方法を提供することを課題と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、バーミキュラ
イトとセルロース繊維の混合物を支持体として用い、培
養液に殺菌剤を添加して植物培養を行うことにより、培
地や培養容器等を滅菌することなく、また、植物組織の
移植も無菌的に行う必要がないことを見出した。さら
に、本発明により得られた苗は、発根や植物体の生育に
も優れ、歩留まりも良く、支持体を除去せずにそのまま
順化に移すことができるため、順化工程の簡略化や省略
が可能で、成苗化に至る期間が短縮できる植物培養方法
であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0018】すなわち、本発明は、平均粒径0.1〜10mm
のバーミキュライト及び平均繊維長が0.01〜5mmのセル
ロース繊維を含み、バーミキュライトとセルロース繊維
の重量混合比が5:95〜95:5であり、密度が0.01〜2g/cm3
である植物組織培養支持体と、殺菌剤のみで雑菌の汚染
を防止できる量の殺菌剤を添加した培養液とを用いて植
物組織を培養することを特徴とする植物組織培養法を要
旨とする。
【0019】また、本発明は、前記培養液に炭素源を含
まない植物組織培養法を提供する。
【0020】さらに本発明は、前記殺菌剤が、塩素系殺
菌剤、窒素系殺菌剤またはそれらの一種又は二種以上の
混合物である植物組織培養法を提供する。
【0021】また、本発明は、前記殺菌剤が、次亜塩素
酸塩、イプロジオン、ベノミルまたはそれらの一種又は
二種以上の混合物である植物組織培養法を提供する。
【0022】さらに本発明は、次亜塩素酸の有効濃度が
0.001〜0.05%、イプロジオンの濃度が0.001〜0.1%、
ベノミルの濃度が0.001〜0.1%である植物組織培養法を
提供する。
【0023】さらに本発明は、培養環境下の二酸化炭素
ガス濃度を300〜2000μmol/molに維持して、光合成有効
光量子束密度が50〜500μmol/m2/secの照明下で培養を
行う、植物組織培養法を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0025】本発明は、平均粒径0.1〜10mmのバーミキ
ュライト及び平均繊維長が0.01〜5mmのセルロース繊維
を含み、バーミキュライトとセルロース繊維の重量混合
比が5:95〜95:5であり、密度が0.01〜2g/cm3である植物
組織培養支持体と、殺菌剤のみで雑菌の汚染を防止でき
る量の殺菌剤を添加した培養液とを用いて植物組織を培
養することを特徴とする植物組織培養法である。
【0026】本発明において、バーミキュライトの種類
に特に制限はないが平均粒径0.1〜10mmのものが好まし
い。
【0027】バーミキュライトの粒径が細かすぎると、
培養液を保持する効果が減少し、また支持体が固くな
り、植物組織が挿しにくくなることがある。バーミキュ
ライトの粒径が大きすぎると、植物組織を支持体の任意
の位置に挿すことが難しく、操作性が悪くなることがあ
る。
【0028】また、このバーミキュライトをあらかじめ
各種処理したものを用いても構わない。ここでいう各種
処理としては、加熱処理、冷却処理、精製処理、膨潤化
処理、粉砕処理、造粒処理、含浸処理、コーティング処
理等の化学的、物理的処理等が挙げられる。
【0029】セルロース繊維については、平均繊維長が
0.01〜5mmのものが好ましい。
【0030】セルロース繊維長が短すぎると、支持体が
固くなり植物組織が挿しづらくなることがある。また、
セルロース繊維長が長すぎると、バーミキュライトとセ
ルロース繊維がからまず、均一に混合しづらくなる傾向
がある。
【0031】セルロース繊維の種類としては、特に制限
はないが、コットンリント、コットンリンター、針葉樹
セルロース、広葉樹セルロース、靭皮セルロース、麻セ
ルロース、再生セルロース、バクテリアセルロース等、
そしてこれらの混合物が使用できる。
【0032】また、これらのセルロース繊維をあらかじ
め各種処理したものを用いても構わない。ここでいう各
種処理としては、加熱処理、冷却処理、精製処理、非晶
化処理、膨潤化処理、重合度低下処理、誘導体化処理、
架橋処理、結晶型転換処理、溶解再生処理、粉砕処理、
造粒処理、含浸処理、コーティング処理等の化学的、物
理的処理等が挙げられる。
【0033】また、この植物組織培養支持体には、活性
炭、やしがら、パーライト、くん炭、ピートモス等を適
宜添加しても良い。
【0034】バーミキュライトとセルロース繊維の混合
比としては、重量比で5:95〜95:5が良い。セルロース繊
維が5重量%以下では、バーミキュライトが粒状である
ため植物組織の固定が悪くなることがあり、95重量%を
越えると培地が固くなり植物組織が挿しづらくなること
がある。
【0035】支持体の密度は、0.01〜2g/cm3であるのが
好ましい。これより密度が高いと、培養液等を入れた場
合にも培地は固く、植物組織が挿しづらく、また発根も
悪くなることがある。これより密度が低いと、植物組織
の固定が悪くなる。
【0036】本発明において、「植物組織」とは、高等
植物の細胞培養や生長点培養で使用する植物の組織その
ものであり、また、初代培養、継代培養を行い、早生分
枝法、プロトコーム様体法、苗条原基法等により形成せ
られた結果物である小植物体や多芽体も含むものであ
る。
【0037】培養する植物の種類に制限はなく、例を挙
げると、カトレヤ、ファレノプシス、デンドロビウム、
シンビジウム、パフィオペディルム、バンダ、アスコセ
ンダ、エピデンドラム、ミルトニア、オンシジウム、オ
ドントグロッサム、エピフロニチス、エビネ、ネフロレ
ピス、ディーフェンバキア、サギソウ、シュンラン、カ
ンラン、シンゴニウム、ストレプトカーパス、クレマチ
ス、ゼラニウム、ポインセチア、ロードデンドロン、グ
ロキシニア、アルストロメリア、ヘメロカリス、フリー
ジア、アイリス、カーネーション、カスミソウ、スター
チス、キク、ガーベラ、プリムラ、セントポーリア、シ
クラメン、ユリ、グラジオラス、ダリア、バラ、ブバル
ジア、アザレア、リンドウ、スイセン、アマリリス、ヒ
ヤシンス、ベコニア、ミヤコワスレ、ミルトニア、アス
プレニウム、ベンジャミン、スパティフィラム、ポト
ス、アローカシア、モンステラ、フィロデンドロン、シ
ンダプシス、カラディウム、アナナス、ネオゲリア、ド
ラセナ、ヘゴ、アジアンタム、シマオオタニワタリ、シ
ダ類、アンスリウム、シバ、イチゴ、ニンニク、ワサ
ビ、キュウリ、トマト、ナス、ジャガイモ、サツマイ
モ、サトイモ、ヤマイモ、ナガイモ、ニンジン、メロ
ン、コンニャク、フキ、アスパラガス、アブラナ科類、
イネ、ムギ、ワタ、ケナフ、バナナ、パイナップル、オ
イルパーム、コーヒー、ココア、リンゴ、ナシ、カキ、
ブドウ、モモ、ウメ、カンキツ類、チャ、ラプスベリ
ー、ブルーベリー、アーモンド、チェリー、ライチ、マ
ンゴスチン、センキュウ、カラスビシャク、アカヤジオ
ウ、オケラ、ベラドンナ、トリカブト、ハシリドコロ、
トコン、センブリ、ダイオウ、サクラ、コウゾ、シダレ
カンバ、アベリア、ユーカリ、アカシア、ゴム、キリ、
ポプラ、ヤマナラシ、ビャクダン、チーク、ラタン、ニ
レ、シラカバ、クワ、クヌギ、ヒバ、スギ、ヒノキ、ト
ウヒ、モミ、マツ、イチイ、セコイヤ、ラワン、フタバ
ガキ、グメリナ、マホガガニー、などのあらゆる草本
類、花卉類、木本類等の植物を適用することができる。
【0038】本発明に用いる培養液は、通常の植物組織
培養に用いるものが用いられる。即ち、MS培養液、ホ
ワイト培養液、ヴィシン&ヴェント培養液、ハイポネッ
クス培養液、ウッディ・プラント培養液等のあらゆる培
養液が適用可能である。さらに植物の種類に合わせて培
養液濃度をうすめたり、燐酸や鉄等のある種の成分を添
加したり、各種植物ホルモンを加えたり、必要に応じ修
正を行っても構わない。
【0039】また、本発明における植物組織培養におい
て、炭素源を含まない培養液中で培養を行うことが好ま
しい。これは炭素源が存在することによる雑菌の発生を
防ぐためだけではなく、植物が生育するための炭素源を
培養環境中の二酸化炭素から得ることにより、光独立栄
養成長を行わせるためである。これにより、植物体の発
根は優れ、葉の面積も大きな健全な植物体が得られ、順
化工程の簡略化や省略が可能となる。ここで、炭素源と
は、植物が資化できる炭素源であり、スクロース、グル
コース、フルクトース等の糖等が挙げられる。
【0040】本発明において、殺菌剤としては、雑菌の
発生を効率的に防ぐことができ、かつ植物体の生育に悪
影響を及ぼさないものが好ましく使用される。その意味
からも塩素系殺菌剤、窒素系殺菌剤またはそれらの一種
又は二種以上の混合物を用いるのが好ましい。塩素系殺
菌剤としては次亜塩素酸塩が好ましく、窒素系殺菌剤と
してはベノミル、KK−681(ケイ・アイ化成)が好
ましい。また、塩素系と窒素系の両方に属する殺菌剤で
あるイプロジオンも好ましく用いられる。これら殺菌剤
を培地に添加する濃度としては、雑菌の発生を効率的に
妨げる最低限の濃度であればよく、次亜塩素酸は有効濃
度として0.001〜0.05%、イプロジオンの濃度は0.001〜
0.1%、ベノミルの濃度は0.001〜0.1%、KK−681
の濃度は0.01〜1.0%が好ましく用いられる。これらよ
りも低い濃度では殺菌効果が見られず、また、これらよ
りも高い濃度では殺菌剤が植物体に悪影響を及ぼすため
好ましくない。
【0041】培地に殺菌剤を添加することで、常法のオ
ートクレーブによる滅菌操作を省くことができ、高温、
高圧条件での滅菌による培地の劣化もないことから、植
物組織の生育が極めて良い。また、支持体を除去せずに
そのまま順化に移すことができ、順化工程の簡略化や省
略が可能で成苗化の期間が短縮できるだけでなく、順化
の初期あるいは直接圃場へ植物体を置いた初期でも、植
物体周辺に存在する殺菌剤の存在が雑菌の繁殖をしばら
くの間押さえるため、植物体がその環境に順応する際の
効率を高め、極めて生育の良い植物体が得られる。
【0042】植物組織を生育させる光条件やガス条件等
については、従来から行われている光従属栄養生長に用
いられる条件でも構わないが、光独立栄養生長を行いや
すくするような条件が好ましい。
【0043】培養環境下の二酸化炭素ガス濃度が300〜2
000μmol、光合成有効光量子束密度が50〜500μmol/m2/
secの条件を満たすことで植物組織の生育がより一層良
好となり、根の発達や葉の生長が著しくなる。二酸化炭
素ガス濃度と光合成有効光量子束密度が上記範囲以下で
あれば、生育効果が劣ってしまうため好ましくなく、二
酸化炭素ガス濃度と光合成有効光量子束密度が上記範囲
以上であると植物の生育に阻害的に働いてしまう場合が
あり好ましくない。
【0044】本発明の培養方法によれば、培地や培養容
器並びに培養環境内をオートクレーブ等で滅菌する必要
はなく、煩雑な工程が省略される。さらには植物組織を
培地に置床する際にも無菌環境で作業する必要はなく、
クリーンベンチ等の特殊な設備を必要としない。
【0045】培地の調製は無菌的に行う必要が無く、以
下のように行えばよい。非滅菌環境下で本発明に記載の
培地(支持体)を培養容器にセットする。これらは滅菌
してある必要ない。培養容器に制限はなく、ガラス製、
プラスチック製、ビニール製等、通常に使われているも
のを用いればよく、大きさにも制限はないが、光を透過
しやすく透明なものが好ましい。また、二酸化炭素ガス
濃度や湿度を制御するために、例えばミリシール(ミリ
ポア社製)等の気体透過膜を付着させたものを用いるこ
ともある。
【0046】さらには、培養容器を用いるのではなく、
支持体を培養室の中に直接設置し、植物組織を生育させ
る方法を適用することもできる。この場合には、植物体
の運搬のこともあり、受け皿や盆、段ボール、苗トレー
などに支持体を置いておくと作業性がよい。これに別に
準備しておいた培養液を加える。この培養液は上記した
ものであり、ここに上記殺菌剤を所定濃度になるように
添加しておいてもよいし、培養液を添加した後の支持体
に殺菌剤を添加してもよい。いずれにしても滅菌する必
要はない。
【0047】このようにして準備した培養培地に植物組
織を置床する際にも無菌環境で作業をする必要はなく、
非滅菌環境下で行えばよい。従って、通常の実験室や温
室のような室内、あるいは屋外でも作業は可能となり、
クリーンベンチのような特殊な設備を必要としなくな
る。
【0048】培養する際の温度は、植物の種類にもよる
が、通常20〜35℃である。また、湿度条件としては、通
常50〜100%が用いられるが、過湿を防ぎ、かつ過乾燥
を防ぐことが植物体の生育にとって肝要である。
【0049】その他の培養条件、例えば、光の種類、光
照射方向、明期・暗期の周期、培養液量、培養液濃度等
の培養に適する最適条件は、適宜、各々の条件を変えて
培養を行うことによって、設定することができる。
【0050】本発明により生育させた植物体は、培養容
器から支持体ごとに取り出され、順化床あるいは直接圃
場に置かれる。この際に支持体を水などで洗い流しても
いっこうに構わないが、根を傷めることや手間がかかる
ことを考えると、支持体ごと移植するのが有利である。
【0051】さらに支持体は、バーミキュライトとセル
ロース分を主成分とするために、移植後の環境に対する
負荷も少ない。
【0052】本発明によれば、植物の生育が良好で、発
根も良く、葉の生長も著しいことから、順化工程は従来
法に比べ短縮することが可能であり、また、順化工程の
省略が可能な場合もある。順化工程の省略により植物体
は培養・増殖ステージの後、直接圃場に置かれることに
なる。
【0053】このように、本発明の方法を用いることに
より、培地や培養容器等の煩雑な滅菌操作を省略するこ
とができ、また、植物組織の移植も無菌的に行う必要が
なく、高温、高圧条件での滅菌による培地の劣化もない
ことから、植物体の生育が極めて良い。また、支持体を
除去せずにそのまま順化に移すことができ、順化工程の
簡略化や省略が可能で歩留まりが良く、成苗化の期間が
短縮できるだけでなく、順化の初期あるいは直接圃場へ
植物体を置いた初期でも、植物体周辺に存在する殺菌剤
の存在が雑菌の繁殖をしばらくの間押さえるため、植物
体がその環境に順応する際の効率を高め、極めて生育の
良い植物体が得られる。
【0054】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に
限定されるものではない。 <培地の準備>
【0055】
【実施例1】マゼンタボックス(培養容器)にバーミキ
ュライト(平均粒径2mm)とパルプ(平均繊維長1.2mm)
の成型物(重量混合比5:1、密度0.13g/cm3、5×5×2c
m:日清紡製フロリアライト)を置いた。これにMS培
養液(無糖、イプロジオン100mg/l)を40ml加えること
で培地の準備を終え、実験台に置いた。この作業に要し
た時間は5分であった。
【0056】
【比較例1】マゼンタボックス(培養容器)にバーミキ
ュライト(平均粒径2mm)とパルプ(平均繊維長1.2mm)
の成型物(重量混合比5:1、密度0.13g/cm3、5×5×2c
m:日清紡製フロリアライト)を置いた。これにMS培
養液(無糖)を40ml加え、オートクレーブ滅菌(121
℃、20分)を行った。これを取り出してクリーンベンチ
内に置いた。オートクレーブの温度上昇や下降に時間が
かかるため、この作業に要した時間は2時間であった。 <植物組織の移植>
【0057】
【実施例2】実施例1の培地を100個用い、実験台(非
滅菌環境)でカーネーション無菌培養苗の先端節(約3c
m)を挿し、25℃で1ヶ月間培養した。ピンセットやメ
スなどは滅菌せずに使用した。この作業に要した時間は
2時間であった。
【0058】
【比較例2】比較例1の培地を100個用い、クリーンベ
ンチ内でカーネーション無菌培養苗の先端節(約3cm)
を挿し、25℃で1ヶ月間培養した。作業者は手や腕を70
%エタノールで十分に消毒した後に、あらかじめオート
クレーブ滅菌しておいたピンセットやメスを用いて作業
を行った。作業者は途中で休憩を取ったが、再度作業を
行う際には改めて手や腕を消毒した後に作業を行った。
この作業に要した時間は4時間であった。 <ワサビ植物組織の培養>
【0059】
【実施例3,比較例3】ワサビは腋芽誘導により増殖培
養していたものを1芽ずつに分割して試験に供し、各プ
ラントボックスに5個体を置床した。各試験区にはプラ
ントボックス20個(計100芽)を使用した。
【0060】本発明に用いる支持体として、実施例1の
フロリアライトを使用した。対照として、ゲルライトを
用いた。
【0061】オートクレーブ区では植物組織をクリーン
ベンチ内で無菌的に置床した。非オートクレーブ区で
は、非滅菌環境下(実験台)で植物組織を置床した。
【0062】培養は6週間行い、その後に植物体を順化
床に置いた。ゲルライトの場合は流水中でゲルライトを
丁寧に洗い流した後に培土に植物体を置床したが、フロ
リアライトの場合は支持体を洗わずにそのまま順化床に
置いた。
【0063】ワサビ植物組織の培養条件を以下に示す。 植物体:ワサビ 支持体:ゲルライト(2.5g/l)、フロリアライト(実施
例1の成型物、5×5×2cm) 培養容器:マゼンタボックス(蓋部にミリシール1枚貼
付) 殺菌剤:次亜塩素酸ナトリウム、イプロジオン、ベノミ
ル 培養液:MS培養液(pH5.8)、有糖の場合は3%スクロ
ースを添加 培養期間:6週間 日照:16時間明期、8時間暗期、50μmol/m2/sec CO2濃度:300μmol/mol 温度:20℃ 実験区は表1の通りに設定した。
【0064】
【表1】 植物体の生育評価は以下の項目で行った。 <培養開始から培養6週間>健全に生育している容器
数、雑菌汚染を起こした容器数、薬害を起こした容器数 <培養6週間後>生体重、最大葉柄長、発根 <順化床へ移植後>活着率 生育 測定は以下の通り行った。 生体重:支持体を除去した植物体の重量を全植物体につ
いて測定し、各試験区毎の平均を取った。 最大葉柄長:各植物体で茎の分岐点から葉の付け根まで
の長さの最大のものを全個体について測定し、各試験区
毎の平均を取った。 発根:発根の程度を以下の5段階で相対評価した。
【0065】 +++:発根極めて良好 ++ :発根良好 + :発根普通 ± :発根悪い − :発根無し 活着率:順化後の植物体の活着率を百分率で表した。 生育:特に良好、良好、普通、遅れる、の4段階で評価
した。
【0066】表2、表3に培養6週間後と順化後の生育
結果を示す。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】 表2より、試験区(7)(8)(10)(11)(13)(14)(16)の条件で
あれば、滅菌工程を行わなくとも、植物組織は雑菌汚染
や薬害もなく、健全に生育することがわかった。
【0069】表3より、試験区(7)(8)(10)(11)(13)(14)
(16)の条件が、従来法に比して植物組織の生育や発根に
も優れ、歩留まりも良いことがわかった。また、支持体
を除去せずにそのまま順化に移すことができ、順化工程
の簡略化が可能なばかりか、植物組織の生育も従来法に
比べて優れていることがわかった。 <サツマイモ植物組織の培養>
【0070】
【実施例4,比較例4】サツマイモの無菌培養苗を1節
ずつ切り出し、各プラントボックスに5個体を置床し
た。各試験区にはプラントボックス20個(計100芽)を
使用した。
【0071】本発明に用いる支持体として実施例1のフ
ロリアライトを使用した。対照として、ゲルライトを用
いた。
【0072】オートクレーブ区では植物組織をクリーン
ベンチ内で無菌的に置床した。非オートクレーブ区で
は、非滅菌環境下(実験台)で植物組織を置床した。
【0073】培養は4週間行い、その後に植物体を順化
床に置いた。ゲルライトの場合は流水中でゲルライトを
丁寧に洗い流した後に培土に植物体を置床したが、フロ
リアライトの場合は支持体を洗わずにそのまま順化床に
置いた。
【0074】サツマイモ植物組織の培養条件を以下に示
す。 植物体:サツマイモ 支持体:ゲルライト(2.5g/l)、フロリアライト(実施
例1の成型物、5×5×2cm) 培養容器:マゼンタボックス(蓋部にミリシール1枚貼
付) 殺菌剤:次亜塩素酸ナトリウム、イプロジオン、ベノミ
ル 培養液:MS培養液(pH5.8)、有糖の場合は3%スクロ
ースを添加 培養期間:4週間 日照:16時間明期、8時間暗期、100μmol/m2/sec CO2濃度:500μmol/mol 温度:28℃ 実験区は表4の通りに設定した。
【0075】
【表4】 植物体の生育評価は以下の項目で行った。 <培養開始から培養4週間>健全に生育している容器
数、雑菌汚染を起こした容器数、薬害を起こした容器数 <培養4週間後>生体重、草丈、発根 <順化床へ移植後>活着率 生育 測定は、最大葉柄長の代わりに草丈を測定した以外は、
実施例3と同様に行った。草丈は、全個体の草丈を測定
し、各試験区毎の平均を取った。表5、表6に培養4週
間後と順化後の生育結果を示す。
【0076】
【表5】
【0077】
【表6】 表5より、試験区(7)(8)(10)(11)(13)(14)(16)の条件で
あれば、滅菌工程を行わなくとも、植物組織は雑菌汚染
や薬害もなく、健全に生育することがわかった。
【0078】表6より、試験区(7)(8)(10)(11)(13)(14)
(16)の条件が、従来法に比して植物組織の生育や発根に
も優れ、歩留まりも良いことがわかった。また、支持体
を除去せずにそのまま順化に移すことができ、順化工程
の簡略化が可能なばかりか、植物組織の生育も従来法に
比べて優れていることがわかった。
【0079】
【実施例5,比較例5】殺菌剤として、KK−681
(ケイ・アイ化成)、次亜素酸ナトリウム、イプロジ
オン、ベノミルを使用し、実験区を表7の通りに設定し
た以外は、実施例4、比較例4と同様の条件でサツマイ
モ植物組織の培養を行い、評価を行った。表8、表9に
培養4週間後と順化後の生育結果を示す。
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】
【表9】 表8より、試験区(7)(8)(10)の条件であれば、滅菌工程
を行わなくとも、植物組織は雑菌汚染や薬害もなく、健
全に生育することがわかった。
【0083】表9より、試験区(7)(8)(10)の条件が、従
来法に比して植物組織の生育や発根にも優れ、歩留まり
も良いことがわかった。また、支持体を除去せずにその
まま順化に移すことができ、順化工程の簡略化が可能な
ばかりか、植物組織の生育も従来法に比べて優れている
ことがわかった。 <ガス、光の環境条件>
【0084】
【実施例6、比較例6】実施例6で、光合成有効光量子
束密度を200μmol/m2/sec、二酸化炭素ガス濃度を500μ
mol/molとし、比較例6では、光合成有効光量子束密度
を30μmol/m2/sec、二酸化炭素ガス濃度を250μmol/mol
とした。その他の実験手順は実施例4、比較例4と同様
に行った。
【0085】以下に示す条件で、サツマイモ植物組織の
培養を行った。 植物体:サツマイモ 支持体:フロリアライト(実施例1の成型物、5×5×2c
m) 培養容器:マゼンタボックス(蓋部にミリシール1枚貼
付) 殺菌剤:イプロジオン:0.01% 培養液:MS培養液(pH5.8、無糖) 培養期間:4週間 日照: 16時間明期、8時間暗期、30μmol/m2/sec、
200μmol/m2/sec CO2濃度:250μmol/mol、500μmol/mol 温度:28℃ 実験区は表10の通りに設定した。
【0086】
【表10】 植物体の生育評価は以下の項目で行った。 <培養4週間後>生体重、草丈、発根 <順化床へ移植後>活着率 生育 測定は実施例4と同様に行った。表11に培養4週間後
の生育結果を示す。
【0087】
【表11】 表11より、試験区(2)のガス、光条件が、植物組織の
生育を極めて良好にすることがわかった。
【0088】
【発明の効果】実施例からも明らかなように、本発明の
植物組織培養法は、培地や培養容器等の煩雑な滅菌操作
を省略することができ、また、植物組織の移植も無菌的
に行う必要がなく、さらには発根や植物体の生育にも優
れ、歩留まりも良く、支持体を除去せずにそのまま順化
に移すことができ、順化工程の簡略化や省略が可能で、
成苗化に至る期間が短縮でき、容器を省略し、一度に大
量の苗を得ることもできるため従来法に比べて極めて有
利である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径0.1〜10mmのバーミキュライト
    及び平均繊維長が0.01〜5mmのセルロース繊維を含み、
    バーミキュライトとセルロース繊維の重量混合比が5:95
    〜95:5であり、密度が0.01〜2g/cm3である植物組織培養
    支持体と、殺菌剤のみで雑菌の汚染を防止できる量の殺
    菌剤を添加した培養液とを用いて植物組織を培養するこ
    とを特徴とする植物組織培養法。
  2. 【請求項2】 培養液に炭素源を含まない請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記殺菌剤が、塩素系殺菌剤、窒素系殺
    菌剤またはそれらの一種又は二種以上の混合物である請
    求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記殺菌剤が、次亜塩素酸塩、イプロジ
    オン、ベノミルまたはそれらの一種又は二種以上の混合
    物である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 次亜塩素酸の有効濃度が0.001〜0.05
    %、イプロジオンの濃度が0.001〜0.1%、ベノミルの濃
    度が0.001〜0.1%である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 培養環境下の二酸化炭素ガス濃度を300
    〜2000μmol/molに維持して、光合成有効光量子束密度
    が50〜500μmol/m2/secの照明下で培養を行う、請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101044244B1 (ko) 2008-10-13 2011-06-28 대한민국 덩굴용담의 번식방법
WO2022124200A1 (ja) * 2020-12-08 2022-06-16 国立大学法人長岡技術科学大学 栄養繁殖性植物の増殖方法および栽培方法

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