JP2001086618A - Cvケーブルの外導処理方法およびその処理方法に使用する塗料 - Google Patents
Cvケーブルの外導処理方法およびその処理方法に使用する塗料Info
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- JP2001086618A JP2001086618A JP26178799A JP26178799A JP2001086618A JP 2001086618 A JP2001086618 A JP 2001086618A JP 26178799 A JP26178799 A JP 26178799A JP 26178799 A JP26178799 A JP 26178799A JP 2001086618 A JP2001086618 A JP 2001086618A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CVケーブルの外導は厚さが1〜2mm
あり、外導のある部分と外導を除去した部分とでは、そ
の厚み分の段差ができる。この部分にEPゴムや、シリ
コーンゴム等のプレモールド成型品を嵌め込むと、弾力
性のあるプレモールド成型品といえども、この段差を完
全に埋めきることはできず、この部分に空隙が生じ、こ
の空隙に電界が集中して、電気性能を損なうことがある
が、この問題点を解消し、電気性能の安定したCVケー
ブルの接続部を提供すること。 【解決手段】 CVケーブルの端部の外導を除去し
た後、ケーブルの外導端部と一部が重なるように薄膜外
導部を設けておき、これにプレモールド成型品を嵌め込
む。
あり、外導のある部分と外導を除去した部分とでは、そ
の厚み分の段差ができる。この部分にEPゴムや、シリ
コーンゴム等のプレモールド成型品を嵌め込むと、弾力
性のあるプレモールド成型品といえども、この段差を完
全に埋めきることはできず、この部分に空隙が生じ、こ
の空隙に電界が集中して、電気性能を損なうことがある
が、この問題点を解消し、電気性能の安定したCVケー
ブルの接続部を提供すること。 【解決手段】 CVケーブルの端部の外導を除去し
た後、ケーブルの外導端部と一部が重なるように薄膜外
導部を設けておき、これにプレモールド成型品を嵌め込
む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブルを接
続する場合の外導の処理方法およびその処理方法に使用
する塗料に関するものである。
続する場合の外導の処理方法およびその処理方法に使用
する塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル同士や、CVケーブルと、
ガス開閉器、変圧器、架空線等とを接続する場合、CV
ケーブル端部の外部半導電層を所定の長さ除去する必要
がある。しかし、外部半導電層を除去しただけでは、外
部半導電層の端部に電界が集中し、電気性能を損なうの
で、通常、この電界の集中を緩和するために、ストレス
コーンを設ける。最近、このストレスコーンとして、E
Pゴム、あるいはシリコーンゴム等のプレモールド成型
品がよく用いられている。これらのプレモールド成型品
は、CVケーブルの端部に嵌め込むだけでストレスコー
ンとすることができるように、絶縁層と半導電層とが一
体に成型されている。そして、ゴム自身の弾力性、また
は、ストレスコーン後方からのスプリング等の機械力に
より、成型品とケーブル絶縁との界面などに、空隙が生
じ難いように配慮されている。
ガス開閉器、変圧器、架空線等とを接続する場合、CV
ケーブル端部の外部半導電層を所定の長さ除去する必要
がある。しかし、外部半導電層を除去しただけでは、外
部半導電層の端部に電界が集中し、電気性能を損なうの
で、通常、この電界の集中を緩和するために、ストレス
コーンを設ける。最近、このストレスコーンとして、E
Pゴム、あるいはシリコーンゴム等のプレモールド成型
品がよく用いられている。これらのプレモールド成型品
は、CVケーブルの端部に嵌め込むだけでストレスコー
ンとすることができるように、絶縁層と半導電層とが一
体に成型されている。そして、ゴム自身の弾力性、また
は、ストレスコーン後方からのスプリング等の機械力に
より、成型品とケーブル絶縁との界面などに、空隙が生
じ難いように配慮されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CVケーブ
ルの外導は厚さが1〜2mmあり、外導のある部分と外
導を除去した部分とでは、その厚み分の段差ができる。
弾力性のある前記のプレモールド成型品といえども、こ
の段差を完全に埋めきることはできず、この部分に空隙
が生じ、この空隙に電界が集中して、電気性能を損なう
ことがある。
ルの外導は厚さが1〜2mmあり、外導のある部分と外
導を除去した部分とでは、その厚み分の段差ができる。
弾力性のある前記のプレモールド成型品といえども、こ
の段差を完全に埋めきることはできず、この部分に空隙
が生じ、この空隙に電界が集中して、電気性能を損なう
ことがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解消し、電気性能の安定したCVケーブルの接続部を
提供するためのものであり、その特徴とするところは、
CVケーブルの端部の外導を除去した後、ケーブルの外
導端部と一部が重なるように薄膜外導部を設けることで
ある。また、この薄膜外導部を半導電性の塗料で形成す
ること、この半導電性塗料として、ポリオレフィン、ポ
リアミド、カーボンブラックを主成分とする塗料を使用
することも特徴とする。ところで、薄膜外導部をテープ
巻きで形成させるというアイデアもあるが、その場合
は、本発明の塗料によるものほど薄膜に形成することが
できず、テープの重ね目や端部で段差ができ、その段差
の近傍に於いて、EPゴムのプレモールド成型品との間
の空隙を皆無とすることは難しい。
を解消し、電気性能の安定したCVケーブルの接続部を
提供するためのものであり、その特徴とするところは、
CVケーブルの端部の外導を除去した後、ケーブルの外
導端部と一部が重なるように薄膜外導部を設けることで
ある。また、この薄膜外導部を半導電性の塗料で形成す
ること、この半導電性塗料として、ポリオレフィン、ポ
リアミド、カーボンブラックを主成分とする塗料を使用
することも特徴とする。ところで、薄膜外導部をテープ
巻きで形成させるというアイデアもあるが、その場合
は、本発明の塗料によるものほど薄膜に形成することが
できず、テープの重ね目や端部で段差ができ、その段差
の近傍に於いて、EPゴムのプレモールド成型品との間
の空隙を皆無とすることは難しい。
【0005】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明の内容を説明
する。CVケーブルの端部の外導を除去した後、ケーブ
ルの外導端部と一部が重なるように薄膜外導部を設け、
これに、EPゴムのプレモールド成型品を嵌め込んでス
トレスコーンを形成させた例を図1に示す。図1に於い
て、1は薄膜外導部、2はケーブル外部半導電層、3は
ケーブル絶縁、4はEPゴムプレモールド成型品絶縁
層、5はEPゴムのプレモールド成型品半導電層、6は
ケーブルの導体を示す。
する。CVケーブルの端部の外導を除去した後、ケーブ
ルの外導端部と一部が重なるように薄膜外導部を設け、
これに、EPゴムのプレモールド成型品を嵌め込んでス
トレスコーンを形成させた例を図1に示す。図1に於い
て、1は薄膜外導部、2はケーブル外部半導電層、3は
ケーブル絶縁、4はEPゴムプレモールド成型品絶縁
層、5はEPゴムのプレモールド成型品半導電層、6は
ケーブルの導体を示す。
【0006】薄膜外導部は、100μm以下と、できる
だけ薄く形成させることが好ましい。外導であるから、
むろん導電度は低いことが必要であるが、本実施例で
は、表1の上方に主成分を示した体積固有抵抗が1.0
X104 Ωcm以下の各種の配合のコンパウンドを重量
比で約1.65倍のキシレンに溶かした塗料を用いて、
約50μmの厚さに、薄膜外導部を形成させた。そし
て、その上にEPゴムのプレモールド成型品を嵌め込ん
だ。本手法にて、66kV級のモデルケーブルでの端末
処理を施し、部分放電特性を調べたが、課電圧200k
Vでも、部分放電の発生は認められなかった。CVケー
ブルとEPゴムプレモールド成型品との間に、空隙は生
じておらず、電気特性上の信頼性の高い端末処理ができ
たと思われる。
だけ薄く形成させることが好ましい。外導であるから、
むろん導電度は低いことが必要であるが、本実施例で
は、表1の上方に主成分を示した体積固有抵抗が1.0
X104 Ωcm以下の各種の配合のコンパウンドを重量
比で約1.65倍のキシレンに溶かした塗料を用いて、
約50μmの厚さに、薄膜外導部を形成させた。そし
て、その上にEPゴムのプレモールド成型品を嵌め込ん
だ。本手法にて、66kV級のモデルケーブルでの端末
処理を施し、部分放電特性を調べたが、課電圧200k
Vでも、部分放電の発生は認められなかった。CVケー
ブルとEPゴムプレモールド成型品との間に、空隙は生
じておらず、電気特性上の信頼性の高い端末処理ができ
たと思われる。
【0007】次に、EPゴムのプレモールド成型品によ
る挿抜テストを実施した。ここでいう挿抜テストとは、
薄膜外導部の端部を跨ぐように、EPゴムプレモールド
成型品をケーブルの長手方向に2往復させ、塗料の剥が
れの有無を調査するものである。挿抜テストの結果は、
表1の下方に示した通り、ポリオレフィン100重量部
に対して、ポリアミドが10重量部(実施例1)、20
重量部(実施例2)添加されている塗料は、剥がれが無
く、ポリアミドが添加されていないもの(比較例1)、
40重量部添加のもの(比較例2)には剥がれが認めら
れた。ポリアミドの添加量が少ないと、塗料とCVケー
ブルとの密着力が弱く、ポリアミドの添加量が多すぎる
と、塗膜の強度が弱く、いずれも剥がれが生じるため、
本半導電性塗料に於いて、ポリアミドの添加は、ポリオ
レフィン100重量部に対して5〜30重量部が好まし
い。
る挿抜テストを実施した。ここでいう挿抜テストとは、
薄膜外導部の端部を跨ぐように、EPゴムプレモールド
成型品をケーブルの長手方向に2往復させ、塗料の剥が
れの有無を調査するものである。挿抜テストの結果は、
表1の下方に示した通り、ポリオレフィン100重量部
に対して、ポリアミドが10重量部(実施例1)、20
重量部(実施例2)添加されている塗料は、剥がれが無
く、ポリアミドが添加されていないもの(比較例1)、
40重量部添加のもの(比較例2)には剥がれが認めら
れた。ポリアミドの添加量が少ないと、塗料とCVケー
ブルとの密着力が弱く、ポリアミドの添加量が多すぎる
と、塗膜の強度が弱く、いずれも剥がれが生じるため、
本半導電性塗料に於いて、ポリアミドの添加は、ポリオ
レフィン100重量部に対して5〜30重量部が好まし
い。
【0008】
【表1】
【0009】次に、別の比較例として、図2に示したよ
うに、本発明の薄膜外導部を設けていないCVケーブル
の外導端部にEPゴムのプレモールド成型品を嵌め込ん
でストレスコーンを形成させたサンプルを66kV級の
モデルで作製し、部分放電特性を調べた所、課電圧70
kVで部分放電が発生し、66kV用としては不十分な
特性であることがわかった。
うに、本発明の薄膜外導部を設けていないCVケーブル
の外導端部にEPゴムのプレモールド成型品を嵌め込ん
でストレスコーンを形成させたサンプルを66kV級の
モデルで作製し、部分放電特性を調べた所、課電圧70
kVで部分放電が発生し、66kV用としては不十分な
特性であることがわかった。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の如く、一
部がケーブルの外導とオーバーラップするように薄膜外
導部を設けておき、これにEPゴムのプレモールド成型
品を嵌め込むことによりストレスコーンを形成させる方
法であれば、信頼性の高いケーブルの端末処理とするこ
とができる。
部がケーブルの外導とオーバーラップするように薄膜外
導部を設けておき、これにEPゴムのプレモールド成型
品を嵌め込むことによりストレスコーンを形成させる方
法であれば、信頼性の高いケーブルの端末処理とするこ
とができる。
【図1】本発明の薄膜外導部を設けたケーブルの端末処
理の例を示す断面図。
理の例を示す断面図。
【図2】比較例のケーブルの端末処理の例を示す断面
図。
図。
1 薄膜外導部 2 ケーブルの外部半導電層 3 絶縁体 4 EPゴムプレモールド成型品の絶縁層 5 EPゴムプレモールド成型品の半導電層 6 導体 7 空隙
Claims (5)
- 【請求項1】 CVケーブルの端部の外導を除去して、
この部分に、EPゴムやシリコーンゴム等のプレモール
ド成型品を嵌め込んでストレスコーンを形成させるにあ
たり、一部がケーブルの外導とオーバーラップするよう
に薄膜外導部を設けておくことを特徴とするCVケーブ
ルの外導処理方法。 - 【請求項2】 薄膜外導部を半導電性塗料で形成するこ
とを特徴とする請求項1に記載のCVケーブルの外導処
理方法。 - 【請求項3】 半導電性塗料がポリオレフィン、ポリア
ミド、カーボンブラックを主成分とする塗料であること
を特徴とする請求項2に記載のCVケーブルの外導処理
方法。 - 【請求項4】 半導電性塗料が、体積固有抵抗1.0X
104 Ωcm 以下の半導電性塗料であることを特徴と
する請求項2に記載のCVケーブルの外導処理方法。 - 【請求項5】 ポリオレフィン100重量部、ポリアミ
ド5〜30重量部、カーボンブラック60〜100重量
部を主成分とする薄膜外導用塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26178799A JP2001086618A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | Cvケーブルの外導処理方法およびその処理方法に使用する塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26178799A JP2001086618A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | Cvケーブルの外導処理方法およびその処理方法に使用する塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001086618A true JP2001086618A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17366714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26178799A Pending JP2001086618A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | Cvケーブルの外導処理方法およびその処理方法に使用する塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001086618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116769359A (zh) * | 2022-03-09 | 2023-09-19 | 昭和电线电缆株式会社 | 半导电性涂料及其制备方法和电力电缆的末端处理方法 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP26178799A patent/JP2001086618A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116769359A (zh) * | 2022-03-09 | 2023-09-19 | 昭和电线电缆株式会社 | 半导电性涂料及其制备方法和电力电缆的末端处理方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071002 |