JP2001086122A - ネットワーク装置 - Google Patents

ネットワーク装置

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JP2001086122A
JP2001086122A JP26155899A JP26155899A JP2001086122A JP 2001086122 A JP2001086122 A JP 2001086122A JP 26155899 A JP26155899 A JP 26155899A JP 26155899 A JP26155899 A JP 26155899A JP 2001086122 A JP2001086122 A JP 2001086122A
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達哉 綿貫
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貴久 宮本
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    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L47/10Flow control; Congestion control
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サーバ−クライアントシステムを構成するネッ
トワークシステムにおいて、輻輳を回避させることが可
能なネットワーク装置を提供する。 【解決手段】ネットワーク装置1は、接続されたサーバ
装置3に対して、制御フレームを送信する手段を有す
る。制御フレームは、指定期間のデータ送信を中断させ
るよう指示するものである。ネットワーク装置1は、制
御フレームの送信を定期的に実施するよう指示する帯域
制御プログラム10を有する。ネットワーク管理者は、
予め、帯域使用率nを設定する。これにより、サーバ装
置3からのサーバ送信トラフィックを帯域使用率n以内
に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーバ−クライア
ントシステムを構成するネットワーク装置に係り、特
に、1台又は複数のサーバからなるサーバファームと、
クライアント装置を束ねるLANとの間に置かれてサー
バからクライアントへの通信帯域(トラフィック量)制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】IEEE802.3では、ローカル・エ
リア・ネットワーク(LAN)について規定している。
多くのネットワークシステムが、IEEE802.3で
規定のLANで構成されている。
【0003】近年、このネットワークシステムの構成装
置の主体が、共有バスネットワークを構築するハブ装置
から、スイッチングネットワークを構築するLANスイ
ッチへと変化している。この変化に従い、ネットワーク
システムを構成する装置のネットワーク・インタフェー
ス同士を接続するリンクも、変化してきている。すなわ
ち、従来は、共有バスで使用される半二重リンクであっ
たものが、全二重リンクへと変化してきている。この全
二重リンクとは、リンクに接続する装置が共に、同時に
送受信可能なリンクである。また、ネットワークシステ
ムを構成する装置とは、例えば、LANスイッチ等のネ
ットワーク装置、サーバ/PC等のホスト装置等であ
る。
【0004】全二重リンクは、送信用と受信用にそれぞ
れ専用の通信線がある。全二重リンクによれば、データ
衝突が発生しないので、連続したフレーム送信が可能で
ある。しかし、その送信トラフィックが受信側装置の受
信処理能力を超えてしまうとフレーム廃棄が発生する。
このフレーム廃棄を回避する手段として、IEEE80
2.3xと呼ばれる標準仕様が規定されている。IEE
E802.3xは、全二重リンクで接続する装置間のト
ラフィックを抑制する技術である。
【0005】IEEE802.3xでは、全二重リンク
で接続される2台の装置において、一方の装置が相手装
置からのフレーム送信を一定期間止めたい場合について
規定されている。この場合に、相手装置に対して「PA
USE(ポーズ)」と呼ばれる制御フレームを送信す
る。そのPAUSEフレームを受信した相手装置は、P
AUSEフレームで指定される期間、フレームの送信を
止めることとなる。
【0006】具体的な内容を、図15を用いて説明す
る。図15に示すように、全二重リンク2で接続するネ
ットワーク装置151およびサーバ装置3は、MAC
(Media Access Control)チップ
セット4、5及びMAC制御部6、7を備える。MAC
チップセット4、5及びMAC制御部6、7がIEEE
802.3x規格のPAUSE機能を備える場合、次の
ような動作をする。
【0007】MAC制御部6、7は、上位プログラム等
からPAUSE時間の情報を含むPAUSEフレーム送
信指示を受ける。MACチップセット4、5は、この送
信指示により、指示されたPAUSE時間がセットされ
たPAUSEフレームを生成する。MACチップセット
4、5は、PAUSEフレームを生成した後、PAUS
Eフレームを送信する。また、MACチップセット4、
5は、接続先の装置からPAUSEフレームを受信す
る。MAC制御部6、7は、受信したPAUSEフレー
ムの内容を解読する。解読の後、MAC制御部6、7
は、指定されたPAUSE時間を、内蔵するPAUSE
タイマ8、9にセットする。MAC制御部6、7は、セ
ットと同時に、セットした時点での実行中のフレームの
送信が終了するのを待つ。MAC制御部6、7は、送信
終了後に、PAUSEタイマ8、9をスタートさせる。
そして、サーバ装置3は、PAUSE時間が経過するま
での間、フレームの送信を中断する。
【0008】このPAUSE時間は、1から65535
の範囲で指定される。1PAUSE時間の単位は、64
バイトのフレーム1個の送信時間である。すなわち、5
12ビットの送信に費やす時間(512ビット時間)で
ある。
【0009】一方、近年イントラネットの構成が変化し
ている。この変化により、組織の中心にあるエンタープ
ライズ・サーバ群(サーバ・ファーム)と各部門のクラ
イアント間との通信トラフィックの比率が高くなってい
る。また、IEEE802.3z規格等の高速LAN
や、装置間の高速接続方式であるリンク・アグリゲーシ
ョン技術(IEEE802.3ad規格)が登場してき
た。これらの登場により、サーバ装置からの送信トラフ
ィックが大きくなる傾向にある。なお、トラフィックと
は、通信帯域量のことであり、送信トラフィックとは、
単位時間における送信帯域量のことである。
【0010】一般に、サーバ−クライアントシステムで
は、末端クライアントが接続するLANの帯域は小さ
い。従って、サーバ装置からの送信トラフィックが大き
い場合、途中のネットワーク装置で輻輳が発生する。従
来のネットワーク装置は、輻輳の発生に伴い、フレーム
を廃棄していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常、通信ネットワー
クシステムを構成する装置においては、その処理能力を
超えたトラフィックを受信したときに、フレームを廃棄
する。廃棄されたフレームは再送される。従って、さら
にトラフィックは増大する。その結果、さらなるフレー
ム廃棄を招くという悪循環が生じる。
【0012】このように、フレーム廃棄によるトラフィ
ック制御では、輻輳を解決できない。高トラフィックの
送信元は、サーバ・ファームである。従って、サーバ装
置自身に送信トラフィックを抑制させる手段が求められ
る。
【0013】また、ネットワーク管理者においては、サ
ーバ・トラフィックをアプリケーション単位に帯域制御
する。これにより、輻輳を回避しつつネットワーク・ユ
ーザが満足する通信帯域を提供する手段が求められてい
る。
【0014】上述のように、IEEE802.3x規格
は、2台の装置間で接続先からの送信トラフィックを抑
制する目的で提案されている。IEEE802.3x規
格では、PAUSEフレーム送信を起動させて帯域制御
を実施する手段は規定されていない。従って、上記の課
題解決のためには新たな手段が必要である。
【0015】本発明の目的は、サーバ−クライアントシ
ステムを構成するネットワークシステムにおいて、輻輳
を回避させることである。また、本発明の目的は、サー
バ・トラフィックをネットワーク管理者が設定する単位
(アプリケーションや宛先IPアドレス等)で、帯域を
制御することである。さらに、本発明の他の目的は、不
要な送信遅延を起こすことなく、帯域を制御することで
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段について述べる。ネットワーク装置は、1台また
は複数のサーバ装置に直接接続して、ネットワークシス
テムの構成要素となる。ネットワーク装置において、ネ
ットワーク管理者は、各々のサーバ装置からの送信トラ
フィックに対して、予め任意の帯域を割り当てる。ネッ
トワーク装置は、各々のサーバ装置に対して、定期的に
PAUSEフレームを送信するよう送信指示を行う帯域
制御手段を有する。ネットワーク装置は、帯域制御手段
の送信指示に従い、各々のサーバ装置に対して、全二重
リンクで接続された各々のポートから定期的にPAUS
Eフレームを送信する。PAUSEフレームには、サー
バ装置からのフレームの送信を中断させる中断期間がセ
ットされている。サーバ装置は、ネットワーク装置から
送信されたPAUSEフレームを受信する。サーバ装置
は、受信したPAUSEフレームにセットされた中断期
間に関連する期間だけ、ネットワーク装置に対するフレ
ームの送信を中断する。サーバ装置は、中断期間が経過
した後に、ネットワーク装置に対するフレームの送信を
開始する。このようにサーバ装置のフレームの送信の中
断期間を有効に利用することにより、各々のサーバ装置
からの送信トラフィックを、予め設定された帯域量以内
に制御することが可能となる。
【0017】また、本発明の他の実施の形態では、上記
帯域制御手段は、各々のサーバ装置からの送信トラフィ
ックが予め設定された帯域量を超えたときだけ、PAU
SEフレームを送信するようにしてもよい。予め設定さ
れた帯域量を超えたときだけPAUSEフレームが送信
されることにより、定期的なサーバ装置のフレーム送信
の中断による不要な送信遅延を防ぐことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の実施
例を、図1を用いて説明する。
【0019】なお、本実施例で記述する時間の単位は、
特に指定しない限り、「従来の技術」の欄で説明したI
EEE802.3xにおける時間単位(512ビット時
間)である。
【0020】図1は、本発明によるネットワーク装置1
と、ネットワーク装置1にリンク2で接続するサーバ装
置3を示す。リンク2は、ネットワーク装置1−サーバ
装置3の間で、全二重通信を行うことに用いられる物理
的な伝送媒体である。ネットワーク装置1及びサーバ装
置3は、MACチップセット4、5及びMAC制御部
6、7を備える。MACチップセット4、5及びMAC
制御部6、7は、共にIEEE802.3x規格のPA
USE機能を備えている。図中、MACチップセット
4、5、物理層チップセット、データメモリ14、15
は、それぞれハードウェアおよびソフトウェアで構成さ
れている。MAC制御部6、7、帯域制御プログラム1
0、11、PAUSEタイマ8、9、タイマ12、レジ
スタ群13は、それぞれソフトウェアで構成されてい
る。
【0021】本発明による帯域制御プログラム10は、
MACクライアントプログラムを含む。帯域制御プログ
ラム10は、タイマ12とレジスタ群13を備える。レ
ジスタ群には、サーバ装置3の送信トラフィックの帯域
使用率n(%)、PAUSE時間a、PAUSE送信間
隔bを設定するための複数のレジスタが設けられる。帯
域使用率nとは、リンク2の有する帯域のうち、サーバ
装置3から送信されるフレームの送信帯域が、リンク2
の物理帯域を使用する割合である。PAUSE時間aと
は、PAUSEフレームにより、サーバ装置3からのフ
レームの送信が止められる時間のことである。PAUS
E送信間隔bとは、PAUSEフレームの送信される間
隔のことである。
【0022】ネットワーク管理者は、ネットワーク装置
1とサーバ装置3を接続するリンク2の帯域に対しての
帯域使用率nを設定する。帯域使用率nの値は、レジス
タ群13にセットされる。また、PAUSE送信間隔b
は、予め設定されている。
【0023】帯域制御プログラム10は、PAUSE送
信間隔bと、帯域使用率nの値から、PAUSE時間a
を計算する。PAUSE時間aの計算の後、帯域制御プ
ログラム10は、PAUSEフレームの送信を指示す
る。MACチップセット4は、この送信指示に従って、
指示されたPAUSE時間がセットされたPAUSEフ
レームを生成する。生成されたPAUSEフレームは、
データメモリ14に保持される。また、MACチップセ
ット4は、PAUSEフレームを送信する。
【0024】PAUSE時間a、PAUSE送信間隔b
および帯域使用率nの関係について説明する。
【0025】PAUSE時間a、PAUSE送信間隔b
および帯域使用率nには、数1の関係がある。
【0026】
【数1】(b−a)/b=n/100 ・・・(数1) 即ちPAUSE機能により、PAUSE送信間隔bの時
間内でサーバ装置3が送信可能な時間の比率は(b−
a)/bとなる。この値がユーザにより設定されるn/
100に等しくなるようにPAUSE時間aを求める。
【0027】IEEE802.3x規格では、ネットワ
ーク装置1のPAUSE送信時と、受信側のサーバ装置
3のPAUSE開始時の2回のタイミングにおいて、そ
れぞれPAUSE送信、またはPAUSE開始が遅れて
しまう。この遅れは、ネットワーク装置1またはサーバ
装置3が、データフレーム送信中である場合に生じる。
この遅れの長さは、送信中のフレームの長さに対応する
ものである。また、サーバ装置3が、PAUSEしてい
る期間中に、次のPAUSEフレームを受信した場合
は、そのPAUSEフレームを受信した時点でPAUS
Eタイマ8を上書きする。
【0028】数1の関係式がサイズの大きいデータフレ
ーム送信の影響を受けることのないように、PAUSE
送信またはPAUSE開始の遅れを考慮しなければなら
ない。従って、サーバ装置3が送信する最大フレームサ
イズM(単位:バイト)に対して、PAUSE時間aお
よびPAUSE送信間隔bは、数2の関係式を満たす必
要がある。
【0029】
【数2】b−a>2×M/64 ・・・(数2) ここで、64の単位は、バイト/時間であり、上述の如
く、単位時間に送信されるフレームのバイト数である。
【0030】数2について、図13を用いて説明する。
図13は、PAUSE時間aとPAUSE送信間隔bと
の関係を示すグラフである。201は、Mバイトのフレ
ームを送信した場合の送信トラフィックと送信時間を示
す。PAUSEフレーム送信時にネットワーク装置の送
信リンク2にMバイトのフレームが送信中である場合、
最大遅延時間として、M/64が発生する。なお、M/
64は、Mバイトのフレームの送信に費やされる時間で
ある。さらに、サーバ装置3でPAUSE受信後、PA
USE開始のタイミングで、サーバ装置3からの送信リ
ンク2上でMバイトのフレームが送信中である場合、最
大遅延時間として、M/64がさらに追加される。数1
で説明したように、PAUSE時間a、bの比率で帯域
制御を行うので、PAUSE時間aはPAUSE送信間
隔bの時間内に収まる必要がある。そのために、数2の
条件式が求められる。
【0031】さらに、サーバ装置3がPAUSEしてい
る期間中においては、サーバ装置3が搭載するアプリケ
ーションからの送信データが、データメモリ15に滞留
される。しかし、サーバ装置3のアプリケーションは、
順次、送信を要求する。よって、PAUSE期間中に
は、データメモリ15がオーバフローすることを防止し
なければならない。従って、データメモリ15の容量C
とPAUSE時間aは、数3の関係式を満たす必要があ
る。
【0032】
【数3】 C>64×a(単位:バイト) ・・・(数3) ここで、64の単位は、バイト/PAUSE時間であ
る。
【0033】数3の条件からPAUSE時間aの最大値
が決まる。次に、数2からPAUSE送信間隔bの最小
値が決まる。このPAUSE時間a,PAUSE送信間
隔bの値と、数1から、帯域使用率nの値の最小値が得
られる。PAUSE送信間隔bの値を大きく取ると、サ
ーバの送信トラフィックの帯域使用率nの最小値が大き
くなり、ネットワーク管理者が設定できる帯域の範囲が
小さくなる。以上を考慮してPAUSE送信間隔bの値
を設定する。
【0034】図2に、帯域制御プログラム10の処理フ
ローを示す。
【0035】帯域制御プログラム10は、ネットワーク
管理者からのコマンド入力でスタートする(21)。帯
域使用率nの値は、コマンド入力時に設定するか、また
は事前に設定済みのパラメータ初期設定用のファイル等
から読み込む。PAUSE送信間隔bは、予め帯域制御
プログラム10に組込まれている。プログラム開始時に
PAUSE時間aの値を計算し、PAUSEフレームを
作成してデータメモリ14へ保管する(22)。次に、
タイマ12にPAUSE送信間隔bの値をセットする
(23)。タイマ12は、512ビット時間(100M
bpsのリンクでは5.12マイクロ秒)毎に1ずつ減
算される(24)。タイムアップしたとき(25)に、
帯域制御プログラム10は、MAC制御部6に対して、
PAUSEフレームの送信を指示(以下、PAUSE送
信指示という)を発行する(26)。
【0036】PAUSE送信指示を受けたMAC制御部
6は、MACチップセット4に対し、データメモリ14
に対するDMA(Direct Memory Acc
ess)を指示する。指示を受けたMACチップセット
4は、PAUSEフレームの送信を実行する。DMA
は、MACチップセット4内のDMA制御部により制御
される。
【0037】以上で説明した図2の一連の処理が、PA
USE送信間隔bをサイクルタイムとして繰り返され
る。PAUSEフレームを受信したサーバ装置3のMA
Cチップセット5及びMAC制御部7は、指示されたP
AUSE時間aの期間中、PAUSEを実行する。この
実行の結果、サーバ装置3からの送信トラフィックを、
リンク2の送信帯域のn%以下とすることが可能とな
る。
【0038】本実施例は、図1に示すネットワーク装置
1とサーバ装置3との接続のみには限られない。
【0039】図15に示すネットワーク装置151は、
図1に示すサーバ装置3と同様のネットワークインタフ
ェース制御部を備えている。従って、サーバ装置3をネ
ットワーク装置151と置き換えた場合にも、本実施例
が適用可能である。
【0040】また、ネットワーク装置1同士を接続させ
た場合にも、本実施例が適用可能である。
【0041】なお、ネットワーク装置とは、ハブ、LA
Nスイッチ、ルータ等の装置のみに限られず、ネットワ
ークシステムを介して情報のやり取りを行う装置、例え
ばPC(Personal Computer)、サー
バ等の全般をいう。
【0042】本実施例を用いた帯域制御の様子を図9に
示す。点線100は、サーバ装置3のアプリケーション
が要求する送信トラフィックを示す。実線101は、本
実施例を用いた帯域制御されたネットワーク装置1−サ
ーバ装置3間のリンク2上の送信トラフィックを示す。
この図では、リンク2の総帯域100Mbpsに対し
て、ネットワーク管理者の設定した帯域使用率nを50
%と設定した場合である。帯域使用率50%を超える分
の要求トラフィックが時間的に後回しにされ、要求トラ
フィックの小さな時間帯へシフトしている様子が示され
ている。なお、設定した帯域使用率nに対応する帯域
は、50Mbps(104)である。
【0043】なお、図9のグラフにおいてリンク2上の
送信トラフィック101は常に設定帯域104以下であ
るように示されている。しかし、これはマクロな時間軸
で表現した場合を示す。
【0044】図10は、図9に示す時間帯102を拡大
したグラフである。ミクロな時間軸で表現した場合、ト
ラフィックが0の時間帯と、トラフィックが100Mb
psの時間帯とは交互に表現される。このうち、トラフ
ィックが0の時間帯は、サーバ装置3がPAUSEして
いる状態が存在することを示す。トラフィックが100
Mbpsの時間帯は、サーバ装置3によるフレームが送
信されている状態が存在することを示す。時間帯102
の合計トラフィックを平均した分のトラフィックは、帯
域使用率nに対応した帯域50Mbps(104)以下
となる。
【0045】なお、本実施例は、サーバ装置3が送信す
るトラフィックに無関係に定期的にPAUSEフレーム
を送信するものである。従って、サーバ装置3が送信す
るトラフィックが、ネットワーク管理者により設定され
た帯域使用率n以下であってもPAUSE機能によりサ
ーバ装置3からのデータフレームの送信が中断される。
これに関して、図9に示す時間帯103の時間軸を拡大
して表したものが、図11のグラフである。点線100
は、上述のように、サーバ装置3のアプリケーションが
要求する送信トラフィックである。図中、ミクロに表現
した場合、リンク2上の送信トラフィックが0である時
間帯が存在する。しかし、リンク2上の送信トラフィッ
クが0の時間帯においても、サーバ装置3のアプリケー
ションはフレームの送信を要求する。従って、送信トラ
フィックが0の時間帯に対応したトラフィック100の
部分は、サーバ装置3の送信再開時に、その時間帯に本
来送信されるべきトラフィック100の部分と合わせて
送信される。リンク2上の送信トラフィックが0の時間
帯に、送信データは、一時的に止められて、データメモ
リ15に滞留している。送信データは、送信再開時に、
一気に送出される。この場合、PAUSE送信間隔bの
時間での平均送信トラフィック量は、影響を受けない。
しかし、個々のフレーム送信に対しては、PAUSE時
間aの値を最大値とする送信遅延が発生する。
【0046】この場合の送信トラフィック105の波形
を、図12に正確に表現する。
【0047】次に、この送信遅延を起こさずに帯域制御
を行うことが可能な実施例について説明する。
【0048】(実施例2)本発明の他の実施例を説明す
る。
【0049】図3のネットワーク装置31は、図1のネ
ットワーク装置1に、新たにバイトカウンタ32を設け
ている。バイトカウンタ32は、ハードウェアおよびソ
フトウェアで構成されている。
【0050】図3において、バイトカウンタ32は、サ
ーバ装置3からの送信トラフィックを実測するものであ
る。帯域制御プログラム33は、バイトカウンタ32の
測定値を利用して、PAUSE時間eを計算する。計算
されたPAUSE時間eは実施例1と同様に、サーバ装
置3に指示される。なお、本実施例においては、実施例
1と異なり、PAUSE時間をeで示す。
【0051】本実施例では、バイトカウンタ32により
実際のサーバ装置3の送信トラフィックを観測できる。
観測をもとに、ネットワーク装置31は、サーバ装置3
の送信トラフィックが、帯域使用率nを超えたときだけ
PAUSEフレームを送信する。従って、PAUSEフ
レームを送信するタイミングを可変的に決定するもので
ある。
【0052】以下、具体的に説明する。
【0053】本発明による帯域制御プログラム33は、
タイマ34とレジスタ群35とを有する。レジスタ群3
5は、レジスタn、レジスタc、レジスタpを有する。
【0054】ネットワーク管理者は、リンク2の帯域に
対して、サーバ装置3からのフレームの送信に要する帯
域使用率n(%)の値を設定する。帯域使用率nは、レ
ジスタ群のレジスタnにセットされる。
【0055】帯域制御プログラム33は、トラフィック
観測時間c毎に、リンク2のトラフィックを観測する。
ネットワーク管理者は、予め、トラフィック観測時間c
を設定する。このトラフィック観測時間cが、レジスタ
cに設定される。なお、トラフィック観測時間cとは、
帯域制御プログラム33がバイトカウンタ32の測定す
る値を読み取る時間の間隔のことである。
【0056】許可トラフィックp(単位:バイト)は、
帯域使用率nを基に計算される。許可トラフィックp
は、レジスタpに設定される。
【0057】バイトカウンタ32は、サーバ装置3から
の送信トラフィック(以下、サーバ送信トラフィックと
いう)x(単位:バイト)を測定する。帯域制御プログ
ラム33は、トラフィック観測時間cにおいて、サーバ
送信トラフィックxが許可トラフィックpを超えた場合
に、PAUSEフレームを生成する。帯域制御プログラ
ム33は、数4の関係式を満たすPAUSE時間eを計
算する。PAUSE時間eを計算した後、PAUSEフ
レームを生成して、発行する。PAUSE時間eとは、
実施例1と同様に、PAUSEフレームにより、サーバ
装置3からのフレームの送信が止められる時間のことで
ある。
【0058】
【数4】 x/(64×(c+e))≦n/100 ・・・(数4) すなわち、PAUSE機能により、トラフィック観測時
間cとPAUSE時間eを合計した時間内でのサーバ送
信トラフィックxの帯域使用率が、ユーザにより設定さ
れるn/100以下になるようにPAUSE時間eを求
める。
【0059】許可トラフィックpは、PAUSEフレー
ムの発行の判定基準となる。許可トラフィックpは、数
5より得られる。
【0060】
【数5】 p=64×c×n/100 ・・・(数5) ここで、64の単位は、バイト/時間であり、単位時間
に送出されるフレームのバイト数である。
【0061】数4および数5から、数6が得られる。数
6は、PAUSE時間eの計算式である。実際、PAU
SE時間eは、x−p>0の場合に、数6を満たす最小
の整数値となる。
【0062】
【数6】 e≧((x−p)/64)×(100/n) ・・・(数6) トラフィック観測時間cに対しては、図1の実施例と同
様に、実装上の制約がある。ここでは、サーバ装置3が
送信する最大フレームサイズM、またはサーバ装置内蔵
データメモリ15の容量Cによる実装上の制約である。
この実装上の制約について、数7および数8で示す。こ
れらの式は、それぞれ、図1の実施例の数2および数3
に対応するものである。
【0063】
【数7】 c>2×M/64 ・・・(数7)
【0064】
【数8】 C>64×c×(100−n)/n ・・・(数8) 上記のトラフィック観測時間c、サーバ送信トラフィッ
クx、許可トラフィックp、PAUSE時間eの関係を
図14に示す。トラフィック202は、トラフィック観
測時間cに測定されたサーバ送信トラフィックxであ
る。トラフィック203は、トラフィック観測時間cの
経過の後に続けて観測される観測時間c+eの期間のう
ち、サーバ装置3によりPAUSEが実行されるまでの
期間のサーバ送信トラフィックである。トラフィック2
04は、トラフィック観測時間cの経過の後に続けて観
測される観測時間(c+e)の期間のうち、サーバ装置
3によりPAUSEが実行された後の期間のサーバ送信
トラフィックである。
【0065】サーバ送信トラフィックxが、数5の許可
トラフィックpを超える場合、帯域制御プログラム33
は、数6からPUASE時間eを計算する。計算の後、
帯域制御プログラム33は、PAUSEフレームの送信
を指示する。ネットワーク装置31からPAUSEフレ
ームが送信される。その後、サーバ装置3にてPAUS
Eが実施される。
【0066】ネットワーク装置31側では、バイトカウ
ンタ32が、トラフィック観測時間cの経過の後に、続
けて観測時間c+eの期間、サーバ送信トラフィックx
を観測する。観測の結果、帯域制御プログラム33は、
トラフィック203とトラフィック204とを合わせた
サーバ送信トラフィックx’の値を得る。このとき、サ
ーバ送信トラフィックx’が、再び、許可トラフィック
pを超える場合がある。この場合には、帯域制御プログ
ラム33は、再び、PAUSE時間e’を計算して、次
のPAUSEフレームの送信を指示する。以後、サーバ
装置3−ネットワーク装置31間においては、これらの
動作が繰り返される。
【0067】帯域制御プログラム33の処理フローにつ
いて、図4を用いて説明する。
【0068】帯域制御プログラム33は、ネットワーク
管理者からのコマンド入力でスタートする(41)。帯
域使用率nの値は、コマンド入力時に設定するか、又は
事前に設定されたコンフィグレーションファイル等から
読み込む。トラフィック観測時間cは、予めプログラム
33に組み込まれている。プログラム開始時に許可トラ
フィックpの値を計算して、レジスタpにセットする
(42)。次に、タイマ34にトラフィック観測時間c
の値をセットして(43)、続けてバイトカウンタ32
をリセットする(44)。タイマ34は、512ビット
時間(100Mbpsのリンクでは5.12マイクロ
秒)毎に1ずつ減算される(45)。減算の結果、タイ
ムアップしたとき(46)に、バイトカウンタ32よ
り、サーバ送信トラフィックxを読み取る(47)。サ
ーバ送信トラフィックxが、帯域使用率nに対応する帯
域量を超えているか否かの判定を行う(48)。サーバ
送信トラフィックxが、帯域使用率nに対応する帯域量
以下であれば、再度タイマ34に、トラフィック観測時
間cの値をセット(49)して、処理(44)からの処
理を繰り返す。
【0069】一方、処理(48)の判定において、サー
バ送信トラフィックxが帯域使用率nに対応する帯域量
を超えている場合には、PAUSE時間eを計算する。
計算の後、PAUSE時間eの値をセットしたPAUS
Eフレームの生成を指示して、MAC制御部6に対して
PAUSEフレームを送信するための指示を発行する
(50)。PAUSE送信指示を受けたMAC制御部6
は、MACチップ4に対し、PAUSEフレームが保管
されているメモリ14に対してのDMAを指示する。M
ACチップ4は、PAUSEフレームの送信を実行す
る。帯域制御プログラム33は、処理(50)に続け
て、タイマ34に新たに観測時間(c+e)の値をセッ
トする(51)。セットの後、処理(44)からの処理
を繰り返す。タイマ34に(c+e)の値をセットする
理由を述べる。PAUSE送信等がデータフレーム送信
中に発行される。この場合に、PAUSE送信指示から
実際のPAUSE開始までにタイムラグが生じる。従っ
て、サーバ装置3が送信可能な時間の延べ時間がトラフ
ィック観測時間cになるように観測する必要があるから
である。
【0070】図4を用いて説明した一連の処理が繰り返
されることにより、指示されたPAUSE時間eの間、
PAUSEが実施される。これにより、サーバ送信トラ
フィックxを、リンク2の帯域使用率n以下とすること
が可能となる。さらに、PAUSEフレームの送信は、
サーバ送信トラフィックxが帯域使用率nを超えたとき
のみ実行される。従って、帯域使用率n以下の間は、サ
ーバ送信トラフィックxによる不要な送信遅延を生じる
ことがない。
【0071】以上、本発明の帯域制御機構について説明
した。
【0072】(実施例3)次に、本発明の帯域制御機構
を、拡張したネットワークシステムに適用した実施例に
ついて説明する。
【0073】本実施例に示すネットワークシステムを、
図5に示す。このネットワークシステムにおいて、ネッ
トワーク装置は、複数の物理リンクを収容する。複数の
サーバ装置は、複数の物理リンクの各々に接続される。
【0074】本実施例では、ネットワーク装置に、LA
Nスイッチを用いて説明する。LANスイッチは、本発
明の帯域制御機構を備えているものとする。但し、本実
施例は、LANスイッチに限らず、IEEE802.3
x規格の技術をサポートしている全てのネットワーク装
置に適用可能である。
【0075】LANスイッチA(61)は、サーバ装置
a(62)からサーバ装置d(65)の4台により構成
されるサーバ装置(以下、「サーバ装置群」という)に
接続されている。接続には、全二重通信を行えるリンク
が用いられる。LANスイッチA(61)は、4台のサ
ーバ装置のそれぞれと一台毎に接続できるポート(図示
せず)を4個備えている。LANスイッチA(61)
は、実施例1で示した帯域制御プログラム10、または
実施例2で示した帯域制御プログラム33(以下、「帯
域制御プログラム10、33」という。)を有する。L
ANスイッチA(61)の個々のポートには、それぞ
れ、MACチップおよびMAC制御部が設けられる。そ
れぞれのMACチップおよびMAC制御部は、帯域制御
プログラム10、33により制御される。帯域制御プロ
グラム10、33の個数に対する限定はなく、個々のポ
ートに対してそれぞれ設けられるものでもよい。また、
全てのポートに対して、ただ一つ設けられるものでもよ
い。
【0076】LANスイッチA(61)は、サーバ装置
群と、クライアント群との間の通信を中継する位置にあ
る。クライアント群は、LANスイッチ1(66)およ
びLANスイッチ2(67)に収容される。LANスイ
ッチ1(66)およびLANスイッチ2(67)は、L
ANスイッチA(61)とリンクを介して接続する。
【0077】サーバ装置a(62)からサーバ装置d
(65)のそれぞれは、それぞれ別個のアプリケーショ
ンを搭載している。各々のサーバ送信トラフィックを、
それぞれ、サーバ送信トラフィックa、b、c、dとす
る。ネットワークシステムのネットワーク管理者は、L
ANスイッチA(61)において、サーバ送信トラフィ
ックaからd(68)のそれぞれに対して帯域使用率n
、n,n、n(図5の矢印aからdの幅が使用
帯域を示す)を設定する。帯域制御プログラム10、3
3を起動することにより、サーバ装置群からクライアン
ト群へ流れるサーバ送信トラフィックに対して、アプリ
ケーション毎に所望の帯域を設定することが可能とな
る。
【0078】また、本発明の帯域制御機構は、ネットワ
ーク装置と1台のサーバ装置とを接続するリンクが、複
数の場合にも適用可能である。この場合、各々のリンク
に接続するポートに対応して、それぞれMAC制御部が
設けられる。それぞれのMAC制御部を独立に動作させ
ることにより、個々のリンク単位にサーバ送信トラフィ
ックを制御することが可能である。1台のサーバ装置が
複数のアプリケーションを搭載する場合に有効である。
【0079】現在、IEEE802.3adでは、リン
ク・アグリゲーション(LA)規格についての標準化作
業が進行中である。図8は、リンク・アグリゲーション
(LA)規格を適用した場合のOSI(Basic R
eference Model)基本参照モデルのデー
タリンク層におけるプロトコルの関係を示している。以
下、図8を用いて説明する。
【0080】本発明の帯域制御プログラム10、33の
実装方法には、以下の2通りがある。1通り目は、帯域
制御プログラム10、33を、LAサブレイヤ92の上
位プログラム93として実装するものである。この場
合、帯域制御プログラム10、33は、図8に示すMA
Cクライアント93に相当する部分に該当する。LAサ
ブレイヤ92は、1つ存在して、複数のMAC制御部9
1を集約する。LAサブレイヤ92は、複数のMAC制
御部91を、上位のプログラムであるMACクライアン
ト93に対して、1個のMACインタフェースとして見
せる。従って、帯域制御プログラム10、33がPAU
SE送信指示を発行した場合、LAサブレイヤ92は、
PAUSE送信指示を、下位の全てのMAC制御部91
に配布する。特に、実施例2の帯域制御機構の場合、帯
域制御プログラム33は、バイトカウンタ32を使用す
る。バイトカウンタ32は、LAサブレイヤ92の配下
にある全てのリンクのトラフィックを集計する。従っ
て、バイトカウンタ32は、帯域制御プログラム33に
集計データを伝えるように実装される。
【0081】この1通り目の実装方法が適用されるネッ
トワークシステムの一例を挙げる。この一例には、ネッ
トワーク装置が、1台のサーバ装置につき、複数のリン
クで接続される場合が該当する。サーバ装置とネットワ
ーク装置とは、それぞれ、複数のポートを介して複数の
リンクに接続される。この場合、それぞれのポートに対
応するMAC制御部91は、上位の制御プログラムであ
るMACクライアント93で1つにまとめられて制御さ
れる。
【0082】この場合のネットワークシステムの構成
を、図6に示す。
【0083】図6において、72から75の各サーバ装
置は、複数のリンクでLANスイッチA(71)と接続
している。複数のリンクは、LAで束ねられたものであ
る。図5の場合と同様に、各サーバ装置(72から7
5)は、それぞれ別個のアプリケーションを搭載してい
る。各々のサーバ送信トラフィックは、サーバ送信トラ
フィックa、b、c、dとする。LANスイッチA(7
1)は、本発明の帯域制御機構を有する。このネットワ
ークシステムのネットワーク管理者は、LANスイッチ
A(71)において、帯域使用率nを設定する。帯域使
用率nは、サーバ送信トラフィックaからd(78)に
対して、それぞれ、帯域使用率n、n、n、n
と設定するものとする。帯域使用率nの設定後、帯域制
御プログラム10、33を起動する。これにより、サー
バ装置群からクライアント群へ流れるサーバ送信トラフ
ィックに対して、アプリケーション毎に所望の帯域を設
定することが可能となる。
【0084】具体的には、図1に示す実施例1の帯域制
御プログラム10では、各々のリンクに対して定期的に
PAUSEフレームを送信する。従って、送信間隔bお
よびPAUSE時間aは、個々のリンクの帯域をもとに
個別に計算する。一方、図3に示す実施例2の帯域制御
プログラム33では、LAで束ねられた全てのリンクの
帯域の総和に対して帯域使用率nを設定する。トラフィ
ック観測時間cおよびPAUSE時間eの計算も全ての
リンクのトラフィックの集計値をもとに計算する。
【0085】2通り目は、帯域制御プログラム10、3
3は、LAサブレイヤ92と並列に、個々のMAC制御
部91に直接アクセスできるように実装するものであ
る。この場合、帯域制御プログラム10、33は、図8
に示すMACクライアントプログラム94に相当するも
のである。この場合、帯域制御プログラム10、33
は、LAサブレイヤ92の存在を無視して、個々のリン
ク単位で独立に動作する。なお、現時点ではIEEE8
02.3においてこの位置にMACクライアントを置く
ことは規定されていない。
【0086】この場合のネットワークシステムの構成の
一例を、図7に示す。図7においては、図6と同様に、
各サーバ装置(82、83)は、複数のリンクでLAN
スイッチA(81)と接続している。しかし、図6と
は、次の点で異なる。1つは、各サーバ装置(82、8
3)が、各々が複数のアプリケーションを搭載している
点である。もう1つは、アプリケーション毎に異なるリ
ンク(84、85、86、87)を使用している点であ
る。
【0087】以上で説明したように、本発明によれば、
図5、図6、図7に示すネットワークシステムにおい
て、ネットワーク管理者が各サーバ装置またはリンクに
対して設定した帯域使用率n以下になるように、送信ト
ラフィックを制御することが可能である。
【0088】なお、ネットワーク管理者が帯域使用率n
等を設定する単位は、アプリケーション毎に限らず、例
えば、宛先IPアドレス等を設定単位としてサーバ送信
トラフィックを帯域制御することも好ましい。宛先IP
アドレスを設定単位としてサーバ送信トラフィックを帯
域制御する場合には、全てのサーバ装置が同一のアプリ
ケーションを備えていることが条件となる。さらに、各
々のサーバ装置は帯域制御の対象となるリンクに対し
て、宛先IPアドレスをもとに送信フレームを振り分け
ることも条件となる。
【0089】なお、本実施例では、ネットワーク装置を
LANスイッチとして説明したが、これがルータである
でも本発明を適用することが可能である。さらに、ルー
タにおいても、LANスイッチを用いた場合と同様の上
記効果が得られる。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、サーバ−クライアント
システムを構成するネットワークシステムにおいて、輻
輳を回避させることが可能である。さらに、サーバ・ト
ラフィックをネットワーク管理者が設定する単位(アプ
リケーションや宛先IPアドレス等)で、帯域を制御す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワーク装置1を用いたネッ
トワークの構成図である。
【図2】帯域制御プログラム10の処理フローを示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明によるネットワーク装置31を用いたネ
ットワークの構成図である。
【図4】帯域制御プログラム33の処理フローを示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明が適用されるネットワークシステムの一
構成例である。
【図6】本発明が適用されるネットワークシステムの一
構成例である。
【図7】個々のリンク毎に帯域制御するネットワークシ
ステムの構成例である。
【図8】本発明をリンク・アグリゲーションと共に適用
した場合のOSIのデータリンク層におけるプロトコル
の関係を示す構成図である。
【図9】サーバ送信トラフィックのグラフである。
【図10】図9に示す時間帯102の時間軸をを拡大し
たグラフである。
【図11】図9に示す時間帯103の時間軸を拡大した
グラフである。
【図12】図11のサーバ送信トラフィック105の波
形を拡大したグラフである。
【図13】PAUSE時間aとPAUSE送信間隔bと
の関係を示すグラフである。
【図14】トラフィック観測時間c、サーバ送信トラフ
ィックx、許可トラフィックp、PAUSE時間eの関
係を示すグラフである。
【図15】従来のネットワーク装置151を用いたネッ
トワークの構成図である。
【符号の説明】
1、31、151・・・ネットワーク装置 2・・・リンク 3・・・サーバ装置 4、5・・・MACチップセット 6、7・・・MAC制御部 8、9・・・PAUSEタイマ 10、33・・・帯域制御プログラム 11・・・MACクライアントプログラム 12、34・・・タイマ 13、35・・・レジスタ群 32・・・バイトカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 貴久 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 (72)発明者 安江 利一 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所エンタープライズサーバ事業部内 Fターム(参考) 5K033 AA01 AA03 BA04 CB01 CB06 CC01 DA01 DB03 DB19 DB20 EA06 EA07

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】他の装置と全二重リンクを介して接続され
    るネットワーク装置において、前記他の装置からのフレ
    ームの送信を中断させる制御フレームを、前記他の装置
    に対して送信するよう送信指示を発行する帯域制御手段
    と、前記送信指示に従い前記制御フレームを送信する送
    信手段とを有し、前記他の装置から送信されるフレーム
    の送信帯域量を、予め設定された設定帯域量以内に制御
    することを特徴とするネットワーク装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のネットワーク装置におい
    て、前記制御フレームの送信される送信間隔を計数する
    タイマとを有し、前記タイマが一定時間を計測する毎
    に、前記帯域制御手段は、前記制御フレームの送信指示
    を発行するものであることを特徴とするネットワーク装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のネットワーク装置におい
    て、前記帯域制御手段は、前記他の装置から送信される
    フレームの送信帯域量が、前記設定帯域量を超えたとき
    だけ、前記制御フレームの送信指示を発行するものであ
    ることを特徴とするネットワーク装置。
  4. 【請求項4】複数の装置の各々に対応して設けられるポ
    ートを有し、前記ポートの各々に接続される全二重リン
    クを介して前記複数の装置の各々と接続されるネットワ
    ーク装置であって、前記複数の装置からのフレームの送
    信を中断させるPAUSEフレームを、前記ポートから
    送信させるよう指示する帯域制御手段と、前記PAUS
    Eフレームを送信する送信手段とを有し、前記複数の装
    置から送信されるフレームの送信帯域量を、予め設定さ
    れた設定帯域量以内に制御することを特徴とするネット
    ワーク装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のネットワーク装置におい
    て、前記帯域制御手段は、定期的に前記PAUSEフレ
    ームの送信指示を発行するものであることを特徴とする
    ネットワーク装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載のネットワーク装置におい
    て、前記設定帯域量は、前記複数の装置から送信される
    フレームの送信帯域量の総和に対して設定されており、
    前記帯域制御手段は、前記複数の装置からのフレームの
    送信される送信帯域量の総和が、前記設定帯域量を超え
    たときだけ、前記PAUSEフレームの送信指示を発行
    するものであることを特徴とするネットワーク装置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載のネットワーク装置におい
    て、前記設定帯域量は、前記複数の装置の各々に対して
    設定されており、前記帯域制御手段は、前記複数の装置
    からのフレームの送信される送信帯域量の各々について
    前記設定帯域量を超えたときだけ、前記全二重リンクの
    うちの前記設定帯域量を超えた全二重リンクにのみ、前
    記PAUSEフレームの送信指示を発行するものである
    ことを特徴とするネットワーク装置。
  8. 【請求項8】請求項4乃至7に記載のネットワーク装置
    において、前記全二重リンクは、IEEE802.3a
    dのリンク・アグリゲーション規格が適用される複数の
    全二重リンクであることを特徴とするネットワーク装
    置。
  9. 【請求項9】請求項4、5、7に記載のネットワーク装
    置において、前記帯域制御手段は、複数存在する前記ポ
    ートの各々に対して設けられるものであることを特徴と
    するネットワーク装置。
  10. 【請求項10】請求項4、6に記載のネットワーク装置
    において、前記制御手段は、複数存在する前記ポートの
    全てに対してただ1つ設けられるものであることを特徴
    とするネットワーク装置。
  11. 【請求項11】複数の装置の各々に対応して設けられる
    複数のポートを有し、前記複数のポートの各々に接続さ
    れる複数の全二重リンクを介して前記複数の装置の各々
    と接続されるネットワーク装置であって、前記複数の装
    置からのフレームの送信を中断させるPAUSEフレー
    ムを、前記複数のポートから送信させるよう指示する帯
    域制御手段と、前記PAUSEフレームを送信する送信
    手段とを有し、前記複数の装置から送信されるフレーム
    の送信帯域量を、予め設定された設定帯域量以内に制御
    することを特徴とするネットワーク装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記帯域制御手段は、定期的に前記PAUSE
    フレームの送信指示を発行するものであることを特徴と
    するネットワーク装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記設定帯域量は、前記複数の装置から送信さ
    れるフレームの送信帯域量の総和に対して設定されてお
    り、前記帯域制御手段は、前記複数の装置から送信され
    るフレームの送信帯域量の総和が、前記設定帯域量を超
    えたときだけ、前記PAUSEフレームの送信指示を発
    行するものであることを特徴とするネットワーク装置。
  14. 【請求項14】請求項11に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記設定帯域量は、前記複数の装置毎に、前記
    複数の全二重リンクに送信されるフレームの送信帯域量
    の総和に対して設定されており、前記帯域制御手段は、
    前記複数の装置毎に前記複数の全二重リンクに送信され
    るフレームの送信帯域量の総和が、前記設定帯域を超え
    たときだけ、前記PAUSEフレームの送信指示を発行
    するものであることを特徴とするネットワーク装置。
  15. 【請求項15】請求項11に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記設定帯域量は、前記複数の装置の各々に対
    応して設定されており、前記帯域制御手段は、前記複数
    の装置から送信されるフレームの送信帯域量の各々につ
    いて前記設定帯域量を超えたときだけ、前記全二重リン
    クのうちの前記設定帯域量を超えた全二重リンクにの
    み、前記PAUSEフレームの送信指示を発行するもの
    であることを特徴とするネットワーク装置。
  16. 【請求項16】複数の装置の各々に対応して設けられる
    複数のポートを有し、前記複数のポートの各々のポート
    に対して、全二重リンクを介して前記複数のネットワー
    ク装置が有するポートと接続され、IEEE802.3
    adのリンク・アグリゲーション規格を適用したネット
    ワーク装置であって、前記複数の装置からのフレームの
    送信を中断させるPAUSEフレームを送信する送信指
    示を発行する帯域制御手段と、IEEE802.3x規
    格のPAUSE機能を備え、前記各々のポート毎に対応
    して設けられ、前記送信指示を受けるMAC制御部と、
    複数の前記MAC制御部を集約し、前記送信指示を前記
    複数のMAC制御部に配布するリンク・アグリゲーショ
    ンサブレイヤとを有することを特徴とするネットワーク
    装置。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記帯域制御手段は、前記複数のMAC制御部
    毎に設けられ、前記複数のMAC制御部のうち自帯域制
    御手段に対応するMAC制御部に対して、定期的に前記
    送信指示を発行するものであることを特徴とするネット
    ワーク装置。
  18. 【請求項18】請求項16に記載のネットワーク装置に
    おいて、前記全二重リンクの帯域量の総和を集計するバ
    イトカウンタとを有し、前記帯域制御手段は、前記複数
    のMAC制御部に対してただ1つ設けられ、前記帯域量
    の総和が、ネットワーク管理者が設定する帯域量を超え
    る場合に前記送信指示を発行するものであることを特徴
    とするネットワーク装置。
  19. 【請求項19】IEEE802.3x規格のPAUSE
    機能を備え、フレームの送信の中断を指示するPAUS
    Eフレームを受信するMACチップセットと、IEEE
    802.3x規格のPAUSE機能を備え、前記受信し
    たPAUSEフレームにセットされたPAUSE時間の
    間サーバ装置自身からのフレームの送信を中断させるM
    AC制御部とを有するサーバ装置に対して、全二重リン
    クを介して接続されるネットワーク装置であって、前記
    サーバ装置から送信されるフレームの送信帯域が前記全
    二重リンクの物理帯域を使用する割合である帯域使用率
    と、前記サーバ装置からのフレームの送信が中断される
    期間であるPAUSE時間と、PAUSEフレームの送
    信される間隔であるPAUSE送信間隔とが設定される
    レジスタ群と、前記PAUSE送信間隔がセットされる
    タイマとを有し、前記サーバ装置に対して、PAUSE
    フレームを送信する指示である送信指示を発行する帯域
    制御手段と、IEEE802.3x規格のPAUSE機
    能を備え、前記帯域制御手段から前記送信指示を受ける
    MAC制御部と、IEEE802.3x規格のPAUS
    E機能を備え、前記送信指示に従い、フレームの送信の
    中断を指示するPAUSEフレームを生成し、前記サー
    バ装置に対して前記生成したPAUSEフレームを送信
    するMACチップセットとを有することを特徴とするネ
    ットワーク装置。
  20. 【請求項20】IEEE802.3x規格のPAUSE
    機能を備え、フレームの送信の中断を指示するPAUS
    Eフレームを受信するMACチップセットと、IEEE
    802.3x規格のPAUSE機能を備え、前記受信し
    たPAUSEフレームにセットされたPAUSE時間の
    間サーバ装置自身からのフレームの送信を中断させるM
    AC制御部とを有するサーバ装置に対して、全二重リン
    クを介して接続されるネットワーク装置であって、前記
    サーバ装置から送信されるフレームの帯域量を測定する
    バイトカウンタと、前記サーバ装置から送信されるフレ
    ームの送信帯域が前記全二重リンクの物理帯域を使用す
    る割合である帯域使用率と、前記サーバ装置からのフレ
    ームの送信が中断される期間であるPAUSE時間と、
    前記バイトカウンタの測定値を読み取る時間の間隔であ
    るトラフィック観測時間とが設定されるレジスタ群と、
    前記トラフック観測時間がセットされるタイマとを有
    し、前記バイトカウンタの測定値を利用して前記PAU
    SE時間を計算し、前記測定値が前記帯域使用率に相当
    する送信帯域値を超えたときだけ、前記サーバ装置に対
    して、PAUSEフレームの送信を指示する送信指示を
    発行する帯域制御手段と、IEEE802.3x規格の
    PAUSE機能を備え、前記帯域制御手段から前記送信
    指示を受けるMAC制御部と、IEEE802.3x規
    格のPAUSE機能を備え、前記送信指示に従い、フレ
    ームの送信の中断を指示するPAUSEフレームを生成
    し、前記サーバ装置に対して前記生成したPAUSEフ
    レームを送信するMACチップセットとを有することを
    特徴とするネットワーク装置。
  21. 【請求項21】ネットワーク装置に設けられ、前記ネッ
    トワーク装置と全二重リンクを介して接続される他の装
    置からのフレームの送信帯域量を制御する帯域制御機能
    であって、IEEE802.3xで規定されるPAUS
    E機能を備えるMAC制御部に対する上位のプロトコル
    であるMACクライアントと、定期的に送信される制御
    フレームの送信間隔値が設定されるレジスタ群と前記レ
    ジスタ群に設定された前記送信間隔値を計数するタイマ
    とを有し、前記タイマにおいて前記送信間隔値を計数し
    た時に、前記MAC制御部に対して、前記他の装置宛て
    に前記制御フレームの送信を指示するものであることを
    特徴とする帯域制御機能。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の帯域制御機能におい
    て、前記レジスタ群は、前記他の装置から送信されるフ
    レームの帯域が前記全二重リンクの物理帯域を使用する
    割合である帯域使用率と、前記他の装置からのフレーム
    の送信を中断させる期間であり、前記制御フレームにセ
    ットされるPAUSE時間とが設定されるものであるこ
    とを特徴とする帯域制御機能。
  23. 【請求項23】ネットワーク装置と他の装置とが全二重
    リンクで接続されているネットワークにおいて前記他の
    装置からの送信帯域量を制御する帯域制御方法であっ
    て、前記ネットワーク装置は、前記他の装置に対して、
    フレームの送信の中断を指示する制御フレームを定期的
    に送信し、前記制御フレームを受信した前記他の装置
    は、フレームの送信を中断することを特徴とする帯域制
    御方法。
  24. 【請求項24】各々IEEE802.3xで規定される
    PAUSE機能を備える第1のネットワーク装置および
    第2のネットワーク装置の間を全二重リンクを介して接
    続されるネットワークにおいて、前記IEEE802.
    3xで規定されるPAUSEフレームを用いて第1のネ
    ットワーク装置および第2のネットワーク装置の間の帯
    域の制御を行うフレーム送受信方法であって、前記第1
    のネットワーク装置は、前記第2のネットワーク装置に
    対して、フレームの送信を中断させる期間である中断期
    間がセットされ、フレームの送信の中断を指示する前記
    PAUSEフレームを送信し、前記PAUSEフレーム
    を受信した前記第2のネットワーク装置は、フレームの
    送信を中断し、前記第2のネットワーク装置は、前記中
    断期間が経過した後、フレームの送信を開始することを
    特徴とするフレーム送受信方法。
  25. 【請求項25】請求項24に記載のフレーム送受信方法
    において、前記第1のネットワーク装置からの前記PA
    USEフレームの送信は、定期的に実行されることを特
    徴とするフレーム送受信方法。
  26. 【請求項26】請求項24、25に記載のフレーム送受
    信方法において、前記第2のネットワーク装置は、前記
    中断期間中に、前記第1のネットワーク装置から他のP
    AUSEフレームを受信した場合は、前記他のPAUS
    Eフレームを受信した時点で、前記他のPAUSEフレ
    ームにセットされ、前記第2のネットワーク装置からの
    フレームの送信を中断させる期間である中断期間を開始
    させることを特徴とするフレーム送受信方法。
  27. 【請求項27】請求項24に記載のフレーム送受信方法
    において、前記第1のネットワーク装置からの前記PA
    USEフレームの送信は、前記第2のネットワーク装置
    から送信されるフレームの送信帯域量が、前記全二重リ
    ンクの有する物理帯域に対して予め設定された帯域使用
    量を超えた場合に、実行されることを特徴とするフレー
    ム送受信方法。
  28. 【請求項28】他のネットワーク装置と全二重リンクを
    用いて接続され、IEEE802.3xで規定されるP
    AUSE機能を備えるMAC制御部およびMACチップ
    セットを有するネットワーク装置の帯域制御方法であっ
    て、前記他のネットワーク装置から送信されるフレーム
    の送信帯域量を制御する帯域制御手段が、前記他のネッ
    トワーク装置に対して、フレームの送信の中断を指示す
    る制御フレームを作成し、前記帯域制御手段は、前記制
    御フレームを、メモリに保管させ、定期的に送信される
    前記制御フレームの送信間隔が経過した時に、前記帯域
    制御手段が前記MAC制御部に対して、前記サーバ装置
    への前記制御フレームの送信を指示し、前記制御フレー
    ムの送信指示を受けたMAC制御部は、前記MACチッ
    プセットに対して、前記メモリに対するダイナミック・
    メモリ・アクセスを指示し、前記ダイナミック・メモリ
    ・アクセス指示を受けた前記MACチップセットは、前
    記制御フレームの送信を実行することを特徴とする帯域
    制御方法。
  29. 【請求項29】IEEE802.3xで規定されるPA
    USE機能を備える他のネットワーク装置と全二重リン
    クを介して接続され、IEEE802.3xで規定され
    るPAUSE機能を備えるネットワーク装置の帯域制御
    方法において、前記他のネットワーク装置からフレーム
    が送信される送信帯域量を測定し、前記送信帯域量の測
    定値が許容される送信帯域量を超える場合、前記他のネ
    ットワーク装置からのフレームの送信が中断される時間
    であるPAUSE時間を計算し、前記PAUSE時間が
    セットされ、前記他のネットワーク装置に対してフレー
    ムの送信の中断を指示するPAUSEフレームを作成
    し、前記PAUSEフレームを送信することを特徴とす
    るネットワーク装置の帯域制御方法。
  30. 【請求項30】請求項29に記載のネットワーク装置の
    帯域制御方法において、前記送信帯域の測定は、ネット
    ワーク管理者により設定された時間毎に行われることを
    特徴とするネットワーク装置の帯域制御方法。
  31. 【請求項31】第1の装置と、前記第1の装置と全二重
    リンクを介して接続され、前記第1の装置に対してフレ
    ームの送信を中断させる制御フレームを送信する第2の
    装置との間のフレーム伝送方法において、一定の期間毎
    に前記全二重リンクにおけるフレームの伝送が中断され
    ることを特徴とするフレーム伝送方法。
  32. 【請求項32】第1の装置と、前記第1の装置と全二重
    リンクを介して接続され、前記第1の装置に対してフレ
    ームの送信を中断させる制御フレームを送信する第2の
    装置との間のフレーム伝送方法において、前記第1の装
    置が送信したフレームの前記全二重リンクにおける帯域
    量が予め設定された帯域量を超えた場合に、前記予め設
    定された帯域を超えた帯域量に対応した期間だけ、前記
    全二重リンクにおけるフレームの伝送が中断されること
    を特徴とするフレーム伝送方法。
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