JP2001086057A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001086057A
JP2001086057A JP25934699A JP25934699A JP2001086057A JP 2001086057 A JP2001086057 A JP 2001086057A JP 25934699 A JP25934699 A JP 25934699A JP 25934699 A JP25934699 A JP 25934699A JP 2001086057 A JP2001086057 A JP 2001086057A
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岡 秀 浩 松
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戸 一 郎 瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を複雑にすることなく、制御局から基地
局に送信される送信信号の位相および振幅調整を行うこ
とができる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 本発明の無線通信システムは、光ファイ
バで接続された基地局2と制御局3を有し、制御局3か
ら基地局2に伝送された送信信号は、合成器6a〜6c
で受信信号と合成された後、パイロット信号挿入器でパ
イロット信号が挿入されて周波数多重化され、光信号に
変換されて制御局にフィードバックされる。制御局内の
校正係数演算回路は、フィードバック信号検出器で検出
されたパイロット信号に基づいて、受信系の相対位相差
と相対振幅変動量を演算し、その演算結果により、送信
信号の相対位相差と相対振幅変動量を校正するための校
正係数を演算する。校正係数で送信信号の位相および振
幅を調整することにより、通信中であっても、簡易かつ
精度よく校正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体と無線通信
を行うためのアレーアンテナを有する無線基地局と、無
線基地局の制御を行う制御局との間で、光ファイバ等の
有線通信媒体を介してデータ通信を行う無線通信システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】比較的カバーエリアの狭い複数の無線基
地局と一つの集中制御局とを光ファイバで接続し、各基
地局と制御局の間で無線信号を光信号に変換して伝送す
るROF(Radio On Fiber) システムは、信頼性および広帯
域性の面で優れ、また、緻密なサービスを行うことがで
きるため、FTTH (Fiber To The Home) や加入者系無線
や、ITS(Intelligent Transport System) 用のインフラ
として有効である。
【0003】特に、ROF システムを構築する場合に、制
御局に変復調器や制御装置を設けて、各基地局を必要最
小限の装置構成とすれば、基地局の簡素化、小型化およ
び低コスト化が可能になる。このため、多数の基地局を
道路沿い、地下街、トンネル等に配置することができ、
効率的でかつ経済的なインフラ構築が可能となる。
【0004】一方、基地局のアンテナとして、所望の端
末局に対して指向性を持たせたり、あるいは他局からの
干渉を抑圧したりして、任意の形状のカバーエリアを形
成するアダプティブアンテナ技術が注目されている。
【0005】アダプティブアンテナ技術は、複数のアン
テナ素子から送受信される信号に位相および振幅に関す
る重み付けを行って放射パターンを制御するものであ
る。放射パターンの制御方式として、主に、増幅器や移
相器などのアナログ素子による重み付けを行う手法と、
ディジタル信号に変換した後にディジタル信号処理によ
り複素重み付けを行う手法がある。
【0006】このアダプティブアンテナを基地局に備
え、ROF 技術を用いて制御局と接続する無線通信システ
ムがいくつか報告されている(例えば、特開平5-102894
や特開平10-145286)。アダプティブアンテナを有する
無線通信システムでは、アンテナ素子ごとに異なる無線
信号を、基地局と制御局間で相対位相差と相対強度差を
維持したまま伝送する技術が必要となる。
【0007】このため、従来の報告では、ROF の伝送形
態として、無線信号に周波数変換以外の信号処理を施さ
ない波長多重伝送、あるいは、各ブランチにそれぞれ光
ファイバを割り当てる手法が取られている。以下では、
一つのアンテナ素子から送受信される信号を処理する系
のことをブランチと呼ぶことにする。
【0008】各ブランチごとに光ファイバを設ける手法
では、基地局と制御局を接続する光ファイバの本数が大
幅に増加するため、光ファイバの利用効率が低くなると
ともに、複数の基地局と接続される制御局側の光伝送系
の構成が複雑化し、規模も大きくなる。すなわち、アダ
プティブアンテナを有する無線通信システムに対するRO
F 技術は、光伝送系部分の構成要素が複雑かつ大規模に
なるという問題があり、基地局及び制御局の構成を簡易
・小型化するのが難しい。
【0009】これに対して、光ファイバによる伝送系に
おいて、一つの光源によって複数の無線信号を周波数軸
で多重化する方式として、サブキャリア多重伝送(SCM)
が知られている。ROF の実現方法として、SCMを用いる
と、必要な光ファイバが送受信あわせて一本ですむた
め、システム構築が低コスト化でき、また、光合波器・
光分波器が不要でかつ光源が一つですむ等のメリットが
ある。それゆえ、各ブランチの送受信信号を一旦周波数
変換し、それぞれにサブキャリアを割り当てて光ファイ
バ内を伝送する方式が有効である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
二つの手法では、各アンテナ素子にE/O 変換器(電気/光
変換器) とO/E 変換器(光/電気変換器) の対を割り当て
るため、基地局及び制御局には、ブランチ数分の対が必
要となる。つまり、基地局及び制御局の光伝送部の構成
要素が大幅に増加し、構成が複雑化して大きくなるとい
う問題がある。
【0011】また、基地局と制御局間で波長多重伝送を
行う場合には、光合波器、光分波器、および光源の波長
制御器等の構成を追加する必要があり、非常に高価なシ
ステムになってしまう。
【0012】また、SCMを用いる方式では、基地局-制御
局間でキャリア同期とタイミング同期をとらなければ、
多重化された各ブランチの信号を正しく取り出すことが
できないという問題がある。
【0013】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、構成を複雑にすることなく、
制御局から基地局に送信される送信信号の位相および振
幅調整を簡易かつ精度よく行うことができる無線通信シ
ステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、無線通信端末と、この無線
通信端末と無線通信を行う基地局と、この基地局と有線
伝送路を介して接続された制御局とからなる無線通信シ
ステムにおいて、前記基地局は、複数のアンテナ素子か
らなるアレーアンテナと、前記有線伝送路を介して前記
制御局から伝送されてきた前記各アンテナ素子に対応し
た各々の送信信号を、前記有線伝送路を介して前記制御
局にフィードバックするフィードバック手段を有し、前
記制御局は、前記フィードバック手段からフィードバッ
クされた前記各送信信号の中から、少なくとも二つの信
号を比較し、位相差及び又は振幅変動量を検出する比較
検出手段と、前記比較検出手段で検出した位相差及び又
は振幅変動量に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対
応した各々の送信信号を補償する補償手段とを有する。
請求項1の発明では、制御局が基地局に伝送した送信信
号と、そのフィードバック信号とを比較して、位相差お
よび振幅変動量を検出するため、簡易な構成で精度よく
位相および振幅調整を行うことができる。
【0015】請求項2および3の発明では、送信信号を
制御局にフィードバックする際、フィードバック信号に
パイロット信号を挿入するため、このフィードバック信
号により、受信系での相対位相差と相対振幅変動量を検
出することができ、その検出結果により、送信系の相対
位相差と相対振幅変動量を検出することもできる。
【0016】請求項4の発明では、各送信信号の絶対位
相差と絶対振幅変動量を検出することができる。
【0017】請求項5の発明では、各アンテナ素子に対
応する送信信号のいずれかを任意に選択できるため、各
送信信号の絶対位相差と絶対振幅変動量を検出すること
ができる。
【0018】請求項5〜7の発明では、送信信号を制御
局にフィードバックするための専用伝送媒体を設けるた
め、パイロット信号なしに、相対位相差と相対振幅変動
量を検出することができる。
【0019】請求項8の発明では、位相差と振幅変動量
を補償するための校正係数を加味した重み係数を演算す
るため、送信信号の重み付けと校正をまとめて行うこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した無線通信
システムについて、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
【0021】(第1の実施形態)図1は本発明に係る無
線通信システムの第1の実施形態のブロック図である。
図1のシステムは、アダプティブアンテナ1を有する基
地局2と制御局3とを光ファイバ4で接続し、サブキャ
リア多重伝送を行う例を示している。図1のアダプティ
ブアンテナ1は、3つのアンテナ素子1a〜1cを有す
るが、アンテナ素子1a〜1cの数には特に制限はな
い。
【0022】図1の基地局2は、受信系の構成として、
送受信の切り替えを行うサーキュレータ5a〜5cと、
送受信信号の合成を行う合成器(合成手段)6a〜6c
と、制御局3にフィードバックする送信信号にパイロッ
ト信号を挿入するパイロット信号挿入器(パイロット信
号挿入手段)7と、パイロット信号挿入器7の出力信号
を増幅するローノイズアンプ8a〜8cと、ローノイズ
アンプ8a〜8cの各出力信号をそれぞれ異なる周波数
信号にダウンコンバートする周波数変換器(第1の周波
数変換手段)9a〜9cと、周波数変換器9a〜9cか
ら出力された各周波数信号を多重化する合成器(周波数
多重化手段)10a〜10cと、合成器10a〜10c
で合成された信号を光信号に変換して光ファイバ4を介
して制御局3に伝送する電気/光変換器(第1の電気/
光変換手段)11とを有する。
【0023】また、図1の基地局2は、送信系の構成と
して、制御局3から伝送されてきた光信号を電気信号に
変換する光/電気変換器12と、光/電気変換器12の
出力信号を複数の周波数信号に分配する分配器13と、
分配器13で分配された各周波数信号を無線周波数の信
号に変換する周波数変換器14a〜14cと、周波数変
換器14a〜14cの出力信号を増幅する増幅器15a
〜15cと、増幅器15a〜15cの出力信号をサーキ
ュレータ5a〜5cと合成器6a〜6cに分岐させるカ
ップラ16a〜16cとを有する。
【0024】この他、図1の基地局2は、周波数変換器
9a〜9c,14a〜14cにそれぞれ局部発振信号を
供給する周波数シンセサイザ17を有する。周波数シン
セサイザ17は、それぞれ周波数の異なる信号を出力す
る複数の局部発振器を有するか、あるいは、一つの局部
発振器と、この局部発振器から出力された局部発振信号
を逓倍または分周して複数の周波数信号を出力する分周
器とを有する。
【0025】一方、図1の制御局3は、受信系の構成と
して、基地局2から伝送されてきた光信号を電気信号に
変換する光/電気変換器(光/電気変換手段)21と、
光/電気変換器21の出力信号を複数の信号に分配する
分配器(分配手段)22と、分配器22から出力された
各信号をそれぞれ異なる周波数の信号に変換する周波数
変換器(第3の周波数変換手段)23a〜23cと、周
波数変換器23a〜23cの出力信号に基づいて送信信
号のフィードバック信号を検出するフィードバック信号
検出器(フィードバック手段)24と、フィードバック
信号に基づいて校正係数を演算する校正係数演算回路
(比較手段)25と、校正係数に基づいて送受信用の重
み係数を演算するアダプティブアンテナ重み係数演算回
路(重み係数演算手段)26と、演算された重み係数に
基づいて受信信号の重み付けを行う乗算器(第1の重み
付け手段)27a〜27cと、乗算器27a〜27cの
各出力信号を合成する合成器28と、合成器28で合成
された信号を復調する復調器29とを有する。
【0026】また、図1の制御局3は、送信系の構成と
して、送信用の変調信号を生成する変調器31と、変調
信号を複数に分配する分配器32a〜32cと、分配さ
れた変調信号を重み係数に基づいて重み付けする乗算器
(第2の重み付け手段)33a〜33cと、乗算器33
a〜33cの出力信号をそれぞれ異なる周波数の信号に
変換する周波数変換器34a〜34cと、周波数変換器
34a〜34cの出力信号を多重化する合成器35と、
合成器35で多重化された信号を光信号に変換して光フ
ァイバ4を介して基地局2に伝送する電気/光変換器3
6とを有する。
【0027】この他、図1の制御局3は、周波数変換器
23a〜23c,34a〜34cにそれぞれ局部発振信
号を供給する周波数シンセサイザ37を有する。周波数
シンセサイザ37は、それぞれ周波数の異なる信号を出
力する複数の局部発振器を有するか、あるいは、一つの
局部発振器と、この局部発振器から出力された局部発振
信号を逓倍または分周して複数の周波数信号を出力する
分周器とを有する。本実施形態では、基地局2内の周波
数シンセサイザ17と制御局3内の周波数シンセサイザ
37は、周波数とタイミングの同期が取れていると仮定
する。
【0028】図1の基地局2において、合成器6a〜6
c、パイロット信号挿入器7、ローノイズアンプ8a〜
8c、周波数変換器9a〜9c、合成器9および電気/
光変換器11がフィードバック手段に対応し、周波数変
換器8a〜8c,9a〜9c、合成器10、および電気
/光変換器11が伝送手段に対応する。また、図1の制
御局2において、重み係数演算回路26と乗算器27a
〜27c,33a〜33cとが補償手段に対応し、フィ
ードバック信号検出器24が第1および第2の検出手段
に対応する。
【0029】図1の基地局2は、制御局3から基地局2
に伝送された送信信号を、アレーアンテナ1から放射す
る前に、基地局2内の受信系を介して制御局3にフィー
ドバックする。また、制御局3は、フィードバック信号
のうち2つの信号を比較し、送信信号の相対位相差と相
対振幅変動量を補償するための校正係数を生成する。
【0030】以下、図1の無線通信システムの動作を説
明する。アンテナ素子1a〜1cで受信された信号と制
御局3から基地局2に伝送されてきた送信信号とは、合
成器6a〜6cで合成された後、パイロット信号挿入器
7によりパイロット信号が挿入される。その後、ローノ
イズアンプ8a〜8cを介して周波数変換器9a〜9c
に入力され、各アンテナ素子1a〜1cに対応する各ブ
ランチごとにそれぞれ異なる周波数に変換される。この
とき、光ファイバ4や光源の周波数特性等に応じた中間
周波数に変換するのが望ましい。中間周波数に変換する
ことにより、光伝送系の構成を簡略化することができ
る。周波数変換器9a〜9cの出力信号は、合成器10
にて周波数が多重化された後、電気/光変換器11にて
光信号に変換されて基地局2に伝送される。
【0031】図2は合成器10で周波数多重化された信
号の周波数スペクトル図である。図2に示すように、ア
レーアンテナ1での受信信号と、パイロット信号と、制
御局3からの送信信号とが、それぞれ異なる周波数間隔
で配置され、これらを一群としてサブキャリアf1〜f3
が割り当てられる。なお、周波数変換器9a〜9cの内
部に設けられる不図示の帯域フィルタは、各サブキャリ
アの信号群を通過可能な帯域を持っている必要がある。
【0032】制御局3に伝送されてきた光信号は、制御
局3内の電気/光変換器21にて再び電気信号に変換さ
れた後、分配器22にて複数のブランチ信号に分配され
る。これらブランチ信号は、周波数変換器23a〜23
cにて同一の周波数信号に変換された後、フィードバッ
ク信号検出器24と乗算器27a〜27cに入力され
る。
【0033】フィードバック信号検出器24は、周波数
変換器23a〜23cの各出力信号の中から、制御局3
が送信した送信信号と、パイロット信号と、アダプティ
ブアンテナ1で受信された受信信号とを抽出する。
【0034】校正係数演算回路25は、フィードバック
信号検出器24で抽出された各ブランチの送信信号のう
ち、いずれか一つのブランチの送信信号を基準として、
残りのブランチの送信信号との相対位相差と相対振幅偏
差を検出し、検出結果に応じた校正係数を演算する。
【0035】重み係数演算回路26は、周波数変換器2
3a〜23cの出力信号と、校正係数演算回路25で演
算された校正係数と、ビーム制御のために計算された送
信/受信ウェイトとに基づいて、送信信号に対する重み
係数と受信信号に対する重み係数を演算する。
【0036】乗算器27a〜27cは、周波数変換器2
3a〜23cの出力信号と重み係数演算回路26で演算
された重み係数とを乗算して受信信号の重み付けを行
う。重み付けされた受信信号は、復調器29に入力され
て復調される。
【0037】一方、制御局3内の変調器31で変調され
た送信信号は、乗算器33a〜33cにて、重み係数演
算回路26で演算された重み係数と乗算されて、重み付
けされる。重み付けされた送信信号は、周波数変換器3
4a〜34cにてそれぞれ異なる周波数の信号に変換さ
れた後、合成器35にて周波数多重化される。
【0038】周波数多重化された送信信号は、電気/光
変換器36にて光信号に変換された後、光ファイバ4を
介して基地局2に伝送される。
【0039】基地局2に伝送されてきた光信号は、分配
器13にて複数のブランチ信号に分配され、各ブランチ
信号は周波数変換器14a〜14cに入力されて無線周
波数の信号にアップコンバートされる。
【0040】周波数変換器14a〜14cの各出力信号
は、増幅器15a〜15cに入力されて増幅された後、
カップラ16a〜16cとサーキュレータ5a〜5cを
介してアンテナ素子1a〜1cに入力される。
【0041】次に、図1のフィードバック信号検出器2
4、校正係数演算回路25、および重み係数演算回路2
6の詳細構成および動作について説明する。
【0042】校正係数演算回路25は、図3に詳細構成
を示すように、位相差検出器51と、振幅比検出器52
と、演算器53とを有する。位相差検出器51と振幅比
検出器52の双方には、周波数変換器23a〜23cの
各出力信号がそれぞれ入力される。位相差検出器51は
各出力信号間の位相差を検出し、振幅比検出器52は各
出力信号間の振幅偏差を検出する。
【0043】演算器53は、1番目のブランチを基準と
したときのj番目のブランチの相対位相差をθ1j、相対
振幅比をA1jとした場合、以下の(1)〜(3)式に基
づいて、校正係数C1〜C3を演算する。
【0044】
【数1】 図3の位相差検出器51は、図4に詳細構成を示すよう
に、乗算器61と、低域フィルタ62と、位相識別器6
3とを有する。送信信号とフィードバック信号を乗算器
61で乗算した後、低域フィルタ62で高周波成分を除
去することにより、cosθijに比例した偏差成分を得る
ことができる。
【0045】図3の振幅比検出器52は、図5に詳細構
成を示すように、位相補正器65と、ダイオード66
a,66bと、サンプリング器67a,67bと、割り
算器68とを有する。位相補正器65は、2種類の送信
信号のうち一方の送信信号の位相差補正を行って同相入
力とする。位相補正器65の出力と他方の送信信号は、
それぞれダイオード66a,66bに入力されて包絡線
成分が取り出される。これら包絡線成分はサンプリング
器67a,67bでサンプリングされ、サンプリング出
力の比が割り算器68で得られる。
【0046】図1の重み係数演算回路26は、校正係数
と周波数変換器23a〜23cの各出力信号に基づい
て、所望のアンテナパターンを形成するための送信ウェ
イトw'T1〜w'T3を演算する。送信ウェイトw'T1〜w'
T3は、以下の(4)式で示すように、位相成分ejφi
振幅成分Mとに分離することができる。
【0047】 w'Tj=Mejφi (j=1,2,3) …(4) 結局、送信系のみの位相変動θ'ijは、θ'ij=θij−φ
i−φij、振幅変動A'ijは、A'ij=Aij/(M・Bij)
で求められるので、補償すべき送信系の校正係数C
Tは、(5)〜(7)式のようになる。
【数2】 (5)〜(7)式により、乗算器33a〜33cで重み
付けされる校正値を含んだ送信信号に対する重み係数
は、(8)式のようになる。
【0048】 wTi= w'Ti・CTi (i=1,2,3) …(8) 上述した(5)〜(8)式で示すような重み付けを行う
ことにより、アンテナ端から送信される地点で、所望の
ビームパターンを形成する信号が得られる。
【0049】同様に、受信系の校正係数CRiは、以下の
(9)〜(11)式で表される。
【0050】
【数3】 図1の校正係数演算回路25は、上述した(5)〜
(7)式に基づいて送信系の校正係数を演算するととも
に、上述した(9)〜(11)式に基づいて受信系の校
正係数を演算する。また、重み係数演算回路26は、上
述した(8)式に基づいて送信信号に対する重み係数を
演算し、同様にして受信信号に対する重み係数も演算す
る。
【0051】次に、パイロット信号挿入器7で挿入され
るパイロット信号について説明する。パイロット信号
は、例えば、PN系列(擬似ランダム雑音系列)等で構
成され、その信号列は制御局3−基地局2間で既知とす
る。また、パイロット信号は、フィードバックされる送
信信号に時分割で挿入したり、周波数分割で挿入するこ
とが可能であるが、いずれの場合も、等振幅の信号を各
ブランチごとに同時に挿入する必要がある。
【0052】このように、パイロット信号としてPN系列
を同時に挿入した場合、フィードバック信号検出器24
で取り込まれた各ブランチのパイロット信号は、相関処
理を行うことにより、図6に示すように、その到達タイ
ミングと相関強度を表すインパルス性の強い相関出力に
なる。この相関出力により、受信系における各ブランチ
間の到達遅延時間差t1, t2を観測でき,変動位相差φij
を求めることができる。また,ピーク値を比較すること
により,受信系の各ブランチ間の相対振幅比Bijを検出
することができる。
【0053】上述した実施形態では,PN 系列のパイロ
ット信号を用いたが,正弦波の搬送波だけをパイロット
信号としてフィードバックしてもよい。この場合、制御
局3のフィードバック信号検出器24は,前述の位相差
検出器の構成と同様に、乗積器と低域フィルタにより、
相対位相差φiと相対強度比Biを推定することができ
る。
【0054】このように、第1の実施形態では、基地局
2から制御局3に対して、送信信号のフィードバック信
号と、アレーアンテナ1での受信信号と、パイロット信
号とを多重化して伝送するため、パイロット信号に基づ
いて、制御局3内で送信信号の相対位相差と相対振幅変
動量を検出することができる。また、パイロット信号を
用いることにより、周波数シンセサイザ17,37から
出力される各局部発振信号の同期確立や、基地局2と制
御局3との間で伝送される各ブランチ信号の同期確立が
可能になる。
【0055】また、第1の実施形態では、図4や図5に
示すような簡易な構成の位相差検出器51や振幅比検出
器52を用いて相対位相差と相対振幅変動量を検出でき
るため、システムの構成を簡略化でき、コストもそれほ
どかからない。また、アダプティブアンテナにおける送
信ビーム制御を精度よく行えるため、高利得かつ狭ビー
ムにより端末局を追尾することができ、一つの基地局2
当たりのカバーエリアを拡大でき、ハンドオフ先基地局
2の回線混雑による呼損率を低く抑えることもできる。
【0056】さらに、メインビームに比べて角度的にセ
ンシティブなヌルの制御を精度よく行えるため、隣接基
地局2や他の基地局2と通信中の端末局への干渉を抑え
ることができ、通信品質を改善できるとともに、システ
ム全体としてのユーザ収容能力の向上が図れる。
【0057】なお、上述した実施形態では、図2に示す
ように、送信信号とパイロット信号を周波数多重する方
式について説明したが、送信信号とパイロット信号を時
分割多重して制御局3にフィードバックする方式を採用
してもよい。
【0058】この方式を採用すれば、周波数変換器の通
過帯域幅を狭くすることができ、また、各コンポーネン
トのわずかな周波数特性の影響による推定誤差の発生を
防止できる。
【0059】また、光ファイバ中では、多重されている
受信信号、送信信号およびパイロット信号を受信後に分
離することは容易なため、通信中でも校正を行うことが
でき、校正のために通信が遮断されるような不具合が起
きなくなる。
【0060】(第2の実施形態)第2の実施形態は、送
信信号の絶対位相を検出するものである。
【0061】図7は本発明に係る無線通信システムの第
2の実施形態のブロック図である。図7では、図1と共
通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相
違点を中心に説明する。
【0062】図7の基地局2は、図1の基地局2と同様
に構成されている。図7の制御局3は、図1の構成に加
えて、重み付けされた送信信号のいずれか一つを選択す
る切替器(制御局内切替手段)71を有する。図7の校
正係数演算回路25は、切替器71で選択された送信信
号と、フィードバック信号検出器24の出力とに基づい
て、送信信号の絶対位相と振幅変動の絶対値を検出す
る。
【0063】図7の校正係数演算回路25の出力CT
(12)式のようになる。
【0064】
【数4】 ここで、θiはi番目のブランチの絶対位相、Aiはi番
目のブランチの絶対振幅変動量、φiはパイロット信号
を基準として求められたi番目の受信ブランチの絶対位
相、Biはパイロット信号を基準として求められたi番
目の受信ブランチの絶対振幅変動量である。
【0065】(12)式に示すように、θiとφiとの差
分を演算することにより、送信信号の絶対位相と絶対振
幅変動量を演算することができる。
【0066】図7の重み係数演算回路26は、以下の
(13)式に基づいて送信信号の重み係数wTiを演算す
る。
【0067】 wTi=w'Ti・CTi (i=1,2,3) …(13) アダプティブアンテナを有する無線通信システムでは、
送信信号の相対位相と相対振幅変動量がわかれば、正し
い送信信号を形成できるが、それ以外の目的で各送信ブ
ランチの絶対位相と絶対振幅変動値を知る必要がある場
合に、上述した第2の実施形態は有効である。
【0068】また、第2の実施形態は、送信信号がフィ
ードバック伝送経路を介して戻ってくるまでの遅延時
間、すなわち位相回転が信号の1シンボル長に比べて十
分短い場合に有効である。
【0069】(第3の実施形態)第3の実施形態は、パ
イロット信号なしで絶対位相差と絶対振幅変動量を検出
するものである。
【0070】図8は本発明に係る無線通信システムの第
3の実施形態のブロック図である。図8では、図7と共
通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相
違点を中心に説明する。
【0071】図8の無線通信システムは、パイロット信
号を伝送しない代わりに、制御局3から基地局2に伝送
された送信信号を制御局3にフィードバックする校正用
の伝送経路を有することを特徴とする。
【0072】図8の基地局2は、制御局3からの送信信
号のいずれか一つを選択する切替器(基地局内切替手
段)72と、切替器72で選択された信号を増幅する増
幅器73と、増幅器73で増幅された信号の周波数を変
換する周波数変換器(第2の周波数変換手段)74と、
周波数変換器74の出力信号を光信号に変換する光/電
気変換器(第2の電気/光変換手段)75とを有する。
【0073】また、図8の制御局3は、基地局2から伝
送されてきた送信信号のフィードバック信号を電気信号
に変換する光/電気変換器(第2の光/電気変換手段)
76を有する。光/電気変換器76の出力信号は、フィ
ードバック信号検出器24に入力される。
【0074】図8の無線通信システムでは、基地局2内
の切替器72と制御局3内の切替器71を順次切り替え
て、送信ブランチを一つずつ校正する。ただし、現在校
正しているアンテナ素子に対応するブランチを、制御局
3と基地局2はともに把握しているものとする。
【0075】また、図8の無線通信システムでは、各送
信ブランチの位相差と振幅変動量は互いに異なっている
が、専用のフィードバック伝送経路の位相差と振幅変動
量は常に共通であるため、校正係数演算回路25で求め
られた各ブランチの校正係数は、ブランチ間で相対的な
値として求められる。図8に示すようなアダプティブア
ンテナを有するシステムでは、相対位相と相対振幅が一
定であればアンテナパターンは一意に定まるため、絶対
的な位相や振幅変動量がわからなくても、校正を正しく
行うことができる。
【0076】また、図8の無線通信システムにおける受
信系の校正は、第1の実施形態と同様に、送信系の校正
が確立した後、基地局2において送信信号を受信系を介
して制御局3にフィードバックし、制御局3で送信信号
に対する重み係数で重み付けした送信信号と比較するこ
とにより、受信系の校正係数を求めることができる。
【0077】このように、第3の実施形態では、パイロ
ット信号を用いることなく相対位相差と相対振幅変動量
を検出できるため、基地局2内でパイロット信号を挿入
して多重化する処理が不要となり、また、制御局3内で
パイロット信号を分離抽出する処理も不要となる。した
がって、システムの構成を簡略化することができる。
【0078】(第4の実施形態)上述した第1〜第3の
実施形態では、重み係数演算回路26にて、校正係数を
加味した送信信号に対する重み係数を生成して送信信号
の重み付けを行う例を説明したが、送信ウェイトによる
送信信号の重み付けとは別個に、校正係数による送信信
号の重み付けを行ってもよい。
【0079】図9は本発明に係る無線通信システムの第
4の実施形態のブロック図である。図9では図7と共通
する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違
点を中心に説明する。
【0080】図9の基地局2は、図7と同様に構成され
ている。また、図9の制御局3内の校正係数演算回路2
5は、図7と同様の処理を行うが、その処理結果は、重
み係数演算回路26ではなく、送信系に新たに設けられ
た乗算器(第3の重み付け手段)77a〜77cに供給
される。
【0081】また、重み係数演算回路26は、校正係数
演算回路25で演算された校正係数を考慮に入れずに、
送信ウェイトと受信ウェイトを演算する。乗算器33a
〜33cは、送信ウェイトに基づいて送信信号の重み付
けを行う。また、新たに追加された乗算器77a〜77
cは、重み付けされた送信信号に対して、校正係数に基
づいてさらに重み付けを行う。
【0082】なお、上述した図8の無線通信システムに
ついても、図9と同様に、送信ウェイトによる重み付け
と校正係数による重み付けとを別々に行ってもよい。
【0083】図10は図8を変形した無線通信システム
のブロック図である。図10の基地局2は、図8と同様
に構成されている。また、図10の制御局3内の重み係
数演算回路26は、校正係数演算回路25で演算された
校正係数を考慮に入れずに、送信ウェイトと受信ウェイ
トを演算する。乗算器33a〜33cは、送信ウェイト
に基づいて送信信号の重み付けを行う。また、新たに追
加された乗算器77a〜77cは、重み付けされた送信
信号に対して、校正係数に基づいてさらに重み付けを行
う。
【0084】このように、第4の実施形態では、送信ウ
ェイトによる重み付けと、校正係数による重み付けとを
別々に行うため、どちらか一方のみを行うようにするこ
とも可能になる。
【0085】(その他の実施形態)上述した各実施形態
では、ROF内の伝送方式として副搬送波多重(SC
M)方式を用いる例を説明したが、SCM以外の伝送方
式、例えば、波長多重伝送方式、複数の光ファイバをそ
れぞれ別々のブランチに割り当てる方式、時分割多重伝
送方式、符号分割多重方式による方法等でも同様のシス
テムを構築できる。
【0086】また、上述した各実施形態において、送信
用の光ファイバケーブルと受信用の光ファイバケーブル
とを別個に設けてもよいが、送受信信号は時分割複信ま
たは周波数分割複信されるので、1本の光ファイバで送
受信を行ってもよい。
【0087】さらに、上述した実施形態では、基地局2
と制御局3を接続する有線通信媒体として光ファイバを
用いる例を説明したが、同軸ケーブルやイーサネットケ
ーブル等を用いたシステムでも、同様の校正処理を行う
ことができ、同様の効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、制御局から基地局に伝送された送信信号を制御局
にフィードバックさせ、送信信号とフィードバックされ
た信号との比較結果、またはフィードバックされた信号
のいずれか2つの信号の比較結果に基づいて、送信信号
の位相および振幅調整を行うため、制御局および基地局
内を送信信号が伝搬する間に生じた位相差や振幅変動量
を簡易かつ精度よく校正することができる。
【0089】また、本発明によれば、通信中においても
校正処理を行えるため、校正のために通信が遮断される
おそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線通信システムの第1の実施形
態のブロック図。
【図2】合成器で周波数多重化された信号の周波数スペ
クトル図。
【図3】校正係数演算回路の詳細構成を示すブロック
図。
【図4】位相差検出器の詳細構成を示すブロック図。
【図5】振幅比検出器の詳細構成を示すブロック図。
【図6】パイロット信号の到達タイミングと相関強度を
示す図。
【図7】本発明に係る無線通信システムの第2の実施形
態のブロック図。
【図8】本発明に係る無線通信システムの第3の実施形
態のブロック図。
【図9】本発明に係る無線通信システムの第4の実施形
態のブロック図。
【図10】第4の実施形態の変形例を示すブロック図。
【符号の説明】
1 アレーアンテナ 1a〜1c アンテナ素子 2 基地局 3 制御局 4 光ファイバ 5a〜5c サーキュレータ 6a〜6c,10a〜10c,28,35 合成器 7 パイロット信号挿入器 8a〜8c ローノイズアンプ 9a〜9c,14a〜14c,23a〜23c,34a
〜34c 周波数変換器 11,36a〜36c 電気/光変換器 12,21 光/電気変換器 13,22,32a〜32c 分配器 15 増幅器 16a〜16c カップラ 17 周波数シンセサイザ 24 フィードバック信号検出器 25 校正係数演算回路 26 重み係数演算回路 27a〜27c,33a〜33c 乗算器 29 復調器 31 変調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/00 H04B 9/00 A 5K072 H04J 1/02 H04Q 7/04 A H04Q 7/22 7/24 7/26 7/30 (72)発明者 村 上 康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 EA04 FA17 FA20 FA24 FA25 FA26 FA32 HA05 HA10 5K002 AA01 AA03 CA17 FA01 5K022 AA07 AA11 5K059 AA08 BB08 CC03 5K067 AA42 EE02 EE10 EE16 EE32 EE37 JJ13 KK02 5K072 AA19 BB13 BB25 DD11 DD16 DD19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線通信端末と、この無線通信端末と無線
    通信を行う基地局と、この基地局と有線伝送路を介して
    接続された制御局とからなる無線通信システムにおい
    て、 前記基地局は、 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナと、 前記有線伝送路を介して前記制御局から伝送されてきた
    前記各アンテナ素子に対応した各々の送信信号を、前記
    有線伝送路を介して前記制御局にフィードバックするフ
    ィードバック手段を有し、 前記制御局は、 前記フィードバック手段からフィードバックされた前記
    各送信信号の中から、少なくとも二つの信号を比較し、
    位相差及び又は振幅変動量を検出する比較検出手段と、 前記比較検出手段で検出した位相差及び又は振幅変動量
    に基づいて、前記複数のアンテナ素子に対応した各々の
    送信信号を補償する補償手段とを有することを特徴とす
    る無線通信システム。
  2. 【請求項2】前記フィードバック手段は、 前記複数のアンテナ素子への各送信信号に、位相及び又
    は振幅が既知のパイロット信号をそれぞれ挿入するパイ
    ロット信号挿入手段と、 前記パイロット信号挿入手段の各出力信号を多重化して
    前記有線伝送路を介して前記制御局に伝送する伝送手段
    と、を更に有し、 前記比較検出手段は、 前記パイロット信号に基づいて、前記基地局から前記制
    御局への受信系経路の位相差及び又は振幅変動量を検出
    する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段の検出結果に基づいて、前記制御局
    から前記基地局への送信系経路の位相差及び又は振幅変
    動量を検出する第2の検出手段と、を有することを特徴
    とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】前記フィードバック手段は、 前記複数のアンテナ素子への各送信信号と、対応する前
    記アンテナ素子での受信信号とを合成する合成手段と、 前記合成手段により合成された各信号に、位相及び又は
    振幅が既知のパイロット信号をそれそれ挿入するパイロ
    ット信号挿入手段と、 前記パイロット信号挿入手段の各出力信号を、それぞれ
    異なる周波数の信号に変換する複数の第1の周波数変換
    手段と、 前記複数の第1の周波数変換手段の各出力信号を多重化
    する周波数多重化手段と、 前記周波数多重化手段で多重化された信号を光変調して
    前記有線伝送路を介して前記制御局に伝送する電気/光
    変換手段と、を有し、 前記制御局は、 前記電気/光変換手段から前記有線伝送路を介して伝送
    されてきた光信号を電気信号に変換する光/電気変換手
    段と、 前記光/電気変換手段で変換された電気信号をそれぞれ
    異なる複数の周波数の信号に分配する分配手段と、 前記分配手段で分配された各信号を同一周波数の信号に
    変換する複数の第2の周波数変換手段と、を有し、 前記比較検出手段は、 前記複数の第2の周波数変換手段の各出力信号の中か
    ら、前記パイロット信号と前記複数のアンテナ素子への
    送信信号のフィードバック信号とを抽出する抽出手段
    と、 前記パイロット信号に基づいて、前記基地局から前記制
    御局への受信系経路の位相差及び又は振幅変動量を検出
    する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段の検出結果に基づいて、前記制御局
    から前記基地局への送信経路の位相差及び又は振幅変動
    量を検出する第2の検出手段と、を有することを特徴と
    する請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】無線通信端末と、この無線通信端末と無線
    通信を行う基地局と、この基地局と有線伝送路を介して
    接続された制御局とからなる無線通信システムにおい
    て、 前記基地局は、 複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナと、 前記有線伝送路を介して前記制御局から伝送されてきた
    前記アンテナ素子に対応した各々の送信信号を、前記有
    線伝送路を介して前記制御局にフィードバックするフィ
    ードバック手段を有し、 前記制御局は、 前記複数のアンテナ素子に対応した前記各送信信号の少
    なくともいずれか一つと前記フィードバック手段からフ
    ィードバックされた信号の少なくともいずれか一つとを
    比較し、両者の絶対位相差及び又は絶対振幅変動量を検
    出する比較検出手段と、 前記比較検出手段の比較結果に基づいて、前記複数のア
    ンテナ素子に対応した各々の送信信号を補償する補償手
    段と、を有することを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】前記制御局は、 前記複数のアンテナ素子に対応した各々の送信信号のい
    ずれか一つを選択する制御局内切替手段を有し、 前記比較検出手段は、前記制御局内切替手段で選択され
    た送信信号と、該送信信号に対応する前記フィードバッ
    ク手段からフィードバックされた信号とに基づいて、該
    送信信号の絶対位相差及び又は絶対振幅変動量とを検出
    することを特徴とする請求項4記載の無線通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記フィードバック手段は、前記複数のア
    ンテナ素子に対応した各々の送信信号のうちいずれか一
    つを選択して前記制御局にフィードバックする専用伝送
    経路を有し、 前記比較検出手段は、前記専用伝送経路を介して前記制
    御局にフィードバックされた信号と、該信号に対応する
    送信信号とを比較し、該送信信号の絶対位相差及び又は
    絶対振幅変動量を検出することを特徴とする請求項4記
    載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】前記フィードバック手段は、 前記複数のアンテナ素子に対応した各々の送信信号と、
    対応する前記アンテナ素子での受信信号とを合成する合
    成手段と、 前記合成手段により合成された各信号を、それぞれ異な
    る周波数の信号に変換する複数の第1の周波数変換手段
    と、 前記複数の第1の周波数変換手段の各出力信号を多重化
    する周波数多重化手段と、 前記周波数多重化手段で多重化された信号を光変調して
    前記有線伝送路を介して前配制御局に伝送する第1の電
    気/光変換手段と、 前記複数のアンテナ素子への各送信信号のうちいずれか
    一つを選択する基地局内切替手段と、 前記基地局内切替手段で選択された送信信号を周波数変
    換する第2の周波数変換手段と、 前記第2の周波数変換手段の出力信号を光変調して前記
    専用伝送路を介して前記制御局に伝送する第2の電気/
    光変換手段と、を有し、 前記制御局は、 前記第1の電気/光変換手段から前記有線伝送路を介し
    て伝送されてきた光信号を電気信号に変換する第1の光
    /電気変換手段と、 前記第1の光/電気変換手段で変換された電気信号を複
    数の周波数信号に分配する分配手段と、 前記分配手段で分配された各信号を同一周波数の信号に
    変換する複数の第3の周波数変換手段と、 前記第2の電気/光変換手段から前記専用伝送路を介し
    て伝送されてきた光信号を電気信号に変換する第2の光
    /電気変換手段と、 前記複数のアンテナ素子に対応した各々の送信信号のい
    ずれか一つを選択する制御局内切替手段と、を有し、 前記比較検出手段は、前記基地局内切替手段および前記
    制御局内切替手段を順次に切り替えて、前記アンテナ素
    子のそれぞれごとに、該信号に対応する送信信号と前記
    第2の光/電気変換手段の出力信号とを比較し、該送信
    信号の絶対位相差及び又は絶対振幅変動量を検出するこ
    とを特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】前記アレーアンテナは、送受信ビームの指
    向性を変更可能なアダプティブアンテナであり、 前記制御局は、 前記アダプティブアンテナの指向性を変更するため、前
    記各アンテナ素子に対する位相及び振幅に関するアダプ
    ティブアンテナ重み係数を演算するアダプティブアンテ
    ナ重み係数演算手段とを更に具備し、 前記補償手段は、 前記比較検出手段の比較結果に基づいて、前記複数のア
    ンテナ素子に対応した各々の送信信号の位相差及び又は
    振幅変動量を推定するための校正係数を演算する校正係
    数演算手段と、 前記アダプティブアンテナ重み係数と前記校正係数を基
    づいて送信重み係数と受信重み係数とを演算する重み係
    数演算手段と、 前記受信重み係数に基づいて、前記複数のアンテナ素子
    での受信信号の重み付けを行う第1の重み付け手段と、 前記送信重み係数に基づいて、前記複数のアンテナ素子
    への送信信号の重み付けを行う第2の重み付け手段とか
    らなることを特徴とする請求項4記載の無線通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記有線伝送路は、光ファイバを用いた伝
    送路であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の無線通信システム。
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