JP2001085090A - カードエッジコネクタ - Google Patents

カードエッジコネクタ

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JP2001085090A
JP2001085090A JP26192299A JP26192299A JP2001085090A JP 2001085090 A JP2001085090 A JP 2001085090A JP 26192299 A JP26192299 A JP 26192299A JP 26192299 A JP26192299 A JP 26192299A JP 2001085090 A JP2001085090 A JP 2001085090A
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JP
Japan
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card edge
contact
edge connector
metal
wiring
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JP26192299A
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Inventor
Yukiharu Takeuchi
之治 竹内
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅及びピッチの小さいコンタクトを備え、該
コンタクトがプレス加工やエッチング加工を用いずに作
製されるカードエッジコネクタを提供すること。 【解決手段】 受容孔308内に、該受容孔308の一
側部に一面が一致するように基板311を設け、前記基
板の他面に、導電性の金属から成る配線312を配列的
に設け、前記配線312上に、金属線314と該金属線
314を覆い該金属線314よりも大きいヤング率の金
属皮膜315とを有するコネクタ309を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードやメモ
リカード等のカード状の接続対象物を受容し、それらを
プリント基板等に実装するためのカードエッジコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例に係るカードエッジコネクタを、
図1を参照しながら説明する。図1は、従来例に係るカ
ードエッジコネクタの斜視図である。図1において、1
01はICカードやメモリカード等のカード状の接続対
象物であり、その一端には複数の導電性のパッド103
から成るカードエッジ部102が形成されている。
【0003】そして、106は合成樹脂等から成るハウ
ジングであり、その上部には接続対象物101を受容す
るための受容孔104が開口されている。また、受容孔
104の内部には、図示を省略する複数のコンタクトが
配列的に設けられ、該コンタクトの端子部105aがハ
ウジングの下部から突出している。コンタクトは弾性を
有する導電性の金属から成り、それは接続対象物のパッ
ド103と摺接するように設けられている。コンタクト
の端子部105aは、プリント基板107のスルーホー
ル107aに挿入された後はんだ付けされる。これによ
り、ハウジング106がプリント基板107に電気的か
つ機械的に接続される。
【0004】従来例に係るカードエッジコネクタは、こ
れら受容孔104が形成されたハウジング106と、複
数のコンタクトとで構成される。そして、接続対象物1
01をカードエッジコネクタの受容孔104に圧入する
ことにより、パッド103とコンタクトとが圧接され、
接続対象物101とカードエッジコネクタとが電気的か
つ機械的に接続される。
【0005】図2は、従来例に係るカードエッジコネク
タの一部切欠き斜視図である。図2において、105は
先に説明したコンタクトであり、D1は隣り合うコンタ
クト間のピッチ(間隔)である。そして、D2はコンタ
クト105の幅である。これらのD1及びD2は、接続
対象物101のパッド103のピッチ及び幅にそれぞれ
等しくなければならない。
【0006】従って、ICやメモリ等の半導体素子が接
続対象物101上に高密度で実装されてパッド103の
ピッチと幅がそれぞれ微細化される場合、それに伴いコ
ンタクト105のピッチD1及び幅D2も小さくしなけ
ればならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
よると、このコンタクト105は導電性の金属をプレス
等の機械加工をしたり、エッチング加工をすることによ
り作製されている。このような加工の仕方により、幅D
2の小さいコンタクト105を作製し、それを狭ピッチ
で配列的に設けるのは非常に困難である。具体的には、
プレス加工やエッチング加工では、ピッチD1を400
μより小さくすることができず、幅D2を200μより
も小さくすることができない。
【0008】そのため従来技術では、半導体素子の接続
対象物への高密度実装技術が進み、それに伴い該接続対
象物のカードエッジ部の端子パッドが微細化される場合
に、それに対応することが可能なカードエッジコネクタ
を提供することができないという問題がある。本発明は
係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、幅
及びピッチの小さいコンタクトを備え、該コンタクトが
プレス加工やエッチング加工を用いずに作製されるカー
ドエッジコネクタを提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、第1の
発明である、カード状の接続対象物の一縁部に複数の導
電性のパッドを配列的に形成して成るカードエッジ部を
概略矩形長溝状の受容孔に挿入し、前記接続対象物のパ
ッドと、該パッドに対応して前記受容孔内に配列的に設
けられた弾性を有する導電性のコンタクトとを圧接させ
て電気的に導通させるようにしたカードエッジコネクタ
において、前記受容孔内に、該受容孔の一側部に一面が
一致するように基板を設け、前記基板の他面に、導電性
の金属から成る配線を配列的に設け、前記配線上に、金
属線と該金属線を覆い該金属線よりも大きいヤング率の
金属皮膜とを有するコンタクトを設けたことを特徴とす
るカードエッジコネクタによって解決する。
【0010】または、第2の発明である、カード状の接
続対象物の一縁部に複数の導電性のパッドを配列的に形
成して成るカードエッジ部を概略矩形長溝状の受容孔に
挿入し、前記接続対象物のパッドと、該パッドに対応し
て前記受容孔内に配列的に設けられた弾性を有する導電
性のコンタクトとを圧接させて電気的に導通させるよう
にしたカードエッジコネクタにおいて、前記受容孔内
に、該受容孔内の互いに対向する2つの側部にそれぞれ
の一面が一致し、それぞれの他面が互いに対向するよう
に2つの基板を設け、前記2つの基板のそれぞれの他面
に、導電性の金属から成る配線を配列的に設け、前記配
線上に、金属線と該金属線を覆い該金属線よりも大きい
ヤング率の金属皮膜とを有するコンタクトを設けたこと
を特徴とするカードエッジコネクタによって解決する。
【0011】または、第3の発明である、端子用金属線
と該端子用金属線を覆う前記金属皮膜とを有する端子
が、その一端が前記カードエッジコネクタの底部から突
出するように前記配線に取りつけられることを特徴とす
る第1の発明又は第2の発明に記載のカードエッジコネ
クタによって解決する。または、第4の発明である、カ
ード状の接続対象物の一縁部に複数の導電性のパッドを
配列的に形成して成るカードエッジ部を概略矩形長溝状
の受容孔に挿入し、前記接続対象物のパッドと、該パッ
ドに対応して前記受容孔内に配列的に設けられた弾性を
有する導電性のコンタクトとを圧接させて電気的に導通
させるようにしたカードエッジコネクタにおいて、前記
受容孔内に、前記カードエッジコネクタの底部から一縁
部が突出し、前記受容孔の一側部に一面が一致するよう
に基板を設け、前記基板の他面に、導電性の金属から成
る配線を配列的に設け、前記基板の一縁部に、前記配線
に連接し、側壁に該配線と電気的に導通する金属膜が形
成された切欠き部を設け、前記配線上に、金属線と該金
属線を覆い該金属線よりも大きいヤング率の金属皮膜と
を有するコンタクトを設けたことを特徴とするカードエ
ッジコネクタによって解決する。
【0012】または、第5の発明である、カード状の接
続対象物の一縁部に複数の導電性のパッドを配列的に形
成して成るカードエッジ部を概略矩形長溝状の受容孔に
挿入し、前記接続対象物のパッドと、該パッドに対応し
て前記受容孔内に配列的に設けられた弾性を有する導電
性のコンタクトとを圧接させて電気的に導通させるよう
にしたカードエッジコネクタにおいて、前記受容孔内
に、前記カードエッジコネクタの底部から一縁部が突出
し、前記受容孔内の互いに対向する2つの側部にそれぞ
れの一面が一致し、それぞれの他面が互いに対向するよ
うに2つの基板を設け、前記2つの基板のそれぞれの他
面に、導電性の金属から成る配線を配列的に設け、前記
2つの基板のそれぞれの一縁部に、前記配線に連接し、
内壁に該配線と電気的に導通する金属膜が形成された切
欠き部を設け、前記配線上に、金属線と該金属線を覆い
該金属線よりも大きいヤング率の金属皮膜とを有するコ
ンタクトを設けたことを特徴とするカードエッジコネク
タによって解決する。
【0013】または、第6の発明である、前記コンタク
トは、前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、前
記固定部に連接され、前記受容孔の上部から下部に向か
い前記基板から離れていく方向に傾斜する第1の傾斜部
と、前記第1の傾斜部に連接され、前記接続対象物に設
けられた複数の導電性のパッドに接触して該パッドと電
気的に導通する接触部と、前記接触部に連接され、前記
受容孔の上部から下部に向かい前記基板に近づいていく
方向に傾斜する第2の傾斜部とを有することを特徴とす
る第1の発明から第5の発明のいずれか一に記載のカー
ドエッジコネクタによって解決する。
【0014】または、第7の発明である、前記コンタク
トは、前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、前
記固定部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向か
い前記基板から離れていく方向に傾斜する第3の傾斜部
と、前記第3の傾斜部に連接され、前記接続対象物に設
けられた複数の導電性のパッドに接触して該パッドと電
気的に導通する接触部と、前記接触部に連接され、前記
受容孔の下部から上部に向かい前記基板に近づいていく
方向に傾斜する第4の傾斜部とを有することを特徴とす
る第1の発明から第5の発明のいずれか一に記載のカー
ドエッジコネクタによって解決する。
【0015】または、第8の発明である、前記コンタク
トは、前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、前
記固定部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向か
って延びる直線部と、前記直線部に連接され、前記受容
孔の下部から上部に向かい前記基板から離れていく方向
に傾斜し、前記接続対象物に設けられた複数の導電性の
パッドに接触して該パッドと電気的に導通する接触部と
を有することを特徴とする第1の発明から第5の発明の
いずれか一に記載のカードエッジコネクタによって解決
する。
【0016】または、第9の発明である、前記複数の配
線の一端部は、前記基板に2列千鳥に配列されることを
特徴とする第1の発明から第8の発明のいずれか一に記
載のカードエッジコネクタによって解決する。または、
第10の発明である、前記配線は、金属箔と、前記金属
線に含まれる金属を少なくとも一つ含み前記金属箔上に
形成される金属膜とを有することを特徴とする第1の発
明から第9の発明のいずれか一に記載のカードエッジコ
ネクタによって解決する。
【0017】または、第11の発明である、前記金属線
及び前記端子用金属線は、同一の金属を含み、 前記配
線は、金属箔と、前記同一の金属を含み前記金属箔上に
形成される金属膜とを有することを特徴とする第3の発
明に記載のカードエッジコネクタによって解決する。ま
たは、第12の発明である、前記金属線及び前記金属膜
は、金を含むことを特徴とする第10の発明に記載のカ
ードエッジコネクタによって解決する。
【0018】または、第13の発明である、前記同一の
金属は金であることを特徴とする第11の発明に記載の
カードエッジコネクタによって解決する。または、第1
4の発明である、前記金属皮膜は、Ni(ニッケル)又
はCo(コバルト)を含むことを特徴とする第1の発明
から第13の発明のいずれか一に記載のカードエッジコ
ネクタによって解決する。
【0019】または、第15の発明である、前記カード
エッジコネクタは、前記接続対象物を所定位置に係止さ
せるラッチ手段を備えることを特徴とする第1の発明か
ら第14の発明のいずれか一に記載のカードエッジコネ
クタによって解決する。
【0020】
【作用】本発明に係るカードエッジコネクタによれば、
図8に例示するように、カード状の接続対象物と該カー
ドエッジコネクタとを電気的かつ機械的に接続させるコ
ンタクト309は、金線314(金属線)と該金線31
4を覆うニッケル合金皮膜315(金属皮膜)とを有し
ており、このニッケル合金にはNi(ニッケル)−Co
(コバルト)合金やNi(ニッケル)−Cr(クロム)
−Mo(モリブデン)合金等がある。そして、これらの
合金中のNi、Co、Cr、及びMoのヤング率は、金
線314(金属線)のそれよりも大きい。
【0021】このようなコンタクトを形成するには、基
板311上に配列的に形成された配線の一端部312a
に金線314(金属線)をワイヤボンディングにより取
りつけ、該金線314(金属線)の表面にニッケル合金
皮膜315(金属皮膜)を形成する。これによると、従
来用いられているエッチング加工やプレス加工を用いず
にコンタクトを形成することができる。従って、これら
従来の加工技術の加工精度よりも高い精度でコンタクト
を形成でき、該コンタクトのピッチ及び幅を従来に比べ
て小さくすることができる。
【0022】更に、ニッケル合金皮膜315(金属皮
膜)の膜中には、金線314(金属線)よりも大きいヤ
ング率を有する金属(Ni、Co、Cr、Mo等)が含
まれているので、コンタクト309が金線314(金属
線)だけから成る場合に比べて該コンタクト309全体
のヤング率を大きくし、弾性を大きくすることができ
る。そして、この弾性により、コンタクト309を接続
対象物に確実に圧接させることができると共に、該コン
タクトの機械的な強度を大きくすることができる。
【0023】また、図14に例示するように、カードエ
ッジコネクタをプリント配線基板等に機械的かつ電気的
に接続する端子401として、ニッケル合金皮膜315
(金属皮膜)で覆われた端子用金線402(端子用金属
線)を用いても良い。このような端子401は、上で説
明したコンタクト309と同様の理由で、ニッケル合金
皮膜315(金属皮膜)が無い場合に比べて機械的に強
固であり、カードエッジコネクタをプリント配線等に機
械的に強固に接続することができる。そして、この端子
401を形成するには、従来用いられているエッチング
加工やプレス加工を用いないので、従来に比べてその加
工精度を高くすることができる。
【0024】または、図17及び図18に例示するよう
に、基板311の一縁部311aに配線312に連接す
るように設けられ、側壁に該配線312と電気的に導通
する金属膜312bを有する切欠き部311bを、上の
端子401に代えて用いても良い。このような切欠き部
311bを用いることにより、端子401を形成する手
間が省け、製造プロセスを簡略化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】(1)本発明の第1の実施の形態
に係るカードエッジコネクタについての説明 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るカードエッジ
コネクタの斜視図である。図3において301はカード
エッジコネクタであり、その上部には受容孔308が開
口されている。また、カードエッジコネクタ301の下
部には、導電性の金属から成る複数の端子306が突出
しており、該端子306がプリント基板307に設けら
れているスルーホール302に挿入、はんだ付けされる
ことにより、カードエッジコネクタ301とプリント基
板307とが機械的かつ電気的に接続される。
【0026】そして303は、ICカードやメモリカー
ド、メモリモジュール等のカード状の接続対象物であ
り、その縁部には複数の導電性のパッド305が配列し
て成るカードエッジ部304が形成されている。カード
エッジコネクタ301の受容孔308に接続対象物30
3を圧入することにより、カードエッジ部304のパッ
ド305と、受容孔308内部に配列的に形成されてい
る複数のコンタクト309とが圧接されることになる。
これにより、接続対象物303がカードエッジコネクタ
301に電気的かつ機械的に接続されることになる。
【0027】図4は、本発明の第1の実施の形態に係る
カードエッジコネクタの一部切欠き斜視図である。図4
において、310は合成樹脂等から成るハウジングであ
り、311はガラス・エポキシ基板やセラミック基板等
の基板である。そして、基板311上には、導電性の金
属から成る配線312が配列的に形成されている。更
に、複数ある配線312には、その各々の一端部312
aに導電性の金属から成るコンタクト309が形成され
ている。
【0028】図4に示されるように、基板311は受容
孔308内に2つ設けられ、それは、2つの基板311
のそれぞれの一面が、受容孔308の対向する側部にそ
れぞれ一致するようにしてある。そのため、2つの基板
311それぞれの他面は互いに対向することになり、そ
れぞれの他面に形成されている配線312、及びコンタ
クト309もそれぞれ対向することになる。
【0029】また、図4においてD3は、隣り合うコン
タクト309同士のピッチ(間隔)である。そして、複
数の配線312の各々の一端部312aは、それらが2
列千鳥状になるように基板311上に形成されている。
このようにすることにより、千鳥状でない場合に比べ
て、ピッチD3を小さくすることができる。図5は、本
発明の第1の実施の形態に係るカードエッジコネクタの
断面図である。図5では、対向する2つのコンタクト3
09が示されているが、これら2つのコンタクトはそれ
ぞれ同様の構造を有しているため、以下では図5の右側
に示されているコンタクトについてのみ説明する。
【0030】図5に示されるように、コンタクト309
は配線312の一端部312aに取りつけられている。
そして、コンタクト309は、固定部309aと、この
固定部309aに連接された第1の傾斜部309bと、
この第1の傾斜部309bに連接された接触部309c
と、この接触部309cに連接された第2の傾斜部30
9dとを有している。
【0031】この第1の傾斜部309bは、受容孔30
8の上部から下部に向かい、基板311から離れていく
方向に傾斜している。そして、接触部309cは、基板
311とほぼ平行な方向を向くように形成されている。
また、第2の傾斜部309dは、受容孔308の上部か
ら下部に向かい、基板311に近づいていく方向に傾斜
している。
【0032】固定部309aは、コンタクト309にお
いて、配線312の一端部312aに取りつけられる部
分である。そして、接触部309cは、接続対象物30
3が受容孔308に挿入されている際に該接続対象物の
パッド305と接触し、コンタクト309と接続対象物
とを電気的かつ機械的に接続させるものである。また、
第1の傾斜部309bは、接続対象物303が受容孔3
08に圧入される際に、該接続対象物の所定のパッド3
05に接触部309cをスムーズに案内するものであ
る。そして、第2の傾斜部309dは、挿入された接続
対象物303を取り出す際に、該接続対象物303のパ
ッド305とコンタクトの先端部分309eとの引っか
かりを防ぐためのものである。
【0033】なお、コンタクト309の形状は、図5で
示される形状の他に、図6、又は図7で示される形状も
可能である。図6に示されるコンタクト309は、固定
部309fと、この固定部309fに連接された第3の
傾斜部309gと、この第3の傾斜部309gに連接さ
れた接触部309hと、この接触部309hに連接され
た第4の傾斜部309iとを有している。
【0034】図6に示されるように、第3の傾斜部30
9gは、受容孔308の下部から上部に向かい、基板3
11から離れていく方向に傾斜している。そして、接触
部309hは、基板311とほぼ平行な方向を向くよう
に形成されている。更に、第4の傾斜部309iは、受
容孔308の下部から上部に向かい、基板311に近づ
いていく方向に傾斜している。
【0035】ここで、これら固定部309f、第3の傾
斜部309g、接触部309h、第4の傾斜部309i
のそれぞれの機能は、図5に示し説明した固定部309
a、第2の傾斜部309d、接触部309c、第1の傾
斜部309bのそれぞれの機能と同様である。すなわ
ち、固定部309fは、コンタクト309の中で、配線
312の一端部312aに取りつけられる部分である。
そして、接触部309hは、接続対象物303が挿入さ
れている際に該接続対象物のパッド305と接触し、コ
ンタクト309と接続対象物とを電気的かつ機械的に接
続させるものである。また、第4の傾斜部309iは、
接続対象物303が受容孔308に圧入される際に、該
接続対象物の所定のパッド305に接触部309hをス
ムーズに案内するものである。そして、第3の傾斜部3
09gは、挿入された接続対象物303を取り出す際
に、該接続対象物303のパッド305とコンタクト3
09との引っかかりを防ぐためのものである。
【0036】また、図7に示されるコンタクト309
は、固定部309jと、この固定部309jに連接され
た直線部309kと、この直線部309kに連接された
接触部309lとを有している。図7に示されるよう
に、直線部309kは、受容孔308の下部から上部に
向かって延びるように形成されている。そして、接触部
309lは、受容孔308の下部から上部に向かい、基
板311から離れていく方向に傾斜している。
【0037】接触部309lは、接続対象物303が挿
入されている際に該接続対象物のパッド305と接触
し、コンタクト309と接続対象物とを電気的かつ機械
的に接続させるものである。そして、直線部309k
は、それを所望の長さにすることにより、接触部309
lが接続対象物のパッド305と所望の位置で接触する
ようにするものである。
【0038】図8は、本実施形態に係るエッジコネクタ
の拡大断面図であり、それは図5に示されている基板3
11、配線312、端子306、及びコンタクト309
を拡大したものである。なお、以下では、図5に示され
ている基板311、配線312、端子306、及びコン
タクト309の構造について説明するが、図6及び図7
に示される基板311、配線312、端子306、及び
コンタクト309の構造についてもこれと同様の構造を
有している。
【0039】図8において、317は基板311上に形
成されたCu(銅)箔(金属箔)であり、313はNi
(ニッケル)とAu(金)から成るNi/Au膜(金属
膜)である。そして、Ni/Au膜313上には、Ni
(ニッケル)−Co(コバルト)合金、Ni(ニッケ
ル)−Cr(クロム)−Mo(モリブデン)合金等のニ
ッケル合金から成るニッケル合金皮膜(金属皮膜)31
5が形成されている。これら銅箔317、Ni/Au膜
313、及びニッケル合金皮膜315で配線312が構
成される。
【0040】また、導電性の金属から成る端子306
が、はんだ316により配線312の一端に取りつけら
れている。そして、配線312の一端部312aに対応
する部分のNi/Au膜313上には、金線(金属線)
314がワイヤボンディングにより取りつけられてい
る。ここで、金線314をボンディングする際に、Ni
/Au膜313と該金線314それぞれに含まれる金が
溶融するので、該金線314を該Ni/Au膜313上
に密着性良く取りつけることができる。
【0041】そして、金線314の表面には、Ni/A
u膜313上に形成されているものと同様のニッケル合
金皮膜315が形成されており、これにより金線314
が補強されている。そして、この金線314とその表面
上のニッケル合金皮膜315とでコンタクト309が構
成される。なお、本実施形態においては、金線314の
直径は約28μ程度でり、ニッケル合金皮膜315で覆
われたコンタクト309の直径は約70μ程度である。
【0042】ここで、このニッケル合金皮膜315に用
いられるNi−Co合金やNi−Cr−Mo合金等のニ
ッケル合金に含まれるNi、Co、Cr、及びMoのヤ
ング率はそれぞれ207×109 N/m2 、211×1
9 N/m2 、248×10 9 N/m2 、及び324×
109 N/m2 であり、これらの値は金線314のヤン
グ率80×109 N/m2 よりも大きい値である。その
ため、ニッケル合金皮膜315が形成されていない場合
に比べて、コンタクト309全体のヤング率が大きくな
り、コンタクト309は大きな弾性を有することにな
る。そして、この弾性により、コンタクト309の機械
的な強度を強くすることができると共に、接続対象物3
03のパッド305(図3参照)と、コンタクト309
とを確実に圧接させることができる。
【0043】また、このようなコンタクト309は、以
下で説明するように、従来用いられているプレス加工や
エッチング加工を用いずに形成することができるので、
そのピッチ及び幅は、従来に比べて小さいものとなる。
次に、上のようなコンタクト309の形成方法につい
て、図9(a)〜(d)、図10(a)〜(d)、図1
1、及び図12を参照しながら説明する。図9(a)〜
(d)、及び図10(a)〜(d)は、本実施形態に係
るカードエッジコネクタの形成方法を、コンタクト30
9の形成方法を中心に説明するための断面図である。そ
して、図11、及び図12は、それぞれカードエッジコ
ネクタを形成している途中における、基板311の正面
図、及び斜視図である。なお、以下では、図5に示され
ている基板311、配線312、端子306、及びコン
タクト309の形成方法について説明するが、図6及び
図7に示される基板311、配線312、端子306、
及びコンタクト309の構造についてもこれと同様の方
法で形成される。
【0044】まず、図9(a)に示すように、片面に銅
箔(金属箔)317が形成された基板311を用意す
る。この基板311には、例えば、ガラス・エポキシ基
板やセラミック基板等が用いられる。次に、図9(b)
に示すように、銅箔317上にフォトレジスト318を
塗布する。塗布後、該フォトレジスト318をマスク
(図示せず)を通して露光し、現像する。これにより、
フォトレジスト318に開口部318aが形成される。
【0045】図11は、このときの基板311の正面図
である。このようにして形成された開口部318aの形
状は、後で形成される配線312(図4参照)の形状に
対応するものである。図11に示されるように、配線3
12の一端部312aに対応する部分は、2列千鳥状に
形成されている。これは、配線312の一端部312a
上に後で形成されるコンタクト309のピッチを小さく
するためである。
【0046】続いて、図9(c)に示すように、開口部
318aから露出している銅箔317の表面上に、Ni
(ニッケル)とAu(金)とから成るNi/Au膜(金
属膜)313を形成する。このNi/Au膜313は、
銅箔317上に電解ニッケルめっきによりNi(ニッケ
ル)膜(図示しない)を形成し、次いで該Ni(ニッケ
ル)膜上に電解金めっきによりAu(金)膜を形成する
ことにより形成される。このように電解めっきを行うこ
とにより、開口部318aから露出している銅箔317
の表面上にのみ、Ni/Au膜313を形成することが
できる。そして、このようにAu(金)膜をNi(ニッ
ケル)膜上に形成することにより、銅箔317に含まれ
る銅がAu(金)膜中に拡散するのを防ぐことができ
る。
【0047】次に、図9(d)に示すように、Ni/A
u膜313の表面において、配線312の一端部312
aに対応する部分に、直径が28μ程度の金線(金属
線)314をワイヤボンディングにより取りつける。こ
のとき、先に説明したように、Ni/Au膜313の膜
中と金線314中にそれぞれ含まれるAu(金)によ
り、該金線314を該Ni/Au膜313の表面に密着
性良く取りつけることができる。なお、この金線314
は、ワイヤボンディングを行う際にボンディングツール
(図示せず)の動きを調節することにより、所望の形状
(図5、図6、及び図7に示し、先に説明した形状)に
形成される。
【0048】続いて、図10(a)に示すように、Ni
/Au膜313と金線314それぞれの表面に、ニッケ
ル合金皮膜(金属皮膜)315を形成する。これに用い
るニッケル合金には、例えば、Ni(ニッケル)−Co
(コバルト)合金、Ni(ニッケル)−Cr(クロム)
−Mo(モリブデン)合金等がある。そして、これらの
合金をニッケル合金皮膜(金属皮膜)315に用いる場
合は、これらの合金のめっきによりニッケル合金皮膜
(金属皮膜)315を形成する。
【0049】このようにしてニッケル合金皮膜315で
覆われたコンタクト309の直径は、約70μ程度であ
る。そして、この金線314と、その表面を覆うニッケ
ル合金皮膜315とでコンタクト309が構成される。
次に、図10(b)に示すように、銅箔317上に形成
されているフォトレジスト318を除去する。これによ
り、配線312とならない部分の銅箔317の表面が露
出することになる。
【0050】続いて、図10(c)に示すように、表面
が露出している銅箔312を、エッチングにより除去す
る。このエッチングは、ニッケル合金皮膜315と反応
せず、かつ銅を溶かすような溶液中に、基板311全体
を浸すことにより行われる。このようなエッチングで
は、ニッケル合金皮膜315がエッチングストップ膜と
して機能するので、該ニッケル合金皮膜315に覆われ
ている部分のNi/Au膜313、金線314、及び銅
箔312はエッチングされることは無い。
【0051】これにより、銅箔317、Ni/Au膜3
13、及びニッケル合金皮膜315から成る配線312
と、金線314及びその表面上のニッケル合金皮膜31
5から成るコンタクト309が形成されたことになる。
最後に、図10(d)に示すように、はんだ316を用
いて、配線312の一端に導電性の金属から成る端子3
06を取りつける。
【0052】図12は、このように端子306が取りつ
けられた後の基板311の斜視図である。図12におい
て、D3は隣り合う配線312同士のピッチ(間隔)で
あり、本実施形態ではD3は約75μ程度である。ま
た、D4はコンタクト309の直径であり、それは上で
説明したように約70μ程度である。このようなピッチ
D3、及び直径D4の値は、プレス加工やエッチング加
工を用いる従来技術におけるピッチD1(400μ程
度)、及び幅D2(200μ程度)に比べて、格段に小
さい値となっている。
【0053】この後は、上のようにして形成された端子
306、コンタクト309、及び配線312を備えた基
板311を2つ用意し、それらをコンタクト309が対
向するようにハウジング310(図5参照)に収めるこ
とにより、図5に示されるようなカードエッジコネクタ
が形成される。以上説明したように本発明の第1の実施
の形態に係るカードエッジコネクタによれば、従来技術
におけるようなプレス加工やエッチング加工を用いず
に、ピッチ及び幅の小さいコンタクトを作製することが
できる。すなわち、本実施形態に係るカードエッジコネ
クタでは、ニッケル合金皮膜315で覆われた金線31
4をコンタクトとして用いており、この金線314はボ
ンディングツール(図示せず)の動きを調節することに
より所望の形状にされ、Ni/Au膜313上に取りつ
けられるものであり、それを行うためにプレス加工やエ
ッチング加工を用いる必要は無い。
【0054】また、本願発明者は、金線314の表面
を、該金線よりも大きいヤング率を有する金属皮膜(ニ
ッケル合金皮膜315)で覆い、該金線314を補強す
るようにした。このようにすることで、金属皮膜(ニッ
ケル合金皮膜315)で覆われていない場合に比べて、
コンタクト319の弾性を大きくすることができ、接続
対象物303のパッド305と、コンタクト309とを
確実に圧接させ、電気的に導通させることができる。 (2)本発明の第2の実施の形態に係るカードエッジコ
ネクタについての説明 図13は、本発明の第2の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの断面図である。そして図14は、本実施形
態に係るカードエッジコネクタの拡大断面図であり、そ
れは図13に示される端子401と、コンタクト30
9、基板311、及び配線312を拡大したものであ
る。図13、及び図14において、第1の実施の形態と
同様の部材には第1の実施の形態と同様の参照符号を付
し、以下ではその説明を省略する。
【0055】本実施形態が第1の実施の形態と異なる点
は、第1の実施の形態における端子306に代えて、図
13で示されるような端子401を用いる点であり、そ
の他の点については第1の実施の形態と同様である。図
13に示されるように、端子401の形状はL字型であ
り、その一端が配線312の(図13における)下端に
取りつけられている。この端子401の機能は第1の実
施の形態における端子306のそれと同様であり、それ
は、プリント基板307のスルーホール302に挿入さ
れてはんだ付けされ、カードエッジコネクタ301とプ
リント基板307とを機械的かつ電気的に接続するもの
である。
【0056】そして、この端子401の拡大断面図は、
図14に示される通りである。すなわち、配線312の
(図14における)下端に対応するNi/Au膜313
上(金属膜)に、端子用金線402(端子用金属線)が
ワイヤボンディングにより取りつけられ、該端子用金線
402の表面はニッケル合金皮膜315(金属皮膜)で
覆われる。そして、先に説明した端子401は、この端
子用金線402と、その表面を覆うニッケル合金皮膜3
15とで構成される。
【0057】ここで、第1の実施の形態で説明したよう
に、ニッケル合金皮膜315に用いられるNi−Co合
金やNi−Cr−Mo合金等のニッケル合金に含まれる
Ni、Co、Cr、及びMoのヤング率は、Au(金)
のそれよりも大きい。そのため、端子401は、ニッケ
ル合金皮膜315で覆われていない場合に比べて弾性が
大きくなり、機械的に強固になる。これにより、端子4
01を介してカードエッジコネクタ301をプリント基
板307に機械的に強固に接続することができる。
【0058】また、この端子401は、以下で説明する
ように、従来用いられているプレス加工やエッチング加
工を用いないで形成される。そのため、接続対象物30
3のパッド305の間隔が小さくなり、それに伴いコン
タクト309のピッチや幅(直径)を小さくして微細化
する必要がある場合でも、端子401はそのような微細
化に対応することができるものとなる。
【0059】次に、本実施形態に係るカードエッジコネ
クタの形成方法を、図15(a)〜(d)、及び図16
(a)〜(c)を参照しながら説明する。図15(a)
〜(d)、及び図16(a)〜(c)は、端子401の
形成方法について説明するための断面図である。まず、
図15(a)に示すように、片面に銅箔(金属箔)31
7が形成された、ガラス・エポキシ基板やセラミック基
板等の基板311を用意する。
【0060】次に、図15(b)に示すように、開口部
318aの形成されたフォトレジスト318を銅箔31
7上に形成する。このような開口部318aを形成する
には、フォトレジスト318を銅箔317上に塗布し、
該フォトレジスト318をマスク(図示せず)を用いて
露光し、現像することにより形成される。そして、この
ようにして形成された開口部318aは、配線312と
同様の形状を有している。なお、このときの基板311
の正面図は、第1の実施の形態で説明した図11に示さ
れているものと同様である。
【0061】続いて、図15(c)に示すように、フォ
トレジストの開口部318aから露出している銅箔31
7の表面上に、Ni(ニッケル)膜とAu(金)膜とか
ら成るNi/Au膜(金属膜)313を形成する。この
Ni/Au膜313は、銅箔317上に電解ニッケルめ
っきによりNi(ニッケル)膜(図示しない)を形成
し、次いで該Ni(ニッケル)膜上に電解金めっきによ
りAu(金)膜を形成することにより形成される。そし
て、これらの電解めっきは銅箔317を給電層にして行
われる。このようにAu(金)膜をNi(ニッケル)膜
上に形成することにより、銅箔317に含まれる銅がA
u(金)膜中に拡散するのを防ぐことができる。
【0062】次に、図15(d)に示すように、Ni/
Au膜313表面において配線312の一端部312a
に対応する部分に、直径が28μ程度の金線(金属線)
314をワイヤボンディングにより取りつける。同様
に、配線312の他端に対応する部分のNi/Au膜3
13上に、L字状の端子用金線402(端子用金属線)
をワイヤボンディングにより取りつける。このとき、N
i/Au膜313と金線314、及び端子用金線402
のそれぞれに含まれる金がボンディングする際に溶融す
るので、該金線314、及び端子用金線402をNi/
Au膜313に密着性良く取り付けることができる。
【0063】続いて、図16(a)に示すように、Ni
/Au膜313、金線314、及び端子用金線402そ
れぞれの表面に、ニッケル合金皮膜(金属皮膜)315
を形成する。このニッケル合金皮膜315には、Ni−
Co合金やNi−Cr−Mo合金等が用いられる。この
ニッケル合金皮膜315は、Ni−Co合金めっきやN
i−Cr−Mo合金めっき等を行うことにより形成され
る。このようにして形成された、金線314と、その表
面を覆うニッケル合金皮膜315とでコンタクト309
が構成される。
【0064】次に、図16(b)に示すように、銅箔3
17上に形成されているフォトレジスト318を除去す
る。そして最後に、表面が露出している銅箔317を、
エッチングにより除去する。このエッチングは、ニッケ
ル合金皮膜315と反応せず、かつ銅を溶かすような溶
液中に、基板311全体を浸すことにより行われる。こ
のとき、ニッケル合金皮膜315はエッチングストップ
膜として機能するので、表面が露出している銅箔317
のみが除去され、ニッケル合金皮膜315で覆われてい
る部分は除去されない。
【0065】以上により、端子用金線402と、それを
覆うニッケル合金皮膜315とで構成される端子401
が形成されたことになる。以上説明したように本発明の
第2の実施の形態に係るカードエッジコネクタによれ
ば、第1の実施の形態における端子306に代えて、端
子401を用いる。この端子401を構成する端子用金
線402は、配線312の一端に対応する部分のNi/
Au膜313の膜上にワイヤボンディングにより取りつ
けられるものであり、従来のようにプレス加工やエッチ
ング加工により形成されるものではない。そのため、接
続対象物303のパッド305の間隔が小さくなり、そ
れに伴いコンタクト309のピッチや幅(直径)を小さ
くして微細化する必要がある場合でも、端子401はそ
のような微細化に対応することができるものとなる。
【0066】また、端子用金線402の表面は、ニッケ
ル合金皮膜315で覆われているので、端子401は該
ニッケル合金皮膜315が無い場合に比べて弾性が大き
くなり、機械的に強固になる。このため、カードエッジ
コネクタ301を端子401を介してプリント基板30
7に機械的に強固に接続することができる。なお、本実
施形態におけるコンタクトの形状としては、図13に示
されるものの他に、第1の実施の形態において説明した
図6、又は図7に示される形状でも良い。これらの形状
については第1の実施の形態において既に説明したの
で、本実施形態ではその説明を省略する。また、これら
のコンタクトが従来に比べて微細なものであり、ニッケ
ル合金皮膜315に覆われて補強される点についても第
1の実施の形態で説明した通りである。 (3)本発明の第3の実施の形態に係るカードエッジコ
ネクタについての説明 以下で用いる図面において、第1、又は第2の実施の形
態で用いたのと同様の部材にはそれと同様の参照符号を
付し、以下ではその説明を省略する。
【0067】図17は、本発明の第3の実施の形態に係
るカードエッジコネクタの断面図である。本実施形態が
第1、及び第2の実施の形態と異なる点は、第1の実施
の形態における端子306、及び第2の実施の形態にお
ける端子401を用いず、基板311の一縁部に側壁に
端子用金属膜が形成された切欠き部を設け、該切欠き部
をこれらの端子の代わりに用いる点である。
【0068】図17に示されるように、基板311はハ
ウジング503内に2つ収められており、その各々に形
成されているコンタクト309が対向するようになって
いる。本実施形態においては、コンタクト309、配線
312、基板311、及びハウジング503でカードエ
ッジコネクタ504が構成される。そして、基板311
の一縁部311aがハウジング503の下部から突出し
ている。
【0069】図18は、基板311、配線312、及び
該配線312上に形成されたコンタクト309の斜視図
である。図18に示されるように、基板311の一縁部
311aには切欠き部311bが配線312に連接する
ように形成されている。そして、該切欠き部311bの
側壁には、端子用金属膜312bが配線312と電気的
に導通するように形成されている。
【0070】そして、図17に示されるように、端子用
金属膜312bがプリント基板307に設けられるパッ
ド501とはんだ(図示しない)により接続されること
により、カードエッジコネクタ504とプリント基板3
07とが機械的かつ電気的に接続される。このように、
第1の実施の形態における端子306、及び第2の実施
の形態における端子401を用いないことにより、本実
施形態ではこれらの端子を形成する手間を省くことがで
き、製造プロセスを簡略化することができる。
【0071】次に、このような切欠き部311b、配線
312、端子用金属膜312b、及びコンタクト309
を備えた基板311の形成方法を、図19(a)〜
(d)、図20(a)〜(d)、図21、図22、及び
図23を参照しながら説明する。図19(a)〜
(d)、図20(a)〜(d)、及び図21は、本実施
形態に係るカードエッジコネクタの形成方法について説
明するための断面図である。そして、図22、及び図2
3は、それぞれカードエッジコネクタの形成途中におけ
る基板の正面図、及び斜視図である。
【0072】まず、図19(a)に示すように、片面に
銅箔317の形成されたガラス・エポキシ基板やセラミ
ック基板等の基板311を用意する。次に、図19
(b)に示すように、基板311、及び銅箔317にス
ルーホール311cを形成する。このスルーホール31
1cは、CO2 レーザやYAGレーザ、エキシマレーザ
等を用いるレーザ加工や、機械ドリルを用いるドリル加
工により、基板311と銅箔317を開口することによ
り形成される。
【0073】続いて、図19(c)に示すように、銅箔
317、及びスルーホール311cのそれぞれの表面に
銅めっき膜503を形成する。この銅めっき膜503
は、銅箔317、及びスルーホール311cのそれぞれ
の表面に無電解銅めっき膜(図示せず)を形成し、該無
電解銅めっき膜上に電解銅めっき膜を形成することによ
り形成される。
【0074】このようにして銅めっき膜503を形成し
た後は、該銅めっき膜503上にフォトレジスト318
を塗布し、該フォトレジスト318をマスク(図示せ
ず)を通して露光、現像し、フォトレジスト318に開
口部318aを形成する。このときの基板311の正面
図を、図22に示す。図22に示されるように、開口部
318aの形状は、後で形成される配線312の形状に
対応するものである。
【0075】次に、図19(d)に示すように、露出し
ている銅めっき膜503の表面に、Ni(ニッケル)と
Au(金)とから成るNi/Au膜(金属膜)313を
形成する。このNi/Au膜313は、銅めっき膜50
3上に電解ニッケルめっきによりNi(ニッケル)膜
(図示しない)を形成し、次いで該Ni(ニッケル)膜
上に電解金めっきによりAu(金)膜を形成することに
より形成される。このようにAu(金)膜をNi(ニッ
ケル)膜上に形成することにより、銅めっき膜503に
含まれる銅がAu(金)膜中に拡散するのを防ぐことが
できる。
【0076】続いて、図20(a)に示すように、Ni
/Au膜313表面において配線312の一端部312
aに対応する部分に、直径が28μ程度の金線(金属
線)314をワイヤボンディングにより取りつける。こ
のとき、Ni/Au膜313と金線314のそれぞれに
含まれる金がボンディングする際に溶融するので、該金
線314をNi/Au膜313に密着性良く取り付ける
ことができる。
【0077】次に、図20(b)に示すように、Ni/
Au膜313、及び金線314のそれぞれの表面に、ニ
ッケル合金皮膜(金属皮膜)315を形成する。このニ
ッケル合金皮膜315には、Ni−Co合金やNi−C
r−Mo合金等が用いられる。このニッケル合金皮膜3
15は、Ni−Co合金めっきやNi−Cr−Mo合金
めっき等を行うことにより形成される。このようにして
形成された、金線314と、その表面を覆うニッケル合
金皮膜315とでコンタクト309が構成される。
【0078】続いて、図20(c)に示すように、銅め
っき膜503上に形成されているフォトレジスト318
を除去する。次に、図20(d)に示すように、表面が
露出している銅めっき膜503、及びその下に形成され
ている銅箔317を、エッチングにより除去する。この
エッチングは、ニッケル合金皮膜315と反応せず、か
つ銅を溶かすような溶液中に、基板311全体を浸すこ
とにより行われる。このとき、ニッケル合金皮膜315
はエッチングストップ膜として機能するので、表面が露
出している銅めっき膜503とびその下に形成されてい
る銅箔317のみが除去され、ニッケル合金皮膜315
で覆われている部分は除去されない。
【0079】図23は、このときの基板311の斜視図
である。図23に示されるように、配線312の他端に
は、スルーホール311cが配線312と連接するよう
に形成されている。そして最後に、図21に示されるよ
うに、スルーホール311cの中心を通るように、基板
311を切断する。これにより、スルーホール311c
は切欠き部311bとなる。そして、該切欠き部311
bの側壁には、銅めっき膜503、Ni/Au膜31
3、及びニッケル合金皮膜315から成る端子用金属膜
312bが形成されることになる。
【0080】これにより、図18に示されるような、縁
部311aに複数の切欠き部311bが形成され、その
側壁に端子用金属膜312bが形成された基板311が
完成する。この後は、このようにして形成された基板3
11を2つ用意し、その各々に形成されているコンタク
ト309が対向するようにハウジング503に収めてカ
ードエッジコネクタを完成させる。
【0081】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態に係るカードエッジコネクタによれば、第1の実
施の形態における端子306、及び第2の実施の形態に
おける端子401を用いないことにより、本実施形態で
はこれらの端子を形成する手間を省くことができ、製造
プロセスを簡略化することができる。 (4)本発明の第4の実施形態に係るカードエッジコネ
クタについての説明 本実施形態に係るカードエッジコネクタは、第1、第
2、及び第3の実施の形態に係るカードエッジコネクタ
に、接続対象物を所定位置に係止するためのラッチ片
(ラッチ手段)が設けられたものである。以下では、第
1の実施の形態に係るカードエッジコネクタにこのラッ
チ片が設けられたものについて説明するが、第2、及び
第3の実施形態に係るカードエッジコネクタについても
同様である。
【0082】図24は、本実施形態に係るカードエッジ
コネクタの斜視図である。図24において、第1の実施
の形態と同様の部材には第1の実施の形態と同様の参照
符号を付し、以下ではその説明を省略する。図24にお
いて、601は本実施形態に係るカードエッジコネクタ
であり、それは、第1、第2の実施の形態に係るカード
エッジコネクタ301、又は、第3の実施の形態に係る
カードエッジコネクタ504に、ラッチ片310a(ラ
ッチ手段)を設けたものである。このラッチ片310a
は合成樹脂等から成り、ハウジング310(第3の実施
の形態においてはハウジング503)と共に一体形成さ
れるものである。そして、このラッチ片310aの先端
には、爪部310bが形成されている。また、303a
は、接続対象物303の両側部に形成された切り込みで
あり、それは爪部310bと同様の形状を有している。
【0083】ここで、接続対象物303を受容孔308
の上方からその内部に向かって挿入していくと、やがて
爪部310bと切欠き303aとが同じ高さになり、該
爪部310bが該切り込み303aに係入し、接続対象
物303が所定の位置に係止される。これにより、接続
対象物303がカードエッジコネクタ601に機械的に
確実に接続される。
【0084】以上説明したように、本実施形態に係るカ
ードエッジコネクタによれば、該カードエッジコネクタ
はラッチ片310aを有しており、これにより、ラッチ
片が無い場合に比べて、接続対象物303をエッジコネ
クタ601に機械的に確実に接続することができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカー
ドエッジコネクタによれば、従来用いられているエッチ
ング加工やプレス加工を用いずにコンタクトを形成する
ことができる。そのため、これらの従来の加工技術の加
工精度よりも高い精度でコンタクトを形成することがで
きるので、該コンタクトのピッチ及び幅を従来に比べて
小さくすることができる。
【0086】また、このコンタクトは、金線(金属線)
と該金線を覆うニッケル合金皮膜を有している。このニ
ッケル合金皮膜中には、金線よりも大きいヤング率を有
する金属が含まれているので、コンタクトの弾性を大き
くし、該コンタクトを機械的に強固にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係るカードエッジコネクタの斜視図
である。
【図2】 従来例に係るカードエッジコネクタの一部切
欠き斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの斜視図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの一部切欠き斜視図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの断面図(その1)である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの断面図(その2)である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの断面図(その3)である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの拡大断面図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエッ
ジコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その1)である。
【図10】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その2)である。
【図11】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための正面図
である。
【図12】 本発明の第1の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための斜視図
である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの断面図である。
【図14】 本発明の第2の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの拡大断面図である。
【図15】 本発明の第2の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その1)である。
【図16】 本発明の第2の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その2)である。
【図17】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの断面図である。
【図18】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタについて説明するための斜視図である。
【図19】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その1)である。
【図20】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その2)である。
【図21】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッコネクタの形成方法について説明するための断面図
(その3)である。
【図22】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための正面図
である。
【図23】 本発明の第3の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの形成方法について説明するための斜視図
である。
【図24】 本発明の第4の実施の形態に係るカードエ
ッジコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
101、303 接続対象物、 102、304 カードエッジ部、 103、305 パッド、 104、308 受容孔、 105、309 コンタクト、 105a コンタクトの端子部、 106、310、503 ハウジング、 107、307 プリント基板、 107a、302 プリント基板のスルーホー
ル、 301、504、601 カードエッジコネクタ、 303a、 切り込み、 306、401 端子、 309a、309f、309j コンタクトの固定
部、 309b コンタクトの第1の傾斜部、 309c、309h、309l コンタクトの接触
部、 309d コンタクトの第2の傾斜部、 309e コンタクトの先端部分、 309g コンタクトの第3の傾斜部、 309i コンタクトの第4の傾斜部、 309k コンタクトの直線部、 310a ラッチ片、 310b 爪部、 311 基板、 311a 基板の一縁部、 311b 基板の切欠き部、 311c スルーホール、 312 配線、 312a 配線の一端部、 312b 端子用金属膜、 313 Ni/Au膜(金属膜)、 314 金線(金属線)、 315 ニッケル合金皮膜(金属皮
膜)、 316 はんだ、 317 銅箔(金属箔)、 318 フォトレジスト、 318a フォトレジストの開口部、 402 端子用金線(端子用金属
線)、 501 プリント基板のパッド。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード状の接続対象物の一縁部に複数
    の導電性のパッドを配列的に形成して成るカードエッジ
    部を概略矩形長溝状の受容孔に挿入し、前記接続対象物
    のパッドと、該パッドに対応して前記受容孔内に配列的
    に設けられた弾性を有する導電性のコンタクトとを圧接
    させて電気的に導通させるようにしたカードエッジコネ
    クタにおいて、 前記受容孔内に、該受容孔の一側部に一面が一致するよ
    うに基板を設け、 前記基板の他面に、導電性の金属から成る配線を配列的
    に設け、 前記配線上に、金属線と該金属線を覆い該金属線よりも
    大きいヤング率の金属皮膜とを有するコンタクトを設け
    たことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  2. 【請求項2】 カード状の接続対象物の一縁部に複数
    の導電性のパッドを配列的に形成して成るカードエッジ
    部を概略矩形長溝状の受容孔に挿入し、前記接続対象物
    のパッドと、該パッドに対応して前記受容孔内に配列的
    に設けられた弾性を有する導電性のコンタクトとを圧接
    させて電気的に導通させるようにしたカードエッジコネ
    クタにおいて、 前記受容孔内に、該受容孔内の互いに対向する2つの側
    部にそれぞれの一面が一致し、それぞれの他面が互いに
    対向するように2つの基板を設け、 前記2つの基板のそれぞれの他面に、導電性の金属から
    成る配線を配列的に設け、 前記配線上に、金属線と該金属線を覆い該金属線よりも
    大きいヤング率の金属皮膜とを有するコンタクトを設け
    たことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  3. 【請求項3】 端子用金属線と該端子用金属線を覆う
    前記金属皮膜とを有する端子が、その一端が前記カード
    エッジコネクタの底部から突出するように前記配線に取
    りつけられることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のカードエッジコネクタ。
  4. 【請求項4】 カード状の接続対象物の一縁部に複数
    の導電性のパッドを配列的に形成して成るカードエッジ
    部を概略矩形長溝状の受容孔に挿入し、前記接続対象物
    のパッドと、該パッドに対応して前記受容孔内に配列的
    に設けられた弾性を有する導電性のコンタクトとを圧接
    させて電気的に導通させるようにしたカードエッジコネ
    クタにおいて、 前記受容孔内に、前記カードエッジコネクタの底部から
    一縁部が突出し、前記受容孔の一側部に一面が一致する
    ように基板を設け、 前記基板の他面に、導電性の金属から成る配線を配列的
    に設け、 前記基板の一縁部に、前記配線に連接し、側壁に該配線
    と電気的に導通する金属膜が形成された切欠き部を設
    け、 前記配線上に、金属線と該金属線を覆い該金属線よりも
    大きいヤング率の金属皮膜とを有するコンタクトを設け
    たことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  5. 【請求項5】 カード状の接続対象物の一縁部に複数
    の導電性のパッドを配列的に形成して成るカードエッジ
    部を概略矩形長溝状の受容孔に挿入し、前記接続対象物
    のパッドと、該パッドに対応して前記受容孔内に配列的
    に設けられた弾性を有する導電性のコンタクトとを圧接
    させて電気的に導通させるようにしたカードエッジコネ
    クタにおいて、 前記受容孔内に、前記カードエッジコネクタの底部から
    一縁部が突出し、前記受容孔内の互いに対向する2つの
    側部にそれぞれの一面が一致し、それぞれの他面が互い
    に対向するように2つの基板を設け、 前記2つの基板のそれぞれの他面に、導電性の金属から
    成る配線を配列的に設け、 前記2つの基板のそれぞれの一縁部に、前記配線に連接
    し、内壁に該配線と電気的に導通する金属膜が形成され
    た切欠き部を設け、 前記配線上に、金属線と該金属線を覆い該金属線よりも
    大きいヤング率の金属皮膜とを有するコンタクトを設け
    たことを特徴とするカードエッジコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記コンタクトは、 前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、 前記固定部に連接され、前記受容孔の上部から下部に向
    かい前記基板から離れていく方向に傾斜する第1の傾斜
    部と、 前記第1の傾斜部に連接され、前記接続対象物に設けら
    れた複数の導電性のパッドに接触して該パッドと電気的
    に導通する接触部と、 前記接触部に連接され、前記受容孔の上部から下部に向
    かい前記基板に近づいていく方向に傾斜する第2の傾斜
    部とを有することを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれか一に記載のカードエッジコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトは、 前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、 前記固定部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向
    かい前記基板から離れていく方向に傾斜する第3の傾斜
    部と、 前記第3の傾斜部に連接され、前記接続対象物に設けら
    れた複数の導電性のパッドに接触して該パッドと電気的
    に導通する接触部と、 前記接触部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向
    かい前記基板に近づいていく方向に傾斜する第4の傾斜
    部とを有することを特徴とする請求項1から請求項5の
    いずれか一に記載のカードエッジコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記コンタクトは、 前記配線の一端部に取りつけられる固定部と、 前記固定部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向
    かって延びる直線部と、 前記直線部に連接され、前記受容孔の下部から上部に向
    かい前記基板から離れていく方向に傾斜し、前記接続対
    象物に設けられた複数の導電性のパッドに接触して該パ
    ッドと電気的に導通する接触部とを有することを特徴と
    する請求項1から請求項5のいずれか一に記載のカード
    エッジコネクタ。
  9. 【請求項9】 前記複数の配線の一端部は、前記基板
    に2列千鳥に配列されることを特徴とする請求項1から
    請求項8のいずれか一に記載のカードエッジコネクタ。
  10. 【請求項10】 前記配線は、 金属箔と、 前記金属線に含まれる金属を少なくとも一つ含み前記金
    属箔上に形成される金属膜とを有することを特徴とする
    請求項1から請求項9のいずれか一に記載のカードエッ
    ジコネクタ。
  11. 【請求項11】 前記金属線及び前記端子用金属線
    は、同一の金属を含み、 前記配線は、金属箔と、前記
    同一の金属を含み前記金属箔上に形成される金属膜とを
    有することを特徴とする請求項3に記載のカードエッジ
    コネクタ。
  12. 【請求項12】 前記金属線及び前記金属膜は、金を
    含むことを特徴とする請求項10に記載のカードエッジ
    コネクタ。
  13. 【請求項13】 前記同一の金属は、金であることを
    特徴とする請求項11に記載のカードエッジコネクタ。
  14. 【請求項14】 前記金属皮膜は、Ni(ニッケル)
    又はCo(コバルト)を含むことを特徴とする請求項1
    から請求項13のいずれか一に記載のカードエッジコネ
    クタ。
  15. 【請求項15】 前記カードエッジコネクタは、 前記接続対象物を所定位置に係止させるラッチ手段を備
    えることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれ
    か一に記載のカードエッジコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6971928B2 (en) 2003-10-30 2005-12-06 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Contact and connector utilizing the same
JP2009282951A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Chant Sincere Co Ltd カードリーダー

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US6971928B2 (en) 2003-10-30 2005-12-06 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. Contact and connector utilizing the same
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