JP2001084989A - 電子機器配線材およびそれを用いた二次電池 - Google Patents
電子機器配線材およびそれを用いた二次電池Info
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Abstract
し、且つ安価で軽量な電子機器用配線材と、その電子機
器用配線材を用いた二次電池を提供すること。 【解決手段】銅または、銅合金からなるリード部材3の
両端にニッケルリード部2a、2bを形成して、電子機
器用配線材1としたものである。
Description
材、およびそれを用いた二次電池に係わり、特に、携帯
電話の電子機器に用いられる配線材、およびそれを用い
てなる二次電池に関するものである。とりわけ、ノート
パソコンや携帯電話などの軽量化が求められている電子
機器に使用されるリードに関するものである。
コンや携帯電話などの二次電池の配線材(以下、リード
と示す。)の特性として、比較的良好な導電率と耐食性
を有していることが必要とされ、従来のリード部材とし
ては、図5に示すように、主に厚さが0.1〜0.3mm
程度のニッケルの薄板からなるニッケルリード部材41
が使用されてきた。
部材として使用されてきた経緯は、ニッケルが二次電池
の液漏れに対する耐食性に優れているためである。
強度とともに折り曲げ性に優れていることから、二次電
池パック等の狭く限られた空間において、二次電池と充
電端子および保護回路等を配線する際に、ニッケルリー
ド部材41を折り曲げて配線することが可能であり、狭
いスペースでの配線性に優れている。
性能を有し、従来からリード部材として使用されてきた
ニッケルリード部材41は、ニッケルの導体コストが高
く、一般のリードに使用される銅および銅合金に比べる
と、約3倍も高価であるという欠点がある。近年、ノー
トパソコンや携帯電話については更なる低価格化が求め
られているため、リード部材についてもコスト低減は例
外ではなく、ニッケルよりも経済性に優れた代替材料が
求められている。
化も求められている。例えば、日本国内の携帯電話の重
量は今や70g 以下(電池パックは、30g 以下)が主
流になっており、現在、更なる軽量化が進んでいるとい
った状況にある。この軽量化の要求に対応するには、ニ
ッケルよりも比重の軽い材料を用いる、または、ニッケ
ルよりも導電性に優れた材料を用いて、導体の小型・軽
量化をはかる必要がある。
ニッケルリード部材と同等の信頼性を有し、且つ安価で
軽量な電子機器用配線材を提供することにある。また、
本発明は、かかる電子機器用配線材を用いた二次電池を
提供することにある。
に、請求項1の発明は、銅または銅合金からなるリード
部材の両端にニッケルリード部を形成した電子機器用配
線材である。
らなるリード部材と上記各ニッケルリード部材とを超音
波溶接により接合した請求項1記載の電子機器用配線材
である。
部との溶接部を含む上記リード部全体を絶縁体で被覆し
た請求項2に記載の電子機器用配線材である。
れに対する耐食性に優れた電子機器用配線材を得ること
ができる。
または銅合金からなるリード部材の両端にニッケルリー
ド部を形成してなる電子機器用配線材で構成した二次電
池である。
または銅合金からなるリード部材の両端に超音波接合に
よりニッケルリード部を形成してなる電子機器用配線材
で構成した二次電池である。
池を得ることができる。
を添付図面にも基づいて説明する。
よりも安価で導電性に優れた銅(または銅合金)に着目
し、銅(または、銅合金)をリードの主部材の原料とし
て用いることにした。
に示す。ここで、図1(a)はリード部材3と各ニッケ
ルリード部2a、2bを配置した状態、図1(b)はリ
ード部材3と各ニッケルリード部2a、2bを溶接接合
した状態を示す図である。
の電子機器用配線材1は、銅(または銅合金)からなる
リード部材3の両端にニッケルリード部2a、2bを配
置し、そのリード部材3の両端にニッケルリード部2
a、2bとの重ね合わせ部の一部が、溶接部4a、4b
となる。
きさ(面積)は、電子機器用配線材1と後述する保護回
路および負極との各接合部分の面積に、各重ね合わせ部
の面積をあわせた程度の面積であれば十分である。
部材3を構成する銅(および銅合金)の導電率に応じて
適宜決定されるものである。
銅合金)としては、ニッケルよりも導電性がよければ何
でもよい。軽量化を最大限に求めるならば、純銅が好ま
しい。
の製造の際に用いられ、超音波溶接を行う超音波溶接機
21は、図3に示すように、超音波を発生するホーン2
2と、ホーン22の先端に設けられ、被溶接材(図3中
では、ニッケルリード部2(2a、2b))およびリー
ド部材3に荷重および超音波を付与するチップ23とチ
ップ23とともに被溶接材を挟み込むアンビル24とで
構成されるものであり、チップ23の先端形状は、溶接
するリード部材3の端部形状より小さくすることが好ま
しい。このようにすることにより、リード部材3とニッ
ケルリード部2a、2bとの接続部4a、4bがリード
部材3の縁まで形成されることがなく、溶接部の強度が
向上する。
材であるリード部3を、ニッケルよりも安価で、且つ導
電率がよい銅(または銅合金)で形成しているため、図
5に示したニッケルリード部材41からなる従来のリー
ドと比較して、製造コストを低減することができるとと
もに、重量を大幅に軽くすることができる。
ド部2a、2bを備えているために、電子機器用配線材
1の両端における液漏れに対する耐食性、機械的強度、
折り曲げ性、電池本体との抵抗溶接性は、前述した従来
のリードと同等であり、結果として、従来のリードと同
等の信頼性、狭いスペースでの優れた配線性を有するこ
とになる。更に、リード部材3を形成する銅(または銅
合金)として、ニッケルよりも導電性に優れたものを用
いることで、前述した従来のリードと比較して、リード
幅を細くすることが可能となり、更なる軽量化をはかる
ことができる。
ド部2a、2bとの超音波溶接を用い、リード部材3と
各ニッケルリード部2a、2bとの摩擦熱によって接合
を行っているため、溶接によって、リード部材3および
各ニッケルリード部2a、2bに損傷が生じる恐れがな
い。
に基づいて説明する。
2に示す。なお、図1と同様の部材については、同じ符
号を付している。
器用配線材11は、図1に示した電子機器用配線材1の
溶接部4a、4bを含むリード部材3全体を絶縁体5で
被覆したのもである。
ものではなく、テープ状、フィルム状、流体状等といっ
た具合に様々なものがあり、例えば、PETテープ、ポ
リイミドテープ、芳香族ポリアミドテープ等が挙げられ
る。
本発明の電子機器用配線材1と同様の作用効果を奏する
ことは言うまでもなく、新たに、溶接部4a、4bを含
むリード部材3全体を絶縁体5で被覆することで、リー
ド部材3と他の導電部材(図示せず)とが、接触して短
絡することを防ぐことができるとともに、リード部材3
と各ニッケルリード部2a、2bとの溶接接合強度を高
めることができる。
用いた二次電池の概略図を図4に示す。なお、図2と同
様の部材には同じ符号を付している。
池30は、樹脂からなるケーシング31と、ケーシング
31の外側に、一部露出して設けられた充電端子32
と、充電端子32の電極32a、32bに掛け渡して設
けられた保護回路33と、電気的に接合された状態で配
置されたLiイオン電池(正極)35および負極36
と、保護回路33と正極35とを配線するマイナスリー
ドとで構成されるものであり、このマイナスリードに図
2に示した電子機器用配線材11を用いたものである。
ケルリード部2b(または、2a)が負極36に配線さ
れるとともに、ニッケルリード部2a(または、2b)
が保護回路33に配線されたものである。34はプラス
リードである。
たニッケルリード部材41からなる従来のリードをマイ
ナスリードとして用いた従来の二次電池と比較して、安
価、軽量となる。
来の二次電池と同等の信頼性を有する。
り、厚さ0.10mmのリード部材の両端に、厚さ0.1
0mmの純ニッケルリード部を配置し、超音波溶接機を用
いてそれらを接合した。その接合部材の溶接部を含むリ
ード部材全体を厚さ25μmのPETテープでラミネー
トして、電子機器用リードを作製した。
S)からなり、厚さ0.10mmのリード部材の両端に、
厚さ0.10mmの純ニッケルリード部を配置し、超音波
溶接機を用いてそれらを接合した。その接合部材の溶接
部を含むリード部材全体を厚さ25μm のPETテープ
でラミネートして、電子機器用リードを作製した。
とした時、実施例1,2において、適正な接合が得られ
るための超音波溶接条件を調査した結果、溶接時の荷重
は2〜10kgf 、超音波パワーは、1〜7W、超音波エ
ネルギーは2〜10Jとすることが好ましいということ
がわかった。
は、その重量が、前述した従来のリードの約1/4にな
るとともに、コストも低減することができた。
適正条件は、使用する超音波溶接機の種類やホーンの形
状によって当然変化するものであり、実施例1,2に記
載された条件に限定されるものではない。
を、図4に示した携帯電話の二次電池のマイナスリード
として実装した。この二次電池に対して、各種の長期信
頼性を評価した結果、前述した従来の二次電池と同等の
信頼性を有することが確認された。
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定され、また、低コスト化または軽量化が求められ
る携帯電話の電子機器以外の配線材に用いてもよいこと
は言うまでもない。
ように優れた効果を発揮する。
材の両端にニッケルリード部を形成することで、安価・
軽量で電池の液漏れに対する耐食性に優れた、また、電
池本体との抵抗溶接性に優れた電子機器用配線材を得る
ことができる。
電池のマイナスリードとして用いることで、安価で、軽
量な二次電池となる。
材の製造の際に用いられる超音波溶接機の概略図。
略図。
Claims (5)
- 【請求項1】銅または、銅合金からなるリード部材の両
端にニッケルリード部を形成したことを特徴とする電子
機器用配線材。 - 【請求項2】上記銅または、銅合金からなるリード部材
と上記各ニッケルリード部とを超音波接合により接合し
た請求項1記載の電子機器用配線材。 - 【請求項3】上記各ニッケルリード部との溶接部を含む
上記リード部材全体を絶縁体で被覆した請求項2記載の
電子機器用配線材。 - 【請求項4】マイナスリードを、銅または銅合金からな
るリード部材の両端にニッケルリード部を形成してなる
電子機器用配線材で構成したことを特徴とする二次電
池。 - 【請求項5】マイナスリードを、銅または銅合金からな
るリード部材の両端に超音波溶接にて接合したニッケル
リード部を形成してなる電子機器用配線材で構成したこ
とを特徴とする二次電池。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26140699A JP3867452B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 電池用負極配線材およびそれを用いた二次電池 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001345090A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Yuasa Corp | 密閉形電池 |
JP2003077442A (ja) * | 2001-09-03 | 2003-03-14 | Gs-Melcotec Co Ltd | 電池及び電池の製造装置 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP26140699A patent/JP3867452B2/ja not_active Expired - Fee Related
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