JP2001083925A - 表示装置の動き検出方法及び表示装置 - Google Patents

表示装置の動き検出方法及び表示装置

Info

Publication number
JP2001083925A
JP2001083925A JP25632299A JP25632299A JP2001083925A JP 2001083925 A JP2001083925 A JP 2001083925A JP 25632299 A JP25632299 A JP 25632299A JP 25632299 A JP25632299 A JP 25632299A JP 2001083925 A JP2001083925 A JP 2001083925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradation
signal
false contour
moving image
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25632299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3526249B2 (ja
Inventor
Tadao Kyomoto
忠男 京本
Shigetsugu Okamoto
成継 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP25632299A priority Critical patent/JP3526249B2/ja
Publication of JP2001083925A publication Critical patent/JP2001083925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526249B2 publication Critical patent/JP3526249B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画偽輪郭対策機構を備えた表示装置におい
て、回路規模の増大を防止し、動きベクトル検出を短時
間で行い得る表示装置の動き検出方法を提供する。 【解決手段】 画像表示に際して、一フィールド期間内
に同一画素を複数回点灯させることにより中間調を表示
し、かつ動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調
が挿入されると共に、画面を複数のブロック領域に分割
して、分割領域毎に動きベクトルを検出する。各フレー
ム間信号又はフィールド間信号を比較し、予め作成した
動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて動
画偽輪郭が生じる画素に対して補償階調挿入器7にて補
償用の階調を挿入する。動き検出部6にて階調遷移パタ
ーン表に基づいて、分割されたブロック領域毎の動きベ
クトルVを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間分割階調表示
を行う例えば強誘電性液晶表示装置やプラズマ表示装置
等の大表示画面のマトリックス型表示装置における画像
の動きベクトル検出方法及び表示装置に関するものであ
り、特に、動画偽輪郭を引き起こす画素間に補償用の階
調又はパルスを挿入する機構が組み込まれている表示装
置において画像のブロック領域毎の動きベクトルを検出
する方法(ブロックマッチング方式)及び表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大画面、大表示容量及び多階調が
実現できるディスプレイとして強誘電性液晶ディスプレ
イやプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と
略称する)が注目されている。
【0003】上記の例えばPDPでは、一般的に、1フ
ィールド(又は1フレーム)期間を、予め発光時間の異
なる複数の発光ブロックであるサブフィールド(又はサ
ブフレーム)期間に分け、各期間の独立したON/OF
F状態を組み合わせることによって、その累積効果にて
階調表示を行うという時間分割階調表示方法を用いた階
調表示駆動方式を取っている。
【0004】また、強誘電性液晶ディスプレイにおいて
も、同様に、時間分割階調表示方法を用いた階調表示駆
動方式を採用するようになってきている。
【0005】上記の時間分割階調表示方法を用いた階調
表示駆動方式とは、具体的には、図33に示すように、
1フィールド期間を8つのサブフィールド期間SF1〜
SF8に分割し、各サブフィールド期間SF1〜SF8
をさらにアドレス期間と表示期間とに分割し、これらの
サブフィールド期間SF1〜SF8にそれぞれ対応する
表示期間の時間幅の比を1:2:4:・・・:128と
し、各サブフィールド期間の表示を独立にON/OFF
することで256階調を実現している。
【0006】しかし、このような時間分割階調表示方式
では、図34に示すように、例えば階調レベル“12
7”を表示する場合、1フィールド期間の前半にPDP
の発光期間(図中、斜線部分が発光する期間を表す)が
集中してしまう。また、階調レベル“128”を表示す
る場合は、逆に後半にPDPの発光期間が集中してしま
う。
【0007】したがって、図35に示すように、階調レ
ベル“127”の明るさの背景111の中を階調レベル
“128”の明るさの物体112が移動する場合、観察
者は、この物体112を目で追うので、像112aから
像112bへの移動を物体112としてとらえる。この
結果、物体112が観察者にとって階調レベル“0”,
“128”及び“255”の明るさの部分から構成され
ているように見える現象(以下、これを「動画偽輪郭」
と称する)が発生する。
【0008】すなわち、この動画偽輪郭は、ブラウン管
では存在しなかった、時間分割階調表示方式を採用する
PDP等に発生する新しい画質の問題であり、その定義
は、「表示装置画面上を視点が移動する際に観測される
画像の乱れ。階調を有する動画像の輪郭部に表れること
が多い。その発生は、画素発光期間長と視点移動速度と
の積、及び発光の時間的非一様性に依存し、階調や色の
乱れを伴う。」と表される。
【0009】なお、このような動画偽輪郭の発生原理に
ついては、IDW '96 (神戸国際会議1996,11,27-29) の
“Dynamic False Contours on PDPs-Fatal or Curable
?”において御子柴等により説明されている。
【0010】一方、この動画偽輪郭対策として、例え
ば、特開平10−39828号公報には、補償階調値又
は補償パルスを動画偽輪郭の生じる階調遷移間に挿入す
る方法が開示されている。
【0011】この公報の技術は、フレーム内時間分割法
にて中間調表示を行う中間調表示方法及び表示装置にお
いて映像の動画偽輪郭を改善することを目的としたもの
であり、画像を表示するために各々のフレーム内に予め
定められた複数の発光ブロックを有し、該発光ブロック
の組み合わせによって中間調を表示する中間調表示方法
である。
【0012】上記の中間調表示方法においては、各々の
画素の発光ブロックの点灯パターンが連続するフレーム
間において変化する場合、各フレーム内において各画素
に予め定められた発光ブロックに、該変化の状態に伴っ
て各画素に予め定められた輝度調整のための発光ブロッ
クを加え又は減ずるように構成している。
【0013】具体的には、例えば、図36(a)(b)
(c)に示すように、L(1)≒L(3)>>L(2)
となって、中間階調レベル128と127との境界部に
暗線(DL)が発生するような場合には、図37(a)
(b)(c)に示すように、 L(1)>L(3)の場合:L(1)≧L(2)+ΔL
(4)≧L(3) L(1)<L(3)の場合:L(1)≦L(2)+ΔL
(4)≦L(3) となるように、等価パルスEPA(発光ブロック:サブ
フレーム)による刺激値ΔL(4)を加える。
【0014】これによって、図37(c)に示すよう
に、網膜上の刺激値L(x)は、中間階調レベル128
と127との境界部のL(2)において、刺激値ΔL
(4)だけ加算されることになり、映像の動画偽輪郭
(色偽輪郭)を改善することができる。
【0015】一方、強誘電性液晶ディスプレイやPDP
では、動画を表示するので、動画像の符号化で用いられ
る動き補償フレーム間予測やフィールド予測が必要とな
る。
【0016】上記の動画像の符号化で用いられる動き補
償フレーム間予測の方法として、例えば、図38に示す
ように、予め定められた複数個の代表点における動きベ
クトルから、画面内の全ての画素位置での動きベクトル
を補間することで予測信号を生成する方法が知られてい
る。
【0017】また、フィールド予測は、例えば、図39
に示すように、動きベクトルMV1・MV2・MV3・
MV4によって16×8の半マクロブロック単位に予測
画像を求めて、奇数ライン及び偶数ラインを最後に合成
するという予測が行われる。
【0018】上記の動きベクトルの補間に伴う動きベク
トル検出の原理的方法については、これまでブロックマ
ッチング法、勾配法、位相相関法等が提案されており、
これらはいずれも周知の方法である(例えば、山内:
「テレビジョン方式変換」,テレビ学会誌,Vol.4
5,No.12,pp.1534〜1543参照)。
【0019】また、これらを基にした動きベクトル検出
の改善方法も多数提案されている。
【0020】例えば、特願平8−186800号公報に
開示された「動きベクトル検出方法」は、ブロックマッ
チング方式のブロックサイズに関する改良であり、大き
なブロックサイズでの動き検出と小さいサイズの動き検
出とを行い検出精度を高めようとするものである。
【0021】さらに、特開平9−200770号公報に
開示された技術では、従来のブロック領域毎の動き検出
に加え、特徴点としてある動体の輪郭を抽出し、その輪
郭の代表点を含む部分を再度ブロック領域に分割し、得
られた代表点動きベクトルの値を動きベクトルの補間に
使用する方法が取られている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示装置の動き検出方法では、殆どの場合が画像を
ブロック領域に分割することで、動きベクトルを検出す
るものである。
【0023】したがって、その選択するブロックサイズ
が小さい場合は、ノイズを含む画像や縞模様等の周期的
な構造を持つ画像において検出が不正確となり易いとい
う問題点を有している。
【0024】これらの画像に対しては、一般にブロック
サイズを大きくすることで検出の精度をある程度改善す
ることが可能である。しかし、ブロックサイズが大きく
なると、小さな形状の画像の動き検出が困難になると言
ったトレードオフが生じてしまうという問題が生じる。
【0025】また、大小のブロックサイズを用いて、よ
り正確な動きベクトル検出方法も提案されているが、回
路規模の増加、又は演算時間及び演算量の増大というト
レードオフが生じている。
【0026】さらに、上記特開平9−200770号公
報の技術のように、画像中の動体の輪郭を捕らえ、その
輪郭の代表点を検出し、その部分で再度ブロック領域に
分割する方法では、単独で異なった動きベクトルを複数
保持しているような画像においては、比較個所が増大す
ることにより計算時間の制限内に処理できないことが起
こり得る。したがって、実現性に問題が残る。
【0027】また、従来の時間分割階調表示を行う表示
装置では、動画偽輪郭対策機構と動き検出機構とが分離
した構造であるため、回路規模の増大の原因になるとい
う問題点を有している。
【0028】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、動画偽輪郭対策機構を備
えた表示装置において、回路規模の増大を防止し、動き
ベクトル検出を短時間で行い得る表示装置の動き検出方
法及び表示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置の動き
検出方法は、上記課題を解決するために、画像表示に際
して、一フィールド期間内に同一画素を複数回点灯させ
ることにより中間調を表示し、かつ動画偽輪郭が生じる
画素に対して補償用の階調が挿入されると共に、画面を
複数のブロック領域に分割して、分割領域毎に動きベク
トルを検出する表示装置の動き検出方法において、各フ
レーム間信号又はフィールド間信号を比較し、予め作成
した動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づい
て動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入
すると共に、この階調遷移パターン表に基づいて、分割
されたブロック領域毎の動きベクトルを検出することを
特徴としている。
【0030】上記発明の表示装置では、画像表示に際し
て、一フィールド期間内に同一画素を複数回点灯させる
ことにより中間調を表示し、かつ動画偽輪郭が生じる画
素に対して補償用の階調が挿入される。
【0031】また、上記動画偽輪郭が生じる画素に対し
て補償用の階調を挿入するときには、予め作成した動画
偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて行われ
る。
【0032】すなわち、この動画偽輪郭の出現する階調
遷移パターン表は、予め、画像データから動画偽輪郭の
出現する階調遷移を特徴化して表にしたものである。
【0033】したがって、動画偽輪郭が生じる画素に対
して補償用の階調を挿入する際に、この階調遷移パター
ン表を参照すれば、補償用の階調を挿入する箇所が容易
に把握できる。このため、その画素の階調関係が動画偽
輪郭が生じる画素であるか否かを逐一演算する必要がな
い。この結果、データ比較数を削減でき、補償用の階調
を挿入する処理時間の短縮化を図ることができる。
【0034】一方、上記の表示装置の動き検出方法で
は、分割領域毎に動きベクトルが検出される。
【0035】そして、分割されたブロック領域毎の動き
ベクトルを検出するときには、上記の階調遷移パターン
表に基づいて行う。
【0036】すなわち、従来のブロックマッチング式の
動き検出方法では、十分な動き検出精度が確保されない
ため、その他の機構で複数のブロックサイズによる画像
データ比較が行われており、その結果、動き検出機構部
分だけで回路規模が増大しているという問題点を有して
いた。
【0037】また、上記の問題に加え、一フィールド期
間内に同一画素を複数回点灯させることにより中間調を
表示することで画像表示を行う表示装置では、動画像を
表示する際に発生する動画偽輪郭に対して、補償階調挿
入機構を上記動き検出機構とは別の機構として組み込む
手法を採用しているため、さらに回路規模の増大に繋が
っているという問題点を有していた。
【0038】しかしながら、本発明では、各フレーム間
信号又はフィールド間信号を比較し、予め作成した動画
偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて動画偽
輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入すると共
に、この階調遷移パターン表に基づいて、分割されたブ
ロック領域毎の動きベクトルを検出する。
【0039】したがって、動画偽輪郭対策として設けら
れた補償階調挿入用の階調遷移パターン表を利用して動
きベクトル検出を行うものとなっている。このため、動
き検出機構と補償階調挿入機構とが別の機構にて行われ
ることによる回路規模の増大を防止することができる。
【0040】ここで、階調遷移パターン表は、上述した
ように、画像データから動画偽輪郭の出現する階調遷移
を特徴化して表にしたものである。したがって、分割さ
れたブロック領域毎について、そのブロック領域内の例
えば動画偽輪郭の出現する階調遷移状態を有する隣接画
素が各フレーム間又はフィールド間で移動したときに
は、その動画偽輪郭の出現する階調遷移状態の場所も移
動するはずである。
【0041】したがって、分割されたブロック領域にお
ける各フレーム間信号又はフィールド間信号を比較する
ことによって、動きベクトルを検出することが可能とな
る。
【0042】このことは、上記階調遷移パターン表に基
づいて、分割されたブロック領域毎の動きベクトルを検
出することが可能となることを示すものである。
【0043】また、この方法による動きベクトルを検出
では、従来法に比べて演算量を低減することができるの
で、短時間に計算できる。
【0044】この結果、動画偽輪郭対策機構を備えた表
示装置において、回路規模の増大を防止し、動きベクト
ル検出を短時間で行い得る表示装置の動き検出方法を提
供することができる。
【0045】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記階調遷移パターン表は、動画偽
輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの形状毎に特徴化し
て符号で表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対
して補償用の階調を挿入する際、及び分割されたブロッ
ク領域毎の動きベクトルを検出する際には、上記の符号
は数値化されて用いられることを特徴としている。
【0046】上記の発明によれば、階調遷移パターン表
は、動画偽輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの形状毎
に特徴化して符号で表してなる一方、動画偽輪郭が生じ
る画素に対して補償用の階調を挿入する際、及び分割さ
れたブロック領域毎の動きベクトルを検出する際には、
上記の符号は数値化されて用いられる。
【0047】すなわち、動画偽輪郭の出現する階調遷移
は、発光誤りの形状毎に特徴化できる。このため、階調
遷移パターン表は、発光誤りの形状を特徴化して符号で
表しているので、容易にパターンの標準化を図り得るも
のとなっている。
【0048】また、この階調遷移パターン表の符号は、
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入す
る際、及び分割されたブロック領域毎の動きベクトルを
検出する際には、上記の符号は数値化されて用いられ
る。
【0049】このため、数値を用いて処理するので、メ
モリ容量を削減できると共に、処理速度も速くなる。
【0050】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができる。
【0051】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記階調遷移パターン表は、動画偽
輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの発光強度毎に特徴
化して符号で表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素
に対して補償用の階調を挿入する際、及び分割されたブ
ロック領域毎の動きベクトルを検出する際には、上記の
符号は数値化されて用いられることを特徴としている。
【0052】上記の発明によれば、階調遷移パターン表
は、動画偽輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの発光強
度毎に特徴化して符号で表してなる一方、動画偽輪郭が
生じる画素に対して補償用の階調を挿入する際、及び分
割されたブロック領域毎の動きベクトルを検出する際に
は、上記の符号は数値化されて用いられる。
【0053】すなわち、動画偽輪郭の出現する階調遷移
は、発光誤りの発光強度毎に特徴化できる。このため、
階調遷移パターン表は、発光誤りの発光強度を特徴化し
て符号で表しているので、容易にパターンの標準化を図
り得るものとなっている。
【0054】また、この階調遷移パターン表の符号は、
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入す
る際、及び分割されたブロック領域毎の動きベクトルを
検出する際には、上記の符号は数値化されて用いられ
る。
【0055】このため、数値を用いて処理するので、メ
モリ容量を削減できると共に、処理速度も速くなる。
【0056】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができる。
【0057】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記各フレーム間信号又はフィール
ド間信号を直接比較抽出し、画面を複数のブロック領域
に分割して、分割領域毎に動きベクトルを検出する方法
が並設されていることを特徴としている。
【0058】上記の発明によれば、前記各フレーム間信
号又はフィールド間信号を直接比較抽出し、画面を複数
のブロック領域に分割して、分割領域毎に動きベクトル
を検出する方法、つまり従来法が並設されている。
【0059】したがって、この従来法による動きベクト
ル検出にて、大まかな動きベクトルを検出すると共に、
精度が要求される動きベクトル検出が必要な場合には、
予め作成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出現す
る階調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現する
階調遷移を抽出した後、画面を所望の大きさに分割され
たブロック領域毎に動きベクトルを検出することが可能
となる。
【0060】したがって、動きベクトル検出を効率良
く、かつ精度良く行うことが可能となる。
【0061】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記フレーム間信号又はフィールド
間信号を抽出する際に、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の内の少なくとも
1つの画像信号について、各フレーム間信号又はフィー
ルド間信号を比較することを特徴としている。
【0062】上記の発明によれば、前記フレーム間信号
又はフィールド間信号を比較する際に、色差信号
(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の
内の少なくとも1つの画像信号について比較し、動画偽
輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入すると共
に、この階調遷移パターン表に基づいて、分割されたブ
ロック領域毎の動きベクトルを検出する。
【0063】すなわち、階調遷移パターン表は、色差信
号(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)
の内の少なくとも1つの画像信号について作成されるこ
とになる。
【0064】したがって、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の異なった画像信
号について、階調補償を行うことができ、かつその各画
像信号に適した動きベクトル検出を行うことができる。
【0065】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記フレーム間信号又はフィールド
間信号を抽出する際に、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の各画像信号から
少なくとも2つ以上の複数の信号を同時に取り出し、階
調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現する階調
遷移を抽出した後、分割されたブロック領域毎に動きベ
クトルを検出することを特徴としている。
【0066】上記の発明によれば、前記フレーム間信号
又はフィールド間信号を抽出する際に、色差信号
(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の
各画像信号から少なくとも2つ以上の複数の信号を同時
に取り出し、階調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭
の出現する階調遷移を抽出した後、分割されたブロック
領域毎に動きベクトルを検出する。
【0067】したがって、前述したように、ある検出ル
ープを主の動きベクトル検出に使用し、他の2個を補佐
的又は精度の良い動きベクトル検出用として使用するこ
とができる。
【0068】この結果、動きベクトル検出を効率良く、
かつ精度良く行うことが可能となる。
【0069】また、各赤信号(R)、緑信号(G)、青
信号(B)の異なった各画像信号毎に3つ同時に動きベ
クトル検出を行うこともできる。さらに、各色差信号
(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の
異なった各画像信号毎に4つ同時に動きベクトル検出を
行うことも可能である。
【0070】したがって、これらの場合には、カラー画
像に対して、動きベクトルの検出結果に偏差を生じるこ
となくかつ動きベクトル検出を短時間で行い得る表示装
置の動き検出方法を提供することができる。
【0071】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、上記課題を解決するために、上記の表示装置の動き
検出方法において、前記フレーム間信号又はフィールド
間信号を抽出する際に、階調遷移パターン表に基づいて
動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する直前にローパ
スフィルタ(LPF)によりノイズ除去することを特徴
としている。
【0072】上記の発明によれば、フレーム間信号又は
フィールド間信号を抽出する際に、階調遷移パターン表
に基づいて動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する直
前にローパスフィルタ(LPF)によりノイズ除去する
ようになっている。
【0073】このため、画像データのノイズ除去、ひい
ては、動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表による
特徴化を精度良く行うことが可能となる。
【0074】また、本発明の表示装置は、上記課題を解
決するために、画像表示に際して、一フィールド期間内
に同一画素を複数回点灯させることにより中間調を表示
し、かつ動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調
が挿入されると共に、画面を複数のブロック領域に分割
して、分割領域毎に動きベクトルを検出する表示装置に
おいて、予め作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パ
ターンを階調遷移パターン表として記憶する記憶手段
と、入力された各フレーム信号又はフィールド信号に対
して、上記記憶手段に記憶された階調遷移パターン表に
基づいて、画像の各画素について動画偽輪郭の出現程度
を分類する分類手段と、上記分類手段にて分類された各
フレーム信号間又はフィールド間信号に対して、ブロッ
ク領域毎に動きベクトルを検出する動き検出手段と、上
記分類手段にて分類された各フレーム間信号又はフィー
ルド間信号と上記動き検出手段にてブロック領域毎に検
出された動きベクトルとから、上記入力された各フレー
ム信号又はフィールド信号に対して、補償階調を挿入す
る補償階調挿入手段とが設けられていることを特徴とし
ている。
【0075】上記の発明によれば、表示装置は、画像表
示に際して、一フィールド期間内に同一画素を複数回点
灯させることにより中間調を表示し、かつ動画偽輪郭が
生じる画素に対して補償用の階調が挿入されると共に、
画面を複数のブロック領域に分割して、分割領域毎に動
きベクトルを検出する。
【0076】また、この表示装置には、予め作成した動
画偽輪郭の出現する階調遷移パターンを階調遷移パター
ン表として記憶する記憶手段と、入力された各フレーム
信号又はフィールド信号に対して、上記記憶手段に記憶
された階調遷移パターン表に基づいて、画像の各画素に
ついて動画偽輪郭の出現程度を分類する分類手段と、上
記分類手段にて分類された各フレーム信号間又はフィー
ルド間信号に対して、ブロック領域毎に動きベクトルを
検出する動き検出手段と、上記分類手段にて分類された
各フレーム間信号又はフィールド間信号と上記動き検出
手段にてブロック領域毎に検出された動きベクトルとか
ら、上記入力された各フレーム信号又はフィールド信号
に対して、補償階調を挿入する補償階調挿入手段とが設
けられている。
【0077】したがって、先ず、分類手段は、入力され
た各フレーム信号又はフィールド信号に対して、上記記
憶手段に記憶された階調遷移パターン表に基づいて、画
像の各画素について動画偽輪郭の出現程度を分類する。
また、動き検出手段は、上記分類手段にて分類された各
フレーム信号間又はフィールド間信号に対して、ブロッ
ク領域毎に動きベクトルを検出する。さらに、補償階調
挿入手段は、上記分類手段にて分類された各フレーム間
信号又はフィールド間信号と上記動き検出手段にてブロ
ック領域毎に検出された動きベクトルとから、上記入力
された各フレーム信号又はフィールド信号に対して、補
償階調を挿入する。
【0078】この結果、予め作成され記憶媒体に記憶さ
れた動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づい
て動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する機構、分割
されたブロック領域毎に動きベクトルを検出する機構、
及び動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿
入する機構を備えた表示装置を提供することができる。
【0079】また、この表示装置では、上述した表示装
置の動き検出方法が用いられる。
【0080】したがって、回路規模の増大を防止し、動
きベクトル検出及び動画偽輪郭補償を短時間で行い得る
表示装置を提供することができる。
【0081】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図30に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0082】本実施の形態の表示装置の動き検出方法
は、例えばプラズマ表示装置(PDP:Plasma Display
Panel) や強誘電性液晶表示装置等のマトリックス型表
示装置に適用されるものである。なお、本実施の形態で
は、表示装置として強誘電性液晶表示装置について説明
する。
【0083】上記の強誘電性液晶表示装置では、図2
(a)(b)に示すように、1画素が赤(R)、緑
(G)、青(B)の各ドットで構成されているものであ
り、従来においては、図2(b)に示すように、1画素
が赤(R)、緑(G)、青(B)の合計3ドットで構成
されていたが、本実施の形態では、図2(a)に示すよ
うに、赤(R)、緑(G)、青(B)についての各ドッ
トを面積比2:1にそれぞれ分割しているので、1画素
は合計6個のドット構成となっている。
【0084】したがって、上記の1画素においては、表
示色に応じて、赤(R)、緑(G)、青(B)について
面積比2の部分に点灯するか、又は面積比1の部分に点
灯するものとなっている。
【0085】また、上記強誘電性液晶表示装置では、フ
レーム間又はフィールド間を発光期間の異なる複数の点
灯ブロックにて構成し、時間分割階調表示にて画面表示
するものとなっている。
【0086】具体的には、図3に示すように、1フィー
ルド期間のタイムディザすなわち発光期間比は、例え
ば、8:4:1:8の64階調表示で構成された4サブ
フィールド(SF)からなりたっている。したがって、
これら面積比2又は面積比1の部分(以下、「副画素」
という)への点灯と発光期間とを加算することによっ
て、0階調から63階調までの任意の階調値を表示する
ようになっている。
【0087】例えば、3階調目を表示するときには、図
4(a)に示すように、SF3で表示する1の発光期間
比にて示された時間に、面積比2の部分と面積比1との
副画素に点灯されるようになっている。これによって、
2+1=3となる。
【0088】また、31階調目を表示するときには、図
4(b)に示すように、SF1で表示する8の発光期間
比にて示された時間に面積比1の副画素が点灯され、S
F2で表示する4の発光期間比にて示された時間に面積
比2及び面積比1の副画素が点灯され、SF3で表示す
る1の発光期間比にて示された時間に面積比2及び面積
比1の副画素が点灯され、さらに、SF4で表示する8
の発光期間比にて示された時間に面積比1の副画素が点
灯されるようになっている。これによって、8×1+4
×2+4×1+1×2+1×1+8×1=31となる。
【0089】さらに、32階調目を表示するときには、
図4(c)に示すように、SF1で表示する8の発光期
間比にて示された時間に面積比2の副画素が点灯され、
さらに、SF4で表示する8の発光期間比にて示された
時間に面積比2の副画素が点灯されるようになってい
る。これによって、8×2+8×2=32となる。
【0090】次に、本実施の形態における強誘電性液晶
表示装置は、図1に示すように、動き検出機構10と補
償階調挿入手段としての補償階調挿入器7とからなって
いる。
【0091】上記動き検出機構10は、ローパスフィル
タ(LPF)1と分類手段としての動画偽輪郭形状分類
器(以下、単に「偽輪郭形状分類器」と称する)2とフ
レームメモリ3とブロックマッチング4及び比較器5を
備えた動き検出手段としての動き検出部6とを有してい
る。
【0092】上記偽輪郭形状分類器2は、同一フレーム
又は同一フィールドの元の画像信号Po上の水平方向又
は垂直方向に隣接する画素A、B間の階調並びの関係が
動画時に動画偽輪郭を生じさせるか否かを判定するもの
である。同様にして、次フレーム又は次フィールドの画
像についても、画素A′、B′間の階調並びを検出す
る。
【0093】以下に、この偽輪郭形状分類器2について
詳細に説明する。
【0094】今回使用した強誘電性液晶表示装置では、
点灯ビットが1階調毎に繰り上がるときの階調遷移時に
は、図5に示すように、動画偽輪郭が発生する。サブフ
ィールドを構成するビットが階調を表現する際に、1階
調から3階調までは最下位ビットである大きさ1のビッ
トが強誘電性液晶表示装置の画素を構成するドットの面
積比が2:1と分割された副画素で点灯し、4階調の表
現時には大きさ4のビットにシフトして点灯する。
【0095】上述したビットのシフトが発生する場合に
おいて、大きさ1のビットから大きさ4のビットヘシフ
トするときには、主観的(アイトラッキング計算)に2
階調分本来の階調よりも暗く点灯しているように見え
る。また、4のビットから8のビットにシフトする際に
は、4階調分本来の階調よりも低く見える。
【0096】例えば、図6は、動画像のある一部分にお
いて03階調から04階調への階調遷移が存在する際に
現れる動画偽輪郭形状をアイトラッキング計算から求め
たものである。同様に、図7は、08階調から16階調
への階調遷移時の動画偽輪郭形状を示すと共に、図8
は、15階調から16階調への階調遷移時のものを示し
ている。また、図9は、図8とは逆に、16階調から1
5階調への階調遷移時のにおける動画偽輪郭形状を示し
たものである。
【0097】このように見える動画偽輪郭では、動画像
の動き速度によって強度が変化する。なお、本実施の形
態にて用いた強誘電性液晶表示装置の動き速度は、例え
ば、右方向に8画素/フィールドとなっている。
【0098】また、全階調遷移組み合わせを調べ、動画
偽輪郭の形状が一致するものを動画偽輪郭形状分類値と
して表すと、図10に示す階調遷移パターン表としての
階調遷移対動画偽輪郭形状の表ができ上がる。ここで、
図11〜図14には、図10を4分割して拡大表示した
ものを示した。
【0099】同図に示す「N」は動画偽輪郭が発生しな
いか又は主観的に見えないものである。また、「D1、
D2」は、本来の階調値よりも2階調分だけ暗くなるも
のである。さらに、「U1、U2」は、本来の階調値よ
りも2階調分だけ明るくなるものであり、この時の動画
偽輪郭形状は、図6に相当するものである。
【0100】また、「D3、U3、D4、U4」は、本
来の階調値よりも4階調分以上暗くなる個所と明るくな
る個所とが混在するものであり、この時の動画偽輪郭形
状は、図8及び図9に相当するものである。
【0101】この図10に示す表中の数値は、大きくな
るに伴って、動画偽輪郭の発光形状や発光幅つまり発光
強度が大きくなる。すなわち、この階調遷移パターン表
は、動画偽輪郭の発光形状又は発光強度にて特徴化され
ている。
【0102】本実施の形態では、上記の手法で得られた
動画偽輪郭形状分類表中において、N=0、D1=1、
U1=2、D2=3、U2=4、D3=5、U3=6、
D4=7、U4=8のように圧縮簡易化した数値0〜8
を割り当てて表し、これをROM等の記憶手段に焼き付
けて偽輪郭形状分類器2としている。
【0103】上記構成の動き検出機構10の動作につい
て説明する。なお、本実施の形態では、検出ブロック領
域サイズとして、16×16画素の範囲を用いている。
【0104】先ず、図1に示すように、端子inから入
力された元の画像信号Poは、偽輪郭形状分類器2側と
補償階調挿入器7側とに分岐される。
【0105】上記偽輪郭形状分類器2では、元の画像信
号Poは、図10に示す階調遷移対動画偽輪郭形状別の
数値0〜8に変換されて現フレーム動画偽輪郭形状別分
類値画像出力Pcとなり、動き検出部6に入力される。
本実施の形態では、この時点で不必要な信号及びノイズ
を省くことができているため、動き検出精度が向上して
いる。
【0106】また、現フレーム動画偽輪郭形状別分類値
画像出力Pcが補償階調挿入器7に入力されることによ
って、元の画像信号Poのどの位置に補償階調を挿入す
るかの情報が伝達される。
【0107】ここで、上記フレームメモリ3は、偽輪郭
形状分類器2から出力された現フレーム動画偽輪郭形状
分類値画像出力(以下、「現フレーム分類値画像出力」
という)Pcに対して、1フレーム期間又は1フレーム
前動画偽輪郭形状分類値画像出力(以下、「前フレーム
分類値画像出力」という)Ppを出力する。
【0108】次に、動き検出部6は、ブロックマッチン
グ4において、偽輪郭形状分類器2にて圧縮簡易化され
た現フレーム分類値画像出力Pc及びフレームメモリ3
から出力される前フレーム分類値画像出力Ppを用いて
ブロック領域毎に、水平画素移動量(H)及び垂直画素
移動量(V)の各画素移動量分ずつ画像を可変させて動
きベクトル検出する。これによって、ブロックマッチン
グ方式に必要とされる従来のメモリ容量以下のメモリ容
量で足りる。
【0109】ここで、現フレーム分類値画像出力Pcと
前フレーム分類値画像出力Ppのある座標(X,Y)に
おける動画偽輪郭形状の不一致個数は次式(1)で示さ
れる。
【0110】Σerr=Σ(Pp(X,Y)−Pc(X
+H、Y+V))………(1)上記の(1)式におい
て、err≠0であれば、エラー個数ERR=ERR+
1として逐次エラー個数を加算していくことによって検
出ブロック毎の不一致個数が求められる。
【0111】例えば、ある画素移動量(H1,V1)の
ときに現フレーム分類値画像出力Pc(X1,Y1)=
8と前フレーム分類値画像出力Pp(X1+H1,Y1
+V1)=8の動画偽輪郭形状値とが一致した場合のe
rrは0である。
【0112】一方、例えば、偽輪郭形状が一致している
が、他の画素出力Pc(X2,Y2)=8と画像出力P
p(X2+H1,Y2+V1)=4とでは偽輪郭形状が
一致していないので、これをERR=ERR+1とカウ
ントしていくことによって検出ブロック領域内全体での
不一致個数が明確に求められる。
【0113】上記の動き検出中のブロック領域におい
て、ベクトル候補Vcとそれに対応したΣerrとが比
較器5に入力される。
【0114】上記比較器5は、順次ベクトル候補を可変
することによって、Σerrの最小値MINΣerrを
検出し、それを出力として選定する。
【0115】また、比較器5は、検出中ブロックにおけ
る前記図10の動画偽輪郭を伴う階調遷移の出現個数F
gを受け取り又は検出し、閾値Σerr/Fgを算出し
出力する。
【0116】さらに、本実施の形態では、この時、検出
ブロック領域中で不一致個数に閾値(カウンター)を設
け、その閾値を越した場合には、次の画素移動量を順次
与えて行く。これによって、計算時間の短縮を図ること
ができる。
【0117】また、最小値にも閾値を設けることによっ
て、その値の信頼性を管理することができる。
【0118】例えば、閾値以下の数値にならない場合
は、検索ブロックの周辺ブロック8方向の結果を参照
し、出力値を決定する。又は、他のブロックマッチング
動き検出機構、つまり従来のブロックマッチング動き検
出機構を増設することによって有効な動きベクトルを選
択することが可能である。
【0119】上記の動き検出機構10の動作について、
小ブロックの画像を用いてより分かり易く説明する。
【0120】例えば、図15(a)に示すように、6×
5のマトリクスからなる元の画像信号データPopが、
図15(b)に示す画像信号データPoに変化するとす
る。
【0121】なお、これら元の画像信号データPopと
画像信号データPoとの関係は、同図に示す太黒枠から
分かるように、動きベクトル(1,1)となっている。
【0122】先ず、これら図15(a)及び図15
(b)の各画像信号データPop・Poを、図10に示
す階調遷移パターン表の記号に置き換える。例えば、図
15(a)に示す元の画像信号データPopの最左上部
から順に水平方向に見て行く。
【0123】図16に示すように、例えば、〔A1,B
1〕=〔10,20〕であるから、図10及び図11に
示すように、「U3」となる。この「U3」を、図17
(a)に示すように、B1の位置に記載する。
【0124】次いで、図16に示すように、その右隣の
2つの画素〔A2,B2〕との関係は、〔A2,B2〕
=〔20,20〕であるから「N」となる。この「N」
を、図17(a)に示すように、B2の位置に記載す
る。
【0125】同様にして、例えば、〔A3,B3〕=
〔10,5〕であるから「N」となり、〔A4,B4〕
=〔10,20〕であるから「U3」となる。
【0126】これを全ての要素について行うことによっ
て、図17(a)に示すように、変換表Pop′を得
る。なお、図15(a)に示す画像データから図17
(a)に示す画像データになる際には、2つの画素デー
タから1つの画素データが得られるため、1列分の画素
データが無くなり、第1列目が「−」となる。
【0127】次いで、画像信号データPoについても同
様にして、図17(b)に示す変換表Po′を得る。
【0128】次に、この「N」、「U3」等の記号で記
載された変換表Pop′・Po′を、数値に置き換え
る。上述したように、N=0、U3=6であるから、図
18(a)(b)に示すように、前フレーム分類値画像
出力Pp及び現フレーム分類値画像出力Pcに変換す
る。
【0129】次に、上記現フレーム分類値画像出力Pc
について、前記(1)式に基づくPc(X+H,Y+
V)を算出するために全体的に座標シフトする。すなわ
ち、画素移動量(H,V)分シフトする。
【0130】例えば、図19(a)(b)(c)(d)
に示すように、(0,1)シフト、(1,0)シフト、
(0,−1)シフト、(−1,−1)シフトしたものを
見る。
【0131】次に、前記(1)式に基づくPp(X,
Y)−Pc(X+H,Y+V)を算出すると、図20
(a)(b)(c)(d)となる。
【0132】これらから分かるように、err≠0とな
るエラー個数ERRは、それぞれ、図20(a)に示す
Pp−Pc(X+0,Y+1)ではERR=4、図20
(b)に示すPp−Pc(X+1,Y+0)ではERR
=2、図20(c)に示すPp−Pc(X+0,Y−
1)ではERR=0、図20(d)に示すPp−Pc
(X−1,Y−1)ではERR=3となる。同図(a)
(b)(c)(d)において、Pp(X,Y)又はPc
(X+H,Y+V)のエッジ部分におけるいずれかが
「−」となっている場合には、その演算結果は「NG」
で表している。
【0133】なお、上記においては、3種類のシフトに
ついて説明を行ったが、実際には、16×16画素の場
合、−30<H,V<30についての全シフトを検討す
るものとなっている。
【0134】この結果、ERR=0から画素移動量
(0,−1)が得られるが、これは現フレーム分類値画
像出力Pcから前フレーム分類値画像出力Ppを見たも
のである。したがって、実際の動きベクトルは逆の方向
となり、ベクトル(0,1)となる。
【0135】ここで、最初に述べたように、この事例の
実際の動きベクトルは(1,1)である。
【0136】すなわち、本実施の形態のベクトル検出方
法では、比較範囲を小さくすればする程、正確なベクト
ル検出ができなくなることが判明している。
【0137】したがって、上述した説明においては、処
理を分かり易く説明するために、6×5のマトリクスに
て説明したが、この6×5のマトリクスのように小さい
マトリクスでは正確なベクトル検出ができない可能性が
高い。このため、本実施の形態では、16×16のマト
リクス以上で行うのが好ましい。
【0138】次に、補償階調挿入器7について説明す
る。
【0139】補償階調挿入器7では、動画偽輪郭の発生
する階調遷移を抽出し、動画偽輪郭を消滅させるにはど
のような補償階調を前記動画偽輪郭を伴う階調遷移中に
挿入すれば良いのかを予め計算器で検出しておき、これ
を蓄積しておく。そして、この蓄積したデータに基づい
て、動画偽輪郭を伴う階調遷移中に補償階調を挿入す
る。
【0140】具体的には、先ず、ある階調遷移点で、図
6から図9に示したようなある階調遷移における動画偽
輪郭形状を検出しておく。そして、動画偽輪郭形状を分
類することによって、前述した図10に示す階調遷移パ
ターン表が得られる。
【0141】この階調遷移パターン表に基づいて、動画
偽輪郭を防止するために挿入すべき後述する適切な冗長
パターンによる階調を順次この階調遷移個所に挿入して
行き、補償階調式を予め求めておく。これによって、図
21に示すように、動画偽輪郭形状グループ毎の補償階
調値挿入規則が得られる。
【0142】ここで、同図において、1画素目とは、動
画偽輪郭を伴う階調遷移箇所(画素Aと画素B)におい
て、動きベクトルは画素Aから画素Bに向かう方向とし
て、画素Bの位置が1画素目となる。また、2画素目以
降は、画素Bから動きベクトルと順の方向に数えるもの
となっている。
【0143】また、同図に示す(#1)〜(#3)は、
図22〜24に示すように、画素分割2:1かつ時分割
8:4:1:8にて64階調表示を示す場合の、同一階
調を表現する発光ビット組み合わせとしての3つの冗長
パターン#1〜#3を示している。
【0144】例えば、8階調目を表現すると、 冗長パターン#1→8(16):4():1(2):
8(16) 冗長パターン#2→(16):4(8):1(2):
8(16) 冗長パターン#3→8(16):4(8):1(2):
(16) の組み合わせが存在する。なお、丸の付いた個所が点灯
を意味する。また、括弧内は、面積比2の副画素を表し
ている。
【0145】図21に基づいて補償階調値を挿入する方
法を説明する。
【0146】例えば、同一フィールドにおいて15階調
目(A)と16階調目(b)とが隣接する画素が動画速
度8画素/フィールドで動いた時には、図10の階調遷
移パターン表により、動画偽輪郭形状グループが「U
4」であり、図21に示すように、数値分類値は「8」
となる。
【0147】したがって、このときの補償階調値は、図
21に示すように、Bの画素位置から移動方向に向け
て、A+4=15+4=19(#2)階調、A=15
(#2)階調、A=15(#2)階調となる。
【0148】ここで、その他の階調における動画偽輪郭
形状グループ「8」について、同様の作業をしたとこ
ろ、その他の動画偽輪郭形状グループ「8」では、階調
遷移個所から移動方向に一般的にA+4(#2)、A
(#2)、A(#2)の補償階調を挿入することで動画
偽輪郭は目立たなくなることが判明した。
【0149】同様の作業を、動画偽輪郭が発生する全階
調遷移に行い、各動画偽輪郭形状グループに対応する補
償式を検出したものが前記の図21である。
【0150】ここでより具体的に、補償階調値を挿入す
る方法を説明する。
【0151】図25(a)(b)に示すように、隣接画
素A、Bに対して動画偽輪郭形状が「D4」の関係にあ
るときは、図21から分かるように、数値分類値は
「7」となる。なお、このとき動画速度は8画素/フィ
ールドであるとする。
【0152】このとき、同図から抜き出して示す図25
(c)(d)に示すように、Aに隣接する1画素目つま
り元のBの画素位置には、冗長パターン#3のA−4の
階調値である「CA1」の補償階調を挿入し、その右隣
には冗長パターン#3のAの階調値である「CA2」の
補償階調を挿入し、さらにその右隣には冗長パターン#
3のAの階調値である「CA3」の補償階調を挿入す
る。このとき、この階調値が挿入されるのは、現フレー
ム分類値画像出力Pcである。
【0153】これによって、動画偽輪郭を補償すること
が可能となる。
【0154】一方、図1に示すように、偽輪郭形状分類
器2の手前には、ローパスフィルタ(LPF)1が設け
られている。このローパスフィルタ(LPF)1は、動
画偽輪郭形状を分別する際の精度と動き検出の精度とを
高めるために設けられているものである。
【0155】本実施の形態では、例えば、標本化周波数
74.25MHz、窓関数としてブラックマン窓を使用
している。さらに、例えば、カットオフ周波数32MH
z〜8MHz間を4MHz刻みで動き検出を行ってい
る。
【0156】本実施の形態では、12MHz以下のカッ
トオフ周波数でさらに良好な動き検出結果が得られてお
り、このことは、ノイズ分の削除、動画偽輪郭形状の特
徴化が明確になったことを示唆している。
【0157】ここで、図1に示す動き検出機構10によ
る動きベクトル検出結果について述べる。
【0158】図26は静止画レベルでの硬体(静止画レ
ベル)の動き検出用に作成したテストパターンである。
この多重階調円の構成は、全64階調中において、中心
から外に向けて、14階調、18階調、34階調、38
階調、40階調、46階調、50階調を示すものであ
り、これら階調が遷移するときには全て動画偽輪郭が発
生するものである。
【0159】これを第1フレームの画像とし、また、図
26に示す画像を右方向に2画素分、及び上方向に5画
素分、つまり(2、−5)だけ移動させた画像を作成
し、これを第2フレームの画像として動き検出を行っ
た。なお、本実施の形態では、縦軸については下向きを
正としている。
【0160】この時の動き検出結果を、図27に示す。
検出ブロック領域サイズは、16×16画素毎に動き検
出を行った。この時、多重階調円中の動画偽輪郭を伴う
階調遷移個所の存在する全てのブロック領域で(2、−
5)の動きベクトルを検出することかできた。すなわ
ち、16×16のマトリクスで正確なベクトル検出が可
能であることが判明した。
【0161】次に、図28に示すように、実際の動画像
の動き検出を行った結果を、図30に示す。これは人間
の顔が中心に構成されたデジタル評価画像を動き検出し
たものである。また、図29は、実際の動きベクトルを
予め採取したものである。
【0162】動き検出画像には、図1に示す動き検出機
構10を用いて、LPF1の値を8MHzとして入画像
信号の動き検出の前処理を行った。
【0163】実際の動きベクトルは、検出ブロック領域
中にて、数箇所の特徴点を捕らえているものであり、こ
の領域中の全ての画素がこの動きベクトルを所有するも
のではない。したがって、比較の際には、±5程度は誤
差として処理した。その結果、この画像に関しては97
%の良好な検出結果が得られた。
【0164】この時点の検出結果においては、Σerr
の最小値を選択させるアルゴリズムのみ使用しており、
閾値の理念は入っていない。
【0165】今回出てきた図30の網掛け部にて示す検
出エラーは、エラー検出ブロック領域周囲のブロック領
域の結果を参照する機構を用いることによって解消す
る。また、エラー検出をしたブロック領域の周囲にエラ
ー検出をしたブロック領域が存在することを考え、常に
Σerr/Fgが条件を満たしたブロック領域の検出結
果のみを採用する。
【0166】以上の説明のように、本実施の形態の表示
装置の動き検出方法では、画像信号を複数のブロック領
域に分割し、予め偽輪郭対策用に設けられた補償式挿入
用の記憶媒体を利用して、各分割領域毎に動き検出を行
うことによって、簡易で最適な動きベクトル検出を行う
ことができる。
【0167】このように、本実施の形態の強誘電性液晶
表示装置では、画像表示に際して、一フィールド期間内
に同一画素を複数回点灯させることにより中間調を表示
し、かつ動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調
が挿入される。
【0168】また、上記動画偽輪郭が生じる画素に対し
て補償用の階調を挿入するときには、予め作成した動画
偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて行われ
る。
【0169】すなわち、この動画偽輪郭の出現する階調
遷移パターン表は、予め、画像データから動画偽輪郭の
出現する階調遷移を特徴化して表にしたものである。
【0170】したがって、動画偽輪郭が生じる画素に対
して補償用の階調を挿入する際に、この階調遷移パター
ン表を参照すれば、補償用の階調を挿入する箇所が容易
に把握できる。このため、その画素の階調関係が動画偽
輪郭が生じる画素であるか否かを逐一演算する必要がな
い。この結果、データ比較数を削減でき、補償用の階調
を挿入する処理時間の短縮化を図ることができる。
【0171】一方、この強誘電性液晶表示装置の動き検
出方法では、分割領域毎に動きベクトルが検出される。
【0172】そして、分割されたブロック領域毎の動き
ベクトルを検出するときには、上記の階調遷移パターン
表に基づいて行う。
【0173】すなわち、従来のブロックマッチング式の
動き検出方法では、十分な動き検出精度が確保されない
ため、その他の機構で複数のブロックサイズによる画像
データ比較が行われており、その結果、動き検出機構部
分だけで回路規模が増大しているという問題点を有して
いた。
【0174】また、上記の問題に加え、一フィールド期
間内に同一画素を複数回点灯させることにより中間調を
表示することで画像表示を行う強誘電性液晶表示装置で
は、動画像を表示する際に発生する動画偽輪郭に対し
て、補償階調挿入機構を上記動き検出機構とは別の機構
として組み込む手法を採用しているため、さらに回路規
模の増大に繋がっているという問題点を有していた。
【0175】しかしながら、本実施の形態では、各フレ
ーム間信号又はフィールド間信号を比較し、予め作成し
た動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入す
ると共に、この階調遷移パターン表に基づいて、分割さ
れたブロック領域毎の動きベクトルを検出する。
【0176】したがって、動画偽輪郭対策として設けら
れた補償階調挿入用の階調遷移パターン表を利用して動
きベクトル検出を行うものとなっている。このため、動
き検出機構と補償階調挿入機構とが別の機構にて行われ
ることによる回路規模の増大を防止することができる。
【0177】ここで、階調遷移パターン表は、上述した
ように、画像データから動画偽輪郭の出現する階調遷移
を特徴化して表にしたものである。したがって、分割さ
れたブロック領域毎について、そのブロック領域内の例
えば動画偽輪郭の出現する階調遷移状態を有する隣接画
素が各フレーム間又はフィールド間で移動したときに
は、その動画偽輪郭の出現する階調遷移状態の場所も移
動するはずである。
【0178】したがって、分割されたブロック領域にお
ける各フレーム間信号又はフィールド間信号を比較する
ことによって、動きベクトルを検出することが可能とな
る。
【0179】そして、このことは、上記階調遷移パター
ン表に基づいて、分割されたブロック領域毎の動きベク
トルを検出することが可能となることを示すものであ
る。
【0180】また、この方法による動きベクトルを検出
では、従来法に比べて演算量を低減することができるの
で、短時間に計算できる。
【0181】この結果、動画偽輪郭対策機構を備えた強
誘電性液晶表示装置において、回路規模の増大を防止
し、動きベクトル検出を短時間で行い得る表示装置の動
き検出方法を提供することができる。
【0182】また、本実施の形態の強誘電性液晶表示装
置の動き検出方法では、階調遷移パターン表は、動画偽
輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの形状毎に特徴化し
て例えば「N」、「D1」、「U2」等の符号で表して
なる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階
調を挿入する際、及び分割されたブロック領域毎の動き
ベクトルを検出する際には、上記の符号は0〜8に数値
化されて用いられる。
【0183】すなわち、動画偽輪郭の出現する階調遷移
は、発光誤りの形状毎に特徴化できる。つまり、動画偽
輪郭の形状が一致するものをパターン化して表すことが
できる。
【0184】このため、階調遷移パターン表は、発光誤
りの形状を特徴化して符号で表しているので、容易にパ
ターンの標準化を図り得るものとなっている。
【0185】また、この階調遷移パターン表の符号は、
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入す
る際、及び分割されたブロック領域毎の動きベクトルを
検出する際には、上記の符号は0〜8に数値化されて用
いられる。
【0186】このため、数値を用いて処理するので、メ
モリ容量を削減できると共に、処理速度も速くなる。
【0187】すなわち、従来の動きベクトル検出方法で
は、64階調表示の場合、1画素について6ビットが必
要となっていたが、本実施の形態では、0〜8での表示
に基づく4ビットしか必要としない。よって、動きベク
トル検出を少ないビット数にて行うことができるので、
従来よりもメモリ容量の削減を図り、速く検出すること
ができる。または、余ったビットで他の信号の処理を行
うことができるので、デバイスを少なくすることができ
る。
【0188】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができる。
【0189】また、本実施の形態の強誘電性液晶表示装
置の動き検出方法では、階調遷移パターン表は、動画偽
輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの発光強度毎に特徴
化して符号で表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素
に対して補償用の階調を挿入する際、及び分割されたブ
ロック領域毎の動きベクトルを検出する際には、上記の
符号は数値化されて用いられる。
【0190】すなわち、動画偽輪郭の出現する階調遷移
は、発光誤りの発光強度毎に特徴化できる。つまり、動
画偽輪郭の発光幅等の発光強度が一致するものをパター
ン化して表すことができる。
【0191】このため、階調遷移パターン表は、発光誤
りの発光強度を特徴化して符号で表しているので、容易
にパターンの標準化を図り得るものとなっている。
【0192】また、この階調遷移パターン表の符号は、
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿入す
る際、及び分割されたブロック領域毎の動きベクトルを
検出する際には、上記の符号は0〜8に数値化されて用
いられる。
【0193】このため、数値を用いて処理するので、メ
モリ容量を削減できると共に、処理速度も速くなる。
【0194】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができる。
【0195】また、本実施の形態における強誘電性液晶
表示装置の動き検出方法では、フレーム間信号又はフィ
ールド間信号を抽出する際に、階調遷移パターン表に基
づいて動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する直前に
LPF1によりノイズ除去するようになっている。
【0196】このため、画像データのノイズ除去、ひい
ては、動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表による
特徴化を精度良く行うことが可能となる。
【0197】また、本実施の形態の強誘電性液晶表示装
置は、画像表示に際して、一フィールド期間内に同一画
素を複数回点灯させることにより中間調を表示し、かつ
動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調が挿入さ
れると共に、画面を複数のブロック領域に分割して、分
割領域毎に動きベクトルを検出する。
【0198】また、この強誘電性液晶表示装置には、予
め作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パターンを階
調遷移パターン表として記憶する図示しないROM等の
記憶手段と、入力された各フレーム信号又はフィールド
信号に対して、記憶手段に記憶された階調遷移パターン
表に基づいて、画像の各画素について動画偽輪郭の出現
程度を分類する偽輪郭形状分類器2と、偽輪郭形状分類
器2にて分類された各フレーム信号間又はフィールド間
信号に対して、ブロック領域毎に動きベクトルを検出す
る動き検出部6と、偽輪郭形状分類器2にて分類された
各フレーム間信号又はフィールド間信号である現フレー
ム分類値画像出力Pcと動き検出部6にてブロック領域
毎に検出された動きベクトルVとから、入力された各フ
レーム信号又はフィールド信号である元の画像信号Po
に対して、補償階調を挿入する補償階調挿入器7とが設
けられている。
【0199】したがって、先ず、偽輪郭形状分類器2
は、入力された各フレーム信号又はフィールド信号であ
る元の画像信号Poに対して、記憶手段に記憶された階
調遷移パターン表に基づいて、画像の各画素について動
画偽輪郭の出現程度を分類する。
【0200】また、動き検出部6は、偽輪郭形状分類器
2にて分類された各フレーム信号間又はフィールド間信
号である現フレーム分類値画像出力Pc及び前フレーム
分類値画像出力Ppに対して、ブロック領域毎に動きベ
クトルVを検出する。
【0201】さらに、補償階調挿入器7は、偽輪郭形状
分類器2にて分類された各フレーム間信号又はフィール
ド間信号である現フレーム分類値画像出力Pcと動き検
出部6にてブロック領域毎に検出された動きベクトルV
とから、入力された各フレーム信号又はフィールド信号
である元の画像信号Poに対して、補償階調を挿入す
る。
【0202】この結果、予め作成され記憶媒体に記憶さ
れた動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づい
て動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する機構、分割
されたブロック領域毎に動きベクトルを検出する機構、
及び動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿
入する機構を備えた強誘電性液晶表示装置を提供するこ
とができる。
【0203】また、この強誘電性液晶表示装置では、上
述した強誘電性液晶表示装置の動き検出方法が用いられ
る。
【0204】したがって、回路規模の増大を防止し、動
きベクトル検出及び動画偽輪郭補償を短時間で行い得る
強誘電性液晶表示装置を提供することができる。
【0205】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図31に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に
示した部材と同一の機能を有する部材については、同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0206】本実施の形態の表示装置の動き検出機構2
0は、図31に示すように、図1に示す前記実施の形態
1の動き検出機構10の構成に他の動き検出機構を1段
加えたものである。
【0207】付け加えた動き検出器22側では、端子i
nから入力された元の画像信号Poを受け取り、各ブロ
ック領域毎に動きベクトルを検出するものとなってい
る。
【0208】この機構を設けることによって、先ず、動
き検出器22側で大まかな主の動き検出をしておく。こ
の時、Σerr又はΣerr/Fgが出力条件を満たさ
ない検出ブロックが有れば、その検出ブロック部分に関
して、補佐的に動き検出器21を動作させることができ
る。
【0209】また、その逆に、動き検出器21を主の動
き検出器として使用し、動き検出器22を補佐的に使用
することができる。また、動き検出器21・22を同時
に機能させることも可能である。
【0210】このように、本実施の形態における強誘電
性液晶表示装置の動き検出方法では、各フレーム間信号
又はフィールド間信号を直接比較抽出し、画面を複数の
ブロック領域に分割して、分割領域毎に動きベクトルを
検出する方法、つまり従来法である動き検出器22が並
設されている。
【0211】したがって、この従来法による動きベクト
ル検出にて、大まかな動きベクトルを検出すると共に、
精度が要求される動きベクトル検出が必要な場合には、
予め作成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出現す
る階調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現する
階調遷移を抽出した後、画面を所望の大きさに分割され
たブロック領域毎に動きベクトルを検出することが可能
となる。
【0212】したがって、動きベクトル検出を効率良
く、かつ精度良く行うことが可能となる。
【0213】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図32に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0214】本実施の形態の表示装置の動き検出機構3
0は、図32に示すように、前記図1に示す動き検出機
構10を3段にし、各検出ループで赤(R)信号、緑
(G)信号、青(B)信号の動き検出を実現するもので
ある。なお、各LPF1…に入力する前に、RGB分離
器を通している。
【0215】この構成にて3段同時に動き検出をするこ
とによって、異なった3種の画像信号で動き検出が同時
に行うことができる。このため、検出結果に偏差の生じ
ることを防ぐことができる。
【0216】その結果、精度の良い動き検出結果か得ら
れる。
【0217】本実施の形態では、前記実施の形態2に示
した動き検出機構20と同様に、ある検出ループを主の
動き検出器として使用し、閾値Σerr/Fgを算出さ
せる。この時、残りの検出ループにて閾値が条件を満た
さない検出ブロック領域の検出をさせることができる。
【0218】動き検出機構30では、特に、検出ブロッ
ク領域中に動画偽輪郭を伴う階調遷移点の総数が少ない
場合の検出結果を改善することができる。
【0219】例えば、ある検出ブロック領域で、赤
(R)信号が48階調から51階調の間で遷移すると共
に、緑(G)信号が32階調から36階調の遷移をして
動画偽輪郭を伴う階調遷移点が2、3点存在しており、
かつ青(B)信号が30階調から33階調の遷移をして
動画偽輪郭を伴う階調遷移点が20点存在する場合を考
える。
【0220】この場合、赤(R)信号では、動画偽輪郭
を伴う階調遷移点が無いため、動き検出が行えない。ま
た、緑(G)信号では、動画偽輪郭を伴う階調遷移点が
2、3点と少ないため、もう一方のフレーム検出領域内
に動画偽輪郭を伴う階調遷移が増加又は減少していた際
には、多数のベクトル候補が選ばれてしまう。
【0221】このとき、青(B)信号の動画偽輪郭を伴
う階調遷移点は20点存在しており、出現個所形状の特
徴が明確になっている。
【0222】したがって、この検出ブロック領域内では
正確な動き検出が行えるものである。
【0223】なお、本実施の形態では、赤信号(R)、
緑信号(G)、青信号(B)の各画像信号毎に、予め作
成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出現する階調
遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現する階調遷
移を抽出しているが、必ずしもこれに限ることはない。
【0224】例えば、上記各画像信号に加えて色差信号
(Y)についても予め作成され記憶媒体に記憶された動
画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づいて動画
偽輪郭の出現する階調遷移を抽出することができる。
【0225】このように、本実施の形態における強誘電
性液晶表示装置の動き検出方法では、フレーム間信号又
はフィールド間信号を抽出する際に、色差信号(Y)、
赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の各画像信
号から少なくとも2つ以上の複数の信号を同時に取り出
し、予め作成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出
現する階調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現
する階調遷移を抽出した後、分割されたブロック領域毎
に動きベクトルを検出する。
【0226】したがって、前述したように、ある検出ル
ープを主の動きベクトル検出に使用し、他の2個を補佐
的又は精度の良い動きベクトル検出用として使用するこ
とができる。
【0227】この結果、動きベクトル検出を効率良く、
かつ精度良く行うことが可能となる。
【0228】また、各赤信号(R)、緑信号(G)、青
信号(B)の異なった各画像信号毎に3つ同時に動きベ
クトル検出を行うこともできる。さらに、各色差信号
(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の
異なった各画像信号毎に4つ同時に動きベクトル検出を
行うことも可能である。
【0229】したがって、これらの場合には、カラー画
像に対して、動きベクトルの検出結果に偏差を生じるこ
となくかつ動きベクトル検出を短時間で行い得る強誘電
性液晶表示装置の動き検出方法を提供することができ
る。
【0230】また、本実施の形態の強誘電性液晶表示装
置の動き検出方法では、フレーム間信号又はフィールド
間信号を比較する際に、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の内の少なくとも
1つの画像信号について比較し、動画偽輪郭が生じる画
素に対して補償用の階調を挿入すると共に、この階調遷
移パターン表に基づいて、分割されたブロック領域毎の
動きベクトルを検出することが可能である。
【0231】すなわち、このとき、階調遷移パターン表
は、色差信号(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青
信号(B)の内の少なくとも1つの画像信号について作
成されていることになる。
【0232】したがって、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の異なった画像信
号について、階調補償を行うことができ、かつその各画
像信号に適した動きベクトル検出を行うことができる。
【0233】
【発明の効果】本発明の表示装置の動き検出方法は、以
上のように、各フレーム間信号又はフィールド間信号を
比較し、予め作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パ
ターン表に基づいて動画偽輪郭が生じる画素に対して補
償用の階調を挿入すると共に、この階調遷移パターン表
に基づいて、分割されたブロック領域毎の動きベクトル
を検出する方法である。
【0234】それゆえ、動画偽輪郭が生じる画素に対し
て補償用の階調を挿入する際に、この階調遷移パターン
表を参照すれば、補償用の階調を挿入する箇所が容易に
把握できる。このため、その画素の階調関係が動画偽輪
郭が生じる画素であるか否かを逐一演算する必要がな
い。この結果、データ比較数を削減でき、補償用の階調
を挿入する処理時間の短縮化を図ることができる。
【0235】一方、上記の表示装置の動き検出方法で
は、分割されたブロック領域毎の動きベクトルを検出す
るときには、上記の階調遷移パターン表を利用して行う
ものとなっている。このため、動き検出機構と補償階調
挿入機構とが別の機構にて行われることによる回路規模
の増大を防止することができる。
【0236】また、この方法による動きベクトルを検出
では、従来法に比べて演算量を低減することができるの
で、短時間に計算できる。
【0237】この結果、動画偽輪郭対策機構を備えた表
示装置において、回路規模の増大を防止し、動きベクト
ル検出を短時間で行い得る表示装置の動き検出方法を提
供することができるという効果を奏する。
【0238】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記階調遷移パターン表は、動画偽輪郭の出現す
る階調遷移を発光誤りの形状毎に特徴化して符号で表し
てなる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の
階調を挿入する際、及び分割されたブロック領域毎の動
きベクトルを検出する際には、上記の符号は数値化され
て用いられる方法である。
【0239】それゆえ、階調遷移パターン表は、発光誤
りの形状を特徴化して符号で表しているので、容易にパ
ターンの標準化を図り得るものとなっている。
【0240】また、動画偽輪郭が生じる画素に対して補
償用の階調を挿入する際、及び分割されたブロック領域
毎の動きベクトルを検出する際には、上記の符号は数値
化されて用いられるので、メモリ容量を削減できると共
に、処理速度も速くなる。
【0241】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0242】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記階調遷移パターン表は、動画偽輪郭の出現す
る階調遷移を発光誤りの発光強度毎に特徴化して符号で
表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対して補償
用の階調を挿入する際、及び分割されたブロック領域毎
の動きベクトルを検出する際には、上記の符号は数値化
されて用いられる方法である。
【0243】それゆえ、階調遷移パターン表は、発光誤
りの発光強度を特徴化して符号で表しているので、容易
にパターンの標準化を図り得るものとなっている。
【0244】また、動画偽輪郭が生じる画素に対して補
償用の階調を挿入する際、及び分割されたブロック領域
毎の動きベクトルを検出する際には、上記の符号は数値
化されて用いられるので、メモリ容量を削減できると共
に、処理速度も速くなる。
【0245】この結果、比較画像データの簡易化を図る
ことができ、演算時間の短縮を図ると共に、回路規模の
増大を防止することができる。また、これによって、ノ
イズの影響による動き検出誤りの低減を図り、動き検出
の精度の向上及び動画偽輪郭処理の短時間化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0246】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記各フレーム間信号又はフィールド間信号を直
接比較抽出し、画面を複数のブロック領域に分割して、
分割領域毎に動きベクトルを検出する方法が並設されて
いる方法である。
【0247】それゆえ、従来法による動きベクトル検出
にて、大まかな動きベクトルを検出すると共に、精度が
要求される動きベクトル検出が必要な場合には、予め作
成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出現する階調
遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の出現する階調遷
移を抽出した後、画面を所望の大きさに分割されたブロ
ック領域毎に動きベクトルを検出することが可能とな
る。
【0248】したがって、動きベクトル検出を効率良
く、かつ精度良く行うことが可能となるという効果を奏
する。
【0249】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記フレーム間信号又はフィールド間信号を抽出
する際に、色差信号(Y)、赤信号(R)、緑信号
(G)、青信号(B)の内の少なくとも1つの画像信号
について、各フレーム間信号又はフィールド間信号を比
較する方法である。
【0250】それゆえ、色差信号(Y)、赤信号
(R)、緑信号(G)、青信号(B)の異なった画像信
号について、階調補償を行うことができ、かつその各画
像信号に適した動きベクトル検出を行うことができると
いう効果を奏する。
【0251】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記フレーム間信号又はフィールド間信号を抽出
する際に、色差信号(Y)、赤信号(R)、緑信号
(G)、青信号(B)の各画像信号から少なくとも2つ
以上の複数の信号を同時に取り出し、階調遷移パターン
表に基づいて動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出した
後、分割されたブロック領域毎に動きベクトルを検出す
る方法である。
【0252】それゆえ、前述したように、ある検出ルー
プを主の動きベクトル検出に使用し、他の2個を補佐的
又は精度の良い動きベクトル検出用として使用すること
ができる。
【0253】この結果、動きベクトル検出を効率良く、
かつ精度良く行うことが可能となるという効果を奏す
る。
【0254】また、各赤信号(R)、緑信号(G)、青
信号(B)の異なった各画像信号毎に3つ同時に動きベ
クトル検出を行うこともできる。さらに、各色差信号
(Y)、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の
異なった各画像信号毎に4つ同時に動きベクトル検出を
行うことも可能である。
【0255】したがって、これらの場合には、カラー画
像に対して、動きベクトルの検出結果に偏差を生じるこ
となくかつ動きベクトル検出を短時間で行い得る表示装
置の動き検出方法を提供することができるという効果を
奏する。
【0256】また、本発明の表示装置の動き検出方法
は、以上のように、上記の表示装置の動き検出方法にお
いて、前記フレーム間信号又はフィールド間信号を抽出
する際に、階調遷移パターン表に基づいて動画偽輪郭の
出現する階調遷移を抽出する直前にローパスフィルタ
(LPF)によりノイズ除去する方法である。
【0257】それゆえ、画像データのノイズ除去、ひい
ては、動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表による
特徴化を精度良く行うことが可能となるという効果を奏
する。
【0258】また、本発明の表示装置は、以上のよう
に、予め作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パター
ンを階調遷移パターン表として記憶する記憶手段と、入
力された各フレーム信号又はフィールド信号に対して、
上記記憶手段に記憶された階調遷移パターン表に基づい
て、画像の各画素について動画偽輪郭の出現程度を分類
する分類手段と、上記分類手段にて分類された各フレー
ム信号間又はフィールド間信号に対して、ブロック領域
毎に動きベクトルを検出する動き検出手段と、上記分類
手段にて分類された各フレーム間信号又はフィールド間
信号と上記動き検出手段にてブロック領域毎に検出され
た動きベクトルとから、上記入力された各フレーム信号
又はフィールド信号に対して、補償階調を挿入する補償
階調挿入手段とが設けられているものである。
【0259】それゆえ、予め作成され記憶媒体に記憶さ
れた動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基づい
て動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出する機構、分割
されたブロック領域毎に動きベクトルを検出する機構、
及び動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を挿
入する機構を備えた表示装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【0260】また、この表示装置では、上述した表示装
置の動き検出方法が用いられる。
【0261】したがって、回路規模の増大を防止し、動
きベクトル検出及び動画偽輪郭補償を短時間で行い得る
表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における表示装置の動き検出方法の実施
の一形態を示すものであり、動き検出機構及び補償階調
挿入器を示すブロック図である。
【図2】上記表示装置における、1画素の構成を示す平
面図であり、(a)は比較例として一般的に使用される
R・G・Bからなる画素を示すものであり、(b)は本
実施の形態において使用される各R・G・Bについて面
積比2:1に分割し、面積比2の副画素及び/又は面積
比1の副画素をそれぞれ点灯可能とした画素を示すもの
である。
【図3】上記表示装置において1画素について64階調
の中間調を表示すべく、4つのサブフィールドに時間分
割され、かつ面積比2:1に画素分割された状態を示す
説明図である。
【図4】上記表示装置において画素の中間調表示を示す
説明図であり、(a)は3階調目の点灯状態を示すも
の、(b)は31階調目の点灯状態を示すもの、(c)
は32階調目の点灯状態を示すものである。
【図5】上記表示装置において、隣接階調に対する動画
偽輪郭が生じる状態を示す説明図である。
【図6】上記表示装置において、動画像のある一部分
で、03階調から04階調の階調遷移が存在する際に表
れる動画偽輪郭形状を示す説明図である。
【図7】上記表示装置において、動画像のある一部分
で、08階調から16階調の階調遷移が存在する際に表
れる動画偽輪郭形状を示す説明図である。
【図8】上記表示装置において、動画像のある一部分
で、15階調から16階調の階調遷移が存在する際に表
れる動画偽輪郭形状を示す説明図である。
【図9】上記表示装置において、動画像のある一部分
で、16階調から15階調の階調遷移が存在する際に表
れる動画偽輪郭形状を示す説明図である。
【図10】上記表示装置の偽輪郭形状分類器において、
予め作成され記憶媒体に記憶された動画偽輪郭の出現す
る階調遷移パターン表を示す説明図である。
【図11】上記階調遷移パターン表における階調信号A
(0〜31)と階調信号B(0〜31)との関係を拡大
して示す説明図である。
【図12】上記階調遷移パターン表における階調信号A
(0〜31)と階調信号B(32〜63)との関係を拡
大して示す説明図である。
【図13】上記階調遷移パターン表における階調信号A
(32〜63)と階調信号B(0〜31)との関係を拡
大して示す説明図である。
【図14】上記階調遷移パターン表における階調信号A
(32〜63)と階調信号B(32〜63)との関係を
拡大して示す説明図である。
【図15】上記表示装置の動き検出部の動作を示す説明
図であり、(a)は前フレームの画素信号Popを示す
もの、(b)は現フレーム画像信号Poを示すものであ
る。
【図16】上記階調遷移パターン表を参照するに際して
の画素Aと画素Bとの関係を示す説明図である。
【図17】図15に示す状態から、階調遷移パターン表
を参照して符号に置き換えた状態を示す説明図であり、
(a)は前フレームの画素信号Pop′を示すもの、
(b)は現フレーム画像信号Po′を示すものである。
【図18】図17に示す符号表記の状態から、数値表記
に置き換えた状態を示す説明図であり、(a)は前フレ
ーム分類値画像出力Ppを示すもの、(b)は現フレー
ム分類値画像出力Pcを示すものである。
【図19】図18(b)に示す現フレーム分類値画像出
力Pcが、どのように前フレーム分類値画像出力Ppか
ら移動したものであるかをみるために、現フレーム分類
値画像出力Pcからのシフト状態を例示する説明図であ
り、(a)は(0,1)シフトした状態を示すもの、
(b)は(1,0)シフトした状態を示すもの、(c)
は(0,−1)シフトした状態を示すもの、(d)は
(−1,−1)シフトした状態を示すものである。
【図20】図18(a)に示す前フレーム分類値画像出
力Ppと、図19との同一性をみるために差を求めた状
態を示す説明図であり、(a)はPpと(0,1)シフ
トとの差を示すもの、(b)はPpと(1,0)シフト
との差を示すもの、(c)はPpと(0,−1)シフト
との差を示すもの、(d)はPpと(−1,−1)シフ
トとの差を示すものである。
【図21】上記表示装置の補償階調挿入器における、動
画偽輪郭の出現する階調遷移を発光誤りの形状毎に数値
分類化した階調遷移パターン表のパターンに基づいて補
償用の階調を挿入するときの挿入位置を示す説明図であ
る。
【図22】上記補償用の階調を挿入するときに用いられ
る冗長パターン#1を示す説明図である。
【図23】上記補償用の階調を挿入するときに用いられ
る冗長パターン#2を示す説明図である。
【図24】上記補償用の階調を挿入するときに用いられ
る冗長パターン#3を示す説明図である。
【図25】上記表示装置の補償階調挿入器において、補
償用の階調を挿入する際の説明図であり、(a)は階調
信号A、Bの関係を示すもの、(b)は階調信号A、B
の補償階調挿入前の状態を示すもの、(c)は図21に
基づいて補償階調を挿入するときの方法を示すもの、
(d)は補償階調の挿入位置を示すものである。
【図26】上記表示装置において、静止画レベルにて動
き検出用に作成したテストパターンを示す説明図であ
る。
【図27】上記テストパターンにより動き検出を行った
ときの動きベクトル検出結果を示す説明図である。
【図28】上記表示装置において、実際の動画像につい
て動き検出用に作成したテストパターンを示す説明図で
ある。
【図29】上記実際の動画像における予め採取した動き
検出データを示す説明図である。
【図30】上記実際の動画像における動き検出結果を示
す説明図である。
【図31】本発明の他の実施の形態を示すものであり、
動き検出機構及び補償階調挿入器を示すブロック図であ
る。
【図32】本発明のさらに他の実施の形態を示すもので
あり、動き検出機構及び補償階調挿入器を示すブロック
図である。
【図33】従来の表示装置の動き検出方法を示すもので
あり、プラズマディスプレイにて時間分割256階調表
示を行う場合のフィールドの構成を示す説明図である。
【図34】上記時間分割256階調表示を行う際に動画
偽輪郭が生じる原因を説明するためのフィールドの構成
を示す説明図である。
【図35】上記時間分割256階調表示を行う際に動画
偽輪郭が生じる原因を説明するため概念図である。
【図36】従来の他の表示装置の動き検出方法を示すも
のであり、プラズマディスプレイおいて左側から右側へ
表示画像をスクロールしたときに生じる動画偽輪郭を示
す説明図である。
【図37】上記プラズマディスプレイおいて左側から右
側へ表示画像をスクロールしたときに生じる動画偽輪郭
を改善すべく、その部分に輝度調整のための発光ブロッ
クを加えた状態を示す説明図である。
【図38】動画像の符号化で用いられる動き補償フレー
ム間予測の方法の動きベクトルを示す説明図である。
【図39】動画像の符号化で用いられるフィールド予測
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ローパスフィルタ(LPF) 2 偽輪郭形状分類器(分類手段) 3 フレームメモリ 4 ブロックマッチング 5 比較器 6 動き検出部(動き検出手段) 7 補償階調挿入器(補償階調挿入手段) 10 動き検出機構 20 動き検出機構 30 動き検出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C080 AA05 AA10 BB05 CC03 CC06 DD30 EE19 EE29 EE32 FF09 GG12 JJ01 JJ02 JJ05 JJ06 KK02 KK43

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像表示に際して、一フィールド期間内に
    同一画素を複数回点灯させることにより中間調を表示
    し、かつ動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調
    が挿入されると共に、画面を複数のブロック領域に分割
    して、分割領域毎に動きベクトルを検出する表示装置の
    動き検出方法において、 各フレーム間信号又はフィールド間信号を比較し、予め
    作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パターン表に基
    づいて動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調を
    挿入すると共に、この階調遷移パターン表に基づいて、
    分割されたブロック領域毎の動きベクトルを検出するこ
    とを特徴とする表示装置の動き検出方法。
  2. 【請求項2】前記階調遷移パターン表は、動画偽輪郭の
    出現する階調遷移を発光誤りの形状毎に特徴化して符号
    で表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対して補
    償用の階調を挿入する際、及び分割されたブロック領域
    毎の動きベクトルを検出する際には、上記の符号は数値
    化されて用いられることを特徴とする請求項1記載の表
    示装置の動き検出方法。
  3. 【請求項3】前記階調遷移パターン表は、動画偽輪郭の
    出現する階調遷移を発光誤りの発光強度毎に特徴化して
    符号で表してなる一方、動画偽輪郭が生じる画素に対し
    て補償用の階調を挿入する際、及び分割されたブロック
    領域毎の動きベクトルを検出する際には、上記の符号は
    数値化されて用いられることを特徴とする請求項1記載
    の表示装置の動き検出方法。
  4. 【請求項4】前記各フレーム間信号又はフィールド間信
    号を直接比較抽出し、画面を複数のブロック領域に分割
    して、分割領域毎に動きベクトルを検出する方法が並設
    されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    表示装置の動き検出方法。
  5. 【請求項5】前記フレーム間信号又はフィールド間信号
    を抽出する際に、色差信号(Y)、赤信号(R)、緑信
    号(G)、青信号(B)の内の少なくとも1つの画像信
    号について、各フレーム間信号又はフィールド間信号を
    比較することを特徴とする請求項1、2又は3記載の表
    示装置の動き検出方法。
  6. 【請求項6】前記フレーム間信号又はフィールド間信号
    を抽出する際に、色差信号(Y)、赤信号(R)、緑信
    号(G)、青信号(B)の各画像信号から少なくとも2
    つ以上の複数の信号を同時に取り出し、階調遷移パター
    ン表に基づいて動画偽輪郭の出現する階調遷移を抽出し
    た後、分割されたブロック領域毎に動きベクトルを検出
    することを特徴とする請求項1、2又は3記載の表示装
    置の動き検出方法。
  7. 【請求項7】前記フレーム間信号又はフィールド間信号
    を抽出する際に、階調遷移パターン表に基づいて動画偽
    輪郭の出現する階調遷移を抽出する直前にローパスフィ
    ルタ(LPF)によりノイズ除去することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置の動き検
    出方法。
  8. 【請求項8】画像表示に際して、一フィールド期間内に
    同一画素を複数回点灯させることにより中間調を表示
    し、かつ動画偽輪郭が生じる画素に対して補償用の階調
    が挿入されると共に、画面を複数のブロック領域に分割
    して、分割領域毎に動きベクトルを検出する表示装置に
    おいて、 予め作成した動画偽輪郭の出現する階調遷移パターンを
    階調遷移パターン表として記憶する記憶手段と、 入力された各フレーム信号又はフィールド信号に対し
    て、上記記憶手段に記憶された階調遷移パターン表に基
    づいて、画像の各画素について動画偽輪郭の出現程度を
    分類する分類手段と、 上記分類手段にて分類された各フレーム信号間又はフィ
    ールド間信号に対して、ブロック領域毎に動きベクトル
    を検出する動き検出手段と、 上記分類手段にて分類された各フレーム間信号又はフィ
    ールド間信号と上記動き検出手段にてブロック領域毎に
    検出された動きベクトルとから、上記入力された各フレ
    ーム信号又はフィールド信号に対して、補償階調を挿入
    する補償階調挿入手段とが設けられていることを特徴と
    する表示装置。
JP25632299A 1999-09-09 1999-09-09 表示装置の動き検出方法及び表示装置 Expired - Fee Related JP3526249B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25632299A JP3526249B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 表示装置の動き検出方法及び表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25632299A JP3526249B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 表示装置の動き検出方法及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001083925A true JP2001083925A (ja) 2001-03-30
JP3526249B2 JP3526249B2 (ja) 2004-05-10

Family

ID=17291070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25632299A Expired - Fee Related JP3526249B2 (ja) 1999-09-09 1999-09-09 表示装置の動き検出方法及び表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3526249B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447133B1 (ko) * 2002-01-07 2004-09-04 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 영상신호 처리 방법 및 장치
KR100627297B1 (ko) 2005-01-12 2006-09-25 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 표시 장치 및 그 화상 처리 방법
CN1324542C (zh) * 2001-09-10 2007-07-04 中华映管股份有限公司 降低等离子平面显示器动态拟似轮廓现象的方法及装置
CN100369090C (zh) * 2003-10-16 2008-02-13 三星Sdi株式会社 等离子显示板的驱动装置及其灰度级表示方法
KR100825341B1 (ko) * 2001-06-18 2008-04-28 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 Pdp의 구동 방법 및 표시 장치
US7773060B2 (en) 2005-07-15 2010-08-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, medium, and apparatus compensating for differences in persistence of display phosphors

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100825341B1 (ko) * 2001-06-18 2008-04-28 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 Pdp의 구동 방법 및 표시 장치
CN1324542C (zh) * 2001-09-10 2007-07-04 中华映管股份有限公司 降低等离子平面显示器动态拟似轮廓现象的方法及装置
KR100447133B1 (ko) * 2002-01-07 2004-09-04 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 영상신호 처리 방법 및 장치
CN100369090C (zh) * 2003-10-16 2008-02-13 三星Sdi株式会社 等离子显示板的驱动装置及其灰度级表示方法
KR100627297B1 (ko) 2005-01-12 2006-09-25 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 표시 장치 및 그 화상 처리 방법
US7592977B2 (en) 2005-01-12 2009-09-22 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel and method for processing pictures thereof
US7773060B2 (en) 2005-07-15 2010-08-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, medium, and apparatus compensating for differences in persistence of display phosphors

Also Published As

Publication number Publication date
JP3526249B2 (ja) 2004-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7339632B2 (en) Method and apparatus for processing video pictures improving dynamic false contour effect compensation
JP2994633B2 (ja) 疑似輪郭ノイズ検出装置およびそれを用いた表示装置
KR100595077B1 (ko) 화상표시장치및화상평가장치
US6476875B2 (en) Method and apparatus for processing video pictures, especially for false contour effect compensation
WO1998044479A1 (fr) Procede de visualisation du premier plan d'images et dispositif connexe
KR20080092284A (ko) 화상 처리 방법 및 이를 이용한 화상 표시 장치
JP2001083926A (ja) 動画偽輪郭補償方法およびその方法を用いた画像表示装置
CN101395655B (zh) 图像处理器、显示设备、图像处理方法及程序
JP4928662B2 (ja) 表示装置に表示するためにビデオ画像を処理する方法及び装置
KR100869656B1 (ko) 서브-필드에서 이미지를 디스플레이하는 방법 및 유닛
JP4991066B2 (ja) ビデオ画像を処理する方法及び装置
JP2994634B2 (ja) 表示装置
JP3526249B2 (ja) 表示装置の動き検出方法及び表示装置
JP3482764B2 (ja) ディスプレイ装置の動画補正用動き量検出回路
KR100825355B1 (ko) 화상 표시 장치 및 그 구동 방법
JPH11231832A (ja) 動ベクトル検出方法、動画像表示方法及び動画像表示装置
EP1058229B1 (en) Method and apparatus for processing video signals for display
JP2011504609A (ja) Ac−pdpの画像の動的偽輪郭の低減方法及びシステム
JP2007279745A (ja) 動きに依存した符号化方法及び装置
JP4203136B2 (ja) 動画像表示方法
JP3697681B2 (ja) 階調表示方法、及び階調表示装置
JPH117266A (ja) ディスプレイパネルの映像表示方式およびその装置
JP2001042819A (ja) 階調表示方法、及び階調表示装置
JP2000039864A (ja) 動画像表示方法及び動画像表示装置
KR100946737B1 (ko) 비디오 화상을 처리하기 위한 방법 및 그 방법을 구현하기 위한 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees