JP2001083835A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2001083835A
JP2001083835A JP25990299A JP25990299A JP2001083835A JP 2001083835 A JP2001083835 A JP 2001083835A JP 25990299 A JP25990299 A JP 25990299A JP 25990299 A JP25990299 A JP 25990299A JP 2001083835 A JP2001083835 A JP 2001083835A
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fixing
temperature
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heating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、定着体の弾性体の劣化を軽減し、
定着体の耐久性を向上すると共に、低温定着性に優れた
良好な画像形成が可能な定着装置及びこの定着装置を備
える画像形成装置を提供する。 【解決手段】 制御装置40が、サーミスタ39の検知
温度に基づき、定着ローラ10aの温度をスタンバイ時
に第二所定温度以上に設定された第一所定温度とし定着
処理時に定着処理可能な第二所定温度とするようハロゲ
ンヒータ37,38による加熱を制御するようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着像を担持す
る記録媒体に熱及び圧力を付与することにより、上記未
定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置及びこの定
着装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ等の画像形成装
置に備えられた定着装置にあっては、外周に弾性体層を
有する回転可能な定着体たる定着ローラと、該定着ロー
ラの内部に配設され該定着ローラを加熱する加熱手段
と、定着時に未定着像を担持する記録媒体を介して該定
着ローラに圧接する回転可能な加圧体たる加圧ローラ
と、定着ローラの温度を検知する温度検知手段と、温度
検知手段の検知温度に基づき、定着ローラの温度を所定
の設定温度とするよう加熱手段による加熱を制御する温
度制御手段とを有する定着装置が知られており、実用に
供されている。
【0003】かかる定着装置にあっては、定着ローラ側
に加熱手段が配設されるので、ウォームアップ時間が短
い、省スペース、省コストといった利点があり、主に低
価格で白黒の中低速の複写機、プリンタ等に採用されて
いる。
【0004】上記定着ローラの弾性体層は、かかる定着
装置をカラー定着器として用いる場合、微小域光沢ムラ
の防止、及びトナーのり量の増加による排紙性悪化の防
止のために、少なくとも300μm以上の厚さであるこ
とが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる定着装置にあっ
ては、加圧ローラに加熱源をもたないので、定着処理時
に、定着ローラの熱が加圧ローラに奪われるため、通
常、比較的高い温度で定着が行われるようになってい
る。
【0006】そのため、定着ローラの弾性体層としてシ
リコーンゴムやフッ素ゴムを用いた場合、高温によって
弾性体層が劣化する虞がある。
【0007】従来、上述の弾性体層の劣化を防止するた
めに、定着ローラの表面温度そのものを下げることが一
般的であり、ウォームアップ時や定着処理後のオーバー
シュートを抑える方法、スタンバイ時に定着ローラ表面
の温度を定着処理時よりも低くする方法等がある。
【0008】しかし、前者は、弾性体層の劣化防止の効
果が比較的少なく、後者は、低温オフセットを発生する
虞がある。
【0009】本発明は、定着体の弾性体の劣化を軽減
し、定着体の耐久性を向上すると共に、低温定着性に優
れた良好な画像形成が可能な定着装置及びこの定着装置
を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、未定着像を担持する記録媒体に熱及び圧力を付与
することにより、上記未定着像を上記記録媒体に定着さ
せる定着装置であって、外周に弾性体層を有する回転可
能な定着体と、該定着体の内部に配設され該定着体を加
熱する加熱手段と、定着時に未定着像を担持する記録媒
体を介して該定着体に圧接する回転可能な加圧体と、定
着体の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の
検知温度に基づき、定着体の温度を定着待機時に第一所
定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度と
するよう加熱手段による加熱を制御する温度制御手段と
を有する定着装置において、温度制御手段は、上記第一
所定温度が上記第二所定温度以上に設定されているとい
う第一の発明によって達成される。
【0011】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、温度制御手段は、複数回連続して定着処
理を行う際に、第二所定温度が第一所定温度より低くな
るよう加熱手段による加熱を制御可能であるという第二
の発明によっても達成される。
【0012】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明又は第二の発明において、定着体は、弾性体層の
厚さが300μm以上であるという第三の発明によって
も達成される。
【0013】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第四の発明のいずれかにおいて、定着体は、弾
性体層の表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体の薄層を有していると
いう第四の発明によっても達成される。
【0014】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体
に記録する画像形成装置であって、第一の発明の定着装
置を備えるという第五の発明によっても達成される。
【0015】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、温度制御手段は、複数回連続して定着処
理を行う際に、第二所定温度が第一所定温度より低くな
るよう加熱手段による加熱を制御可能であるという第六
の発明によっても達成される。
【0016】更に、本出願によれば、上記目的は、第五
の発明又は第六の発明において、定着体は、弾性体層の
厚さが300μm以上であるという第七の発明によって
も達成される。
【0017】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明乃至第七の発明のいずれかにおいて、定着体は、弾
性体層の表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体の薄層を有していると
いう第八の発明によっても達成される。
【0018】即ち、本出願にかかる第一の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、定着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設
定された第一所定温度とし定着処理時に定着処理可能な
第二所定温度とするよう加熱手段による加熱を制御す
る。
【0019】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、定着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設
定された第一所定温度とし複数回連続定着処理時に第二
所定温度とするよう加熱手段による加熱を制御する。
【0020】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、厚さ300μm以上の弾性体層を有する定着体の温
度を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所
定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度と
するよう加熱手段による加熱を制御する。
【0021】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、弾性体表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテルの薄層を有する定着体の温度
を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所定
温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度とす
るよう加熱手段による加熱を制御する。
【0022】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、定着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設
定された第一所定温度とし定着処理時に定着処理可能な
第二所定温度とするよう加熱手段による加熱を制御す
る。
【0023】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、定着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設
定された第一所定温度とし複数回連続定着処理時に第二
所定温度とするよう加熱手段による加熱を制御する。
【0024】更に、本出願にかかる第七の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、厚さ300μm以上の弾性体層を有する定着体の温
度を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所
定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度と
するよう加熱手段による加熱を制御する。
【0025】又、本出願にかかる第八の発明にあって
は、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、弾性体表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテルの薄層を有する定着体の温度
を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所定
温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度とす
るよう加熱手段による加熱を制御する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0027】(第一の実施形態)図1は、本発明の実施
形態にかかる画像形成装置の一例たるデジタル方式の4
色フルカラーの画像形成装置の概略構成を示す断面図で
ある。
【0028】かかる画像形成装置は、図1に示すよう
に、下部のデジタルカラー画像プリンタ部(以下、プリ
ンタ部という)Aと、上部のデジタルカラーリーダ部
(以下、リーダ部という)Bとを備えており、例えば、
リーダ部Bで読み取られた原稿Dの画像情報に基づき、
プリンタ部Aが記録媒体たる記録材Pに画像を形成す
る。
【0029】プリンタ部Aの上方に配置されたリーダ部
Bは、原稿Dを載置する原稿台ガラス12a、原稿Dの
画像面を移動しながら露光走査する露光ランプ12b、
原稿Dからの反射光をさらに反射させる複数のミラー1
2c、反射光を集光するレンズ12d、そしてレンズ1
2dからの光に基づいてカラー色分解画像信号を形成す
るフルカラーセンサ12e等を有する。
【0030】上記カラー色分解画像信号は、増幅回路
(図示せず)を経て、ビデオ処理ユニット(図示せず)
によって処理を施され、上述のプリンタ部Aに送出され
るようになっている。
【0031】プリンタ部Aは、図1に示すように、矢印
R1方向に回転駆動される像担持体としての感光ドラム
1を有する。
【0032】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、一次帯電器(帯電手段)2、露光手段3、
現像装置(現像手段)4、転写装置5、クリーニング器
6、前露光ランプ7等が配置されている。
【0033】転写装置5の下方、即ちプリンタ部Aの下
半部には、記録材Pの給紙搬送部8が配置され、又、転
写装置5の上部には分離手段9、更に、分離手段9の下
流側(記録材Pの搬送方向についての下流側)には定着
装置たる定着器10、排紙部11が配置されている。
【0034】感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム
上の基体1aと、その裏側を覆うOPC(有機光半導
体)の感光体1bとを有し、駆動手段(図示せず)によ
って矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)
で回転駆動されるように構成されている。尚、感光ドラ
ム1については後に詳述する。
【0035】一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する
部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に
感光ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2b
と、シールド2aの開口部に配置されて帯電電位を規制
するグリッド2cとを有するコロナ帯電器である。
【0036】一次帯電器2は、電源(図示せず)によっ
て帯電バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1
表面を所定の極性、所定の電位に均一に帯電するように
なっている。
【0037】露光手段3は、リーダ部Bからの画像信号
に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部(図示せ
ず)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3aと、レ
ンズ3bと、ミラー3cとを有する。
【0038】露光手段3は、このレーザ光が感光ドラム
1表面を照射することによって感光ドラム1を露光し、
露光部分の電荷を除去して静電潜像を形成するように構
成されている。
【0039】本実施形態では、感光ドラム1表面に形成
される静電潜像は、原稿の画像に基づいて、イエロー、
シアン、マゼンタ、ブラックの4色に色分解され、それ
ぞれの色に対応した静電潜像が順次形成されるようにな
っている。
【0040】現像装置4は、感光ドラム1の回転方向
(矢印R1の方向)に沿って上流側から順に4個の現像
器、即ち、それぞれ樹脂を基体としたイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色のトナー(現像剤)を収納
した現像器4Y、4C、4M、4Bkを備えている。
【0041】各現像器4Y、4C、4M、4Bkは、そ
れぞれ感光ドラム1表面に形成された静電潜像にトナー
を付着させる現像スリーブ4aを有し、静電潜像の現像
に供せられる所定の色の現像器が偏心カム4bによっ
て、択一的に感光ドラム1表面に近接する現像位置に配
置され、現像スリーブ4aを介して静電潜像にトナーを
付着させ、顕像としてのトナー像(可視画像)を形成す
るように構成されている。尚、現像に供せられる現像器
以外の他の3色の現像器は、現像位置から退避するよう
になっている。
【0042】転写装置5は、表面に記録材Pを担持する
転写ドラム(記録材担持体)5a、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材Pに転写する転写帯電器5b、記録材P
を転写ドラム5aに吸着させるための吸着帯電器5cと
これに対向する吸着ローラ5d、内側帯電器5e、外側
帯電器5fを有し、矢印R5方向に回転駆動されるよう
に軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体か
らなる記録材担持シート5gが円筒状に一体的に張設さ
れている。 記録材担持シート5gは、ポリカーボネー
トフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0043】転写装置5は、転写ドラム5a表面に記録
材Pを吸着して担持するように構成されている。
【0044】クリーニング器6は、記録材Pに転写され
ずに感光ドラム1表面に残った残留トナーを掻き落とす
クリーニングブレード6a、及び掻き落としたトナーを
回収するクリーニング容器6bを備えている。
【0045】前露光ランプ7は、一次帯電器2の上流側
に隣接して配置され、クリーニング器6によって清掃さ
れた感光ドラム1表面の不要な電荷を除去する。
【0046】給紙搬送部8は、大きさのことなる記録材
Pを積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセッ
ト8a内の記録材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の
搬送ローラ、そしてレジストローラ8c等を有し、所定
の大きさの記録材Pを転写ドラム5aに供給する。
【0047】分離手段9は、トナー像転写後の記録材P
を転写ドラム5aから分離するための分離帯電器9a、
分離爪9b、そして分離押し上げころ9c等を有する。
【0048】定着器10は、内側にヒータを有する定着
ローラ10aと、定着ローラ10aの下方に配置され、
記録材Pを定着ローラ10aに押しつける加圧ローラ1
0bとを有する。
【0049】排紙部11は、定着器10の下流に配置さ
れた、搬送パス切り換えガイド11a、排出ローラ11
b、排紙トレイ11c等を有する。
【0050】又、搬送パス切り換えガイド11aの下方
には、1枚の記録材Pに対してその両面に画像形成を行
うための搬送縦パス11d、反転パス11e、積載部材
11f、中間トレイ11g、更に搬送ローラ11h,1
1i、反転ローラ11j等が配置されている。
【0051】又、感光ドラム1周囲における、一次帯電
器2と現像装置4との間には、感光ドラム1表面の帯電
電位を検出する電位センサS1が、又、現像装置4と転
写ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー像の
濃度を検知する濃度センサS2が、それぞれ配置されて
いる。
【0052】次に、上述構成の画像形成装置の動作を、
若干の構成を加えながら、簡単に説明する。尚、以下の
説明においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クの順に4色フルカラーの画像を形成するものとする。
【0053】かかる画像形成装置にあっては、リーダ部
Bの原稿台ガラス12aに載置された原稿Dの画像が、
露光ランプ12bによって照射され、色分解されてまず
イエローの画像がフルカラーセンサ12eによって読み
取られ、所定の処理を施されて画像信号としてプリンタ
部Aに送られる。
【0054】プリンタ部Aでは、感光ドラム1が矢印R
1方向に回転駆動され、一次帯電器2によって表面が均
一に帯電される。
【0055】上述のリーダ部Bから送られてきた画像信
号に基づいて、露光手段3のレーザ出力部からレーザ光
が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して帯電済みの
感光ドラム1表面を光像Eによって露光する。
【0056】感光ドラム1表面の露光を受けた部分は、
電荷が除去され、これによりイエローに対応した静電画
像が形成される。
【0057】現像装置4においては、イエローの現像器
4Yが所定の現像位置に配置され、その他の現像器4
C,4M,4Bkは現像位置から退避される。
【0058】感光ドラム1上の静電潜像は、現像器4Y
によってイエローのトナーが付着され、顕像化されてト
ナー像となる。
【0059】この感光ドラム1上のイエローのトナー像
は、転写ドラム5aに担持された記録材Pに転写され
る。
【0060】記録材Pは、原稿画像に適した大きさの記
録材P所定の給紙カセット8aから給紙ローラ8b、搬
送ローラ、そしてレジストローラ8c等を介して所定の
タイミングで転写ドラム5aに供給されたものである。
【0061】このようにして供給された記録材Pは、転
写ドラム5aの表面に巻つくように吸着されて矢印R5
方向に回転し、転写帯電器5bによって感光ドラム1上
のイエロートナー像が転写される。
【0062】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
クリーニング器6によって表面の残留トナーが除去さ
れ、更に前露光ランプ7によって不要な電荷が除去さ
れ、一次帯電器から始まる次の画像形成に供される。
【0063】以上の、リーダ部Bによる原稿画像の読み
取りから、転写ドラム5a上の記録材Pに体するトナー
像の転写、更には感光ドラム1の清掃、除電に至る各プ
ロセスが、イエロー以外の他の色、即ちシアン、マゼン
タ、ブラックについても同様に行われ、転写ドラム5a
上の記録材Pには、4色のトナー像が重なるようにして
転写される。
【0064】4色のトナー像の転写を受けた記録材P
は、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム
5aから分離され、未定着のトナー像を表面に担持した
状態で定着器10に搬送される。
【0065】記録材Pは、定着器10の定着ローラ10
a及び加圧ローラ10bによって加熱加圧され、表面の
トナー像が溶融固着されて定着される。
【0066】定着後の記録材Pは、排出ローラ11bに
よって排紙トレイ11c上に排出される。
【0067】尚、記録材Pの両面に画像を形成する場合
は、定着器10は排出後の記録材Pを、すぐに搬送パス
切り換えガイド11aを駆動し、搬送縦パス11dを経
て、反転パス11eに一旦導いた後、反転ローラ11j
の逆転により送り込まれた際の後端を先頭にして送り込
まれた方向と反対向きに退出され、中間トレイ11gに
収納する。
【0068】その後、再度上述の画像形成プロセスによ
ってもう一方の面に画像を形成した後、排紙トレイ11
c上に排出する。
【0069】記録材Pの分離後の転写ドラム5aにおい
ては、記録材担持シート5g上への粉体の飛散付着、記
録材P上のオイルの付着等を防止するために、記録材担
持シート5gを介して相互に対向する、ファーブラシ1
3aとバックアップブラシ13b、及びオイル除去ロー
ラ14aとバックアップブラシ14bによって清掃を行
う。尚、このような清掃は、画像形成前、もしくは画像
形成後に行い、またジャム(紙づまり)発生時には随時
行う。
【0070】本実施形態にかかる定着装置たる定着器1
0について図2に基づき説明する。
【0071】図2に示すように、記録材P上のトナー像
と接触する定着ローラ10aは、中空で肉厚0.7mm
の鉄製の芯金31上に、弾性体層として1mm厚のシリ
コーンゴム層32を設け、この外側に20μm厚の薄層
たるPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体)チューブ層33を有
し、直径40mmに形成されている。
【0072】一方、加圧ローラ10bは、中実の鉄製の
芯金34上に、5mm厚のシリコーンゴム層35と、更
に50μm厚のPFA(テトラフルオロエチレ−パーフ
ルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブ層3
6を設け、直径30mmに形成されている。
【0073】上述の定着ローラ10aには、加熱手段た
るハロゲンヒータ37,38が芯金31内に配設され
る。
【0074】定着器10は、図2に示すように、定着ロ
ーラ10aに当接された温度検知手段たるサーミスタ3
9によって定着ローラ10aの温度が検知され、この検
知温度に基づいて温度制御手段たる制御装置40により
ハロゲンヒータ37,38が制御され、定着ローラ10
aの温度が一定に維持されるように制御される。
【0075】尚、定着ローラ10aと加圧ローラ10b
とは、加圧機構(図示せず)によって総圧約30kgで
加圧されている。
【0076】又、定着ローラ10aと加圧ローラ10b
はプロセススピード110mm/secで回転してい
る。
【0077】上述の定着器10では、未定着トナー像を
表面に担持した記録材Pは定着ローラ10aと加圧ロー
ラ10bとの間の定着ニップに挟持搬送され、このとき
加圧加熱されてトナーの定着が行われる。
【0078】次に、定着ローラ10aの温度制御シーケ
ンスについて、図3に示すフローチャートを用いて説明
する。
【0079】発明者は、種々の実験の結果、弾性体層の
劣化は、枚数の多い連続定着処理時に比べ、スタンバイ
中や比較的枚数の少ない連続定着処理時に発生しにくい
ことを発見した。
【0080】そこで、本実施形態にかかる定着器10に
あっては、先ず、スタンバイ動作中(定着待機時)は定
着ローラ10aが190℃にて制御される(S30
1)。
【0081】コピー動作開始の信号を検知すると(S3
02)、定着ローラ10a及び加圧ローラ10bの回転
が開始され(S303)、次に、コピー枚数を判定し
(S304)、コピー枚数が1枚のときは制御温度は定
着ローラ10aが190℃のままでコピー動作を終了し
(S305)、スタンバイ動作に戻る。
【0082】コピー枚数が2枚以上の場合は、1枚目の
コピー動作終了後に定着ローラ10aの制御温度を19
0℃から180℃に変更する(S306)。
【0083】その後、すべてのコピー動作が終了する
と、定着ローラ10aの制御温度を180℃から190
℃に変更して(S307)、スタンバイ動作に戻る。
【0084】上記のシーケンスによって制御される定着
器10にて、100枚連続の通紙耐久を行ったところ、
通算25万枚以上通紙しても、弾性体層の劣化は発生せ
ず、しかも低温定着性に優れ良好な画像形成が可能であ
った。
【0085】又、コピー枚数が2枚ずつの間欠耐久にて
評価したところ、通算50万枚以上通紙しても弾性体層
の劣化は発生せず、しかも低温定着性に優れ良好な画像
形成が可能であった。
【0086】尚、本実施形態の比較例1として、本実施
形態と同様の構成の定着器において、本発明の温度制御
シーケンスを用いずに、常時190℃で定着ローラ10
aの温度制御を行ったところ、通算10万枚で弾性体層
の劣化が発生し、上記間欠耐久の評価では、通算20万
枚で弾性体層の劣化が発生した。
【0087】又、本実施形態の比較例2として、上記比
較例1において、常時180℃で温度制御を行ったとこ
ろ、通算25万枚以上通紙しても、弾性体層の劣化は発
生しなかったが、低温オフセットによる画像不良が発生
した。
【0088】以上のように、第一の実施形態では、連続
コピー時における、弾性体層の劣化に起因する定着ロー
ラの寿命を格段に向上させることができる。
【0089】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、その説明を省略する。
【0090】第二の実施形態においては、第一の実施形
態と同様の定着ローラ構成において、弾性体層にフッ素
ゴムを厚さ1mmで設け、第一の実施形態と同様な評価
を行ったところ、30万枚以上通紙しても、弾性体層の
劣化は発生せず、しかも低温定着性に優れ良好な画像形
成が可能であった。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、温度制御手段が、温度検知手段の検
知温度に基づき、定着体の温度を定着待機時に第二所定
温度以上に設定された第一所定温度とし定着処理時に定
着処理可能な第二所定温度とするよう加熱手段による加
熱を制御するようになっているので、定着体の弾性体の
劣化を軽減し、定着体の耐久性を向上すると共に、低温
定着性に優れた良好な画像形成が可能となる。
【0092】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づき、定
着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設定され
た第一所定温度とし複数回連続定着処理時に第二所定温
度とするよう加熱手段による加熱を制御するようになっ
ているので、定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の
耐久性を向上すると共に、低温定着性に優れた良好な画
像形成が可能となる。
【0093】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、厚さ300μm以上の弾性体層を有する定着体の温
度を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所
定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度と
するよう加熱手段による加熱を制御するようになってい
るので、定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の耐久
性を向上すると共に、低温定着性に優れた良好な画像形
成が可能となる。
【0094】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づき、弾
性体表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテルの薄層を有する定着体の温度を定着
待機時に第二所定温度以上に設定された第一所定温度と
し定着処理時に定着処理可能な第二所定温度とするよう
加熱手段による加熱を制御するようになっているので、
定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の耐久性を向上
すると共に、低温定着性に優れた良好な画像形成が可能
となる。
【0095】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、定着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設
定された第一所定温度とし定着処理時に定着処理可能な
第二所定温度とするよう加熱手段による加熱を制御する
ようになっているので、定着体の弾性体の劣化を軽減
し、定着体の耐久性を向上すると共に、低温定着性に優
れた良好な画像形成が可能となる。
【0096】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づき、定
着体の温度を定着待機時に第二所定温度以上に設定され
た第一所定温度とし複数回連続定着処理時に第二所定温
度とするよう加熱手段による加熱を制御するようになっ
ているので、定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の
耐久性を向上すると共に、低温定着性に優れた良好な画
像形成が可能となる。
【0097】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づ
き、厚さ300μm以上の弾性体層を有する定着体の温
度を定着待機時に第二所定温度以上に設定された第一所
定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所定温度と
するよう加熱手段による加熱を制御するようになってい
るので、定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の耐久
性を向上すると共に、低温定着性に優れた良好な画像形
成が可能となる。
【0098】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
温度制御手段が、温度検知手段の検知温度に基づき、弾
性体表面にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテルの薄層を有する定着体の温度を定着
待機時に第二所定温度以上に設定された第一所定温度と
し定着処理時に定着処理可能な第二所定温度とするよう
加熱手段による加熱を制御するようになっているので、
定着体の弾性体の劣化を軽減し、定着体の耐久性を向上
すると共に、低温定着性に優れた良好な画像形成が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる定着装置の温度制御
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 定着器(定着装置) 10a 定着ローラ(定着体) 10b 加圧ローラ(加圧体) 32 シリコーンゴム層(弾性体層) 33 PFAチューブ層(テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテルの薄層) 37,38 ハロゲンヒータ(加熱手段) 39 サーミスタ(温度検知手段) 40 制御装置(温度制御手段) P 記録材(記録媒体)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 335 H05B 3/00 335 Fターム(参考) 2H033 AA26 BB05 BB14 BB15 CA04 CA05 3J103 AA15 AA24 AA51 BA03 BA15 BA16 BA41 EA05 FA01 FA02 FA12 FA14 FA18 GA02 GA66 HA03 HA04 HA05 HA12 HA15 HA32 HA43 HA53 3K058 AA34 BA18 CA23 CA61 CC06 CE16 DA02 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持する記録媒体に熱及び圧
    力を付与することにより、上記未定着像を上記記録媒体
    に定着させる定着装置であって、外周に弾性体層を有す
    る回転可能な定着体と、該定着体の内部に配設され該定
    着体を加熱する加熱手段と、定着時に未定着像を担持す
    る記録媒体を介して該定着体に圧接する回転可能な加圧
    体と、定着体の温度を検知する温度検知手段と、温度検
    知手段の検知温度に基づき、定着体の温度を定着待機時
    に第一所定温度とし定着処理時に定着処理可能な第二所
    定温度とするよう加熱手段による加熱を制御する温度制
    御手段とを有する定着装置において、温度制御手段は、
    上記第一所定温度が上記第二所定温度以上に設定されて
    いることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 温度制御手段は、複数回連続して定着処
    理を行う際に、第二所定温度が第一所定温度より低くな
    るよう加熱手段による加熱を制御可能であることとする
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着体は、弾性体層の厚さが300μm
    以上であることとする請求項1又は請求項2に記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 定着体は、弾性体層の表面にテトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
    重合体の薄層を有していることとする請求項1乃至請求
    項3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、
    請求項1に記載の定着装置を備えることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 温度制御手段は、複数回連続して定着処
    理を行う際に、第二所定温度が第一所定温度より低くな
    るよう加熱手段による加熱を制御可能であることとする
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 定着体は、弾性体層の厚さが300μm
    以上であることとする請求項5又は請求項6に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 定着体は、弾性体層の表面にテトラフル
    オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
    重合体の薄層を有していることとする請求項5乃至請求
    項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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