JP2001081370A - 色再現性と耐光性に優れたインクセットおよび記録方法 - Google Patents

色再現性と耐光性に優れたインクセットおよび記録方法

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JP2001081370A JP25907299A JP25907299A JP2001081370A JP 2001081370 A JP2001081370 A JP 2001081370A JP 25907299 A JP25907299 A JP 25907299A JP 25907299 A JP25907299 A JP 25907299A JP 2001081370 A JP2001081370 A JP 2001081370A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色再現性および耐光性に優れた画像が実現で
きるインクセットの提供。 【解決手段】 着色剤がC.I.ピグメントイエロー1
28である第一のイエローインク組成物と着色剤がC.
I.ピグメントイエロー110である第二のイエローイ
ンク組成物、マゼンタインク組成物、シアンインク組成
物、着色剤がカーボンブラックであるブランクインク組
成物とを組み合わせたインクセットを用いることによ
り、広範囲な色再現性および耐光性に優れた画像が実現
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、広範囲な色再現性および耐光性に優れた顔料
系インクセットおよびそれを用いた記録方法に関する。
【0002】背景技術 インク組成物を用いてカラー画像を形成する場合、少な
くともマゼンタインク、イエローインク、およびシアン
インクを用いるのが一般的である。そして、イエローと
シアンとを混色する場合はグリーン領域の色を、イエロ
ーとマゼンタとを混色する場合はレッド領域の色を、そ
してシアンとマゼンタとを混色する場合にはブルー領域
の色を再現することができる。このため、これらの領域
の色を広範囲にわたって良好に再現することができるイ
ンクセットの開発が以前から望まれている。
【0003】それぞれのインクは、インク組成物に一般
的に要求される性能を満たしていなければならない。例
えば、記録媒体上で鮮明な画像が得られること、長期保
存による画像の劣化がないことが求められる。特に、イ
ンク組成物によって形成された画像に要求される性能の
一つとして耐光性がある。
【0004】良好な耐光性を付与するためには、着色剤
として顔料をインク組成物に用いるのが一般的である。
しかし、顔料の選択によっては満足のいく耐光性を付与
することができない場合がある。また、顔料は染料と比
較して発色性の点に劣り、しかも記録媒体に印刷して得
られた画像が今ひとつ鮮やかさに欠けることがある。
【0005】また、カラー画像を複数のインク組成物で
形成するカラー画像にあっては、一色でも耐光性に劣る
ものが存在すると画像の色相が変わりカラー画像の品質
が極端に劣化する。よって、カラーインク組成物にあっ
ては、より制御された耐光性が要求される。
【0006】一方、最近、インクジェット記録プリンタ
が広く普及し始めている。このインクジェット記録方法
は、インク組成物の小液滴を飛翔させ、紙等の記録媒体
に付着させて印刷を行う印刷方法である。この方法は、
比較的安価な装置で高解像度、高品位の画像を、高速で
印刷可能という特徴を有する。特にカラーインクジェッ
ト記録装置は、画像品質が向上した結果、写真の出力機
としても利用され、さらにデジタル印刷機、プロッタ
ー、CAD出力デバイス等としても利用されるに至って
いる。インクジェット記録プリンタによって印刷された
画像は、様々な利用の形態が考えられる。特に写真仕様
の印刷物などはディスプレイとして長時間蛍光灯または
屋外等の直射日光に暴露される場所におかれることが考
えられる。よって、インクジェット記録方法によって得
られた画像において耐光性は極めて重要な要求性能とな
っている。
【0007】
【発明の概要】本発明者らは、今般、C.I.ピグメン
トイエロー128と、C.I.ピグメントイエロー11
0との二種からなるイエローインク組成物を含んでなる
インクセット、またこのインクセットに、シアンインク
組成物、マゼンタインク組成物、またはブラックインク
組成物とさらに含んでなるインクセットを用いることに
より、イエロー画像、グリーン画像、レッド画像、およ
びカラー画像における広範囲な色再現性および耐光性を
顕著に改善できるとの知見を得た。本発明はこれら知見
に基づくものである。
【0008】従って、本発明は、広範囲な色再現性およ
び耐光性に優れたカラー画像を実現できる、インクセッ
トとそれを用いた記録方法の提供をその目的としてい
る。
【0009】そして、本発明は、第一のイエローインク
組成物と第二のイエローインク組成物とを含んでなるイ
ンクセットであって、第一のイエローインク組成物が着
色剤としてC.I.ピグメントイエロー128を含んで
なり、第二のイエローインク組成物が着色剤としてC.
I.ピグメントイエロー110を含んでなるものであ
る。
【0010】また、本発明の別の態様は、イエローイン
ク組成物と、そしてシアンインク組成物、マゼンタイン
ク組成物、またはブラックインク組成物をさらに含んで
なるインクセットであって、イエローインク組成物が第
一のイエローインク組成物と第二のイエローインク組成
物とからなり、第一のイエローインク組成物が着色剤と
してC.I.ピグメントイエロー128を含んでなり、
第二のイエローインク組成物が着色剤としてC.I.ピ
グメントイエロー110を含んでなるものである。
【0011】
【発明の具体的説明】インクセット 本発明の第一の態様によるインクセットは、基本的に
は、第一のイエローインク組成物と第二のイエローイン
ク組成物とを含んでなる。そして、第一のイエローイン
ク組成物は着色剤としてC.I.ピグメントイエロー1
28を含んでなり、第二のイエローインク組成物は着色
剤としてC.I.ピグメントイエロー110を含んでな
る。これら顔料を含んでなる二種のインク組成物を組み
合わせて画像を形成することにより、イエロー領域にお
ける色再現性および耐光性に顕著に優れた画像が実現で
きる。特に、二種のインク組成物の組み合わせ方を適切
に選択することによって、C.I.ピグメントイエロー
128はグリーン側、C.I.ピグメントイエロー11
0はレッド側のイエロー領域の色を、そしてより適切な
組み合わせによって、よりイエローに近い色を良好に再
現することができる。
【0012】本発明の別の好ましい態様によれば、上記
した第一、第二のイエローインク組成物と、そしてシア
ンインク組成物、マゼンタインク組成物、またはブラッ
クインク組成物とを一または二以上組み合わせてインク
セットとし、カラー画像形成に用いることができる。
【0013】上記した二種のイエローインク組成物とシ
アンインク組成物とを組み合わせて画像を形成すること
により、グリーン領域における色再現性および耐光性に
顕著に優れた画像が実現できる。特に、上記のインク組
成物の組み合わせ方を適切に選択することによって、イ
エローインク組成物はイエロー側、シアンインク組成物
はブルー側のグリーン領域の色を、そしてより適切な組
み合わせによってよりグリーンに近い色を良好に再現す
ることができる。
【0014】本発明におけるシアンインク組成物に用い
られる着色剤の具体例としては、C.I.ピグメントブ
ルー 1, 2, 3, 15:3, 15:34,
16, 22, 60, C.I.ヴェット ブルー
4,60等の顔料が挙げられる。この顔料の中でも好ま
しくは、C.I.ピグメントブルー15:3,15:3
4,であり、とくに好ましいものとしてはC.I.ピグ
メントブルー15:3である。
【0015】上記した二種のイエローインク組成物とマ
ゼンタインク組成物とを組み合わせて画像を形成するこ
とにより、レッド領域における色再現性および耐光性に
顕著に優れた画像が実現できる。特に、上記のインク組
成物の組み合わせ方を適切に選択することによって、二
種のイエローインク組成物はイエロー側、マゼンタイン
ク組成物はブルー側のレッド領域の色を、そして両者の
適切な組み合わせによってよりレッドに近い色を良好に
再現することができる。
【0016】本発明におけるマゼンタインク組成物に用
いられる着色剤の具体例としては、C.I.ピグメント
レッド 5, 7, 12, 48(Ca), 48
(Mn), 57(Ca), 57:1,112, 1
22, 123, 168,184, 202等の顔料
が挙げられる。この顔料の中でも好ましくは、C.I.
ピグメントレッド122,168,184,202であ
り、とくに好ましいものとしてはC.I.ピグメントレ
ッド122である。
【0017】本発明におけるブラックインク組成物に用
いられる着色剤の具体例としてはカーボンブラックが好
ましい。カーボンブラックの具体例として、 三菱化学
製のNo.2300,No.900,MCF88,N
o.33,No.40,No.45,No.52,MA
7,MA8,MA100,No2200B等が、 コロ
ンビア社製の Raven5750,5250,500
0,3500,1255,700等が、 キャボット社
製のRegal400R,330R,660R, Mo
gul L,Monarch 700,800,88
0,900,1000,1100,1300,1400
等が、 デグッサ社製の Color Black F
W1, FW2,FW2V,FW18,FW200,S
150,S160,S170, Printex 3
5,U,V,140U, Special Black
6,5,4A,4等の顔料が挙げられる。
【0018】本発明の好ましい態様によれば、上記した
第一、第二のイエローインク組成物と、シアンインク組
成物と、マゼンタインク組成物と、そしてブラックイン
ク組成物とを含んでなるインクセットである。このイン
クセットを用いて記録媒体に印刷を行うことにより良好
なカラー画像形成することが可能となる。
【0019】本発明によるインクセットを構成するイン
ク組成物中の顔料の添加量は適宜決定されてよいが、イ
ンク組成物に対して1〜5重量%程度が好ましく、より
好ましくは1.5〜4重量%の範囲である。
【0020】本発明の好ましい態様によれば、これらの
顔料は分散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させ
て得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが好
ましい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製す
るのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使
用することができる。
【0021】分散剤の好ましい例としては、カチオン性
分散剤、アニオン性分散剤、ノニオン性分散剤などが挙
げられる。アニオン性分散剤の例としては、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリ
ル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸ア
ルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−ア
クリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メ
チルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メ
チルスチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステ
ル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナ
フタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン
共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合
体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビ
ニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共
重合体が挙げられる。さらにアニオン性界面活性剤の例
としては、ドデシルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリル酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルサルフェートのアンモニウム塩などが挙げられ、ノ
ニオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミドなどが挙げられ、これらを単独または二種以上
を混合して用いることができる。本発明の好ましい態様
によれば、分散剤としてスチレン−(メタ)アクリル酸
系水溶性樹脂の利用が好ましい。
【0022】本発明におけるインクセットに用いられる
インク組成物の組成は、その記録方法等を勘案して適宜
決定されてよいが、基本的に上記着色剤と、水と、水溶
性有機溶媒とを含んでなることが好ましい。
【0023】水溶性有機溶媒の例としては高沸点有機溶
媒が挙げられる。高沸点有機溶媒は、インク組成物の乾
燥を防ぐことによりヘッドの目詰まりを防止する。高沸
点有機溶媒の好ましい例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,
6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパンなどの多価アルコール類;エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチエレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテ
ル類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、トリ
エタノールアミンなどがあげられる。高沸点有機溶媒の
添加量は特に限定されないが、インク組成物に対して好
ましくは0.1〜30重量%程度であり、より好ましく
は0.5〜20重量%程度である。
【0024】また、インク組成物は、水溶性有機溶媒と
して低沸点有機溶剤を含んでいてもよい。低沸点有機溶
剤の好ましい例としては、メタノール、エタノール、n
−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、
n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタ
ノール、iso−ブタノール、n−ペンタノールなどが
あげられる。特に一価アルコールが好ましい。低沸点有
機溶剤は、インクの乾燥時間を短くする効果がある。
【0025】本発明の好ましい態様によれば、インク組
成物は浸透剤を含んでいてもよい。浸透剤としては、ア
ニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面
活性剤等の各種界面活性剤、メタノール、エタノール、
iso−プロピルアルコール等のアルコール類、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテルなどがあげられる。特に、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルまたはトリエチ
レングリコールモノブチルエーテルの利用が好ましい。
上記浸透剤の添加量は適宜決定されてよいが、インク組
成物に対して1〜20重量%程度が好ましく、より好ま
しくは1〜10重量%程度である。
【0026】さらに浸透剤の例としては、下記式(I)
で表わされるアセチレングリコール類が挙げられる。
【化2】 [上記式中、R、R、R、およびRは、それぞ
れ独立してC1−6アルキル基を表し、n+mは0〜5
0を表す。]
【0027】上記式で表されるアセチレングリコール類
として市販されているものを利用することも可能であ
り、その具体例としてはオルフィンY、サーフィノール
82、サーフィノール440、サーフィノール465、
サーフィノール485(いずれも製造:Air Pro
ducts and Chemicals.Inc.)
等がある。特に、サーフィノール465の利用が好まし
い。これらは単独でまたは2種類以上添加しても良い。
これら浸透剤の添加量はインク組成物に対して0.1〜
5重量%程度が好ましく、より好ましくは0.5〜2重
量%の範囲である。
【0028】本発明によるインク組成物は、その他、必
要に応じて、他の分散剤、他の界面活性剤、糖類、pH
調整剤、防腐剤、防かび剤、りん系酸化防止剤等を含ん
でも良い。
【0029】インク組成物は、前記成分を適切な方法で
分散、混合することによって製造することができる。好
ましくは、まず顔料と高分子分散剤と水を適切な分散機
(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロ
ールミル、アジテータミル、ヘンシェルミキサー、コロ
イドミル、超音波ホモジナイザー、ジェットミル、オン
グミルなど)で混合し、均一な顔料分散液を調製し、次
いで、水、水溶性有機溶媒、糖、pH調整剤、防腐剤、
防かび剤等を加えて充分溶解させてインク溶液を調製す
る。充分に撹拌した後に、目詰まりの原因となる粗大粒
子および異物を除去するためにろ過を行って目的のイン
ク組成物を得る。
【0030】記録方法 本発明によるインクセットは、インク組成物を用いた画
像記録方法に用いることができる。インク組成物を用い
た記録方法には、例えば、インクジェット記録方法、ス
クリーン印刷、ペン等による筆記具による記録方法、そ
の他各種の印刷方法が挙げられる。本発明は、特にイン
ク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させ
て印刷を行うインクジェット記録方法に好ましく用いら
れる。特に、インクジェット記録方法を用いることによ
り本発明によるインクセットのインク組成物を適切に組
み合わせて記録媒体に印刷することができる。その結
果、広範囲な色再現性と耐光性のよい画像形成を可能と
することができる。
【0031】
【実施例】以下本発明を以下の実施例によって詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるれものではな
い。
【0032】また、本明細書において使用される単位
「duty」は、下記の式(I)で定義され、算出される値
Dの単位を示すものである。
【数1】
【0033】インク組成物の調製 以下の組成を有する顔料インク組成物を次の操作によっ
て製造した。まず、顔料と分散剤樹脂とを混合し、サン
ドミル(安川製作所製)中でガラスビーズ(直径1.7
mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分
散させた。その後ガラスビーズを取り除き、他の添加物
を加え、常温で20分間撹拌した。5μmのメンブラン
フィルターでろ過して、インク組成物を得た。
【0034】 イエローインク組成物1 C.Iピグメントイエロー 128 4.1重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 1.5重量%(固形分) グリセリン 15重量% モノエタノールアミン 0.2重量% エチレングリコール 4重量% サーフィノール 465 1重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% 純水 残量
【0035】 イエローインク組成物2 C.Iピグメントイエロー 110 3.5重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 1.0重量%(固形分) グリセリン 16重量% トリエタノールアミン 0.7重量% ジエチレングリコール 5重量% サーフィノール 465 1重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 4重量% 純水 残量
【0036】 イエローインク組成物3 C.Iピグメントイエロー 128 3.5重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 1.2重量%(固形分) グリセリン 10重量% トリエタノールアミン 0.8重量% エチレングリコール 5重量% サーフィノール 465 1重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% 純水 残量
【0037】 イエローインク組成物4 C.Iピグメントイエロー 110 3.8重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 1.0重量%(固形分) グリセリン 14重量% エチレングリコール 8重量% トリエタノールアミン 0.9重量% サーフィノール 465 1重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% 純水 残量
【0038】 シアンインク組成物 C.Iピグメントブルー 15:3 2.1重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 0.8重量%(固形分) グリセリン 18重量% ジエチレングリコール 7重量% トリエタノールアミン 0.7重量% サーフィノール 465 1重量% 純水 残量
【0039】 マゼンタインク組成物 C.Iピグメントレッド 122 3.4重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 1.5重量%(固形分) グリセリン 15重量% エチレングリコール 7重量% トリエタノールアミン 0.7重量% サーフィノール 465 0.8重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% 純水 残量
【0040】 ブラックインク組成物 カーボンブラック 2.1重量% 分散剤(スチレン−アクリル酸共重合体) 0.5重量%(固形分) グリセリン 15重量% エチレングリコール 5重量% トリエタノールアミン 0.7重量% サーフィノール 465 1重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8重量% 純水 残量
【0041】印字評価試験 インクジェットプリンタMJ−930C(セイコーエプ
ソン株式会社製)を用いて、上で調製したインク組成物
を、インクジェット専用記録媒体(セイコーエプソン株
式会社製、専用光沢フィルム)に印刷した。1ドット当
たりの吐出インク重量は0.040μgとし、解像度は
360dpi×360dpiの出力とした。
【0042】イエローインク組成物1〜4と、ブラック
インク組成物、マゼンタインク組成物、シアンインク組
成物とをインクセットとし、それを用いてイエロー、グ
リーン、レッドの印刷を行った。印刷に用いたインクセ
ット(実施例1〜6)は下記の表1に示した通りであっ
た。
【表1】
【0043】色再現性評価 実施例で得られた画像の色相をMacbeth CE−
7000分光光度計(Macbeth社製)を用いて、
CIEで規定されている色差表示法のL
表色系の座標を求め、下記の式(II)で定義される彩度
の値を基準に画像を評価した。 C=[(a+(b1/2 (II) 色剤の色相が、純正の染料インクと本願インク組成物で
はおのおの異なるため、両者の純粋な比較を行うため
に、それぞれのインク組成物において彩度C* の値を求
めて、これを評価の定量値とした。評価結果は下記の表
2に示される通りであった。表2中、MJ-930Cの値は純
正の染料インクの彩度の値である。
【0044】
【表2】
【0045】上記表2の結果から、得られた彩度は、全
ての領域で高い彩度を示している。従って、本発明によ
るインクセットを用いれば、広範囲で高い色再現性を有
する高記録画像を得ることができる。
【0046】耐光性評価 実施例1〜6のインクセットを用いてベタ印刷(100
%duty)を行った。得られた印刷物の耐光性を以下
の条件によって評価した。まず、光照射はキセノンウエ
ザオメーターCi35A(ATLAS社製)を使用して
行い、ブラックパネル63℃、相対湿度50%、340
nm紫外光放射度0.35W/mで印刷物を曝露し
た。照射条件は360kJ/m(上記の条件下で2
48時間光照射)または720kJ/m(上記の条件
下で568時間光照射)とした。
【0047】照射後、印刷物の反射濃度を分光光度計G
RETAG SPM(GRETAG社製)を用いて測定
した。測定条件は、光源D50、光源フィルタなしで、
白色標準は絶対白とし、視野角は2°とした。濃度残存
率を下記の基準によって評価した。評価結果は、下記の
表3に示す通りであった。 評価A:90%超過した。 評価B:80%以上〜90%以下であった。 評価C:80%未満であった。
【0048】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EA13 FC02 2H086 BA53 BA55 BA59 4J039 AD01 AD02 AD03 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AE07 BA04 BA29 BC07 BC09 BC12 BC13 BC19 BC20 BC33 BC36 BC54 BE01 BE22 BE33 CA06 DA02 DA05 EA15 EA16 EA17 EA19 EA35 GA24

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一のイエローインク組成物と第二のイエ
    ローインク組成物とを含んでなるインクセットであっ
    て、 第一のイエローインク組成物が着色剤としてC.I.ピ
    グメントイエロー128を含んでなり、第二のイエロー
    インク組成物が着色剤としてC.I.ピグメントイエロ
    ー110を含んでなるものである、インクセット。
  2. 【請求項2】シアンインク組成物と、マゼンタインク組
    成物と、またはブラックインク組成物をさらに含んでな
    るものである、請求項1に記載のインクセット。
  3. 【請求項3】前記シアンインク組成物が着色剤として
    C.I.ピグメントブルー15:3を含んでなり、 前記マゼンタインク組成物が着色剤としてC.I.ピグ
    メントレッド122を含んでなり、または前記ブラック
    インク組成物が着色剤としてカーボンブラックを含んで
    なる、請求項2に記載のインクセット。
  4. 【請求項4】前記インク組成物の着色剤の添加量がイン
    ク組成物に対して1〜5重量%である、請求項1〜3の
    いずれか一項に記載のインクセット。
  5. 【請求項5】前記インク組成物が分散剤および/または
    浸透剤とを含んでなるものである、請求項1〜4のいず
    れか一項に記載のインクセット。
  6. 【請求項6】前記分散剤がスチレン−(メタ)アクリル
    酸系水溶性樹脂である、請求項5に記載のインクセッ
    ト。
  7. 【請求項7】前記浸透剤が多価アルコールの低級アルキ
    ルエーテルおよび/またはアセチレングリコール類であ
    る、請求項5に記載のインクセット。
  8. 【請求項8】前記多価アルコールの低級アルキルエーテ
    ルの添加量がインク組成物に対して1〜20重量%であ
    る、請求項7に記載のインクセット。
  9. 【請求項9】前記アセチレングリコール類の添加量がイ
    ンク組成物に対して0.1〜5重量%である、請求項7
    に記載のインクセット。
  10. 【請求項10】前記多価アルコールの低級アルキルエー
    テルが、ジエチレングリコールモノブチルエーテルまた
    はトリエチレングリコールモノブチルエーテルである、
    請求項7または8に記載のインクセット。
  11. 【請求項11】前記アセチレングリコール類が、下記式
    (I)で表わされるものである、請求項7または9に記
    載のインクセット。 【化1】 [上記式中、R、R、R、およびRは、それぞ
    れ独立してC1−6アルキル基を表し、n+mは0〜5
    0を表す。]
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれか一項に記載の
    インクセットのインク組成物を記録媒体に付着させて印
    刷を行う記録方法。
  13. 【請求項13】前記記録方法がインク組成物の液滴を吐
    出し、該液滴を記録媒体に付着させて印刷を行うインク
    ジェット記録方法である、請求項12に記載の記録方
    法。
  14. 【請求項14】請求項12または13に記載の記録方法
    によって印刷された、記録物。
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