JP2001080534A - 車両の協調制御装置 - Google Patents

車両の協調制御装置

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JP2001080534A
JP2001080534A JP25683399A JP25683399A JP2001080534A JP 2001080534 A JP2001080534 A JP 2001080534A JP 25683399 A JP25683399 A JP 25683399A JP 25683399 A JP25683399 A JP 25683399A JP 2001080534 A JP2001080534 A JP 2001080534A
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vehicle
driving force
torque
steering
control
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JP25683399A
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English (en)
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Tomoyuki Niimura
智之 新村
Hiromi Inagaki
裕巳 稲垣
Masakatsu Hori
昌克 堀
Tatsuhiro Tomari
辰弘 泊
Shinji Okuma
信司 大熊
Akihiro Iwasaki
明裕 岩崎
Takashi Kuribayashi
隆司 栗林
Kazuhiro Wada
一浩 和田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力配分装置および電動パワーステアリン
グ装置を協調制御してトルクステア現象を軽減する車両
の協調制御装置において、誤った補正電流やノイズ信号
によってドライバーに違和感を与える操舵補助トルクが
発生するのを防止する。 【解決手段】 駆動力配分装置は車両の旋回加速時に作
動するため、旋回加速以外の運転状態では電動パワース
テアリング装置のモータ制御信号を補正する補正電流は
本来0になる筈である。しかしながら、駆動力配分装置
の不作動時に故障によって本来出力されない筈の補正電
流が出力された場合や、補正電流が0であっても該補正
電流と区別できないノイズ信号が出力された場合に、電
動パワーステアリングが不適切な操舵補助トルクを発生
してドライバーに違和感を与えないように、切換手段M
14をOFFして補正電流(あるいはノイズ信号)を遮
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右輪間あるいは
前後輪間で駆動力あるいは制動力を配分する駆動力・制
動力配分装置と、操舵系に操舵補助トルクを付加する電
動パワーステアリング装置とを併せ備えた車両の協調制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの駆動力を左右の駆動輪に配分
する比率を可変とし、旋回外輪に配分する駆動力を増加
するとともに旋回内輪に配分する駆動力を減少させるこ
とにより、旋回方向のヨーモーメントを発生させて旋回
性能を高める技術は公知である。かかる駆動力配分装置
を備えた車両において、左右の駆動輪に配分する駆動力
を変化させると、操舵輪を兼ねる左右の駆動輪に望まし
くない操舵力が発生してしまう問題がある(トルクステ
ア現象)。そこで、車両に備えられた電動パワーステア
リング装置を利用し、その電動パワーステアリング装置
に前記望ましくない操舵力を打ち消すような操舵補助ト
ルクを発生させてトルクステア現象を軽減するものが、
本出願人により既に提案されている(特願平9−302
155号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動力配分
装置は車両の旋回加速中に作動して旋回方向のヨーモー
メントを発生させるものであり、旋回加速以外の運転状
態では電動パワーステアリング装置のモータ制御信号を
補正する補正信号は本来0になる筈である。しかしなが
ら、駆動力配分装置の不作動時に故障によって本来出力
されない筈の補正信号が出力された場合や、補正信号が
0であっても該補正信号と区別できないノイズ信号が出
力された場合に、これらの誤った補正信号やノイズ信号
に基づいて電動パワーステアリングが不適切な操舵補助
トルクを発生してドライバーに違和感を与える可能性が
ある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、駆動力・制動力配分装置および電動パワーステアリ
ング装置を協調制御してトルクステア現象を軽減する車
両の協調制御装置において、誤った補正信号やノイズ信
号によってドライバーに違和感を与える操舵補助トルク
が発生するのを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、左右輪間ある
いは前後輪間で駆動力あるいは制動力を配分する駆動力
・制動力配分装置と、駆動力・制動力配分装置の作動を
制御する第1制御手段と、操舵系に操舵補助トルクを付
加するモータを有する電動パワーステアリング装置と、
少なくとも操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに
基づいてモータを駆動するモータ制御信号を算出する第
2制御手段と、を備え、第1制御手段は、駆動力・制動
力配分装置が発生する駆動力・制動力配分量に基づいて
前記モータ制御信号を補正する補正信号を算出可能であ
り、第2制御手段は、モータ制御信号を補正信号で補正
した補正モータ制御信号に基づいてモータを駆動する車
両の協調制御装置であって、第2制御手段は電動パワー
ステアリング装置および駆動力・制動力配分装置の協調
制御の必要性を判定し、協調制御の必要性が無いと判定
したときに補正信号によるモータ制御信号の補正を行わ
ないことを特徴とする車両の協調制御装置が提案され
る。
【0006】上記構成によれば、電動パワーステアリン
グ装置および駆動力・制動力配分装置の協調制御の必要
性が無いときに補正信号によるモータ制御信号の補正を
行わないので、第1制御手段の故障によって必要のない
補正信号が誤って出力された場合や、補正信号が0であ
るのに該補正信号と区別できないノイズ信号が出力され
た場合でも、それら誤った補正信号やノイズ信号によっ
て電動パワーステアリング装置が不適切な操舵補助トル
クを発生してドライバーに違和感を与えるのを防止する
ことができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、第2制御手段は操舵トルクが
所定値未満のときに協調制御の必要性が無いと判定する
ことを特徴とする車両の協調制御装置が提案される。
【0008】駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速
中に作動するが、車両の旋回中には操舵トルクが所定値
以上になるため、操舵トルクが所定値未満であることに
基づいて協調制御の必要性が無いことを的確に判定でき
る。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、第2制御手段は車体加速度が
所定値未満のときに協調制御の必要性が無いと判定する
ことを特徴とする車両の協調制御装置が提案される。
【0010】駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速
中に作動するが、車両の加速中には車体加速度が所定値
以上になるため、車体加速度が所定値未満であることに
基づいて協調制御の必要性が無いことを的確に判定でき
る。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、第2制御手段は車速が所定値
以上のときに協調制御の必要性が無いと判定することを
特徴とする車両の協調制御装置が提案される。
【0012】駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速
中に作動するが、高速走行時は走行抵抗が増加するため
に低速走行時に比べて車両が加速し難くなるため、車速
が所定値以上であることに基づいて協調制御の必要性が
無いことを的確に判定できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は駆動力配分装置の構造を示す図、図2は第
1電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図、図3
は中低車速域での右旋回時における駆動力配分装置の作
用を示す図、図4は中低車速域での左旋回時における駆
動力配分装置の作用を示す図、図5は電動パワーステア
リング装置の構造を示す図、図6は第2電子制御ユニッ
トの回路構成を示すブロック図、図7はトルク配分量か
ら電流補正量あるいはオフセット電流を検索するマップ
を示す図、図8は電動パワーステアリング装置の作動禁
止領域を検索するマップを示す図、図9は操舵トルクか
ら協調制御を行わない領域を検索するマップを示す図、
図10はエンジン回転数および車速から協調制御を行わ
ない領域を検索するマップを示す図である。
【0015】図1に示すように、フロントエンジン・フ
ロントドライブの車両の車体前部に横置きに搭載したエ
ンジンEの右端にトランスミッションMが接続されてお
り、これらエンジンEおよびトランスミッションMの後
部に駆動力配分装置Tが配置される。駆動力配分装置T
の左端および右端から左右に延びる左ドライブシャフト
L および右ドライブシャフトAR には、それぞれ左前
輪WFLおよび右前輪W FRが接続される。
【0016】駆動力配分装置Tは、トランスミッション
Mから延びる入力軸1に設けた入力ギヤ2に噛み合う外
歯ギヤ3から駆動力が伝達される差動装置Dを備える。
差動装置Dはダブルピニオン式の遊星歯車機構よりな
り、前記外歯ギヤ3と一体に形成されたリングギヤ4
と、このリングギヤ4の内部に同軸に配設されたサンギ
ヤ5と、前記リングギヤ4に噛み合うアウタプラネタリ
ギヤ6および前記サンギヤ5に噛み合うインナプラネタ
リギヤ7を、それらが相互に噛み合う状態で支持するプ
ラネタリキャリヤ8とから構成される。差動装置Dは、
そのリングギヤ4が入力要素として機能するとともに、
一方の出力要素として機能するサンギヤ5が左出力軸9
L を介して左前輪WFLに接続され、また他方の出力要素
として機能するプラネタリキャリヤ8が右出力軸9R
介して右前輪WFRに接続される。
【0017】左出力軸9L の外周に回転自在に支持され
たキャリヤ部材11は、円周方向に90°間隔で配置さ
れた4本のピニオン軸12を備えており、第1ピニオン
13、第2ピニオン14および第3ピニオン15を一体
に形成した3連ピニオン部材16が、各ピニオン軸12
にそれぞれ回転自在に支持される。
【0018】左出力軸9L の外周に回転自在に支持され
て前記第1ピニオン13に噛み合う第1サンギヤ17
は、差動装置Dのプラネタリキャリヤ8に連結される。
また左出力軸9L の外周に固定された第2サンギヤ18
は前記第2ピニオン14に噛み合う。更に、左出力軸9
L の外周に回転自在に支持された第3サンギヤ19は前
記第3ピニオン15に噛み合う。
【0019】実施例における第1ピニオン13、第2ピ
ニオン14、第3ピニオン15、第1サンギヤ17、第
2サンギヤ18および第3サンギヤ19の歯数は以下の
とおりである。
【0020】 第1ピニオン13の歯数 Z2 =17 第2ピニオン14の歯数 Z4 =17 第3ピニオン15の歯数 Z6 =34 第1サンギヤ17の歯数 Z1 =32 第2サンギヤ18の歯数 Z3 =28 第3サンギヤ19の歯数 Z5 =32 第3サンギヤ19は左油圧クラッチCL を介してケーシ
ング20に結合可能であり、左油圧クラッチCL の係合
によってキャリヤ部材11の回転数が増速される。また
キャリヤ部材11は右油圧クラッチCR を介してケーシ
ング20に結合可能であり、右油圧クラッチCR の係合
によってキャリヤ部材11の回転数が減速される。そし
て前記右油圧クラッチCR および左油圧クラッチC
L は、マイクロコンピュータを含む第1電子制御ユニッ
トU1 により制御される。
【0021】図2に示すように、第1電子制御ユニット
1 には、エンジントルクTE を検出するエンジントル
ク検出手段S1 と、エンジンEの回転数Neを検出する
エンジン回転数検出手段S2 と、車速Vを検出する車速
検出手段S3 と、操舵角θを検出する操舵角検出手段S
4 とからの信号が入力される。第1電子制御ユニットU
1 は前記各検出手段S1 〜S4 からの信号を所定のプロ
グラムに基づいて演算処理し、前記左油圧クラッチCL
および右油圧クラッチCR を制御する。
【0022】第1電子制御ユニットU1 は、ドライブシ
ャフトトルク算出手段M1と、ギヤレシオ算出手段M2
と、左右配分補正係数算出手段M3と、目標ヨーレート
算出手段M4と、横加速度算出手段M5と、左右配分補
正係数算出手段M6と、左右前輪トルク算出手段M7
と、電流補正量算出手段M8とを備える。
【0023】ドライブシャフトトルク算出手段M1は、
ギヤレシオ算出手段M2においてエンジン回転数Neと
車速Vとから求めたギヤレシオNiをエンジントルクT
E に乗算することにより、ドライブシャフトトルクTD
(すなわち、左右の前輪WFL,WFRに伝達されるトクル
の総和)を算出する。尚、エンジントルクTE は吸気圧
(又はアクセル開度)とエンジン回転数Neとから求め
ることが可能であり、ドライブシャフトトルクTD は前
述した以外に動力伝達系に設けたトルク検出手段や車両
の前後加速度から求めることができる。また、車速Vは
車輪速度から求める以外に空間フィルターを用いて光学
的に求めても良く、ドップラーレーダーを用いて求めて
も良い。
【0024】左右配分補正係数算出手段M3は、ドライ
ブシャフトトルクTD に基づいて第1左右配分補正係数
T をマップ検索するとともに、車速Vに基づいて第2
左右配分補正係数KV をマップ検索する。目標ヨーレー
ト算出手段M4は、操舵角θに基づいて目標ヨーレート
Yの操舵角成分Y1 をマップ検索するともに、車速Vに
基づいて目標ヨーレートYの車速成分Y2 をマップ検索
し、それら操舵角成分Y1 および車速成分Y2 を乗算し
て目標ヨーレートYを算出する。横加速度算出手段M5
は、前記目標ヨーレートYに車速Vを乗算することによ
り横加速度YGを算出し、左右配分補正係数算出手段M
6は、前記横加速度YG に基づいて左右配分補正係数G
をマップ検索する。
【0025】而して、左右前輪トルク算出手段M7にお
いて、左前輪WFLに配分すべきトルク配分量TL と右前
輪WFRに配分すべきトルク配分量TR とが、次式に基づ
いて算出される。
【0026】 TL =(TD /2)×(1+KW ×KT ×KV ×G) …(1) TR =(TD /2)×(1−KW ×KT ×KV ×G) …(2) ここで、KT ,KV は左右配分補正係数算出手段M3で
求めた左右配分補正係数、Gは左右配分補正係数算出手
段M6で求めた左右配分補正係数、KW は定数である。
【0027】また、(1)式および(2)式の右辺の
(1±KW ×KT ×KV ×G)は左右の前輪WFL,WFR
間でのトルク配分比を決定する項であって、一方の前輪
FL,WFRのトルク配分が所定量だけ増加すると、他方
の前輪WFL,WFRのトルク配分が前記所定量だけ減少す
る。
【0028】上述のようにして左右の前輪WFL,WFR
配分すべきトルク配分量TL ,TRが求められると、左
右の前輪WFL,WFRに前記トルク配分量TL ,TR が伝
達されるように左油圧クラッチCL および右油圧クラッ
チCR が制御される。
【0029】電流補正量算出手段M8には、左右前輪ト
ルク算出手段M7で算出した左右の前輪WFL,WFRに配
分されるトルク配分量TL ,TR が入力される。電流補
正量算出手段M8はトルク配分量TL ,TR を図7のマ
ップに適用し、後述する電動パワーステアリング装置S
のモータ27の電流補正量ΔIを検索する。この電流補
正量ΔIは、駆動力配分装置Tが発生するトルク配分量
L ,TR に起因するトルクステア現象を打ち消し得る
操舵トルクを電動パワーステアリング装置Sが発生する
電流に相当する。
【0030】図7から明らかなように、電流補正量ΔI
はトルク配分量TL ,TR が20kgfmから70kg
fmに増加する間に0Aから22Aまでリニアに増加
し、トルク配分量TL ,TR が70kgfmを越えると
上限値の22Aに保持される。操舵アシストのために電
動パワーステアリング装置Sのモータ27に供給される
電流の最大値は85Aであるが、電流補正量ΔIの上限
値である22Aはそれよりも小さく設定される。
【0031】而して、第1電子制御ユニットU1 からの
指令により、車両の直進走行時には右油圧クラッチCR
および左油圧クラッチCL が共に非係合状態とされる。
これにより、キャリヤ部材11および第3サンギヤ19
の拘束が解除され、左ドライブシャフト9L 、右ドライ
ブシャフト9R 、差動装置Dのプラネタリキャリヤ8お
よびキャリヤ部材11は全て一体となって回転する。こ
のとき、図1に斜線を施した矢印で示したように、エン
ジンEのトルクは差動装置Dから左右の前輪W FL,WFR
に均等に伝達される。
【0032】さて、車両の中低車速域での右旋回時に
は、図3に示すように第1電子制御ユニットU1 からの
指令により右油圧クラッチCR が係合し、キャリヤ部材
11をケーシング20に結合して停止させる。このと
き、左前輪WFLと一体の左出力軸9L と、右前輪WFR
一体の右出力軸9R (即ち、差動装置Dのプラネタリキ
ャリヤ8)とは、第2サンギヤ18、第2ピニオン1
4、第1ピニオン13および第1サンギヤ17を介して
連結されているため、左前輪WFLの回転数NL は右前輪
FRの回転数NR に対して次式の関係で増速される。
【0033】 NL /NR =(Z4 /Z3 )×(Z1 /Z2 ) =1.143 …(3) 上述のようにして、左前輪WFLの回転数NL が右前輪W
FRの回転数NR に対して増速されると、図3に斜線を施
した矢印で示したように、旋回内輪である右前輪WFR
トルクの一部を旋回外輪である左前輪WFLに伝達するこ
とができる。
【0034】尚、キャリヤ部材11を右油圧クラッチC
R により停止させる代わりに、右油圧クラッチCR の係
合力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転数を減速す
れば、その減速に応じて左前輪WFLの回転数NL を右前
輪WFRの回転数NR に対して増速し、旋回内輪である右
前輪WFRから旋回外輪である左前輪WFLに任意のトルク
を伝達することができる。
【0035】一方、車両の中低車速域での左旋回時に
は、図4に示すように第1電子制御ユニットU1 からの
指令により左油圧クラッチCL が係合し、第3ピニオン
15が第3サンギヤ19を介してケーシング20に結合
される。その結果、左出力軸9 L の回転数に対してキャ
リヤ部材11の回転数が増速され、右前輪WFRの回転数
R は左前輪WFLの回転数NL に対して次式の関係で増
速される。
【0036】 NR /NL ={1−(Z5 /Z6 )×(Z2 /Z1 )} ÷{1−(Z5 /Z6 )×(Z4 /Z3 )} =1.167 …(4) 上述のようにして、右前輪WFRの回転数NR が左前輪W
FLの回転数NL に対して増速されると、図4に斜線を施
した矢印で示したように、旋回内輪である左前輪WFL
トルクの一部を旋回外輪である右前輪WFRに伝達するこ
とができる。この場合にも、左油圧クラッチCL の係合
力を適宜調整してキャリヤ部材11の回転数を増速すれ
ば、その増速に応じて右前輪WFRの回転数NR を左前輪
FLの回転数NL に対して増速し、旋回内輪である左前
輪WFLから旋回外輪である右前輪WFRに任意のトルクを
伝達することができる。而して、車両の中低速走行時に
は旋回外輪に旋回内輪よりも大きなトルクを伝達して旋
回性能を向上させることが可能である。尚、高速走行時
には前記中低速走行時に比べて旋回外輪に伝達されるト
ルクを少なめにしたり、逆に旋回外輪から旋回内輪にト
ルクを伝達して走行安定性能を向上させることが可能で
ある。そして、それらは第1電子制御ユニットU1 の左
右配分補正係数算出手段M3において、車速Vに対する
第2左右配分補正係数KV のマップの設定により達成さ
れる。
【0037】(3)式および(4)式を比較すると明ら
かなように、第1ピニオン13、第2ピニオン14、第
3ピニオン15、第1サンギヤ17、第2サンギヤ18
および第3サンギヤ19の歯数を前述の如く設定したこ
とにより、右前輪WFRから左前輪WFLへの増速率(約
1.143)と、左前輪WFLから右前輪WFRへの増速率
(約1.167)とを略等しくすることができる。
【0038】ところで、エンジンEから駆動力配分装置
Tを介して左右の前輪WFL,WFRに配分される駆動力が
変化すると、操舵輪である左右の前輪WFL,WFRにいわ
ゆるトルクステア現象によって望ましくない操舵力が発
生してしまう。電動パワーステアリング装置Sを備えた
車両では、駆動力配分装置Tの作動によりトルクステア
現象が発生したときに、トルクステア現象による操舵力
を打ち消すように電動パワーステアリング装置Sを作動
させて逆方向の操舵補助トルクを発生させることによ
り、前記トルクステア現象を軽減することができる。
【0039】次に、図5に基づいて車両の操舵系を説明
する。
【0040】ドライバーによってステアリングホイール
21に入力された操舵トルクは、ステアリングシャフト
22、連結軸23およびピニオン24を介してラック2
5に伝達され、更にラック25の往復動は左右のタイロ
ッド26,26を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達さ
れて該前輪WFL,WFRを転舵する。操舵系に設けられた
電動パワーステアリング装置Sは、モータ27の出力軸
に設けた駆動ギヤ28と、この駆動ギヤ28に噛み合う
従動ギヤ29と、この従動ギヤ29と一体のスクリュー
シャフト30と、このスクリューシャフト30に噛み合
うとともに前記ラック25に連結されたナット31とを
備える。
【0041】第2電子制御ユニットU2 は、単独で電動
パワーステアリング装置Sの作動を制御するものではな
く、駆動力配分装置Tの作動と関連して電動パワーステ
アリング装置Sの作動を協調制御する。
【0042】図6に示すように、第2電子制御ユニット
2 は、目標電流設定・ATTS作動状況推定手段M9
と、駆動制御手段M10と、駆動禁止手段M11と、駆
動禁止判定手段M12と、上限チェック手段M13と、
切換手段M14と、減算手段33とを備える。
【0043】上限チェック手段M13は、第1電子制御
ユニットU1 から入力される電流補正量ΔIが間違いな
く22A以下であることをチェックする。
【0044】目標電流設定・ATTS作動状況推定手段
M9は、車速検出手段S3 から入力される車速Vと、操
舵トルク検出手段S5 から入力される操舵トルクTQ
に基づいて、電動パワーステアリング装置Sのモータ2
7を駆動する目標電流IMSをマップ検索する。目標電流
MSは操舵トルクTQ が増加するに伴って増加し、かつ
車速Vが減少するに伴って増加するように設定されてお
り、この特性により車両の運転状態に応じた操舵補助ト
ルクを発生させることができる。
【0045】また目標電流設定・ATTS作動状況推定
手段M9は、エンジン回転数検出手段S2 から入力され
るエンジン回転数Neと、車速検出手段S3 から入力さ
れる車速Vと、操舵トルク検出手段S5 から入力される
操舵トルクTQ とに基づいて、車両の旋回加速状態にあ
って駆動力配分装置Tが作動する状態(つまり協調制御
が必要な状態)にあるか否かを推定する。
【0046】目標電流設定・ATTS作動状況推定手段
M9が出力する目標電流IMSと上限チェック手段M13
が出力する電流補正量ΔIとが減算手段33に入力さ
れ、そこで目標電流IMSから電流補正量ΔIが減算され
て補正目標電流IMS′(=IMS−ΔI)が算出される。
【0047】駆動制御手段M10は補正目標電流IMS
をモータ駆動信号VD に変換し、そのモータ駆動信号V
D を駆動禁止手段M11に出力する。駆動禁止手段M1
1は、駆動禁止判定手段M12から駆動禁止信号が入力
されないときには、前記モータ駆動信号VD をモータド
ライバ32に出力してモータ電圧VM でモータ27を駆
動することにより、電動パワーステアリング装置Sに操
舵補助トルクを発生させる。而して、目標電流IMSおよ
び電流補正量ΔIから算出した補正目標電流I MS′に基
づいて電動パワーステアリング装置Sを制御することに
より、電動パワーステアリング装置Sの本来の機能であ
るドライバーのステアリング操作のアシストと、トルク
ステア現象の軽減とを同時に行わせることができる。
【0048】制御系の故障等の異常事態が発生した場合
には、駆動禁止判定手段M12から駆動禁止手段M11
に駆動禁止信号が入力され、駆動禁止手段M11は前記
モータ駆動信号VD の出力を禁止して電動パワーステア
リング装置Sの作動を禁止し、電動パワーステアリング
装置Sがドライバーの予期せぬ操舵補助トルクを発生す
るのを防止するようになっている。
【0049】駆動禁止判定手段M12には、電流検出手
段S6 で検出したモータ27に供給されるモータ実電流
M と、操舵トルク検出手段S5 で検出した操舵トルク
Qと、上限チェック手段M13が出力するオフセット
電流ΔIOSとが入力される。本実施例では、オフセット
電流ΔIOSは電流補正量ΔIと同じもの(ΔI=Δ
OS)である。駆動禁止判定手段M12は、オフセット
電流ΔIOSに基づいて補正されたマップにモータ実電流
M および操舵トルクTQ を適用することにより、電動
パワーステアリング装置Sの駆動を禁止するか否かを判
定する。
【0050】図8(A)は上記判定を行うための従来の
マップであって、本来このマップは駆動力配分装置Tを
備えていない車両、つまり電動パワーステアリング装置
Sおよび駆動力配分装置Tの協調制御を行わない車両に
対して設定されたものである。ここで、横軸は操舵トル
ク検出手段S5 で検出した操舵トルクTQ を、縦軸は電
流検出手段S6 で検出したモータ実電流IM を表してい
る。横軸の原点よりも右側の操舵トルクTQ が(+)の
領域はステアリングホイール21に右旋回方向の操舵ト
ルクが入力された場合に対応し、横軸の原点よりも左側
の操舵トルクT Q が(−)の領域はステアリングホイー
ル21に左旋回方向の操舵トルクが入力された場合に対
応する。また縦軸の原点よりも上側のモータ実電流IM
が(+)の領域はモータ27が右旋回方向のトルクを出
力する場合に対応し、縦軸の原点よりも下側のモータ実
電流IM が(−)の領域はモータ27が左旋回方向のト
ルクを出力する場合に対応する。そして操舵トルクTQ
およびモータ実電流IM が斜線を施したアシスト禁止領
域にあるとき、駆動禁止判定手段M12は駆動禁止手段
M11にモータ27の駆動を禁止する指令を出力する。
【0051】例えば、ドライバーがステアリング操作を
行っていないにも拘わらず、第2電子制御ユニットU2
の故障によってモータ27が大きな電流で右旋回方向に
駆動されたとすると、そのときのモータ実電流IM
(+)領域のaになる。モータ27が右旋回方向に勝手
に駆動されたことにより、ドライバーはステアリングホ
イール21に左旋回方向の強い操舵トルクTQ を加えて
車両を直進させようとするため、操舵トルク検出手段S
5 が検出する操舵トルクTQ は(−)領域のbになる。
その結果、モータ実電流IM および操舵トルクTQ は図
8にP点で示す関係になって斜線を施したアシスト禁止
領域に入り、駆動禁止判定手段M12がモータ27の駆
動を禁止する指令を出力することにより、電動パワース
テアリング装置Sが望ましくない操舵補助トルクを発生
するのを防止することができる。
【0052】以上の説明は、電動パワーステアリング装
置Sおよび駆動力配分装置Tの協調制御を行わない車両
に対して当てはまるものであるが、協調制御を行う車両
では以下のような不具合が発生する。即ち、協調制御を
行う車両では、モータ実電流IM にドライバーのステア
リング操作をアシストするための電流成分と、トルクス
テア現象を軽減するための電流成分とが含まれるため、
トルクステア現象を軽減するための電流成分を考慮して
いない図8(A)のマップをそのまま使用すると、誤判
定が発生して電動パワーステアリング装置Sの作動が必
要なときに作動が禁止されたり、電動パワーステアリン
グ装置Sの作動が不要なときに作動が許可されたりする
可能性がある。
【0053】例えば、協調制御を行う車両では、操舵ト
ルクTQ の方向とモータ実電流IMの方向とが逆になる
領域(図8(A)の第2象限および第4象限)において
も操舵アシストを許可する場合がある。なぜならば、駆
動力配分装置Tの作動によって操舵方向と同方向のトル
クステア現象が発生しており、このトルクステア現象を
打ち消すための逆方向の電流補正量ΔIが電動パワース
テアリング装置Sの目標電流IMSよりも大きい場合を考
える。この場合に図8(A)のマップをそのまま使用す
ると、操舵アシストが禁止されるためにトルクステア現
象を打ち消すことができなくなる。
【0054】これを回避すべく本実施例では、図8
(B)に示すように、アシスト禁止領域を縦軸方向に電
流補正量ΔI(即ち、オフセット電流ΔIOS)の分だけ
平行移動させている。これにより、電動パワーステアリ
ング装置Sに電流補正量ΔIの分だけ操舵方向と逆方向
の操舵トルクを発生させ、駆動力配分装置Tの作動に伴
うトルクステア現象を打ち消すことができる。
【0055】切換手段M14は上限チェック手段M13
および減算手段33間に配置されるもので、目標電流設
定・ATTS作動状況推定手段M9が、駆動力配分装置
Tが作動状態にあると推定している間はON状態に保持
されるが、駆動力配分装置Tが作動状態にないと推定し
たときにはOFF状態に切り換えられる。切換手段M1
4がOFF状態に切り換えられると、上限チェック手段
M13が出力する電流補正量ΔIおよびオフセット電流
ΔIOSが減算手段33および駆動禁止判定手段M12に
入力されなくなるため、協調制御が中止されて電動パワ
ーステアリング装置Sの単独制御に切り換わる。
【0056】切換手段M14は具体的に次のような場合
に作動する。駆動力配分装置Tは車両の旋回加速中に作
動するものであり、車両の旋回加速中にはドライバーが
ステアリングホイールを操作するために横加速度Ygに
応じた操舵トルクTQ を発生している筈である。従っ
て、図9に斜線で示す領域の小さい操舵トルクTQ しか
発生していない場合には、目標電流設定・ATTS作動
状況推定手段M9は駆動力配分装置Tが作動していない
と推定し、切換手段M14をON状態からOFF状態に
切り換える。
【0057】駆動力配分装置Tの作動が停止していると
きに電流補正量ΔIは本来0の筈であるが、切換手段M
14がON状態にあると、第1電子制御ユニットU1
誤って出力した電流補正量ΔIや、電流補正量ΔIと識
別できないノイズ信号が減算手段33に入力されてしま
い、目標電流IMSが誤った電流補正量ΔIやノイズ信号
で補正されて電動パワーステアリング装置Sが不適切な
操舵補助トルクを発生する可能性がある。しかしなが
ら、本実施例では駆動力配分装置Tの不作動時に切換手
段M14をOFF状態に切り換えることにより、誤った
電流補正量ΔIやノイズ信号を遮断して上記不都合を解
消することができる。
【0058】また目標電流設定・ATTS作動状況推定
手段M9は車速検出手段S3 で検出した車速Vを時間微
分して車体加速度αを算出し、この車体加速度αが所定
値未満であれば車両が旋回加速状態にないと判定し、駆
動力配分装置Tの作動が停止していると推定して切換手
段M14をOFF状態に切り換える。
【0059】更に目標電流設定・ATTS作動状況推定
手段M9は、車速検出手段S3 で検出した車速Vが所定
値以上の場合に駆動力配分装置Tの作動が停止している
と推定して切換手段M14をOFF状態に切り換える。
なぜならば、車両の高速走行時には走行抵抗が大きいた
めに低速走行時に比べて車体加速度αが小さくなり、従
って駆動力配分装置Tの作動が停止していると推定でき
るからである。
【0060】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0061】例えば、本発明における駆動力配分装置は
左右輪間で駆動力を配分するものに限定されず、前後輪
間で駆動力を配分するものであっても良い。更に本発明
は、制動力を左右輪間あるいは前後輪間で配分するもの
に対しても適用することができる。
【0062】また実施例では目標電流設定・ATTS作
動状況推定手段M9が駆動力配分装置Tの作動が停止し
ていると推定したとき、切換手段M14をOFF状態に
切り換えて電流補正量ΔIの入力を遮断しているが、入
力された電流補正量ΔIを無視するように構成しても同
様の作用効果を達成することができる。
【0063】また以下のような場合に、目標電流設定・
ATTS作動状況推定手段M9で駆動力配分装置Tの作
動が停止していると推定することができる。 駆動力配分装置Tのトルク配分量TL ,TR はエンジ
ントルクが大きいほど大きくなるため、所定値未満のエ
ンジン回転数Neもしくは所定値未満のエンジン吸気管
負圧の場合に駆動力配分装置Tの作動が停止していると
推定する。 駆動力配分装置Tは車両の旋回加速中に作動するた
め、エンジン回転数Neの時間微分値が所定値未満の場
合に、車両の加速中でないと判定して駆動力配分装置T
の作動が停止していると推定する。 駆動力配分装置Tのトルク配分量TL ,TR は低速変
速段での走行時ほど大きくなるため、図10のマップに
基づいてエンジン回転数Neおよび車速Vから自動変速
機Mの変速段を検出し、変速段が4速以上の場合には駆
動力配分装置Tの作動が停止していると推定する。なぜ
ならば、4速以上の変速段での高速走行時には走行抵抗
が大きいため、低速走行時に比べて車体加速度αが小さ
くなり、従って駆動力配分装置Tの作動が停止している
と推定できるからである。 横加速度検出手段もしくはヨーレート検出手段を設
け、それらの出力値が所定値未満のときに駆動力配分装
置Tの作動が停止していると推定する。
【0064】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、電動パワーステアリング装置および駆動力・
制動力配分装置の協調制御の必要性が無いときに補正信
号によるモータ制御信号の補正を行わないので、第1制
御手段の故障によって必要のない補正信号が誤って出力
された場合や、補正信号が0であるのに該補正信号と区
別できないノイズ信号が出力された場合でも、それら誤
った補正信号やノイズ信号によって電動パワーステアリ
ング装置が不適切な操舵補助トルクを発生してドライバ
ーに違和感を与えるのを防止することができる。
【0065】また請求項2に記載された発明によれば、
駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速中に作動する
が、車両の旋回中には操舵トルクが所定値以上になるた
め、操舵トルクが所定値未満であることに基づいて協調
制御の必要性が無いことを的確に判定できる。
【0066】また請求項3に記載された発明によれば、
駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速中に作動する
が、車両の加速中には車体加速度が所定値以上になるた
め、車体加速度が所定値未満であることに基づいて協調
制御の必要性が無いことを的確に判定できる。
【0067】また請求項4に記載された発明によれば、
駆動力・制動力配分装置は車両の旋回加速中に作動する
が、高速走行時は走行抵抗が増加するために低速走行時
に比べて車両が加速し難くなるため、車速が所定値以上
であることに基づいて協調制御の必要性が無いことを的
確に判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動力配分装置の構造を示す図
【図2】第1電子制御ユニットの回路構成を示すブロッ
ク図
【図3】中低車速域での右旋回時における駆動力配分装
置の作用を示す図
【図4】中低車速域での左旋回時における駆動力配分装
置の作用を示す図
【図5】電動パワーステアリング装置の構造を示す図
【図6】第2電子制御ユニットの回路構成を示すブロッ
ク図
【図7】トルク配分量から電流補正量あるいはオフセッ
ト電流を検索するマップを示す図
【図8】電動パワーステアリング装置の作動禁止領域を
検索するマップを示す図
【図9】操舵トルクから協調制御を行わない領域を検索
するマップを示す図
【図10】エンジン回転数および車速から協調制御を行
わない領域を検索するマップを示す図
【符号の説明】
MS 目標電流(モータ制御信号) IMS′ 補正目標電流(補正モータ制御信号) ΔI 電流補正量(補正信号) S 電動パワーステアリング装置 S5 操舵トルク検出手段 T 駆動力配分装置(駆動力・制動力配分装
置) TL トルク配分量(駆動力・制動力配分量) TR トルク配分量(駆動力・制動力配分量) TQ 操舵トルク U1 第1電子制御ユニット(第1制御手段) U2 第2電子制御ユニット(第2制御手段) V 車速 α 車体加速度 27 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 101:00 111:00 119:00 127:00 (72)発明者 堀 昌克 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 泊 辰弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大熊 信司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 岩崎 明裕 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 栗林 隆司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 和田 一浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC16 DA15 DA23 DA25 DA29 DA33 DA64 DB02 DB03 DC03 DC08 DC33 DC34 DD02 DE09 EA01 EB11 EC23 FF01 FF05 GG01 3D033 CA03 CA11 CA13 CA14 CA16 CA17 CA21 CA31 CA32 3D036 GA02 GA32 GA42 GB09 GC03 GD03 GG28 GG32 GG35 GG37 GG43 GG44 GG46 GH10 GH12 GJ01 3D041 AA48 AA49 AA69 AA71 AA80 AB01 AC01 AC30 AD00 AD02 AD17 AD31 AD51 AE00 AE14 AF09 3D043 AA10 AB01 EA03 EA33 EA43 EB03 EB07 EE06 EE07 EE08 EE11 EE12 EF09 EF13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右輪間あるいは前後輪間で駆動力ある
    いは制動力を配分する駆動力・制動力配分装置(T)
    と、 駆動力・制動力配分装置(T)の作動を制御する第1制
    御手段(U1 )と、 操舵系に操舵補助トルクを付加するモータ(27)を有
    する電動パワーステアリング装置(S)と、 少なくとも操舵トルク検出手段(S5 )で検出した操舵
    トルク(TQ )に基づいてモータ(27)を駆動するモ
    ータ制御信号(IMS)を算出する第2制御手段(U2
    と、を備え、 第1制御手段(U1 )は、駆動力・制動力配分装置
    (T)が発生する駆動力・制動力配分量(TL ,TR
    に基づいて前記モータ制御信号(IMS)を補正する補正
    信号(ΔI)を算出可能であり、 第2制御手段(U2 )は、モータ制御信号(IMS)を補
    正信号(ΔI)で補正した補正モータ制御信号
    (IMS′)に基づいてモータ(27)を駆動する車両の
    協調制御装置であって、 第2制御手段(U2 )は電動パワーステアリング装置
    (S)および駆動力・制動力配分装置(T)の協調制御
    の必要性を判定し、協調制御の必要性が無いと判定した
    ときに補正信号(ΔI)によるモータ制御信号(IMS
    の補正を行わないことを特徴とする車両の協調制御装
    置。
  2. 【請求項2】 第2制御手段(U2 )は操舵トルク(T
    Q )が所定値未満のときに協調制御の必要性が無いと判
    定することを特徴とする、請求項1に記載の車両の協調
    制御装置。
  3. 【請求項3】 第2制御手段(U2 )は車体加速度
    (α)が所定値未満のときに協調制御の必要性が無いと
    判定することを特徴とする、請求項1に記載の車両の協
    調制御装置。
  4. 【請求項4】 第2制御手段(U2 )は車速(V)が所
    定値以上のときに協調制御の必要性が無いと判定するこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の車両の協調制御装
    置。
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