JP2001080528A - ステアリングギヤボックスの固定装置 - Google Patents

ステアリングギヤボックスの固定装置

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JP2001080528A JP26135299A JP26135299A JP2001080528A JP 2001080528 A JP2001080528 A JP 2001080528A JP 26135299 A JP26135299 A JP 26135299A JP 26135299 A JP26135299 A JP 26135299A JP 2001080528 A JP2001080528 A JP 2001080528A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた操舵性能を供することができ、かつ組み
付け性に優れたステアリングギヤボックスの固定装置を
提供する。 【解決手段】ステアリングギヤボックス10の取り付け
孔10aに挿通されるスプライン部21cと、スプライ
ン部21cと回転方向に一体となっている、取り付け用
ボルトに螺合するねじ部21dとを有し、スプライン部
21cが、取り付け孔10aよりも硬度が高く、取り付
け孔10aに係合したときに、その内周を押圧すること
によって、スプライン部21cと取り付け孔10aとの
相対回転を制限するようになっているので、ねじ部21
aに取り付け用ボルト23を螺合させることにより、ね
じ部21aに回転方向の力が付与された場合でも、ねじ
部21aの共回りを防止して、ステアリングギヤボック
ス10の取り付けを容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングギヤ
ボックスを車両などに取り付ける固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両などにおいて、ステアリングホイー
ルに入力された操舵力を、操舵輪に伝達するためにステ
アリング装置が設けられている。図4は、従来技術によ
るステアリング装置の正面図である。
【0003】図4において、円筒状のステアリングギヤ
ボックス10内には、不図示のラック軸が水平に延在し
ており、その両端はタイロッド11,12に連結されて
いる。タイロッド11,12の末端は、不図示の操舵装
置に連結されている。ステアリングギヤボックス10内
においては、ピニオン軸13とラック軸とが噛合してお
り、ステアリングギヤボックス10から上方へと突出し
たピニオン軸13の上端は、上方から延在する不図示の
ステアリングシャフトの下端に連結されている。
【0004】車両を運転する者が、不図示のステアリン
グホイールを回転させると、ピニオン軸13が回転し、
それに応じてラック軸が左右に移動するので、ラック軸
と共に移動するタイロッド11,12によって、不図示
の操舵機構を介して操舵輪に舵角が与えられるようにな
っている。
【0005】ところで、ステアリングギヤボックス10
は、操舵時に車輪から伝達されるいわゆる操舵反力を受
けるので、これを吸収するために弾性部を有する固定装
置を介して、車体に取り付けられることが多い。かかる
固定装置の従来例について以下に説明する。
【0006】図5は、図4のステアリングギヤボックス
10をV-V線で切断して矢印方向に見た拡大断面図であ
る。各取り付け孔10a内には、ブッシュ体14が挿通
されている。ブッシュ体14は、鉄製の円筒スリーブ1
4aと、その周囲に形成されたゴム等の弾性部14bと
から構成されている。ボルト(不図示)をブッシュ体1
4内部に挿通し、ブッシュ体14の上端側に配置された
ナット15に螺合させることにより、例えば車体に固定
された不図示のブラケットに対してステアリングギヤボ
ックス10を共締めすることができ、それによりステア
リング装置の車体への取り付けを行うことができる。
尚、不図示のボルト、ナット15及びブッシュ体14と
で固定装置を構成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よる固定装置においては、以下に述べるような問題があ
る。ブッシュ体14の円筒スリーブ14aは、不図示の
ボルトを介して車体に固定された形となっているが、ス
テアリングギヤボックス10は、ブッシュ体14の周囲
に形成された弾性部14bを介して取り付けられている
ので、円筒スリーブ14a(すなわちボルト)に対し
て、わずかに相対移動可能となっている。
【0008】ところが、ステアリングギヤボックス10
が相対移動可能であると、例えばピニオン軸13が回転
を開始したときに、ラック軸が移動する前にステアリン
グギヤボックス10が移動してしまうことによる応答遅
れなどの問題が生ずる。
【0009】従来技術においては、かかる応答遅れなど
の問題に対し、弾性部14bの硬度を高めることで対処
してきたが、近年においてはより高度な操舵性能の要求
があり、これを満足させるためには、従来とは異なる考
えに基づいた固定装置が必要となっている。
【0010】かかる要求に対して、ブッシュ体を鉄製ス
リーブのみにするという試みがある。ところが、ブッシ
ュ体を鉄製スリーブのみにした場合、ボルト締め付け時
にナットが共回りしてしまい、取り付けにくいという不
具合があることが判明した。かかる不具合は、例えば車
両の組立ラインにおいて、作業者の手がナットに届きに
くいような状況下で、きわめて制限された作業時間内に
ステアリングギヤボックスを取り付けなければならない
場合に大きな問題となる。
【0011】そこで本発明は、優れた操舵性能を供する
ことができ、かつ組み付け性に優れたステアリングギヤ
ボックスの固定装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のステアリングギヤボックスの固定装置は、
ステアリングギヤボックスの取り付け孔に挿通される円
筒部と、前記円筒部と回転方向に一体となっている、取
り付け用ボルトに螺合するねじ部とを有し、前記円筒部
は、少なくとも前記ステアリングギヤボックスの取り付
け孔よりも硬度が高い突起を備えており、前記円筒部が
前記取り付け孔に係合したときに、前記突起が前記取り
付け孔の内周を押圧することによって、前記円筒部と前
記取り付け孔との相対回転を制限するようになってい
る。
【0013】本発明のステアリングギヤボックスの固定
装置は、ステアリングギヤボックスの取り付け孔に挿通
される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体となって
いる、取り付け用ナットに着座する着座面とを有し、前
記円筒部は、少なくとも前記ステアリングギヤボックス
の取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えており、前記
円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前記突起が
前記取り付け孔の内周を押圧することによって、前記円
筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限するようにな
っている。
【0014】
【作用】本発明のステアリングギヤボックスの固定装置
によれば、ステアリングギヤボックスの取り付け孔に挿
通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体となっ
ている、取り付け用ボルトに螺合するねじ部とを有し、
前記円筒部が、少なくとも前記ステアリングギヤボック
スの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えており、前
記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前記突起
が前記取り付け孔の内周を押圧することによって、前記
円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限するように
なっているので、前記ねじ部に取り付け用ボルトを螺合
させることにより、前記ねじ部に回転方向の力が付与さ
れた場合でも、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回
転が制限されることから、前記ねじ部の共回りを防止し
て、ステアリングギヤボックスの取り付けを容易に行う
ことができる。
【0015】本発明のステアリングギヤボックスの固定
装置によれば、ステアリングギヤボックスの取り付け孔
に挿通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体と
なっている、取り付け用ナットに着座する着座面とを有
し、前記円筒部が、少なくとも前記ステアリングギヤボ
ックスの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えてお
り、前記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前
記突起が前記取り付け孔の内周を押圧することによっ
て、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限す
るようになっているので、前記着座面に着座する取り付
け用ナットに取り付け用ボルトを螺合させることによ
り、前記取り付け用ナットに回転方向の力が付与された
場合でも、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回転が
制限されることから、前記取り付け用ナットの共回りを
防止して、ステアリングギヤボックスの取り付けを容易
に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1(a)は、本発
明にかかる第1の実施の形態による固定装置を含むステ
アリングギヤボックスの断面図であり、図1(b)は、
取り付け用ナットの斜視図である。図1において、ステ
アリングギヤボックス10の構成は、図4に示すものと
同一であるため、その説明を省略する。
【0017】本実施の形態においては、固定装置は、ナ
ット部21と、ブッシュ22と、取り付け用ボルト23
とから構成されている。ステアリングギヤボックス10
の素材(本実施例ではアルミ)より硬度の高い素材(本
実施例では鋼)から形成されたナット部21は、図1
(b)に示すように、六角頭部21aと、円フランジ部
21bと、下部円筒の外周にスプライン歯を形成したス
プライン部21cとを有している。突起としてのスプラ
イン歯を備えたスプライン部21cの外径は、ステアリ
ングギヤボックス10の取り付け孔10aの内径よりわ
ずかに大きくなっている。又、ナット部21の中央に
は、雌ねじ部21dが上下に貫通して形成されている。
【0018】ブッシュ22は、図1(a)に示すよう
に、下端にフランジ21aを形成し、又中央に貫通孔2
1bを形成している。
【0019】本実施の形態の固定装置を用いてステアリ
ングギヤボックス10を取り付ける態様について説明す
る。まずナット部21を上方から挿入して、スプライン
部21cを取り付け孔10aに係合させる。かかる場
合、スプライン部21cの外径は、取り付け孔10aの
内径よりわずかに大きくなっているため、ナット部21
の挿入時に、多少強い力で押し込む必要があるが、ステ
アリングギヤボックス10の硬度よりスプライン部21
cの硬度の方が高いので、スプライン部21cが取り付
け孔10aの内周に食い込むようにして係合する。尚、
フランジ部21bが取り付け孔10aの上面周囲に当接
するまで、ナット部21を押し込む必要はなく、取り付
け用ボルト23の雄ねじ部23aが雌ねじ部21dに2
〜3山ほど噛合することができる程度押し込めば、後は
取り付け用ボルト23の螺動によってフランジ部21b
を取り付け孔10aの上面周囲に密着させることができ
る。
【0020】更に、取り付け孔10aの下方よりブッシ
ュ22を挿入した後、ステアリングギヤボックスを固定
しようとする不図示の車体に形成された取り付け孔に挿
通した取り付け用ボルト23を、ブッシュ22の貫通孔
21bに挿通して、ナット部21の雌ねじ部21dに螺
合させる。そのまま、取り付け用ボルト23を螺動させ
ると、ナット部21に対して取り付け用ボルト23が螺
進して、ステアリングギヤボックス10を車体に取り付
けることができる。
【0021】このとき、ナット部21のスプライン部2
1cが取り付け孔10aの内周に食い込んでいるので、
取り付け用ボルト23の螺動に対してナット部21の共
回りが阻止され、それにより取り付けが容易となってい
る。ナット部21のフランジ部21bが取り付け孔10
aの上面周囲に当接して、それ以上のナット部21の取
り付け孔10a内への侵入を阻止すると共に、取り付け
用ボルト23に所定の締め付けトルクを与え、ステアリ
ングギヤボックス10の取り付けが終了する。本実施の
形態の固定装置により車体に取り付けられたギヤボック
ス10は、弾性体などを介さず剛的に支持されるため、
不図示の車輪からの操舵反力に対して移動することはな
く、より優れた操舵フィーリングを提供することができ
る。
【0022】図2(a)は、本発明にかかる第2の実施
の形態による固定装置を含むステアリングギヤボックス
の断面図であり、図2(b)は、取り付け用ナットの斜
視図である。図2において、ステアリングギヤボックス
10の構成は、図4に示すものと同一であるため、その
説明を省略する。
【0023】本実施の形態においては、固定装置は、ス
プラインチューブ32と、ブッシュ33と、取り付け用
ボルト33とから構成されている。ステアリングギヤボ
ックス10の素材(アルミ)より硬度の高い素材(鋼)
から形成されたスプラインチューブ32は、図2(b)
に示すように略円筒状を成しており、上端にフランジ部
32aを形成すると共に、外周にスプライン歯を形成し
たスプライン部32bを、内周に雌ねじ部32cを形成
している。スプライン部32bの外径は、ステアリング
ギヤボックス10の取り付け孔10aの内径よりわずか
に大きくなっている。又、スプラインチューブ32の中
央には、貫通孔32aが形成されている。
【0024】ブッシュ33は、上述した実施の形態と同
様な構成を有し、すなわち下端にフランジ33aを形成
し、中央に貫通孔33bを形成している。
【0025】本実施の形態の固定装置を用いてステアリ
ングギヤボックス10を取り付ける態様について説明す
る。まずスプラインチューブ32を上方から挿入して、
スプライン部32bを取り付け孔10aに係合させる。
かかる場合、スプライン部32bの外径は、取り付け孔
10aの内径よりわずかに大きくなっているため、スプ
ラインチューブ32の挿入時に、多少強い力で押し込む
必要があるが、ステアリングギヤボックス10の硬度よ
りスプライン部32bの硬度の方が高いので、スプライ
ン部32bが取り付け孔10aの内周に食い込むように
して係合する。尚、フランジ部32aが取り付け孔10
aの上面周囲に当接するまで、スプラインチューブ32
を押し込む必要はなく、取り付け用ボルト34の雄ねじ
部34aが、スプラインチューブ32の上方に2〜3山
ほど突出すれば足りる。
【0026】更に、取り付け孔10aの下方よりブッシ
ュ33を挿入した後、ステアリングギヤボックス10を
固定しようとする不図示の車体に形成された取り付け孔
に挿通した取り付け用ボルト34を、ブッシュ33の貫
通孔33b及びスプラインチューブ32の雌ねじ部32
cに螺合させる。そのまま、取り付け用ボルト34を螺
動させると、スプラインチューブ32に対して取り付け
用ボルト34が螺進して、ステアリングギヤボックス1
0を車体に取り付けることができる。
【0027】このとき、スプラインチューブ32のスプ
ライン部32bが取り付け孔10aの内周に食い込んで
おり、相対回転を防止する摩擦力を付与されるので、取
り付け用ボルト34の螺動に対してスプラインチューブ
32の共回りが阻止され、それにより取り付けが容易と
なっている。スプラインチューブ32のフランジ部32
aが挟持されると、取り付け用ボルト23に所定の締め
付けトルクを与え、ステアリングギヤボックス10の取
り付けが終了する。本実施の形態の固定装置により車体
に取り付けられたギヤボックス10も、弾性体などを介
さず剛的に支持されるため、不図示の車輪からの操舵反
力に対して移動することはなく、より優れた操舵フィー
リングを提供することができる。
【0028】図3は、変形例に係る固定装置を含むステ
アリングギヤボックスの断面図であり、図2(a)と同
様な図であるが、ナットやボルトは省略して示されてい
る。本変形例においては、図2の実施の形態に対して、
取り付け孔10aの下方からブッシュを挿入する代わり
に、上方から挿入されるスプラインチューブ41のスプ
ライン部41cを延長している点が異なっている。その
他の点については、上述の図2(b)と実施の形態が同
様であるので、説明を省略する。
【0029】本変形例においても、ステアリングギヤボ
ックス10の取り付け時に、スプラインチューブ41の
スプライン部41bが取り付け孔10aの内周に食い込
むことにより相対回転を防止する摩擦力を付与されるの
で、取り付け用ボルト(不図示)の螺動に対してスプラ
インチューブ41の共回りが阻止され、それにより取り
付けが容易となっている。又、本変形例の固定装置によ
り車体に取り付けられたギヤボックス10も、弾性体な
どを介さず剛的に支持されるため、不図示の車輪からの
操舵反力に対して移動することはなく、より優れた操舵
フィーリングを提供することができる。
【0030】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、スプライン部の下端には面
取り部などを設けることにより、取り付け孔への挿入が
より容易になる。スプラインの歯数やサイズについて
は、特に制限なく任意に決めることができる。また、ス
プライン部の硬度が、ステアリングギヤボックスの取り
付け孔の硬度より高ければ、それぞれ種々の素材を用い
て形成することができる。また、本実施の形態において
は、スプラインチューブの中央貫通孔に雌ねじを形成し
ているが、雌ねじを形成する代わりに、別体のナット
と、これに螺合するボルトとで、スプラインチューブを
挟持するように固定することも考えられる。かかる場
合、ナットの着座面と、これに対向するスプラインチュ
ーブの面との間に生じる摩擦力で、ナットの回転が阻止
される。
【0031】
【発明の効果】本発明のステアリングギヤボックスの固
定装置によれば、ステアリングギヤボックスの取り付け
孔に挿通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体
となっている、取り付け用ボルトに螺合するねじ部とを
有し、前記円筒部が、少なくとも前記ステアリングギヤ
ボックスの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えてお
り、前記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前
記突起が前記取り付け孔の内周を押圧することによっ
て、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限す
るようになっているので、前記ねじ部に取り付け用ボル
トを螺合させることにより、前記ねじ部に回転方向の力
が付与された場合でも、前記円筒部と前記取り付け孔と
の相対回転が制限されることから、前記ねじ部の共回り
を防止して、ステアリングギヤボックスの取り付けを容
易に行うことができる。
【0032】本発明のステアリングギヤボックスの固定
装置によれば、ステアリングギヤボックスの取り付け孔
に挿通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体と
なっている、取り付け用ナットに着座する着座面とを有
し、前記円筒部が、少なくとも前記ステアリングギヤボ
ックスの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えてお
り、前記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前
記突起が前記取り付け孔の内周を押圧することによっ
て、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限す
るようになっているので、前記着座面に着座する取り付
け用ナットに取り付け用ボルトを螺合させることによ
り、前記取り付け用ナットに回転方向の力が付与された
場合でも、前記円筒部と前記取り付け孔との相対回転が
制限されることから、前記取り付け用ナットの共回りを
防止して、ステアリングギヤボックスの取り付けを容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明にかかる第1の実施の形
態による固定装置を含むステアリングギヤボックスの断
面図であり、図1(b)は、取り付け用ナットの斜視図
である。
【図2】図2(a)は、本発明にかかる第2の実施の形
態による固定装置を含むステアリングギヤボックスの断
面図であり、図2(b)は、取り付け用ナットの斜視図
である。
【図3】変形例にかかる固定装置を含むステアリングギ
ヤボックスの断面図である。
【図4】従来技術によるステアリング装置の正面図であ
る。
【図5】図4のステアリングギヤボックス10をV-V線
で切断して矢印方向に見た拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ステアリングギヤボックス 10a 取り付け孔 21 ナット部 21c、32b、41b スプライン部(突起) 22,33 ブッシュ 23,34 取り付け用ボルト 21d、32c、41c スプラインチューブ内周の雌
ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングギヤボックスの取り付け孔
    に挿通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体と
    なっている、取り付け用ボルトに螺合するねじ部とを有
    し、 前記円筒部は、少なくとも前記ステアリングギヤボック
    スの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えており、前
    記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前記突起
    が前記取り付け孔の内周を押圧することによって、前記
    円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限するように
    なっているステアリングギヤボックスの固定装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングギヤボックスの取り付け孔
    に挿通される円筒部と、前記円筒部と回転方向に一体と
    なっている、取り付け用ナットに着座する着座面とを有
    し、 前記円筒部は、少なくとも前記ステアリングギヤボック
    スの取り付け孔よりも硬度が高い突起を備えており、前
    記円筒部が前記取り付け孔に係合したときに、前記突起
    が前記取り付け孔の内周を押圧することによって、前記
    円筒部と前記取り付け孔との相対回転を制限するように
    なっているステアリングギヤボックスの固定装置。
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