JP2001080504A - 車輪昇降機能をもつ脚装置 - Google Patents
車輪昇降機能をもつ脚装置Info
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- JP2001080504A JP2001080504A JP26455399A JP26455399A JP2001080504A JP 2001080504 A JP2001080504 A JP 2001080504A JP 26455399 A JP26455399 A JP 26455399A JP 26455399 A JP26455399 A JP 26455399A JP 2001080504 A JP2001080504 A JP 2001080504A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スペース的な制約の下で、トレーリングアーム
20の耐久性、特に台車24側への取り付け部の強度を
有効に向上させることができる技術を提供する。 【解決手段】この発明では、トレーリングアーム20の
揺動中心を車輪40の両側に配置する。その際、それら
の揺動中心を、増大する車輪の外径T2よりも車軸22
に近い所に配置し、それら2つの揺動中心の部分を連結
する部材200について、増大する車輪の外径T2より
も車軸22から遠い所に配置する。また、車輪40の交
換作業のために、車輪40の両側の2つの取り付け部の
距離を車輪の幅寸法の少なくとも2倍に設定する。
20の耐久性、特に台車24側への取り付け部の強度を
有効に向上させることができる技術を提供する。 【解決手段】この発明では、トレーリングアーム20の
揺動中心を車輪40の両側に配置する。その際、それら
の揺動中心を、増大する車輪の外径T2よりも車軸22
に近い所に配置し、それら2つの揺動中心の部分を連結
する部材200について、増大する車輪の外径T2より
も車軸22から遠い所に配置する。また、車輪40の交
換作業のために、車輪40の両側の2つの取り付け部の
距離を車輪の幅寸法の少なくとも2倍に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪昇降機能を
もつ脚装置に関し、特に、スペース的にシビアな磁気浮
上車両などの脚装置として好適であり、制限されたスペ
ースの範囲で脚装置の取り付け部の耐久性を有効に向上
させることができる技術に関する。
もつ脚装置に関し、特に、スペース的にシビアな磁気浮
上車両などの脚装置として好適であり、制限されたスペ
ースの範囲で脚装置の取り付け部の耐久性を有効に向上
させることができる技術に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、磁気浮上車両や航空機は、高速
で浮上走行を行うのに対し、低速で車輪走行を行う点で
共通している。車輪昇降機能をもつ脚装置は、そのよう
な乗り物に必要な装置であり、浮上走行と車輪走行との
2つの走行形態を実現するものである。この脚装置は、
車輪の上げ下げをする昇降機能のための昇降シリンダの
ほか、車輪の荷重を支えるためのトレーリングアーム、
さらに、乗り心地を向上する緩衝機能のためのダンパお
よびバネ機構を備える。
で浮上走行を行うのに対し、低速で車輪走行を行う点で
共通している。車輪昇降機能をもつ脚装置は、そのよう
な乗り物に必要な装置であり、浮上走行と車輪走行との
2つの走行形態を実現するものである。この脚装置は、
車輪の上げ下げをする昇降機能のための昇降シリンダの
ほか、車輪の荷重を支えるためのトレーリングアーム、
さらに、乗り心地を向上する緩衝機能のためのダンパお
よびバネ機構を備える。
【0003】したがって、脚装置は、基本的に、昇降お
よび緩衝の両機能がすぐれていることが必要である。し
かし、実際上、すぐれた脚装置には、台車などへの取り
付けが容易であること(取り付け容易性)もまた大事で
ある。取り付け容易性という観点からすれば、台車など
への取り付け部の数が少ない方が望ましい。そして、取
り付け部の数を少なくする点からすれば、昇降シリンダ
とダンパとを別に取り付け、それらのいずれか一方の外
周にバネ機構を配置するもの(たとえば、特開平5−1
31921号、あるいは特開平6−219270号の各
公報)よりも、昇降シリンダ、ダンパおよびバネ機構の
すべてを一体的に結合するようにしたもの(たとえば、
特開平6−21130号、あるいは特開平9−2547
85号の各公報)の方が好ましい。
よび緩衝の両機能がすぐれていることが必要である。し
かし、実際上、すぐれた脚装置には、台車などへの取り
付けが容易であること(取り付け容易性)もまた大事で
ある。取り付け容易性という観点からすれば、台車など
への取り付け部の数が少ない方が望ましい。そして、取
り付け部の数を少なくする点からすれば、昇降シリンダ
とダンパとを別に取り付け、それらのいずれか一方の外
周にバネ機構を配置するもの(たとえば、特開平5−1
31921号、あるいは特開平6−219270号の各
公報)よりも、昇降シリンダ、ダンパおよびバネ機構の
すべてを一体的に結合するようにしたもの(たとえば、
特開平6−21130号、あるいは特開平9−2547
85号の各公報)の方が好ましい。
【0004】
【発明の解決すべき課題】こうした取り付け部の数を少
なくするという配慮もあるだろうが、本来的なスペース
面からの制約によって、今まで、車輪の荷重を支えるト
レーリングアームについては、車輪の一方の側面部分に
のみ配置されている。車輪の片側に位置するトレーリン
グアームは、一端が車軸に連結され、他端が台車側に取
り付けられるようになっている。しかし、脚装置の耐久
性についていろいろ実験し検討したところ、トレーリン
グアームの耐久性、特に、トレーリングアームの台車側
への取り付け部がネックになることが判明した。車輪に
加わる荷重には、垂直荷重のほか、ブレーキ力に伴う前
後荷重、カーブ走行時のサイドフォースによる左右荷重
がある。トレーリングアームは、車輪の片側にあって、
車輪から少し離れているため、車輪に加わるそれらの荷
重がトレーリングアームに対しモーメントやねじりとし
て作用する。しかも、車輪は、通常の車輪走行だけの車
両の場合とは異なり、走行速度が速くきわめて高速に回
転するため、車輪外周のタイヤの変形量なども大きくな
り、車輪に加わる荷重の変動も大きい。
なくするという配慮もあるだろうが、本来的なスペース
面からの制約によって、今まで、車輪の荷重を支えるト
レーリングアームについては、車輪の一方の側面部分に
のみ配置されている。車輪の片側に位置するトレーリン
グアームは、一端が車軸に連結され、他端が台車側に取
り付けられるようになっている。しかし、脚装置の耐久
性についていろいろ実験し検討したところ、トレーリン
グアームの耐久性、特に、トレーリングアームの台車側
への取り付け部がネックになることが判明した。車輪に
加わる荷重には、垂直荷重のほか、ブレーキ力に伴う前
後荷重、カーブ走行時のサイドフォースによる左右荷重
がある。トレーリングアームは、車輪の片側にあって、
車輪から少し離れているため、車輪に加わるそれらの荷
重がトレーリングアームに対しモーメントやねじりとし
て作用する。しかも、車輪は、通常の車輪走行だけの車
両の場合とは異なり、走行速度が速くきわめて高速に回
転するため、車輪外周のタイヤの変形量なども大きくな
り、車輪に加わる荷重の変動も大きい。
【0005】このトレーリングアームの耐久性の問題を
解決する方法として、トレーリングアームの台車側への
取り付け部を車輪の両側の二か所に設けることが考えら
れる。その場合、車輪両側の両取り付け部は、耐久性を
向上させるために軸部材などによって互いに連結するこ
とが必要である。両取り付け部を連結するための部材
は、車輪の接地面の外側をまたぐことになる。ここに、
別の問題が生じる。その問題とは、高速回転する車輪
(実際はタイヤ)は、静止したときに比べて、遠心力の
作用によってたとえば半径で5cmほど外径を増すた
め、連結部材がそうした車輪を干渉しないように配置し
なければならないことである。たとえば、トレーリング
アームを延長し、連結部材を車輪と干渉しない位置まで
車軸から遠ざけるように配置した場合、脚装置の取り付
けスペースがその分だけ大きくなる。スペース的な制約
の下では、台車の対応部分にその取り付けスペースを補
う(トレーリングアームの延長分を受け入れる)ための
凹所を設けるなどの余分な加工をせざるを得ない。
解決する方法として、トレーリングアームの台車側への
取り付け部を車輪の両側の二か所に設けることが考えら
れる。その場合、車輪両側の両取り付け部は、耐久性を
向上させるために軸部材などによって互いに連結するこ
とが必要である。両取り付け部を連結するための部材
は、車輪の接地面の外側をまたぐことになる。ここに、
別の問題が生じる。その問題とは、高速回転する車輪
(実際はタイヤ)は、静止したときに比べて、遠心力の
作用によってたとえば半径で5cmほど外径を増すた
め、連結部材がそうした車輪を干渉しないように配置し
なければならないことである。たとえば、トレーリング
アームを延長し、連結部材を車輪と干渉しない位置まで
車軸から遠ざけるように配置した場合、脚装置の取り付
けスペースがその分だけ大きくなる。スペース的な制約
の下では、台車の対応部分にその取り付けスペースを補
う(トレーリングアームの延長分を受け入れる)ための
凹所を設けるなどの余分な加工をせざるを得ない。
【0006】この発明は、以上の検討結果に基づいてな
されたものであり、スペース的な制約の下で、トレーリ
ングアームの耐久性、特に台車側への取り付け部の強度
を有効に向上させることができる技術を提供することを
目的とする。また、この発明は、車輪を車軸から引き抜
き、車輪の構成部品であるタイヤの交換を容易に行うこ
とができる脚装置を提供することを他の目的とする。
されたものであり、スペース的な制約の下で、トレーリ
ングアームの耐久性、特に台車側への取り付け部の強度
を有効に向上させることができる技術を提供することを
目的とする。また、この発明は、車輪を車軸から引き抜
き、車輪の構成部品であるタイヤの交換を容易に行うこ
とができる脚装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【発明の手段】この発明の脚装置では、トレーリングア
ームの他端の側を台車側に取り付けるための取り付け手
段が、次のA〜Cの特徴を備えている。 A トレーリングアームの台車側への取り付け部は二か
所にあり、第1は、車輪の一方の側面の側にあり、第2
は、車輪の他方の側面の側にあること B 前記Aにおける第1および第2の両取り付け部の中
心(つまり、トレーリングアームの揺動中心)は、回転
に伴って増大する車輪の外径に比べて車軸に近い所に位
置すること C 増大する車輪の外径に比べて車軸から遠い所で第1
および第2の両取り付け部を互いに連結すること 別にいうと、この発明では、トレーリングアームの揺動
中心を車輪の両側に配置するに際し、それらの揺動中心
を増大する車輪の外径よりも車軸に近い所に配置し、そ
れら2つの揺動中心の部分を連結する部材について、増
大する車輪の外径よりも車軸から遠い所に配置する。そ
れによって、取り付けに要するスペースを全体的に小さ
くしながら、トレーリングアームの台車側への取り付け
部の強度を向上するという考え方を採る。
ームの他端の側を台車側に取り付けるための取り付け手
段が、次のA〜Cの特徴を備えている。 A トレーリングアームの台車側への取り付け部は二か
所にあり、第1は、車輪の一方の側面の側にあり、第2
は、車輪の他方の側面の側にあること B 前記Aにおける第1および第2の両取り付け部の中
心(つまり、トレーリングアームの揺動中心)は、回転
に伴って増大する車輪の外径に比べて車軸に近い所に位
置すること C 増大する車輪の外径に比べて車軸から遠い所で第1
および第2の両取り付け部を互いに連結すること 別にいうと、この発明では、トレーリングアームの揺動
中心を車輪の両側に配置するに際し、それらの揺動中心
を増大する車輪の外径よりも車軸に近い所に配置し、そ
れら2つの揺動中心の部分を連結する部材について、増
大する車輪の外径よりも車軸から遠い所に配置する。そ
れによって、取り付けに要するスペースを全体的に小さ
くしながら、トレーリングアームの台車側への取り付け
部の強度を向上するという考え方を採る。
【0008】車輪の両側の2つの取り付け部について
は、車軸に平行する軸部材で連結し、その軸部材の軸線
の位置をトレーリングアームの揺動中心よりも下方に配
置するのが良い。取り付けスペースを小さくする上で特
に有効だからである。
は、車軸に平行する軸部材で連結し、その軸部材の軸線
の位置をトレーリングアームの揺動中心よりも下方に配
置するのが良い。取り付けスペースを小さくする上で特
に有効だからである。
【0009】また、この発明の別の形態では、車輪の交
換作業のために、車輪の両側の2つの取り付け部の距離
を車輪の幅寸法の少なくとも2倍に設定する。
換作業のために、車輪の両側の2つの取り付け部の距離
を車輪の幅寸法の少なくとも2倍に設定する。
【0010】
【好適な実施例】脚装置としては、台車に対する取り付
けの観点から、特開平9−254785号の公報が示す
ようなL型のものが好ましい。図1〜図3は、この発明
を適用したL型の脚装置10の全体構成を示している。
L型とは、ほぼ水平に延びるトレーリングアーム20
と、トレーリングアーム20の端から縦方向に延びる昇
降シリンダ組立て体30とが形作る支持形態をいう。ト
レーリングアーム20は、車軸22側と台車24側とを
連結するアームであり、一端20aが車軸22の端部に
回転可能に支持され、また、その他端20bは、ピン結
合によって台車24の側部に回転可能に支持される。こ
の発明では、トレーリングアーム20の耐久性、特に、
台車24に対して取り付ける他端20b側の耐久性を向
上させることをねらっている。L型の脚装置10は、そ
うしたトレーリングアーム20の他端20bについての
取り付けを除いて、前記特開平9−254785号の公
報が示すものとほぼ同様である。そこで、最初にL型の
脚装置10の全体的な構成を明らかにし、その後にポイ
ントとなる他端20bの取り付けについて説明する。
けの観点から、特開平9−254785号の公報が示す
ようなL型のものが好ましい。図1〜図3は、この発明
を適用したL型の脚装置10の全体構成を示している。
L型とは、ほぼ水平に延びるトレーリングアーム20
と、トレーリングアーム20の端から縦方向に延びる昇
降シリンダ組立て体30とが形作る支持形態をいう。ト
レーリングアーム20は、車軸22側と台車24側とを
連結するアームであり、一端20aが車軸22の端部に
回転可能に支持され、また、その他端20bは、ピン結
合によって台車24の側部に回転可能に支持される。こ
の発明では、トレーリングアーム20の耐久性、特に、
台車24に対して取り付ける他端20b側の耐久性を向
上させることをねらっている。L型の脚装置10は、そ
うしたトレーリングアーム20の他端20bについての
取り付けを除いて、前記特開平9−254785号の公
報が示すものとほぼ同様である。そこで、最初にL型の
脚装置10の全体的な構成を明らかにし、その後にポイ
ントとなる他端20bの取り付けについて説明する。
【0011】トレーリングアーム20の一端20aに車
軸22がある。車軸22は、トレーリングアーム20の
軸線に対して直交する方向に延びており、その車軸22
の回りに車輪走行のための車輪40を支持している。こ
の車輪40は、図示はしないが、外周のタイヤ(たとえ
ば、チッソガスを封入)と、そのタイヤを支持する内周
の金属ホイールとからなる。車輪40の側部に、縦に延
びる縦アーム46があるが、このアーム46は、ガイド
輪47を支持するためのアームである。ガイド輪47
は、図2から分かるように、走行路面Gに設けたガイド
壁47wと相俟って、横方向のガイドをするためのもの
である。なお、車輪40には、車輪40にブレーキ作用
を与える車輪ディスクブレーキ装置やタイヤのパンク時
に応じるための外接補助輪など(いずれも図示しない)
が付属されている。
軸22がある。車軸22は、トレーリングアーム20の
軸線に対して直交する方向に延びており、その車軸22
の回りに車輪走行のための車輪40を支持している。こ
の車輪40は、図示はしないが、外周のタイヤ(たとえ
ば、チッソガスを封入)と、そのタイヤを支持する内周
の金属ホイールとからなる。車輪40の側部に、縦に延
びる縦アーム46があるが、このアーム46は、ガイド
輪47を支持するためのアームである。ガイド輪47
は、図2から分かるように、走行路面Gに設けたガイド
壁47wと相俟って、横方向のガイドをするためのもの
である。なお、車輪40には、車輪40にブレーキ作用
を与える車輪ディスクブレーキ装置やタイヤのパンク時
に応じるための外接補助輪など(いずれも図示しない)
が付属されている。
【0012】昇降シリンダ組立て体30は、油圧アクチ
ュエータである昇降シリンダ50を主体とし、その昇降
シリンダ50に対し、皿バネを利用したバネ機構70お
よび小孔を通るオイルの流れ抵抗に基づいて抗力を得る
オイルダンパ80を一体的に備えている。バネ機構70
と同様、オイルダンパ80も昇降シリンダ50のシリン
ダ本体の外周に配置されているため、ダンパ付きである
にもかかわらず、昇降シリンダ組立て体30の軸線方向
の長さは比較的に短い。この昇降シリンダ組立て体30
は、下端30dがトレーリングアーム20を通して車軸
22側に連結され、上端30uは上部ブラケット33を
通して台車24側にピン結合によって連結されている。
そこで、昇降シリンダ組立て体30の昇降シリンダ50
の伸縮に応じて、トレーリングアーム20が他端20b
側の支持点を中心に揺動し、車軸22の回りの車輪40
を上下に昇降することができる。
ュエータである昇降シリンダ50を主体とし、その昇降
シリンダ50に対し、皿バネを利用したバネ機構70お
よび小孔を通るオイルの流れ抵抗に基づいて抗力を得る
オイルダンパ80を一体的に備えている。バネ機構70
と同様、オイルダンパ80も昇降シリンダ50のシリン
ダ本体の外周に配置されているため、ダンパ付きである
にもかかわらず、昇降シリンダ組立て体30の軸線方向
の長さは比較的に短い。この昇降シリンダ組立て体30
は、下端30dがトレーリングアーム20を通して車軸
22側に連結され、上端30uは上部ブラケット33を
通して台車24側にピン結合によって連結されている。
そこで、昇降シリンダ組立て体30の昇降シリンダ50
の伸縮に応じて、トレーリングアーム20が他端20b
側の支持点を中心に揺動し、車軸22の回りの車輪40
を上下に昇降することができる。
【0013】脚装置10の取り付けスペースは、磁気浮
上車両の推進機構(推進および浮上力を発生する超電導
磁石や、その超電導磁石用の冷凍関係機器など)が大き
なスペースを占有するため、かなり制約される。図1〜
図3の中に、鎖線で示す外側の枠が脚装置10に許され
る取り付けスペースであり、その取り付けスペースは、
特に、走行路面Gから台車24の底部までの高さ、なら
びに台車24の横巾および前後方向の距離の点で大きく
制限される。この取り付けスペースの観点からも、軸線
長の短い昇降シリンダ組立て体30は好適である。
上車両の推進機構(推進および浮上力を発生する超電導
磁石や、その超電導磁石用の冷凍関係機器など)が大き
なスペースを占有するため、かなり制約される。図1〜
図3の中に、鎖線で示す外側の枠が脚装置10に許され
る取り付けスペースであり、その取り付けスペースは、
特に、走行路面Gから台車24の底部までの高さ、なら
びに台車24の横巾および前後方向の距離の点で大きく
制限される。この取り付けスペースの観点からも、軸線
長の短い昇降シリンダ組立て体30は好適である。
【0014】さて、脚装置10は、各台車24の前部お
よび後部に対し、左右に一対配置される。そうした脚装
置10を走行方向に沿う前後方向から見るとき、脚装置
10のトレーリングアーム20は、車輪40の外側に位
置する。そこで、今までは、車軸22に対してトレーリ
ングアーム20の一端20aを一か所で支持していたと
同様、トレーリングアーム20の他端20bについても
台車24側に一か所で支持していた。それに対し、この
発明では、この他端20bを二か所、それも車輪40の
両側の二か所で支持すること(つまり、トレーリングア
ーム20の台車24側への取り付け部を車輪40の両側
の第1および第2の二か所にすること)を前提とする。
それによって、車輪40の荷重に起因する前記したモー
メントやねじりに対し、充分な機械的な強度を保つよう
にする。各取り付け部自体は、トレーリングアーム20
の揺動中心を構成するために、それぞれピン結合の形態
を採る。
よび後部に対し、左右に一対配置される。そうした脚装
置10を走行方向に沿う前後方向から見るとき、脚装置
10のトレーリングアーム20は、車輪40の外側に位
置する。そこで、今までは、車軸22に対してトレーリ
ングアーム20の一端20aを一か所で支持していたと
同様、トレーリングアーム20の他端20bについても
台車24側に一か所で支持していた。それに対し、この
発明では、この他端20bを二か所、それも車輪40の
両側の二か所で支持すること(つまり、トレーリングア
ーム20の台車24側への取り付け部を車輪40の両側
の第1および第2の二か所にすること)を前提とする。
それによって、車輪40の荷重に起因する前記したモー
メントやねじりに対し、充分な機械的な強度を保つよう
にする。各取り付け部自体は、トレーリングアーム20
の揺動中心を構成するために、それぞれピン結合の形態
を採る。
【0015】トレーリングアーム20の他端20bを台
車24側に取り付けるための取り付け手段については、
図4がより明らかにしている。車輪荷重に起因するモー
メントやねじりに耐えるためには、第1および第2の両
取り付け部S1,S2を互いに連結し一体化することが
必要である。ここでは、その連結を円筒形状の軸部材2
00で行う。軸部材200は、台車24の壁面の下方に
あって、車軸22に平行に延びる。そうした軸部材20
0の両端の部分に、その軸部材200の軸線に直交する
第1および第2のクランク状のアーム210,220が
ある。第1のクランクアーム210は、トレーリングア
ーム20の軸線上に位置しているのに対し、第2のクラ
ンクアーム220は、第1のクランクアーム210から
車輪40の幅寸法(たとえば、20cm程度)の2倍を
超える距離(たとえば、60〜62cm)だけ離れた内
側方向に位置している。この距離は、タイヤ交換すべき
車輪40を引き抜くのに必要な距離である。軸部材20
0によって一体化した第1および第2の両クランクアー
ム210,220は、軸部材200の軸線から所定距離
オフセットした位置に、球面軸受けからなる第1および
第2の軸受け231,232を含んでいる。これらの軸
受け231,232は、トレーリングアーム20の他端
20bを揺動可能にする第1および第2のピン251,
252を支持する。なお、これらの各ピン251,25
2は、台車24の壁面に設けた支持ブラケット351,
352に支持され、それらの各ピン251,252を中
心にトレーリングアーム20を台車24側に対し揺動可
能にする。
車24側に取り付けるための取り付け手段については、
図4がより明らかにしている。車輪荷重に起因するモー
メントやねじりに耐えるためには、第1および第2の両
取り付け部S1,S2を互いに連結し一体化することが
必要である。ここでは、その連結を円筒形状の軸部材2
00で行う。軸部材200は、台車24の壁面の下方に
あって、車軸22に平行に延びる。そうした軸部材20
0の両端の部分に、その軸部材200の軸線に直交する
第1および第2のクランク状のアーム210,220が
ある。第1のクランクアーム210は、トレーリングア
ーム20の軸線上に位置しているのに対し、第2のクラ
ンクアーム220は、第1のクランクアーム210から
車輪40の幅寸法(たとえば、20cm程度)の2倍を
超える距離(たとえば、60〜62cm)だけ離れた内
側方向に位置している。この距離は、タイヤ交換すべき
車輪40を引き抜くのに必要な距離である。軸部材20
0によって一体化した第1および第2の両クランクアー
ム210,220は、軸部材200の軸線から所定距離
オフセットした位置に、球面軸受けからなる第1および
第2の軸受け231,232を含んでいる。これらの軸
受け231,232は、トレーリングアーム20の他端
20bを揺動可能にする第1および第2のピン251,
252を支持する。なお、これらの各ピン251,25
2は、台車24の壁面に設けた支持ブラケット351,
352に支持され、それらの各ピン251,252を中
心にトレーリングアーム20を台車24側に対し揺動可
能にする。
【0016】ここで、各ピン251,252の位置(つ
まり、トレーリングアーム20の揺動中心)および軸部
材200の軸線の位置に注目されたい。前にも述べたよ
うに、車輪40のタイヤは、回転しない静止状態の外径
T1に比べて、高速回転の状態の外径T2は、たとえば
5cmほど外側に位置することになる。一般的な考え方
からすれば、部品同士の干渉を避けるために、外径T2
の外側にトレーリングアーム20の揺動中心を配置する
ところである。しかし、それでは脚装置10およびその
取り付けに要するスペースがそれだけ大きくなってしま
う。そこで、この発明では、揺動中心になる各ピン25
1,252の位置を外径T1よりも外側であって、外径
T2の内側に配置し、軸部材200の軸線を外径T2の
外側であって、車輪40の接線方向に偏った台車24の
下方部分に配置する。台車24の下方には、若干の余裕
があり、しかも、クランクアーム210,220は車輪
40を上昇させるとき、台車24の壁面から離れるよう
に動くので、部品相互の干渉を避けながら、スペースの
省略化を図ることができる。
まり、トレーリングアーム20の揺動中心)および軸部
材200の軸線の位置に注目されたい。前にも述べたよ
うに、車輪40のタイヤは、回転しない静止状態の外径
T1に比べて、高速回転の状態の外径T2は、たとえば
5cmほど外側に位置することになる。一般的な考え方
からすれば、部品同士の干渉を避けるために、外径T2
の外側にトレーリングアーム20の揺動中心を配置する
ところである。しかし、それでは脚装置10およびその
取り付けに要するスペースがそれだけ大きくなってしま
う。そこで、この発明では、揺動中心になる各ピン25
1,252の位置を外径T1よりも外側であって、外径
T2の内側に配置し、軸部材200の軸線を外径T2の
外側であって、車輪40の接線方向に偏った台車24の
下方部分に配置する。台車24の下方には、若干の余裕
があり、しかも、クランクアーム210,220は車輪
40を上昇させるとき、台車24の壁面から離れるよう
に動くので、部品相互の干渉を避けながら、スペースの
省略化を図ることができる。
【0017】また、この発明では、トレーリングアーム
20の台車24への取り付け部を車輪の両側に配しなが
らも、その揺動中心は、増大した車輪の外径T2の内側
に位置し、今までのようにその取り付け部を車輪の一方
側に一か所のみ配した場合に対し、同じ位置にすること
ができる。したがって、上記今までのトレーリングアー
ムに代えてこの発明を採用する場合には、台車24側に
設けた既存の支持ブラケットを利用でき、台車24の基
本設計を変更する必要もない。さらに、トレーリングア
ーム20の揺動中心を車輪の両側に位置する2つのピン
251,252により構成することで、それらピンの長
さを短くし、トレーリングアーム20の取り付けを容易
にしている。
20の台車24への取り付け部を車輪の両側に配しなが
らも、その揺動中心は、増大した車輪の外径T2の内側
に位置し、今までのようにその取り付け部を車輪の一方
側に一か所のみ配した場合に対し、同じ位置にすること
ができる。したがって、上記今までのトレーリングアー
ムに代えてこの発明を採用する場合には、台車24側に
設けた既存の支持ブラケットを利用でき、台車24の基
本設計を変更する必要もない。さらに、トレーリングア
ーム20の揺動中心を車輪の両側に位置する2つのピン
251,252により構成することで、それらピンの長
さを短くし、トレーリングアーム20の取り付けを容易
にしている。
【図1】 この発明による脚装置の一実施例の側面図で
ある。
ある。
【図2】 図1の脚装置の正面図である。
【図3】 図1の脚装置の平面図である。
【図4】 台車側に取り付けるための取り付け手段の部
分の拡大した断面図である。
分の拡大した断面図である。
10 L型の脚装置 20 トレーリングアーム 22 車軸 24 台車 40 車輪 50 昇降シリンダ 70 バネ機構 80 オイルダンパ 200 軸部材 210,220 クランクアーム(クランク状のアー
ム) 231,232 軸受け 251,252 ピン S1 第1の取り付け部 S2 第2の取り付け部
ム) 231,232 軸受け 251,252 ピン S1 第1の取り付け部 S2 第2の取り付け部
フロントページの続き (72)発明者 滝沢 秀行 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 清野 寛 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 高見 創 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 今北 豊彦 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番3号 株式会社ナブコ総合技術センター内
Claims (6)
- 【請求項1】 車輪を支持する車軸と、前記車輪の一方
の側面部分に位置し、一端が前記車軸に連結され、他端
が台車側に取り付けられるトレーリングアームと、その
トレーリングアームに連結され、トレーリングアームの
台車側の取り付け部を中心にトレーリングアームを揺動
させることによって、前記車輪の昇降を行う昇降シリン
ダと、前記車輪−台車の間の荷重変化を緩衝するための
ダンパおよびバネ機構とを備える車輪昇降機能をもつ脚
装置において、前記トレーリングアームの他端の側を台
車側に取り付けるための取り付け手段が、次のA〜Cの
特徴を備える脚装置。 A 前記トレーリングアームの台車側への取り付け部は
二か所にあり、第1は、前記車輪の一方の側面の側にあ
り、第2は、前記車輪の他方の側面の側にあること B 前記Aにおける第1および第2の両取り付け部の中
心(つまり、前記トレーリングアームの揺動中心)は、
回転に伴って増大する車輪の外径に比べて前記車軸に近
い所に位置すること C 前記増大する車輪の外径に比べて前記車軸から遠い
所で前記第1および第2の両取り付け部を互いに連結す
ること - 【請求項2】 前記Cにおける連結を、前記車軸に平行
する軸部材で行い、その軸部材の軸線の位置を前記トレ
ーリングアームの揺動中心よりも下方に配置する、請求
項1の脚装置。 - 【請求項3】 前記第1および第2の取り付け部の距離
を前記車輪の幅寸法の少なくとも2倍に設定することに
よって、車輪を前記車軸の軸線方向に引き抜き車軸から
取り外すことができるようになっている、請求項1の脚
装置。 - 【請求項4】 前記トレーリングアームの揺動中心は、
前記台車側の脚装置に臨む面の前方に位置する、請求項
1の脚装置。 - 【請求項5】 前記軸部材の両端の部分に、その軸部材
の軸線に直交する第1および第2のクランク状のアーム
があり、それらのクランク状のアームは、前記軸部材の
軸線から所定距離オフセットした第1および第2の軸受
けを含み、それらの第1および第2の軸受けが、前記ト
レーリングアームを揺動可能にするピンをそれぞれ支持
し、それによって、前記第1および第2の両取り付け部
を構成する、請求項2の脚装置。 - 【請求項6】 前記ダンパおよびバネ機構が、前記昇降
シリンダに一体化している、請求項1の脚装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26455399A JP2001080504A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 車輪昇降機能をもつ脚装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26455399A JP2001080504A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 車輪昇降機能をもつ脚装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001080504A true JP2001080504A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17404883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26455399A Pending JP2001080504A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 車輪昇降機能をもつ脚装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001080504A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108725759A (zh) * | 2017-04-20 | 2018-11-02 | 赛峰起落架系统英国有限公司 | 飞行器起落架组件 |
WO2024183516A1 (zh) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 一种磁浮列车救援轮装置及磁浮列车 |
-
1999
- 1999-09-17 JP JP26455399A patent/JP2001080504A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108725759A (zh) * | 2017-04-20 | 2018-11-02 | 赛峰起落架系统英国有限公司 | 飞行器起落架组件 |
WO2024183516A1 (zh) * | 2023-03-07 | 2024-09-12 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 一种磁浮列车救援轮装置及磁浮列车 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041013 |