JP2001080240A - 肉親新仏追悼記念アルバム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉親の追悼と供養にふさわしい新仏の近影写
真を主体に、巻頭に捧呈する詞、巻末に惜別の詩、を付
けた小冊子形状のアルバム。 【解決手段】 新仏の近年の写真１０枚前後に各々簡潔
な撮影時期状況と挿話の説明文を付け、撮影順に直接印
画紙に焼き付けてアルバムの本体とする。表紙は銀鼠色
系小紋柄を選び、縦書きに「〇〇（新仏の名前）の近
影」と行書体白抜き文字で表示する。巻頭に、新仏に謹
呈する詞と喪主氏名を縦書行書体で記し作成意図を表
す。巻末に、配偶者又は遺族代表作の和歌などによる惜
別の詩を前同様に記し、哀悼の意を表す。 【効果】 新仏追悼記念品として親族などへ返礼の際に
進呈する。受領者は「追悼には良き記念品であり大切に
扱う、」と感銘を深めてくれる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、肉親新仏の死去前
数年間に撮影された写真１０枚前後を主体にし、表紙に
は「新仏の近影」などと明示し、巻頭に新仏に捧呈する
詞、巻末に惜別の詩を添えて編集した小冊子形状の肉親
者追悼記念アルバム。

【０００２】

【従来の技術】従来の記念アルバムは、学校の卒業記念
アルバムのような画一的なものか、表紙と巻頭に「〇〇
記念アルバム」の文字と３〜４枚の全体的集合写真と部
分的な写真は付いているが、その後の白紙の台紙にはア
ルバム受領者が個人的に撮った写真を自由に貼付する形
式のものが一般的である。小冊子形状であっても肉親の
新仏に対して哀悼の念を全体に表現する本件アルバムの
形式は、写真業界においては従来無かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】葬儀の際親族などから
新仏の記念となる写真を求められ、従来は求めに応じて
焼増しした写真を渡し撮影の時期場所などを説明してい
たのが一般的であるが、しかも、個々に贈与を受けた写
真はその後保管している間に散逸して存在場所不明とな
る例が多い。このような例を避け、数枚の写真を主体に
してＢ５判もしくはＡ４判の一冊の追悼アルバムとして
進呈すれば、軽量でも近親者などは丁重に扱い散逸もせ
ず、将来新仏の生前を思い出す資料として利用してもら
う事ができる。このように本発明のアルバムが将来にわ
たり親族などによって利用されることは、新仏に対する
供養にもなる。

【０００４】

【発明の実施の形態】本発明は葬儀後、４９日の忌み期
の間に１０枚前後の新仏の近影に撮影年月日・場所・状
況・挿話などの説明を付けた写真集を主体とし、相応す
る色柄の表紙をつけ、巻頭に喪主による新仏に捧げる
詞、巻末に配偶者若しくは親族による惜別の詩を添え追
悼記念アルバムの形式を整えて製本し、忌み明けに際し
近親者などに謝礼品と併せて進呈することで、感銘深き
追悼記念品となる。

【０００５】

【実施例】編集は、表紙、表紙に続く巻頭に新仏に捧呈
する詞、主体の写真部分、巻末に惜別の詩、の順序で製
本して完成させる。

【０００６】具体的な実施例について図面を参照して説
明する。図１において、表紙表示例であり、他に表示例
として「〇〇を偲ぶ」も考えられるがいずれも簡明な表
示とする。表示の内「〇〇」としてある部分には新仏の
俗名のうち氏名、若しくは、名のみ、のいずれかを表示
する。図２において、表紙に続く巻頭の新仏に捧呈する
詞の例であり、丁重な表現をもって新仏に捧げる旨の必
要項目を満たすことが肝要である。図３において、主体
の写真（Ｐ）と説明文を一ページに二枚の割合で焼付け
した例であって、１０枚前後の写真はＢ５判（八つ切）
若しくはＡ４判（六つ切）印画紙一葉に各々写真二枚の
割合で、撮影順に丸数字の番号を付け撮影年月日、場
所、状況、挿話など簡明に記した説明文と同時に焼付け
る。図４おいて、巻末の配偶者または遺族代表者による
惜別の詩の表示例である。一般的に和歌の形式が最良と
認められる。

【０００７】

【印画紙の選択と書体】表紙用紙には、銀鼠若しくは利
久鼠色系統の落ち着いた淡い色調の地色に細かな総柄入
り（例、ツイード織柄もしくは小紋柄）の用紙を選び、
表書きは中央部に縦書きに毛筆行書体白抜文字にて「○
○（新仏の名前）の近影」若しくは「〇〇を偲ぶ」と表
示する。巻頭の捧呈する詞と巻末の惜別の詩を掲載する
用紙は、それぞれ白若しくは淡いえんじ色系色彩の地色
に薄く大柄の花模様を透かし状に表した用紙を選ぶ。文
字は、縦書きの毛筆行書体で全体の均整を考慮した五七
調などで表示する。主体である写真と説明文とを焼き付
ける印画紙は、象牙若しくは砂色系統の淡い地色に同色
系統の雲形ぼかし模様が入っているような地味な柄のも
のを選ぶ。説明文の書体は、基本的に一般に使用されて
いる印刷用明朝体文字を用いる。

【０００８】因みに、以上の実施例を前記請求項２の方
式によって作成することは、一般的なネガティブによる
焼増しと台紙への説明文印刷によるアルバム作成に比較
し、色再現性、重厚感など、印刷には出せない風味を加
え格段に短時間且つ明瞭なアルバムが作成できる。

【０００９】更に、追悼の式に列席される人数に応じて
部数の調整も容易であり、内容から受ける印象は追悼記
念品として近親者などに深い感銘を与える、と共に保存
にも手頃な存在価値が高いと認められる写真分野の新た
な発明である。

【００１０】

【発明の効果】新仏の追悼に参集した親族などから思い
出となる写真を求められる事例に対して各々の求めに応
えて写真を渡すよりも、近年撮影した１０枚前後の写真
を選び出して、４９日の忌み明け時期を目途に故人の思
い出を残す追悼記念アルバムを作り、近親者などに謝礼
品に加えて進呈したことで、受領者から「故人追悼の心
こもる写真集だから、良き記念品として大切に扱いま
す。」と感謝されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】表紙表示例の斜視図である。

【図２】巻頭の捧呈文例。表紙を剥離した斜視図であ
る。

【図３】主体の写真と説明文の例。表紙と巻頭頁を剥離
した斜視図である。

【図４】巻末の惜別の詩例。前頁までを剥離し、裏表紙
と重なる斜視図である。

【符号の説明】

Ｐ 写真

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 新仏となった肉親者の追悼と供養にふさ
   わしい品として、主体は撮影時の状況など説明文を付け
   た１０枚前後の写真、巻頭に新仏に捧呈する詞、巻末に
   配偶者若しくは遺族代表者による惜別の詩、これに相応
   する表紙、の四段階の編集で作成する小冊子形状の記念
   アルバム。
2. 【請求項２】 作成部数が少ロットであるため入稿から
   出力までを従来の印刷方式を使わず、必要写真の画像取
   り込み、レイアウト、編集等はすべてコンピューター上
   で行い、出力方式も電子データをＣＲＴプリンターにて
   直接写真印画紙に焼き付ける方式によって作成するアル
   バム。