JP3047795U - 写仏教本 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】仏画を描くことにより、仏に近づいて仏を知
り、仏の御心にふれて自己が磨かれ、霊格を高める。 【解決手段】教本に、透明袋状ファイル（１）を綴じ込
み、この透明袋状ファイルに如来・菩薩・明王を描いた
写仏手本（２）を出し入れできるように収容し、この写
仏手本（２）の近くの頁にその如来・菩薩・明王の解説
を印刷したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、仏画を書写することにより、仏に近づいて仏を知り、仏の御心に触 れて自己が磨かれ、霊格が高まるための写仏教本に関する。

【０００２】

【従来の技術】

仏道を修する方法として写経が広く普及しているが、仏画を描く写仏も少数で はあるが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

写仏は、人間の一生を左右する守護仏、守護霊を知り、如来や菩薩や明王の気 高いお姿を拝しながら描くことにより仏に近づいて、守護仏の加護をより多く受 け、仏智を頂きいて豊かな心を養うために努力するとともに、ゆとりある生活を する修行手段として有効であり、さらに、亡くなった身近な人の供養や、集中力 がなく飽きっぽい性格の自己修養や、あるいは子供の宗教教育や図画の基礎勉強 等に有益であるが、これまで写仏のための教本が殆ど発行されていないため、写 仏することが広く知られていないといった問題があって、一般に普及するに到っ ていないのが現状である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案は、写仏教本に綴じ込んだ透明なファ イルに、如来や菩薩や明王を描いた写仏手本を出し入れ可能に収容し、それぞれ の仏画の解説文を記載するとともに、仏画を描く心得や参考になる事項を記入し てあり、写仏手本を取り出して紙の下に敷き写仏するものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案写仏教本は、複数枚の透明袋状ファイルを綴じ込み、この透明袋状ファ イルに、如来や菩薩や明王を描いた２枚の写仏手本を、画面を外向きにして出し 入れ可能に収容し、この写仏手本の近くのページに、その如来や菩薩や明王の解 説を印刷したものである。

【０００６】 また、上記透明袋状ファイルに収容する写仏手本に、生まれ年の十二支別の守 護仏や、種々の願いごとを祈願する仏を配したものである。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図面は本考案写仏教本を開いた左 右の頁を示す図で、図１は左頁に上辺を開口した透明袋状ファイル１に、如来や 菩薩や明王を描いた２枚の仏画を、画面を外側にして重ねて収容したものの一枚 として、千手観音菩薩が描かれた写仏手本２を示し、右頁をこの千手観音菩薩を 解説した解説頁３として、図示の見出し文と、２点鎖線で示す枠内に解説内容４ が印刷してある。

【０００８】 図２は、図１とは逆に右頁に透明袋状ファイル１に、２枚の仏画を、画面を外 側にして重ねて収容したものの一枚として、大日如来を描いた写仏手本２ａを示 し、左頁をこの大日如来の解説頁３ａとして、図示の見出し文と、２点鎖線で示 す枠内に解説内容４ａが印刷してある。

【０００９】 透明袋状ファイル１には、２枚の写仏手本が画面を外側にして収容されている ため、片面は写仏手本が左側の頁に現れ、反対面は右側の頁に現れることになり 、図１と図２はその両方の例を示している。

【００１０】 図１，図２は、開いた左右の頁を写仏手本と、その写仏手本に示されている如 来や菩薩や明王の解説とした例を示したが、複数枚の透明袋状ファイル１を重ね て綴じ込み、それぞれの透明袋状ファイル１に２枚の写仏手本２，２ａを収納し て一箇所にまとめ、これらの写仏手本の解説を複数の頁に連続して印刷する場合 もある。

【００１１】 この写仏教本は、自分の生れ年に係わる十二支別の守護仏や、願いごとを祈願 する仏の写仏手本２，２ａ・・を透明袋状ファイル１から取り出し、その上に書 写する紙をのせて写し書きするものである。 写仏を１年間以上続けて筆さばきに慣れると、次に彩色をして仏画へと進むこ とができる。

【００１２】 生まれ年の十二支別の守護仏は次の通りである。 子年生まれの守護仏・・・・千手観音菩薩 丑・虎年生まれの守護仏・・虚空蔵菩薩 卯年生まれの守護仏・・・・文殊菩薩 辰・巳年生まれの守護仏・・普賢菩薩 午年生まれの守護仏・・・・勢至菩薩 未・申年生まれの守護仏・・大日如来 酉年生まれの守護仏・・・・不動明王 戌・亥年生まれの守護仏・・阿弥陀如来

【００１３】 願いごとを祈願する仏は例えばつぎの通りである。 非行、登校拒否児の解決・・文殊菩薩 水子供養・・・・・・・・・地蔵菩薩 妊娠中の胎教・・・・・・・聖観音 金運招福・・・・・・・・・毘沙門天 病気根治・・・・・・・・・薬師如来 幸運を呼ぶ先祖供養・・・・阿弥陀如来 地獄道からの救済・・・・・千手観音 餓鬼道からの救済・・・・・聖観音 畜生道からの救済・・・・・馬頭観音

【００１４】 この写仏教本には図１、図２に示す写仏手本２，２ａ・・と、解説頁３，３ａ ・・の他に、写仏の意義及び目的や、写仏の心得及び効果や、仏教説話等が記載 される。 また、透明袋状ファイル１に、額に入れて飾る美しい仏画を収めておく場合も ある。 さらに、写仏した仏画は、この写仏教本の発行元において、毎月決まった日に 目的成就のために護摩供養して焚き上げる修法を行う場合もある。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。

【００１６】 本考案写仏教本によれば、写仏を容易に行うことができるとともに、写仏を続 けることにより、仏に近づいて仏を知り、仏の御心に触れることができて自己が 磨かれ、霊格を高めることができる。

【００１７】 また、写仏を続けることにより、迷いの生活から目覚めて真実のいのちに生か されていることを知り、人生を強く明るく生き抜くことができる。

【００１８】 また、自己の守護仏を写仏することにより、守護仏の加護をより大きく受けて 強く明るく生き抜くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案写仏教本を開いた左右の頁の一例を示す
図である。

【図２】同じく別の左右の頁の例を示す図である。

【符号の説明】

１ 透明袋状ファイル ２，２ａ 写仏手本 ３，３ａ 解説頁 ４，４ａ 解説内容

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】教本に、複数枚の透明袋状ファイルを綴じ
   込み、該透明袋状ファイルに、如来や菩薩や明王を描い
   た２枚の写仏手本を、画面を外向きにして出し入れ可能
   に収容し、該写仏手本の近くのページに、その如来や菩
   薩や明王の解説を印刷したことを特徴とする写仏教本。
2. 【請求項２】上記透明袋状ファイルに収容する写仏手本
   に、生まれ年の十二支別の守護仏を配した請求項１記載
   の写仏教本。
3. 【請求項３】上記透明袋状ファイルに収容する写仏手本
   に、種々の願いごとを祈願する仏を配した請求項１記載
   の写仏教本。