JP2001080042A - 版保持装置 - Google Patents

版保持装置

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JP2001080042A JP26401299A JP26401299A JP2001080042A JP 2001080042 A JP2001080042 A JP 2001080042A JP 26401299 A JP26401299 A JP 26401299A JP 26401299 A JP26401299 A JP 26401299A JP 2001080042 A JP2001080042 A JP 2001080042A
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    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1206Feeding to or removing from the forme cylinder

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新版のセットや排版の取出を容易に行うこと
ができる版保持装置を提供する。 【解決手段】 上部版胴12から排出される排版2を収
納する収納部116aを有するガイドフレーム112,
113及びガイド部材114と、これら部材112〜1
14を、上部版胴12からの排版2を収納部116aに
収納させる作動位置と上部版胴12から退避した退避位
置とに移動させるアクチュエータ130と、収納部11
6a内で排版2を保持するフック125とを備えてなる
版保持装置110において、退避位置に位置する収納部
116aの排版収納方向下流側が排版収納方向上流側よ
りも下方に位置する一方、作動位置に位置する収納部1
16aの排版収納方向下流側が排版収納方向上流側より
も上方に位置するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の版胴へ供
給する新版や、版胴から排出された排版を保持する版保
持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機の版胴へ供給する新版や、版胴か
ら排出された排版を保持する従来の版保持装置として
は、実登3032484号公報等に開示されているもの
が知られている。
【0003】この実登3032484号公報に開示され
た版保持装置は、新版や排版を保持する版板装入ユニッ
トが版胴の上方位置に退避しており、版交換を行う際
に、当該版板装入ユニットが版胴の近傍位置に移動し
て、版交換を行った後、版胴の上方位置に再び退避する
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実登3032484号
公報に開示された版保持装置においては、版板装入ユニ
ットの退避位置が版胴の上方に位置するため、大型サイ
ズの印刷機や上下2段の版胴を有する両面印刷機の上方
の版胴の版交換に適用すると、当該版板装入ユニットが
退避時にかなり上方に位置してしまい、新版のセットや
排版の取出が作業者にとって大きな負担となると共に、
準備時間がかかり生産性が低下するという問題があっ
た。
【0005】このようなことから、本発明は、新版のセ
ットや排版の取出を容易に行うことができる版保持装置
を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、第一番目の発明による版保持装置は、版胴から
排出される排版を収納する収納部を有する排版収納手段
と、前記排版収納手段を、前記版胴からの前記排版を前
記収納部に収納させる作動位置と当該版胴から退避した
退避位置とに移動させる移動手段と、前記排版収納手段
の前記収納部内で前記排版を保持する排版保持部材とを
備えてなる版保持装置において、前記退避位置に位置す
る前記排版収納手段の前記収納部の排版収納方向下流側
が排版収納方向上流側よりも下方に位置する一方、前記
作動位置に位置する前記排版収納手段の前記収納部の排
版収納方向下流側が排版収納方向上流側よりも上方に位
置することを特徴とする。
【0007】上述した版保持装置において、前記退避位
置に位置する前記排版収納手段の前記収納部の排版収納
方向下流側の位置が前記作動位置に位置する当該排版収
納手段の当該収納部の排版収納方向下流側の位置よりも
下方となることを特徴とする。
【0008】上述した版保持装置において、前記版胴が
被印刷物の走行経路より上方に位置する上部印刷部に配
設されたものであり、前記排版収納手段の前記退避位置
が前記上部印刷部の下方側となることを特徴とする。
【0009】上述した版保持装置において、左右のフレ
ーム間に形成される空間の少なくとも一部を閉塞するカ
バーに対して前記排版収納手段の前記収納部が前記退避
位置のときに外側に位置することを特徴とする。
【0010】また、第二番目の発明による版保持装置
は、版胴へ供給する新版を収納する収納部を有する新版
収納手段と、前記新版収納手段を、前記新版を前記版胴
へ供給する作動位置と当該版胴から退避した退避位置と
に移動させる移動手段と、前記新版収納手段の前記収納
部内で前記新版を保持する新版保持部材とを備えてなる
版保持装置において、前記退避位置に位置する前記新版
収納手段の前記収納部の新版供給方向上流側が新版供給
方向下流側よりも下方に位置する一方、前記作動位置に
位置する前記新版収納手段の前記収納部の新版供給方向
上流側が新版供給方向下流側よりも上方に位置すること
を特徴とする。
【0011】上述した版保持装置において、前記退避位
置に位置する前記新版収納手段の前記収納部の新版供給
方向上流側の位置が前記作動位置に位置する当該新版収
納手段の当該収納部の新版供給方向上流側よりも下方と
なることを特徴とする。
【0012】上述した版保持装置において、前記版胴が
被印刷物の走行経路より上方に位置する上部印刷部に配
設されたものであり、前記新版収納手段の前記退避位置
が前記上部印刷部の下方側となることを特徴とする。
【0013】上述した版保持装置において、左右のフレ
ーム間に形成される空間の少なくとも一部を閉塞するカ
バーに対して前記新版収納手段の前記収納部が前記退避
位置のときに外側に位置することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による版保持装置を備えた
版交換装置を両面印刷機に適用した場合の実施の形態を
図1〜11を用いて説明する。なお、図1は、版交換装
置の概略構成図、図2は、図1の上側の版交換装置の概
略構成図、図3は、図2の矢線 III方向からみた抽出拡
大図、図4は、図3の矢線IV方向からみた抽出拡大図、
図5は、図2の矢線V方向からみた抽出拡大図、図6
は、図5の矢線VI方向からみた図、図7は、図1の下側
の版交換装置の概略構成図、図8は、図7の矢線VIII方
向からみた抽出拡大図、図9は、図8の矢線IX方向から
みた抽出拡大図、図10は、図7の矢線X方向からみた
抽出拡大図、図11は、図10の矢線XI方向からみた図
である。
【0015】図1に示すように、印刷ユニットの左右の
フレーム11の内部上方側には、上部版胴12が配設さ
れている。上部版胴12には、上部ゴム胴14が対接し
ている。一方、フレーム11の内部下方側には、下部版
胴13が配設されている。下部版胴13には、下部ゴム
胴15が対接している。上部ゴム胴14と下部ゴム胴1
5とは対接しており、当該ゴム胴14,15間をウエブ
等の被印刷物が通過するようになっている。
【0016】つまり、上記版胴12,13に図示しない
インキ供給装置や給水装置からインキや湿し水をそれぞ
れ供給すると、当該版胴12,13の版の絵柄に対応し
たインキが上記ゴム胴14,15にそれぞれ転写され、
ゴム胴14,15間を通過する被印刷物の両面に絵柄を
印刷することができるようになっているのである。
【0017】なお、本実施の形態では、上部版胴12、
上部ゴム胴14、前記インキ供給装置、前記給水装置な
どにより上部印刷部を構成し、下部版胴13、下部ゴム
胴15、前記インキ供給装置、前記給水装置などにより
下部印刷部を構成している。
【0018】[上部版交換装置]図1に示すように、上
部版胴12の近傍には、上部版交換装置100が配設さ
れており、当該上部版交換装置100は、以下のような
構造となっている。
【0019】左右のフレーム11の上端部には、L字型
をなす一対の支持アーム101の一端側が上部版胴12
と同じ方向の軸回りで揺動できるようにそれぞれ連結支
持されている。図2,3に示すように、支持アーム10
1の他端側には、支持フレーム102が上部版胴12と
同じ方向の軸回りで揺動できるようにそれぞれ連結支持
されている。
【0020】<上部版保持装置>前記支持フレーム10
2間には、本発明に係る版保持装置である上部版保持装
置110が上部版胴12と同じ方向の軸回りで揺動でき
るように連結支持されており、当該上部版保持装置11
0は、以下のような構造となっている。
【0021】図2,3に示すように、前記支持フレーム
102間には、支持軸111が上部版胴12と同じ方向
の軸回りで回動できるように連結支持されている。この
支持軸111の両端側には、上部版胴12の軸心方向に
対をなして配設された板状のガイドフレーム112,1
13の一端側がそれぞれ連結固定されている。
【0022】図2〜4に示すように、ガイドフレーム1
12,113の他端側には、当該ガイドフレーム11
2,113の長手方向に略平行で当該ガイドフレーム1
12,113の一端側へ延びる長手方向を向けた第一,
第二のガイド部材114,115の基端部114a,1
15bが連結固定されている。
【0023】ガイドフレーム112,113と第一のガ
イド部材114とは、排版2を収納する収納部116a
が形成されるように、その間に隙間を有しており、上部
版保持装置110が図2に示す位置において第一のガイ
ド部材114の基端部114aで排版2の端部を載置し
て、ガイドフレーム112,113で排版2の一方側の
面を支持し、第一のガイド部材114で排版2の他方側
の面を支持するようになっている。
【0024】また、第一,第二のガイド部材114,1
15は、新版1を収納する収納部116bが形成される
ように、その間に隙間を有しており、上部版保持装置1
10が図2に示す位置において第二のガイド部材115
の基端部115bで新版1の端部を載置して、第一のガ
イド部材114で新版1の一方側の面を支持し、第二の
ガイド部材115で新版1の他方側の面を支持するよう
になっている。
【0025】このようなガイドフレーム112,11
3、第一のガイド部材114などにより、本実施の形態
では排版収納手段を構成し、第一,二のガイド部材11
4,115などにより、本実施の形態では新版収納手段
を構成している。
【0026】前記支持軸111には、リンクプレート1
29の一端側が連結固定されている。リンクプレート1
29の他端側には、アクチュエータ130の先端側が揺
動自在に連結されている。このアクチュエータ130の
基端側は、前記支持フレーム102に揺動可能に支持さ
れている。
【0027】つまり、アクチュエータ130を伸縮させ
ると、リンクプレート129を介して支持軸111が回
動し、ガイドフレーム112,113を含む上部版保持
装置110を退避位置(図2参照)と作動位置(図12
参照)との間で揺動させることができるようになってい
るのである(詳細は後述する。)。このようなリンクプ
レート129、アクチュエータ130などにより、本実
施の形態では移動手段を構成している。
【0028】前記第二のガイド部材115の先端側に
は、解除部材となる引掛部115aがガイドフレーム1
13の外側に突出するように形成されている。また、ガ
イドフレーム112,113間の第一のガイド部材11
4には、上部版胴12と同じ方向の軸回りで回転可能な
ガイドローラ117が当該ガイドフレーム112,11
3の長手方向に沿って所定の間隔で複数取り付けられて
いる。ガイドフレーム113には、新版1の幅方向のず
れを規制する当て板118が図示しないブラケットを介
して取り付けられている。
【0029】前記ガイドフレーム112,113の対向
方向外側面には、移動手段であるロッドレスシリンダ1
19,120が当該ガイドフレーム112,113の長
手方向に沿って軸心方向を向けるようにしてそれぞれ取
り付けられている。ロッドレスシリンダ119には、ガ
イドフレーム112の先端側へ開口側を向けたU字型を
なす支持部材121の基端部121a側が取り付けられ
ており、当該支持部材121は、詳細には後述する図1
2に示す位置と図13に示す収納位置との間をロッドレ
スシリンダ119によってガイドフレーム112の長手
方向に沿ってスライド移動できるようになっている。こ
の支持部材121は、先端部121bが前記ガイド部材
114の延設部分と略同じ高さ位置となるように、連結
部121cの長さが設定されている。
【0030】前記支持部材121の先端部121bに
は、前記ガイドフレーム112の長手方向に沿って長手
方向を向けたガイド部材123の基端が連結固定されて
いる。また、支持部材121の先端部121bには、先
端に爪部125aを有する排版保持部材であるフック1
25の基端側が前記支持軸111と同じ方向の軸回りで
自在に揺動できるように支持されており、当該フック1
25は、支持部材121の先端部121bの長手方向が
後述する図13に示す方向を向いたときに、自重によ
り、爪部125aを基端部121a側に位置させるよう
に移動して収納部116a内に爪部125aを進出さ
せ、支持部材121の先端部121bの長手方向が図2
に示すような鉛直方向を向いたときに、自重により、先
端部121bに重なって納まるように移動して収納部1
16a内から爪部125aを退没させることができるよ
うになっている。
【0031】つまり、フック125は支持部材121の
連結部121cよりもガイドフレーム112の先端側に
位置する、言い換えれば、フック125は収納位置のと
きに収納部116aの排版収納方向下流側端部である基
端部114aよりも排版収納方向上流側に位置すると共
に、フック125の揺動支点と当該基端部114aとの
間の長さは、フック125の揺動支点と爪部125aと
の間の長さよりも長くなっている、言い換えれば、フッ
ク125の収納位置における上記揺動支点と収納部11
6aの排版収納方向下流側端部との間の長さはフック1
25の揺動支点と先端との間の長さよりも長くなってい
るのである。
【0032】前記支持部材121の先端部121bのフ
ック125の基端側近傍には、揺動規制部材であるスト
ッパピン127が突設されており、当該ストッパピン1
27は、上記フック125の爪部125aを前記収納部
116aに進出させた状態(図13参照)から前記ガイ
ド部材123の先端側へ向かう方向へ移動させないよう
に当該フック125の揺動を規制している。
【0033】一方、ロッドレスシリンダ120には、ガ
イドフレーム113の先端側へ開口側を向けたU字型を
なす支持部材122の基端部122a側が取り付けられ
ており、当該支持部材122は、図13に示す収納位置
と詳細には後述する図14に示す位置との間をロッドレ
スシリンダ120によってスライド移動できるようにな
っている。この支持部材122は、先端部122bが前
記ガイド部材115の延設部分よりもわずかに高い高さ
位置となるように、連結部122cの長さが設定されて
いる。
【0034】前記支持部材122の先端部122bに
は、先端に爪部126aを有する新版保持部材であるフ
ック126の基端側が前記支持軸111と同じ方向の軸
回りで自在に揺動できるように支持されており、当該フ
ック126は、支持部材122の先端部122bの長手
方向が後述する図13に示す方向を向いたときに、自重
により、爪部126aを基端部122a側に位置させる
ように移動して収納部116b内に爪部126aを進出
させ、支持部材122の先端部122bの長手方向が図
2に示す鉛直方向を向いたときに、自重により、先端部
122bに重なって納まるように移動して収納部116
b内から爪部126aを退没させることができるように
なっている。
【0035】つまり、フック126は、支持部材122
の連結部122cよりもガイドフレーム113の先端側
に位置する、言い換えれば、フック126が収納位置の
ときに収納部116bの新版供給方向上流側端部である
基端部115bよりも新版供給方向下流側に位置すると
共に、フック126の揺動支点と当該基端部115bと
の間の長さは、フック126の揺動支点と爪部126a
との間の長さよりも長くなっている、言い換えれば、フ
ック126の収納位置における上記揺動支点と収納部1
16bの新版供給方向上流側端部との間の長さがフック
126の揺動支点と先端との間の長さよりも長くなって
いるのである。
【0036】前記支持部材122の先端部122bのフ
ック126の基端側近傍には、揺動規制部材であるスト
ッパピン128が突設されており、当該ストッパピン1
28は、上記フック126の爪部126aを前記収納部
116bに進出させた状態(図13参照)から前記ガイ
ド部材115の先端側へ向かう方向で移動させないよう
に当該フック126の揺動を規制している。この支持部
材122の連結部122cの前記ガイド部材114,1
15間部分には、接触部材である押圧プレート124が
突設されている。
【0037】<上部第一版案内装置>図2に示すよう
に、前記支持フレーム102の前記支持軸111よりも
上部版胴12側部分には、上部第一版案内装置140の
一対の揺動フレーム141の基端側が当該上部版胴12
と同じ方向の軸回りで揺動できるように連結支持されて
おり、当該上部第一版案内装置140は、以下のような
構造となっている。
【0038】前記揺動フレーム141には、排版2の移
動を案内する固定式のガイドプレート142が取り付け
られている。上記揺動フレーム141には、アクチュエ
ータ143の先端が揺動可能に連結されている。このア
クチュエータ143の基端側は、前記支持フレーム10
2に揺動可能に支持されている。つまり、アクチュエー
タ143を伸縮させることにより、揺動フレーム141
を揺動させ、上部版胴12に近接して新版1や排版2を
案内する案内位置(図12参照)と当該上部版胴12か
ら離反した退避位置(図2参照)との間を揺動させるこ
とができるようになっているのである。
【0039】前記揺動フレーム141には、リンクプレ
ート144の中程が揺動可能に連結支持されている。リ
ンクプレート144の先端側には、振分ガイドであるガ
イドプレート145が取り付けられている。リンクプレ
ート144の基端側には、アクチュエータ146の先端
側が連結されている。このアクチュエータ146の基端
側は、上記揺動フレーム141に揺動可能に支持されて
いる。つまり、アクチュエータ146を伸縮させること
により、リンクプレート144を介してガイドプレート
145のを排版案内位置(図12参照)と新版案内位置
(図14参照)との間を移動させることができるように
なっているのである(詳細は後述する。)。
【0040】前記揺動フレーム141の先端側には、上
部版胴12と同じ方向の軸回りで回動可能な回動軸14
7が支持されている。この回動軸147には、支持板1
48の基端側が連結固定されている。支持板148の先
端側には、ガイドローラ149が回転自在に設けられて
いる。また、上記回動軸147には、上部版胴12の軸
心方向に沿って長手方向を向けた略コ字型の旋回プレー
ト150が連結支持されている。上記回動軸147に
は、連結板151の一端側が連結固定されている。連結
板151の他端側には、アクチュエータ152の先端側
が揺動可能に連結されている。このアクチュエータ15
2の基端側は、上記揺動フレーム141に揺動可能に支
持されている。つまり、アクチュエータ152を伸縮さ
せることにより、連結板151を介して回動軸147を
回動させて、ガイドローラ149および旋回プレート1
50を移動させることができるようになっているのであ
る。
【0041】また、一対の前記揺動フレーム141に
は、版の幅方向の位置決めを行う位置決めプレート15
3がそれぞれ取り付けられている。
【0042】<上部第二版案内装置>図2,5,6に示
すように、上部版胴12の近傍には、上部第二版案内装
置160が配設されている。この上部第二版案内装置1
60は、案内部材であるガイドプレート161と、当該
ガイドプレート161の上部版胴12側の端部に回動可
能に複数設けられた案内ころ162とを備えてなってい
る。
【0043】<上部押圧ローラ>図2に示すように、上
部版胴12の近傍には、上部押圧ローラ171が当該上
部版胴12に対して接近離反できるように配設されてい
る。
【0044】<安全カバー>図2,3に示すように、前
記フレーム11間は、前記上部印刷部の内部と外部との
間の少なくとも一部を仕切る安全カバー103で覆われ
ている。この安全カバー103は、上部版保持装置11
0の図2に示す退避位置において、当該上部版保持装置
110の前記収納部116a,116bを当該安全カバ
ー103の外側に位置させると共に、図2における上部
版保持装置110の当該収納部116aより左側にある
ガイドフレーム112,113、ロッドレスシリンダ1
19,120、支持部材121,122の基端部121
a,122aや上部第一版案内装置140等を当該安全
カバー103の内側に位置させることができるように、
上部版保持装置110のガイドフレーム112,11
3、ロッドレスシリンダ119,120、支持部材12
1,122の基端部121a,122aに対応する位置
に隙間103aを有するように間隔をあけて複数設けら
れている。
【0045】つまり、安全カバー103は、フレーム1
1に対して支持アーム101、支持フレーム102等の
支持部材を介して揺動可能に支持されることにより、一
対のフレーム11間に形成される空間の少なくとも一部
を閉塞する閉塞位置と当該空間を開放する開放位置とに
移動することができ、前記上部版保持装置110は、上
記支持フレーム102を介して当該安全カバー103に
対して相対的に作動位置(図12参照)へ揺動できるよ
うに支持されることにより、安全カバー103が閉塞位
置のときでも揺動することができるようになっているの
である。
【0046】また、上部版保持装置110の左右のガイ
ドフレーム112,113間に配設される安全カバー1
03は、上部版保持装置110のガイドフレーム11
2,113の長手方向の長さよりも短くなっており、前
記上部版保持装置110の最大揺動半径よりも小さな最
大揺動半径で揺動することができるようになっている。
【0047】[下部版交換装置]図1に示すように、下
部版胴13の近傍には、下部版交換装置200が配設さ
れており、当該下部版交換装置200は、以下のような
構造となっている。
【0048】図7,8に示すように、左右の前記フレー
ム11には、下部版胴13の軸心方向に沿って軸心方向
を向けた支持軸201が支持されている。
【0049】<安全カバー>前記支持軸201には、開
口部203a,203bおよびスリット203cを有す
る安全カバー203が揺動可能に連結支持されており、
当該安全カバー203は、フレーム11に対して支持軸
201を介して揺動可能に支持されることにより、対を
なす当該フレーム11間に形成される空間の少なくとも
一部を閉塞する閉塞位置と当該空間を開放する開放位置
とに移動することができるようになっている。また、安
全カバー203は、後述する下部版保持装置210のガ
イドフレーム212,213の長手方向の長さよりも短
くなっており、この下部版保持装置210の最大揺動半
径よりも小さな最大揺動半径で揺動することができるよ
うになっている。なお、図7,8中、202は左右の前
記フレーム11の下部に固定された安全カバー、202
a〜202cは開口部である。
【0050】<下部版保持装置>前記安全カバー203
の下部版胴13側には、下部版保持装置210の回動軸
211が下部版胴13と同じ方向の軸回りで揺動できる
ように連結支持されており、当該下部版保持装置210
は、以下のような構造となっている。
【0051】図7〜9に示すように、前記回動軸211
の前記安全カバー203の前記開口部203a,203
b部分には、下部版胴13の軸心方向に対をなして配設
された板状のガイドフレーム212,213の一端側が
それぞれ連結固定されている。また、回動軸211の前
記安全カバー203の前記スリット203c部分には、
板状の支持フレーム217の一端寄りがそれぞれ連結固
定されている。
【0052】これらガイドフレーム212,213の他
端側には、当該ガイドフレーム212,213の長手方
向に略平行で当該ガイドフレーム211,213の一端
側へ延びるガイド部材214,215の基端部が連結固
定されており、当該ガイド部材214,215は、下部
版保持装置210が図7に示す位置において前記安全カ
バー203の外側に位置するように当該カバー203の
開口部203a,203bから外側に突出すると共に、
排版2を収納する収納部216bを有するように、その
間に隙間が形成されている。また、ガイドフレーム21
2,213とガイド部材214との間には、新版1を収
納する収納部216aを有するように隙間が形成されて
いる。
【0053】このようなガイドフレーム212,21
3、ガイド部材214などにより、本実施の形態では新
版収納手段を構成し、ガイド部材214,215などに
より、本実施の形態では排版収納手段を構成している。
【0054】前記回動軸211には、リンクプレート2
29の一端側が連結固定されている。リンクプレート2
29の他端側には、アクチュエータ230の先端側が揺
動自在に連結されている。このアクチュエータ230の
基端側は、前記安全カバー203に対して揺動可能に支
持されている。
【0055】つまり、アクチュエータ230を伸縮させ
ると、リンクプレート229を介して回動軸211が回
動し、ガイドフレーム212,213および支持フレー
ム217を含む下部版保持装置210を退避位置(図7
参照)と作動位置(図16参照)との間を揺動させるこ
とができるようになっているのである(詳細は後述す
る。)。このようなリンクプレート229、アクチュエ
ータ230などにより、本実施の形態では移動手段を構
成している。
【0056】前記ガイドフレーム213には、新版1の
幅方向のずれを規制する当て板218がブラケットを介
して取り付けられている。ガイドフレーム212,21
3の対向方向外側面には、アクチュエータ219,22
0が当該ガイドフレーム212,213の長手方向に沿
って軸心方向を向けるようにしてそれぞれ取り付けられ
ている。アクチュエータ219のロッドの先端部には、
後述する図17に示す位置と図18に示す位置との間を
当該アクチュエータ219のロッドの進退動により移動
可能な支持部材221が取り付けられている。この支持
部材221には、新版1を押し出す押出部材223が取
り付けられており、当該押出部材223は、下部版保持
装置210が図7に示す位置において前記安全カバー2
02,203と上記ガイド部材214との間に位置する
ように当該安全カバー202,203の開口部202
a,203aから外側に突出するようになっている。
【0057】一方、アクチュエータ220のロッドの先
端部には、後述する図16に示す位置と図17に示す位
置との間を当該アクチュエータ220のロッドの進退動
により移動可能な支持部材222が取り付けられてい
る。この支持部材222には、排版2を引き取る引取部
材224が取り付けられており、当該引取部材224
は、下部版保持装置210が図7に示す位置において前
記ガイド部材214,215間に位置するように安全カ
バー202,203の開口部202b,203bから外
側に突出するようになっている。
【0058】<下部第一版案内装置>図7,8に示すよ
うに、前記支持軸201の上方側には、下部第一版案内
装置240の一対の本体フレーム240aの基端側が下
部版胴13と同じ方向の軸回りで揺動できるように連結
支持されており、当該下部第一版案内装置240は、以
下のような構造となっている。
【0059】前記本体フレーム240aには、前記支持
軸201の軸心方向に沿って軸心方向を向けた回動軸2
41aが取り付けられている。この回動軸241aに
は、揺動フレーム(図示せず)の基端側と、振分ガイド
としてのリンクプレート244の中程とが揺動可能に取
り付けられている。上記揺動フレームには、排版2の移
動を案内する固定式のガイドプレート242が取り付け
られている。上記揺動フレームには、アクチュエータ2
43の先端が揺動可能に連結されている。このアクチュ
エータ243の基端側は、前記本体フレーム240aに
揺動可能に支持されている。つまり、アクチュエータ2
43を伸縮させることにより、前記揺動フレームを揺動
させ、下部版胴13に近接して新版1や排版2を案内す
る案内位置(図16参照)と下部版胴13から離反した
退避位置(図7参照)とにガイドプレート242を移動
させることができるようになっているのである。
【0060】前記リンクプレート244の先端側には、
振分ガイドであるガイドプレート245が取り付けられ
ている。リンクプレート244の基端側には、アクチュ
エータ246の先端側が連結されている。このアクチュ
エータ246の基端側は、上記揺動フレームに揺動可能
に支持されている。つまり、アクチュエータ246を伸
縮させることにより、リンクプレート244を介してガ
イドプレート245を排版案内位置(図16参照)と新
版案内位置(図18参照)との間を移動させることがで
きるようになっているのである(詳細は後述する。)。
【0061】前記揺動フレームの先端側には、下部版胴
13と同じ方向の軸回りで回動可能な回動軸247が支
持されている。この回動軸247には、支持板248の
基端側が連結固定されている。支持板248の先端側に
は、ガイドローラ249が回転自在に設けられている。
また、上記回動軸247には、下部版胴13の軸心方向
に沿って長手方向を向けた略コ字型の旋回プレート25
0が連結支持されている。上記回動軸247には、連結
板251の一端側が連結固定されている。連結板251
の他端側には、アクチュエータ252の先端側が揺動可
能に連結されている。このアクチュエータ252の基端
側は、上記揺動フレームに揺動可能に支持されている。
つまり、アクチュエータ252を伸縮させることによ
り、連結板251を介して回動軸247を回動させて、
ガイドローラ249および旋回プレート250を移動さ
せることができるようになっているのである。
【0062】また、対をなす前記揺動フレームには、版
の幅方向の位置決めを行う位置決めプレート253がそ
れぞれ取り付けられている。この揺動フレームには、カ
バー254が取り付けられている。
【0063】<下部第二版案内装置>図7,10,11
に示すように、下部版胴13の近傍には、下部第二版案
内装置260が配設されている。この下部第二版案内装
置260は、前記支持軸201に基端側を揺動可能に連
結支持された案内部材であるガイドプレート261と、
ガイドプレート261の下部版胴13側の端部(先端
側)に回動可能に複数設けられた案内ころ262とを備
えてなっており、当該下部第二版案内装置260は、下
部版胴13に供給する新版1や下部版胴13から排出さ
れる排版2を案内する案内位置と当該下部版胴13から
大きく離反した退避位置とに揺動できるようになってい
る。
【0064】<下部押圧ローラ>図7に示すように、下
部版胴13の近傍には、下部押圧ローラ271が当該下
部版胴13に対して接近離反できるように配設されてい
る。
【0065】なお、前記安全カバー202,203は、
下部版保持装置210の図7に示す退避位置において、
当該下部版保持装置210の前記収納部216a,21
6bを当該安全カバー202,203の外側に位置させ
ると共に、図7における下部版保持装置210の当該収
納部216aより左側にあるガイドフレーム212,2
13、支持フレーム217、アクチュエータ219,2
20、支持部材221,222の基端部等を当該安全カ
バー202,203の内側に位置させることができるよ
うに、下部版保持装置210のガイドフレーム212,
213、支持フレーム217、アクチュエータ219,
220、支持部材221,222の基端部に対応する位
置に前記開口部202a,202b、203a,203
bおよび前記スリット203cが形成されているのであ
る。
【0066】このような構造をなす上部版交換装置10
0および下部版交換装置200を使用した版交換手順を
図12〜19を用いて説明する。なお、図12は、上部
版交換装置の手順説明図、図13は、図12に続く手順
説明図、図14は、図13に続く手順説明図、図15
は、図14に続く手順説明図、図16は、下部版交換装
置の手順説明図、図17は、図16に続く手順説明図、
図18は、図17に続く手順説明図、図19は、図18
に続く手順説明図である。
【0067】[上部版交換装置] <作動位置への切り換え>印刷を行っているときには、
上部版保持装置110は、図2に示したように、ガイド
フレーム112,113およびガイド部材114,11
5を上下方向へ向けるようにして退避位置にあり、前記
収納部116aの排版収納方向下流側が排版収納方向上
流側よりも下方に位置し、前記収納部116bの新版供
給方向上流側が新版供給方向下流側よりも下方に位置し
ている。
【0068】このような状態で上部版保持装置110の
ガイド部材114,115間の収納部116bに尻側を
下方にするようにして新版1を当て板118に当てなが
ら差し込んで当該新版1を収納位置に収納する。
【0069】このとき、上部版保持装置110の支持部
材121,122の先端部121b,122bが長手方
向を鉛直方向へ向けるように位置しているので、フック
125,126が自重により収納部116a,116b
から退没して支持部材121,122の先端部121
b,122bに重なるようにして収まっている。さら
に、前記収納部116bが前記安全カバー103の外側
に位置し、また、この退避位置が前記上部印刷部の下方
側であると同時に、前記収納部116bの新版供給方向
下流側の位置が作動位置における前記収納部116bの
新版供給方向下流側の位置よりも下方となるので、退避
位置での当該収納部116bに対する作業を安全カバー
103の外側の低い位置で行うことができる。また、前
記収納部116bの当て板118の反対側の側方から新
版1を差し込むことができるので、隣接する印刷ユニッ
ト間に作業者が入り込まなくても新版1を前記収納部1
16bにセットすることができる。このため、前記収納
部116bに新版1を非常に簡単にセットすることがで
きる。
【0070】また、上部版保持装置110の収納部11
6a,116bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー103の内側に収納されているので、安全カバー
103の外側への突出量が少ない。このため、作業スペ
ースを有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させ
ることができる。
【0071】続いて、アクチュエータ130を短縮させ
ると、図12に示すように、ガイド部材114,115
の先端側を上部版胴12側へ向けるようにガイドフレー
ム112,113が支持軸111を中心に揺動し、当該
上部版保持装置110が作動位置に移動してセットされ
る。
【0072】このとき、前記収納部116aの排版収納
方向下流側が排版収納方向上流側よりも上方に位置する
と共に、前記収納部116bの新版供給方向上流側が新
版供給方向下流側よりも上方に位置する、すなわち、支
持部材121,122が開口側を下方側へ向けるように
傾斜する。このため、フック125,126が爪部12
5a,126aを前記収納部116a,116b内に進
出させるように移動した後、この進出した状態のままス
トッパピン127,128で移動を規制されるようにな
るので、フック126の爪部126aが新版1の尻側に
係合して当該新版1を落下させることなく保持する。
【0073】これと同時に、上部版保持装置110のロ
ッドレスシリンダ119を作動して支持部材121を図
2に示した位置から図12に示されるガイドフレーム1
12の先端側(排版収納方向上流側)へ移動させ、上部
第一版案内装置140のアクチュエータ143を伸長し
て揺動フレーム141を揺動させることにより、当該案
内装置140を案内位置に移動させたら、アクチュエー
タ146を短縮してリンクプレート144を揺動させ
て、上部版胴12から排出される排版2を上部版保持装
置110の収納部116aへ案内可能な排版案内位置へ
ガイドプレート145を移動させる。
【0074】<排版の収納>次に、前記押圧ローラ17
1を作動位置に移動させて上部版胴12に押圧させなが
ら当該上部版胴12を逆回転させると共に、上部版胴1
2の版端保持手段による版の尻側端部の保持を解除する
ことにより、排版2の尻側を上部版胴12から飛び出さ
せると、排版2は、上部第一版案内装置140のガイド
プレート142,145間で案内されながら、上部版保
持装置110のガイドフレーム112,113とガイド
部材123との間の収納部116a内に尻側から送り込
まれる。このとき、フック125は、揺動自在に支持さ
れているため、排版2の上記送り込みに伴って、排版2
の尻側で押されてそのまま揺動し、排版2の尻側が通過
した時点で、自重により戻るように移動する(図12参
照)。
【0075】なお、前記版端保持手段による版の尻側端
部の保持の解除は、ガイドプレート161の上部版胴1
2と対向する端部よりも上部版胴12の逆回転方向上流
側で行われる。
【0076】このようにして上部版胴12を逆回転させ
ていき、排版2のくわえ側が上部第一版案内装置140
に接近したら、前記版端保持手段による版のくわえ側端
部の保持を解除すると共に、押圧ローラ171を退避位
置に移動させて上部版胴12から引き離し、上部第一版
案内装置140のアクチュエータ152を短縮させる。
これにより、ガイドローラ149、旋回プレート150
が回動軸147を中心に図12における反時計回りで揺
動し、旋回プレート150が排版2のくわえ側を上部版
胴12の径方向外側へ移動させるため、排版2は、曲折
したくわえ側が上部版胴12から確実に外れる。
【0077】上部版胴12から排版2が完全に外れた
ら、上部第一版案内装置140の前記アクチュエータ1
52を伸長してガイドローラ149および旋回プレート
150を退避位置に戻し、図13に示すように、上部版
保持装置110のロッドレスシリンダ119を作動して
支持部材121を戻すようにガイドフレーム112の基
端側(排版収納方向下流側)へ移動させると、当該移動
に伴って、フック125の爪部125aが排版2の尻側
に係合して当該排版2を引き上げてガイドフレーム11
2,113とガイド部材123との間の収納部116a
の収納位置まで移動し、排版2を当該収納部116aの
収納位置に収納する。
【0078】このとき、フック125は、ストッパピン
128により排版収納方向上流側への揺動を規制されて
いるため、排版2を確実に引き上げることができる。ま
た、上記ロッドレスシリンダ119、支持部材121、
フック125等による排版手段での上記移動に伴って、
上部版胴12から外れた排版2の折り曲げられたくわえ
側が前記上部第二版案内装置160のガイドプレート1
61の上部版胴12側の端部に引っ掛かったとしても、
案内ころ162が回転するため、当該排版2のくわえ側
はガイドプレート161の上記端部から容易に外れる。
【0079】<新版の装着>次に、図14に示すよう
に、上部第一版案内装置140のアクチュエータ146
を伸長してリンクプレート144を揺動させ、上部版保
持装置110の収納部116b内に保持されている新版
1を上部版胴12へ供給する新版案内位置へガイドプレ
ート145を移動させると共に、押圧ローラ171を作
動位置に移動して上部版胴12に押圧させたら、上部版
保持装置110のロッドレスシリンダ120を作動して
支持部材122を前記収納部116aの前記収納位置か
らガイドフレーム113の先端側(新版供給方向下流
側)へ移動させると、押圧プレート124が新版1の尻
側に接触して、当該新版1を上部版胴12側(新版供給
方向下流側)へ送り出す。
【0080】このように支持部材122をガイドフレー
ム113の先端側へ移動させて新版1を上部版胴12側
へ送り出していくと、その途中で、フック126がガイ
ド部材115の引掛部115aに引っ掛かって接触し、
前記収納部116bから退没するように揺動するため、
新版1は、フック126によるロックから尻側が開放さ
れ、上部第一版案内装置140の左右の位置決めプレー
ト153で幅方向に正確に位置決めされた状態で送り出
され、くわえ側が押圧ローラ171に接触して一旦停止
する。
【0081】続いて、上部版胴12を正回転させると、
新版1が当該上部版胴12にくわえ側から巻き付けられ
て装着される。
【0082】このとき、安全カバー103を開放しなく
ても、上部版保持装置110を退避位置から作動位置に
移動させることができるので、版交換作業時に作業具等
を印刷部の内部に落下させてしまうことを防止すること
ができる。
【0083】<退避位置への切り換え>上述したように
して新版1の送り出しを終えたら、図15に示すよう
に、上部第一版案内装置140のアクチュエータ143
を収縮して揺動フレーム141を揺動させ、当該案内装
置140を退避位置に移動させると共に、上部版保持装
置110のロッドレスシリンダ120を作動して支持部
材122をガイドフレーム113の基端側へ移動させ、
アクチュエータ130を伸長してガイドフレーム11
2,113を揺動させ、当該版保持装置110を退避位
置に移動させると、ガイドフレーム112,113およ
びガイド部材114,115が長手方向を上下方向へ向
けるように揺動し、前記収納部116aの排版収納方向
下流側が排版収納方向上流側よりも下方に位置し、前記
収納部116bの新版供給方向上流側が新版供給方向下
流側よりも下方に位置する。
【0084】このとき、上部版保持装置110の支持部
材121,122の先端部121b,122bが長手方
向を鉛直方向へ向けるように位置するので、フック12
5,126が自重により収納部116a,116bから
退没するように揺動し、支持部材121,122の先端
部121b,122bに重なるようにして収まってしま
う。さらに、前記収納部116aが前記安全カバー10
3の外側に位置すると共に、排版2の背面側に安全カバ
ー103が位置してガイド面を形成し、また、この退避
位置が前記上部印刷部の下方側であると同時に、前記収
納部116aの排版収納方向下流側の位置が作動位置の
ときよりも下方であるので、退避位置での当該収納部1
16aに対する作業を安全カバー103の外側の低い位
置で当該安全カバー103に沿って行うことができる。
また、前記当て板118の反対側の側方から排版2を前
記収納部116aから取り出すことができるので、隣接
する印刷ユニット間に作業者が入り込まなくても排版2
を前記収納部116aから除去することができる。この
ため、前記収納部116aから排版2を取り出すことを
非常に簡単に行うことができる。
【0085】また、上部版保持装置110の収納部11
6a,116bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー103の内側に収納されるので、安全カバー10
3の外側への突出量が少ない。このため、作業スペース
を有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させるこ
とができる。
【0086】[下部版交換装置] <作動位置への切り換え>印刷を行っているときには、
下部版保持装置210は、図7に示したように、ガイド
フレーム212,213およびガイド部材214,21
5を上下方向へ向けて、前記収納部216a,216b
を前記安全カバー203の外側に位置させた退避位置に
ある。
【0087】このような状態で下部版保持装置210の
前記収納部216aに尻側を下方にするようにして新版
1を当て板218に当てながら差し込んで新版1を収納
位置に収納する。
【0088】このとき、下部版保持装置210の前記収
納部216aが前記安全カバー203の外側に位置する
と共に、安全カバー203が収納部216aに沿って配
向するため、退避位置での当該収納部216aに対する
新版1のセット作業を安全カバー203の外側で当該安
全カバー203をガイド面にしながら行うことができ
る。また、前記収納部216aの当て板218の反対側
の側方から新版1を差し込むことができるので、隣接す
る印刷ユニット間に作業者が入り込まなくても新版1を
前記収納部216a内にセットすることができる。この
ため、前記収納部216aに新版1を非常に簡単にセッ
トすることができる。
【0089】また、下部版保持装置210の収納部21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー203の内側に収納されているので、安全カバー
203の外側への突出量が少ない。このため、作業スペ
ースを有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させ
ることができる。
【0090】続いて、アクチュエータ230を短縮させ
ると、図16に示すように、ガイド部材214,215
の先端側を下部版胴13側へ向けるようにガイドフレー
ム212,213および支持フレーム217が回動軸2
11を中心に揺動し、当該下部版保持装置210が作動
位置に移動してセットされる。
【0091】これと同時に、下部版保持装置210のア
クチュエータ220を収縮して引取部材224を図7に
示した位置から図16に示されるガイドフレーム213
の先端側へ移動させ、下部第一版案内装置240のアク
チュエータ243を伸長して前記揺動フレームを揺動さ
せることにより、当該下部第一版案内装置240を案内
位置に移動させたら、アクチュエータ246を短縮して
リンクプレート244を揺動させて、下部版胴13から
排出される排版2を下部版保持装置210の収納部21
6bへ案内可能な排版案内位置へガイドプレート245
を移動させる。
【0092】<排版の収納>次に、前記押圧ローラ27
1を作動位置に移動させて下部版胴13に押圧させなが
ら当該下部版胴13を逆回転させると共に、下部版胴1
3の版端保持手段による版の尻側端部の保持を解除する
ことにより,排版2の尻側を下部版胴13から飛び出さ
せると、排版2は、下部第一版案内装置240のガイド
プレート242,245間で案内されながら、下部版保
持装置210のガイドフレーム214,215の間の収
納部216bの引取部材224上に尻側から送り込まれ
る。
【0093】なお、前記版端保持手段による版の尻側端
部の保持の解除は、ガイドプレート261の下部版胴1
3と対向する端部よりも下部版胴13の逆回転方向上流
側で行われる。
【0094】このようにして下部版胴13を逆回転させ
ていき、排版2のくわえ側が下部第一版案内装置240
に接近したら、前記版端保持手段による版のくわえ側端
部の保持を解除すると共に、押圧ローラ271を退避位
置に移動させて下部版胴13から引き離し、下部第一版
案内装置240のアクチュエータ252を短縮させる。
これにより、ガイドロー等249、旋回プレート250
が回動軸247を中心に図16における反時計回りで揺
動し、旋回プレート250が排版2のくわえ側を下部版
胴13の径方向外側へ移動させるため、排版2は、曲折
したくわえ側が下部版胴13から確実に外れる。
【0095】下部版胴13から排版2が完全に外れた
ら、下部第一版案内装置240の前記アクチュエータ2
52を伸長してガイドローラ249および旋回プレート
250を退避位置に戻し、図17に示すように、下部版
保持装置210のアクチュエータ220を作動して引取
部材224を戻すようにガイドフレーム213の基端側
へ移動させると、当該移動に伴って、引取部材224が
排版2の尻側に係合して当該排版2をガイド部材21
4,215との間の引取部材224上の収納部216b
の収納位置まで移動し、排版2を当該収納部216bの
収納位置に収納する。
【0096】このとき、上記アクチュエータ220、引
取部材224等による排版手段での上記移動に伴って、
下部版胴13から外れた排版2の折り曲げられたくわえ
側が前記下部第二版案内装置260のガイドプレート2
61の下部版胴13側の端部に引っ掛かったとしても、
案内ころ262が回転するため、当該排版2のくわえ側
はガイドプレート261の上記端部から容易に外れる。
【0097】<新版の装着>次に、図18に示すよう
に、下部第一版案内装置240のアクチュエータ246
を伸長してリンクプレート244を揺動させ、下部版保
持装置210の収納部216a内に保持されている新版
1を下部版胴12へ供給する新版案内位置へガイドプレ
ート245を移動させると共に、押圧ローラ271を作
動位置に移動して下部版胴13に押圧させたら、下部版
保持装置210のアクチュエータ219を収縮して押出
部材223をガイドフレーム212の先端側へ移動させ
ると、押出部材223が新版1の尻側を押し出し、当該
新版1が下部第一版案内装置240の左右の位置決めプ
レート253で幅方向に正確に位置決めされた状態で下
部版胴13側へ送り出される。
【0098】新版1のくわえ側が押圧ローラ171に接
触したら、上記送り出しを一旦停止し、上部版胴12を
正回転させて、新版1を当該上部版胴12にくわえ側か
ら巻き付けて装着する。
【0099】このとき、安全カバー203を開放しなく
ても、下部版保持装置210を退避位置から作動位置に
移動させることができるので、版交換作業時に作業具等
を印刷部の内部に落下させてしまことを防止することが
できる。
【0100】<退避位置への切り換え>上述したように
して新版1の送り出しを終えたら、図19に示すよう
に、下部第一版案内装置240のアクチュエータ243
を収縮して前記揺動フレームを揺動させ、当該案内装置
240を退避位置に移動させると共に、下部版保持装置
210のアクチュエータ219を伸長して押出部材22
3をガイドフレーム212の基端側へ移動させ、アクチ
ュエータ230を収縮してガイドフレーム212,21
3を揺動させ、当該版保持装置210を退避位置に移動
させると、ガイドフレーム212,213等の各部材が
安全カバー202,203の開口部202a,202
b,203a,203bやスリット203cを通過して
安全カバー202,203の内側に収納される。
【0101】このとき、下部版保持装置210の前記収
納部216bが前記安全カバー203の外側に位置して
いるため、退避位置での当該収納部216bに対する作
業を安全カバー203の外側で行うことができる。ま
た、前記当て板218の反対側の側方から排版2を前記
収納部216bから取り出すことができるので、隣接す
る印刷ユニット間に作業者が入り込まなくても排版2を
前記収納部216bから除去することができる。このた
め、前記収納部216bから排版2を取り出すことを非
常に簡単に行うことができる。
【0102】また、下部版保持装置210の収納部21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー203の内側に収納されるので、安全カバー20
3の外側への突出量が少ない。このため、作業スペース
を有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させるこ
とができる。
【0103】[ゴム胴および版胴の周辺の保守点検]ま
た、前記版胴12,13や前記ゴム胴14,15の周辺
の保守点検等を行う場合には、図20に示すように、安
全カバー103を開くと、当該安全カバー103に一体
的に支持されている支持フレーム102が支持アーム1
01に対して揺動し、上部版保持装置110および上部
第一版案内装置140が印刷ユニットのフレーム11か
ら引き出される一方、下部版交換装置200の下部第一
版案内装置240の支持フレーム240aおよび下部第
二版案内装置260のガイドプレート261を支持軸2
01を中心にして回動させると、当該下部第一版案内装
置240および当該下部第二版案内装置260が印刷ユ
ニットのフレーム11から引き出される。これにより、
印刷ユニット内の印刷部の前記版胴12,13や前記ゴ
ム胴14,15の周辺部分を開放することができると同
時に、前記版胴12,13や前記ゴム胴14,15の周
辺に作業空間を形成することができるので、当該版胴1
2,13や当該ゴム胴14,15の周辺の保守点検等を
容易に行うことができる。
【0104】[インキ供給装置および給水装置の周辺部
分の保守点検]また、インキ供給装置および給水装置の
周辺部分(上部版胴12の上方部分および下部版胴13
の下部部分)の保守点検等を行う場合には、図21に示
すように、上述した状態から上部版交換装置100の支
持アーム101を印刷ユニットのフレーム11に対して
揺動させると、上部版保持装置110および上部第一版
案内装置140が印刷ユニットのフレーム11の上部に
位置する一方、下部版交換装置200の安全カバー20
3を支持軸201を中心にして揺動させると、当該安全
カバー203と共に下部版保持装置210が印刷ユニッ
ト内から引き出される。これにより、印刷ユニット内の
印刷部のインキ供給装置や給水装置の周辺部分を開放す
ることができると同時に、前記インキ供給装置や前記給
水装置の周辺に作業空間を形成することができるので、
当該インキ供給装置や当該給水装置の周辺の保守点検等
を容易に行うことができる。
【0105】したがって、このような上部版交換装置1
00および下部版交換装置200によれば、次のような
効果を得ることができる。
【0106】(1)上部版交換装置100の上部版保持
装置110を作動位置にするだけでフック125,12
6の爪部125a,126aが収納部116a,116
b内に進出し、当該上部版保持装置110を退避位置に
するだけでフック125,126の爪部125a,12
6aが収納部116a,116bから退没するので、収
納部116b内への新版1の挿入や収納部116aから
の排版2の取り出しを極めて容易に行うことができると
共に、フック125,126の揺動に専用の駆動装置等
を設ける必要がなくなる。このため、装置構成が簡単で
ありながらも、排版2の取出作業や新版1のセット作業
を簡単に行うことができる。
【0107】(2)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116aの
排版収納方向下流側が排版収納方向上流側よりも下方に
位置すると共に前記収納部116bの新版供給方向上流
側が新版供給方向下流側よりも下方に位置する一方、作
動位置に位置する上部版交換装置100の上部版保持装
置110の前記収納部116aの排版収納方向下流側が
排版収納方向上流側よりも上方に位置すると共に前記収
納部116bの新版供給方向上流側が新版供給方向下流
側よりも上方に位置するので、退避位置における収納部
116a,116bの位置を低く抑えることができる。
このため、比較的高い位置にある上部印刷部であって
も、新版1のセットや排版2の取り出しを容易に行うこ
とができる。
【0108】(3)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116a,
116bが上部印刷部の下方側に位置するので、比較的
高い位置にある上部印刷部であっても、新版1のセット
や排版2の取り出しを容易に行うことができる。
【0109】(4)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116a,
116bが安全カバー103の外側に位置するので、安
全カバー103を開放することなく新版1のセットや排
版2の取り出しを行うことができる。
【0110】(5)前記第二版案内装置160,260
のガイドプレート161,261の前記版胴12,13
側の端部に案内ころ162,262を設けたので、当該
端部に排版2の折り曲げ部分が引っ掛かったとしても、
排版2はガイドプレート161,261の上記端部から
確実に外れてしまう。このため、排版2を容易に排出す
ることができる。さらに、前記排版手段で排版2を自動
的に排出させる際であっても、排版2を確実に排出する
ことができるので、排版2や装置の損傷を防止すること
ができる。
【0111】(6)下部第一,二版案内装置240,2
60と安全カバー203との揺動中心が同一なので、こ
れらを適宜に揺動することにより作業空間を開放するこ
とができ、フレーム11の上方に十分な空間を確保でき
なくても前記版胴13等の周辺に作業スペースを確保す
ることが容易にできると共に、少ない部材点数で済ます
ことができる。
【0112】(7)前記収納部216a,216bを安
全カバー203の外側に位置させる退避位置と案内位置
に位置する下部第一版案内装置240に連絡する作動位
置とに移動できるように下部版保持装置210を上記カ
バー203に対して揺動可能に設けたので、安全カバー
203の外側で新版1のセットや排版2の取出作業を行
うことができ、作業の容易化を図ることができる。
【0113】(8)前記第一版案内装置140,240
のガイドプレート145,245が前記版保持装置11
0,210の前記収納部116a,216bへ排版2を
案内すると共に、前記収納部116b,216aからの
新版1を前記版胴12,13へ案内するので、新版1と
排版2との振り分け案内を確実に行うことができる。
【0114】(9)安全カバー103,203を開放し
なくても、前記版保持装置110,210を退避位置か
ら作動位置に切り換えて新版1の供給や排版2の収納を
行うことができるので、版交換作業時でも安全カバー1
03,203を閉塞位置にしておくことができ、版交換
作業時に作業具等をフレーム11内に落下させてしまこ
とを防止することができる。
【0115】(10)安全カバー103,203に対して
前記版保持装置110,210が保持されているため、
安全カバー103,203の開閉作業と同時に当該版保
持装置110,210を前記版胴12,13の近傍から
離反させることができ、保守点検作業の効率を高めるこ
とができる。
【0116】(11)退避位置に位置する前記版保持装置
110,210の前記収納部116a,116b,21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材を安全
カバー103,203の内側に収納することができるの
で、安全カバー103,203の外側への突出量を少な
くすることができ、作業スペースを有効に利用して、版
交換作業の利便性を向上させることができる。
【0117】(12)上部版保持装置110の収納部11
6aから排版2を取り出すときや下部版保持装置210
の収納部216bに新版1をセットするときに安全カバ
ー103,203をガイド面として利用することができ
るので、新版1のセット作業や排版2の取出作業を簡単
に行うことができると共に、これら版1,2のガイドに
必要な部材を簡略化することができ、コストの低減を図
ることができる。
【0118】(13)安全カバー103,203の最大揺
動半径が前記版保持装置110,210の最大揺動半径
よりも小さいので、保守点検時に作業者が安全カバー1
03,203に衝突することなく当該安全カバー10
3,203を容易に開閉することができる。
【0119】なお、本実施の形態では、支持部材12
1,122の先端部121b,122bにフック12
5,126を揺動自在に設けるようにしたが、当該フッ
ク125,126に代えて、例えば、図22に示すよう
に、支持部材121,122の先端部121b,122
bに形成されたスライド溝121ba,122baに対
をなすピン125'b ,126'bを介してスライド移動可
能に支持されたフック125’, 126’を適用するこ
とも可能である。
【0120】このようなフック125’,126’にお
いては、上部版保持装置110が作動位置に切り換えら
れてセットされると、フック125’,126’が自重
によりスライド移動して爪部125'a ,126'aを前記
収納部116a,116b内に進出させることができる
(図23(a)、図24(b)参照)。
【0121】このため、前記収納部116a内に進出し
たフック125’においては、排版2の送り込みに伴っ
て、排版2の尻側で押されて当該収納部116a内から
退没するようにスライド移動し、排版2の尻側が通過し
た時点で、自重により当該収納部116a内に再び進出
するようにスライド移動することができ(図23(b)
参照)、前記収納部116b内に進出したフック12
6’においては、新版1の送り出しに伴って、その途中
で、ガイド部材115の引掛部115aに引っ掛かって
接触し、前記収納部116bから退没するようにスライ
ド移動することができる(図24(b)参照)。
【0122】また、本実施の形態では、フック126を
ガイド部材115の引掛部115aに接触させることに
より前記収納部116bから退没させるようにしたが、
例えば、上記引掛部115aに代えてマグネットを用い
てフック126を引きつけるようにすれば、当該フック
126に接触することなく当該フック126を移動させ
て前記収納部116bから退没させることができる。
【0123】
【発明の効果】第一番目の発明の版保持装置によれば、
退避位置のときの排版収納手段の収納部の排版収納方向
下流側が排版収納方向上流側よりも下方に位置する一
方、作動位置のときの排版収納手段の収納部の排版収納
方向下流側が排版収納方向上流側よりも上方に位置する
ので、退避位置における収納部の位置を低く抑えること
ができ、準備時間が減少され生産性が向上する。このた
め、排版の取り出しを容易に行うことができる。
【0124】また、排版収納手段の退避位置が上部印刷
部の下方側となるので、比較的高い位置にある上部印刷
部であっても、排版の取り出しを容易に行うことができ
る。
【0125】また、排版収納手段の収納部が退避位置の
ときにカバーの外側に位置するので、カバーを開放する
ことなく排版の取り出しを行うことができる。
【0126】一方、第二番目の発明の版保持装置によれ
ば、退避位置のときの排版収納手段の収納部の新版供給
方向上流側が新版供給方向下流側よりも下方に位置する
一方、作動位置のときの排版収納手段の収納部の新版供
給方向上流側が新版供給方向下流側よりも上方に位置す
るので、退避位置における収納部の位置を低く抑えるこ
とができ、準備時間が減少され生産性が向上する。この
ため、新版のセットを容易に行うことができる。
【0127】また、新版収納手段の退避位置が上部印刷
部の下方側となるので、比較的高い位置にある上部印刷
部であっても、新版の取り出しを容易に行うことができ
る。
【0128】また、新版収納手段の収納部が退避位置の
ときにカバーの外側に位置するので、カバーを開放する
ことなく新版のセットを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による版保持装置を備えた版交換装置を
両面印刷機に適用した場合の実施の形態の版交換装置の
概略構成図である。
【図2】図1の上側の版交換装置の概略構成図である。
【図3】図2の矢線 III方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図4】図3の矢線IV方向からみた抽出拡大図である。
【図5】図2の矢線V方向からみた抽出拡大図である。
【図6】図5の矢線VI方向からみた図である。
【図7】図1の下側の版交換装置の概略構成図である。
【図8】図7の矢線VIII方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図9】図8の矢線IX方向からみた抽出拡大図である。
【図10】図7の矢線X方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図11】図10の矢線XI方向からみた図である。
【図12】上部版交換装置の手順説明図である。
【図13】図12に続く手順説明図である。
【図14】図13に続く手順説明図である。
【図15】図14に続く手順説明図である。
【図16】下部版交換装置の手順説明図である。
【図17】図16に続く手順説明図である。
【図18】図17に続く手順説明図である。
【図19】図18に続く手順説明図である。
【図20】ゴム胴および版胴の周辺の保守点検を行う際
の作用説明図である。
【図21】インキ供給装置の周辺部分の保守点検を行う
際の作用説明図である。
【図22】本発明による版保持装置の他の実施の形態の
要部の抽出拡大図である。
【図23】図22(a)の作用説明図である。
【図24】図22(b)の作用説明図である。
【符号の説明】
1 新版 2 排版 11 ケーシング 12 上部版胴 13 下部版胴 14 上部ゴム胴 15 下部ゴム胴 100 上部版交換装置 101 支持アーム 102 支持フレーム 103 安全カバー 103a 隙間 110 上部版保持装置 111 支持軸 112,113 ガイドフレーム 114 ガイド部材 114a 基端部 115 ガイド部材 115a 引掛部 115b 基端部 116a,116b 収納部 117 ガイドローラ 118 当て板 119,120 ロッドレスシリンダ 121,122 支持部材 121a,122a 基端部 121b,122b 先端部 121c,122c 連結部 123 ガイド部材 124 押圧プレート 125,126 フック 125a,126a 爪部 127,128 ストッパピン 129 リンクプレート 130 アクチュエータ 140 上部第一版案内装置 141 揺動フレーム 142 ガイドプレート 143 アクチュエータ 144 リンクプレート 145 ガイドプレート 146 アクチュエータ 147 回動軸 148 支持軸 149 ガイドローラ 150 旋回プレート 151 連結板 152 アクチュエータ 153 位置決めプレート 160 上部第二版案内装置 161 ガイドプレート 162 案内ころ 171 上部押圧ローラ 200 下部版交換装置 201 支持軸 202 安全カバー 202a〜202c 開口部 203 安全カバー 203a,203b 開口部 203c スリット 210 下部版保持装置 211 回転軸 212,213 ガイドフレーム 214,215 ガイド部材 115a 引掛部 216a,216b 収納部 217 支持フレーム 218 当て板 219,220 アクチュエータ 221,222 支持部材 223 押出部材 224 引取部材 230 アクチュエータ 240 下部第一版案内装置 240a 本体フレーム 241a 揺動フレーム 242 ガイドプレート 243 アクチュエータ 244 リンクプレート 245 ガイドプレート 246 アクチュエータ 247 回動軸 248 支持軸 249 ガイドローラ 250 旋回プレート 251 連結板 252 アクチュエータ 253 位置決めプレート 254 安全カバー 260 下部第二版案内装置 261 ガイドプレート 262 案内ころ 271 下部押圧ローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴から排出される排版を収納する収納
    部を有する排版収納手段と、 前記排版収納手段を、前記版胴からの前記排版を前記収
    納部に収納させる作動位置と当該版胴から退避した退避
    位置とに移動させる移動手段と、 前記排版収納手段の前記収納部内で前記排版を保持する
    排版保持部材とを備えてなる版保持装置において、 前記退避位置に位置する前記排版収納手段の前記収納部
    の排版収納方向下流側が排版収納方向上流側よりも下方
    に位置する一方、 前記作動位置に位置する前記排版収納手段の前記収納部
    の排版収納方向下流側が排版収納方向上流側よりも上方
    に位置することを特徴とする版保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の版保持装置において、 前記退避位置に位置する前記排版収納手段の前記収納部
    の排版収納方向下流側の位置が前記作動位置に位置する
    当該排版収納手段の当該収納部の排版収納方向下流側の
    位置よりも下方となることを特徴とする版保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の版保持装置において、 前記版胴が被印刷物の走行経路より上方に位置する上部
    印刷部に配設されたものであり、 前記排版収納手段の前記退避位置が前記上部印刷部の下
    方側となることを特徴とする版保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の版保持装置において、 左右のフレーム間に形成される空間の少なくとも一部を
    閉塞するカバーに対して前記排版収納手段の前記収納部
    が前記退避位置のときに外側に位置することを特徴とす
    る版保持装置。
  5. 【請求項5】 版胴へ供給する新版を収納する収納部を
    有する新版収納手段と、 前記新版収納手段を、前記新版を前記版胴へ供給する作
    動位置と当該版胴から退避した退避位置とに移動させる
    移動手段と、 前記新版収納手段の前記収納部内で前記新版を保持する
    新版保持部材とを備えてなる版保持装置において、 前記退避位置に位置する前記新版収納手段の前記収納部
    の新版供給方向上流側が新版供給方向下流側よりも下方
    に位置する一方、 前記作動位置に位置する前記新版収納手段の前記収納部
    の新版供給方向上流側が新版供給方向下流側よりも上方
    に位置することを特徴とする版保持装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の版保持装置において、 前記退避位置に位置する前記新版収納手段の前記収納部
    の新版供給方向上流側の位置が前記作動位置に位置する
    当該新版収納手段の当該収納部の新版供給方向上流側よ
    りも下方となることを特徴とする版保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の版保持装置において、 前記版胴が被印刷物の走行経路より上方に位置する上部
    印刷部に配設されたものであり、 前記新版収納手段の前記退避位置が前記上部印刷部の下
    方側となることを特徴とする版保持装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の版保持装置において、 左右のフレーム間に形成される空間の少なくとも一部を
    閉塞するカバーに対して前記新版収納手段の前記収納部
    が前記退避位置のときに外側に位置することを特徴とす
    る版保持装置。
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