JP2001079727A - 工具装置 - Google Patents

工具装置

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JP2001079727A
JP2001079727A JP25887499A JP25887499A JP2001079727A JP 2001079727 A JP2001079727 A JP 2001079727A JP 25887499 A JP25887499 A JP 25887499A JP 25887499 A JP25887499 A JP 25887499A JP 2001079727 A JP2001079727 A JP 2001079727A
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    • B23Q5/00Driving or feeding mechanisms; Control arrangements therefor
    • B23Q5/02Driving main working members
    • B23Q5/04Driving main working members rotary shafts, e.g. working-spindles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機のオン・オフや可変な回転数の設定を
工具装置(工具装置)で行えるようにする。 【解決手段】 工作機械に着脱可能に装着される工具装
置において、工具本体を駆動するための電動機(8)と、
この電動機の回転数を指定する回転数入力手段(17)と、
指定された回転数になるように電動機(8)の回転駆動を
制御する回転制御手段(18)と、を内蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等に装着して
使用される電動機を内蔵する工具装置(工具ホルダ)に
関し、特に、工具装置だけで電動機の起動、停止、回転
数設定などを行えるようにした工具装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機、NC工作機、マシニングセンタ
等には、自動工具交換装置が設けられており、種々の工
具を選択して多種類の加工を行ったり、同種の多数の工
具を順次交換して長時間にわたる自動運転を行ってい
る。このような従来の工作機においては、自動工具交換
装置により装着される工具が、工作機本体の主軸や工具
台等の所定の位置に装着された後、主軸の回転によって
ワークを加工するようになっている。従って、例えば、
ワークに微細な穴を開けたり、微小な面取り加工や微小
部分の研磨を行ったりする場合であっても、主軸を回転
させなければならない。そのため特別な増速装置を追加
しなければ主軸の回転速度以上には回転させられず加工
速度が遅い、加工精度が低下する、主軸の寿命が短い、
主軸のための電力を無駄に消費するなどの問題があっ
た。
【0003】このような問題を解決するために、例え
ば、特開昭62−277238号、特公平6−298
号、特公平6−69658号等に開示されているよう
に、自動工具交換装置によって工作機械本体の主軸に交
換可能に装着される工具装置自体に工具本体駆動用電動
機を内蔵させることが考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動機
を搭載した工具装置を回転制御する回転制御部は、箱形
の筐体に収められ、工作機械のテーブルや制御盤の中に
置かれている。工具装置に内蔵された電動機のオン・オ
フや回転速度の変更の際には工作機に装着された工具装
置から離れて操作しなければならず、操作が行い難く、
安全性に欠ける。また、工具装置を交換した際には、工
作機械から回転制御部に工具本体に応じた電動機の回転
数を設定することが必要となる。
【0005】よって、本発明は、内蔵電動機のオン・オ
フや回転速度の可変な設定を工具装置(あるいは工具ホ
ルダ)自体で行えるようにした工具装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の工具装置は、工作機械に着脱可能に装着さ
れる工具装置において、工具本体を駆動するための電動
機と、前記電動機の回転速度を指定する回転速度入力手
段と、指定された回転速度になるように上記電動機の回
転駆動を制御する回転制御手段と、を備える。
【0007】好ましくは、上記電動機の起動及び停止を
指令する指令手段を更に備える。
【0008】好ましくは、上記電動機の回転数を表示す
る回転数表示手段を更に備える。
【0009】かかる構成とすることによって、工具装置
(あるいは工具装置)で電動機のオン・オフや回転速度
の変更が出来るので装置操作が容易になる。また、回転
速度の変更のために工具装置から離れてNC装置を操作
する必要がなく、作業の安全性も向上する。
【0010】工具装置を交換しても工具装置が回転速度
の設定手段を備えているので、工作機械から電動機の回
転速度を変更する手段が必要なくなり、回転速度が変更
されても回転速度の設定が表示されるので確認が容易で
ある。また、電動機毎に個別の回転制御手段を備えるの
で、電動機定格、種類等に応じたインバータなどの制御
機器の設計が容易となる。
【0011】可変速の回転制御手段が工具装置に内蔵さ
れるので、工具装置を交換する際に工作機械からは単一
の電源を工具装置に供給するだけでよい。
【0012】
【実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1において、数値制御工作機1は、
主軸2を有した工作機本体3、多数の工具4b,4c…
を有した自動工具交換装置4、これらを加工指令や工具
交換指令などによって制御する数値制御装置5、装着し
た工具に作動電源を供給する電源部50などから成って
いる。主軸2には、自動工具交換装置4の図示しないマ
ニピュレータによって工具4aが装着されており、工具
4aの先端に取付けられた微小径のドリル刃6によって
ワークWに微小径の穴を明けようとしている。
【0013】工具4aには、テーパシャンク部7および
マニピュレータによる把持部7aが設けられており、同
軸状に高速回転可能な高周波電動機8が内蔵され、チャ
ック部6aの先端に前述のドリル刃6が取付けられてい
る。
【0014】また、工具4aには、高周波電動機8の動
作をオン・オフするスイッチ41、高周波電動機8の回
転速度を指定する回転速度入力部17、高周波電動機8
を指定された回転速度(回転数)で動作させる回転制御
部18、高周波電動機8の回転数を表示する液晶表示器
などからなる表示部30が設けられている。
【0015】工具4aの軸心からずれた位置に、回転速
度入力部17、回転制御部18、等に動作電源を供給す
るためのコネクタ11が設けられており、工具4aが主
軸2に装着されると同時に工作機機本体3に設けられた
受けコネクタ12に接続されるようになっている。それ
により、工具4aは、電源部50から動作電源の供給を
受け、また、NC制御装置5からの指令が工具4aに伝
達可能となる。
【0016】図2は、工具4aの外観を説明する説明図
である。同図において、図1と対応する部分には同一符
号を付している。工具4aのケースには、高周波電動機
8の動作をオン・オフするスイッチ41、速度を指定す
る回転速度入力部17としてのロータリスイッチのつま
み、電動機8の回転数を表示する表示部30の表示窓が
設けられている。上記つまみの周囲には、設定回転速度
が数値目盛によって示されている。回転速度入力部17
としては、ロータリスイッチの他、ボリューム、キーボ
ードスイッチ、タッチキーパネル、ディップスイッチな
どであってもよい。
【0017】図3は、高周波電動機8の制御系を説明す
るブロック図である。工具4aに内蔵された回転制御部
18には、工作機本体3からコネクタ11、オン・オフ
スイッチ41を介して電源が供給される。また、回転制
御部18には、回転速度入力部17から速度指定信号が
入力される。
【0018】回転制御部18は、回転速度入力部17か
ら入力された速度指定信号をデコードするIO部19、
マイクロプロセッサなどからなる中央処理部21、記憶
部22,23、IO部24、ディジタル信号を解読しそ
れによって指定された周波数の正弦波信号を出力するD
F変換部25、DF変換部25からの出力によって3相
交流を発生するデバイダ部26、デバイダ部26からの
出力を電力増幅して高周波電動機8を駆動するドライブ
部27、デバイダ部26とドライブ部27とからなる駆
動部28、高周波電動機8の回転に応じたパルス列を発
生する回転センサ、該パルス列をデコードして回転速度
表示データ(rpm)あるいは回転速度入力部17によっ
て設定された回転速度を表すディジタル信号を回転速度
表示データに変換するデコーダ部29、設定された回転
速度と実際の回転速度とを選択可能に表示する表示部3
0、とを含んでいる。なお、検出された高周波電動機8
の回転速度は、デコーダ29からI/O24を介してC
PU21にフィードバックされるので、高周波電動機8
の回転速度が所定範囲内になるようにフィードバック制
御を行うことが可能である。
【0019】次に、動作について説明する。作業者は、
工具4a、4b、4c…各々の回転数入力装置17に予
め回転周波数を設定しておく。なお、各工具における電
動機の回転速度がいずれかの回転数の一種類で、夫々を
都度変更する必要がないときは、ROM23にこれを記
憶させ、この回転速度で工具を作動させるようにしても
良い。数値制御装置5では、例えばプログラムされた紙
テープ、ディスク等の情報記録媒体からの指令を読み込
み、その内容に応じて工作機本体3および自動工具交換
装置4を制御し、または回転制御部18へ制御信号を出
力する。例えば、最初の工程で使用する工具の選択を自
動工具交換装置4に指令し、工具4aを工作機本体の主
軸に取付ける。取付完了後に、電源部50に電源の供給
を指令する。それにより、工具4aの回転数入力装置1
7に設定された回転数で高周波電動機8は回転を始め
る。ドリル刃6とワークWを相対的に移動して工具4a
によって第1の切削工作を行う。次に、高周波電動機8
を停止し、電源部50から工具を4aへの電源供給を遮
断する。自動工具交換装置4に指令して工具を4aから
4bに交換する。工具4bに電源を供給し、工具4bの
回転数入力装置17に設定された回転数で高周波電動機
8を回転させる。ドリル刃6とワークWを相対的に移動
して工具4bによって第2の切削工作を行う。このよう
な工程を繰返して、プログラムされた切削加工が終了す
る。この間において、主軸2は回転せずに停止してお
り、高周波電動機8の高速回転によって加工が行われ
る。
【0020】上述の実施例によると、ワークWへの穴の
加工は主軸2の回転によらず高周波電動機8の回転によ
るものであるから、主軸2では回転不可能な高速回転に
よって加工することができて加工速度が速く、主軸2の
回転による振動が発生せず、加工精度が向上し、主軸2
を傷めないため主軸2の寿命が延び、消費電力を節約す
ることができる。高周波電動機8を内蔵した工具4a
は、工具交換装置4によって他の工具4b,4c…など
と同様に交換可能である。高周波電動機8の制御を各工
具の回転数入力装置17によって予め個別に設定でき、
プログラムは起動または停止のための命令をプログラム
するだけ自動運転が可能である。すなわち、工具を交換
しても各工具が回転数の設定手段を持っているので工作
機械から電動機の回転数を変更する手段が必要なくな
る。工具に設けられた回転速度目盛により工具単体でも
回転速度を設定でき、取付けられているドリル刃6など
のチェックも行える。工作機械に装着された状態では表
示器によって設定回転速度が表示器30に表示される。
【0021】また、回転数の設定が回転数目盛あるいは
表示器に表示されているので、工具単体でも工作機械に
装着された状態でも回転速度確認が容易である。
【0022】また、高周波電動機8の回転制御部18が
工具内に設けられているので、工具交換する際に、工作
機械3からは電源を供給するだけでよい。
【0023】また、工具毎に回転制御部18を内蔵する
構成であるので、多種類(トルクの大小、回転数の高
低、電動機の回転原理(ブラシレス方式、直流方式、パ
ルス電動機方式など)の相違等)ある電動機の各々の特
性に最適の動作特性を持つ回転制御部を使用できる。こ
のため、工作機本体に単一の回転制御部を設け、これに
より多種類の高周波電動機を制御する場合に比べて回転
制御部の設計の自由度高く、電動機を回転駆動するイン
バータのV−F(電圧−周波数)特性等の機器設計が容
易である。
【0024】上述の実施例において、回転速度を指定す
る回転速度入力部として、複数のディジタルスイッチ、
ロータリースイッチ、可変抵抗器などを用いてもよく、
表示装置30は、これらのツマミの位置や指針により数
値や目盛などで表示されるようなものでもよい。このよ
うにして設定された回転速度を中心とする所定範囲内に
回転速度が維持されるように、ROM23に制御プログ
ラムを記憶してフィードバック制御を行うようにしても
よい。
【0025】なお、回転制御部18はマイクロプロセッ
サからなる中央処理部21を用いたが、これに代えてハ
ードロジックで構成することも可能である。
【0026】工具4aの先端に取付けたドリル刃6に代
えて砥石を取付け、ワークWの面取り加工や研磨をする
こともできる。工具4aは、主軸2に装着するのではな
く、例えばCNC旋盤の工具台に取付け、主軸によって
保持されまたは回転されるワークに穴あけや面取りなど
の加工を行うようにしてもよい。
【0027】また、工具4aに設けた電動機によって、
工具4aに取付けたバイトの位置や姿勢を代えるように
してもよく、その場合には、制御されるべき位置や姿勢
となるような電動機の回転角度をROM23に記憶させ
ておけばよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、工具装置は、工作機本
体の主軸の駆動系とは別途に作動する電動機を内蔵し、
更に、この電動機を動作させる回転制御部をも内蔵して
いる。このため、工具装置側で電動機のオン・オフ、回
転数の変更が可能であり、操作が容易で作業員の安全性
が向上する。また、電動機毎に個別の回転制御部を有
し、回転制御部を複数の電動機で共用する必要がないの
で、当該電動機の定格に合った回転制御部の設計で足り
る。また、工作機械からは工具装置への電源の供給を行
えばよいので、回転速度制御は不要となってNC制御プ
ログラムが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、工具装置を装着した数値制御工作機を
模式的に示す図である。
【図2】図2は、工具装置を説明する示す説明図であ
る。
【図3】図3は、工具装置の制御系のブロック回路図で
ある。
【符号の説明】
1 数値制御工作機、 2 主軸、 3 工作機本体、 4 自動工具交換装置、 4a 工具(工具装置)、 5 数値制御装置、 8 高周波電動機(電動機)、 11 コネクタ、 12 受けコネクタ、 17 回転速度入力部 18 回転制御部 23 メモリ(記憶手段)、 30 表示装置(表示手段)、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械に着脱可能に装着される工具装置
    であって、 工具本体を駆動するための電動機と、 前記電動機の回転速度を指定する回転速度入力手段と、 指定された回転速度になるように前記電動機の回転駆動
    を制御する回転制御手段と、 を備える工具装置。
  2. 【請求項2】前記電動機の起動及び停止を指令する指令
    手段を更に備える請求項1記載の工具装置。
  3. 【請求項3】前記電動機の回転数を表示する回転数表示
    手段を更に備える請求項1又は2記載の工具装置。
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