JP2001079032A - パップ用支持体およびパップ剤 - Google Patents
パップ用支持体およびパップ剤Info
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Abstract
優れた薬効成分保持性を有し、かつ優れた湿布効果持続
性を有し、さらにまた適度の粘着性を有するPVA不織
布からなるパップ用支持体およびパップ剤を提供するこ
と。 【解決手段】 35℃の水中での溶出率が2〜30重量
%であり、かつ通気度が10cc/cm2/秒以下であるポ
リビニルアルコール不織布基布からなるパップ用支持体
および該支持体に薬効成分を含有させたパップ剤。
Description
ール(以下PVAと記載する場合がある)不織布からな
るパップ用支持体およびパップ剤に関するものである。
の支持体に膏体を展延し、膏体表面をポリエチレンなど
のプラスチックフィルムで被覆し、使用に適した大きさ
にカットしたものが用いられている。この膏体は、含水
率を向上させるためにメチルセルローズやポリアクリル
酸ナトリウムなどの水溶性高分子を添加し、皮膚への密
着性が良いように粘着性を有しており、治療目的に応じ
た薬物や精油成分が添加されている。このパップ剤は安
定した形で水分を含んでおり皮膚の角質層を水和するこ
とにより薬物を経皮吸収しやすくする役割を果たしてい
る。また、面積当たりの膏体塗布量を多くできたり、か
ぶれなどの副作用を起こしにくいなどの利点を有するた
め、様々な治療目的で使用されることが多くなってき
た。
剤の膏体は、水分の後添加により湿布効果を持続させる
ことが困難であり、また薬物や精油成分による鎮痛効果
は十分であるが、薬物や精油成分は水に溶けにくいため
膏体から分離しやすく蒸気圧も高いため揮散しやすいと
いう問題点があった。
散量を抑え、優れた薬効成分保持性を有し、かつ水分の
後添加による優れた湿布効果持続性を有し、さらにまた
適度の粘着性を有するPVA不織布からなるパップ用支
持体およびパップ剤を提供することを目的とする。
中での溶出率が2〜30重量%であり、かつ通気度が1
0cc/cm2/秒以下であるPVA不織布からなるパップ
用支持体および該支持体に薬効成分を含有させたパップ
剤を提供することによって達成される。
る不織布は、適度の粘着性、薬効成分の優れた保持性、
水分の後添加による湿布効果の持続性の点から、35℃
の水中で2〜30重量%の溶出率を有することが重要で
ある。2重量%未満では含水時にも粘着性を充分発現し
ないし、また30重量%を超えると粘着性が高すぎてべ
とつきを感じ、薬効成分の保持性も低下する。好適な溶
出率は、3〜27重量%である。ここで、溶出率とは、
不織布(2×2cm)を35℃の攪拌水中(2リットル
ビーカー、回転子4cm、回転速度250rpm)に3
分間入れたときの、測定値{100−(3分後の不織布
の乾燥重量/水中へ入れる前の不織布の乾燥重量)×1
00}である。溶出率は、不織布の熱処理条件、熱エン
ボス加工条件、熱カレンダー処理条件、PVAの重合度、
けん化度、オレフイン等による変性度、配合する可塑剤
の水溶解度などを適宜選択することにより調整すること
ができる。
分の保持性の点から、不織布の単位目付当りの通気度は
10cc/cm2/秒以下であることが重要である。通気度
が10cc/cm2/秒を超えるものは、薬効成分の保持性
が低下する。好適な通気度は、5cc/cm2/秒以下であ
り、さらに好ましくは3cc/cm2/秒以下である。下限
値については0.01cc/cm2/秒以上であることが好
ましく、さらに好適には0.1cc/cm2/秒以上であ
る。また、薬効成分の保持性および皮膚との密着性の点
から、不織布を構成する繊維の平均繊維径は20μm以
下であることが好ましく、10μm以下がさらに好まし
い。通気度は、熱エンボス加工条件、熱カレンダー処理
条件、不織布の密度、不織布の製法などを適宜選択する
ことにより調整することができる。
リビニルアルコールのホモポリマーおよび、共重合、末
端変性、および後反応により官能基を導入した変性ポリ
ビニルアルコールも包含する。
ルエステル系重合体のビニルエステル単位を鹸化するこ
とにより得られる。ビニルエステル単位をポリマー中に
導入するためのビニル化合物単量体としては、ギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン
酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニルおよびバ
ーサティック酸ビニル等が挙げられ、これらの中でもP
VAを得る点からは酢酸ビニルが好ましい。
ルアルコール単位及びビニルエステル単位以外の単量体
単位を含有している事が好ましい。このような単位とし
ては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテ
ン、1−ヘキセン等のα−オレフィン類、アクリル酸お
よびその塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル等のア
クリル酸エステル類、メタクリル酸およびその塩、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n
−プロピル、メタクリル酸i−プロピル等のメタクリル
酸エステル類、アクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、n−エチルメタクリルアミド等のメタクリルア
ミド誘導体、メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニ
ルエーテル、n−ブチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類、エチレングリコールビニルエーテル、1,3−
プロパンジオールビニルエーテル、1,4−ブタンジオ
ールビニルエーテル等のヒドロキシ基含有のビニルエー
テル類、アリルアセテート、プロピルアリルエーテル、
ブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル等のア
リルエーテル類、オキシアルキレン基を有する単量体、
ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類、酢酸イ
ソプロペニル、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン
−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、7−オクテ
ン−1−オール、9−デセン−1−オール3−メチル−
3−ブテン−1−オール等のヒドロキシ基含有のα−オ
レフィン類、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、無
水マレイン酸、無水トリメリット酸または無水イタコン
酸等に由来するカルボキシル基を有する単量体;エチレ
ンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン
酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸等に由来するスルホン酸基を有する単量体;ビニロキ
シエチルトリメチルアンモニウムクロライド、ビニロキ
シメチルジエチルアミン、N−アクリルアミドメチルト
リメチルアンモニウムクロライド、N−アクリルアミド
ジメチルアミン、アリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、
ジメチルアリルアミン、アリルエチルアミン等に由来す
るカチオン基を有する単量体が挙げられる。これらの単
量体の含有量は、通常25モル%以下である。
ピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン等のα
−オレフィン類、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピル
ビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル等のビニル
エーテル類、エチレングリコールビニルエーテル、1,
3−プロパンジオールビニルエーテル、1,4−ブタン
ジオールビニルエーテル等のヒドロキシ基含有のビニル
エーテル類、アリルアセテート、プロピルアリルエーテ
ル、ブチルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテル等
のアリルエーテル類、オキシアルキレン基を有する単量
体、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オー
ル、5−ヘキセン−1−オール、7−オクテン−1−オ
ール、9−デセン−1−オール、3−メチル−3−ブテ
ン−1−オール等のヒドロキシ基含有のα−オレフィン
類に由来する単量体が好ましい。
ン法による不織布の製造の容易性の点から、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、イソブテンの炭素数4以下の
α−オレフィン類、メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピ
ルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル等のビニ
ルエーテル類がより好ましい。炭素数4以下のα−オレ
フィン類および/またはビニルエーテル類に由来する単
位は、PVA中に0.1〜25モル%存在していること
が好ましく、0.2〜15モル%が更に好ましく、0.
3〜13モル%が特に好ましい。
テル、またはビニルエステルとこれと共重合しうる単量
体を、溶液重合、バルク重合、パール重合または乳化重
合などにより、ポリビニルエステルを製造し、次いで加
水分解することにより得られる。重合法としては、無溶
媒あるいはアルコールなどの溶媒中で重合する塊状重合
法や溶液重合法が好適である。溶液重合のアルコール系
溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコールなどの低級アルコールが挙げられ、
重合開始剤としては、α,α'-アゾビスイソブチロニト
リル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−バレロ
ニトリル)、過酸化ベンゾイル、n−プロピルパーオキ
シジカーボネートなどのアゾ系開始剤または過酸化物系
開始剤などの公知の開始剤が挙げられる。重合温度につ
いては特に制限はないが、0℃〜200℃の範囲が適当
である。また、加水分解法としては、アルカリまたは酸
の存在下に加水分解する方法が挙げられる。
不織布の柔軟性を付与するため、また溶出率を調節する
ため可塑剤を添加することができる。可塑剤としては、
PVAのガラス転移点や溶融粘度を低下させうる化合物
であれば特に制限はないが、例えば、水、エチレングル
コール及びそのオリゴマー、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、およびそのオリゴマー、ポリグ
リセリンやグリセリン等にエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等が付加したグリセリン誘導体、ソルビ
トール、ペンタエリスリトール等が挙げられる。中でも
グリセリン、エチレングルコール、プロピレングリコー
ル、ソルビトール、ペンタエリストール等の多価アルコ
ール及びその誘導体が好適に使用される。可塑剤の添加
量に制限はないが、PVA100重量部に対して、0.
01〜10重量部の範囲で可塑剤を添加することが好ま
しい。水溶解度の大きい可塑剤を使用する場合は、溶出
率は大きくなり、水溶解度の小さい可塑剤を使用する場
合は、溶出率は小さくなる傾向がある。
で、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯
電防止剤、難燃剤、潤滑剤、結晶化速度遅延剤を重合反
応時、またはその後の工程で添加する事ができる。
要に応じて平均粒子径が500nm以下の微粒子を0.
1〜5重量%、重合反応時、またはその後の工程で添加
することができる。微粒子の種類は特に限定されず、例
えばシリカゲル(コロイダルシリカ)、乾式法シリカ、
酸化アルミニウムを含有する乾式法シリカ、粒子表面に
アルキル基を有しかつ粒子表面にシラノール基を封鎖し
た乾式法シリカ、アルミナゾル(コロイダルアルミ
ナ)、酸化チタン、炭酸カルシウムおよびそのゾル(コ
ロイダル炭酸カルシウム)等の不活性微粒子;リン化合
物と金属化合物とをPVAの重合反応系で反応析出せし
めた内部析出微粒子などをあげることができる。特に平
均粒子径が15〜70nmのシリカが好ましい。
は、従来公知の方法が用いられが、例えば、溶融成形法
によるメルトブローン法やスパンボンド法などの直接不
織布化する方法、あるいは溶融紡糸や湿式押出法でポリ
ビニルアルコール繊維を形成した後で不織布化する方法
などが挙げられる。とくに、通気度を容易に調整できる
点から、メルトブローン法による不織布化が好ましい。
いは全ての繊維を熱圧着することにより繊維間の接着力
を向上させ、不織布強度の向上させるとともに、溶出
率、通気度を調整することができる。ここで熱圧着とし
ては、熱エンボス加工、熱カレンダー処理などが好適な
ものとしてあげられる。とくにメルトブローン不織布を
使用する場合は、それを構成する繊維は、そのウェブ形
成時の繊維同士の接着度合いが低いため、ウェブの繊維
が引き抜かれる形で破断する場合があるが、熱エンボス
加工や熱カレンダーなどの熱圧着によって繊維同士を部
分的にあるいは全面に渡って固定することでウェブ強度
を向上させることができる。熱圧着法としては、通気性
の調整が容易なことから、熱カレンダー処理がより好適
である。熱圧着における加熱ロールの温度、時間、圧
力、エンボスロール模様等は目的に応じて適宜選択する
ことができるが、熱ロール温度は40〜160℃、さら
には60〜130℃の範囲から、熱ロール速度は5〜1
20m/分、さらには10〜80m/分の範囲から、また
熱ロール線圧は10〜50Kg/cm、さらには15〜
40Kg/cmの範囲から選ぶことが好適である。本発
明の不織布を構成するPVA系繊維は、水に対して活性
であって水の存在下では見かけの融点が低下することか
ら、水を付与した後で熱圧処理を行う場合には、加熱ロ
ールの温度を下げることが可能である。
持体に薬効成分を含有させる方法に限定はない。薬効成
分液に不織布を含浸する方法、薬効成分液をコートする
方法、薬効成分液をスプレーする方法、薬効成分液をポ
リビニルアルコール不織布の製造原液に添加する方法な
ど任意の方法が用いられる。該有効成分液には薬剤や精
油成分の他にゼラチン、ポリビニルアルコール、メチル
セルロース、ポリアクリル酸ナトリウムなどの水溶性高
分子や、カオリン、亜鉛華、二酸化チタンなどの無機充
填剤や、グリセリン、プロピレングリコール、水などの
湿潤剤や、アルデヒドなどの架橋剤を添加しても構わな
い。また、本発明のPVA不織布からなるパップ剤は一
層である必要はなく、同一の不織布または他の不織布を
積層して用いることもできる。また、例えば薬効成分を
含有する不織布の両面あるいは片面にプラスチックフィ
ルムを貼り合わせても良い。フイルムとしては、通常ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィ
ルムが用いられる。本発明においては、治療目的に応じ
て、通気度を調整すれば良いが、皮膚に接する面の通気
度が外気に接する面の通気度より高いことがより好まし
い。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%は断りのない限り重量を示す。
「一般織物試験方法」のA法に準拠して、フラジール試
験機にて測定した。
いて、不織布の表面を1000倍に拡大した写真を撮影
し、この写真に2本の対角線を引き、この対角線と交わ
った繊維の太さを倍率換算した値を用いた。そして、そ
れら繊維の100本の平均値を平均繊維径として用い
た。ただし、該当する繊維が不鮮明であったり、複数本
重なるなどして1本の繊維径を測定できない場合は、測
定対象から除外した。
定面を上にして台上に置き、水をスプレーした。その上
に直径30mmの円柱状の金属製分銅を乗せて5分間し
た。その後分銅を持ち上げ、分銅がサンプルから剥がれ
る際の強度をバネばかりで測定した。
成分による刺激の強さを評価した。10名の被験者にサ
ンプルを前腕表部に貼付し、10分後の刺激の強さを3
段階で評価させ、平均を求めた。(○:非常に強い、
△:強い、×:弱い)。なお、テストは、サンプルを製
造後、1日間放置してから行った。
10モル%のポリビニルアルコール樹脂を原料として作
成したメルトブローン不織布の片面を熱ロール温度12
0℃、もう片面を熱ロール温度60℃で、さらに熱ロー
ル線圧35Kg/cm、熱ロール速度20m/分でカレ
ンダー処理を行った。この不織布の通気度および平均繊
維径を表1に示す。得られた不織布を35℃の撹拌水中
に入れ、3分後の溶出率を求めた。また、dl−カンフ
ル1%、サリチル酸メチル1%、ポリビニルアルコール
5%、グリセリン30%、カオリン17%からなる水溶
液に、前記不織布を浸漬して24時間風乾後に、水分を
スプレーで付与して、60℃でカレンダー処理した面の
粘着性(初期)を調べた。さらに1週間風乾後に水分を
スプレーして付与して同面の粘着性(1週間後)を調べ
た。また、薬効成分の保持性を官能テストで調べた。以
上の結果を表1に示す。表中、初期の粘着性と1週間後
の粘着性との差が小さいほど、水分の後添加による湿布
効果の持続性が優れていることを示している。
ルコール樹脂を原料として湿式紡糸した繊維で乾式不織
布を作成し、片面を熱ロール温度150℃、もう片面を
熱ロール温度70℃で、熱ロール線圧30Kg/cm、
熱ロール速度10m/分でカレンダー処理を行った。こ
の不織布の通気度および平均繊維径を表1に示す。ま
た、それ以外の評価を実施例2と同様に行い、その結果
を表1に示す。なお。粘着性は、70℃でカレンダー処
理した面を測定した値である。
10モル%のポリビニルアルコール樹脂を原料として作
成したメルトブローン不織布を100℃の空気中で3分
間熱処理を行った。そして、dl−カンフル1%、サリ
チル酸メチル1%、ポリビニルアルコール5%、グリセ
リン30%、カオリン17%からなる水溶液に、前記不
織布を浸漬して24時間風乾した。その後、浸漬処理し
ていない2枚の不織布の片面を120℃、ロール線圧3
0Kg/cm、ロール速度30m/分でカレンダー処理
を行った。そして浸漬処理した不織布の両面に、片面を
カレンダー面を内側で、もう片側をカレンダー面外側に
してポリビニルアルコール水溶液を接着剤として張り合
わせを行った。この不織布の通気度および平均繊維径を
表1に示す。得られた不織布を35℃の撹拌水中に入
れ、3分後の溶出率を求めた。さらに水分をスプレーで
付与して粘着性(初期)を調べ、さらに1週間風乾後に
水分をスプレーして付与して粘着性を調べた。また、薬
効成分の保持性を官能テストで調べた。以上の結果を表
1に示す。なお、粘着性は、カレンダー処理しなかった
面を測定した値である。
施例1と同様にして不織布を得、評価を行った。結果を
表1に示す。
と同様にして不織布を得、評価を行った。結果を表1に
示す。
22%、ポリビニルアルコール5%、メチルセルロース
5%、グリセリン30%、カオリン17%、ポリアクリ
ル酸ナトリウム1%、ポリブテン3%からなる膏体を綿
布にコーティングして粘着性を調べた。さらに1週間風
乾後に水分をスプレーして付与して粘着性を調べた。ま
た、薬効成分の保持性を官能テストで調べた。以上の結
果を表1に示す。
は、適度の粘着性を有し、水分の後添加による優れた湿
布効果の持続性を有し、さらにまた優れた薬効成分保持
性を有しているが、比較例1では、湿布効果の保持性は
あるものの、粘着性が高すぎてべとつきを感じ、また薬
効成分の保持性は悪く、また比較例2では、薬効成分保
持性は優れているものの、粘着性がなく、さらにまた比
較例3(従来品)では、水分の後添加による湿布効果の
持続性は悪く、薬効成分保持性も不十分である。
え、優れた薬効成分保持性を有し、かつ水分の後添加に
よる優れた湿布効果持続性を有し、さらにまた適度の粘
着性を有するPVA不織布からなるパップ用支持体およ
びパップ剤が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 35℃の水中での溶出率が2〜30重量
%であり、かつ通気度が10cc/cm2/秒以下であるポ
リビニルアルコール不織布からなるパップ用支持体。 - 【請求項2】 ポリビニルアルコールが、炭素数4以下
のαオレフィン単位および/またはビニルエーテル単位
を0.1〜25モル%含有する変性ポリビニルアルコー
ルである請求項1に記載のパップ用支持体。 - 【請求項3】 ポリビニルアルコールが、エチレン単位
を3〜20モル%含有する変性ポリビニルアルコールで
ある請求項2に記載のパップ用支持体。 - 【請求項4】 ポリビニルアルコール不織布が、熱圧着
処理されている請求項1〜3のいずれかに記載のパップ
用支持体。 - 【請求項5】 ポリビニルアルコール不織布が、メルト
ブローン不織布である請求項1〜4のいずれかに記載の
パップ用支持体。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の支持体
に薬効成分を含有させたパップ剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25999699A JP2001079032A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | パップ用支持体およびパップ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25999699A JP2001079032A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | パップ用支持体およびパップ剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001079032A true JP2001079032A (ja) | 2001-03-27 |
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ID=17341856
Family Applications (1)
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JP25999699A Pending JP2001079032A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | パップ用支持体およびパップ剤 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001079032A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010306A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-14 | Nitto Denko Corp | 医療用粘着テープ若しくはシート |
WO2002092049A3 (en) * | 2001-05-14 | 2003-04-03 | 3M Innovative Properties Co | System for delivering cosmetics and pharmaceuticals |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP25999699A patent/JP2001079032A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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