JP2584504B2 - 高吸水性繊維圧縮成形体の製造法 - Google Patents

高吸水性繊維圧縮成形体の製造法

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JP2584504B2 JP63318014A JP31801488A JP2584504B2 JP 2584504 B2 JP2584504 B2 JP 2584504B2 JP 63318014 A JP63318014 A JP 63318014A JP 31801488 A JP31801488 A JP 31801488A JP 2584504 B2 JP2584504 B2 JP 2584504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高吸水性繊維の圧縮成形体の製造法に関す
るものであり、更に詳しくは高吸水性や保水性を要求さ
れる製品、例えば紙オムツやナプキン、タンポン等の生
理用品、建築・土木用止水剤、結露防止剤、油水分離材
等に利用し得る高吸水性繊維の圧縮成形体の製造法に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、吸水性を有する繊維圧縮成形体としては、特開
昭54−147694号公報に開示されているようなセルロース
系繊維を圧縮成形したものが知られており、生理用タン
ポンをはじめとする種々の吸収性物品として用いられて
いる(特開昭57−166159、特開昭61−170459号公報
等)。しかしながら、これらセルロース系繊維は吸水性
能は優れているものの保水性に欠けており、吸水後へた
りを生じたり、圧力によって水を放出してしまう問題点
があった。この問題点は圧縮成形したものにおいても同
様である。
これを解決するため、吸水性・保水性を兼ね備える吸
水材料として種々の樹脂材料が開発され、中でもポリカ
ルボン酸又はその塩からなるものが注目されている。こ
れらは主に粒状の吸水性樹脂として製造され、数倍から
千倍の吸水能力を有し、紙オムツ、生理用品、農園芸用
土壌改良材、シール材、保鮮材等、広範な分野で用途開
発が進められている。
一方、用途により、糸、不織布、マット、編織物等の
繊維製品の形態が好ましい場合が少なくなく、上記ポリ
カルボン酸系の吸水性樹脂においてもこのような形態の
製品が切望されている。
繊維化の例としては、特開昭49−7526号公報に開示さ
れているごとく、アクリル系繊維に特定の架橋構造と、
残存するニトリル基から誘導された塩の形のカルボキシ
ル基を導入する方法が広く検討されている。
一方、上記のような化学的変性を行なわず、ポリアク
リル酸等のポリカルボン酸又はその塩(以下、ポリカル
ボン酸(塩)と略記する)を直接繊維化する方法として
は、特開昭54−138622号公報において、アクリル酸のア
ルカリ金属塩重合体水溶液を紡糸ノズルより有機溶媒と
水との混合浴中に紡糸し、繊維状に賦型した後、乾燥す
ることが、また、特開昭63−28912号公報において、ポ
リカルボン酸と多価アルコールを実質的成分とする高濃
度水溶液を乾式紡糸し、熱処理することが提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらのポリカルボン酸(塩)からなる繊維
を不織布等の形態にし、更に圧縮成形体にするには以下
のような問題点があった。
即ち、ポリカルボン酸(塩)は本質的に水素結合が強
く、熱延伸できないため、上記のような方法で直接繊維
化したとしても、繊維強度がなく、乾燥時に堅く脆いと
いう欠点を有している。従って、この繊維を解繊・カー
ド掛けし、ウェッブ、不織布等の形態にするのは極めて
困難であり、従って、圧縮成形体にすることもできなか
った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の如き困難性を克服するために鋭
意検討した結果、ポリカルボン酸(塩)を繊維化したも
のに界面活性剤処理及び加湿処理を施すことにより、ウ
ェッブ、不織布等の形態に加工できることを見出し、こ
れを圧縮成形して優れた吸水膨張性を有し、且つ柔軟な
風合の圧縮成形体を得ることに成功し、本発明を完成す
るに到った。
即ち、本発明は、ポリカルボン酸(塩)からなる高吸
水性繊維にアニオン及び/又は非イオン界面活性剤を付
着させた後、加湿処理を施して乾燥繊維重量当たり5〜
80重量%の含水量とし、これをシート状に成形後、圧縮
することを特徴とする高吸水性繊維圧縮成形体の製造法
を提供するものである。
本発明において、ポリカルボン酸(塩)としては、ア
クリル酸(塩)、メタクリル酸(塩)、クロトン酸
(塩)、イタコン酸(塩)、マレイン酸(塩)、フマル
酸(塩)などのエチレン性不飽和カルボン酸(塩)の重
合体又は共重合体;これらエチレン性不飽和カルボン酸
(塩)と、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタ
クリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレートなどの
エチレン性不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどのビニルエ
ステル、スチレン、スチレンスルホン酸、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリロニトリルなどのエチレ
ン性不飽和単量体との共重合体;酢酸ビニル−アクリル
酸メチル共重合体ケン化物、酢酸ビニル−無水マレイン
酸共重合体ケン化物、イソブチレン−無水マレイン酸共
重合体ケン化物、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、糖
類−アクリル酸グラフト重合体、澱粉−アクリロニトリ
ルグラフト重合体ケン化物等が挙げられる。これらは線
状ポリマーであってもよいし、適宜架橋されたものであ
ってもよい。塩としては、アルカリ金属塩、アンモニウ
ム塩、アミン塩等を適宜選ぶことができ、中和度は任意
に選ぶことができる。これらのうち、吸水量が大きくな
る点からポリアクリル酸(塩)系が特に好ましい。
これらポリカルボン酸(塩)の製法は特に限定される
ものではなく、溶液重合、懸濁重合、逆相懸濁重合、沈
澱重合等、従来公知の方法を適宜選択することができ
る。
上記ポリカルボン酸(塩)を繊維化する際には、該ポ
リマーの溶液、主には水溶液を、所望により架橋剤や可
塑剤を添加して、湿式紡糸あるいは乾式紡糸する方法で
行われる。
本発明においては、紡糸したポリカルボン酸(塩)の
繊維を、まずアニオン及び/又は非イオン界面活性剤で
処理した後、加湿処理を施す。
本発明に用いられるアニオン界面活性剤の具体例とし
ては、硫酸エステル塩(高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルキルエーテル硫酸塩、硫酸化脂肪酸エステ
ル、硫酸化オレフィンなど)、スルホン酸塩(アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホ
ン酸塩など)、リン酸エステル塩などが、また非イオン
界面活性剤の具体例としては、高級アルコールエチレン
オキシド付加物、アルキルフェノールエチレンオキシド
付加物、脂肪酸エチレンオキシド付加物、ソルビタン脂
肪酸エステル及びそのエチレンオキシド付加物、グリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルな
どが挙げられる。
これら界面活性剤は1種のみを用いてもよいし、2種
以上を併用してもよい。処理の方法は特に限定されない
が、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール等に
上記界面活性剤を溶解した溶液中に紡糸した繊維を浸漬
し、絞った後、乾燥する。この処理により、繊維の表面
に界面活性剤が付着する。その付着量は、乾燥繊維重量
当り通常0.1重量%以上、好ましくは0.1〜5重量%の範
囲である。
付着量が0.1重量%未満の場合、加工の際に繊維の摩
擦帯電が起こり易く、滑りが悪いためロール落ち等が発
生し、ウェッブとなりにくい。更に圧縮成形の際に、繊
維同志の絡み合いが悪いため、圧を除いてやると繊維の
離脱が起こり、圧縮成形体となりにくいことがある。
一方、界面活性剤の付着量が多すぎると、界面活性剤
自身及び吸湿により繊維表面のべたつきが多くなり好ま
しくない。
この界面活性剤処理の間に、後の加湿処理で含浸させ
るべき水分の一部を含有させることも可能である。
本発明においては、上記の如く繊維を界面活性剤で処
理した後、加湿処理を行う。加湿処理の方法としては、
水蒸気もしくはミスト(微小液滴)の形で供給する方法
が好ましい。浸漬・スプレー等の方法で単に液滴ないし
は液体の形で水を供給した場合、表面だけの或いは不均
一な含水となり、ベタツキや局部的な膨潤等が起こり解
繊・カード掛け、圧縮等の加工が困難となる。一方、加
湿処理した場合は、繊維の内層から外層にわたり均一な
含水が可能である。
加湿処理の具体的な方法としては、上記界面活性剤処
理した繊維をミスト中を通過させる方法、50%RH以上、
好ましくは70%RH以上に調湿した空間に繊維を放置する
方法等が挙げられる。処理する際の温度は通常室温〜40
℃程度であるが、製品の性能を阻害しない範囲でさらに
高温で行ってもよい。
上記加湿処理において、繊維の含水量は、乾燥繊維重
量当り5〜80重量%、好ましくは10〜50重量%の範囲に
調整する。含水量が低すぎると繊維が堅くまた脆いた
め、乾式法でシート状に成形することができず、一方、
含水量が高すぎると、繊維強度が低下し、成形時に糸切
れ等の形状変化を伴ない好ましくない。
従って、上記加湿処理の時間は、繊維が好適な含水量
になるまでの期間で適宜設定すればよい。加湿処理の間
に適宜、繊維の重量を測定することにより、繊維の含水
量を知ることができる。このような処理を施すことによ
り、ポリカルボン酸(塩)の繊維を解繊・カード掛けし
てウェッブ、不織布等のシート状の形態にすることが可
能となった。
本発明においては、こうして得られたシート状繊維成
形物を、更に、LABO PRESS打錠機のような圧縮成形機で
50kg/cm2以上、好ましくは100〜250kg/cm2の圧力で圧縮
成形する。圧力が50kg/cm2未満の場合、繊維の絡み合
い、圧着が不充分であり、圧力を除くと繊維が離脱して
しまう。一方、250kg/cm2以上の圧力になると、繊維の
含有水分が押し出されてしまい、繊維の硬化、離脱が起
こる。
圧縮成形する繊維は、上記処理を施したポリカルボン
酸(塩)のみでもよいし、所望により他の親水性あるい
は疏水性繊維を複合させて用いてもよい。
上記の如き圧縮成形を行うと、圧縮成形する前の不織
布・ウェッブ等の形態に比べ、吸水時の水の拡散性が著
しく向上し、吸収速度が大になる上、吸収量も増加す
る。
本発明の方法により得られた圧縮成形体は、ポリカル
ボン酸(塩)の本来の性質である高吸水性能を具備する
ものであり、そのまま或いは所望により表面処理、積
層、裁断、接着剤を用いた接合等の加工を施すことによ
り幅広い用途分野に利用できる。例えば、紙オムツ、生
理用品、シール材、農園芸用保水材、土壌改良剤、保鮮
材、油水分離材、保温・保冷材等に適用できる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、実施例に記載する水分含量、吸水量、荷重下吸水
速度、濡れ性、及び被吸収液の拡散性は下記の方法で評
価した。また、実施例中で「部」及び「%」は特記しな
い限り重量基準である。
水分含量(%) 試験片約1g(W1)を秤取し、真空乾燥器中で105℃に
て4時間放置し、揮発減量(W)を求めた。
吸水量(g/g) 試験片約1g(W1)を秤取し、生理食塩水100mlに静置
下で30分間浸漬して吸水させた後、80メッシュの金網で
濾別し、瀘滓として得られた膨潤状の繊維圧縮成形体の
重量(W2)を測定し、次式より算出した。
荷重下吸水速度 第1図に示す装置を用い生理食塩水1の液面を等水位
にセットした直径70mmのガラスフィルター2の上に直径
70mmの円形状にカットした繊維圧縮成形体3(2g)を乗
せ、その上に直径100mmのガラスシャーレ4、重り5を
乗せ、12g/cm2、20g/cm2、30g/cm2の加重下で、20分間
に吸水した生理食塩水の量(ml)でもって表した。
濡れ性 繊維圧縮成形体にピペットで生理食塩水1mlをおとし
て、濡れ具合を目視にて観察し4段階にて表した。
瞬時に濡れる……◎ 2〜5秒後濡れる……○ ゆっくりなじみながら濡れる……△ 液をはじく……× 被吸収液の拡散性 150mm×150mmの正方形にカットした繊維圧縮成形体の
上部中央から5mlの生理食塩水を瞬時に注入した後、30
秒間放置し、生理食塩水の拡がった面積を表面について
測定し、被吸収液の拡散性とした。
実施例1 分子量25万のポリアクリル酸20部に対し、27.8部の30
%苛性ソーダ、125部の水をニーダーに入れ均一に溶解
し、100℃で一昼夜加熱脱泡し、中和度75モル%のポリ
アクリル酸ソーダ水溶液を得た。次いで、この水溶液を
冷却後、0.5部のエチレングリコールジグリシジルエー
テルを添加し、ロールミルで均一に混合し紡糸原液とし
た。
かくして調製した紡糸原液を、孔径0.08mm、孔数20の
ノズルよりエタノールの凝固浴中に押出し、200℃の加
熱炉を15秒間通過させた後、紡糸速度12m/分の速度でロ
ーラーに巻き取った。
この繊維をポリオキシエチレンラウリルエーテル(エ
マルゲン108;花王(株)製)の1%エタノール溶液中に
浸漬し、乾燥繊維重量に対して100%付着させた後、100
℃で熱風乾燥した。界面活性剤の付着量は、乾燥繊維重
量に対して1%である。その後、30℃/80%RHで13時間
加湿処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカ
ード機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウ
ェッブの水分含量は20%であった。
このウェッブ9gを縦135mm×横160mm×高さ25mmの金型
内に入れ、LABO PRESS機にて、200kg/cm2の圧力で圧縮
し、135mm×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例2 実施例1と同じ紡糸原液を200℃の乾燥気流中に孔径1
mm、孔数20のノズルより押し出すことにより乾式紡糸し
た。
この繊維をポリオキシエチレンオレイルエーテル(エ
マルゲン409P;花王(株)製)の1%エタノール溶液中
に浸漬し、乾燥繊維重量に対して150%付着させた後、1
00℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで18時間加
湿処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカー
ド機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウェ
ッブの水分含量は35%であった。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて150kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例3 20%アクリル酸ソーダ水溶液(中和度75モル%)500
部にメトキシポリエチレングリコール#400アクリレー
ト(NKエステル AM−90G ;新中村化学工業(株)製)
5.5部と開始剤のアゾビスシアノ吉草酸0.348部を添加
し、窒素雰囲気下、65℃で2時間重合した。次いで、こ
の水溶液を冷却後、2部のエチレングリコールジグリシ
ジルエーテルを添加し、ロールミルで均一混合し紡糸原
液とした。
かくして調製した紡糸原液を実施例1と同様の方法で
湿式紡糸した。
この繊維をポリオキシエチレンラウリルエーテル(エ
マルゲン108;花王(株)製)の1%エタノール溶液中に
浸漬し、乾燥繊維重量に対して120%付着させた後、100
℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで22時間加湿
処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカード
機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウェッ
ブの水分含量は40%であった。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて100kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例4 20%アクリル酸ソーダ水溶液(中和度75モル%)500
部に2−ヒドロキシエチルメタクリレート16.38部、開
始剤のアゾビスシアノ吉草酸0.384部及びイオン交換水1
5.52部を加え、窒素雰囲気下、65℃で2時間重合した。
次いで、この水溶液を冷却後、2部のエチレングリコー
ルグリシジルエーテルを添加し、ロールミルで均一混合
し紡糸原液とした。
かくして調製した紡糸原液を実施例1と同様の方法で
湿式紡糸した。
この繊維をポリオキシエチレンオレイルエーテル(エ
マルゲン409P;花王(株)製)の1%エタノール溶液中
に浸漬し、乾燥繊維重量に対して130%付着させた後、1
00℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで30時間加
湿処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカー
ド機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウェ
ッブの水分含量は50%であった。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて100kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例5 実施例1の界面活性剤処理及び加湿処理を施したポリ
アクリル酸ソーダ繊維(5cmに切断、水分量20%)50部
とポリエステル繊維(3デニール/51mm)50部をローラ
ーカード機で解繊・カード掛けし、複合ウェッブとし
た。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて250kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例6 酢酸ビニル86.09部、無水マレイン酸98.06部、及び開
始剤の過酸化ベンゾイル0.61部でベンゼン576部に溶解
し、窒素雰囲気下、60℃で3時間重合した。ベンゼンを
80℃で減圧留去し、得られた乾燥ポリマー86.92部を7
%水酸化ナトリウム水溶液436部で中和した。次いで、
この水溶液に1.7部のエチレングリコールジグリシジル
エーテルを添加し、ロールミルで均一混合し紡糸原液と
した。
かくして調製した紡糸原液を実施例1と同様の方法で
湿式紡糸した。
この繊維をポリオキシエチレンラウリルエーテル(エ
マルゲン108;花王(株)製)の1%エタノール溶液中に
浸漬し、乾燥繊維重量に対して100%付着させた後、100
℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで13時間加湿
処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカード
機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウェッ
ブの水分含量は20%であった。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて200kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例7 撹拌装置、ガス導入管、温度計、冷却管を備え、冷却
管の先にはガスバックのついた2セパラブルフラスコ
にトルエン1204部、無水マレイン酸205.9部を入れ、窒
素雰囲気中で撹拌下、70℃まで昇温した。重合開始剤と
して2,2′−アゾビスイソブチロニトリル3.43部を添加
し、続いて別に用意したボンベからイソブチレンガスを
ガス導入管から溶液中に導いた。反応温度を70℃に保っ
たままイソブチレンガスを3時間で135部(無水マレイ
ン酸に対するモル比1.14)を連続的に吹き込んだ。さら
にその温度で3時間撹拌下に熟成した後冷却した。ポリ
マーの沈殿を含んだスラリー状の反応液を取り出し、濾
過の後、70℃で24時間減圧乾燥した。
上記乾燥ポリマー25.7部に30%水酸化ナトリウム水溶
液を加え、無水マレイン酸ユニットに対して75%中和
し、さらにイオン交換水69.43部を添加し、20%水溶液
とした。次いで、この水溶液に0.5部のエチレングリコ
ールジグリシジルエーテルを添加し、ロールミルで均一
混合し紡糸原液とした。
かくして調製した紡糸原液を実施例1と同様の方法で
湿式紡糸した。
この繊維をポリオキシエチレンラウリルエーテル(エ
マルゲン108;花王(株)製)の1%エタノール溶液中に
浸漬し、乾燥繊維重量に対して120%付着させた後、100
℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで18時間加湿
処理し、これを5cm程度の長さに切断、ローラーカード
機で解繊・カード掛けし、ウェッブとした。このウェッ
ブの水分含量は35%であった。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて150kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
比較例1 実施例1における界面活性剤処理前のポリアクリル酸
ソーダ繊維(水分量4%)をそのままローラーカード機
で解繊・カード掛けしたところ、ロール落ちし、ウェッ
ブとならず、圧縮成形には至らなかった。
比較例2 実施例2で乾式紡糸により得られたポリアクリル酸ソ
ーダ繊維(水分量3%)をそのままローラーカード機で
解繊・カード掛けしたところ、ロール落ちし、ウェッブ
とならずそれ故圧縮もできなかった。
比較例3 レーヨン繊維をポリオキシエチレンラウリルエーテル
(エマルゲン108;花王(株)製)の1%エタノール溶液
中に浸漬し、乾燥繊維重量に対して100%付着させた
後、100℃で熱風乾燥した。その後、30℃/80%RHで13時
間加湿処理し、これをローラーカード機で解繊・カード
掛けし、ウェッブとした。このウェッブの水分含量は15
%であった。
このウェッブ9gを縦135mm×横160mm×高さ25mmの金型
内に入れ、LABO PRESS機にて200kg/cm2で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
比較例4 80%アクリル酸510gを苛性ソーダ560gで中和して得ら
れたアクリル酸ソーダ(中和度75%)とメチレンビスア
クリルアミド0.51g(1250ppm対アクリル酸)を、分散剤
としてエチルセルロース(ハーキュレス社製)5gの入っ
た1600mlのシクロヘキサン中で逆相懸濁重合して吸水性
樹脂を得た。
この吸水性樹脂30gと粉砕パルプ100gをジェット気流
粉砕機を用いて混合し、これを2のメタノールに分散
させた後、100メッシュの金網上に均一に注いで濾過
し、これを80℃、4時間熱風乾燥してウェッブを得た。
このウェッブ9gを135mm×160mm×25mmの金型内に仕込
み、LABO PRESS機にて100kg/cm2の圧力で圧縮し、135mm
×160mm×1mmの大きさの圧縮成形体を得た。
実施例1〜7及び比較例3〜4で得られたそれぞれの
圧縮成形体について、吸水量、荷重下吸水速度、濡れ性
(生理食塩水)及び拡散性を評価した。
その結果を表1に示した。
表1から、本発明により得られた高吸水性繊維圧縮成
形体が、他の比較例に比べ、吸水量、荷重下吸水速度、
濡れ性や拡散性に優れた吸収性能を示すことが明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は荷重下での吸水速度の測定に用いた装置の略示
図である。 1……生理食塩水 2……ガラスフィルター 3……圧縮成形体 4……ガラスシャーレ 5……重り

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカルボン酸又はその塩からなる高吸水
    性繊維にアニオン及び/又は非イオン界面活性剤を付着
    させた後、加湿処理を施して乾燥繊維重量当たり5〜80
    重量%の含水量とし、これをシート状に成形後、圧縮す
    ることを特徴とする高吸水性繊維圧縮成形体の製造法。
  2. 【請求項2】ポリカルボン酸又はその塩がポリアクリル
    酸又はその塩である請求項1記載の高吸水性繊維圧縮成
    形体の製造法。
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