JP2001078775A - マクロファージ機能調節剤 - Google Patents

マクロファージ機能調節剤

Info

Publication number
JP2001078775A
JP2001078775A JP26079399A JP26079399A JP2001078775A JP 2001078775 A JP2001078775 A JP 2001078775A JP 26079399 A JP26079399 A JP 26079399A JP 26079399 A JP26079399 A JP 26079399A JP 2001078775 A JP2001078775 A JP 2001078775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iba1
derivative
function
leu
activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26079399A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kosaka
新一 高坂
Yoshinori Imai
嘉紀 今井
Keiko Osawa
圭子 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IYAKUHIN FUKUSAYOU HIGAI KYUUS
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CT
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Iyakuhin Fukusayou Higai Kyuusai Kenkyu Shinko Chosa Kiko
Original Assignee
IYAKUHIN FUKUSAYOU HIGAI KYUUS
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER
KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CT
Mochida Pharmaceutical Co Ltd
Iyakuhin Fukusayou Higai Kyuusai Kenkyu Shinko Chosa Kiko
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IYAKUHIN FUKUSAYOU HIGAI KYUUS, KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CENTER, KOKURITSU SEISHIN SHINKEI CT, Mochida Pharmaceutical Co Ltd, Iyakuhin Fukusayou Higai Kyuusai Kenkyu Shinko Chosa Kiko filed Critical IYAKUHIN FUKUSAYOU HIGAI KYUUS
Priority to JP26079399A priority Critical patent/JP2001078775A/ja
Publication of JP2001078775A publication Critical patent/JP2001078775A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マクロファージの活性もしくは機能の亢進また
は低下に起因した疾患の予防・ 治療剤またはマクロファ
ージの機能抑制剤を提供しようとする。 【解決手段】新規な単球/マクロファージ系の細胞の機
能を抑制するIba1誘導体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単球/マクロファ
ージ系の細胞の活性または機能に起因する疾患の予防・
治療に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロファージ系の細胞は種々の疾患に
関連していると考えられている。例えば、慢性および急
性炎症、関節炎、敗血症、自己免疫疾患、移植片拒絶反
応、移植片対宿主疾患、感染、卒中、虚血症、成人呼吸
窮迫症候群、再狭窄、脳損傷、AIDS、骨疾患、癌、
アテローム性動脈硬化症ならびに神経変性疾患等の、機
能不全または疾患がある。
【0003】組織(および各細胞)が酸素および/ある
いはグルコース欠乏の場合、細胞、またはその細胞から
なる組織が損なわれる。その結果、炎症反応がその損傷
部位に生じる。この炎症反応において、炎症細胞(マク
ロファージ、好中球、他の白血球)の損傷部位への移行
が見られる。また、例えば、脳卒中あるいは心筋梗塞、
心臓発作の間、原因の如何を問わず、血管中の血液の供
給が阻害され減少する。その結果、酸素およびグルコー
スの欠乏が生じ、少なくともその部位が損傷される。こ
の損傷により、炎症応答がその損傷部位に生じ、炎症細
胞(マクロファージ、好中球、他の白血球)の損傷部位
への移行が生じる。その損傷(外傷)のため、プロスタ
グランジン合成が増大する。未熟児において酸素および
グルコースの欠乏が脳に生じた場合、同じシナリオ、つ
まり、乳児の脳の酸素欠乏により炎症応答(炎症細胞、
例えばマクロファージ、好中球、他の白血球の移行)が
生じる。
【0004】また、マクロファージは活性酸素を産生し
て周囲の組織を傷害する等、それ自身が炎症性細胞であ
ると同時に、サイトカイン/モノカイン等を産生・放出
して周囲の細胞に影響を及ぼし、例えば、それらの活性
化を通して局所炎症応答をおこす可能性がある。
【0005】一方、本発明者らは、ミクログリアを含む
単球/マクロファージ系の細胞に特異的に発現している
と考えられるポリペプチド性因子として、ラット、マウ
スおよびヒトのIba1(イオン化カルシウム結合性ア
ダプター分子1)(以下iba1またはIba1と記載
する)をコードするcDNAをクローニングした。ま
た、同一または関連する相同体として、バルーン血管形
成術の結果、ラット頚動脈においてディファレンシャル
に発現するRC−9cDNA(Autieri et al.,199
5)、ヒト相同体であるBART−1(バルーン血管形
成術応答転写物)、ラット(GenBank 受入番号U179
19)およびヒト(GenBank 受入番号U19713およ
びGenBank 受入番号U49392)AIF−1(All
ograftInflammatory Factor
−1、Utans ら、1995, 1996および Autieri、1996)
(WO95/17506 )等が同定された。Iba1/AIF−
1ファミリーがマクロファージ系の細胞の機能に何らか
の形で関与している可能性が示唆されているが、その詳
細は不明であり、マクロファージ系の細胞の機能に起因
する疾患等の治療への応用の可能性については明らかに
なっていない。
【0006】本発明者らは、ラット、マウスおよびヒト
のIba1(ionized calcium binding adaptor molecu
le1)をコードするcDNAをクローニングし、その発
現および作用を鋭意研究した。その結果、Iba1はミ
クログリアを含むマクロファージ系の細胞に特異的に発
現すること、およびマクロファージ系の細胞中でIba
1またはその誘導体を発現させることにより、マクロフ
ァージの機能を調節し得ることを見出し、本発明を完成
させた。これらのラット(GenBank 受入番号D8206
9)、マウス(受入番号D86382)およびヒト(受
入番号D86438)の配列はGenBank に委託されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なIba1誘導体、Iba1変異体、もしくは類似体お
よび機能性断片ならびにそれらをコードするポリヌクレ
オチドを提供することにある。また本発明は、単球/マ
クロファージ系の細胞の機能に関連または起因する疾
患、特に、マクロファージ系の細胞の機能の亢進または
低下に関連または起因した疾患、組織もしくは臓器の機
能障害または病態の予防、改善または治療のための医
薬、組成物および方法、ならびに単球/マクロファージ
系の細胞の機能調節剤を提供する。具体的には、本発明
は、Iba1のアゴニストまたはアンタゴニスト、特に
Iba1またはIba1誘導体の活性を応用した、前記
疾患等の予防・治療剤または単球/マクロファージ系の
細胞の機能調節剤、抑制剤または賦活剤を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、具体的には、
以下である。 1.マクロファージの機能を抑制するIba1誘導体。 2.Iba1の機能、活性または作用の内、少なくとも
一部が低下または欠失した、Iba1誘導体。 3.Iba1の機能、活性または作用の内、少なくとも
一部が保持された、上記2に記載のIba1誘導体。 4.低下または欠失した機能、活性または作用がCa結
合能である、Iba1誘導体。 5.保持された機能、活性または作用がCa結合能以外
のものである、上記3に記載のIba1誘導体。 6.配列番号2(マクロファージ型ヒトIba1)に記
載のアミノ酸配列において1以上のアミノ酸変異を有す
る、上記1〜5のいずれかに記載のIba1誘導体。 7.EFハンド領域(EF1またはEF2)に変異を有
する、上記1〜6のいずれかに記載のIba1誘導体。 8.N末端および/またはC末端に変異を有する、上記
1〜6のいずれかに記載のIba1誘導体。 9.EF1配列を2個有する、またはEF2配列を2個
有する、Iba1誘導体。 10.配列番号4、6、8、10、12、14または1
6に記載のアミノ酸配列を有するIba1誘導体または
そのヒト相同体。 11.上記1〜10のいずれかに記載のIba1誘導体
をコードするポリヌクレオチド。 12.上記11のポリヌクレオチドまたはその相補鎖に
ハイブリダイズするポリヌクレオチド。 13.(a)Iba1誘導体 (b)Iba1活性に対する、治療上有効量のアンタゴ
ニスト (c)前記(a)のポリペプチドをコードするヌクレオ
チド配列もしくはinvivoにて該ポリペプチド活性
を生じさせる形態で該ヌクレオチド配列に相補的なヌク
レオチド配列を有してなるポリヌクレオチド、および (d)iba1遺伝子の発現を抑制する物質 からなる群から選択される少なくとも一つを有効成分と
して含有する、マクロファージの活性もしくは機能の亢
進に起因した疾患の予防・治療剤、またはマクロファー
ジ系の細胞の機能抑制剤。 14.(a)Iba1またはIba1誘導体 (b)Iba1活性に対する、治療上有効量のアゴニス
ト (c)前記(a)のポリペプチドをコードするヌクレオ
チド配列もしくはinvivoにて該ポリペプチド活性
を生じさせる形態で該ヌクレオチド配列に相補的なヌク
レオチド配列を有してなるポリヌクレオチド、および (d)iba1遺伝子の発現を促進する物質 からなる群から選択される少なくとも一つを有効成分と
して含有する、マクロファージの活性もしくは機能の低
下に起因した疾患の予防・治療剤またはマクロファージ
系細胞の機能賦活剤。
【0009】ここで、マクロファージの活性もしくは機
能の亢進に起因した疾患としては、アテローム性動脈硬
化症、CHF、虚血性疾患、再狭窄、高血圧、線維性血
管障害(糖尿病、SLE、AS)、神経変性疾患(例え
ば、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン
病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症等)、脳損
傷、脳血管事象(例えば、卒中、発作、神経傷害および
中枢神経系内部での再生)、造血障害、成人呼吸窮迫症
候群(ARDS)、癌(特に白血病)、自己免疫疾患、
感染(例えば、HIV感染およびAIDS)、線維増殖
障害(例えば、乾癬)、慢性および急性の炎症疾患(例
えば、関節リウマチ、クローン病、炎症性腸症候群)、
糸球体疾患、敗血症、移植片拒絶反応、移植片対宿主疾
患、骨疾患、ならびに変形性線維増殖/炎症応答によっ
て特徴づけられる心臓血管および心臓血管以外の血管の
病態、酸素および/あるいはグルコース欠乏組織などの
病気により損傷された部位への白血球の浸潤により特徴
づけられる疾患(例えば、脳卒中および心筋梗塞)が挙
げられ、マクロファージの活性もしくは機能の低下に起
因した疾患としては、免疫不全、感染症、癌等が挙げら
れる。
【0010】単球とは単核球ともいい、 食細胞で定型的
な組織マクロファージへと分化する。マクロファージ系
の細胞にはマクロファージの他、クッパー細胞、ランゲ
ルハンス細胞、ミクログリア細胞等も含まれる。また、
単球/マクロファージ系の細胞の機能を抑制または賦活
化する作用は実施例に記載されている方法等により確認
することができる。具体的には、単球/マクロファージ
系の細胞の貪食能、走化性(遊走能)、ラフリング、サ
イトカイン(モノカイン、例えばTNF−α)産生能、
活性酸素産性能、カーボンクリアランス能等である。
【0011】上記の13.(b)配列番号2のポリペプ
チド(Iba1)活性に対するアンタゴニストは、例え
ば、Iba1に結合してその活性を抑制する低分子化合
物、Iba1とそのリガンドとの相互作用を阻害してそ
の活性を抑制する低分子化合物、またはIba1に対す
る抗体などが挙げられる。
【0012】上記の13.(d)配列番号2のポリペプ
チド(Iba1)遺伝子の発現を抑制する物質として
は、例えば、iba1遺伝子もしくはmRNAに対する
アンチセンス化合物またはリボザイムが挙げられ、これ
らはiba1遺伝子またはmRNA、好ましくは配列番
号1のヌクレオチド配列を基に公知の方法により作製す
ることができる。
【0013】「Iba1」は、iba1遺伝子の産物で
あり、ヒトにおいては、好ましくは配列番号2に示され
たアミノ酸配列またはそれの対立遺伝子変異体を含有し
てなるポリペプチドをいう。「Iba1機能、活性また
は作用」は、類似活性または改良活性、または望ましく
ない副作用の減少したこれらの活性を包含する、該Ib
a1の代謝的または生理学的機能をいう。例えば、Ca
結合能、単球/マクロファージ系の細胞の機能、活性ま
たは作用、特に、生物学的作用、例えば、貪食能、走化
性(遊走能)、ラフリング、サイトカイン(モノカイ
ン、例えばTNF−α)産生能、活性酸素産性能、カー
ボンクリアランス能等に対する調節(抑制もしくは促
進)作用である。Iba1はEFハンドモチーフを2個
有する、カルシウム結合蛋白質と考えられ、EFハンドモ
チーフのアミノ酸の位置は、アミノ酸番号50-77 (EF
1)およびアミノ酸番号85-113(EF2)で、その内、
カルシウム結合配列は、アミノ酸番号58-69 (EF1)
およびアミノ酸番号94-105(EF2)である。
【0014】「iba1遺伝子」は、Iba1をコード
するゲノム遺伝子、cDNAまたはmRNAを含み、ヒ
トにおいては好ましくは配列番号1に示されたヌクレオ
チド配列、またはその対立遺伝子変異体および/または
それらの相補物を含有してなるポリヌクレオチドをい
う。
【0015】「ポリヌクレオチド」は、一般に、ポリリ
ボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドの
いずれをもいい、それらは非修飾RNAまたはDNA、
あるいは修飾RNAまたはDNAであってもよい。「ポ
リヌクレオチド」は、単鎖および二重鎖DNA、単鎖お
よび二重鎖領域の混合物であるDNA、単鎖および二重
鎖RNA、単鎖および二重鎖領域の混合物であるRN
A、および単鎖またはより典型的には二重鎖、または単
鎖および二重鎖領域の混合物であってもよいDNAおよ
びRNAを含有してなるハイブリッド分子を包含する
が、これに限定されない。加えて、「ポリヌクレオチ
ド」は、RNAまたはDNA、あるいはRNAおよびD
NAの両方からなる三重鎖領域をも包含する。ポリヌク
レオチドなる用語はまた、一つまたはそれ以上の修飾さ
れた塩基を含有するDNAまたはRNA、および安定性
または他の理由で修飾された骨格を有するDNAまたは
RNAも包含する。例えば、「修飾」された塩基は、ト
リチル化された塩基およびイノシンなどの異常な塩基を
包含する。種々の修飾がDNAおよびRNAに可能であ
り、「ポリヌクレオチド」は、自然界に典型的に見いだ
されるようなポリヌクレオチドの化学的、酵素的または
代謝的に修飾された形態、ならびにウイルスおよび細胞
に特徴的なDNAおよびRNAの化学形態をも包含す
る。さらに「ポリヌクレオチド」は、しばしばオリゴヌ
クレオチドと称される比較的短いポリヌクレオチドも包
含する。その最小構成単位は特に限定されないが、通常
10塩基以上、好ましくは15以上、より好ましくは2
0以上、さらに好ましくは25以上の連続したヌクレオ
チドからなるか、またはそれを含有する。
【0016】「ポリペプチド」は、ペプチド結合または
修飾ペプチド結合、即ちペプチドアイソスターで互いに
結合した2つまたはそれ以上のアミノ酸を含有してなる
いずれのペプチドまたはタンパク質をもいう。「ポリペ
プチド」は、通常、ペプチド、オリゴペプチドまたはオ
リゴマーと称される短い鎖、および一般にタンパク質と
称される長い鎖の両方をいう。ポリペプチドは、遺伝子
コードされている20個のアミノ酸以外のアミノ酸を含
有してもよい。「ポリペプチド」は、翻訳後プロセッシ
ングのごとき自然の工程、または当該分野においてよく
知られている化学修飾技法のいずれかによって修飾され
たアミノ酸配列を有する。修飾は、ペプチド骨格、アミ
ノ酸側鎖、およびアミノまたはカルボキシル末端を包含
し、修飾部位は必ずしも限定されないが修飾の種類によ
って好ましい部位がある。同じ型の修飾が、所定のポリ
ペプチド中、いくつかの部位で、同じまたは異なる程度
にて存在してもよいし、所定のペプチドは多くの型の修
飾を有していてもよい。ポリペプチドは、ユビキチン化
の結果として分枝してもよく、分枝と共にまたは分枝な
しで環状であってもよい。環状、分枝化および分枝化環
状ポリペプチドは、翻訳後の自然工程の結果、得られる
ものであってもよく、または合成法によって作られても
よい。修飾は、アセチル化、アシル化、ADP−リボシ
ル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有
結合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結
合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスホチジルイ
ノシトールの共有結合、交差結合、環化、ジスルフィド
結合形成、脱メチル化、共有交差結合の形成、シスチン
の形成、ピログルタメートの形成、ホルミル化、ガンマ
ーカルボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形成、ヒ
ドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリストイル化、
酸化、蛋白分解的プロセッシング、リン酸化、プレニル
化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニル化な
どの転移RNA媒介の蛋白質へのアミノ酸付加、および
ユビキチン化を包含する。例えば、PROTEINS−STRUCTUR
E AND MOLECULAR PROPERTIES, 第2版,T.E. Creighto
n,W.H. Freeman and Company,New York,1993およびW
old, F.,POSTTRANSLATIONAL COVALENT MODIFICATION O
F PROTEINS ,Posttranslational Protein Modificatio
ns :Perspectives and Prospects, pgs.1-12,B.C.Joh
nson 編,Academic Press,NewYork ,1983;Seifter
ら, “Analysis for protein modifications and nonpr
otein cofactors ”,Meth Enzymol (1990)182 :626-
646 、およびRattanら,“Protein Synthesis :Posttra
nslational Modifications and Aging ”,AnnNY Acad
Sci (1992)663 :48-62 を参照のこと。本明細書はこれ
らの文献の記載を引用し、本明細書の内容とする。
【0017】ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの天
然に存在しない誘導体、変異体、類似体または機能性断
片は、変異誘発法または直接合成によって作られてもよ
い。
【0018】Iba1誘導体の例としては、Iba1ポ
リペプチドのアミノ酸配列、特に配列番号2のアミノ酸
配列と全長にわたって少なくとも80%の同一性を有す
るものが挙げられる。具体的には、配列番号4、6、
8、10、12、14または16のアミノ酸配列からな
るポリペプチドもしくは配列番号4、6、8、10、1
2、14または16の何れかのアミノ酸配列を含んでな
るポリペプチドがある。また、配列番号4、6、8、1
0、12、14または16のアミノ酸配列と全長にわた
って少なくとも80%の同一性を有するものも含まれ
る。同一性の観点からは、いずれかのアミノ酸配列に対
して好ましくは90%以上同一、より好ましくは95%
以上、特に好ましくは97−99%以上の同一性を有す
るアミノ酸配列を含んでなるポリペプチドを包含する。
また、配列番号2、4、6、8、10、12、14また
は16のアミノ酸配列において1以上、100以内、好
ましくは50、より好ましくは30、更に好ましくは1
0、特に数個以内のアミノ酸がいずれかの組み合わせ
で、置換、欠失、挿入または付加されている変異体もI
ba1誘導体の好適な例である。これらは、Iba1ポ
リペプチドの1以上の部分からなるフラグメントであっ
てもよいし、それを含有するポリペプチドであってもよ
い。具体的には、N末端欠失変異体としては、Iba1
のN末端領域、例えばアミノ酸番号1−29に欠失を有
するもの、例えば、ヒトを含むIba1(30−14
7)、好ましくは配列番号8のアミノ酸配列を含有する
もしくは該配列からなるポリペプチドもしくはそれらの
ヒト相同体が、C末端欠失変異体としては、Iba1の
C末端領域、例えばアミノ酸番号116−147に欠失
を有するもの、例えば、ヒトを含むIba1(1−11
5)およびIba1(1−120)、好ましくは配列番
号6または16のアミノ酸配列を含有するもしくは該配
列からなるポリペプチドもしくはそれらのヒト相同体が
挙げられる。また、カルシウム結合能が変化、低下もし
くは欠如した変異体としては、何れかのEFハンドモチ
ーフ、好ましくはアミノ酸番号50−77、特にアミノ
酸番号58−69内に1以上、好ましくは数個以上のア
ミノ酸残基の変異を有するもの、例えば、該アミノ酸領
域の全てを欠失もしくは置換したもの、ヒトを含むIb
a1(EF2EF2)、好ましくは配列番号12のアミ
ノ酸配列を含有するもしくは該配列からなるポリペプチ
ドもしくはそれらのヒト相同体が挙げられる。一方、カ
ルシウム結合能を保持した変異体としては、アミノ酸番
号58−69、好ましくはアミノ酸番号50−77のア
ミノ酸配列を少なくとも含有するもの、例えば、ヒトを
含むIba1(EF1EF1)、好ましくは配列番号1
2のアミノ酸配列を含有するもしくは該配列からなるポ
リペプチドもしくはそれらのヒト相同体が挙げられる。
以上のIba1誘導体は、好ましくは、Iba1の少な
くとも一つの機能、活性または作用を示す。
【0019】Iba1ポリペプチドは「成熟」タンパク
質の形態であるか、または融合タンパク質のようなより
大きなタンパク質の一部であってもよい。分泌またはリ
ーダー配列、プロ配列、多ヒスチジン残基のような精製
を助成する配列、または組換え体産生の間の安定性のた
めの付加的配列を有する付加的アミノ酸配列を含むこと
が有利な場合がある。
【0020】Iba1またはIba1誘導体ポリペプチ
ドは、いずれか適当な方法で製造できる。かかるポリペ
プチドは、単離された天然に存在するポリペプチド、組
換えで製造されたポリペプチド、合成されたポリペプチ
ド、またはこれらの方法の組み合わせで製造されたポリ
ペプチドを包含する。かかるポリペプチドを合成する方
法は当該分野において周知である。
【0021】Iba1誘導体ポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチドの例は、iba1遺伝子、特に配列番
号1を有するポリヌクレオチドと全長にわたって少なく
とも80%同一であるポリヌクレオチドを包含する。具
体的には、配列番号4、6、8、10、12、14また
は16の何れかのポリペプチドをコードするヌクレオチ
ド配列、好ましくは配列番号3、5、7、9、11、1
3または15に示されたヌクレオチド配列を有してなる
ポリヌクレオチドがある。また、配列番号4、6、8、
10、12、14または16の何れかのポリペプチドを
コードするヌクレオチド配列、特に配列番号3、5、
7、9、11、13または15に示されたヌクレオチド
配列と全長にわたって少なくとも80%の同一性を有す
るヌクレオチド配列を有してなるポリヌクレオチドも包
含する。この点において、好ましくは90%以上同一、
より好ましくは95%以上、さらに好ましくは97%以
上、特に98−99%以上同一のポリヌクレオチドが好
ましい。
【0022】Iba1をコードするポリヌクレオチド
は、公知の方法を用い、ヒト、マウスまたはラット由来
のcDNAライブラリーから標準的クローニングおよび
スクリーニングを使用して得ることができる。本発明の
ポリヌクレオチドは、ゲノムDNAライブラリーのごと
き天然源から得ることもでき、または周知かつ商業上利
用できる技術を使用して合成することもできる。
【0023】さらに本発明は、前記した配列のポリヌク
レオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチド、特に
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌ
クレオチドまたはヌクレオチドに関する。ハイブリダイ
ゼーションの条件は、例えばサムブルック等編[モレキ
ュラークローニング,ア ラボラトリーマニュアル第2
版]コールドスプリングハーバーラボラトリー(198
9)等に従うことができる。「ストリンジェントな条件
下」は、ハイブリダイゼーションが、配列間に70%以
上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以
上、さらに好ましくは95%、特に好ましくは97%以
上の同一性が存在する場合に起こることを意味する。
【0024】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、本発明のポリヌクレオチドまたはポリヌ
クレオチド類を含んでなるベクターおよび本発明のベク
ターで遺伝子操作される宿主細胞に、および組換え技術
による本発明のポリペプチドの産生に関する。さらに無
細胞翻訳系を用い、本発明のDNA構築物由来のRNA
を使用してかかるタンパク質を製造することができる。
これらを用いて、iba1誘導体は公知の方法で遺伝子
工学的に製造することができる。
【0025】本発明のポリペプチド等は、硫酸アンモニ
ウムまたはエタノール沈澱、酸抽出、アニオンまたはカ
チオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロ
マトグラフィー、疎水相互作用クロマトグラフィー、ア
フィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタ
イトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフ
ィーを包含する、周知方法によって組換え細胞培養物か
ら回収および精製できる。最も好ましくは、高速液体ク
ロマトグラフィーが精製に使用される。ポリペプチドが
単離および/または精製の間に変性する場合、タンパク
質を再生する周知方法を用いて、再び活性な立体配座と
することができる。
【0026】予防および治療方法 本発明は、Iba1ポリペプチド活性量の過剰または不
足に関係付けられる、アテローム性動脈硬化症、CH
F、再狭窄、高血圧、線維性血管障害(糖尿病、SL
E、AS)、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー
病、ハンチントン病、パーキンソン病、脊髄小脳変性
症、筋萎縮性側索硬化症等)、脳血管事象(例えば、発
作、神経傷害および中枢神経系内部での再生)、造血障
害、ARDS、癌(特に白血病)、自己免疫疾患、感染
(例えば、HIV感染およびAIDS)、線維増殖障害
(例えば、乾癬)、炎症疾患(例えば、関節リウマチ、
クローン病、炎症性腸症候群)、糸球体疾患、ならびに
変形性線維増殖/炎症応答によって特徴づけられる心臓
血管および心臓血管以外の両方の病態などの異常な状態
の治療方法を提供する。
【0027】Iba1の活性が過剰である場合、数種の
解決法が利用可能である。一の解決法は、前記した阻害
剤化合物(アンタゴニスト)を医薬上許容される担体と
一緒に、Iba1とリガンドまたは基質などの結合を遮
断することによって、またはIba1のシグナルを阻害
することによって、Iba1の機能を阻害するのに有効
な量にて対象に投与し、それによって異常な状態を緩和
することからなる。もう一つ別の解決法としては、リガ
ンドもしくは基質等への結合能を有する、および/また
は内在性Iba1との競合し得るようなIba1誘導体
を投与してもよい。かかる競合物の典型例は、Iba1
ポリペプチドのフラグメント、例えば、配列番号4、
6、8、10、12、14もしくは16、またはこれら
の配列のヒト相同体のアミノ酸配列からなるポリペプチ
ドを含んでなる。
【0028】さらにもう一つ別の解決法において、内在
性Iba1ポリペプチドをコードする遺伝子の発現は、
発現遮断法を用いて阻害することができる。このような
既知の方法は、内部で産生されるか、または別に投与さ
れるかのいずれかの、アンチセンス配列の使用を包含す
る。例えば、O’Connor、J Neurochem (1991)56:56
0 、Oligodeoxynucleotides as Antisense Inhibitors
of GeneExpression 、CRC Press, Boca Raton, FL (19
88) を参照のこと。別法として、遺伝子と三重螺旋を形
成するオリゴヌクレオチドを付加することができる。例
えば、Lee ら、Nucleic Acids Res (1979) 6:3073;Co
oneyら、Science (1988) 241:456 ;Dervanら、Scienc
e (1991) 251:1360を参照のこと。これらオリゴマーは
そのままでまたは適当なキャリアと混合して投与するこ
とができ、または関連するオリゴマーをin vivo
で発現させることができる。本明細書は、 これらの文献
の記載を引用し、本明細書の内容とする。
【0029】Iba1の発現不足および活性不足に関係
付けられる異常状態を治療する場合にも、いくつかの解
決法が利用可能である。一つの解決法は、対象に、治療
上有効量のIba1ポリペプチドを活性化する化合物、
即ち、前記したアゴニストを、医薬上許容される担体と
組み合わせて投与し、それによって異常な状態を緩和す
ることからなる。別法として、遺伝子療法を用い、対象
の関連細胞によりIba1を内在的に産生させてもよ
い。例えば、本発明のポリヌクレオチドを、前記のごと
く、複製欠失レトロウイルスベクターにおいて発現する
ように操作してもよい。ついで、レトロウイルス発現構
築物を単離し、本発明のポリペプチドをコードするRN
Aを含有するレトロウイルスプラスミドベクターで形質
導入されたパッケージング細胞に導入すると、そのパッ
ケージング細胞が目的の遺伝子を含有する感染性のウイ
ルス粒子を産生する。これらの産生細胞は、細胞をin
vivoにて操作するために、およびそのポリペプチ
ドをin vivoにて発現するために、対象に投与さ
れてもよい。遺伝子療法の概説としては、Chapter20,G
ene Therapy and other Molecular Genetic-based Ther
apeutic Approaches(およびその中に列挙された参考文
献)in Human Molecular Genetics 、T Strachanおよび
A P Read、BIOS Scientific Publishers Ltd(1996)を
参照のこと。本明細書はこれらの文献の記載を引用し、
本明細書の内容とする。別の解決法は、治療有効量のI
ba1またはIba1誘導体ポリペプチドを適当な医薬
担体と組み合わせて投与することである。
【0030】処方および投与 可溶形のIba1ポリペプチドなどのペプチド、および
アゴニストおよびアンタゴニストペプチドまたは小分子
を、適当な医薬担体と組み合わせて処方してもよい。か
かる処方は、治療上有効量のポリペプチドまたは化合物
と、医薬上許容される担体または賦形剤を含有してな
る。かかる担体は、セイライン、緩衝セイライン、デキ
ストロース、水、グリセロール、エタノールおよびその
組み合わせを包含するが、これに限定されない。処方は
投与方法に適するように行われ、当該分野における技術
の範囲内である。本発明は、さらには、本発明の前記し
た組成物の一またはそれ以上の成分を充填した、一また
はそれ以上のコンテナを有してなる医薬用パックまたは
キットに関する。
【0031】本発明のポリペプチドおよび他の化合物
を、単独で、または、治療用化合物などの他の化合物と
組み合わせて用いてもよい。医薬組成物の全身性投与の
好ましい形態は、注射、典型的には静脈注射を包含す
る。皮下、筋肉内または腹腔内などの他の注射経路も用
いることができる。全身性投与に関する別法は、胆汁酸
塩またはフシジン酸または他のデタージェントなどの浸
透剤を用いる経粘膜および経皮投与を包含する。加え
て、腸溶処方またはカプセル封入処方にて適宜処方され
る場合、経口投与も可能であろう。これらの化合物の投
与は、軟膏、ペースト、ゲルなどの形態で、局所的およ
び/または局部的であってもよい。
【0032】必要とする投与量の範囲は、ペプチドの選
択、投与経路、処方の性質、対象の病状の性質、および
主治医の判断に依存する。しかしながら、適当な投与量
は、対象1kg当たり0. 1−100μgの範囲であ
る。しかしながら、必要な投与量の大きな変化は、種々
の市販の化合物および種々の投与経路の異なる効率とい
う観点において予想されるべきである。例えば、経口投
与は静脈注射による投与よりもより多くの投与量を必要
とすることが予想される。これらの投与量レベルにおけ
る変化は、当該分野において十分に理解されている、最
適化のための標準的経験的慣用手段を用いて調整でき
る。
【0033】治療において用いられるポリペプチドを、
前記した、しばしば「遺伝子療法」と称される治療方式
で、対象において内在的に産生させることもできる。す
なわち、例えば、ex vivoでポリペプチドをコー
ドするために、例えば、レトロウイルスプラスミドベク
ターを使用して、対象由来の細胞を本発明のDNAまた
はRNAなどのポリヌクレオチドで操作してもよい。つ
いで、その細胞を対象に導入する。
【0034】
【実施例】以下の実施例は、別に詳細に記載されている
ものを除いて、当業者に周知かつ慣用的である標準的技
法を用いて実施される。例えば、Current protocols in
Molecular Biology, Ausubei et al. ed., supplement
46, (1999), John Wiley& Sons, Inc. U.S.A. を参考
とした。以下の実施例は、本発明を説明するものであっ
て、これを制限するものではない。なお、本明細書中で
は、野生型のIba1は、Iba1(WT)と、また、
Iba1誘導体の内、欠失誘導体もしくは部分断片につ
いては残存するアミノ酸配列の番号で、例えば、アミノ
酸番号1−29までのアミノ酸を欠失したアミノ酸番号
30−147までからなる変異体はIba1(30−1
47)と、表記することがある。また、1番目のEFハ
ンドモチーフ内のカルシウム結合配列(アミノ酸番号5
8−69)を2番目のEFハンドモチーフ内のカルシウ
ム結合配列(アミノ酸番号94−105)で置換した変
異体をIba1(EF2EF2)と、逆に、2番目のE
Fハンドモチーフ内のカルシウム結合配列(アミノ酸番
号94−105)を1番目のEFハンドモチーフ内のカ
ルシウム結合配列(アミノ酸番号58−69)で置換し
た変異体をIba1(EF1EF1)と表記することが
ある。
【0035】実施例1:ラット、マウスおよびヒトib
a1cDNAのクローニング ラット、マウスおよびヒトiba1cDNAは、既報に
従い、以下のようにクローニングした(Y. Imai ら, Bi
ochem. Biophys. Res. Commun., 224:855-862,1996 な
らびに、U. Utansら(Transplantation, 61:1387-1392,
1996 )およびM. V. Autieri (Biochem. Biophys. Re
s. Commun., 228:29-37, 1996 ))。
【0036】J774A.1 (ATCC TIB-67) および THP-1(ATC
C TIB-202)は、RPMI1640 (Gibco 社) / 10%ウシ胎仔血
清で培養した。両細胞よりRNA をセシウム超遠心法によ
り調製した。それぞれのRNA 5 micro-g を鋳型に 20 mi
cro-l の反応溶液, 50 mM Tris-HCl, pH8.2, 6 mM MgCl
2, 40 mM KCl, 1 mM dithiothreitol, 1 mM dATP, 1mM
dCTP, 1 mM dGTP, 1 mM TTP, 10 units RNase inhibito
r (Toyobo社), 0.5 micro-g oligo dT primer, AMV rev
erse transcriptase (Life Science 社), で42度1時
間、さらに52度30分間、逆転写反応を、行いcDNAを合成
した。全反応量の1/100 を鋳型にExpand HiFi PCR syst
emキット(Roche社) を用い、PCR 増幅を行った。プライ
マーの配列は: 5'-GAGGAGCCATGAGCCAAAGC-3' (Mouse forward) 5'-GTTTGACTCTGGCTCACAAC-3' (Mouse reverse) 5'-TCCCCACCTCTACCAGCATC-3' (Human forward) 5'-GAAGCCCCTTCAATCCCATC-3' (Human reverse) である。これらの配列はマウスゲノム配列(未発表)、
ヒトゲノム配列(Iris et al., (1993) Nature Genetic
s 3: 137-145, GenBank Accession No.Z15025 )を参考
に合成した。反応条件は前記キット(Roche社)の
指示に従った。反応後増幅したDNA 断片はベクターpGEM
-3Zf(+) (Promega社) のHincIIサイトにサブクローニン
グした。
【0037】実施例2:Iba1およびIba1変異体
発現ベクターの構築 実施例1で記載したマウスiba1cDNAの配列を基
に以下のように作製した。 (1)マウスiba1 cDNA をpGEM-3Zf(+) 由来のSphIでサ
イトで切断、T4 DNAポリメラーゼで末端平滑化し、さら
に、pGEM-3Zf(+) 由来のXbaIサイトで再切断後切り出
し、テトラサイクリン制御発現ベクターpTet-Splice (G
ibco社) のEcoRV, SpeI サイトに結合し、pTet-iba1 を
作成した。各種の変異体作製は既報(Imai et al., (19
91) Nucleic Acids Reserch 19: 2785-2785 )に従って
以下のように行った。これらの内、N末端欠失変異体の
N末端にはメチオニン残基が付加してある。またC末端
欠失体をコードするDNAの3’末端には終止コドンが
付加されるように設計した。 (2)Iba1(30−147) アミノ酸番号2−29を欠失させるため、マウスiba1 c
DNA を有するpGEM-3Zf(+) を鋳型として、5'-CAATTCCTC
GATGATCCC-3'(フォワードプライマー)および5'-CATGG
CTCCTCGACCTGCAG-3'(リバースプライマー)のPCRプ
ライマーを使用してPCRを行った。反応条件は前記キ
ットの指示に従った。本法においては、PCRプライマ
ーは通常とは逆方向に設計されているため、cDNAは
クローニングベクターpGEM-3Zf(+) を含む形で増幅され
る。そこで、反応後増幅したDNA断片のセルフライゲ
ーションを行うことにより、Iba1変異体cDNAを
含有するベクターを作製した。 (3)Iba1(30−120) 上記(2) と同様に実施した。ただし、アミノ酸番号1
21−147ならびにアミノ酸番号2−29の欠失のた
め、5'-CATTCTCAAGATGGCAGATC-3'(フォワードプライマ
ー)および5'-TGAGGAGCTTCTGATGACAG-3'(リバースプラ
イマー)、ならびに、5'-CAATTCCTCGATGATCCC-3'(フォ
ワードプライマー)および5'-CATGGCTCCTCGACCTGCAG-3'
(リバースプライマー)のPCRプライマーを使用して
2段階のPCR反応を行った。 (4)Iba1(EF2EF2) 上記(2) と同様にして実施した。ただし、5'-CTCCTCG
GAGCCACTGGAAAACTCCATGTACTTCAC-3'(フォワードプライ
マー)および5'-ACGTTCAGCTACTCTGACTTGAAGCGAATGCTGGA
G-3'(リバースプライマー)のPCRプライマーを使用
してPCR反応を行い、アミノ酸番号58−69をアミ
ノ酸番号94−105で置換した変異体cDNA含有ベ
クターを作製した。 (5)Iba1(EF1EF1) 上記(2) と同様にして実施した。ただし、5'-TCCATTT
CCATTCAGATCCACCTCTCTAATTAATCTC-3' (フォワードプラ
イマー)および5'-GATATCGATATTATGTCCTTTCTCAGAATGATG
CTGG-3' (リバースプライマー)のPCRプライマーを
使用してPCR反応を行い、アミノ酸番号94−105
をアミノ酸番号58−69で置換した変異体cDNA含
有ベクターを作製した。 (6)Iba1(1−120) 上記(2) と同様に実施した。ただし、アミノ酸番号1
21−147の欠失のため、5'-CATTCTCAAGATGGCAGATC-
3'(フォワードプライマー)および5'-TGAGGAGCTTCTGAT
GACAG-3'(リバースプライマー)のPCRプライマーを
使用してPCR反応を行った。 (7)緑色蛍光蛋白質(GFP)との融合蛋白質発現ベ
クター マウスiba1 cDNA および上記(2)から(6)で作製し
た変異マウスiba1 cDNA をpGEM-3Zf(+) 由来のPstI, Ba
mHI サイトで切り出し、pEGFP-C1 (Clontech社) のPst
I, BamHI サイトに結合した(pEGFP-iba1 およびpEGFP-I
ba1変異体) 。これらの融合蛋白質はベクターpEGFP-C1
由来の配列で結合してある。また、pGEM-3Zf(+) のPstI
サイト以降の配列とcDNAの5'側のノンコーディング領域
の配列も含む。塩基配列は、5'-TCC GGA CTC AGA TCT C
GA GCT CAA GCT TCG AAT TCT GCA GGT CGA GGA GCC-3'
であり、5'-TCC GGA CTC AGA TCT CGA GCT CAA GCT TCG
AATTCT GCA GまでがpEGFP-C1由来、GT CがpGEM-3Zf(+)
由来、GA GGA GCCがcDNAの5'側のノンコーディング領
域由来である。コードされるアミノ酸は、SGLRSRAQASNS
AGRGA となる。野生型(天然型)のIba1(Iba1
(WT)と表記)および作製したIba1誘導体の模式
図を図1に示した。 (8)Iba1(1−115) Iba1(1-115) は上記の変異体とは異なった方法で作成し
た。アミノ酸114-115に相当する位置のcDNA配列はAGATC
Tであり、この配列は制限酵素BglII で切断される。そ
こで、iba1cDNAとpGEM-3Zf(+) を結合したベクター
を、BglII とBamHI で切断し、そのまま結合した。この
変異cDNAを3'側はEcoRI で切断した後、T4 DNA polymer
ase で平滑化し、また、5'側は他のものと同じくPstIで
切断し、pEGFP-C1のBamHI 切断・平滑化末端およびPstI
切断端とそれぞれ結合した。このため、もとのBglII 認
識配列以降のヌクレオチド配列が、5'-AGA TCC CCG GGT
ACC GAG CTC GAA TTG ATC CAC CGG ATC TAG-3' となっ
た。そのため、pGEM-3Zf(+) 、pEGFP-C1の配列由来の余
分のアミノ酸PGTELELIHRI の11残基がC末端に付加され
ている。 (9)さらに、上記(7)で作製したpEGFP-iba1等およ
び上記(8)で作製したpEGFP-iba1(1−115)をNh
eI, MluIで切断し、EGFP-iba1 断片を調製、これをT4 D
NAポリメラーゼで末端平滑化後、下記のBstXI アダプタ
ーDNA を結合し、pEF-BOS (Mizushima and Nagata (199
0) Nucleic Acids Research 18: 5322-5322 )のBstXI
サイトに結合して、EFプロモーターを有する発現ベク
ター(pEF-EGFP-iba1等) を作製した。これらの発現ベク
ターを細胞にトランスフェクトして発現させると、GF
Pとの融合蛋白質の局在性を蛍光顕微鏡下で確認するこ
とが可能である。 5'-GCGGCCGCACCACA-3' 3'-CGCCGGCGTG-5' (10)GST−Iba1融合蛋白質 同様の手法にて、GST Gene Fusion Expression System
およびpGEXベクター(アマシャム ファルマシア バイ
オテク社)を用いて、glutathione-S-transferase (G
ST)との融合タンパク質GST-Iba1(12-84) (EF1 領域
を含む)およびGST-Iba1(84-147)(EF2 領域を含む)の
発現ベクターを作製し、発現させた。これらの融合タン
パク質のカルシウム結合能をMaruyama等(Maruyama at
al., J.Biochem. 95: 511-519 (1984) )に従って調べ
たところ、GST-Iba1(12-84) (EF1 領域を含む)がカル
シウム結合能を持つこと、GST-Iba1(84-147)(EF2 領域
を含む)がカルシウム結合能を持たないことを確認し
た。
【0038】実施例3:Iba1のin vitroに
おけるマクロファージの機能に及ぼす影響 以下のように、抗Iba1抗体を作製した。ヒト、マウ
スおよびラットで完全に保存されているC末端アミノ酸
配列である、PTGPPAKKAISELPのN末端に
システインを付加したオリゴペプチドを合成し、N末端
のシステインを介してヘモシアニンと結合させ、これを
免疫原としてウサギに投与してポリクローナル抗体を作
製した(BBRC224巻、855−862頁、199
6年)。抗体は抗原ペプチドのアフィニティクロマトグ
ラフィーを用いて精製した。この抗Iba1抗体をマイ
クロインジェクション法により注入するか、または、実
施例2で作製した発現ベクターをキャリアー存在下また
は非存在下で、マウスマクロファージ細胞株MG5(I
ba1発現細胞)またはSwiss3T3細胞(Iba
1非発現細胞)にリン酸カルシウム法もしくはリポフェ
クチン法またはマイクロインジェクション法によりトラ
ンスフェクトして、1)貪食能、2)ラフリング、3)
走化性等の機能に及ぼす影響を以下のように検討した。
【0039】(1)貪食能 株化ミクログリアであるMG5細胞(Ohsawa K, et al.
Glia. 1997;21(3):285-298 )を4 度の培地中で10分間
冷却後最終1 mg/ml のザイモサン(Sigma社) を加え、さ
らに10分間放置し、ザイモサンを細胞に付着させた。細
胞に付着しなかったザイモサンを洗浄除去した後、37度
に予熱した培地と交換し、貪食反応を開始させた。5分
後、細胞をホルマリン固定し、テキサスレッド標識ファ
ロイジン(Molecular Probes社)でアクチン繊維の染色
を行った。蛍光顕微鏡下にザイモサン付着細胞を観察
し、ザイモサンを取り囲む円形のアクチン束を形成した
細胞を貪食能陽性細胞とした。貪食能は、貪食能陽性細
胞の率として表した。また、細胞への抗体および遺伝子
導入はマイクロインジェクションにより行った。顕微鏡
観察下にマイクロマニピュレーター(Leica社) 、空気圧
インジェクター(Narishige社) を用い、インジェクショ
ン針(Eppendorf社) により、抗体は細胞質に、ベクター
は核に直接導入した。その結果、ザイモザン取込時に一
過性に形成されるファゴサイティックキャップにIba
1およびF−アクチンが共存していた。抗Iba1抗体は貪
食能を44% へと抑制した。対照の正常ウサギIgG は89%
であった(図2)。また、発現ベクターを用いた場合、
EGFP-iba1 (WT)、EGFP-iba1(30-120) はそれぞれ96%
、84%であったのに対し、EGFP-iba1(1-115)、EGFP-iba
1(30-147) 、EGFP-iba1(EF2EF2) はそれぞれ24% 、47
% 、47% と抑制を示した(図3)。また、EGFP-iba1(1-
120)でも同様に抑制した。
【0040】(2)ラッフリング MG5 の培地中に最終30 ng/ml M-CSFを加え5分後、ホル
マリン固定し、テキサスレッド標識ファロイジンでアク
チン繊維の染色を行った。蛍光顕微鏡下に細胞形態、ア
クチン繊維の局在を観察し、ラッフリング形成の判定を
行った。細胞への遺伝子導入は(1)と同様に行った。
結果を表1にまとめた。M−CSF刺激時に内因性およ
び発現ベクター由来の野生型Iba1は膜ラッフル部に
F−アクチンと共存した。Iba1(WT)はラッフル形成を増
強した。一方、Iba1(1-115) 、Iba1(1-120) 、Iba1(3
0-147) およびIba1(EF2EF2)発現ベクターの導入により
ラッフル形成が顕著に抑制された。ラッフル形成の判定
基準は、細胞の全周にファロイジンで染色される、葉状
の膜が形成されたものを(++)、全周ではないが、細
胞周囲の一部に形成されたものを(+)、全く形成され
なかったものを(−)とした。
【0041】 また、ドミナントアクティブ型RacをMG5細胞に発
現させた場合のラッフル形成も同様に抑制された。
【0042】(3)走化性 実施例2で作製したpTet-iba1 をpTet-tTAk (Gibco社)
と共に、Swiss 3T3 細胞にリン酸カルシウム法で遺伝子
導入を行い、共発現細胞のクローン化を行った。テトラ
サイクリン存在下のIba1発現抑制細胞とテトラサイクリ
ン非存在下のIba1発現誘導細胞、それぞれ1.5 x 10(4)
ずつを、ポアサイズ8μmのポリカーボネート膜を挿ん
だボイデン型チャンバーの上部に、図4に記載した濃度
のPDGFを下部に加えた。これを37度で8時間インキュベ
ート後、膜下面に移動した細胞数を顕微鏡観察下に数え
た。その結果、テトラサイクリン非存在下のIba1発現誘
導細胞(図4の黒四角のシンボル)では走化細胞数の増
加が見られた(図4)。
【0043】実施例4:in vivoにおけるマクロ
ファージ機能に及ぼす影響(カーボンクリアランス) 6〜10週齢の雄性のddYマウスに、実施例2で作製
した発現ベクターまたは対照のベクター(Mock)を
キャリアー存在下または非存在下で静脈内または腹腔内
投与し、投与後経時的にカーボンクリアランスを以下の
ように測定する。生理食塩水で希釈したインディアイン
ク0.2mlを静脈内投与し、経時的に眼底採血を行
う。全血を生理食塩水で希釈して、吸光度(OD650
nm)を測定する。Iba1−EF2−EF2発現ベク
ター等をトランスフェクトした場合に、カーボンクリア
ランスが低下し、マクロファージ機能の抑制が認められ
ると予想される。
【0044】実施例5:in vivoにおけるマクロ
ファージ機能に及ぼす影響(サイトカイン産生) 6〜10週齢の雄性のddYマウスに、実施例2で作製
した発現ベクターまたは対照のベクター(Mock)を
キャリアー存在下または非存在下で静脈内または腹腔内
投与し、投与後にリポポリサッカライド(LPS)を静
脈内投与し、LPS投与後に経時的に眼底採血を行う。
血清中のサイトカイン(TNF−α、IL−1、IL−
6)濃度を市販のELISAキットを用いて測定する。
正常マウス及び発現ベクター(Mock)のみを投与し
た対照マウスの場合には、LPS投与後サイトカイン濃
度が上昇するが、Iba1−EF2−EF2発現ベクタ
ー等をトランスフェクトした場合には、血清中のサイト
カイン濃度の低下(または上昇の抑制)が認められると
予想される。
【0045】実施例6:新生児ラット脳卒中モデル 手術30分前に7日齢のフィッシャ・ラット新生児に対
し、実施例2で作製した発現ベクターまたは対照のベク
ター(Mock)を、キャリアー存在下または非存在下
で静脈内または腹腔内投与する。手術後、この動物を毎
日1回7日間注射し、手術後14日目に安楽死させる。
右頸動脈を1時間、結紮した(脳卒中を生じさせるた
め)。動物を8%酸素の保育器に収容する。左側は縛ら
ずにおき、対照とした。脳損傷は対照の動物において4
日目、7日目までに発生したことが、ニスル染色(神経
について)、グリオシス、GFAP、コネキシン43お
よびマクロファージ(ED−1、エピトープ)について
の増大した染色から判明する。同様に、CD44もマク
ロファージおよびアストロサイトの増大が認められ、R
HAMMはニューロン細胞、マクロファージのサブセッ
トが増大する。組織的にも同様の損傷が認められ、ニュ
ーロンの明らかな損失が見られ、脳の右半分は崩壊す
る。Iba1−EF2−EF2発現ベクター等を投与し
た動物は14日目に安楽死させると(正常動物と同様
に)、上記のパラメータについてはいずれも陰性である
と予想される。すなわち、脳の崩壊、ニューロンの損
失、マクロファージの増大、あるいはグリオチン蛋白の
発現の増大は認められないであろう。Iba1変異体発
現ベクターで治療した動物の脳は形態学的に正常で、明
瞭な形態学的変化がなく、かつ、顕著な機能損傷はない
と予想される。
【0046】実施例7:イソプテラノール誘発ラット心
筋梗塞(心臓発作)モデル ラットを当業者に周知の手段でイソプテラノールに曝
し、心筋梗塞(心臓発作)を誘発させる。これらのラッ
トに対して心筋梗塞の直後に、実施例2で作製した発現
ベクターまたは対照のベクター(Mock)を、キャリ
アー存在下または非存在下で、1週間(毎日、1回)投
与する。対照のラットに対しては心筋梗塞の直後に生理
食塩水を注射する。食塩水を注射したラットは心臓組織
が多量に蓄積された白血球で壊疽の状態にある。これに
対し、治療を行ったラットについては、心臓組織に損傷
は認められず、白血球の蓄積はおこらない(凍結片のE
0−1染色により判定)と予想される。なお、上記実施
例は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲で種々の変更が
可能なことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】新規な単球/マクロファージ系の細胞の
機能を抑制するIba1誘導体を提供する。この誘導体
またはこの誘導体を用いてスクリーニングされる物質ま
たはこれらと同様な活性を有する物質は、 マクロファー
ジの活性もしくは機能の亢進または低下に起因した疾患
の予防・ 治療剤またはマクロファージの機能抑制剤とし
て有用である。
【0048】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110>MOCHIDA PHARMACEUTICAL CO., LTD. <120>macrophage function modifying agent <130>MD0524 <160>12 <210>1 <211>441 <212>DNA <213>human <223>MΦ type human iba1DNA <400>1 atgagccaaa ccagggattt acagggagga aaagctttcg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggatgagat caacaagcaa ttcctagacg 100 atcccaaata tagcagtgat gaggatctgc cctccaaact ggaaggcttc 150 aaagagaaat acatggagtt tgaccttaat ggaaatggcg atattgatat 200 catgtccctg aaacgaatgc tggagaaact tggagtcccc aagactcacc 250 tagagctaaa gaaattaatt ggagaggtgt ccagtggctc cggggagacg 300 ttcagctacc ctgactttct caggatgatg ctgggcaaga gatctgccat 350 cctaaaaatg atcctgatgt atgaggaaaa agcgagagaa aaggaaaagc 400 caacaggccc cccagccaag aaagctatct ctgagttgcc c 441
【0049】 <210>2 <211>147 <212>PRT <213>human <223>MΦ type human Iba1 <400>2 Met Ser Gln Thr Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Asp Glu Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Ser Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Gly Phe Lys Glu Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Lys Leu Ile Gly Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Gly Glu Thr Phe Ser Tyr Pro Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Lys Met Ile Leu Met Tyr Glu Glu Lys Ala 115 120 125 Arg Glu Lys Glu Lys Pro Thr Gly Pro Pro Ala Lys Lys Ala Ile Ser 130 135 140 Glu Leu Pro 145
【0050】 <210>3 <211>441 <212>DNA <213>mouse <223>MΦ type mouse iba1DNA <400>3 atgagccaaa gcagggattt gcagggagga aaagcttttg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggaggggat caacaagcaa ttcctcgatg 100 atcccaaata cagcaatgat gaggatctgc cgtccaaact tgaagccttc 150 aaggtgaagt acatggagtt tgatctgaat ggaaatggag atatcgatat 200 tatgtccttg aagcgaatgc tggagaaact tggggttccc aagacccacc 250 tagagctgaa gagattaatt agagaggtgt ccagtggctc cgaggagacg 300 ttcagctact ctgactttct cagaatgatg ctgggcaaga gatctgccat 350 cttgagaatg attctgatgt atgaggagaa aaacaaagaa cacaagaggc 400 caactggtcc cccagccaag aaagctatct ccgagctgcc c 441
【0051】 <210>4 <211>147 <212>PRT <213>mouse <223>MΦ type mouse Iba1 <400>4 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met Ile Leu Met Tyr Glu Glu Lys Asn 115 120 125 Lys Glu His Lys Arg Pro Thr Gly Pro Pro Ala Lys Lys Ala Ile Ser 130 135 140 Glu Leu Pro 145
【0052】 <210>5 <211>345 <212>DNA <213mouse <223>iba1(1-115)DNA <400>5 atgagccaaa gcagggattt gcagggagga aaagcttttg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggaggggat caacaagcaa ttcctcgatg 100 atcccaaata cagcaatgat gaggatctgc cgtccaaact tgaagccttc 150 aaggtgaagt acatggagtt tgatctgaat ggaaatggag atatcgatat 200 tatgtccttg aagcgaatgc tggagaaact tggggttccc aagacccacc 250 tagagctgaa gagattaatt agagaggtgt ccagtggctc cgaggagacg 300 ttcagctact ctgactttct cagaatgatg ctgggcaaga gatcc 345
【0053】 <210>6 <211>115 <212>PRT <213>mouse <223>Iba1(1-115) <400>6 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser 115
【0054】 <210>7 <211>354 <212>DNA <213>mouse <223>iba1(30-147)DNA <400>7 caattcctcg atgatcccaa atacagcaat gatgaggatc tgccgtccaa 50 acttgaagcc ttcaaggtga agtacatgga gtttgatctg aatggaaatg 100 gagatatcga tattatgtcc ttgaagcgaa tgctggagaa acttggggtt 150 cccaagaccc acctagagct gaagagatta attagagagg tgtccagtgg 200 ctccgaggag acgttcagct actctgactt tctcagaatg atgctgggca 250 agagatctgc catcttgaga atgattctga tgtatgagga gaaaaacaaa 300 gaacacaaga ggccaactgg tcccccagcc aagaaagcta tctccgagct 350 gccc 354
【0055】 <210>8 <211>118 <212>PRT <213> mouse <223>Iba1(30-147) <400>8 Gln Phe Leu Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser 1 5 10 15 Lys Leu Glu Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly 20 25 30 Asn Gly Asp Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu 35 40 45 Gly Val Pro Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val 50 55 60 Ser Ser Gly Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met 65 70 75 80 Met Leu Gly Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met Ile Leu Met Tyr Glu 85 90 95 Glu Lys Asn Lys Glu His Lys Arg Pro Thr Gly Pro Pro Ala Lys Lys 100 105 110 Ala Ile Ser Glu Leu Pro 115
【0056】 <210>9 <211>273 <212>DNA <213> mouse <223>iba1(30-120)DNA <400>9 caattcctcg atgatcccaa atacagcaat gatgaggatc tgccgtccaa 50 acttgaagcc ttcaaggtga agtacatgga gtttgatctg aatggaaatg 100 gagatatcga tattatgtcc ttgaagcgaa tgctggagaa acttggggtt 150 cccaagaccc acctagagct gaagagatta attagagagg tgtccagtgg 200 ctccgaggag acgttcagct actctgactt tctcagaatg atgctgggca 250 agagatctgc catcttgaga atg 273
【0057】 <210>10 <211>91 <212>PRT <213> mouse <223>Iba1(30-120) <400>10 Gln Phe Leu Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser 1 5 10 15 Lys Leu Glu Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly 20 25 30 Asn Gly Asp Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu 35 40 45 Gly Val Pro Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val 50 55 60 Ser Ser Gly Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met 65 70 75 80 Met Leu Gly Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met 85 90
【0058】 <210>11 <211>441 <212>DNA <213>mouse <223>iba1(EF2-EF2)DNA <400>11 atgagccaaa gcagggattt gcagggagga aaagcttttg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggaggggat caacaagcaa ttcctcgatg 100 atcccaaata cagcaatgat gaggatctgc cgtccaaact tgaagccttc 150 aaggtgaagt acatggagtt ttccagtggc tccgaggaga cgttcagcta 200 ctctgacttg aagcgaatgc tggagaaact tggggttccc aagacccacc 250 tagagctgaa gagattaatt agagaggtgt ccagtggctc cgaggagacg 300 ttcagctact ctgactttct cagaatgatg ctgggcaaga gatctgccat 350 cttgagaatg attctgatgt atgaggagaa aaacaaagaa cacaagaggc 400 caactggtcc cccagccaag aaagctatct ccgagctgcc c 441
【0059】 <210>12 <211>147 <212>PRT <213> mouse <223>Iba1(EF2-EF2) <400>12 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Ser Ser Gly Ser Glu Glu Thr 50 55 60 Phe Ser Tyr Ser Asp Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met Ile Leu Met Tyr Glu Glu Lys Asn 115 120 125 Lys Glu His Lys Arg Pro Thr Gly Pro Pro Ala Lys Lys Ala Ile Ser 130 135 140 Glu Leu Pro 145
【0060】 <210>13 <211>441 <212>DNA <213>mouse <223>iba1(EF1EF1)DNA <400>13 atgagccaaa gcagggattt gcagggagga aaagcttttg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggaggggat caacaagcaa ttcctcgatg 100 atcccaaata cagcaatgat gaggatctgc cgtccaaact tgaagccttc 150 aaggtgaagt acatggagtt tgatctgaat ggaaatggag atatcgatat 200 tatgtccttg aagcgaatgc tggagaaact tggggttccc aagacccacc 250 tagagctgaa gagattaatt agagaggtgg atctgaatgg aaatggagat 300 atcgatatta tgtcctttct cagaatgatg ctgggcaaga gatctgccat 350 cttgagaatg attctgatgt atgaggagaa aaacaaagaa cacaagaggc 400 caactggtcc cccagccaag aaagctatct ccgagctgcc c 441
【0061】 <210>14 <211>147 <212>PRT <213> mouse <223>Iba1(EF1-EF1) <400>14 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Asp Leu Asn 85 90 95 Gly Asn Gly Asp Ile Asp Ile Met Ser Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met Ile Leu Met Tyr Glu Glu Lys Asn 115 120 125 Lys Glu His Lys Arg Pro Thr Gly Pro Pro Ala Lys Lys Ala Ile Ser 130 135 140 Glu Leu Pro 145
【0062】 <210>15 <211>360 <212>DNA <213>mouse <223>iba1(1-120)DNA <400>15 atgagccaaa gcagggattt gcagggagga aaagcttttg gactgctgaa 50 ggcccagcag gaagagaggc tggaggggat caacaagcaa ttcctcgatg 100 atcccaaata cagcaatgat gaggatctgc cgtccaaact tgaagccttc 150 aaggtgaagt acatggagtt tgatctgaat ggaaatggag atatcgatat 200 tatgtccttg aagcgaatgc tggagaaact tggggttccc aagacccacc 250 tagagctgaa gagattaatt agagaggtgt ccagtggctc cgaggagacg 300 ttcagctact ctgactttct cagaatgatg ctgggcaaga gatctgccat 350 cttgagaatg 360
【0063】 <210>16 <211>120 <212>PRT <213>mouse <223>Iba(1-120) <400>4 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met 115 120
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2に記載される野生型のIba1およ
びIba1誘導体の構造を説明する模式図である。
【図2】 実施例3に記載の抗Iba1抗体と正常ウサ
ギIgGをマイクロインジェクションした細胞の貪食能
を比較したグラフである。
【図3】 実施例3に記載のIba1(WT)とIba
1誘導体を発現する細胞の貪食能を比較したグラフであ
る。
【図4】 実施例3に記載のテトラサイクリン存在下
(tet+) のIba1発現抑制細胞とテトラサイクリ
ン非存在下(tet-)のIba1発現誘導細胞の遊走能
を比較したグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月21日(1999.9.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】 <210>16 <211>120 <212>PRT <213>mouse <223>Iba(1-120) <400>16 Met Ser Gln Ser Arg Asp Leu Gln Gly Gly Lys Ala Phe Gly Leu Leu 1 5 10 15 Lys Ala Gln Gln Glu Glu Arg Leu Glu Gly Ile Asn Lys Gln Phe Leu 20 25 30 Asp Asp Pro Lys Tyr Ser Asn Asp Glu Asp Leu Pro Ser Lys Leu Glu 35 40 45 Ala Phe Lys Val Lys Tyr Met Glu Phe Asp Leu Asn Gly Asn Gly Asp 50 55 60 Ile Asp Ile Met Ser Leu Lys Arg Met Leu Glu Lys Leu Gly Val Pro 65 70 75 80 Lys Thr His Leu Glu Leu Lys Arg Leu Ile Arg Glu Val Ser Ser Gly 85 90 95 Ser Glu Glu Thr Phe Ser Tyr Ser Asp Phe Leu Arg Met Met Leu Gly 100 105 110 Lys Arg Ser Ala Ile Leu Arg Met 115 120
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/02 C07K 14/47 C07K 14/47 A61K 37/02 (72)発明者 高坂 新一 東京都杉並区浜田山3−16−6 (72)発明者 今井 嘉紀 神奈川県横浜市港北区箕輪町1−6−17− 102 (72)発明者 大澤 圭子 東京都新宿区中落合3−11−11 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA21 BA80 CA04 DA02 EA04 GA11 HA01 4C084 AA02 AA07 AA13 AA17 BA01 BA21 BA44 DA01 ZA022 ZA162 ZA362 ZA422 ZA452 ZA542 ZA552 ZA592 ZA662 ZA812 ZA892 ZA962 ZB022 ZB072 ZB082 ZB112 ZB152 ZB262 ZB272 ZC552 4C086 AA01 AA02 EA16 MA01 MA04 ZA02 ZA16 ZA36 ZA42 ZA45 ZA54 ZA55 ZA59 ZA66 ZA81 ZA89 ZA96 ZB07 ZB08 ZB11 ZB15 ZB26 ZB27 ZC55 4H045 AA10 AA30 CA42 DA01 EA22 EA23 EA28 FA74

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単球/マクロファージ系の細胞の機能を抑
    制するIba1誘導体。
  2. 【請求項2】Iba1の機能、活性または作用の内、少
    なくとも一部が低下または欠失した、Iba1誘導体。
  3. 【請求項3】Iba1の機能、活性または作用の内、少
    なくとも一部が保持された、請求項2に記載のIba1
    誘導体。
  4. 【請求項4】低下または欠失した機能、活性または作用
    がCa結合能である、iba1誘導体。
  5. 【請求項5】保持された機能、活性または作用がCa結
    合能以外のものである、請求項3に記載のiba1誘導
    体。
  6. 【請求項6】配列表の配列番号2(マクロファージ型ヒ
    トIba1)に記載のアミノ酸配列において1以上のア
    ミノ酸変異を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の
    Iba1誘導体。
  7. 【請求項7】EFハンド領域(EF1またはEF2)に
    変異を有する、請求項1〜6のいずれかに記載のIba
    1誘導体。
  8. 【請求項8】N末端および/またはC末端に変異を有す
    る、請求項1〜6のいずれかに記載のIba1誘導体。
  9. 【請求項9】EF1配列を2個有する、またはEF2配
    列を2個有する、Iba1誘導体。
  10. 【請求項10】配列番号4,6,8,10,12,14
    または16に記載のアミノ酸配列を有するIba1誘導
    体またはそのヒト相同体。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のIb
    a1誘導体をコードするポリヌクレオチド。
  12. 【請求項12】請求項11のポリヌクレオチドまたはそ
    の相補鎖にハイブリダイズするポリヌクレオチド。
  13. 【請求項13】(a)Iba1誘導体 (b)Iba1活性に対する、治療上有効量のアンタゴ
    ニスト (c)前記(a)のポリペプチドをコードするヌクレオ
    チド配列もしくはinvivoにて該ポリペプチド活性
    を生じさせる形態で該ヌクレオチド配列に相補的なヌク
    レオチド配列を有してなるポリヌクレオチド、および (d)iba1遺伝子の発現を抑制する物質 からなる群から選択される少なくとも一つを有効成分と
    して含有する、マクロファージの活性もしくは機能の亢
    進に起因した疾患の予防・治療剤、またはマクロファー
    ジ系の細胞の機能抑制剤。
  14. 【請求項14】(a)Iba1またはIba1誘導体 (b)Iba1活性に対する、治療上有効量のアゴニス
    ト (c)前記(a)のポリペプチドをコードするヌクレオ
    チド配列もしくはinvivoにて該ポリペプチド活性
    を生じさせる形態で該ヌクレオチド配列に相補的なヌク
    レオチド配列を有してなるポリヌクレオチド、および (d)iba1遺伝子の発現を促進する物質 からなる群から選択される少なくとも一つを有効成分と
    して含有する、マクロファージの活性もしくは機能の低
    下に起因した疾患の予防・治療剤またはマクロファージ
    系細胞の機能賦活剤。
JP26079399A 1999-09-14 1999-09-14 マクロファージ機能調節剤 Withdrawn JP2001078775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26079399A JP2001078775A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 マクロファージ機能調節剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26079399A JP2001078775A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 マクロファージ機能調節剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001078775A true JP2001078775A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17352828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26079399A Withdrawn JP2001078775A (ja) 1999-09-14 1999-09-14 マクロファージ機能調節剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001078775A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520554A (ja) * 2004-02-03 2007-07-26 ザ・レジェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア 神経変性疾患の処置における亜塩素酸

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520554A (ja) * 2004-02-03 2007-07-26 ザ・レジェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・カリフォルニア 神経変性疾患の処置における亜塩素酸
US8029826B2 (en) 2004-02-03 2011-10-04 The Regents Of The University Of California Chlorite in the treatment of neurodegenerative disease
JP2012067110A (ja) * 2004-02-03 2012-04-05 Regents Of The Univ Of California 神経変性疾患の処置における亜塩素酸
JP2015205901A (ja) * 2004-02-03 2015-11-19 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 神経変性疾患の処置における亜塩素酸
US9364501B2 (en) 2004-02-03 2016-06-14 The Regents Of The University Of California Chlorite in the treatment of neurodegenerative disease

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI781948B (zh) Mg53突變體及其製備方法和用途
JPH01501283A (ja) 新規な型のコロニー刺激因子―1
JPH04506342A (ja) 非グリコシル化ヒトインターロイキン―3類似蛋白質
US6013630A (en) Atrial natriuretic factor mutants and ischemic stroke
JPH06508154A (ja) ペプチド
JP2004203890A (ja) マクロファージ炎症蛋白変種
US5942412A (en) Polynucleic acid encoding variant insulin-like growth factor I receptor beta subunit and receptor
JP2004099471A (ja) 心筋梗塞および心不全の治療薬
WO2002002630A2 (en) Hcn polypeptides and polynucleotides and their use in therapy
EP1124572A2 (en) Genes and proteins predictive and therapeutic for renal disease and associated disorders
US6184203B1 (en) Regulation of oxidative burst using LMWG-derived peptides and analogs
CA2374681C (en) Novel therapeutic use of viral inflammation modulatory protein in blocking xenograft rejection
KR20000075749A (ko) 신규의 폴리펩티드, 그 폴리펩티드를 암호하는 dna 및 그용도
JP2001078775A (ja) マクロファージ機能調節剤
KR20010043088A (ko) 신규인 폴리펩티드, 그 폴리펩티드를 코드화하는 cDNA및 그 용도
CN107868125A (zh) Mg53突变体及其制备方法和用途
US6835381B1 (en) Methods for modulating angiogenesis by using the anti-angiogenic angiotensin-7 and polynucleotides encoding therefor
EP0763111A1 (fr) Epil/placentine
JPH1142093A (ja) シアロアドヘシンファミリーメンバー−3
JPH11187882A (ja) 新規なポリペプチド、その製造方法、そのポリペプチドをコードするcDNA、そのcDNAからなるベクター、そのベクターで形質転換された宿主細胞、そのポリペプチドの抗体、およびそのペプチドまたは抗体を含有する薬学的組成物
KR20010043583A (ko) 신규의 폴리펩티드, 그 폴리펩티드를 암호화하는 cDNA및 그 용도
US20090054330A1 (en) Novel Therapeutic Use of Viral Inflammation Modulatory Protein in Blocking Xenograft Rejection
US20040241804A1 (en) Novel polypeptide, a cDNA encoding the same, and use of it
WO2002064770A1 (fr) Nouvelle proteine de classe a du type recepteur eboueur
KR20010080883A (ko) Prv-1 유전자 및 이의 용도

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041102

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050909

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050909

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061205

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20070731