JP2001078413A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2001078413A
JP2001078413A JP25000799A JP25000799A JP2001078413A JP 2001078413 A JP2001078413 A JP 2001078413A JP 25000799 A JP25000799 A JP 25000799A JP 25000799 A JP25000799 A JP 25000799A JP 2001078413 A JP2001078413 A JP 2001078413A
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JP
Japan
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magnet
armature core
poles
inclination angle
torque
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JP25000799A
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Yasuo Saeki
康雄 佐伯
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/06Magnetic cores, or permanent magnets characterised by their skew

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 OA機器やAV機器に使用されるブラシレス
モータにおいて、スキュー着磁の傾斜角を小さくし、モ
ータトルクの低下を押さえつつ、コギングトルクを大幅
に低減させることを目的とする。 【解決手段】 2n(nは正の整数)極に着磁されたマ
グネット8と、3n個の突極1aを有する電機子コア1
とを備え、マグネット8に対向する電機子コア1の各々
の突極に、中心角が略40°/nの位置に2個の補助溝
1bを配置し、マグネット8は回転軸方向に対して傾斜
させたスキュー着磁を施し、この傾斜角θを、(20°
/n)×0.8≦θ≦(20°/n)×1.2とした。
また、モータの小型化、高精度化およびマグネットの多
極着磁化に対応し、スキュー着磁の傾斜角θが、ある程
度ばらついてもコギングトルクを十分に低減する方法と
して、傾斜角θを、35°/n≦θ≦60°/nとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はOA機器またはAV
機器に用いられるブラシレスモータに関するものであ
る。さらに詳述すると、本発明はコギングトルクの低減
を図ったブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネットを用いたブラシレスモータ
は、OA機器やAV機器用として広く利用されている。
この分野では、低騒音、位置決め精度の向上、回転むら
の低減等の要求から、モータで発生する脈動トルク、特
にコギングトルクを極力小さくする必要がある。以下
に、ブラシレスモータの一般的な方式である、マグネッ
トの極数と電機子コアの突極数の比が2:3の場合と
4:3の場合について、コギングトルクの発生原因と対
策について述べる。
【0003】一般に、コギングトルクは、電機子コアの
突極部で生じる磁気抵抗の不均一が原因で、マグネット
の回転(移動)に伴う空隙部の磁気エネルギーが変化す
ることによって引き起こされる。従来、この対策とし
て、マグネットの磁極に傾斜(スキュー)を設けるもの
が考案されている。マグネットの極数と電機子コアの突
極数の比が2:3の場合のブラシレスモータとしては、
特開平5−168181号公報に記載されたものが知ら
れており、これを図9に概略的に示す。図9(a)は、
従来のスキュー着磁が施されたマグネット12と電機子
コア13の関係を示す横断面図である。ここで、電機子
コア13には3個の突極部13aが外方向に伸び、周方
向に交互に2極着磁されたマグネット12の内周との間
で、一定の空隙を設けている。図9(b)は従来のマグ
ネット12の斜視図である。マグネット12は、回転軸
方向に対して、傾斜角76°のスキュー着磁が施されて
いる。すなわち、マグネットの極数が2極で、電機子コ
アの突極が3個の場合に、傾斜角76°のスキュー着磁
をすることにより、コギングトルクを低減している。ス
キュー着磁の傾斜角θとコギングトルクの関係および、
傾斜角θとモータトルク定数の関係を実験的に測定し、
傾斜角θの範囲を求めたものである。
【0004】また、マグネット極数が4極で電機子コア
の突極数が3個の場合は、特開平5−168182号公
報に記載されたものが知られているが、これも、同様
に、実験的に傾斜角の範囲を求め、傾斜角を30°とし
て、コギングトルクを低減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、スキュー着磁の傾斜角が大きいために、
モータトルクが低下し、効率が悪くなるという問題点が
あった。また、基本的なコギング周波数の次数が低いた
め、コギングトルクが大きく、スキュー着磁の傾斜角の
バラツキによっては、十分にコギンクトルクを低下させ
ることができないという問題もあった。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、スキュー着磁の傾斜角を小さくし、モー
タトルクの低下を押さえつつ、コギングトルクを大幅に
低減したブラシレスモータを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、1つは、2n(nは正の整数)極に着磁さ
れたマグネットと、複数相のコイルが巻装された3n個
の突極を有する電機子コアとを備え、前記マグネットに
対向する前記電機子コアの各々の突極に、中心角が略4
0°/nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マグネッ
トは回転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施
し、この傾斜角θを、 (20°/n)×0.8≦θ≦(20°/n)×1.2 とした。別の1つは、4n(nは正の整数)極に着磁さ
れたマグネットと、3n個の突極を有する電機子コアと
を備え、前記マグネットに対向する前記電機子コアの各
々の突極に、中心角が略40°/nの位置に2個の補助
溝を配置し、前記マグネットは回転軸方向に対して傾斜
させたスキュー着磁を施し、この傾斜角θを、 (10°/n)×0.8≦θ≦(10°/n)×1.2 とした。
【0008】また、1つは、2n(nは正の整数)極に
着磁されたマグネットと、複数相のコイルが巻装された
3n個の突極を有する電機子コアとを備え、前記マグネ
ットに対向する前記電機子コアの各々の突極に、中心角
が略40°/nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マ
グネットは回転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁
を施し、この傾斜角θを、 35°/n≦θ≦60°/n とした。また、別の1つは、4n(nは正の整数)極に
着磁されたマグネットと、複数相のコイルが巻装された
3n個の突極を有する電機子コアとを備え、前記マグネ
ットに対向する前記電機子コアの各々の突極に、中心角
が略40°/nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マ
グネットは回転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁
を施し、この傾斜角θを、 17.5°/n≦θ≦30°/n とした。
【0009】また、前記電機子コアの突極間の溝幅と、
前記補助溝の幅を、略等しくした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0011】(実施の形態1)本発明の第1の実施例に
おけるブラシレスモータを図1から図4に示す。ブラシ
レスモータの方式は、後に詳細に説明するが、マグネッ
トの極数と電機子コアの突極数の比が2:3となってい
る。図1および図2において、1は電機子コアであり、
ブラケット2の中央円筒部の外周に固定されている。電
機子コア1は複数の突極1aを有し、各突極1aにはコ
イル3が巻装されている。また、コイル3の端末は、ス
テータ基板4に結線されている。ブラケット2の内周部
には2個の玉軸受5が配置され、この玉軸受5によって
回転軸6が回転自在に軸支されている。回転軸6にカッ
プ状のロータフレーム7が圧入固定され、このロータフ
レーム7の内周部にリング状のマグネット8が電機子コ
ア1の外周面と一定の空隙を設けて取付けられている。
【0012】コイル3に電流を通電すると、電機子コア
1に磁界が発生し、電機子コア1に対向したマグネット
8との間で、電磁相互作用により、回転トルクが生じ
る。
【0013】図2(a)はマグネットと電機子コアの関
係を示す横断面図である。ここで、マグネット8は周方
向に2極着磁されており、電機子コア1には3個の突極
部1aが外方向に伸び、マグネット8の内周との間で、
一定の空隙を設けている。さらに、電機子コア1の各突
極部1aには、中心角が略40°の位置に2個の補助溝
1bを設けている。
【0014】一般に、コギングの周波数は、電機子コア
の溝数とマグネット極数の最小公倍数となる。マグネッ
トの極数が2で、電機子コアの突極数が3の場合には、
コギング周波数の次数は6次である。この組み合わせ
で、補助溝を3個以下で構成した場合、補助溝数が2個
のとき、コギング周波数が18次となり最大となる。さ
らに補助溝数を4個以上にすると、コギング周波数の次
数は増加するが、補助溝により磁束量が急激に減少し、
モータトルクの低下となる。本実施例では、補助溝の数
を最小とし、コギング周波数の次数を増大するととも
に、モータトルクの低下を最小とするため、補助溝数を
2個に決定した。
【0015】また、電機子コア1の突極間の溝幅1cと
補助溝の幅1dを略等しくすることによって、各溝部で
生ずる磁気エネルギーの変化が等しくなるので、コギン
グトルクを低減する効果がある。
【0016】図2(b)は本発明のマグネット8の斜視
図である。マグネット8は、回転軸方向に対して、傾斜
角θ(図示の例では20°)のスキュー着磁が施されて
いる。
【0017】上記構成において、スキュー着磁の傾斜角
θを何度に設定するかによって、コギング特性およびモ
ータトルクに大きく影響してくる。そこで、傾斜角θに
対する、コギングトルクとモータトルクの関係を以下に
示す。一般に、コギングトルクは、繰り返し周期関数で
あり、基本波とその高調波成分で表わすことができる。
また、基本波成分に対して、高調波成分はレベルも低
く、周波数も高いので、問題となることは少ない。そこ
で、コギングトルクを基本波成分で表わし、これを低減
する方法を示す。図3は、マグネット8と電機子コア1
の側面展開図である。ここで、スキュー着磁が無い場合
のコギングトルクをT(φ)=To*SIN(m*φ)
として表わすと、図3より、スキュー着磁の場合は、回
転軸方向にコギンクトルクをN等分し、位相をずらし、
合計したものとなる。すなわち、
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】 となる。ここで、 To:コギングトルクの基本波成分の値 m:コギング周波数の次数(本実施例では18次) φ:マグネットと電機子コアの任意角度 θ:スキュー着磁の傾斜角 である。コギングトルクのピーク値は、SIN(φ+θ
/2)=1のときであり、N→∞とすると、(θ/2
N)=SIN(θ/2N)となるので、(2)式は以下
のようになる。
【0020】
【数3】 したがって、(3)式は、スキュー着磁の傾斜角θに対
する、コギングトルクTmaxを現しており、同様に、
誘起電圧値(モータトルク定数)の式としても、表わす
ことができる。本実施例のモータ構造であるマグネット
極数が2で、電機子コアの突極が3個で、各突極の補助
溝が2個の場合は、 コギングトルク T=To*SIN(18θ/2)/(18θ/2)……(4 ) トルク定数 Kt=Ko*SIN(θ/2)/(θ/2) ……(5) となる。
【0021】図4(a)は、スキュー着磁の傾斜角θと
コギングトルクの比との関係を示したものである。図4
(a)からわかるように、傾斜角θを順次増やしていく
と、コギングトルクは減少し、θが20°のときコギン
グトルクは最小でほとんどゼロになる。θをさらに増や
していくとコギングトルクは再び増加していく。
【0022】図4(b)は、スキュー着磁の傾斜角θと
トルク定数Ktの比との関係を示したものである。図4
(b)からわかるように、傾斜角θを増やすとともに、
トルク定数Ktは減少する。
【0023】図4(a)、(b)から明らかなように、
スキュー着磁の傾斜角θを20°±20%の範囲で管理
することによって、コギングトルクを実用範囲まで低減
しつつ、トルク定数の減少を最小限におさえることがで
きる。実験的には、コギングトルクが1/4以下に低減
し、トルク定数は約1%の減少にすぎないことが確認さ
れた。
【0024】なお、本発明は、マグネットの極数と電機
子コアの突極数の比が2:3の場合に当てはまるもので
ある。すなわち、nを正の整数として、マグネットの極
数を2nとし、電機子コアの突極の数を3nとし、各突
極の中心角が略40°/nの位置に2個の補助溝を配置
した場合、スキュー着磁の傾斜角θは、 (20°/n)×0.8≦θ≦(20°/n)×1.2 の範囲が、コギングトルクを低減しつつ、トルク定数の
低下を最小限におさえることができる最適な範囲とな
る。
【0025】(実施の形態2)本発明の第2の実施例で
あるマグネットの極数と電機子コアの突極数の比が4:
3の場合について、図5から図6を参照しながら説明す
る。
【0026】図5(a)は、マグネットと電機子コアの
関係を示す横断面図である。ここで、ロータフレーム7
の内周部に配置されたマグネット9は周方向に4極着磁
されている。電機子コア1には3個の突極部1aが外方
向に伸び、マグネット9の内周との間で、一定の空隙を
設けている。さらに、電機子コア1の各突極部1aに
は、中心角が略40°の位置に2個の補助溝1bを設け
ている。
【0027】ここで、コギングの周波数は、電機子コア
の溝数とマグネット極数の最小公倍数となる。マグネッ
トの極数が4で、電機子コアの突極数が3の組み合わせ
で、補助溝を3個以下で構成した場合、補助溝数が2個
のとき、コギング周波数が36次となり最大となる。さ
らに補助溝数を4個以上にすると、コギング周波数の次
数は増加するが、補助溝により磁束量が急激に低下し、
モータトルクの減少となる。本実施例では、補助溝の数
を最小とし、コギング周波数の次数を増大するととも
に、モータトルクの減少を最小とするため、補助溝数を
2個に決定した。
【0028】図5(b)はマグネット9の斜視図であ
る。マグネット9は、回転軸方向に対して、傾斜角θ
(図示の例では10°)のスキュー着磁が施されてい
る。
【0029】上記構成において、スキュー着磁の傾斜角
θに対するコギングトルクとモータトルク定数との関係
は、前記(3)式で表わすことができる。本実施例のモ
ータ構造であるマグネット極数が4で、電機子コアの突
極が3個で、各突極の補助溝が2個の場合は、コギング
トルクの基本波は36次となり、トルク定数の基本波は
2次となるので、 コギングトルクTmax=To*SIN(36θ/2)/(36θ/2)…… (6) トルク定数 Kt=Ko*SIN(2θ/2)/(2θ/2) …… (7) となる。
【0030】図6(a)は、スキュー着磁の傾斜角θと
コギングトルクの比との関係を示したものであり、図か
らわかるように、傾斜角θが10°のときコギングトル
クは最小でほとんどゼロになる。
【0031】図6(b)は、スキュー着磁の傾斜角θと
トルク定数Ktの比との関係を示したものであり、図か
らわかるように、傾斜角θを増やすとともに、トルク定
数Ktは減少する。
【0032】図6(a)、(b)から明らかなように、
スキュー着磁の傾斜角θを10°±20%の範囲で管理
することによって、コギングトルクを低減しつつ、トル
ク定数の減少を最小限におさえることができる。実験的
には、コギングトルクが1/5以下に低減し、トルク定
数は約1%の低下にすぎないことが確認された。
【0033】なお、本発明は、マグネットの極数と電機
子コアの突極数の比が4:3の場合に当てはまるもので
ある。すなわち、マグネットの極数を4nとし、電機子
コアの突極の数を3nとし、各突極の中心角が略40°
/nの位置に2個の補助溝を配置した場合、スキュー着
磁の傾斜角θは、 (10°/n)×0.8≦θ≦(10°/n)×1.2 の範囲が、コギングトルクを低減しつつ、トルク定数の
低下を最小限におさえることができる最適な範囲とな
る。
【0034】(実施の形態3)本発明の第1の実施例で
は、モータトルク定数の低下を最小限におさえつつ、コ
ギングトルクを低減する方法を示した。次に、モータの
小型化、高精度化およびマグネットの多極着磁化に対応
し、スキュー着磁の傾斜角θが、ある程度ばらついても
コギングトルクを十分に低減する方法を、マグネットの
極数と電機子コアの突極数の比が2:3の場合につい
て、図2および図7を参照しながら説明する。なお、第
1の実施例と構造や機能が同じ箇所については、符号を
同一とし、その説明を省略する。
【0035】図7(a)は本発明の第3の実施例である
マグネット10の斜視図である。マグネット10は、回
転軸方向に対して、傾斜角θ(図示の例では35°から
60°)のスキュー着磁が施されている。
【0036】上記構成において、スキュー着磁の傾斜角
θに対するコギングトルクとモータトルク定数の関係
は、前記(4)式と(5)式で表わすことができる。
【0037】図7(b)は、スキュー着磁の傾斜角θと
コギングトルクの比との関係を示したものである。この
図からわかるように、傾斜角θを増やしていくと、θが
20°、40°、60°・・のところで、コギングトル
クがほぼゼロとなる。また、コギングトルクの各ゼロポ
イント間のピーク値も順次減少していくことがわかる。
そこで、傾斜角θを35°以上にすることによって、コ
ギングトルクは1/10以下に低減することができる。
【0038】図7(c)は、スキュー着磁の傾斜角θと
トルク定数Ktの比との関係を示したものである。この
図からわかるように、傾斜角θを増やすとともに、トル
ク定数Ktは低下するが、θが60°以下では、トルク
定数の低下を5%以下におさえることができる。
【0039】以上よりあきらかなように、スキュー着磁
の傾斜角θを35°から60°の範囲で管理することに
より、コギングトルクを1/10以下に低減し、トルク
定数は5%以下の低下におさえることができる。
【0040】この結果は、マグネットの極数と電機子コ
アの突極数の比が2:3の場合に当てはまるものであ
る。すなわち、nを正の整数として、マグネットの極数
を2nとし、電機子コアの突極の数を3nとし、各突極
の中心角が略40°/nの位置に2個の補助溝を配置し
た場合、スキュー着磁の傾斜角θを、 35°/n≦θ≦60°/n とすることにより、トルク定数の低下をおさえつつ、コ
ギングトルクを十分に低減することができる。また、マ
グネットの多極化に対応し、スキュー着磁の傾斜角θの
ばらつきの範囲を広くとることができるので有利であ
る。
【0041】(実施の形態4)次に、マグネットの極数
と電機子コアの突極数の比が4:3の場合について、図
5および図8を参照しながら説明する。なお、第2の実
施例と構造や機能が同じ箇所については、符号を同一と
し、その説明を省略する。
【0042】図8(a)は本発明の第4の実施例である
マグネット11の斜視図である。マグネット11は、回
転軸方向に対して、傾斜角θ(図示の例では17.5°
から30°)のスキュー着磁が施されている。
【0043】上記構成において、スキュー着磁の傾斜角
θに対するコギングトルクとモータトルク定数の関係
は、前記(6)式と(7)式で表わすことができる。
【0044】図8(b)は、スキュー着磁の傾斜角θと
コギングトルクの比との関係を示したものである。この
図からわかるように、傾斜角θを増やしていくと、θが
10°、20°、30°・・のところで、コギングトル
クがほぼゼロとなる。また、コギングトルクの各ゼロポ
イント間のピーク値も順次減少していくことがわかる。
そこで、傾斜角θを17.5°以上にすることによっ
て、コギングトルクは1/10以下に低減することがで
きる。
【0045】図8(c)は、スキュー着磁の傾斜角θと
トルク定数Ktの比との関係を示したものである。この
図からわかるように、傾斜角θを増やすとともに、トル
ク定数Ktは低下するが、θが30°以下では、トルク
定数の低下を5%以下におさえることができる。
【0046】以上よりあきらかなように、スキュー着磁
の傾斜角θを17.5°から30°の範囲で管理するこ
とにより、コギングトルクを1/10以下に低減し、ト
ルク定数は5%以下の低下におさえることができる。
【0047】この結果は、マグネットの極数と電機子コ
アの突極数の比が4:3の場合に当てはまるものであ
る。すなわち、nを正の整数として、マグネットの極数
を4nとし、電機子コアの突極の数を3nとし、各突極
の中心角が略40°/nの位置に2個の補助溝を配置し
た場合、スキュー着磁の傾斜角θを、 17.5°/n≦θ≦30°/n とすることにより、トルク定数の低下をおさえつつ、コ
ギングトルクを十分に低減することができる。また、マ
グネットの多極化に対応し、スキュー着磁の傾斜角θの
ばらつきの範囲を広くとることができるので有利であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
グネットの極数と電機子コアの突極数の比が2:3の場
合、または、マグネットの極数と電機子コアの突極数の
比が4:3の場合に、電機子コアの各突極に2個の補助
溝を設け、マグネットに最適なスキュー着磁を行うこと
によって、スキュー着磁の傾斜角を小さくし、モータト
ルクの低下を押さえつつ、コギングトルクを大幅に低減
させたブラシレスモータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるブラシレスモータを示
す断面図
【図2】(a)本発明の実施例1におけるマグネットと
電機子コアの関係を示す横断面図 (b)本発明の実施例1におけるマグネットの斜視図
【図3】本発明の実施例1によるマグネットと電機子コ
アの関係を示す側面展開図
【図4】(a)本発明の実施例1によるブラシレスモー
タのスキュー着磁とコギングトルクの関係図 (b)本発明の実施例1によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とトルク定数の関係図
【図5】(a)本発明の実施例2におけるマグネットと
電機子コアの関係を示す横断面図 (b)本発明の実施例2におけるマグネットの斜視図
【図6】(a)本発明の実施例2によるブラシレスモー
タのスキュー着磁とコギングトルクの関係図 (b)本発明の実施例2によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とトルク定数の関係図
【図7】(a)本発明の実施例3におけるマグネットの
斜視図 (b)本発明の実施例3によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とコギングトルクの関係図 (c)本発明の実施例3によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とトルク定数の関係図
【図8】(a)本発明の実施例4におけるマグネットの
斜視図 (b)本発明の実施例4によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とコギングトルクの関係図 (c)本発明の実施例4によるブラシレスモータのスキ
ュー着磁とトルク定数の関係図
【図9】(a)従来のブラシレスモータにおけるマグネ
ットと電機子コアの関係を示す横断面図 (b)従来のブラシレスモータにおけるマグネットの斜
視図
【符号の説明】
1、13 電機子コア 1a 突極 1b 補助溝 1c 突極間の溝幅 1d 補助溝の幅 2 ブラケット 3 コイル 4 ステータ基板 5 玉軸受 6 回転軸 7 ロータフレーム 8、9、10,11、12 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA04 AB07 AE07 5H019 AA06 CC04 EE04 EE14 FF03 5H621 AA02 BB07 BB10 GA01 GA04 GA14 HH05 JK15 JK18 JK19 5H622 AA02 CA01 CA05 CA10 CA12 PP05 PP17 PP19 QB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2n(nは正の整数)極に着磁されたマ
    グネットと、複数相のコイルが巻装された3n個の突極
    を有する電機子コアとを備え、前記マグネットに対向す
    る前記電機子コアの各々の突極に、中心角が略40°/
    nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マグネットは回
    転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施し、この
    傾斜角θを、(20°/n)×0.8≦θ≦(20°/
    n)×1.2としたことを特徴とするブラシレスモー
    タ。
  2. 【請求項2】 4n(nは正の整数)極に着磁されたマ
    グネットと、複数相のコイルが巻装された3n個の突極
    を有する電機子コアとを備え、前記マグネットに対向す
    る前記電機子コアの各々の突極に、中心角が略40°/
    nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マグネットは回
    転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施し、この
    傾斜角θを、(10°/n)×0.8≦θ≦(10°/
    n)×1.2としたことを特徴とするブラシレスモー
    タ。
  3. 【請求項3】 2n(nは正の整数)極に着磁されたマ
    グネットと、複数相のコイルが巻装された3n個の突極
    を有する電機子コアとを備え、前記マグネットに対向す
    る前記電機子コアの各々の突極に、中心角が略40°/
    nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マグネットは回
    転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施し、この
    傾斜角θを、 35°/n≦θ≦60°/n としたことを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 4n(nは正の整数)極に着磁されたマ
    グネットと、複数相のコイルが巻装された3n個の突極
    を有する電機子コアとを備え、前記マグネットに対向す
    る前記電機子コアの各々の突極に、中心角が略40°/
    nの位置に2個の補助溝を配置し、前記マグネットは回
    転軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施し、この
    傾斜角θを、 17.5°/n≦θ≦30°/n としたことを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 電機子コアの突極間の溝幅と、前記補助
    溝の幅を、略等しくした請求項1から4のいずれか1項
    に記載のブラシレスモータ。
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