JP2001078202A - デジタル撮影装置、画像データ処理装置、デジタル撮影方法および記録媒体 - Google Patents

デジタル撮影装置、画像データ処理装置、デジタル撮影方法および記録媒体

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JP2001078202A
JP2001078202A JP24701099A JP24701099A JP2001078202A JP 2001078202 A JP2001078202 A JP 2001078202A JP 24701099 A JP24701099 A JP 24701099A JP 24701099 A JP24701099 A JP 24701099A JP 2001078202 A JP2001078202 A JP 2001078202A
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茂樹 中内
Hirosuke Takebe
啓輔 竹部
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    • HELECTRICITY
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    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/88Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明環境を変更した画像を得るために、照明
環境の影響が取り除かれた被写体のデータを取得する。 【解決手段】 フラッシュONにて撮影を行って第1画
像データを取得し(ステップST11)、続いてフラッ
シュOFFにて撮影を行って第2画像データを取得する
(ステップST12)。第1画像データと第2画像デー
タとの差分画像のデータ、および、フラッシュ光の相対
分光分布を用いて各画素に対応する被写体上の位置の分
光反射率を求め、照明環境の影響が取り除かれたデータ
として物体色成分データを求める(ステップST1
4)。一方、複数の照明光の分光分布を示す照明成分デ
ータを準備しておき、求められた物体色成分データに任
意の照明成分データを合成することにより、照明環境を
変更した画像を再生することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被写体の画像デ
ータを取得する技術に関するものであり、例えば、デジ
タルカメラにより画像データを取得する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルカメラ等の画像入力
装置によりデジタルデータとして取得される画像に対
し、画像の色合いや雰囲気を修正する画像処理が行われ
ている。このような処理の代表的なものとして、ホワイ
トバランスに基づく色の修正がある。ホワイトバランス
に基づく修正では、画像の全体的な色のバランスに基づ
いて白い物体が白く見えるように画像を修正し、これに
より、被写体への照明光の色の影響が画像からある程度
取り除かれ、人間の視覚に合った画像へと修正される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来よりなされてきた
画像の色合いの修正は、画像全体に対して一律に行われ
てきた。したがって、元の画像のデータと色合いの修正
に関するデータとが分離して取り扱われることはない。
例えば、修正された画像はRGBの輝度情報として一体
的に保存される。
【0004】その一方で、ある画像が観察者に与える感
覚を他の画像に含めるために画像の色合いを修正するこ
とが望まれる場合がある。すなわち、ある画像が撮影さ
れた際の照明環境により演出される雰囲気を他の照明環
境にて撮影された画像に取り込みたい場合がある。な
お、照明環境とは、光源の特性みならず撮影対象の周囲
の条件を考慮した照明に係る環境をいうものとする。
【0005】ところが、従来より画像のデータは一体的
なデータとして扱われることから、ある画像において照
明環境が演出する雰囲気を他の画像に取り込むことは不
可能であった。また、画像の色合いの修正により特定の
照明環境が演出する雰囲気を導き出そうとしても、画像
全体に対して一律に色合いを変更するのみでは不自然な
画像となってしまう。
【0006】そこで、この発明は上記課題に鑑みなされ
たものであり、画像から照明環境の影響を取り除いたデ
ータを取得することを目的としている。また、このデー
タを用いて被写体への照明環境を変更した画像を適切に
得ることも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、デジ
タル撮影装置であって、被写体への照明環境を変更する
照明変更手段と、前記被写体のカラー画像データを取得
する画像データ取得手段と、前記照明変更手段による照
明環境の変更前および変更後のそれぞれにおいて前記画
像データ取得手段により取得される第1画像データおよ
び第2画像データ、並びに、照明環境の分光変更量に基
づいて、照明環境の影響が取り除かれた画像データに相
当する物体色成分データを取得する手段とを備える。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のデジ
タル撮影装置であって、前記照明変更手段が、前記被写
体へ向けて光を発する発光手段であり、前記分光変更量
が、前記発光手段からの光の相対分光分布より導かれ
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載のデジ
タル撮影装置であって、前記発光手段からの光の分光分
布が一定となるように前記発光手段の発光を制御する手
段をさらに備える。
【0010】請求項4の発明は、請求項2に記載のデジ
タル撮影装置であって、前記発光手段の発光条件と相対
分光分布との関係を示す発光条件データに基づいて前記
発光手段からの光の相対分光分布を求める手段をさらに
備える。
【0011】請求項5の発明は、請求項4に記載のデジ
タル撮影装置であって、前記発光条件データが、代表的
な複数の発光条件と相対分光分布との関係を示すデータ
であり、前記相対分光分布を求める手段が、実際の発光
条件に基づいて前記発光条件データに含まれる相対分光
分布を補間して実際の相対分光分布を求める。
【0012】請求項6の発明は、請求項4または5に記
載のデジタル撮影装置であって、前記発光条件データ
が、前記発光手段に与えられる電圧および前記発光手段
の発光時間の少なくとも1つを含む。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかに記載のデジタル撮影装置であって、前記物体色
成分データを取得する手段が、前記照明変更手段による
照明環境の変更のみの影響を受けた画像データとして前
記第1および第2画像データの差分データを求める手段
と、前記差分データおよび前記分光変更量に基づいて前
記物体色成分データを求める手段とを有する。
【0014】請求項8の発明は、請求項1ないし7のい
ずれかに記載のデジタル撮影装置であって、前記被写体
の画像データおよび前記物体色成分データから前記画像
データが示す画像において照明環境が与える影響を示す
照明成分データを求める手段をさらに備える。
【0015】請求項9の発明は、デジタル撮影装置であ
って、被写体のカラー画像データを取得する画像データ
取得手段と、前記画像データ取得手段の撮影光路上に配
置することができる少なくとも1つのフィルタと、前記
撮影光路に対する前記少なくとも1つのフィルタの配置
状態を切り替えつつ前記画像データ取得手段により取得
される複数の予備画像データ、および、前記少なくとも
1つのフィルタの分光透過率に基づいて、照明環境の影
響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分デー
タを取得する手段とを備える。
【0016】請求項10の発明は、請求項1ないし9の
いずれかに記載のデジタル撮影装置であって、互いに異
なる複数の照明環境が画像に与える影響を示す複数の照
明成分データを記憶する手段と、前記複数の照明成分デ
ータのいずれかの選択を受け付ける選択手段と、前記選
択手段により選択された照明成分データと前記物体色成
分データとに基づいて前記被写体の画像を再生する手段
とをさらに備える。
【0017】請求項11の発明は、請求項10に記載の
デジタル撮影装置であって、前記複数の照明成分データ
のそれぞれに、対応する照明環境の影響により画像が観
察者に与える感覚を示す感性情報が付与されており、前
記選択手段が、前記複数の照明成分データに付与された
複数の感性情報を表示する手段をさらに有する。
【0018】請求項12の発明は、デジタル撮影装置で
あって、被写体のカラー画像データを取得する画像デー
タ取得手段と、第1の撮影モードと第2の撮影モードと
を選択する選択手段と、前記第1の撮影モードにおい
て、前記被写体への照明環境を変更する照明変更手段
と、前記第1の撮影モードにおいて、前記照明変更手段
による照明環境の変更前および変更後のそれぞれにおい
て前記画像データ取得手段により取得される第1画像デ
ータおよび第2画像データ、並びに、照明環境の分光変
更量に基づいて、照明環境の影響が取り除かれた画像デ
ータに相当する物体色成分データを取得する手段と、前
記第2の撮影モードにおいて、前記画像データ取得手段
の撮影光路上に配置することができる少なくとも1つの
フィルタと、前記第2の撮影モードにおいて、前記撮影
光路上での前記少なくとも1つのフィルタの配置状態を
切り替えつつ前記画像データ取得手段により取得される
複数の予備画像データ、および、前記少なくとも1つの
フィルタの分光透過率に基づいて、照明環境の影響が取
り除かれた画像データに相当する物体色成分データを取
得する手段とを備える。
【0019】請求項13の発明は、画像データ処理装置
であって、被写体への照明環境の変更前および変更後の
カラー画像のそれぞれに対応する第1画像データおよび
第2画像データの差分データを求める手段と、前記差分
データおよび照明環境の分光変更量に基づいて照明環境
の影響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分
データを求める手段とを備える。
【0020】請求項14の発明は、デジタル撮影方法で
あって、(a)カラー画像データを取得する画像データ取
得手段を用いて被写体を撮影することにより第1画像デ
ータを取得する工程と、(b)前記被写体への照明環境を
前記工程(a)から変更して前記画像データ取得手段を用
いて前記被写体を撮影することにより第2画像データを
取得する工程と、(c)前記第1画像データおよび前記第
2画像データ、並びに、照明環境の分光変更量に基づい
て、照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当す
る物体色成分データを取得する工程とを有する。
【0021】請求項15の発明は、請求項14に記載の
デジタル撮影方法であって、前記工程(a)において前記
被写体に発光手段からの光を照射した状態で前記第1画
像データが取得され、前記工程(b)においてが前記被写
体に前記発光手段からの光を照射しない状態で前記第2
画像データが取得され、前記分光変更量が前記発光手段
からの光の相対分光分布より導かれる。
【0022】請求項16の発明は、請求項15に記載の
デジタル撮影方法であって、前記工程(c)が、前記発光
手段の発光条件と相対分光分布との関係を示す発光条件
データに基づいて前記発光手段からの光の相対分光分布
を求める工程を有する。
【0023】請求項17の発明は、請求項14ないし1
6のいずれかに記載のデジタル撮影方法であって、前記
工程(c)が、照明環境の変更のみの影響を受けた画像デ
ータとして前記第1および第2画像データの差分データ
を求める工程と、前記差分データおよび前記分光変更量
に基づいて前記物体色成分データを求める工程とを有す
る。
【0024】請求項18の発明は、請求項14ないし1
7のいずれかに記載のデジタル撮影方法であって、(d)
前記被写体の画像データおよび前記物体色成分データか
ら前記画像データが示す画像において照明環境が与える
影響を示す照明成分データを求める工程をさらに有す
る。
【0025】請求項19の発明は、デジタル撮影方法で
あって、(a)撮影光路に対する少なくとも1つのフィル
タの配置状態を切り替えつつ被写体の撮影を行うことに
より、複数のカラー画像を示す複数の予備画像データを
取得する工程と、(b)前記複数の予備画像データおよび
前記少なくとも1つのフィルタの分光透過率に基づいて
照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物
体色成分データを取得する工程とを有する。
【0026】請求項20の発明は、デジタル撮影方法で
あって、(a)第1の撮影モードと第2の撮影モードとを
選択する工程と、(b)前記工程(a)により選択された撮影
モードにより撮影を行う工程とを有し、前記第1の撮影
モードが選択された場合に実行される工程として、前記
工程(b)が、(c1)カラー画像データを取得する画像デー
タ取得手段を用いて被写体を撮影することにより第1画
像データを取得する工程と、(c2)前記被写体への照明環
境を前記工程(c1)から変更して前記画像データ取得手段
を用いて前記被写体を撮影することにより第2画像デー
タを取得する工程と、(c3)前記第1画像データおよび前
記第2画像データ、並びに、照明環境の分光変更量に基
づいて、照明環境の影響が取り除かれた画像データに相
当する物体色成分データを取得する工程とを有し、前記
第2の撮影モードが選択された場合に実行される工程と
して、前記工程(b)が、(d1)前記画像データ取得手段を
用いて、少なくとも1つのフィルタの撮影光路に対する
配置状態を切り替えつつ被写体を撮影することにより、
複数の予備画像データを取得する工程と、(d2)前記複数
の予備画像データおよび前記少なくとも1つの分光透過
率に基づいて照明環境の影響が取り除かれた画像データ
に相当する物体色成分データを取得する工程とを有す
る。
【0027】請求項21の発明は、コンピュータに画像
データの処理を実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラ
ムはコンピュータに、被写体への照明環境の変更前およ
び変更後のそれぞれに対応するカラーの第1画像データ
および第2画像データの差分データを求める工程と、前
記差分データおよび照明環境の分光変更量に基づいて照
明環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物体
色成分データを求める工程とを実行させる。
【0028】
【発明の実施の形態】<1. 第1の実施の形態>図1
はこの発明の第1の実施の形態に係るデジタル撮影装置
であるデジタルカメラ1の全体を示す斜視図である。デ
ジタルカメラ1は、撮影を行うレンズユニット11、お
よび、レンズユニット11にてデジタルデータとして取
得された画像を処理する本体部12とを有する。
【0029】レンズユニット11は、複数のレンズを有
するレンズ系111、および、レンズ系111を介して
被写体の像を取得するCCD112を有する。そして、
CCD112から出力される画像信号は本体部12へと
送られる。また、レンズユニット11には、操作者が被
写体を捉えるためのファインダ113、測距センサ11
4等も配置される。
【0030】本体部12には、フラッシュ121および
シャッタボタン122が設けられ、操作者がファインダ
113を介して被写体を捉え、シャッタボタン122を
操作することにより、CCD112にて電気的に画像が
取得される。このとき、必要に応じてフラッシュ121
が発光する。なお、CCD112は各画素の値として
R,G,Bの各色に関する値を取得する3バンドの撮像
手段となっている。
【0031】CCD112からの画像信号は本体部12
内部にて後述する処理が行われ、必要に応じて本体部1
2に装着されている外部メモリ123(いわゆる、メモ
リカード)に記憶される。外部メモリ123は本体部1
2下面の蓋を開けて取出ボタン124を操作することに
より本体部12から取り出される。記録媒体である外部
メモリ123に記憶されたデータは別途設けられたコン
ピュータ等を用いて他の装置に渡すことができる。逆
に、他の装置にて外部メモリ123に記憶されたデータ
をデジタルカメラ1が読み出すことも可能である。
【0032】図2はデジタルカメラ1を背後から見たと
きの様子を示す図である。本体部12の背面の中央には
撮影された画像を表示したり、操作者へのメニューを表
示する液晶のディスプレイ125が設けられ、ディスプ
レイ125の側方にはディスプレイ125に表示される
メニューに従って入力操作を行うための操作ボタン12
6が配置される。これにより、デジタルカメラ1の操
作、撮影条件の設定、外部メモリ123の保守、後述す
る画像の再生等ができるようにされている。
【0033】図3は、デジタルカメラ1の構成のうち、
主としてこの発明に係る処理を実行するための構成を模
式的に示すブロック図である。
【0034】図3に示す構成のうち、レンズ系111、
CCD112、A/D変換部115、シャッタボタン1
22、CPU21、ROM22およびRAM23は画像
を取得する機能を実現する。すなわち、レンズ系111
により被写体の像がCCD112上に結像され、シャッ
タボタン122が押されると、CCD112からの画像
信号がA/D変換部115によりデジタル変換される。
A/D変換部115にて変換されたデジタル画像信号は
本体部12のRAM23に画像データとして記憶され
る。なお、これらの処理の制御はCPU21がROM2
2内に記憶されているプログラム221に従って動作す
ることにより行われる。
【0035】また、本体部12に設けられるCPU2
1、ROM22およびRAM23が画像を処理する機能
を実現する。具体的には、ROM22に記憶されている
プログラム221に従って、RAM23を作業領域とし
て利用しながらCPU21が取得された画像に画像処理
を施す。
【0036】外部メモリ123はRAM23と接続さ
れ、操作ボタン126からの入力操作に基づいて各種デ
ータの受け渡しが行われる。また、ディスプレイ125
もCPU21からの信号に基づいて画像の表示や操作者
への情報の表示を切り替えながら行う。
【0037】フラッシュ121は発光制御回路121a
を介してCPU21に接続されており、CPU21から
フラッシュ121を点灯する旨の指示を受けた場合に
は、発光制御回路121aがフラッシュ121の発光特
性が撮影ごとにばらつかないように制御を行う。これに
より、フラッシュ121からの光の分光分布(分光強
度)が一定となるように制御される。
【0038】図4は、主としてCPU21、ROM22
およびRAM23により実現される機能の構成を他の構
成とともに示すブロック図であり、図5は撮影および画
像処理の流れを示す流れ図である。図4に示す構成のう
ち、差分画像生成部201、物体色成分データ生成部2
02、照明成分データ生成部203および画像再生部2
04が、CPU21、ROM22、RAM23等により
実現される機能である。以下、これらの図を参照しなが
らデジタルカメラ1の動作について説明する。
【0039】まず、フラッシュがONの状態にて撮影を
行い、フラッシュ光を浴びた被写体の画像(以下、「第
1画像」という。)を得る。すなわち、フラッシュ12
1を点灯するとともにCCD112にて画像を取得し、
得られた画像(正確には、画像信号)がA/D変換部1
15からRAM23へと送られ、第1画像データ231
として記憶される(ステップST11)。
【0040】次に、フラッシュがOFFの状態にて撮影
を行い、フラッシュ光を有しない照明環境下での被写体
の画像(以下、「第2画像」という。)を得る。すなわ
ち、フラッシュを用いることなくCCD112にて画像
を取得し、得られた画像がA/D変換部115からRA
M23へと送られ、第2画像データ232として記憶さ
れる(ステップST12)。
【0041】これらの2回の撮影は、連写のように迅速
に行われる。したがって、第1画像と第2画像との撮影
範囲は同一となる。また、2回の撮影はシャッター速度
(CCD112の積分時間)および絞りが同一の条件に
て行われる。
【0042】ここで、フラッシュ121の発光は、フラ
ッシュ光の分光分布が一定となるように発光制御回路1
21aにより制御される。図6は発光制御回路121a
の動作の流れを示す流れ図である。
【0043】フラッシュONでの撮影の際に、あるい
は、撮影に先立って、まず、発光制御回路121aがフ
ラッシュ121のフラッシュ電源への充電電圧(すなわ
ち、フラッシュ121に与えられる電圧)のモニタを開
始する(ステップST21)。そして、充電電圧が所定
の電圧(例えば、330V)に達したと確認されると
(ステップST22)、フラッシュ電源からフラッシュ
121へと電力を供給して発光を開始する(ステップS
T23)。
【0044】発光の開始と同時に発光制御回路121a
は発光時間のモニタを開始する(ステップST24)。
その後、発光開始から所定の時間が経過したことが確認
されると(ステップST25)、発光が停止される(ス
テップST26)。
【0045】このように、フラッシュ121の発光は一
定の電圧および発光時間となるように制御され、フラッ
シュ121の発光特性が撮影ごとにばらつくことはな
い。なお、フラッシュ121の分光分布も上記発光制御
により一定に保たれ、この分光分布は予め計測されてR
AM23にフラッシュ分光データ234として記憶され
ている。なお、正確にはフラッシュ光の相対的な分光分
布(最大の分光強度を1として正規化された分光分布を
いい、以下「相対分光分布」という。)がフラッシュ分
光データ234として用いられる。
【0046】2回の撮影により、RAM23に第1画像
データ231および第2画像データ232が保存される
と、差分画像生成部201が第1画像データ231から
第2画像データ232を減算して差分画像データ233
を求める。これにより、第1画像の各画素のR,G,B
の各値から第2画像の対応する画素のR,G,Bの各値
がそれぞれ減算され、第1画像と第2画像との差分画像
が得られる(ステップS13)。
【0047】次に、物体色成分データ生成部202によ
り差分画像データ233およびフラッシュ分光データ2
34を用いて第2画像から照明環境の影響を取り除いた
成分が物体色成分データ235として求められ、RAM
23に保存される(ステップST14)。物体色成分デ
ータ235は、被写体の分光反射率に実質的に相当する
データである。以下、被写体の分光反射率を求める原理
について説明する。
【0048】まず、被写体を照明する照明光(光源から
の直接的な光および間接的な光を含む照明環境における
照明光いう。)の分光分布をE(λ)とし、この分光分布
E(λ)を3つの基底関数E1(λ),E2(λ),E3(λ)お
よび加重係数ε1,ε2,ε3を用いて、
【0049】
【数1】
【0050】と表し、同様に、ある画素(以下、「対象
画素」という。)に対応する被写体上の位置の分光反射
率をS(λ)を3つの基底関数S1(λ),S2(λ),S
3(λ)および加重係数σ1,σ2,σ3を用いて、
【0051】
【数2】
【0052】と表すと、CCD112上の対象画素に入
射する光I(λ)(レンズユニット11内のフィルタ等を
無視した場合の入射光)は、
【0053】
【数3】
【0054】と表現される。また、対象画素のR,G,
Bのいずれかの色(以下、「対象色」という。)に関す
る値がρcであり、CCD112の対象色の分光感度を
c(λ)とすると、値ρは、
【0055】
【数4】
【0056】により導かれる。
【0057】ここで、フラッシュONの第1画像の対象
画素の対象色の値がρc1であり、フラッシュOFFの第
2画像の対応する値がρc2である場合、差分画像の対応
する値ρsは、
【0058】
【数5】
【0059】となる。ここで、I1(λ)はフラッシュO
Nの際の対象画素に入射する光であり、ε11,ε12,ε
13はフラッシュ光を含む照明光に関する基底関数の加重
係数である。同様に、I2(λ)はフラッシュOFFの際
の対象画素に入射する光であり、ε21,ε22,ε23はフ
ラッシュ光を含まない照明光に関する基底関数の加重係
数である。さらに、εsi(i=1,2,3)は(ε1i
ε2i)である。
【0060】数5において、基底関数Ei(λ),Si(λ)
は予め定められた関数であり、分光感度Rc(λ)は予め
計測により求めることができる関数である。これらの情
報は予めROM22やRAM23に記憶される。一方、
2回の撮影においてシャッター速度(あるいは、CCD
112の積分時間)および絞りが同一に制御され、第1
画像から第2画像を減算した差分画像は、照明環境の変
更のみの影響を受けた画像、すなわち、フラッシュ光の
みを照明光源とする画像に相当することから、加重係数
εsiは後述する手法によりフラッシュ光の相対分光分布
より導くことができる。
【0061】したがって、数5に示す方程式において未
知数は3つの加重係数σ1,σ2,σ3のみである。ま
た、数5に示す方程式は対象画素におけるR,G,Bの
3つの色のそれぞれに関して求めることができ、これら
3つの方程式を解くことにより3つの加重係数σ1
σ2,σ3を求めることができる。すなわち、対象画素に
対応する被写体上の位置の分光反射率が得られる。
【0062】次に、加重係数εsiを求める手法について
説明する。既述のように差分画像はフラッシュ光のみを
照明光とする画像に相当し、差分画像における照明光の
相対分光分布は既知である。一方で、フラッシュから遠
い被写体上の領域はフラッシュ121に近い領域よりも
フラッシュ光を受ける度合いが小さい。したがって、差
分画像ではおおよそフラッシュ121から遠い位置ほど
暗く現れる。
【0063】そこで、3つの加重係数εs1,εs2,εs3
の値の相対関係を一定に保ったまま差分画像中の対象画
素の輝度に比例してこれらの加重係数の値を増減する。
すなわち、差分画像中の対象画素の輝度が小さい場合に
は加重係数εs1,εs2,εs3の値は小さな値として決定
され、輝度が大きい場合には加重係数εs1,εs2,εs3
の値は大きな値として決定される。なお、3つの加重係
数εs1,εs2,εs3の相対関係は3つの基底関数E
1(λ),E2(λ),E3(λ)の加重和がフラッシュ光の分
光分布と比例するように予め求められており、輝度と加
重係数εsiとの比例関係は予め測定により求められる。
【0064】なお、加重係数εsiは対象画素に対応する
被写体上の位置に照射されるフラッシュ光の分光分布を
示す値であり、第1画像および第2画像間におけるフラ
ッシュ121による照明光の変更量の分光分布を示す値
である。したがって、フラッシュ分光データ234より
加重係数εsiを求める処理は、フラッシュ光の相対分光
分布からフラッシュ121による照明環境(照明光)の
分光変更量を求める処理に相当する。
【0065】以上の原理に基づき、デジタルカメラ1の
物体色成分データ生成部202は差分画像データ233
の画素値およびフラッシュ分光データ234を参照しな
がら、各画素に対応する被写体上の位置の分光反射率を
求める。被写体の分光反射率は、照明環境の影響が取り
除かれた画像データに相当し、物体色成分データ235
としてRAM23に記憶される(ステップST14)。
【0066】物体色成分データ235が求められると、
数3および数4より第2画像の各画素のR,G,Bの値
に基づいて加重係数ε21,ε22,ε23に関する3つの方
程式を求めることができる。照明成分データ生成部20
3では、これらの方程式を解くことにより第2画像にお
ける各画素に関する加重係数ε2iが求められる。求めら
れた各画素の加重係数ε2iは第2画像におけるフラッシ
ュ光を含まない照明環境の影響を示す成分となる。
【0067】ここで、各画素の加重係数ε2iはそのまま
照明成分データ236とされてもよいが、およそ均一な
照明光の照明環境である場合には画素ごとの加重係数ε
2iのばらつきは少ない。そこで、加重係数ε21,ε22
ε23のそれぞれについて全画素の平均値を求め、求めら
れた3つの加重係数が照明成分データ236とされる
(ステップST15)。これにより、照明成分データ2
36は画素の位置に依存しない値となり、後述するよう
に他の物体色成分データ235と合成することでこの照
明環境による雰囲気を他の被写体の画像に取り込むこと
が可能となる。
【0068】また、照明成分データ236が記憶される
前に、操作ボタン126を介する操作者の入力に基づい
て照明成分データ236には感覚を示す情報(以下、
「感性情報」という。)が付与される(ステップST1
6)。すなわち、図7に示すように感性情報236aが
照明成分データ236に付加され、あるいは、図8に示
すように関連づけられる。既述のように照明成分データ
236は画像中の照明環境が与えている影響を示すデー
タであり、この照明成分データ236を用いて後述する
動作により再生される画像は観察者にある種の刺激を与
える。そこで、デジタルカメラ1では、観察者が受ける
感覚(感性)を示す情報を用いて照明成分データ236
を識別可能な状態で保存するようになっている。
【0069】具体的には、「春らしい」「真夏の」等の
季節感を示す言葉、「夕焼けの」「早朝の」「昼下がり
の」等の時刻から受ける感覚を示す言葉、「寒々とし
た」「カーっと暑い」等の温度感覚を示す言葉、「霞が
かかった」「曇りの」等の天候から受ける感覚を示す言
葉等の情報が照明成分データ236に付与されて保存が
行われる。
【0070】物体色成分データ235および照明成分デ
ータ236が求められると、これらのデータはデジタル
カメラ1の本体に対して着脱自在な外部メモリ123へ
と転送されて保存される(ステップST17)。外部メ
モリ123には物体色成分データ235と照明成分デー
タ236のいずれか一方のみが保存されてもよいし双方
が保存されてもよく、互いに独立して取り出し可能な状
態で外部メモリ123に保存される。
【0071】次に、以上のようにして外部メモリ123
に保存された物体色成分データ235および照明成分デ
ータ236を用いて画像が再生される際のデジタルカメ
ラ1の動作について図9を参照しながら説明する。な
お、外部メモリ123には、複数の物体色成分データ2
35および複数の照明成分データ236が予め保存され
ているものとする。外部メモリ123内の複数の物体色
成分データ235および複数の照明成分データ236
は、外部のコンピュータから読み出されたものであって
もよい。
【0072】まず、操作者がディスプレイ125の表示
を見ながら操作ボタン126を介して指示を行うことに
より、所望の物体色成分データ235がRAM23に読
み込まれる(ステップST31)。これにより、再生す
る画像の対象(すなわち、撮影時の被写体)が決定され
る。
【0073】次に、画像再生部204により、外部メモ
リ123に保存されている各照明成分データ236に付
与された感性情報236aが読み出され、これらの一覧
がディスプレイ125に表示される(ステップST3
2)。これにより、外部メモリ123中の選択候補とな
る照明成分データ236が感性情報236aに基づいて
選択可能な状態となる。図10および図11はそれぞれ
光源を示す場合と光源を示さない場合のディスプレイ1
25の感性情報の表示画面の例を示す図である。
【0074】図12ないし図14は、照明成分データ2
36の3つの加重係数および予め定められた3つの基底
関数により表現される各画素共通の照明光の分光分布の
例を相対分光強度にて示す図である。感性情報として
は、例えば、図12に「夕焼けの」、図13に「寒々と
した」、図14に「昼下がりの」といった語句が与えら
れる。もちろん、全ての照明成分データ236に感覚を
示す情報を付与する必要はなく、「蛍光灯」等の語句が
付与されてもよい。なお、感性情報としては、言葉に限
定されるものではなく、色、音等であってもよい。
【0075】操作者は感性情報236aの一覧を見なが
ら、いずれかを操作ボタン126を介して指定する。画
像再生部204は操作者からの指定を受け付けると、指
定された感性情報236aが付与されている照明成分デ
ータ236を再生に利用すべき照明成分データとして決
定し(ステップST33)、この照明成分データ236
を外部メモリ123からRAM23へと読み出す(ステ
ップST34)。
【0076】これにより、既に読み込まれている物体色
成分データ235の基礎となった画像を再生したい場合
には、物体色成分データ235が求められた時に求めら
れた照明成分データ236がRAM23に読み込まれ、
他の画像が撮影された際の照明環境下での画像として再
生したい場合には、他の画像が撮影された際に得られた
照明成分データ236がRAM23に読み込まれる。
【0077】その後、物体色成分データ235および照
明成分データ236が数3および数4に示した演算を行
うことにより画像再生部204により合成されて各画素
のR,G,Bの値ρr,ρg,ρbが求められ、目的とす
る画像データが生成される(ステップST35)。そし
て、求められた画像データがデジタルカメラ1の背面に
設けられたディスプレイ125に表示される(ステップ
ST36)。
【0078】再生された画像は、必要に応じて通常の画
像フォーマット(圧縮されてもよい)にて外部メモリ1
23に保存される。
【0079】以上のように、デジタルカメラ1では、フ
ラッシュONの状態にて撮影された第1画像、フラッシ
ュOFFの状態にて撮影された第2画像、および、フラ
ッシュ光の相対分光分布とから照明環境の影響が取り除
かれた画像データに相当する物体色成分データ235を
求めることができる。すなわち、被写体の分光反射率を
示す物体色成分データ235を照明環境が変更された2
枚の画像から簡単に求めることができる。また、照明環
境の変更はフラッシュ121を用いて容易に行われる。
【0080】また、デジタルカメラ1としては特殊な機
構を有さず、汎用のオンチップフィルタが設けられたC
CDを有するデジタルカメラの簡単な仕様変更により物
体色成分データ235を求めることができるデジタルカ
メラ1を実現することができる。これにより、物体色成
分データ235を求める動作を汎用のデジタルカメラ1
の特殊モードとして実現することができ、新たな生産コ
ストが生じることはない。
【0081】また、デジタルカメラ1では求められた物
体色成分データ235および第2画像データから照明成
分データ236が求められる。したがって、デジタルカ
メラ1では、物体色成分データ235に複数の照明成分
データ236から選択されたものを適宜合成することに
より、所望の照明環境下の所望の撮影対象の画像を再生
することができる。すなわち、撮影時の雰囲気にて画像
を再生したい場合には、互いに対となって生成された物
体色成分データ235および照明成分データ236を合
成すればよく、他の画像の照明環境の影響を取り込んで
再生したい場合には、物体色成分データ235に他の照
明環境で得られた照明成分データ236を合成すること
で照明環境を変更した画像が再生される。
【0082】なお、照明成分データ236を求める基礎
となる画像データは第2画像データに限定されるもので
はなく、第1画像データであってもよい。さらには、別
途同一被写体を撮影した画像データであってもよい。
【0083】また、照明成分データ236として図10
に例示するように標準光(D65等)を設けておくこと
で、任意の照明環境にて得られた画像から被写体の正確
な色再現も可能であり、印刷用の画像やインターネット
ショッピング等に用いられる画像として適切な画像を生
成することができる。
【0084】さらに、このデジタルカメラ1では、照明
成分データ236に感性情報236aを付与し、照明成
分データ236を選択する際に操作者が感性情報236
aに基づいて選択を行うことができるようにされてお
り、感性に基づいた画像再生を楽しむことができる。
【0085】なお、以上の説明では物体色成分データ2
35として各画素に対応する加重係数σ1,σ2,σ3
保存され、照明成分データ236として各画素に共通の
(汎用性を求めない場合には各画素に固有の)加重係数
ε1,ε2,ε3が保存されると説明したが、被写体の分
光反射率の基底関数S1(λ),S2(λ),S3(λ)や照明
光の分光分布の基底関数E1(λ),E2(λ),E3(λ)と
ともに保存されてもよい。
【0086】<2. 第2の実施の形態>図15はこの
発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラ1aの構
成を示す図である。図15に示すように、デジタルカメ
ラ1aは第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の
CCD112の前方にフィルタ116を有し、フィルタ
116がモータ117の動作により移動可能に配置され
る。他の構成は第1の実施の形態と同様であり、図1と
同様の構成については同符号を付している。
【0087】デジタルカメラ1aでは、モータ117の
回転軸を中心にフィルタ116が回動することにより、
フィルタ116がレンズ系111の光軸上(すなわち、
撮影の際の撮影光路上)の位置と、撮影光路から外れた
位置との間で移動を行う。第2の実施の形態では、フィ
ルタ116が撮影光路上に位置する場合の画像と撮影光
路上に位置しない場合の画像とを用いて照明の影響が取
り除かれた画像データに相当する物体色成分データ、お
よび、照明環境の影響を示す照明成分データを得るよう
になっている。
【0088】なお、CCD112は第1の実施の形態と
同様にR,G,Bの各値を取得する3バンド入力の撮像
手段となっている。また、このデジタルカメラ1aでは
通常の撮影モードと特殊撮影モードとを有し、通常の撮
影モードではR,G,Bの値により構成される画像デー
タが取得され(すなわち、市販されているデジタルカメ
ラと同様の動作を行う)、特殊撮影モードでは物体色成
分データおよび照明成分データの取得が行われるものと
する。
【0089】図16は、デジタルカメラ1aの構成のう
ち、主としてこの発明に係る処理を実行するための構成
を模式的に示すブロック図である。図16に示すように
フィルタ116およびモータ117を有するという点を
除いてはデジタルカメラ1aの内部構成は第1の実施の
形態と同様である。なお、CPU21、ROM22、R
AM23等が行う処理は第1の実施の形態と異なってお
り、詳細については後述する。また、フラッシュ121
は通常撮影を行う場合に用いられるものであり、物体色
成分データ等を求める撮影を行う際には用いられず、発
光制御回路121aは第1の実施の形態のように発光特
性を一定にすることを目的とする発光制御は行わない。
【0090】図17は、特殊撮影モード時にデジタルカ
メラ1aにおいて物体色成分データおよび照明成分デー
タを求める成分データ生成部205を周辺の構成ととも
に表すブロック図である。成分データ生成部205はC
PU21,ROM22,RAM23等により実現され
る。すなわち、成分データ生成部205は、CPU21
がROM22内のプログラム221に従ってRAM23
を作業領域として利用しながら動作することにより実現
される機能である。図18は特殊撮影モードにおけるデ
ジタルカメラ1aの動作の流れを示す流れ図である。
【0091】特殊撮影モードでは、まず、フィルタ11
6を撮影光路上から外れた位置に位置させて撮影を行
う。これにより、A/D変換部115を介してカラー画
像である第1予備画像が第1画像データ231としてR
AM23に記憶される(ステップST41)。
【0092】次に、モータ117の作用によりフィルタ
116が撮影光路上へと移動し、フィルタ116を介し
て撮影が行われる。これにより、カラー画像である第2
予備画像(ただし、フィルタ116を用いているため、
被写体の実際の色を示さないカラー画像となってい
る。)が第2画像データ232としてRAM23に記憶
される(ステップST42)。なお、ステップST41
とステップST42とは連写のように迅速に行われ、同
一の被写体の撮影が行われる。
【0093】第1画像データ231および第2画像デー
タ232が得られると、成分データ生成部205により
照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物
体色成分データ235および照明環境の影響を示す照明
成分データ236が求められ、これらのデータがRAM
23に記憶される(ステップST43)。成分データ生
成部205の処理内容の詳細については後述する。
【0094】その後、第1の実施の形態と同様に、照明
成分データ236に感性情報が付与され(ステップST
44)、物体色成分データ235および照明成分データ
236が外部メモリ123に保存される(ステップST
45)。
【0095】次に、ステップST43における成分デー
タ生成部205の動作の原理について説明する。
【0096】既述のように、照明光の分光分布E(λ)お
よびある画素(対象画素)に対応する被写体上の位置の
分光反射率S(λ)を数1および数2に示すように3つの
基底関数および加重係数を用いて表現する場合、対象画
素に対応する被写体上の位置からデジタルカメラ1aに
入射する光I(λ)は数3にて示される。また、対象画素
のR,G,Bの値ρr,ρg,ρbは、CCD112上の
R,G,Bの各色に対応する分光感度をRr(λ),R
g(λ),Rb(λ)とすると、数4と同様に、
【0097】
【数6】
【0098】として求められる。ここで、ベクトル
εv,σvを、
【0099】
【数7】
【0100】と定義し、行列Sr,Sg,Sbのそれぞれ
をi,j成分が
【0101】
【数8】
【0102】である行列として定義すると、値ρr
ρg,ρbは、
【0103】
【数9】
【0104】となる。ここで、ベクトルCを、
【0105】
【数10】
【0106】とし、数9の3つの方程式を関数Fを用い
て、
【0107】
【数11】
【0108】と簡略化して表現すると、対象画素につい
ての第1予備画像および第2予備画像の画素値から、
【0109】
【数12】
【0110】にて表現される6つの非線形方程式が導か
れる。
【0111】数12において、ベクトルC1は第1予備
画像における対象画素のR,G,Bの値ρr1,ρg1,ρ
b1を要素とするベクトルであり、ベクトルC2は第2予
備画像における対象画素のR,G,Bの値ρr2,ρg2
ρb2を要素とするベクトルである。ベクトルεv1は、被
写体への照明光を基底関数を用いて表現する際の加重係
数ε11,ε12,ε13を要素とするベクトルである。ベク
トルεv2は、フィルタ116を介して撮影された第2予
備画像をフィルタ116を介して照明光を照射した被写
体を撮影した際に得られる画像であるとみなし、このと
きの照明光に関する加重係数ε21,ε22,ε23を要素と
するベクトルである。すなわち、数12では、フィルタ
116を介して得られた画像を異なる照明光を照射した
被写体から得られる画像とみなしている。
【0112】ここで、第2予備画像における仮想の照明
光の分光分布は、実際の照明光の分光分布にフィルタ1
16の分光透過率を乗じて得られることから、ベクトル
εv2はベクトルεv1を用いて表現可能である。したがっ
て、数12における6つの方程式では、ベクトルεv1
よびベクトルσvの6つの要素のみが未知数となる。
【0113】数11の方程式はεpiσj(p=1,2)
の項で構成されていることから、ε11を所定の値に固定
するとともに最小2乗法により残りの5つの未知数を求
める。すなわち、
【0114】
【数13】
【0115】の値が最小となるベクトルεv1,σvを求
める。
【0116】以上に説明した手法により、成分データ生
成部205ではフィルタ116の分光透過率を参照しつ
つ第1画像データ231および第2画像データ232か
ら各画素におけるベクトルεv1,σvを求める。フィル
タ116の分光透過率のデータはRAM23に記憶され
ていてもよく、成分データ生成部205内のROMに記
憶されていてもよい。
【0117】そして、各画素のベクトルσvは物体色成
分データ235としてRAM23に記憶され、ベクトル
εv1の各要素は全画素について平均値が求められた上で
照明成分データ236として感性情報とともにRAM2
3に記憶される。なお、照明成分データ236に汎用性
を求めない場合には各画素のベクトルεv1がそのまま記
憶されてもよい。
【0118】以上に説明した手法では、例えば、フィル
タ116が可視光の波長帯域で一定の分光透過率を有す
るNDフィルタの場合には、数12を解くことができな
い。したがって、フィルタ116の分光透過率は数12
と解くことができる特性を有するものとする必要があ
り、少なくとも分光透過率がR,G,Bの各色の波長帯
域にて一定でないものとする必要がある。
【0119】図19はこのような条件を満たすフィルタ
116の分光透過率の例を示す図である。図19中の符
号T11,T12,T13のそれぞれはCCD112の
受光素子上に形成されているR,G,B各色のオンチッ
プフィルタの分光透過率のグラフを示し、符号T2は可
動式のフィルタ116の分光透過率のグラフを示す。
【0120】フィルタ116としては、ガラス基板上に
薄膜を積層したものが用いられ、CCD112のオンチ
ップフィルタの各色の波長帯域の中心から若干ずれた波
長帯域の光を透過するように設計される。これにより、
フィルタ116を撮影光路上に配置するとフィルタ11
6およびオンチップフィルタによる分光透過率のピーク
位置がオンチップフィルタの分光透過率のピーク位置か
らずれる。
【0121】図20は図19に示すR,G,B各色のオ
ンチップフィルタの分光透過率に可動式のフィルタ11
6の分光透過率を乗じて得られる分光透過率を示すグラ
フである。図20中、符号T31,T32,T33はそ
れぞれフィルタ116とR,G,Bの各オンチップフィ
ルタの双方を透過する際の分光透過率を示すグラフであ
る。図20に示すようにフィルタ116透過後のR,
G,Bに関する分光透過率(分光感度)のピーク位置は
R,G,Bのオンチップフィルタの分光透過率のピーク
位置からずれた位置となる。これにより、フィルタ11
6なしの第1予備画像とフィルタ116ありの第2予備
画像とから成分データ生成部205により物体色成分デ
ータ235および照明成分データ236が算出可能とさ
れる。
【0122】以上、この発明の第2の実施の形態に係る
デジタルカメラ1aの構成および動作について説明して
きたが、デジタルカメラ1aでは1枚の可動式のフィル
タ116を設けることによりフィルタ116なしの第1
予備画像とフィルタ116ありの第2予備画像とを取得
し、これらの画像から照明環境の影響を除いた被写体の
画像データに相当する物体色成分データ235と照明環
境の影響を示す照明成分データ236とを求めて保存す
る。したがって、第1の実施の形態と同様の再生動作
(図9参照)を行うことにより、所望の照明環境下の所
望の撮影対象の画像を再生することができる。
【0123】また、第1の実施の形態と同様に、照明成
分データ236として標準光(D65等)を設けておく
ことで、任意の照明環境にて得られた画像から撮影対象
の正確な色再現も可能となる。さらに、照明成分データ
236に感性情報236aを付与することで、感性に基
づいた画像再生を楽しむことができる。
【0124】なお、物体色成分データ235として各画
素に対応する加重係数σ1,σ2,σ3が保存され、照明
成分データ236として各画素に共通の(汎用性を求め
ない場合には各画素固有の)加重係数ε1,ε2,ε3
保存されると説明したが、これらのデータに被写体の分
光反射率の基底関数や照明光の分光分布の基底関数が含
まれてもよい。
【0125】<3. 第3の実施の形態>図21は、こ
の発明の第3の実施の形態に係るデジタルカメラ1bの
構成を示す図である。第2の実施の形態に係るデジタル
カメラ1aでは1枚のフィルタ116を撮影光路上に配
置することができるようにされているが、第3の実施の
形態に係るデジタルカメラ1bでは第1および第2フィ
ルタ116a,116bがモータ117の動作により撮
影光路上に配置することができるという点で相違してい
る。また、内部構成は第1フィルタ116aおよび第2
フィルタ116bが撮影光路上に配置することができる
という点を除いて図16と同様である。フィルタ以外の
構成について図16を参照するものとする。
【0126】図22はデジタルカメラ1bにおいて物体
色成分データおよび照明成分データを求める特殊撮影モ
ード時のCPU21,ROM22,RAM23等により
実現される成分データ生成部205を周辺の構成ととも
に表すブロック図である。図22に示すようにデジタル
カメラ1bで3つの画像データ231,232a,23
2bがRAM23に記憶されるという点で第2の実施の
形態と相違している。図23は特殊撮影モードにおける
デジタルカメラ1bの動作の流れを示す流れ図である。
【0127】デジタルカメラ1bの動作では、最初にフ
ィルタなしにて撮影を行い、カラー画像である第1予備
画像を第1画像データ231としてRAM23に記憶す
る(ステップST51)。次に、第1フィルタ116a
を撮影光路上に移動し、第1フィルタ116aありの状
態で撮影を行い、第2予備画像を第2画像データ232
aとしてRAM23に記憶する(ステップST52)。
さらに、第2フィルタ116bを撮影光路上に移動し、
第2フィルタ116bありの状態で撮影を行い、第3予
備画像を第3画像データ232bとしてRAM23に記
憶する(ステップST53)。以上の動作により第1な
いし第3画像データ231,232a,232bがRA
M23に記憶される。これら3回の撮影は連写として行
われ、各画像の被写体は同一とされる。
【0128】その後、成分データ生成部205により3
つの画像データから物体色成分データ235および照明
成分データ236が求められ(ステップST54)、第
1の実施の形態と同様に、照明成分データ236に感性
情報が付与された後(ステップST55)、物体色成分
データ235および照明成分データ236が外部メモリ
123に保存される(ステップST56)。
【0129】次に、デジタルカメラ1bにおける成分デ
ータ生成部205が物体色成分データ235および照明
成分データ236を求める原理について説明する。
【0130】数12と同様の表現を用いて、第1ないし
第3予備画像において対象画素における画素値(R,
G,Bに関する値)のベクトルC1,C2,C3は、
【0131】
【数14】
【0132】と表される。ここで、ベクトルεv1はフィ
ルタなしの際の照明光の基底関数の加重係数ベクトルで
あり、ベクトルεv2,εv3はそれぞれ第1フィルタあ
り、第2フィルタあり、における仮想照明光の基底関数
の加重係数ベクトルである。すなわち、第2予備画像を
第1フィルタ116aを介して照明光が照射された被写
体の画像とみなし、第3予備画像を第2フィルタ116
bを介して照明光が照射された被写体の画像と見なして
いる。σvは対象画素に対応する被写体上の位置の分光
反射率の基底関数の加重係数ベクトルである。
【0133】ベクトルεv2,εv3は、第1フィルタ11
6aおよび第2フィルタ116bの分光透過率に基づい
てベクトルεv1から求められることから、数14に示す
9個の方程式ではベクトルεv1,σvの6個の要素が未
知数となる。そこで、最小2乗法を用いて、すなわち、
【0134】
【数15】
【0135】が最小となるようにベクトルεv1,σv
求める。なお、未知数が6個しか存在しないことを考慮
し、ベクトルεv1,σvを所定の探索範囲内で求める。
【0136】次に、第1フィルタ116aおよび第2フ
ィルタ116bの分光透過率の具体例について説明す
る。第2の実施の形態と同様に、第1フィルタ116a
や第2フィルタ116bにはNDフィルタのように一定
の分光透過率を有するフィルタを利用することはできな
い。すなわち、少なくともR,G,B各色の波長帯域に
て一定でない分光透過率を有するフィルタを利用する必
要がある。
【0137】そこで、第3の実施の形態では図19中に
符号T2にて示した分光透過率を有するフィルタを第1
フィルタ116aに用い、第1フィルタ116の分光透
過率をおよそ50nmだけシフト(短波長側、長波長側の
いずれにシフトしてもよい。)した分光透過率を有する
フィルタを第2フィルタ116bとして利用する。この
ようなフィルタを用いることにより、半値幅が狭く互い
にオーバーラップの少ないより独立性の高い情報を多く
取得することができ、物体色成分データ235および照
明成分データ236の精度を向上することができる。
【0138】なお、上記説明では3つの予備画像を用い
て物体色成分データ235および照明成分データ236
を求めるようにしているが、第2および第3予備画像の
みを用いて第2の実施の形態と同様の演算を行うように
してもよい。
【0139】<4. 第4の実施の形態>第4の実施の
形態に係るデジタルカメラでは、第1の実施の形態に係
るデジタルカメラ1の構成と第2の実施の形態に係るデ
ジタルカメラ1aの構成とを有しており、これらの実施
の形態における動作を切り替えて行う。
【0140】なお、デジタルカメラの構成としては図1
5および図16に示した構成と同様であるため、これら
の図を参照しながら説明する。また、図16に示す発光
制御回路121aは第1の実施の形態における発光制御
回路と同様であり、フラッシュ121の発光特性を一定
に保つ役割を果たす。
【0141】図24は、第4の実施の形態に係るデジタ
ルカメラの動作の流れを示す流れ図である。撮影に際し
て、まず、撮影モードの決定が行われる(ステップST
61)。撮影モードには、通常のデジタルカメラとして
の撮影を行う通常撮影モード、第1の実施の形態と同様
にフラッシュ121のON/OFFを利用して物体色成
分データおよび照明成分データを求める第1撮影モー
ド、および、第2の実施の形態と同様にフィルタ116
を撮影光路上に配置するか否かにより物体色成分データ
および照明成分データを求める第2撮影モードがある。
これらの撮影モードの決定は手動で行われてもよく、後
述するように自動で行われてもよい。
【0142】第1または第2撮影モードの決定が手動に
て行われる場合には、例えば、被写体までの距離が遠い
(すなわち、フラッシュ光が届かない)と判断した場合
には撮影者が第2撮影モードを選択し、被写体の明るさ
が足りないと判断した場合には第1撮影モードを選択す
る。これらの判断は明確に区別されるものではなく、撮
影者が撮影環境を考慮して適宜決定する。
【0143】撮影モードが決定されると、デジタルカメ
ラでは撮影モードに応じた撮影を行う。すなわち、通常
撮影モードの場合には通常の撮影を行いR,G,Bの値
により画素値が構成される画像データを外部メモリ12
3に保存し(ステップST62,ST63)、第1撮影
モードの場合には図5に示した動作を行って物体色成分
データおよび照明成分データを外部メモリ123に保存
する(ステップST64,ST65)。第2撮影モード
の場合には図18に示した動作を行って物体色成分デー
タおよび照明成分データを外部メモリ123に保存する
(ステップST64,ST66)。
【0144】以上のように第4の実施の形態に係るデジ
タルカメラでは、物体色成分データおよび照明成分デー
タを取得するに際して撮影環境に応じて撮影モードを選
択することができるようになっている。その結果、物体
色成分データおよび照明成分データを適切に取得するこ
とができる。
【0145】次に、第1撮影モードと第2撮影モードと
の間で撮影モードを自動的に決定する方法について説明
する。なお、通常撮影モードとするか否かは手動により
決定されるものとする。
【0146】図25は第1撮影モードと第2撮影モード
とを自動決定する構成を示すブロック図である。撮影モ
ードの決定はモード決定部206により行われ、モード
決定部206には測距センサ114から被写体までの距
離が入力され、測光センサ118から被写体の明るさが
入力される。測距センサ114は図15に示すようにレ
ンズユニット11の前方上部に配置され、測光センサ1
18も測距センサ114が配置される窓内に配置され
る。なお、測光センサ118としての機能はCCD11
2が受け持ってもよい。
【0147】図25に示すモード決定部206はCPU
21、ROM22、RAM23等が実現する機能の一部
であり、モード決定部206の動作は、測距センサ11
4および測光センサ118からの信号がCPU21に入
力され、CPU21がROM22内のプログラム221
に従って演算処理を行うことにより実現される。
【0148】モード決定部206では、被写体までの距
離が所定の距離以下の場合には第1撮影モードを選択
し、被写体までの距離が所定の距離を超える場合には第
2撮影モードを選択する。また、被写体までの距離が所
定の距離を超え、かつ、被写体の明るさが所定の明るさ
以下の場合には、撮影者に適切な撮影ができない旨をデ
ィスプレイ125を介して通知する。この場合には、撮
影者が強制的に撮影モードを決定する。
【0149】以上のようにしてモード決定部206が第
1撮影モードと第2撮影モードとの選択を自動で行うこ
とにより、撮影環境に応じて適切に物体色成分データお
よび照明成分データを取得することが可能となる。
【0150】<5. 第5の実施の形態>第1の実施の
形態に係るデジタルカメラ1では、発光制御回路121
aによりフラッシュ121の発光特性を一定に保ち、フ
ラッシュ光の分光分布を一定としている。これにより、
物体色成分データを安定して求められる。第5の実施の
形態では第1の実施の形態の変形例として、フラッシュ
光の発光状態をモニタすることによりフラッシュ光の相
対分光分布を求め、求められたデータに基づいて物体色
成分データおよび照明成分データを求める手法について
説明する。なお、デジタルカメラの主な構成は図1およ
び図2と同様であり、これらの図を参照する。
【0151】図26は第5の実施の形態に係るデジタル
カメラにおいて、フラッシュ光の相対分光分布(すなわ
ち、図4におけるフラッシュ分光データ234)を求め
る構成を示す図であり、図4に示した構成との相違箇所
を中心に図示している。図26に示すRAM23内のフ
ラッシュ分光データ群234aは、複数の代表的な発光
条件でのフラッシュ光の相対分光分布を示すデータ群で
ある。代表的な発光条件としては、例えば、充電電圧が
330Vまたは250Vであって発光時間が1または1
/32(ただし、最長の発光時間を1とする。)の合計
4種類の発光条件が利用される。図27はフラッシュ分
光データ群234aの例の一部を示す図であり、黒い菱
形にて示す実線のグラフは充電電圧330V、発光時間
1のときのフラッシュ光の相対分光分布を示し、白い三
角形にて示す実線のグラフは充電電圧330V、発光時
間1/32のときのフラッシュ光の相対分光分布を示
す。
【0152】第5の実施の形態に係るデジタルカメラで
は、発光制御回路121aは、第1の実施の形態のよう
にフラッシュ121の発光特性を一定に保つ機能は有せ
ず、測距センサ114や測光センサからの情報に基づい
て適切な発光量となるようにフラッシュ121の発光を
制御する。このとき、フラッシュ121の発光状態のモ
ニタが行われる。
【0153】補間部207は、CPU21、ROM2
2、RAM23等により実現される機能であり、発光制
御回路121aにてモニタされた発光状態に基づいてフ
ラッシュ分光データ群234a内のデータを補間してフ
ラッシュ分光データ234を生成する。
【0154】図28は撮影時のデジタルカメラの動作の
流れを示す流れ図であり、ステップST73の後は図5
に示すステップST13以降と同様である。
【0155】撮影では、まず、フラッシュ121を点灯
するともに撮影が行われ、第1画像が第1画像データ2
31としてRAM23に記憶される(ステップST7
1)。このとき、発光制御回路121aがフラッシュ1
21の発光状態をモニタしており、発光時のフラッシュ
121の電源に与えられる充電電圧およびフラッシュ1
21の発光時間が補間部207へと送られる。続いて、
フラッシュ121を点灯することなく撮影が行われ、第
2画像が第2画像データ232としてRAM23に記憶
される(ステップST72)。
【0156】2つの画像データが取得されると、補間部
207によりフラッシュ分光データ群234a内のデー
タがフラッシュ121の発光状態に基づいて補間され、
フラッシュ光の相対分光分布がフラッシュ分光データ2
34として求められてRAM23に記憶される(ステッ
プST73)。
【0157】例えば、フラッシュ121の発光時の充電
電圧が330Vであり、発光時間が1/2である場合に
は、図27に示す充電電圧330V、発光時間1のグラ
フと充電電圧330V、発光時間1/32のグラフとが
発光時間を基準に補間され、白い四角形にて示す波線の
グラフが、充電電圧330V、発光時間1/2における
フラッシュ光の相対分光分布として求められる。補間に
は線形補間、重み付けを行った上での線形補間、その
他、非線形補間が利用される。
【0158】なお、フラッシュ分光データ234の算出
は、ステップST71とステップST14(図5)との
間のいずれの段階において行われてもよい。
【0159】以後、第1の実施の形態と同様に、物体色
成分データ235および照明成分データ236が求めら
れて外部メモリ123に保存される(ステップST13
〜ST17)。
【0160】以上、この発明の第5の実施の形態に係る
デジタルカメラについて説明してきたが、このデジタル
カメラではフラッシュ121の発光状態をモニタし、発
光状態(すなわち、実際の発光条件)に合わせてフラッ
シュ分光データ群234aを補間してフラッシュ分光デ
ータ234を求めるので、撮影環境に応じてフラッシュ
121の発光を適切に行いつつ物体色成分データ235
および照明成分データ236を適切に取得することがで
きる。
【0161】また、フラッシュ分光データ234を求め
るに際してフラッシュ分光データ群234a内のデータ
を補間するので、準備しておくフラッシュ分光データ群
234aの量を少なくすることができる。
【0162】<6. 第6の実施の形態>第5の実施の
形態では、代表的な発光条件におけるフラッシュ光の相
対分光分布を補間することにより実際のフラッシュ光の
相対分光分布を求めるようにしているが、次に、第6の
実施の形態として、より詳細な発光条件におけるフラッ
シュ光の相対分光分布をデータベースとして持ってお
き、フラッシュ121の発光状態からフラッシュ光の相
対分光分布を決定する形態について説明する。
【0163】図29はフラッシュ光の相対分光分布を決
定する構成を示す図であり、第5の実施の形態における
図26に対応する図である。なお、他の構成は第5の実
施の形態と同様であり、適宜、図1ないし図4に示した
符号を参照する。
【0164】図29中のフラッシュ分光データベース2
34bは様々な発光条件におけるフラッシュ光の相対分
光分布を示すデータベースである。表1はフラッシュ分
光データベース234bの一例を示す表である。
【0165】
【表1】
【0166】表1では、フラッシュ121の電源への充
電電圧と発光時間との様々な組合せごとのフラッシュ光
の相対分光分布がフラッシュ分光データベース234b
に含まれる様子を示している。
【0167】分光分布決定部208はCPU21、RO
M22、RAM23等により実現される機能であり、発
光制御回路121aから得られるフラッシュ121の発
光状態に基づいてフラッシュ分光データベース234b
から最も適切なフラッシュ光の相対分光分布を決定す
る。
【0168】例えば、充電電圧が325Vであり、発光
時間が1/5であった場合には、最も近い発光条件であ
る充電電圧330V、発光時間1/4におけるフラッシ
ュ光の相対分光分布を実際の相対分光分布として決定す
る。
【0169】第6の実施の形態におけるデジタルカメラ
の動作は第5の実施の形態におけるデジタルカメラの動
作とほぼ同様であるが、図28に示すステップST73
が図30に示すステップST74に置き換えられたもの
となる。すなわち、まず、フラッシュ121の発光状態
をモニタしながらフラッシュ121を用いて第1画像デ
ータ231が取得され(ステップST71)、次に、フ
ラッシュ121を点灯することなく第2画像データ23
2が取得される(ステップST72)。
【0170】2枚の画像が取得されると、分光分布決定
部208が発光制御回路121aによりモニタされた発
光状態に基づいて最適なフラッシュ光の相対分光分布を
フラッシュ分光データベース234bから抽出する(ス
テップST74)。これにより、第1の実施の形態にお
けるフラッシュ分光データ234に相当するデータが物
体色成分データ生成部202へと与えられる。
【0171】ステップST74の後は、第1の実施の形
態におけるステップST13以降と同様の動作が行わ
れ、物体色成分データ235および照明成分データ23
6が求められて、外部メモリ123に保存される(ステ
ップST13〜ST17)。
【0172】以上、第6の実施の形態に係るデジタルカ
メラについて説明したが、このデジタルカメラではフラ
ッシュ分光データベース234bを参照して演算に用い
るフラッシュ光の相対分光分布を決定するので、フラッ
シュ121の動作を一定に制御しない場合であってもフ
ラッシュ光の相対分光分布を迅速に決定することができ
る。
【0173】<7. 第7の実施の形態>以上の実施の
形態では、デジタルカメラ内部において画像データの処
理を行うようになっているが、画像データの処理をコン
ピュータにて行うことももちろん可能である。図31は
このような場合の画像データ取得システム3の構成を示
す図である。
【0174】画像データ取得システム3は、CCDにて
取得された画像データをそのまま外部メモリに保存する
デジタルカメラ31と外部メモリに保存された画像デー
タを処理して物体色成分データや照明成分データを求め
るコンピュータ32とから構成される。このような構成
は第1ないし第6の実施の形態のいずれの動作にも利用
可能である。
【0175】例えば、図31に示す画像データ取得シス
テム3を第1の実施の形態の処理に利用する場合、デジ
タルカメラ31として図3に示す構成を有するものを用
い、フラッシュONにて撮影して得られる第1画像デー
タとフラッシュOFFにて撮影して得られる第2画像デ
ータとフラッシュ光に関するフラッシュ分光データとを
外部メモリ123に保存し、外部メモリ123を介して
これらのデータをコンピュータ32に転送する。
【0176】コンピュータ32内部のCPU、ROM、
RAM等は図4に示す差分画像生成部201、物体色成
分データ生成部202および照明成分データ生成部20
3として機能し、第1画像データ、第2画像データおよ
びフラッシュ分光データから照明環境の影響を取り除い
た画像データに相当する物体色成分データ、および、照
明環境の成分に相当する照明成分データを算出する。
【0177】この場合、デジタルカメラ31では物体色
成分データや照明成分データを求める機能は不要とな
る。
【0178】画像データ取得システム3を第2の実施の
形態の処理に利用する場合には、デジタルカメラ31と
して図16に示す構成を有するものを用い、フィルタな
しにて撮影して得られる第1画像データとフィルタあり
にて撮影して得られる第2画像データとフィルタ116
の分光透過率のデータとを外部メモリ123に保存し、
これらのデータをコンピュータ32に転送する。
【0179】コンピュータ32内部のCPU、ROM、
RAM等は図17に示す成分データ生成部205として
機能し、第1画像データ、第2画像データおよびフィル
タ116の分光透過率のデータから物体色成分データお
よび照明成分データを算出する。なお、フィルタ116
の分光透過率を予めコンピュータ32に保存しておくこ
とにより、デジタルカメラ31から転送すべきデータを
第1画像データおよび第2画像データのみとすることも
できる。
【0180】この場合もデジタルカメラ31では物体色
成分データや照明成分データを求める機能は不要とな
る。
【0181】コンピュータ32を図4に示す差分画像生
成部201,物体色成分データ生成部202、照明成分
データ生成部203として、あるいは、図17に示す成
分データ生成部205として機能させるために、予め磁
気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体
9を介してプログラムがコンピュータ32内にインスト
ールされる。これにより、汎用のコンピュータ32が本
発明に係る画像処理を行うコンピュータとして利用する
ことが可能となる。
【0182】また、図9に示した画像の再生に関する動
作についても再生動作のプログラムをコンピュータ32
にインストールすることにより、コンピュータ32にお
いて実現することができる。
【0183】以上のように、第1ないし第6の実施の形
態に係るデジタルカメラを、デジタルカメラ31とコン
ピュータ32とからなる画像データ取得システム3とし
て構築することも可能であり、この場合、デジタルカメ
ラ31が行うべき処理量の低減を図ることができる。
【0184】<8. 変形例>以上、この発明に係る実
施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施
の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能であ
る。
【0185】例えば、上記実施の形態における照明成分
データは照明環境が画像に与えている影響を示すデータ
であればどのようなものであってもよく、照明環境の影
響をある程度示すのであるならば厳密に求められる必要
はない。また、物体色成分データも画像から照明環境の
影響を取り除いた成分を示すデータであればどのような
ものであってもよく、照明環境が与える影響を厳密に取
り除いた成分を示すデータである必要はない。
【0186】また、上記実施の形態では、物体色成分デ
ータや照明成分データが複数の加重係数として保存され
ると説明したが、これらのデータの保存形式は他の形式
であってもよい。例えば、物体色成分データが分光反射
率の特性曲線として保存されてもよく、照明成分データ
が分光分布の特性曲線として保存されてもよい。
【0187】また、照明成分データは、デジタルカメラ
1や画像データ取得システム3を用いて必ずしも求めら
れる必要はなく、例えば、仮想的な照明を意図した照明
成分データが別途生成されてもよい。さらに、画像が再
生される際に利用される照明成分データは、複数の照明
成分データを合成することにより生成されてもよい。
【0188】また、上記第2ないし第4の実施の形態で
は、デジタルカメラ内部に可動式のフィルタを設けるも
のとして説明したが、フィルタの撮影光路上への配置は
撮影者により行われてもよい。例えば、図32に示すよ
うにレンズ系111の前部に着脱自在であってフィルタ
116と同様の分光透過率を有するフィルタ119を準
備しておき、撮影者がフィルタ119を着脱することに
より複数の予備画像が取得されてもよい。この場合に
は、複数の予備画像における被写体を同一とするために
デジタルカメラを固定する。なお、第4の実施の形態に
おいてフィルタの着脱が手動で行われる場合には、デジ
タルカメラが第2撮影モードを選択するとディスプレイ
125やアラームを用いてフィルタ116の着脱が必要
である旨を撮影者に通知するとともに、フィルタが装着
されないとシャッタが降りないように制御される。
【0189】また、上記第2の実施の形態では1つのフ
ィルタ116が用いられ、第3の実施の形態では2つの
フィルタ116a,116bを用いるようにしている
が、3以上のフィルタが用いられてもよい。すなわち、
少なくとも1つのフィルタを撮影光路上に配置すること
ができれば、撮影光路に対するフィルタの配置状態を変
更しつつ複数の画像データを取得することにより、物体
色成分データおよび照明成分データを求めることができ
る。
【0190】また、上記第2ないし第4の実施の形態に
おける物体色成分データおよび照明成分データを求める
手法も上記実施の形態に限定されるものではなく、他の
方法が採用されてもよい。
【0191】また、上記第1の実施の形態では、充電電
圧および発光時間をモニタすることにより、フラッシュ
121の発光特性を一定に保つようにしているが、他の
方法によりフラッシュ121の発光特性が一定に保たれ
てもよい。例えば、フラッシュ121をパルス状に発光
することにより、フラッシュの発光特性が一定に保たれ
てもよい。
【0192】また、上記第1、第4および第6の実施の
形態では、発光制御回路121aが充電電圧および発光
時間をモニタするようにしているが、フラッシュ121
の分光特性を一定に保つ、あるいは、分光特性を決定す
ることができるのであるならば他の発光状態(発光条
件)がモニタされてもよい。
【0193】また、上記第1、第4ないし第6の実施の
形態では、フラッシュ121が被写体への照明環境を変
更する手段として機能しているが、照明環境を変更する
方法はフラッシュ121を用いる手法に限定されるもの
ではない。
【0194】また、上記実施の形態では、CCD112
はR,G,Bの3バンド入力であるものとして説明した
が、入力バンド数が4以上であってもよい。すなわち、
CCD112(いわゆる、3CCDであってもよい)に
より得られる画像が実質的にカラー画像に相当するので
あれば上記説明の手法により物体色成分データおよび照
明成分データを求めることができる。
【0195】
【発明の効果】請求項1ないし8、請求項13ないし1
8、並びに、請求項21に記載の発明では、照明環境を
変更した第1画像データおよび第2画像データから照明
環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物体色
成分データを得ることができる。物体色成分データは照
明環境が画像に与える影響を示す照明成分データと合成
することにより、所望の照明環境下での画像を再生する
ことができるデータとなる。
【0196】また、請求項2および15に記載の発明で
は、発光手段を用いて容易に照明環境を変更することが
できる。
【0197】また、請求項3に記載の発明では、発光手
段からの光の分光分布を一定に保つことにより、物体色
成分データを安定して求めることができる。
【0198】また、請求項4および16に記載の発明で
は、発光条件データに基づいて発光手段からの光の相対
分光分布を求めることができ、請求項5に記載の発明で
は発光条件データの量の低減を図ることができる。
【0199】また、請求項8および18に記載の発明で
は、照明環境が与える影響を示す照明成分データを求め
ることができる。
【0200】請求項9および19に記載の発明では、少
なくとも1つのフィルタの配置状態を変更することによ
り得られる複数の予備画像データを用いて照明環境の影
響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分デー
タを得ることができる。
【0201】また、請求項10に記載の発明では、所望
の照明環境下での画像を再生することができる。
【0202】また、請求項11に記載の発明では、感性
情報に基づいて照明成分データの選択を行うことができ
る。
【0203】請求項12および20に記載の発明では、
様々な撮影環境に対応して物体色成分データを取得する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るデジタルカ
メラの全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラの背面図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラにおいてこの発明に
係る処理を実行するための構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示す構成を機能に分けて示すブロック図
である。
【図5】図1に示すデジタルカメラにおける画像データ
を取得する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図6】発光制御回路の動作の流れを示す流れ図であ
る。
【図7】照明成分データと感性情報との関係を示す模式
図である。
【図8】照明成分データと感性情報との関係を示す模式
図である。
【図9】図1に示すデジタルカメラにおける画像を再生
する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図10】感性情報の一覧が表示された画面の例を示す
図である。
【図11】感性情報の一覧が表示された画面の例を示す
図である。
【図12】照明成分データにより表現される照明光の分
光分布の例を示す図である。
【図13】照明成分データにより表現される照明光の分
光分布の例を示す図である。
【図14】照明成分データにより表現される照明光の分
光分布の例を示す図である。
【図15】この発明の第2の実施の形態に係るデジタル
カメラの全体を示す斜視図である。
【図16】図15に示すデジタルカメラにおいてこの発
明に係る処理を実行するための構成を示すブロック図で
ある。
【図17】図16に示す構成を機能に分けて示すブロッ
ク図である。
【図18】図15に示すデジタルカメラにおける画像デ
ータを取得する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図19】CCD上のオンチップフィルタの分光透過率
と可動式のフィルタの分光透過率とを示す図である。
【図20】CCD上のオンチップフィルタと可動式のフ
ィルタとの双方を透過する際の分光透過率を示す図であ
る。
【図21】この発明の第3の実施の形態に係るデジタル
カメラの全体を示す斜視図である。
【図22】図21に示すデジタルカメラの機能構成を示
すブロック図である。
【図23】図21に示すデジタルカメラにおける画像デ
ータを取得する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図24】この発明の第4の実施の形態に係るデジタル
カメラの全体動作の流れを示す流れ図である。
【図25】撮影モードを自動的に切り替える際の構成を
示すブロック図である。
【図26】フラッシュ分光データ群を補間することによ
りフラッシュ光の相対分光分布を求める構成を示すブロ
ック図である。
【図27】補間によりフラッシュ光の相対分光分布を求
める例を示す図である。
【図28】この発明の第5の実施の形態における画像デ
ータを取得する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図29】データベースを参照することによりフラッシ
ュ光の相対分光分布を決定する構成を示すブロック図で
ある。
【図30】この発明の第6の実施の形態における画像デ
ータを取得する際の動作の流れを示す流れ図である。
【図31】この発明の第7の実施の形態における画像デ
ータ取得システムの構成を示す図である。
【図32】図15に示すデジタルカメラの変形例を示す
図である。
【符号の説明】
1,1a,1b デジタルカメラ、9 記録媒体、21
CPU、22 ROM、23 RAM、32 コンピ
ュータ、111 レンズ系、112 CCD、115
A/D変換部、116,116a,116b,119
フィルタ、121 フラッシュ、121a 発光制御回
路、123 外部メモリ、125 ディスプレイ、12
6 操作ボタン、201 差分画像生成部、202 物
体色成分データ生成部、203 照明成分データ生成
部、204 画像再生部、205成分データ生成部、2
06 モード決定部、207 補間部、208 分光分
布決定部、221 プログラム、231 第1画像デー
タ、232,232a 第2画像データ、232b 第
3画像データ、233 差分画像データ、234フラッ
シュ分光データ、234a フラッシュ分光データ群、
234b フラッシュ分光データベース、235 物体
色成分データ、236 照明成分データ、236a 感
性情報、ST11〜ST15,ST41〜ST43,S
T51〜ST54,ST61〜ST66,ST71〜S
T74 ステップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月10日(2000.8.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【数5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】数5において、基底関数Ei(λ),j (λ)
は予め定められた関数であり、分光感度Rc(λ)は予め
計測により求めることができる関数である。これらの情
報は予めROM22やRAM23に記憶される。一方、
2回の撮影においてシャッター速度(あるいは、CCD
112の積分時間)および絞りが同一に制御され、第1
画像から第2画像を減算した差分画像は、照明環境の変
更のみの影響を受けた画像、すなわち、フラッシュ光の
みを照明光源とする画像に相当することから、加重係数
εsiは後述する手法によりフラッシュ光の相対分光分布
より導くことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 9/73 A 5C066 1/48 G06F 15/64 325G 5C072 9/64 H04N 1/04 D 5C079 9/73 1/46 A (72)発明者 中内 茂樹 愛知県豊橋市天伯町宇雲雀ヶ丘1−1 豊 橋技術科学大学内 (72)発明者 竹部 啓輔 愛知県豊橋市天伯町宇雲雀ヶ丘1−1 豊 橋技術科学大学内 Fターム(参考) 2H002 DB17 GA31 GA32 GA33 HA04 JA07 2H053 AD21 BA71 CA41 DA03 2H102 AA71 CA03 CA34 5B047 AA30 AB02 AB04 BB04 BC06 BC07 BC11 CA19 CB04 5C065 AA03 BB01 BB30 BB41 CC08 CC09 DD01 EE15 FF05 FF10 GG02 GG30 GG32 GG44 5C066 AA01 AA11 BA20 CA17 DB07 DC06 EA13 EB01 ED11 FA01 GA01 HA02 KE02 KE11 KE16 KM02 KM05 LA02 5C072 BA19 CA14 DA09 QA06 QA16 UA18 5C079 HB01 JA10 JA13 JA23 JA25 LA02 LA23 LA31 LB01 LB11 MA17 NA03 NA06 NA15 NA27

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル撮影装置であって、 被写体への照明環境を変更する照明変更手段と、 前記被写体のカラー画像データを取得する画像データ取
    得手段と、 前記照明変更手段による照明環境の変更前および変更後
    のそれぞれにおいて前記画像データ取得手段により取得
    される第1画像データおよび第2画像データ、並びに、
    照明環境の分光変更量に基づいて、照明環境の影響が取
    り除かれた画像データに相当する物体色成分データを取
    得する手段と、を備えることを特徴とするデジタル撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル撮影装置であ
    って、 前記照明変更手段が、前記被写体へ向けて光を発する発
    光手段であり、 前記分光変更量が、前記発光手段からの光の相対分光分
    布より導かれることを特徴とするデジタル撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデジタル撮影装置であ
    って、 前記発光手段からの光の分光分布が一定となるように前
    記発光手段の発光を制御する手段、をさらに備えること
    を特徴とするデジタル撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のデジタル撮影装置であ
    って、 前記発光手段の発光条件と相対分光分布との関係を示す
    発光条件データに基づいて前記発光手段からの光の相対
    分光分布を求める手段、をさらに備えることを特徴とす
    るデジタル撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデジタル撮影装置であ
    って、 前記発光条件データが、代表的な複数の発光条件と相対
    分光分布との関係を示すデータであり、前記相対分光分
    布を求める手段が、実際の発光条件に基づいて前記発光
    条件データに含まれる相対分光分布を補間して実際の相
    対分光分布を求めることを特徴とするデジタル撮影装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載のデジタル撮影
    装置であって、 前記発光条件データが、前記発光手段に与えられる電圧
    および前記発光手段の発光時間の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とするデジタル撮影装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のデ
    ジタル撮影装置であって、 前記物体色成分データを取得する手段が、 前記照明変更手段による照明環境の変更のみの影響を受
    けた画像データとして前記第1および第2画像データの
    差分データを求める手段と、 前記差分データおよび前記分光変更量に基づいて前記物
    体色成分データを求める手段と、を有することを特徴と
    するデジタル撮影装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のデ
    ジタル撮影装置であって、 前記被写体の画像データおよび前記物体色成分データか
    ら前記画像データが示す画像において照明環境が与える
    影響を示す照明成分データを求める手段、をさらに備え
    ることを特徴とするデジタル撮影装置。
  9. 【請求項9】 デジタル撮影装置であって、 被写体のカラー画像データを取得する画像データ取得手
    段と、 前記画像データ取得手段の撮影光路上に配置することが
    できる少なくとも1つのフィルタと、 前記撮影光路に対する前記少なくとも1つのフィルタの
    配置状態を切り替えつつ前記画像データ取得手段により
    取得される複数の予備画像データ、および、前記少なく
    とも1つのフィルタの分光透過率に基づいて、照明環境
    の影響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分
    データを取得する手段と、を備えることを特徴とするデ
    ジタル撮影装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    デジタル撮影装置であって、 互いに異なる複数の照明環境が画像に与える影響を示す
    複数の照明成分データを記憶する手段と、 前記複数の照明成分データのいずれかの選択を受け付け
    る選択手段と、 前記選択手段により選択された照明成分データと前記物
    体色成分データとに基づいて前記被写体の画像を再生す
    る手段と、をさらに備えることを特徴とするデジタル撮
    影装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のデジタル撮影装置
    であって、前記複数の照明成分データのそれぞれに、対
    応する照明環境の影響により画像が観察者に与える感覚
    を示す感性情報が付与されており、 前記選択手段が、前記複数の照明成分データに付与され
    た複数の感性情報を表示する手段をさらに有することを
    特徴とするデジタル撮影装置。
  12. 【請求項12】 デジタル撮影装置であって、 被写体のカラー画像データを取得する画像データ取得手
    段と、 第1の撮影モードと第2の撮影モードとを選択する選択
    手段と、 前記第1の撮影モードにおいて、前記被写体への照明環
    境を変更する照明変更手段と、 前記第1の撮影モードにおいて、前記照明変更手段によ
    る照明環境の変更前および変更後のそれぞれにおいて前
    記画像データ取得手段により取得される第1画像データ
    および第2画像データ、並びに、照明環境の分光変更量
    に基づいて、照明環境の影響が取り除かれた画像データ
    に相当する物体色成分データを取得する手段と、 前記第2の撮影モードにおいて、前記画像データ取得手
    段の撮影光路上に配置することができる少なくとも1つ
    のフィルタと、 前記第2の撮影モードにおいて、前記撮影光路上での前
    記少なくとも1つのフィルタの配置状態を切り替えつつ
    前記画像データ取得手段により取得される複数の予備画
    像データ、および、前記少なくとも1つのフィルタの分
    光透過率に基づいて、照明環境の影響が取り除かれた画
    像データに相当する物体色成分データを取得する手段
    と、を備えることを特徴とするデジタル撮影装置。
  13. 【請求項13】 画像データ処理装置であって、 被写体への照明環境の変更前および変更後のカラー画像
    のそれぞれに対応する第1画像データおよび第2画像デ
    ータの差分データを求める手段と、 前記差分データおよび照明環境の分光変更量に基づいて
    照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物
    体色成分データを求める手段と、を備えることを特徴と
    する画像データ処理装置。
  14. 【請求項14】 デジタル撮影方法であって、 (a) カラー画像データを取得する画像データ取得手段を
    用いて被写体を撮影することにより第1画像データを取
    得する工程と、 (b) 前記被写体への照明環境を前記工程(a)から変更し
    て前記画像データ取得手段を用いて前記被写体を撮影す
    ることにより第2画像データを取得する工程と、 (c) 前記第1画像データおよび前記第2画像データ、並
    びに、照明環境の分光変更量に基づいて、照明環境の影
    響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分デー
    タを取得する工程と、を有することを特徴とするデジタ
    ル撮影方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のデジタル撮影方法
    であって、 前記工程(a)において前記被写体に発光手段からの光を
    照射した状態で前記第1画像データが取得され、 前記工程(b)においてが前記被写体に前記発光手段から
    の光を照射しない状態で前記第2画像データが取得さ
    れ、 前記分光変更量が前記発光手段からの光の相対分光分布
    より導かれることを特徴とするデジタル撮影方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のデジタル撮影方法
    であって、 前記工程(c)が、前記発光手段の発光条件と相対分光分
    布との関係を示す発光条件データに基づいて前記発光手
    段からの光の相対分光分布を求める工程、を有すること
    を特徴とするデジタル撮影方法。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれかに記
    載のデジタル撮影方法であって、 前記工程(c)が、 照明環境の変更のみの影響を受けた画像データとして前
    記第1および第2画像データの差分データを求める工程
    と、 前記差分データおよび前記分光変更量に基づいて前記物
    体色成分データを求める工程と、を有することを特徴と
    するデジタル撮影方法。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし17のいずれかに記
    載のデジタル撮影方法であって、 (d) 前記被写体の画像データおよび前記物体色成分デー
    タから前記画像データが示す画像において照明環境が与
    える影響を示す照明成分データを求める工程、をさらに
    有することを特徴とするデジタル撮影方法。
  19. 【請求項19】 デジタル撮影方法であって、 (a) 撮影光路に対する少なくとも1つのフィルタの配置
    状態を切り替えつつ被写体の撮影を行うことにより、複
    数のカラー画像を示す複数の予備画像データを取得する
    工程と、 (b) 前記複数の予備画像データおよび前記少なくとも1
    つのフィルタの分光透過率に基づいて照明環境の影響が
    取り除かれた画像データに相当する物体色成分データを
    取得する工程と、を有することを特徴とするデジタル撮
    影方法。
  20. 【請求項20】 デジタル撮影方法であって、 (a) 第1の撮影モードと第2の撮影モードとを選択する
    工程と、 (b) 前記工程(a)により選択された撮影モードにより撮
    影を行う工程と、を有し、 前記第1の撮影モードが選択された場合に実行される工
    程として、前記工程(b)が、 (c1) カラー画像データを取得する画像データ取得手段
    を用いて被写体を撮影することにより第1画像データを
    取得する工程と、 (c2) 前記被写体への照明環境を前記工程(c1)から変更
    して前記画像データ取得手段を用いて前記被写体を撮影
    することにより第2画像データを取得する工程と、 (c3) 前記第1画像データおよび前記第2画像データ、
    並びに、照明環境の分光変更量に基づいて、照明環境の
    影響が取り除かれた画像データに相当する物体色成分デ
    ータを取得する工程と、を有し、 前記第2の撮影モードが選択された場合に実行される工
    程として、前記工程(b)が、 (d1) 前記画像データ取得手段を用いて、少なくとも1
    つのフィルタの撮影光路に対する配置状態を切り替えつ
    つ被写体を撮影することにより、複数の予備画像データ
    を取得する工程と、 (d2) 前記複数の予備画像データおよび前記少なくとも
    1つの分光透過率に基づいて照明環境の影響が取り除か
    れた画像データに相当する物体色成分データを取得する
    工程と、を有することを特徴とするデジタル撮影方法。
  21. 【請求項21】 コンピュータに画像データの処理を実
    行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 前記プログラムはコンピュータに、 被写体への照明環境の変更前および変更後のそれぞれに
    対応するカラーの第1画像データおよび第2画像データ
    の差分データを求める工程と、 前記差分データおよび照明環境の分光変更量に基づいて
    照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当する物
    体色成分データを求める工程と、を実行させることを特
    徴とする記録媒体。
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