JP2001078123A - データ再生装置及びデータ再生方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】音声データに関連して記録された静止画像デー
タ（ＡＳＶ）を有効活用し使い勝手に優れた再生が可能
なデータ再生装置を提供すること。 【解決手段】音声プログラムに相当する音声データ、前
記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
前記音声プログラムに関連した複数の静止画像に相当す
る静止画像データ、及び前記静止画像データの再生制御
に関する静止画像再生制御データが記録された記録媒体
から、各種データを読み取る読取手段（２）と、前記音
声再生制御データに基づき前記音声データを再生すると
ともに、前記静止画像制御データに基づき前記静止画像
データを再生して、前記音声プログラムに基づく音声を
出力するとともに、所定のタイミングで静止画像を一つ
ずつ表示する再生手段（３〜１１、１７、１８）と、前
記静止画像データから得られる複数の静止画像のうちの
所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画像
を一画面中に複数表示させる表示制御手段（１２）とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＤＶＤ（Digital
Video Disk）などの大容量記録媒体から情報を再生する
再生装置に係り、少なくとも音声データ及び静止画像デ
ータが記録された記録媒体からデータを再生するデータ
再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、波長の短いレーザを利用した光ピ
ックアップ技術の向上、高密度記録技術及びデータ圧縮
技術の進歩に伴い、光ディスクなどの記録媒体の大容量
化が進み、記録媒体へ記録できる情報量が飛躍的に増大
した。

【０００３】例えば、波長７８０ｎｍのレーザで再生さ
れるＣＤ（コンパクトディスク）の記録容量が約６５０
ＭＢであるのに対し、波長６５０ｎｍのレーザで再生さ
れるＤＶＤではＣＤのおよそ７倍にあたる約４．７ＧＢ
までのディジタル情報量を、ＣＤと同サイズの直径１２
０ｍｍの記録媒体に記録することが実現された。

【０００４】このような記録情報量の増大は、今までに
無い機能を実現することができるようになった。例え
ば、ＣＤの音声データはサンプリング周波数４８ｋＨ
ｚ、量子化ｂｉｔ数１６ｂｉｔであるが、記録時間を減
らすことなくＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ規格では９６ｋＨｚ、
２４ｂｉｔが、ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格では１９２ｋＨ
ｚ、２４ｂｉｔが可能になった。また、ＣＤでは２ｃｈ
記録だったが、ＤＶＤでは映画に良く用いられる５．１
ｃｈなど８ｃｈまでのｍｕｌｔｉ−ｃｈ記録が可能にな
った。

【０００５】しかも、ＤＶＤ−Ｖｉｄｅｏ規格では音声
と同時に映像、主として字幕等に用いられるサプピクチ
ャの情報も同時に記録できる。ただし、この場合映像や
サブピクチャのデータ量にしたがって、音声データのｂ
ｉｔ−ｒａｔｅ、すなわちサンプリング周波数や量子化
ｂｉｔ数が制限される。

【０００６】これに対して、ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格は
音声データのクオリティを前面に押し出した規格で従来
のＣＤでは実現し得ない高品位の音声データ再生を提供
する。さらに、音声データの再生品位には影響しない方
法で、静止画の再生も可能である。

【０００７】ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格の静止画は Audio
Still Video(以下ＡＳＶと略す)と呼ばれ、最大９９枚
のＡＳＶで構成されるＡＳＶ unit(以下ＡＳＶＵと略
す)としてまとめて管理され記録媒体に記録されてい
る。ＡＳＶＵに含まれる静止画の有効期間はＡＳＶ ran
geと呼ばれ、通常は音声データ１曲、あるいは複数曲、
あるいはアルバムに含まれる全曲等、コンテンツ作成者
が任意に指定できる。そして、ＡＳＶ rangeの中でＡＳ
ＶＵに含まれる静止画をどのように表示するかを示す音
声データの再生制御に関する情報、Audio Still Video
Set Information(以下、ＡＳＶＳＩと略す)も同時に記
録媒体上に記録されている。

【０００８】ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格に対応し且つ映像
出力を有するプレーヤーでは、ＡＳＶ rangeの中の音声
データの再生に先立ち、ＡＳＶＳＩの情報を元にＡＳＶ
Ｕをメモリ上にロードし、音声再生に合わせて静止画を
表示していく。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のASV表示は音声データの再生に合わせて行われる
が、一度に複数のＡＳＶを見ることができず、またユー
ザーが見たいＡＳＶを自由に選択して表示することが困
難である。また、ユーザが見たいＡＳＶを、記録媒体に
記録された複数のアングルを同時に表示した画像の中か
ら視覚的に選択したいという要求を実現できない。

【００１０】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、音声データに関連して記録
された静止画像データ（ＡＳＶ）を有効活用し使い勝手
に優れた再生が可能なデータ再生装置及びデータ再生方
法。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明のデータ再生装置及びデータ
再生方法は、以下のように構成されている。

【００１２】この発明のデータ再生装置は、音声プログ
ラムに相当する音声データ、前記音声データの再生制御
に関する音声再生制御データ、前記音声プログラムに関
連した複数の静止画像に相当する静止画像データ、及び
前記静止画像データの再生制御に関する静止画像再生制
御データが記録された記録媒体から、各種データを読み
取る読取手段と、前記音声再生制御データに基づき前記
音声データを再生するとともに、前記静止画像制御デー
タに基づき前記静止画像データを再生して、前記音声プ
ログラムに基づく音声を出力するとともに、所定のタイ
ミングで静止画像を一つずつ表示する再生手段と、前記
静止画像データから得られる複数の静止画像のうちの所
定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画像を
一画面中に複数表示させる表示制御手段とを備えてい
る。

【００１３】また、この発明のデータ再生方法は、音声
プログラムに相当する音声データ、前記音声データの再
生制御に関する音声再生制御データ、前記音声プログラ
ムに関連した複数の静止画像に相当する静止画像デー
タ、及び前記静止画像データの再生制御に関する静止画
像再生制御データが記録された記録媒体から、各種デー
タを読み取る行程と、前記音声再生制御データに基づき
前記音声データを再生するとともに、前記静止画像制御
データに基づき前記静止画像データを再生して、前記音
声プログラムに基づく音声を出力するとともに、所定の
タイミングで静止画像を一つずつ表示する行程と、前記
静止画像データから得られる複数の静止画像のうちの所
定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画像を
一画面中に複数表示させる行程とを備えている。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。

【００１５】図１は、本発明の一実施例である静止画像
多画面表示機能を具備したデータ再生装置の構成を示す
図である。

【００１６】図１に示すように、データ再生装置は、デ
ィスクドライブ部２、システムプロセッサ部３、ビデオ
デコーダ部４、副映像デコーダ部５、ビデオプロセッサ
部６、モニタ部７、オーディオデコーダ部８、Ｄ／Ａ
９、スピーカ１０、システムＣＰＵ部１１、静止画像表
示制御部１２、表示タイミング決定部１２ｃ、同時表示
制御部１２ａ、選択制御部１２ｂ、メモリＩ／Ｆ部１
３、メモリ部１４、キー入力部１５、パネル表示部１
６、フレームメモリ部１７、及びビデオエンコーダ部１
８などを備えている。

【００１７】ディスクドライブ部２は、記録媒体として
の光ディスク１を駆動すると共に、この光ディスク１に
記録されている記録データを光ディスク１から読み出
し、信号復調及びエラー訂正を行なう。

【００１８】システムプロセッサ部３は、ディスクドラ
イブ部２から出力されるパック形式のデータ列を、ビデ
オデータで構成されるビデオパック、副映像データで構
成される副映像パック、オーディオデータで構成される
オーディオパック、及び制御データで構成される制御パ
ックの４つに切り分け、それぞれのデータに記録された
転送時間とデータの種別を示すＩＤデータを参照して、
各データをビデオデコーダ部４、副映像デコーダ部５、
及びオーディオデコーダ部８の各デコーダヘ、制御デー
タをシステムＣＰＵ部１１が参照可能なメモリ部１４へ
転送する。

【００１９】ビデオデコーダ部４は、システムプロセッ
サ部３から転送されたビデオデータをデコードし、ビデ
オプロセッサ部６ヘデコードデータを転送する。副映像
デコーダ部５は、システムプロセッサ部３から転送され
た副映像データをデコードし、ビデオプロセッサ部６ヘ
デコードデータを転送する。ビデオプロセッサ部６は、
ビデオデコーダ部４及び副映像デコーダ部５で出力され
た信号の多重化を行なうと共に、一画面を複数に分割し
て多画面表示する多画面表示部である。ビデオエンコー
ダ１８は、ビデオプロセッサ部６から出力されたデジタ
ル映像信号をアナログ映像信号に変換する。

【００２０】モニタ部７は、ビデオエンコーダ１８から
出力されるデータを画像として再生するモニタ部であ
る。オーディオデコーダ部８は、システムプロセッサ３
から転送されたオーディオデータをデコードし、Ｄ／Ａ
９ヘデコードデータを転送する。Ｄ／Ａ９は、オーディ
オデコーダ部８で出力されたディジタル信号をアナログ
信号に変換する。スピーカ１０は、Ｄ／Ａ部９で出力さ
れるデータを音声として再生する。

【００２１】システムＣＰＵ部１１は、このデータ再生
装置全体を制御する。静止画像表示制御部１２は、複数
の静止画像の多画面同時表示の表示タイミングを判断す
る表示タイミング決定部１２ａ、複数の静止画像の画面
上への多画面同時表示と及び各種情報表示等の制御を行
う同時表示制御部１２ｂ、及び複数の静止画像の多画面
表示の中から特定の静止画像を選択するための選択制御
部１２ｃより構成されている。メモリＩ／Ｆ１３は、メ
モリ部１４の入出力の制御を行なう。メモリ部１４は、
各種データを一時保存する。キー入力部１５は、ユーザ
からの指示要求を受けつける。パネル表示部１６は、デ
ィスク情報や再生情報を表示する。フレームメモリ部１
７は、再生される画像データを一時的に保持するための
ものである。

【００２２】図２は、DVD-Audio規格に準拠した記録媒
体上に記録されたデータの構成を示す図である。

【００２３】記録媒体には、簡単なプレーヤーでの再生
を管理するSimple Audio Manager（ＳＡＭＧ）５１、デ
ィスクに含まれる音声データ及び映像データの全タイト
ルセットの再生制御情報テーブルAudio Manager（ＡＭ
Ｇ）５２、音声データに関連づけて表示される静止画デ
ータをまとめたAudio Still Video Set（ＡＳＶＳ）５
３、及び音声制御情報と音声データから構成されるAudi
o Tit1e Set（ＡＴＳ）５４が記録されている。

【００２４】ＡＳＶＳ５３には、静止画像のサーチ情報
Audio Sti1l Video Set Information（ＡＳＶＳＩ）５
５、静止画像データAudio Still Video Object Set（Ａ
ＳＶＯＢＳ）５６、及びＡＳＶＳＩのバックアップであ
るＡＳＶＳＩ＿ＢＵＰ５７が含まれる。

【００２５】ＡＳＶＯＢＳ５６には、Audio Still Vide
o Unit（ＡＳＶＵ）５８が含まれる。このＡＳＶＵ５８
は、静止画像をまとめたもので、ＡＳＶＵを１単位とし
てプレーヤーの静止画像データ格納用メモリにロードし
て使用する。

【００２６】ＡＳＶＵ５８には、１枚の静止画像Audio
Sti11 Video Object（ＡＳＶＯＢ）５９が含まれる。

【００２７】ＡＳＶＯＢ５９には、ハイライトデータを
パック構造化したハイライトパック６０、サブピクチャ
データをパック構造化したサブピクチャパック６１、及
びＭＰＥＧ１／２静止画像データをパック構造化した静
止画像パック６２が含まれる。

【００２８】また、各ＡＴＳには、ＡＴＳの再生制御情
報 Audio Tit1e Set Information（ＡＴＳＩ）６３、実
際の音声データAudio 0bject Set for Audio Only Titl
e（ＡＯＴＴ＿ＡＯＢＳ）６４、及びＡＴＳＩのバック
アップであるＡＴＳＩ＿ＢＵＰ６５が含まれる。

【００２９】ＡＴＳＩ６３には、Audio Title Set Info
rmation Management Table（ＡＴＳＩ＿ＭＡＴ）６６、
及びAudio Title Set Program Chain Information Tabl
e（ＡＴＳ＿ＰＧＣＩＴ）６７が含まれる。

【００３０】ＡＴＳ＿ＰＧＣＩＴ６７には、プログラム
チェーン情報Audio Title Set Program Chain Informat
ion（ＡＴＳ＿ＰＧＣＩ）６８が含まれる。ＡＴＳ＿Ｐ
ＧＣＩ６８には、静止画像の再生情報テーブルATS Audi
o Still Video Playback Information Tab1e（ＡＴＳ＿
ＡＶＳ＿ＰＢＩＴ）６９が含まれる。ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿
ＰＢＩＴ６９には、静止画像再生制御情報のサーチポイ
ンタATS ASV P1aybackInformation Search Pointer for
PG（ＡＴＳ＿ＰＧ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩ＿ＳＲＰ）７０、
及び静止画像の再生制御情報ATS Audio Still Video P1
ayback Infomation（ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩ）７１が
含まれる。

【００３１】図３は、光ディスク１に記録されている記
録データを光ディスク１から読み出し、ディスクドライ
ブ部２において信号復調及びエラー訂正された後に出力
されるパック形式のデータ列である音声パック列１００
を示す図である。

【００３２】この音声パック列１００は、Real Time In
formation（ＲＴＩ）パック１０１、及びオーディオパ
ック(オーディオパケット)１０２を含む。オーディオパ
ック１０２にはパックヘッダ及びオーディオパケットが
含まれ、ＲＴＩパック１０１にはパックヘッダ及びＲＴ
Ｉパケットが含まれる。

【００３３】図４は、ＡＳＶＳＩ５５に含まれる情報を
示す図である。

【００３４】ＡＳＶＳＩ５５には、ＡＳＶのサーチ用情
報Audio Sti1l Video Unit Information（ＡＳＶＵＧ
Ｉ）１２１、及びAudio Still Video Address Map（Ａ
ＳＶ＿ＡＤＭＡＰ）１２２が含まれる。ＡＳＶ＿ＡＤＭ
ＡＰ１２２には、ＡＳＶＵＩに含まれる静止画像ユニッ
トの一般情報ＡＳＶＵ＿ＧＩ１２３が含まれる。ＡＳＶ
Ｕ＿ＧＩ１２３には、各種データ１２４が含まれてい
る。この各種データ１２４には、ＡＳＶ＿Ｎｓ（ＡＳＶ
枚数）、ＡＳＶＵ＿ＡＴＲＮ（ＡＳＶの属性）、First
ＡＢＳ＿ＡＳＶＮ of ＡＳＶＵ（最初のＡＳＶの絶対番
号）、Start ａｄｄｒｅｓｓ of ＡＳＶＵ（最初のＡＳ
Ｖの開始アドレス）で構成される。

【００３５】図５は、Disp1ay mode of ＡＳＶs（ＡＶ
Ｓ＿ＤＭＯＤ）の内容を示したものである。ＡＶＳ＿Ｄ
ＭＯＤは、ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩＴ６９に含まれるＡ
ＴＳ＿ＰＧ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩ＿ＳＲＰ７０の中に記され
ている。ＡＴＳ＿ＰＧ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩ＿ＳＲＰには、
各種データ１３１が含まれている。各種データ１３１に
は、ＡＳＶＵＮ（１バイト）、ＡＳＶ＿ＤＭＯＤ（１バ
イト）、ＡＴＳ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ＿ＳＡ（２バイト）、
及びＡＴＳ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ＿ＥＡ（２バイト）が含ま
れている。ＡＳＶ＿ＤＭＯＤには、各種データ１３２が
含まれている。この各種データ１３２には、Display ti
ming mode 、及びDisplay order modeなどの情報が含ま
れている。Display timing modeは２bitで定義され、00
bはS1ideshow、01bはBrowsab1e、Othersはreservedであ
る。Slideshowとは、ＡＳＶをＡＴＳ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ
情報に記された時刻毎に表示していく方法であり、Brow
sab1eとは、ユーザーの操作に従い表示タイミングを制
御する方法である。Disp1ayorder modeは2bitで定義さ
れ、00bはSequential、10bはRandom、11bはShuffle、ot
hersはreservedである。Sequentialとは、ＡＳＶをＡＴ
Ｓ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ情報に従い順番に表示していく方法
であり、RandomとはＡＳＶ表示順序をプレーヤーがラン
ダムに決定する方法であり、ShuffleとはＡＳＶ表示順
序をプレーヤーがランダムに選択するが、全ＡＳＶを一
通り表示するまでは重複がない表示方法である。

【００３６】図６は、ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩ７１の内
容を示したものである。ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩは、Ａ
ＳＶ number（ＡＳＶ番号）、ＦＯＳＬ＿ＢＴＮＮ（ボ
タン(ハイライト情報)がある静止画像において最初に選
択状態にされるボタン番号)、Program Number（ＡＳＶ
が属するプログラム番号）、Display timing（ＡＳＶの
表示されるプログラム先頭からの相対時刻)、start eff
ect modo(表示開始時のビジュアル効果モード)、start
effect period(表示開始時のビジュアル効果の遷移時
間)、end effect mode(表示終了時のビジュアル効果モ
ード)、end effectperiod(表示終了時のビジュアル効果
の遷移時間)、Max duration time（ＡＳＶの表示期間の
最大値）、Min duration time（ＡＳＶの表示期問の最
小値）の組み合わせで構成される。ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿Ｐ
ＢＩの内容は、前記ＡＳＶ＿ＤＭＯＤの内容によって変
化する。

【００３７】図６ａは、Display timing modeがS1idesh
ow、Display order modeがSequentialの場合である。図
６ｂは、Display timing modeがS1ideshow、Display or
dermodeがRandom or Shuffleの場合である。図６ｃは、
Display timing modeがBrowsab1e、Display order mode
がSequentia1の場合である。図６ｄは、Display timing
modeがBrowsab1e、Display order modeがRandom or Sh
uffleの場合である。

【００３８】図７は、音声再生に同期したＡＳＶの表示
例を示したものである。ＡＳＶＯＢ１５１は、ＡＳＶ１
枚を示す。Program（音声データ）１５２は、音声デー
タの再生を時間軸を右にとって示したものである。タイ
ミングライン１５３はＡＳＶ（ＡＳＶＯＢ１５１）の表
示タイミングを示した線である。ＡＳＶは、プログラム
(音声データ)の再生に伴い、ＡＴＳ＿ＡＳＶＰＢＩで指
定された表示タイミングにて順次表示される。

【００３９】図８は、静止画像多画面表示回路の一例を
示すブロック図である。この図８に示す静止画像多画面
表示回路は、図１に示すデータ再生装置の多画面表示に
関係する機能を分かり易く説明するための図であり、図
１に示すデータ再生装置のビデオデコーダ４、副映像デ
コーダ５、ビデオプロセッサ部６、静止画像表示制御部
１２、及びフレームメモリ部１７などで構成される。

【００４０】図８に示すように、静止画像多画面表示回
路は、ＭＰＥＧ２デコーダ１６０、ビデオプロセッサ１
６２（多画面表示処理部）、フレームメモリ１６３、多
画面表示制御部１６４、及びオン・スクリーン・ディス
クプレイ（ＯＳＤ）１６８を備えている。

【００４１】ＭＰＥＧ２デコーダ１６０は、入力された
ビデオデータをデコードしてその結果をビデオ信号１６
１として後段に出力する。このビデオ信号１６１が後段
のビデオプロセッサ１６２に入力される。ビデオプロセ
ッサ１６２では、多画面表示用のフレームメモリ１６３
を用いて多画面表示処理を行う。プログラム番号、ＡＳ
Ｖ番号、表示位置、及び表示サイズなどを制御する多画
面表示制御部１６４（ＭＰＵや論理回路にて実現され
る)は、ＡＳＶの再生制御情報を解読して、ＭＰＥＧ２
デコーダに対してＭＰＥＧ２デコーダを制御するデコー
ド制御信号１６５を送信するとともに、ビデオプロセッ
サ１６２に対してＡＳＶ番号、表示位置、表示サイズ等
を指示する制御信号１６６を送信する。さらに、同時に
ＡＳＶ番号やプログラム番号、及び再生時刻等を画面上
に同時表示するために、オン・スクリーン・ディスプレ
イ１６８に対して制御信号１６７を送信する。ビデオプ
ロセッサ１６２は、各部からの信号に基づき、画面合成
を行なう。最終的に、このビデオプロセッサ１６２か
ら、多画面表示となるビデオ信号が出力される。

【００４２】図９は、静止画像多画面表示操作を行うた
めのリモートコントローラ（図１に示すキー入力部１５
に相当）の一例を示す図である。なお、この図９に示す
リモートコントローラでは、静止画像多画面表示操作に
関係しないキーを省略するものとする。

【００４３】リモートコントローラ１７１には、図９に
示すように、各種キーが設けられている。キー１７２
は、多画面表示のオン/オフ制御を操作するためのキー
である。キー１７３は、上下左右の方向を指定する４方
向の方向キーである。キー１７４は、選択決定するため
のエンターキーである。キー（前キー）１７５は、静止
画像多画面表示の内容を小さい番号方向に切り替えるた
めのキーである。キー（後キー）１７６は、静止画像多
画面表示の内容を大きい番号方向に切り替えるためのキ
ーである。キー１７７は、再生を開始するための再生キ
ーである。

【００４４】図１０は、静止画像の多面両表示の一例を
示す図である。この図１０では、各静止画像の面積を１
画面サイズの１／４に縮小し、同時に一画面中に４枚の
静止画像を表示するケースが示されている。縮小多画面
表示はｎ分割が可能であるが、画像アスペクト比を変え
ないようにすると、現実的には１／４、１／９、１／１
及び６のどれかを採用することになる。

【００４５】図１０では、ＯＳＤ（図８のＯＳＤ１６
８）等を用いて縮小した静止画像と同時に表示する情報
の一例として、ＡＳＶ番号が表示されている。この例以
外に、同時表示できる情報には、プログラム番号、ＡＳ
Ｖの表示時刻等のＡＳＶの再生制御に関するＡＳＶＳＩ
及びＡＴＳＩに含まれる情報がある。もしくは、プレー
ヤーが独自に通し番号をつけて表示するようにしてもよ
いし、縮小状態を表示するようにしても良い。

【００４６】図１１は、静止画像多画面表示状態で任意
の画像を選択した場合に、選択された静止画像に対応す
る音声データ位置から再生が開始される様子を示す図で
ある。

【００４７】まず多画面表示キー２０１（図８に示すキ
ー１７２に相当）が押されると、現在再生しているプロ
グラム、もしくは直前に再生していたプログラム、もし
くは先頭のプログラムのＡＳＶが縮小され、例えば多画
面２０２が表示される。多画面２０２は、９分割の一例
である。この実施形態では、例えば、１プログラムに対
して７枚のＡＳＶがあり、多画面表示がオンされること
で９分割画面上に７つの縮小静止画像が表示されるもの
とする。多画面２０２の中央の５番のＡＳＶに選択枠が
表示されており、上下左右の方向キー（図９に示すキー
１７３）を押すことで選択枠を動かすことが可能であ
る。例えば、中央の５番を選択し、エンターキー（図９
に示すキー１７４）を押すことにより、縮小多画面表示
が解除され、選択した静止画像（中央の５番）が通常画
面２０３に示すように通常の大きさで表示される。この
とき、同時に、選択した静止画像（静止画像２０６）対
応する音声データ（音声データ２０７）の再生が開始さ
れる。

【００４８】Program（音声データ）２０５は、時間軸
を右にとって表示したものである。静止画像（ＡＳＶＯ
Ｂ＃１）２０４は、Program（音声データ）２０５に関
連付けられている。静止画像２０６は、上記した選択動
作にて選択された5番目のＡＳＶである。再生開始位置
２０７は、5番目のASV（静止画像２０６）の再生制御情
報ＡＴＳ＿ＡＶＳ＿ＰＢＩを用いて特定した再生開始位
置である。エンターキーを押すという選択実行動作によ
り、ＡＳＶが通常表示される（通常画面２０３）と共
に、音声が再生開始位置２０７から再生開始されること
になる。

【００４９】前記選択実行の例（図１１）では、１プロ
グラムに含まれるASVを縮小多画面表示し選択してエン
ターキーを押すことにより、選択した静止画像を表示す
ると共に、特定された時刻から音声の再生を開始してい
る。しかし、この発明では縮小多画面で同時に表示する
静止画像は同一プログラムに属していなくても構わな
い。例えば、１ディスクに複数のグループが存在し、各
グループに複数のプログラム（トラック）が存在する場
合、ディスクに含まれる全プログラム、もしくは同一グ
ループの全プログラム（トラック）のそれぞれのプログ
ラム代表画像を表示しても良い。この場合は、ひとつの
画像を選択しエンターキーを押すことで該当するプログ
ラム（トラック）の先頭から再生を開始することができ
る。

【００５０】また、プログラム（トラック）毎に再生順
序をあらかじめ設定してユーザーの好みのプログラム
（トラック）を好みの順序で再生する予約再生機能も実
現可能である。すなわち、前記プログラム（トラック）
代表画像を縮小多画面表示した状態で、好みのプログラ
ムを選択しエンターキーを押すことで再生順序を予約す
る。これを複数回繰り返すことで、複数のプログラムを
好みの順序で予約再生することが可能になる。この場
合、一度選択したプログラムは２回以上選択できないよ
うにしてもよいし、何回でも選択できるようにしてもか
まわない。

【００５１】図１２は、上記した予約再生機能を実現す
るため、メモリ（図１に示すメモリ部１４）に格納され
た再生情報の様子を示す図である。

【００５２】ポインタ２１１は、は予約情報のポインタ
である。プログラム再生情報２１２は、アルバム（ディ
スク）番号、グループ番号、ＡＴＴ番号、及びトラック
（プログラム）番号などの情報を含む。アルバム（ディ
スク）番号を保持することで、複数のディスクを同時に
プレーヤーにセットできるディスクチェンジャーにも対
応可能である。記憶できる再生情報数は、プレーヤーに
用意できるメモリ容量や、プレーヤーの仕様により、任
意に決められ、ポインタをプレーヤーの再生を制御する
ＣＰＵが管理することで予約情報設定、予約再生、予約
情報削除、予約情報編集等の操作が可能になる。予約設
定を行っている際に、現在の予約設定数、残り予約設定
数を表示することも可能であるし、全予約情報領域がい
っぱいになれば、その旨をユーザーに画面表示もしくは
音声にて通達する。

【００５３】また、ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格では「スポ
ットライト」という情報が設定できる。スポットライト
は、コンテンツプロバイダによって特別に選択されたパ
ートである。スポットライトのみを再生することで、例
えば、オペラのハイライトシーンだけを集めたコンテン
ツといった内容の提供も可能になる。プログラム（トラ
ック）は、複数のセル（Ｃｅｌｌ）から構成されてお
り、セル毎にスポットライトの指定が可能になってい
る。

【００５４】図１３は、セルの再生制御情報Audio Titl
e Set Cell Playback Information（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＰＢ
Ｉ）の内容を示している。

【００５５】この図１３に示すＡＴＳＩ２２１は、図２
に示すＡＴＳＩ６３と同じである。このＡＴＳＩ２２１
には、ＡＴＳ＿ＰＧＣＩＴ２２２（図２に示すＡＴＳ＿
ＰＧＣＩＴ６７と同じ）が含まれる。ＡＴＳ＿ＰＧＣＩ
Ｔ２２２には、ＡＴＳ CellPlayback Information Tabl
e（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＰＢＩＴ）２２３が含まれる。ＡＴＳ
＿Ｃ＿ＰＢＩＴ２２３は、一つもしくは複数のＡＴＳ＿
Ｃ＿ＰＢＩ２２４で構成される。ＡＴＳ＿Ｃ＿ＰＢＩ２
２４には、１２バイトのコンテンツ２２５が含まれてい
る。このコンテンツ２２５には、先頭から順に、ＡＴＳ
＿Ｃのインデックス番号（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＩＸＮ：１byt
e）、ＡＴＳ＿Ｃタイプ（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＴＹ：１byt
e）、reserved:２byte、ＡＴＳ＿Ｃのスタートアドレス
（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＳＡ：４byte）、及びＡＴＳ＿Ｃのエン
ドアドレス（ＡＴＳ＿Ｃ＿ＥＡ：４byte）の要素が含ま
れている。上記ＡＴＳ＿Ｃ＿ＴＹには、コンテンツ２２
６が含まれている。このコンテンツ２２６のＡＴＳ＿Ｃ
＿Ｕsageが０００ｂの場合、このセルがスポットライト
・パートとして設定されていることを意味する。

【００５６】図１４は、静止画像多画面表示を用いたス
ポットライト・パート選択の一例を説明するための図で
ある。

【００５７】プログラム２３１は、プログラム（トラッ
ク・音声データ）の再生状態を時間軸を右にとって示し
たものである。ＡＳＶ２３２はプログラムに属するＡＳ
Ｖを四角形で表しており、四角形の左端が表示タイミン
グである。再生開始位置２３３はスポットライト・パー
トの再生開始位置である。プログラム＃１は３つのセル
（Cell＃１、Cell＃２、Cell＃３）で構成され、Cell＃
２がスポットライト・パートである。スポットライト・
パートの中には、「Ｂ・Ｃ・Ｄ」の３枚のＡＳＶ表示が
設定されている。プログラム＃２は２つのセル（Cell＃
１、Cell＃２）で構成され、Cell＃１がスポットライト
・パートである。スポットライト・パートの中には、
「Ｆ・Ｇ」２枚のＡＳＶ表示が設定されている。「Ｂ」
「Ｆ」の違いはスポットライト・パートの最初から表示
されるか否かである。プログラム＃３は２つのセル（Ce
ll＃１、Cell＃２）で構成されているが、スポットライ
ト・パートはない。プログラム＃４は２つのセル（Cell
＃１、Cell＃２）で構成され、Cell＃２がスポットライ
ト・パートである。スポットライト・パートにはＡＳＶ
表示が設定されていない。

【００５８】この発明では、スポットライト・パートの
選択再生、予約再生も実現可能である。スポットライト
ＡＳＶ多画面表示をキー操作により開始すると、図１３
の多画面２３４（４分割縮小表示）が一画面中に表示さ
れる。この実施形態では、スポットライト・パートが３
つであるため４画面分割とした。画面分割数は任意でよ
い。プログラム＃１のスポットライト・パートに対応し
たＡＳＶ「Ｂ」と、プログラム＃２のスポットライト・
パートに対応したＡＳＶ「Ｆ」と、プログラム＃４のス
ポットライト・パートに対応したＡＳＶ「Ｎ」が縮小表
示されており、スポットライト・パート情報も同時表示
している。選択枠２３５は、任意のＡＳＶを選択するた
めの選択枠である。この実施形態では、スポットライト
・パートに対応したＡＳＶの選定基準は、スポットライ
ト・パートのセル内の最初のＡＳＶ、もしくはスポット
ライト・パートのセル内にＡＳＶが無い場合は直前のＡ
ＳＶとしている。選定基準は、スポットライト・パート
のセル内の任意のＡＳＶでも良いし、スポットライト・
パートの属するプログラム内の任意のＡＳＶでも良い。
プログラム内にＡＳＶが１枚も無い場合は、プレーヤー
があらかじめ準備した画像を表示することもできる。こ
こで、例えばＡＳＢ「Ｂ」が選択実行されると、プログ
ラム(音声データ)の再生は再生開始位置２３３（１）か
ら開始される。同時に画面にはスポットライト・パート
の先頭で表示すべきＡＳＶが表示される。この場合は
「Ａ」が表示される。同様にＡＳＶ「Ｆ」が選択実行さ
れれば、再生開始位置（２）からプログラム(音声デー
タ)再生が開始され、画面には「Ｆ」が表示される。ま
た、ＡＳＶ「Ｎ」が選択実行されれば、再生開始位置２
３３（３）からプログラム(音声データ)再生が開始さ
れ、画面には「Ｎ」が表示される。以上は、選択再生の
例であるが、前記予約再生と同様に、選択実行によりス
ポットライト・パートの再生制御情報を予約再生用メモ
リに記憶することで、スポットライト・パート予約再生
機能が実現できる。

【００５９】図１５は、静止画像の多画面表示を示すフ
ローチャートである。

【００６０】まず、ＤＶＤ．Ａｕｄｉｏディスクの再生
を開始する（Ｓ１０１）。

【００６１】多画面表示キーが押されたかどうかを判定
し（Ｓ１０２）、キーが押された場合はＳ１０３へ移
る。現在再生中のＡＳＶ range内の静止画像を用い、画
像を縮小してｎ分割多画面表示を実行する（Ｓｌ０
３）。

【００６２】縮小多画面表示中に、再度多画面表示キー
が押されるか、もしくは多画面表示解除キーが押される
かを判定する（Ｓｌ０４）。キーが押されたらＳｌ０５
へ移る。多画面表示を終了する場合は、多画面表示を解
除して通常の再生に戻る（Ｓ１０５）。

【００６３】次に、Ｓ１０４で多画面表示解除のための
キーが押されない場合は、前キーが押されたかどうかを
判断する（Ｓ１０６）。前キーが押された場合はＳ１０
７へ移り、ＡＳＶＵ内に現在表示されているＡＳＶ(静
止画像)の中で最小のＡＳＶＯＢ番号より小さいＡＳＶ
ＯＢ番号のＡＳＶがあるかどうか判断する（Ｓｌ０
７）。小さいものが無ければ、Ｓ１０４へ戻る。小さい
ものがあった場合は、ＡＳＶＯＢ番号を分割数ｎだけ差
し引いたＡＳＶＯＢ番号のＡＳＶからｎ枚を表示する。
例えば、現在表示しているＡＳＶはＡＳＶＯＢ番号４〜
１２であり９分割表示している場合、前キーを押すとＡ
ＳＶＯＢ番号４から９を引いたASVOB番号から表示する
ことになるが、最小は１であるのでＡＳＶＯＢ番号１〜
９を表示することになる。その後、Ｓｌ０４へ戻る。

【００６４】Ｓ１０６で前キーが押されていない場合
は、後キーが押されたかどうかを判断する（Ｓｌ０
９）。後キーが押された場合はＳ１ｌＯへ移り、ＡＳＶ
Ｕ内に現在表示されているＡＳＶ（静止画像）の中で最
大のＡＳＶＯＢ番号より大きいＡＳＶＯＢ番号のＡＳＶ
があるかどうか判断する（Ｓ１１０）。大きいものが無
ければ、Ｓ１０４へ戻る。大きいものがあった場合は、
ＡＳＶＯＢ番号を＋１したＡＳＶＯＢ番号のＡＳＶから
ｎ枚を表示する。例えば、ＡＳＶＵに１５枚のＡＳＶが
存在し現在表示しているＡＳＶはＡＳＶＯＢ番号４〜１
２であり９分割表示している場合、後キーを押すと１２
＋１のＡＳＶＯＢ番号から表示することになるが、最大
は１５であるので、ＡＳＶＯＢ番号１３〜１５のみを表
示し、残りは表示しないかあらかじめプレーヤーが用意
した画像を表示する。その後、Ｓｌ０４へ戻る。Ｓ１０
９で後キーが押されない場合は、Ｓ１０４へ戻る。

【００６５】静止画像の選択動作のため、多画面表示状
態からＢ１１２へ分岐する。

【００６６】図１６は、縮小静止画像の多画面表示状態
において、特定の静止画像の選択を説明するフローチャ
ートである。この図１６に示すフローチャートは、図１
５のＢ１１２より続いている。

【００６７】選択を行うために、どの静止画像が選択状
態にあるかを表示する（Ｓ１５０）。

【００６８】次に、エンターキーが押されたかどうか判
断する（Ｓ１５１）。エンターキーが押された場合は、
現在選択されている静止画像ＡＳＶＯＢ＃ｎの再生制御
情報ＡＴＳ＿ＰＧ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ＿ＳＲＰ＃ｎとＡＴ
Ｓ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩ＃ｎを取得する（Ｓ１５５）。その
後、選択した静止画像を元に再生を開始する動作に移行
する（Ｂ１５６）。

【００６９】エンターキーが押されない場合、上下左右
の方向キーが押されたか判定する（Ｓ１５２）。方向キ
ーが押された場合は、押された方向に選択できる画像が
あるかどうかを判断する（Ｓ１５３）。方向キーが押さ
れない場合はＳ１５１に戻る。押された方向に選択でき
る画像がある場合は、その画像に選択状態を移動し、画
面上の選択状態表示を変更する（Ｓ１５４）。押された
方向に選択できる画像がない場合は、そのままＳ１５１
に戻る。

【００７０】図１５の説明で、前キー／後キーによって
縮小表示参画面の内容を変更したが、上下左右の方向キ
ーを用い、縮小多画面表示中の最小ＡＳＶＯＢ番号選択
状態で方向キーをＡＳＶＯＢ番号が増える方向と逆に押
した場合に前キーと同じ働きをし、縮小多画面表示中の
最大ＡＳＶＯＢ番号選択状態で方向キーをＡＳＶＯＢ番
号が減る方向と逆に押した場合に後キーと同じ働きをさ
せることも可能である。

【００７１】図１７〜２０は、選択された静止画像の再
生制御情報を元に、音声データの再生を開始する様子を
示すフローチャートである。この図１７に示すフローチ
ャートは、図１６のＢ１５６からの続きである。

【００７２】選択された静止画像ＡＳＶＯＢ＃ｎの再生
制御情報を参照した結果、ＡＳＶ表示モードがDisplay
timing mode = Slideshow、Disp1ay order mode = Sequ
entialであるかどうか判定する（Ｓ１６１）。該当しな
ければ次のフローへ移行する（Ｂ１６４）。該当した場
合、Display timingに基づき、プログラム先頭時刻から
Disp1ay timing分だけ経過したところから再生を開始す
ると同時に、静止画像の多画面表示状態を解除し、選択
したＡＳＶを通常表示する（Ｓ１６２）。その後は通常
再生モードとなる（Ｓ１６３）。

【００７３】図１８は、図１７のＢ１６４からの続きを
示すフローチャートである。

【００７４】選択された静止画像ＡＳＶＯＢ＃ｎの再生
制御情報を参照した結果、ＡＳＶ表示モードがDisp1ay
timing mode = Slideshow、Display order mode = Rand
om or Shuffleであるかどうか判定する（Ｓ１７１）。
該当しなければ次のフローへ移行する（Ｂ１７４）。該
当した場合、選択されたＡＳＶＯＢ番号、すなわちｎ番
目の再生制御情報ＡＴＳ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩに含まれるDi
splay timingに基づき、プログラム先頭時刻からDispla
y timing分だけ経過したところから再生を開始すると同
時に、静止画像の多画面表示状態を解除し、選択したＡ
ＳＶＯＢ＃ｎを通常表示する（Ｓ１７２）。その後は通
常再生モードとなる（Ｓ１７３）。

【００７５】図１９は、図１８のＢ１７４からの続きを
示すフローチャートである。

【００７６】選択された静止画像ＡＳＶＯＢ＃ｎの再生
制御情報を参照した結果、ＡＳＶ表示モードがDisp1ay
timing mode = Browsable、Display order mode = Sequ
entia1であるかどうか判定する（Ｓ１８１）。該当しな
ければ次のフローへ移行する（Ｂ１８４）。該当した場
合、ＡＴＳ＿ＡＳＶ＿ＰＢＩの先頭のＡＳＶＯＢ＃１の
再生制御情報から、選択したＡＳＶＯＢ＃ｎの再生制御
情報まで、全制御情報のMin durationを合計し、プログ
ラム先頭時刻からMin duration time合計値分だけ経過
したところから再生を開始すると同時に、静止画像の多
画面表示状態を解除し、選択したＡＳＶＯＢ＃ｎを通常
表示する（Ｓ１８２）。その後は通常再生モードとなる
（Ｓ１８３）。本例では、Min duration timeを合計し
たが、Maxduration timeの合計値でも良いし、Min dura
tion timeとMax duration timeの平均値の合計、任意の
Min duration time ×ｎ、任意のMax duration time×
ｎ、任意のMin duration timeとMax duration timeの平
均値×ｎ等でもよい。

【００７７】図２０は、図１９のＢ１８４からの続きを
示すフローチャートである。

【００７８】選択された静止画像ＡＳＶＯＢ＃ｎの再生
制御情報を参照した結果、ＡＳＶ表示モードがDisplay
timing mode = Browsable、Disp1ay order mode = Rand
om or Shuffleであるかどうか判定する（Ｓ１９１）。
該当しなければ多画面表示状態（図１６のＳ１５０）に
戻る（Ｓ１９４）。該当した場合、ＡＴＳ＿ＡＳＶ＿Ｐ
ＢＩの先頭のＡＳＶＯＢ＃１の再生制御情報から、選択
されたＡＳＶＯＢ番号、すなわちｎ番目の再生制御情報
までの、全制御情報のMin duration timeを合計し、プ
ログラム先頭時刻からMin duration time合計値分だけ
経過したところから再生を開始すると同時に、静止画像
の多画面表示状態を解除し、選択したＡＳＶＯＢ＃ｎを
通常表示する（Ｓ１９２）。その後は通常再生モードと
なる（Ｓ１９３）。本例では、Min duration timeを合
計したが、Max duration timeの合計値でも良いし、Min
duration timeとMax duration timeの平均値の合計、
任意のMin duration time×ｎ、任意のMax duration ti
me ×ｎ、任意のMin duration timeとMax duration tim
eの平均値×ｎ等でもよい。

【００７９】図２１は、予約再生動作を示フローチャー
トである。

【００８０】まず、ＤＶＤ．Ａｕｄｉｏディスクの再生
を開始する（Ｓ２０１）。

【００８１】多画面表示キーが押されたかどうかを判定
し（Ｓ２０２）、キーが押された場合はＳ２０３へ移
る。

【００８２】キーが押された場合、予約再生用メモリを
初期化し、ポインタを０に戻す（Ｓ２０３）。

【００８３】現在再生しているディスク（アルバム）の
中の各プログラム（トラック）に対応するＡＳＶＵの先
頭の静止画像を用い、ｎ分割の縮小多画面表示を行う
（Ｓ２０４）。初期画面に出すｎ枚の静止画像は、現在
再生されているプログラムを中心に前後±ｎ／２の範囲
のプログラムのものを用いてもよいし、ディスクに記録
されている先頭から順に表示してもよい。選択状態の初
期値は現在再生しているプログラムとしてもよいし、任
意のプログラムをプレーヤーが選択しても構わない。

【００８４】次にエンターキーが押されたかどうか判定
する（Ｓ２０５）。

【００８５】エンターキーが押された場合は、選択され
た静止画像に対応するプログラムのディスク（アルバ
ム）番号、グループ番号、ＡＴＴ番号、プログラム番号
の情報（全部でも一部でもよい）を予約再生用メモリに
記憶し、ポインタを＋１する（Ｓ２１０）。

【００８６】次に予約再生用メモリの条件を超えたかど
うか判定する（Ｓ２１１）。上限を超えた場合、予約数
が上限に達したことを画面表示もしくは音声によってユ
ーザーに通知する（Ｓ２１２）。

【００８７】予約情報に従い、ポインタ０から順番に再
生を開始する（Ｓ２１３）。

【００８８】Ｓ２０５にてエンターキーが押されない場
合は、次に再生キーが押されたかどうかと判定する（Ｓ
２０６）。再生キーが押された場合は、予約情報に従
い、ポインタ０から順番に再生を開始する（Ｓ２１
３）。

【００８９】再生キーが押されない場合は、次に方向キ
ーが押されたかどうか判定する（Ｓ２０８）。方向キー
が押されない場合はＳ２０５に戻る。

【００９０】方向キーが押された場合は、押された方向
キーに対応する方向にある静止画像を選択状態に変更
し、選択状態の表示を更新する。選択画像が画面端にあ
り押された方向に移動できない場合は選択状態の変更を
行わない（Ｓ２０９）。

【００９１】この実施形態では、ｎ分割多画面の内容を
前キー／後キーを用いて更新していないが、前記画面更
新方法と同様にして、現在表示しているプログラムの代
表画像ｎ枚より前に記録されているプログラム、後ろに
記録されているプログラムの代表画像に更新できる。

【００９２】以上説明したようにこの発明のデータ再生
装置によれば、記録媒体に記録された複数の静止画像を
同時に表示し、その中からユーザが視聴したい好みの静
止画像を選択指定することにより、静止画像ならびに静
止画像の再生制御情報によって関連付けられた音声デー
タを、視覚的に選択して再生する、もしくは選択情報を
記憶し予約再生する機能を提供することができる。

【００９３】

【発明の効果】この発明によれば、音声データに関連し
て記録された静止画像データ（ＡＳＶ）を有効活用し使
い勝手に優れた再生が可能なデータ再生装置及びデータ
再生方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のデータ再生装置の一例を示すブロッ
ク図である。

【図２】この発明のデータ再生装置の処理対象となる記
録媒体（ＤＶＤ）から読み出されるＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ
規格のデータ構造を示す図である。

【図３】この発明のデータ再生装置の処理対象となる記
録媒体から読み出されるＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格の音声
データの構造を示す図である。

【図４】この発明のデータ再生装置で再生されるＡＳＶ
Ｕ＿ＧＩの内容を示す図である。

【図５】この発明のデータ再生装置で再生されるＡＳＶ
＿ＤＭＯＤの内容を示す図である。

【図６】この発明のデータ再生装置で再生されるＡＴＳ
＿ＡＳＶ＿ＰＢＩの内容を示す図である。

【図７】ＤＶＤ−Ａｕｄｉｏ規格で実現される静止画像
表示と音声データ再生のタイミングの一例を示す図であ
る。

【図８】この発明のｎ分割静止画像縮小多画面表示を実
現する回路ブロックの一例を示す図である。

【図９】この発明の多画面表示を実現するためのリモー
トコントローラ（操作ボタン）の一例を示す図である。

【図１０】この発明の静止画像の多画面表示の一例を示
す図である。

【図１１】この発明のｎ分割静止画像縮小多画面表示か
らの選択実行の一例を説明するための図である。

【図１２】この発明の予約再生に用いるメモリ内に格納
されるデータの概略を示す図である。

【図１３】この発明のデータ再生装置で再生されるＡＴ
Ｓ＿Ｃ＿ＰＢＩの内容を示す図である。

【図１４】この発明のスポットライト・パート選択の一
例を示す図である。

【図１５】この発明の静止画像多画面表示の動作を示す
フローチャートである。

【図１６】この発明の静止画像多画面表示から任意のひ
とつを選択する動作を示すフローチャートである。

【図１７】この発明の静止画像選択後の再生動作を示す
フローチャートである。

【図１８】この発明の静止画像選択後の再生動作を示す
フローチャートである。

【図１９】この発明の静止画像選択後の再生動作を示す
フローチャートである。

【図２０】この発明の静止画像選択後の再生動作を示す
フローチャートである。

【図２１】この発明の予約再生動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１…光ディスク（記録媒体） ２…ディスクドライブ部 ３…システムプロセッサ部 ４…ビデオデコーダ部 ５…副映像デコーダ部 ６…ビデオプロセッサ部 ７…モニタ部 ８…オーディオデコーダ部 ９…Ｄ／Ａ １０…スピーカ １１…システムＣＰＵ部 １２…静止画像表示制御部 １２ａ…同時表示制御部 １２ｂ…選択制御部 １２ｃ…表示タイミング決定部 １３…メモリＩ／Ｆ部 １４…メモリ部 １５…キー入力部 １６…パネル表示部 １７…フレームメモリ部 １８…ビデオエンコーダ部

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】音声プログラムに相当する音声データ、前
   記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
   前記音声プログラムに関連した複数の静止画像に相当す
   る静止画像データ、及び前記静止画像データの再生制御
   に関する静止画像再生制御データが記録された記録媒体
   から、各種データを読み取る読取手段と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
   止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
   音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
   を一つずつ表示する再生手段と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
   像を一画面中に複数表示させる表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
2. 【請求項２】複数の音声プログラムに相当する音声デー
   タ、前記音声データの再生制御に関する音声再生制御デ
   ータ、前記複数の音声プログラム夫々に関連した複数の
   静止画像に相当する静止画像データ、及び前記静止画像
   データの再生制御に関する静止画像再生制御データが記
   録された記録媒体から、各種データを読み取る読取手段
   と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基き前記静止
   画像データを再生して、前記複数の音声プログラムに基
   づく音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止
   画像を一つずつ表示する再生手段と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の各音声プログラムを代表する静止画像を縮小して、こ
   れら各音声プログラムを代表する静止画像を一画面中に
   複数表示させる表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
3. 【請求項３】音声プログラムに相当する音声データ、前
   記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
   前記音声プログラムの各部分に関連した複数の静止画像
   に相当する静止画像データ、及び前記音声プログラムの
   所定部分で所定の静止画像が再生されるように前記静止
   画像データの再生を制御する静止画像再生制御データが
   記録された記録媒体から、各種データを読み取る読取手
   段と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
   止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
   音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
   を一つずつ表示する再生手段と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
   像を一画面中に複数表示させる表示制御手段と、 前記表示制御手段により一画面中に複数表示された静止
   画像の中から、所定の静止画像を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された所定の静止画像に対応し
   た音声プログラムの一部分から再生を開始させる再生制
   御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
4. 【請求項４】前記静止画像再生制御データのうちの、前
   記選択手段により選択された所定の静止画像が表示され
   るプログラムの先頭からの相対時刻のデータに基づき、
   前記再生制御手段による音声プログラムの一部分からの
   再生開始位置を指定することを特徴とする請求項３に記
   載のデータ再生装置。
5. 【請求項５】前記静止画像再生制御データのうちの、前
   記選択手段により選択された所定の静止画像の表示期間
   の最大値及び最小値のデータに基づく任意の時間範囲内
   で、前記再生制御手段による音声プログラムの一部分か
   らの再生開始位置を指定することを特徴とする請求項３
   に記載のデータ再生装置。
6. 【請求項６】前記静止画像再生制御データのうちの、前
   記選択手段により選択された所定の静止画像の静止画像
   番号に基づき、前記再生制御手段による音声プログラム
   の一部分からの再生開始位置を指定することを特徴とす
   る請求項３に記載のデータ再生装置。
7. 【請求項７】音声プログラムに相当する音声データ、前
   記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
   前記音声プログラムの各部分に関連した複数の静止画像
   に相当する静止画像データ、及び前記音声プログラムの
   所定部分で所定の静止画像が再生されるように前記静止
   画像データの再生を制御する静止画像再生制御データが
   記録された記録媒体から、各種データを読み取る読取手
   段と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
   止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
   音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
   を一つずつ表示する再生手段と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
   像を一画面中に複数表示させる表示制御手段と、 前記表示制御手段により一画面中に複数表示された静止
   画像の中から、いくつかの静止画像を順番に選択する選
   択手段と、 前記選択手段により選択された順番で、選択された静止
   画像に対応した音声プログラムの一部分から再生を開始
   することにより、選択された静止画像に対応した音声プ
   ログラムの一部分から再生が順次開始されるプログラム
   再生を実行させる再生制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
8. 【請求項８】音声プログラムに相当する音声データ、前
   記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
   前記音声プログラムに関連した複数の静止画像に相当す
   る静止画像データ、及び前記静止画像データの再生制御
   に関する静止画像再生制御データが記録された記録媒体
   から、各種データを読み取る読取手段と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
   止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
   音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
   を一つずつ表示する再生手段と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
   像を一画面中に複数表示させる第１の表示制御手段と、 前記第１の表示制御手段により一画面中に複数表示され
   た所定数の静止画像夫々に対応した音声プログラムの音
   声再生制御データに基づく情報を、対応する静止画像と
   ともに表示させる第２の表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ再生装置。
9. 【請求項９】音声プログラムに相当する音声データ、前
   記音声データの再生制御に関する音声再生制御データ、
   前記音声プログラムに関連した複数の静止画像に相当す
   る静止画像データ、及び前記静止画像データの再生制御
   に関する静止画像再生制御データが記録された記録媒体
   から、各種データを読み取る行程と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
   するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
   止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
   音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
   を一つずつ表示する行程と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
   の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
   像を一画面中に複数表示させる行程と、 を備えたことを特徴とするデータ再生方法。
10. 【請求項１０】複数の音声プログラムに相当する音声デ
    ータ、前記音声データの再生制御に関する音声再生制御
    データ、前記複数の音声プログラム夫々に関連した複数
    の静止画像に相当する静止画像データ、及び前記静止画
    像データの再生制御に関する静止画像再生制御データが
    記録された記録媒体から、各種データを読み取る行程
    と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
    するとともに、前記静止画像制御データに基き前記静止
    画像データを再生して、前記複数の音声プログラムに基
    づく音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止
    画像を一つずつ表示する行程と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
    の各音声プログラムを代表する静止画像を縮小して、こ
    れら各音声プログラムを代表する静止画像を一画面中に
    複数表示させる行程と、 を備えたことを特徴とするデータ再生方法。
11. 【請求項１１】音声プログラムに相当する音声データ、
    前記音声データの再生制御に関する音声再生制御デー
    タ、前記音声プログラムの各部分に関連した複数の静止
    画像に相当する静止画像データ、及び前記音声プログラ
    ムの所定部分で所定の静止画像が再生されるように前記
    静止画像データの再生を制御する静止画像再生制御デー
    タが記録された記録媒体から、各種データを読み取る行
    程と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
    するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
    止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
    音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
    を一つずつ表示する行程と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
    の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
    像を一画面中に複数表示させる行程と、 一画面中に複数表示された静止画像の中から、所定の静
    止画像を選択する行程と、 選択された所定の静止画像に対応した音声プログラムの
    一部分から再生を開始させる行程と、 を備えたことを特徴とするデータ再生方法。
12. 【請求項１２】音声プログラムに相当する音声データ、
    前記音声データの再生制御に関する音声再生制御デー
    タ、前記音声プログラムの各部分に関連した複数の静止
    画像に相当する静止画像データ、及び前記音声プログラ
    ムの所定部分で所定の静止画像が再生されるように前記
    静止画像データの再生を制御する静止画像再生制御デー
    タが記録された記録媒体から、各種データを読み取る行
    程と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
    するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
    止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
    音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
    を一つずつ表示する行程と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
    の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
    像を一画面中に複数表示させる行程と、 一画面中に複数表示された静止画像の中から、いくつか
    の静止画像を順番に選択する行程と、 選択された順番で、選択された静止画像に対応した音声
    プログラムの一部分から再生を開始することにより、選
    択された静止画像に対応した音声プログラムの一部分か
    ら再生が順次開始されるプログラム再生を実行させる行
    程と、 を備えたことを特徴とするデータ再生方法。
13. 【請求項１３】音声プログラムに相当する音声データ、
    前記音声データの再生制御に関する音声再生制御デー
    タ、前記音声プログラムに関連した複数の静止画像に相
    当する静止画像データ、及び前記静止画像データの再生
    制御に関する静止画像再生制御データが記録された記録
    媒体から、各種データを読み取る行程と、 前記音声再生制御データに基づき前記音声データを再生
    するとともに、前記静止画像制御データに基づき前記静
    止画像データを再生して、前記音声プログラムに基づく
    音声を出力するとともに、所定のタイミングで静止画像
    を一つずつ表示する行程と、 前記静止画像データから得られる複数の静止画像のうち
    の所定数の静止画像を縮小して、これら所定数の静止画
    像を一画面中に複数表示させる行程と、 一画面中に複数表示された所定数の静止画像夫々に対応
    した音声プログラムの音声再生制御データに基づく情報
    を、対応する静止画像とともに表示させる行程と、 を備えたことを特徴とするデータ再生方法。