JP2001077875A - デジタル衛星放送受信機フロントエンド - Google Patents
デジタル衛星放送受信機フロントエンドInfo
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- JP2001077875A JP2001077875A JP24699299A JP24699299A JP2001077875A JP 2001077875 A JP2001077875 A JP 2001077875A JP 24699299 A JP24699299 A JP 24699299A JP 24699299 A JP24699299 A JP 24699299A JP 2001077875 A JP2001077875 A JP 2001077875A
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- frequency
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力ローカルもれを防止でき、発振回路にお
いて良好な動作特性を得ることが可能なダイレクトコン
バージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエン
ドを提供すること。 【解決手段】 デジタル衛星放送受信機フロントエンド
は、受信信号が入力されるフィルタ2と、受信信号のn
倍の周波数で発振する発振回路7と、発振回路7から出
力される信号を1/n倍に分周する分周器6と、分周器
6から出力される信号が入力される90°移相器5と、
フィルタ2から出力される信号と90°移相器5から出
力される信号とをミキシングするミキサ3および4とを
含む。発振回路7は、受信信号のn倍の周波数で発振す
るので、この発振によって発生する入力ローカルもれを
フィルタ2によって遮断することが可能となる。また、
発振回路7は受信信号の影響を受け難くなるので、安定
した発振動作を行うことが可能となる。
いて良好な動作特性を得ることが可能なダイレクトコン
バージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエン
ドを提供すること。 【解決手段】 デジタル衛星放送受信機フロントエンド
は、受信信号が入力されるフィルタ2と、受信信号のn
倍の周波数で発振する発振回路7と、発振回路7から出
力される信号を1/n倍に分周する分周器6と、分周器
6から出力される信号が入力される90°移相器5と、
フィルタ2から出力される信号と90°移相器5から出
力される信号とをミキシングするミキサ3および4とを
含む。発振回路7は、受信信号のn倍の周波数で発振す
るので、この発振によって発生する入力ローカルもれを
フィルタ2によって遮断することが可能となる。また、
発振回路7は受信信号の影響を受け難くなるので、安定
した発振動作を行うことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイレクトコンバ
ージョン方式のデジタル衛星放送受信機に関し、特に、
入力信号の周波数を信号処理がしやすい周波数に変換す
るコンバータ(以下、デジタル衛星放送受信機フロント
エンドと呼ぶ。)に関する。
ージョン方式のデジタル衛星放送受信機に関し、特に、
入力信号の周波数を信号処理がしやすい周波数に変換す
るコンバータ(以下、デジタル衛星放送受信機フロント
エンドと呼ぶ。)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル衛星放送受信機が広く普
及している。図6は、ダイレクトコンバージョン方式の
デジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を示
すブロック図である。このデジタル衛星放送受信機フロ
ントエンドは、受信信号が入力される受信端子101
と、受信信号のうち希望する帯域の信号のみを通過さ
せ、この通過帯域の中心周波数が可変であるトラッキン
グフィルタ102と、受信信号と局部信号とをミキシン
グしてベースバンド信号を生成するミキサ103および
104と、発振回路106と、発振回路106から出力
される信号の周波数を変化させずに、位相が90°ずれ
た2つの信号を生成する90°移相器105と、ミキサ
103および104によって生成されたベースバンド信
号が出力される出力端子107とを含む。
及している。図6は、ダイレクトコンバージョン方式の
デジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を示
すブロック図である。このデジタル衛星放送受信機フロ
ントエンドは、受信信号が入力される受信端子101
と、受信信号のうち希望する帯域の信号のみを通過さ
せ、この通過帯域の中心周波数が可変であるトラッキン
グフィルタ102と、受信信号と局部信号とをミキシン
グしてベースバンド信号を生成するミキサ103および
104と、発振回路106と、発振回路106から出力
される信号の周波数を変化させずに、位相が90°ずれ
た2つの信号を生成する90°移相器105と、ミキサ
103および104によって生成されたベースバンド信
号が出力される出力端子107とを含む。
【0003】デジタル衛星放送受信機は、受信端子10
1に入力された受信信号の周波数に合わせて中心周波数
を変化させ、希望のチャンネルのみを通過させるように
トラッキングフィルタ102を制御する。そして、この
トラッキングフィルタ102を通過した受信信号がミキ
サ103および104に入力される。また、ダイレクト
コンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機は、発振
回路106の発信周波数を受信信号の中心周波数と同一
となるように制御する。90°移相器105は、周波数
が同じであり位相が90°ずれた2つの信号を生成し、
それぞれの信号を局部信号としてミキサ103および1
04へ出力する。ミキサ103および104は、トラッ
キングフィルタ102を通過した受信信号と局部信号と
をミキシングすることによって周波数変換を行い、Iお
よびQベースバンド信号として出力端子107から図示
しないチューナへ出力する。
1に入力された受信信号の周波数に合わせて中心周波数
を変化させ、希望のチャンネルのみを通過させるように
トラッキングフィルタ102を制御する。そして、この
トラッキングフィルタ102を通過した受信信号がミキ
サ103および104に入力される。また、ダイレクト
コンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機は、発振
回路106の発信周波数を受信信号の中心周波数と同一
となるように制御する。90°移相器105は、周波数
が同じであり位相が90°ずれた2つの信号を生成し、
それぞれの信号を局部信号としてミキサ103および1
04へ出力する。ミキサ103および104は、トラッ
キングフィルタ102を通過した受信信号と局部信号と
をミキシングすることによって周波数変換を行い、Iお
よびQベースバンド信号として出力端子107から図示
しないチューナへ出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したデジタル衛星
放送受信機において、受信端子101に発振回路106
の発振周波数のもれ信号(入力ローカルもれ)が発生す
る。このもれ信号は、必ずしも受信信号等の信号線だけ
に発生するのではなく、それ以外の経路、たとえば電源
やアースからの回り込みによっても発生する。ダイレク
トコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロン
トエンドにおいては、局部信号を発生させる発振回路1
06の発信周波数はチューナへ入力される受信信号の周
波数と同一であるため、もれ信号の周波数も受信信号の
周波数と同一となる。そのため、受信端子101の後段
のトラッキングフィルタ102によってはこのもれ信号
が減衰されず、ミキサ103および104にこのもれ信
号が入力されることになる。
放送受信機において、受信端子101に発振回路106
の発振周波数のもれ信号(入力ローカルもれ)が発生す
る。このもれ信号は、必ずしも受信信号等の信号線だけ
に発生するのではなく、それ以外の経路、たとえば電源
やアースからの回り込みによっても発生する。ダイレク
トコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロン
トエンドにおいては、局部信号を発生させる発振回路1
06の発信周波数はチューナへ入力される受信信号の周
波数と同一であるため、もれ信号の周波数も受信信号の
周波数と同一となる。そのため、受信端子101の後段
のトラッキングフィルタ102によってはこのもれ信号
が減衰されず、ミキサ103および104にこのもれ信
号が入力されることになる。
【0005】また、受信端子101への受信信号が強入
力である場合、受信信号の影響を受けて受信信号と同一
の周波数で発振している発振回路106の動作が不安定
となり、発振回路106から出力される局部信号の周波
数がふらつき、これによってミキサ103および104
からの出力信号もふらつくことになる。
力である場合、受信信号の影響を受けて受信信号と同一
の周波数で発振している発振回路106の動作が不安定
となり、発振回路106から出力される局部信号の周波
数がふらつき、これによってミキサ103および104
からの出力信号もふらつくことになる。
【0006】また、受信端子101から入力される受信
信号の周波数範囲は、950MHzから2150MHz
の範囲である。ここで、低周波数側の信号、たとえば中
心周波数950MHzの信号を受信する場合、その2倍
の周波数である1900MHzの信号も受信信号に含ま
れている。発振回路106の発振周波数が950MHz
であっても、発振回路106の出力に高調波成分が含ま
れていれば、1900MHzの受信信号も950MHz
の受信信号と同様にミキサ103および104によって
ベースバンド信号に変換されてしまう、すなわち高調波
妨害の問題が発生する。この高調波妨害の対策として、
トラッキングフィルタ102によって受信信号の周波数
を受信チャンネルに制限することが行われているが、希
望の特性を有するトラッキングフィルタを実現するのは
困難であり、通過帯域内の通過特性を中心周波数に依存
せずに一定にすることは事実上不可能である。また、ト
ラッキングフィルタ102の通過帯域内の通過特性が中
心周波数に依存することは、ミキサ103および104
によって周波数変換された後のベースバンド信号が帯域
内で強度に偏差をもつ原因となる。
信号の周波数範囲は、950MHzから2150MHz
の範囲である。ここで、低周波数側の信号、たとえば中
心周波数950MHzの信号を受信する場合、その2倍
の周波数である1900MHzの信号も受信信号に含ま
れている。発振回路106の発振周波数が950MHz
であっても、発振回路106の出力に高調波成分が含ま
れていれば、1900MHzの受信信号も950MHz
の受信信号と同様にミキサ103および104によって
ベースバンド信号に変換されてしまう、すなわち高調波
妨害の問題が発生する。この高調波妨害の対策として、
トラッキングフィルタ102によって受信信号の周波数
を受信チャンネルに制限することが行われているが、希
望の特性を有するトラッキングフィルタを実現するのは
困難であり、通過帯域内の通過特性を中心周波数に依存
せずに一定にすることは事実上不可能である。また、ト
ラッキングフィルタ102の通過帯域内の通過特性が中
心周波数に依存することは、ミキサ103および104
によって周波数変換された後のベースバンド信号が帯域
内で強度に偏差をもつ原因となる。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、入力ローカルもれを
防止でき、発振回路において良好な動作特性を得ること
が可能なダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛星
放送受信機フロントエンドを提供することである。
されたものであり、第1の目的は、入力ローカルもれを
防止でき、発振回路において良好な動作特性を得ること
が可能なダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛星
放送受信機フロントエンドを提供することである。
【0008】第2の目的は、入力段のフィルタの設計を
容易に行えるとともに、フィルタにおいて良好な通過特
性を得ることが可能なダイレクトコンバージョン方式の
デジタル衛星放送受信機フロントエンドを提供すること
である。
容易に行えるとともに、フィルタにおいて良好な通過特
性を得ることが可能なダイレクトコンバージョン方式の
デジタル衛星放送受信機フロントエンドを提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイレ
クトコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロ
ントエンドは、受信信号が入力されるフィルタと、受信
信号のn倍の周波数で発振する発振回路と、発振回路か
ら出力される信号を1/n倍に分周する分周器と、分周
器から出力される信号が入力される90°移相器と、フ
ィルタから出力される信号と90°移相器から出力され
る第1の信号とをミキシングする第1のミキサと、フィ
ルタから出力される信号と90°移相器から出力される
第2の信号とをミキシングする第2のミキサとを含む。
クトコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロ
ントエンドは、受信信号が入力されるフィルタと、受信
信号のn倍の周波数で発振する発振回路と、発振回路か
ら出力される信号を1/n倍に分周する分周器と、分周
器から出力される信号が入力される90°移相器と、フ
ィルタから出力される信号と90°移相器から出力され
る第1の信号とをミキシングする第1のミキサと、フィ
ルタから出力される信号と90°移相器から出力される
第2の信号とをミキシングする第2のミキサとを含む。
【0010】発振回路は、受信信号のn倍の周波数で発
振するので、この発振によって発生する入力ローカルも
れをフィルタによって遮断することが可能となる。ま
た、発振回路は受信信号の影響を受け難くなるので、安
定した発振動作を行うことが可能となる。
振するので、この発振によって発生する入力ローカルも
れをフィルタによって遮断することが可能となる。ま
た、発振回路は受信信号の影響を受け難くなるので、安
定した発振動作を行うことが可能となる。
【0011】請求項2に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フトントエンドは、受
信信号が入力されるフィルタと、受信信号の1/n倍の
周波数で発振する発振回路と、発振回路から出力される
信号をn倍に逓倍する逓倍器と、逓倍器から出力される
信号が入力される90°移相器と、フィルタから出力さ
れる信号と90°移相器から出力される第1の信号とを
ミキシングする第1のミキサと、フィルタから出力され
る信号と90°移相器から出力される第2の信号とをミ
キシングする第2のミキサとを含む。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フトントエンドは、受
信信号が入力されるフィルタと、受信信号の1/n倍の
周波数で発振する発振回路と、発振回路から出力される
信号をn倍に逓倍する逓倍器と、逓倍器から出力される
信号が入力される90°移相器と、フィルタから出力さ
れる信号と90°移相器から出力される第1の信号とを
ミキシングする第1のミキサと、フィルタから出力され
る信号と90°移相器から出力される第2の信号とをミ
キシングする第2のミキサとを含む。
【0012】発振回路は、受信信号の1/n倍の周波数
で発振するので、この発振によって発生する入力ローカ
ルもれをフィルタによって遮断することが可能となる。
また、発振回路は受信信号の影響を受け難くなるので、
安定した発振動作を行うことが可能となる。
で発振するので、この発振によって発生する入力ローカ
ルもれをフィルタによって遮断することが可能となる。
また、発振回路は受信信号の影響を受け難くなるので、
安定した発振動作を行うことが可能となる。
【0013】請求項3に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フトントエンドは、受
信信号のm倍の周波数で発振する第1の発振回路と、受
信信号の1/n倍の周波数で発振する第2の発振回路
と、第1の発振回路から出力される信号を1/m倍に分
周する分周器と、第2の発振回路から出力される信号を
n倍に逓倍する逓倍器と、分周器から出力される信号お
よび逓倍器から出力される信号を切り換える第1のスイ
ッチと、第1のスイッチによって切り換えられた信号が
入力される90°移相器と、受信信号と90°移相器か
ら出力される第1の信号とをミキシングする第1のミキ
サと、受信信号と90°移相器から出力される第2の信
号とをミキシングする第2のミキサとを含む。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フトントエンドは、受
信信号のm倍の周波数で発振する第1の発振回路と、受
信信号の1/n倍の周波数で発振する第2の発振回路
と、第1の発振回路から出力される信号を1/m倍に分
周する分周器と、第2の発振回路から出力される信号を
n倍に逓倍する逓倍器と、分周器から出力される信号お
よび逓倍器から出力される信号を切り換える第1のスイ
ッチと、第1のスイッチによって切り換えられた信号が
入力される90°移相器と、受信信号と90°移相器か
ら出力される第1の信号とをミキシングする第1のミキ
サと、受信信号と90°移相器から出力される第2の信
号とをミキシングする第2のミキサとを含む。
【0014】第1の発振回路は受信信号のn倍の周波数
で発振し、第2の発振回路は受信信号の1/n倍の周波
数で発振するので、それぞれの発振回路は受信信号の影
響を受け難くなり、安定した発振動作を行うことが可能
となる。
で発振し、第2の発振回路は受信信号の1/n倍の周波
数で発振するので、それぞれの発振回路は受信信号の影
響を受け難くなり、安定した発振動作を行うことが可能
となる。
【0015】請求項4に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項3記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、ダイレクトコ
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドはさらに、受信信号が入力されるロウパスフィルタ
と、受信信号が入力されるハイパスフィルタと、ロウパ
スフィルタから出力される信号およびハイパスフィルタ
から出力される信号を切り換える第2のスイッチとを含
み、第2のスイッチによって切り換えられた信号が第1
のミキサおよび第2のミキサに入力される。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項3記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、ダイレクトコ
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドはさらに、受信信号が入力されるロウパスフィルタ
と、受信信号が入力されるハイパスフィルタと、ロウパ
スフィルタから出力される信号およびハイパスフィルタ
から出力される信号を切り換える第2のスイッチとを含
み、第2のスイッチによって切り換えられた信号が第1
のミキサおよび第2のミキサに入力される。
【0016】入力段のフィルタが、ロウパスフィルタお
よびハイパスフィルタによって構成されるので、フィル
タの設計が容易になる。また、低周波数受信時におい
て、受信周波数の2倍の周波数の高調波はロウパスフィ
ルタによって遮断されるので、高調波妨害を抑制できベ
ースバンド信号の帯域内偏差を低減することが可能とな
る。
よびハイパスフィルタによって構成されるので、フィル
タの設計が容易になる。また、低周波数受信時におい
て、受信周波数の2倍の周波数の高調波はロウパスフィ
ルタによって遮断されるので、高調波妨害を抑制できベ
ースバンド信号の帯域内偏差を低減することが可能とな
る。
【0017】請求項5に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項4記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、第1のスイッ
チと第2のスイッチとは、受信信号の同じ周波数を境界
に切り換えられる。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項4記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、第1のスイッ
チと第2のスイッチとは、受信信号の同じ周波数を境界
に切り換えられる。
【0018】第1のスイッチと第2のスイッチとは、受
信信号の同じ周波数を境界に切り換えられるので、高調
波妨害の抑制およびベースバンド信号の帯域内偏差の低
減をさらに適切に行うことが可能となる。
信信号の同じ周波数を境界に切り換えられるので、高調
波妨害の抑制およびベースバンド信号の帯域内偏差の低
減をさらに適切に行うことが可能となる。
【0019】請求項6に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項5記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、第1のスイッ
チと第2のスイッチとは、1075MHzから1900
MHzまでの所定の周波数を境界に切り換えられる。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項5記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンドであって、第1のスイッ
チと第2のスイッチとは、1075MHzから1900
MHzまでの所定の周波数を境界に切り換えられる。
【0020】第1のスイッチと第2のスイッチとは、1
075MHzから1900MHzまでの所定の周波数を
境界に切り換えられるので、高調波妨害の抑制およびベ
ースバンド信号の帯域内偏差の低減をさらに適切に行う
ことが可能となる。
075MHzから1900MHzまでの所定の周波数を
境界に切り換えられるので、高調波妨害の抑制およびベ
ースバンド信号の帯域内偏差の低減をさらに適切に行う
ことが可能となる。
【0021】請求項7に記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項3〜6のいずれかに記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドであっ
て、ダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛星放送
受信機フロントエンドはさらに、第1の発振回路、第2
の発振回路、分周器および逓倍器のうち、第1のスイッ
チによって遮断されている側の少なくとも1つの回路へ
の電源の供給を停止する手段を含む。
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドは、請
求項3〜6のいずれかに記載のダイレクトコンバージョ
ン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエンドであっ
て、ダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛星放送
受信機フロントエンドはさらに、第1の発振回路、第2
の発振回路、分周器および逓倍器のうち、第1のスイッ
チによって遮断されている側の少なくとも1つの回路へ
の電源の供給を停止する手段を含む。
【0022】第1のスイッチによって遮断されている側
の少なくとも1つの回路への電源の供給を停止するの
で、低消費電力化が可能となる。
の少なくとも1つの回路への電源の供給を停止するの
で、低消費電力化が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1におけるデジタル衛星放送受信機フロン
トエンドの概略構成を示すブロック図である。このデジ
タル衛星放送受信機フロントエンドは、受信信号が入力
される受信端子1と、フィルタ2と、受信信号と局部信
号とをミキシングしてベースバンド信号を生成するミキ
サ3および4と、受信周波数のn倍の周波数で発振する
発振回路7と、発振回路7から出力される信号が入力さ
れ、分周比が1/nである分周器6と、分周器6から出
力される信号の周波数を変化させずに、位相が90°ず
れた2つの信号を生成する90°移相器5と、ミキサ3
および4によって生成されたベースバンド信号が出力さ
れる出力端子8とを含む。フィルタ2には、たとえば2
150MHz以上の周波数の信号を減衰させるロウパス
フィルタ(LPF)が用いられる。
の実施の形態1におけるデジタル衛星放送受信機フロン
トエンドの概略構成を示すブロック図である。このデジ
タル衛星放送受信機フロントエンドは、受信信号が入力
される受信端子1と、フィルタ2と、受信信号と局部信
号とをミキシングしてベースバンド信号を生成するミキ
サ3および4と、受信周波数のn倍の周波数で発振する
発振回路7と、発振回路7から出力される信号が入力さ
れ、分周比が1/nである分周器6と、分周器6から出
力される信号の周波数を変化させずに、位相が90°ず
れた2つの信号を生成する90°移相器5と、ミキサ3
および4によって生成されたベースバンド信号が出力さ
れる出力端子8とを含む。フィルタ2には、たとえば2
150MHz以上の周波数の信号を減衰させるロウパス
フィルタ(LPF)が用いられる。
【0024】フィルタ2を通過した受信信号がミキサ3
および4に入力される。また、デジタル衛星放送受信機
は、発振回路7の発信周波数を受信信号の中心周波数の
n倍となるように制御する。分周器6は、発振回路7か
ら出力された信号の周波数から1/n倍の周波数の信号
を生成することにより、受信周波数と同一の周波数の信
号を生成して90°移相器5へ出力する。90°移相器
5は、周波数が同じであり位相が90°ずれた2つの信
号を生成し、それぞれの信号を局部信号としてミキサ3
および4へ出力する。ミキサ3および4は、フィルタ2
を通過した受信信号と局部信号とをミキシングすること
によって周波数変換を行い、IおよびQベースバンド信
号として出力端子8から図示しないチューナへ出力す
る。
および4に入力される。また、デジタル衛星放送受信機
は、発振回路7の発信周波数を受信信号の中心周波数の
n倍となるように制御する。分周器6は、発振回路7か
ら出力された信号の周波数から1/n倍の周波数の信号
を生成することにより、受信周波数と同一の周波数の信
号を生成して90°移相器5へ出力する。90°移相器
5は、周波数が同じであり位相が90°ずれた2つの信
号を生成し、それぞれの信号を局部信号としてミキサ3
および4へ出力する。ミキサ3および4は、フィルタ2
を通過した受信信号と局部信号とをミキシングすること
によって周波数変換を行い、IおよびQベースバンド信
号として出力端子8から図示しないチューナへ出力す
る。
【0025】以上説明したように、本実施の形態におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、発
振回路7によって受信周波数のn倍の周波数の信号を生
成し、分周器6によって受信周波数と同じ周波数の信号
を生成するようにしたので、発振回路7によるもれ信号
が発生してもその影響を受けることが少なくなるととも
に、発振回路7の動作においても良好な特性を実現する
ことが可能となる。また、フィルタ2をLPFで構成で
きるのでフィルタの設計が容易となるとともに、良好な
通過特性を得ることが可能となる。 (実施の形態2)図2は、本発明の実施の形態2におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を
示すブロック図である。図1に示す実施の形態1におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドと比較して、
分周器6が逓倍比nの逓倍器18に置換されている点お
よび発振回路の周波数が受信周波数の1/n倍である点
およびフィルタの構成が異なる点以外は同じである。し
たがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り
返さない。なお、本実施の形態における発振回路および
フィルタの参照符号をそれぞれ7’および2’として説
明する。フィルタ2’には、たとえば950MHz以下
の周波数の信号を減衰させるハイパスフィルタ(HP
F)が用いられる。
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、発
振回路7によって受信周波数のn倍の周波数の信号を生
成し、分周器6によって受信周波数と同じ周波数の信号
を生成するようにしたので、発振回路7によるもれ信号
が発生してもその影響を受けることが少なくなるととも
に、発振回路7の動作においても良好な特性を実現する
ことが可能となる。また、フィルタ2をLPFで構成で
きるのでフィルタの設計が容易となるとともに、良好な
通過特性を得ることが可能となる。 (実施の形態2)図2は、本発明の実施の形態2におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を
示すブロック図である。図1に示す実施の形態1におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドと比較して、
分周器6が逓倍比nの逓倍器18に置換されている点お
よび発振回路の周波数が受信周波数の1/n倍である点
およびフィルタの構成が異なる点以外は同じである。し
たがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り
返さない。なお、本実施の形態における発振回路および
フィルタの参照符号をそれぞれ7’および2’として説
明する。フィルタ2’には、たとえば950MHz以下
の周波数の信号を減衰させるハイパスフィルタ(HP
F)が用いられる。
【0026】逓倍器18は、発振回路7’から出力され
た信号の周波数からn倍の周波数の信号を生成すること
により、受信周波数と同一の周波数の信号を生成して9
0°移相器5へ出力する。ミキサ3および4は、フィル
タ2を通過した受信信号と局部信号とをミキシングする
ことによって周波数変換を行い、IおよびQベースバン
ド信号として出力端子8から図示しないチューナへ出力
する。
た信号の周波数からn倍の周波数の信号を生成すること
により、受信周波数と同一の周波数の信号を生成して9
0°移相器5へ出力する。ミキサ3および4は、フィル
タ2を通過した受信信号と局部信号とをミキシングする
ことによって周波数変換を行い、IおよびQベースバン
ド信号として出力端子8から図示しないチューナへ出力
する。
【0027】以上説明したように、本実施の形態におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、発
振回路7’によって受信周波数の1/n倍の周波数の信
号を生成し、逓倍器18によって受信周波数と同じ周波
数の信号を生成するようにしたので、発振回路7’によ
るもれ信号が発生してもその影響を受けることが少なく
なるとともに、発振回路7’の動作においても良好な特
性を実現することが可能となる。また、フィルタ2’を
HPFで構成できるのでフィルタの設計が容易となると
ともに、良好な通過特性を得ることが可能となる。 (実施の形態3)図3は、本発明の実施の形態3におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を
示すブロック図である。このデジタル衛星放送受信機フ
ロントエンドは、受信信号が入力される受信端子1と、
受信端子1を介して受信信号が入力される分配器17
と、分配器17から出力された受信信号が入力されるL
PF13およびHPF14と、LPF13から出力され
る信号およびHPF14から出力される信号を切り換え
る第1のスイッチ15と、第1のスイッチ15によって
切り換えられた信号と局部信号とをミキシングしてベー
スバンド信号を生成するミキサ3および4と、受信周波
数の2倍の周波数で発振する第1の発振回路9と、受信
周波数の1/2倍の周波数で発振する第2の発振回路1
0と、第1の発振回路9から出力される信号が入力さ
れ、分周比が1/2である分周器11と、第2の発振回
路10から出力される信号が入力され、逓倍比が2であ
る逓倍器12と、分周器11から出力される信号および
逓倍器12から出力される信号を切り換える第2のスイ
ッチ16と、第2のスイッチ16によって切り換えられ
た信号の周波数を変化させずに、位相が90°ずれた2
つの信号を生成する90°移相器5と、ミキサ3および
4によって生成されたベースバンド信号が出力される出
力端子8とを含む。
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、発
振回路7’によって受信周波数の1/n倍の周波数の信
号を生成し、逓倍器18によって受信周波数と同じ周波
数の信号を生成するようにしたので、発振回路7’によ
るもれ信号が発生してもその影響を受けることが少なく
なるとともに、発振回路7’の動作においても良好な特
性を実現することが可能となる。また、フィルタ2’を
HPFで構成できるのでフィルタの設計が容易となると
ともに、良好な通過特性を得ることが可能となる。 (実施の形態3)図3は、本発明の実施の形態3におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を
示すブロック図である。このデジタル衛星放送受信機フ
ロントエンドは、受信信号が入力される受信端子1と、
受信端子1を介して受信信号が入力される分配器17
と、分配器17から出力された受信信号が入力されるL
PF13およびHPF14と、LPF13から出力され
る信号およびHPF14から出力される信号を切り換え
る第1のスイッチ15と、第1のスイッチ15によって
切り換えられた信号と局部信号とをミキシングしてベー
スバンド信号を生成するミキサ3および4と、受信周波
数の2倍の周波数で発振する第1の発振回路9と、受信
周波数の1/2倍の周波数で発振する第2の発振回路1
0と、第1の発振回路9から出力される信号が入力さ
れ、分周比が1/2である分周器11と、第2の発振回
路10から出力される信号が入力され、逓倍比が2であ
る逓倍器12と、分周器11から出力される信号および
逓倍器12から出力される信号を切り換える第2のスイ
ッチ16と、第2のスイッチ16によって切り換えられ
た信号の周波数を変化させずに、位相が90°ずれた2
つの信号を生成する90°移相器5と、ミキサ3および
4によって生成されたベースバンド信号が出力される出
力端子8とを含む。
【0028】受信端子1を介して入力された受信信号
は、分配器17によって分割されて、一方の信号がLP
F13に入力され、他方の信号がHPF14に入力され
る。デジタル衛星放送受信機は、所定の受信周波数で第
1のスイッチ15を切り換えて、LPF13を通過した
受信信号およびHPF14を通過した受信信号の一方を
ミキサ3および4へ出力する。
は、分配器17によって分割されて、一方の信号がLP
F13に入力され、他方の信号がHPF14に入力され
る。デジタル衛星放送受信機は、所定の受信周波数で第
1のスイッチ15を切り換えて、LPF13を通過した
受信信号およびHPF14を通過した受信信号の一方を
ミキサ3および4へ出力する。
【0029】また、デジタル衛星放送受信機は、第1の
発振回路9の発信周波数を受信信号の中心周波数の2倍
となるように制御し、第2の発振回路10の発振周波数
を受信信号の中心周波数の1/2倍となるように制御す
る。分周器11は、第1の発振回路9から出力された信
号の周波数から1/2倍の周波数の信号を生成する。ま
た、逓倍器12は、第2の発振回路10から出力された
信号の周波数から2倍の周波数の信号を生成する。
発振回路9の発信周波数を受信信号の中心周波数の2倍
となるように制御し、第2の発振回路10の発振周波数
を受信信号の中心周波数の1/2倍となるように制御す
る。分周器11は、第1の発振回路9から出力された信
号の周波数から1/2倍の周波数の信号を生成する。ま
た、逓倍器12は、第2の発振回路10から出力された
信号の周波数から2倍の周波数の信号を生成する。
【0030】デジタル衛星放送受信機は、第1のスイッ
チ15を切り換えた周波数と同一の周波数で第2のスイ
ッチ16も切り換えて、分周器11から出力された信号
および逓倍器12から出力された信号の一方を90°移
相器5へ出力する。これにより、受信周波数と同一の周
波数の信号が90°移相器5へ入力される。90°移相
器5は、周波数が同じであり移相が90°ずれた2つの
信号を生成し、それぞれの信号を局部信号としてミキサ
3および4へ出力する。ミキサ3および4は、第1のス
イッチ15によって切り換えられた受信信号と第2のス
イッチ16によって切り換えられた局部信号とをミキシ
ングすることによって周波数変換を行い、IおよびQベ
ースバンド信号として出力端子8から後段へ出力する。
チ15を切り換えた周波数と同一の周波数で第2のスイ
ッチ16も切り換えて、分周器11から出力された信号
および逓倍器12から出力された信号の一方を90°移
相器5へ出力する。これにより、受信周波数と同一の周
波数の信号が90°移相器5へ入力される。90°移相
器5は、周波数が同じであり移相が90°ずれた2つの
信号を生成し、それぞれの信号を局部信号としてミキサ
3および4へ出力する。ミキサ3および4は、第1のス
イッチ15によって切り換えられた受信信号と第2のス
イッチ16によって切り換えられた局部信号とをミキシ
ングすることによって周波数変換を行い、IおよびQベ
ースバンド信号として出力端子8から後段へ出力する。
【0031】上述した第1のスイッチ15および第2の
スイッチ16を切り換える境界の周波数を1450MH
zとすると、受信信号の周波数が1450MHz以下の
場合には、デジタル衛星放送受信機は第1のスイッチ1
5をLPF13の出力信号を選択するように切り換え、
第2のスイッチ16を分周器11の出力信号を選択する
ように切り換える。このときの第1の発振回路9の発振
周波数は、1900MHzから2900MHzの周波数
で発振するように制御される。
スイッチ16を切り換える境界の周波数を1450MH
zとすると、受信信号の周波数が1450MHz以下の
場合には、デジタル衛星放送受信機は第1のスイッチ1
5をLPF13の出力信号を選択するように切り換え、
第2のスイッチ16を分周器11の出力信号を選択する
ように切り換える。このときの第1の発振回路9の発振
周波数は、1900MHzから2900MHzの周波数
で発振するように制御される。
【0032】また、受信信号の周波数が1450MHz
以上の場合には、デジタル衛星放送受信機は第1のスイ
ッチ15をHPF14の出力信号を選択するように切り
換え、第2のスイッチ16を逓倍器12の出力信号を選
択するように切り換える。このときの第2の発振回路1
0の発振周波数は、725MHzから1075MHzの
周波数で発振するように制御される。
以上の場合には、デジタル衛星放送受信機は第1のスイ
ッチ15をHPF14の出力信号を選択するように切り
換え、第2のスイッチ16を逓倍器12の出力信号を選
択するように切り換える。このときの第2の発振回路1
0の発振周波数は、725MHzから1075MHzの
周波数で発振するように制御される。
【0033】図4および図5は、それぞれLPF13お
よびHPF14の通過特性を示す図である。図4に示す
ように、LPF13は、第1の発振回路9の動作周波数
のうち最も低い周波数、すなわち1900MHzであっ
てもその入力ローカルもれを減衰させる。また、図5に
示すように、HPF14は、第2の発振回路10の動作
周波数のうち最も高い周波数、すなわち1075MHz
であってもその入力ローカルもれを減衰させる。また、
低周波数受信時における高調波妨害においては、希望す
る受信周波数の2倍の周波数の高調波はLPF13によ
って減衰されるため、ミキサ3および4には入力されな
い。
よびHPF14の通過特性を示す図である。図4に示す
ように、LPF13は、第1の発振回路9の動作周波数
のうち最も低い周波数、すなわち1900MHzであっ
てもその入力ローカルもれを減衰させる。また、図5に
示すように、HPF14は、第2の発振回路10の動作
周波数のうち最も高い周波数、すなわち1075MHz
であってもその入力ローカルもれを減衰させる。また、
低周波数受信時における高調波妨害においては、希望す
る受信周波数の2倍の周波数の高調波はLPF13によ
って減衰されるため、ミキサ3および4には入力されな
い。
【0034】なお、本実施の形態においては、第1の発
振回路9が受信信号の周波数の2倍の周波数で発振し、
分周器11が第1の発振回路9から出力される信号を分
周比1/2で分周していたが、分周器11から出力され
る信号の周波数が受信信号の周波数と同一周波数になる
ように設定されればこれらに限られるものではない。ま
た、同様に第2発振回路10が受信信号の周波数の1/
2倍の周波数で発振し、逓倍器12が第2の発振回路1
0から出力される信号を逓倍比2で逓倍していたが、逓
倍器12から出力される信号の周波数が受信信号の周波
数と同一周波数になるように設定されればこれらに限ら
れるものではない。また、第2のスイッチ16によって
遮断されている側の回路(第1の発振回路9および分周
器11、または第2の発振回路10および逓倍器12)
へ供給される電源をトランジスタ等によって停止するよ
うにすれば、低消費電力を実現することが可能となる。
振回路9が受信信号の周波数の2倍の周波数で発振し、
分周器11が第1の発振回路9から出力される信号を分
周比1/2で分周していたが、分周器11から出力され
る信号の周波数が受信信号の周波数と同一周波数になる
ように設定されればこれらに限られるものではない。ま
た、同様に第2発振回路10が受信信号の周波数の1/
2倍の周波数で発振し、逓倍器12が第2の発振回路1
0から出力される信号を逓倍比2で逓倍していたが、逓
倍器12から出力される信号の周波数が受信信号の周波
数と同一周波数になるように設定されればこれらに限ら
れるものではない。また、第2のスイッチ16によって
遮断されている側の回路(第1の発振回路9および分周
器11、または第2の発振回路10および逓倍器12)
へ供給される電源をトランジスタ等によって停止するよ
うにすれば、低消費電力を実現することが可能となる。
【0035】また、本実施の形態においては、第1のス
イッチ15および第2のスイッチ16を1450MHz
で切り換えるようにしたが、1075MHz〜1900
MHzのいずれの周波数で切り換えるようにすることも
可能である。この場合、その周波数に対応した第1の発
振回路9、第2の発振回路10、LPF13およびHP
F14を用いるようにすれば良い。切り換える周波数の
最小周波数が1075MHzである理由は、受信周波数
が950MHz〜2150MHzであるため、1075
MHz未満で切り換えると第2の発振回路10による入
力ローカルもれを防止できない場合が発生するからであ
る。同様に、切り換える周波数の最大周波数が1900
MHzである理由は、受信周波数が950MHz〜21
50MHzであるため、1900MHzを超える周波数
で切り換えると第1の発振回路9による入力ローカルも
れを防止できない場合が発生するからである。
イッチ15および第2のスイッチ16を1450MHz
で切り換えるようにしたが、1075MHz〜1900
MHzのいずれの周波数で切り換えるようにすることも
可能である。この場合、その周波数に対応した第1の発
振回路9、第2の発振回路10、LPF13およびHP
F14を用いるようにすれば良い。切り換える周波数の
最小周波数が1075MHzである理由は、受信周波数
が950MHz〜2150MHzであるため、1075
MHz未満で切り換えると第2の発振回路10による入
力ローカルもれを防止できない場合が発生するからであ
る。同様に、切り換える周波数の最大周波数が1900
MHzである理由は、受信周波数が950MHz〜21
50MHzであるため、1900MHzを超える周波数
で切り換えると第1の発振回路9による入力ローカルも
れを防止できない場合が発生するからである。
【0036】以上説明したように、本実施の形態におけ
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、L
PF13から出力される信号およびHPF14から出力
される信号を第1のスイッチ15によって適宜切り換
え、分周器11から出力される信号および逓倍器12か
ら出力される信号を第2のスイッチ16によって適宜切
り換えるようにしたので、発振回路による入力ローカル
もれを防止することが可能となり、低周波受信時におけ
る高調波妨害を抑制できるとともにベースバンド信号の
帯域内偏差を低減することが可能となる。また、トラッ
キングフィルタを使用しないため、入力段のフィルタ
(LPF13およびHPF14)の設計が容易となると
ともに、良好な通過特性を得ることが可能となった。
るデジタル衛星放送受信機フロントエンドによれば、L
PF13から出力される信号およびHPF14から出力
される信号を第1のスイッチ15によって適宜切り換
え、分周器11から出力される信号および逓倍器12か
ら出力される信号を第2のスイッチ16によって適宜切
り換えるようにしたので、発振回路による入力ローカル
もれを防止することが可能となり、低周波受信時におけ
る高調波妨害を抑制できるとともにベースバンド信号の
帯域内偏差を低減することが可能となる。また、トラッ
キングフィルタを使用しないため、入力段のフィルタ
(LPF13およびHPF14)の設計が容易となると
ともに、良好な通過特性を得ることが可能となった。
【0037】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【図1】 本発明の実施の形態1におけるダイレクトコ
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態2におけるダイレクトコ
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態3におけるダイレクトコ
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
ンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエ
ンドの概略構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すロウパスフィルタ13の通過特性
を示す図である。
を示す図である。
【図5】 図3に示すハイパスフィルタ14の通過特性
を示す図である。
を示す図である。
【図6】 従来のダイレクトコンバージョン方式のデジ
タル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を示すブ
ロック図である。
タル衛星放送受信機フロントエンドの概略構成を示すブ
ロック図である。
1 受信端子、2 フィルタ、3,4 ミキサ、5 9
0°移相器、6,11分周器、7,7’ 発振回路、8
出力端子、9 第1の発振回路、10 第2の発振回
路、12,18 逓倍器、13 LPF、14 HP
F、15 第1のスイッチ、16 第2のスイッチ、1
7 分配器。
0°移相器、6,11分周器、7,7’ 発振回路、8
出力端子、9 第1の発振回路、10 第2の発振回
路、12,18 逓倍器、13 LPF、14 HP
F、15 第1のスイッチ、16 第2のスイッチ、1
7 分配器。
Claims (7)
- 【請求項1】 受信信号が入力されるフィルタと、 前記受信信号のn倍の周波数で発振する発振回路と、 前記発振回路から出力される信号を1/n倍に分周する
分周器と、 前記分周器から出力される信号が入力される90°移相
器と、 前記フィルタから出力される信号と前記90°移相器か
ら出力される第1の信号とをミキシングする第1のミキ
サと、 前記フィルタから出力される信号と前記90°移相器か
ら出力される第2の信号とをミキシングする第2のミキ
サとを含むダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛
星放送受信機フロントエンド。 - 【請求項2】 受信信号が入力されるフィルタと、 前記受信信号の1/n倍の周波数で発振する発振回路
と、 前記発振回路から出力される信号をn倍に逓倍する逓倍
器と、 前記逓倍器から出力される信号が入力される90°移相
器と、 前記フィルタから出力される信号と前記90°移相器か
ら出力される第1の信号とをミキシングする第1のミキ
サと、 前記フィルタから出力される信号と前記90°移相器か
ら出力される第2の信号とをミキシングする第2のミキ
サとを含むダイレクトコンバージョン方式のデジタル衛
星放送受信機フロントエンド。 - 【請求項3】 受信信号のm倍の周波数で発振する第1
の発振回路と、 前記受信信号の1/n倍の周波数で発振する第2の発振
回路と、 前記第1の発振回路から出力される信号を1/m倍に分
周する分周器と、 前記第2の発振回路から出力される信号をn倍に逓倍す
る逓倍器と、 前記分周器から出力される信号および前記逓倍器から出
力される信号を切り換える第1のスイッチと、 前記第1のスイッチによって切り換えられた信号が入力
される90°移相器と、 前記受信信号と前記90°移相器から出力される第1の
信号とをミキシングする第1のミキサと、 前記受信信号と前記90°移相器から出力される第2の
信号とをミキシングする第2のミキサとを含むダイレク
トコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロン
トエンド。 - 【請求項4】 前記ダイレクトコンバージョン方式のデ
ジタル衛星放送受信機フロントエンドはさらに、前記受
信信号が入力されるロウパスフィルタと、 前記受信信号が入力されるハイパスフィルタと、 前記ロウパスフィルタから出力される信号および前記ハ
イパスフィルタから出力される信号を切り換える第2の
スイッチとを含み、 前記第2のスイッチによって切り換えられた信号が前記
第1のミキサおよび前記第2のミキサに入力される、請
求項3記載のダイレクトコンバージョン方式のデジタル
衛星放送受信機フロントエンド。 - 【請求項5】 前記第1のスイッチと前記第2のスイッ
チとは、前記受信信号の同じ周波数を境界に切り換えら
れる、請求項4記載のダイレクトコンバージョン方式の
デジタル衛星放送受信機フロントエンド。 - 【請求項6】 前記第1のスイッチと前記第2のスイッ
チとは、1075MHzから1900MHzまでの所定
の周波数を境界に切り換えられる、請求項5記載のダイ
レクトコンバージョン方式のデジタル衛星放送受信機フ
ロントエンド。 - 【請求項7】 前記ダイレクトコンバージョン方式のデ
ジタル衛星放送受信機フロントエンドはさらに、前記第
1の発振回路、第2の発振回路、分周器および逓倍器の
うち、前記第1のスイッチによって遮断されている側の
少なくとも1つの回路への電源の供給を停止する手段を
含む、請求項3〜6のいずれかに記載のダイレクトコン
バージョン方式のデジタル衛星放送受信機フロントエン
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24699299A JP2001077875A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | デジタル衛星放送受信機フロントエンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24699299A JP2001077875A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | デジタル衛星放送受信機フロントエンド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001077875A true JP2001077875A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17156776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24699299A Withdrawn JP2001077875A (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | デジタル衛星放送受信機フロントエンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001077875A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7373132B2 (en) | 2003-06-18 | 2008-05-13 | Sony Corporation | High frequency signal receiver |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24699299A patent/JP2001077875A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7373132B2 (en) | 2003-06-18 | 2008-05-13 | Sony Corporation | High frequency signal receiver |
KR101008056B1 (ko) | 2003-06-18 | 2011-01-13 | 소니 주식회사 | 고주파 신호 수신 장치 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |