JP2001077458A - 半導体光素子 - Google Patents

半導体光素子

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JP2001077458A
JP2001077458A JP2000031041A JP2000031041A JP2001077458A JP 2001077458 A JP2001077458 A JP 2001077458A JP 2000031041 A JP2000031041 A JP 2000031041A JP 2000031041 A JP2000031041 A JP 2000031041A JP 2001077458 A JP2001077458 A JP 2001077458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体光素子の非発光の原因となる欠陥の増
殖を抑制することにより、寿命が長くかつ信頼性の高い
半導体光素子の提供を目的とする。 【解決手段】 p型半導体基板101上に、活性領域で
ある半導体として、p型クラッド層102,光ガイド層
104a,活性層103,光ガイド層104b,n型ク
ラッド層105及びn型コンタクト層106を順に形成
し、さらに、結合エネルギーの大きいデバイス保護層1
07を形成することによって、非発光の点欠陥が拡散お
よび増殖することを抑制し、高出力動作を長時間にわた
り行なうことができ、長寿命かつ信頼性の高い半導体光
素子1を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体光素子に関
し、特に、信頼性の高い半導体レーザを構成する半導体
光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、II−VI族半導体からなる半導体光
素子を用いた半導体レーザとして、例えば、エレクトロ
ニクス レター、第34巻、282〜284頁(ELE
CTRONICS LETTERS,VOL.34,p
p.282−284,1996)に掲載された半導体レ
ーザが報告されている。また、このような半導体レーザ
としての半導体光素子は、記録媒体の書き替えのために
高出力動作ができることが重要であり、かつ、長期間の
使用に耐える信頼性が必要である。
【0003】次に、従来例における半導体光素子につい
て、図面を参照して説明する。図7は、従来例における
半導体からなる光ディスク用半導体レーザの概略拡大斜
視図を示している。
【0004】同図において、7は光ディスク用半導体レ
ーザであり、GaAsからなるn型半導体基板701上
に、活性領域の半導体として、n型GaAsからなるII
I−V族バッファー層702,ZnSeからなるn型II
−VI族バッファー層703,ZnMgSSeからなるn
型クラッド層704,ZnSSeからなる光ガイド層7
06a、706bに挟まれ、単一量子井戸構造を有する
ZnCdSeからなる活性層705,ZnMgSSeか
らなる第一p型クラッド層707,p型ZnSeからな
る第二p型クラッド層708及びZnSe/ZnTe多
重量子井戸(適宜、MQWと略称する。)とZnTeか
ら構成されるp型コンタクト構造709を順に形成し、
このp型コンタクト構造709の上面に、Pd/Pt/
Auからなるp型電極710を形成するとともに、n型
半導体基板701の下面に、Pd/Au−Ge/Ti/
Auからなるn型電極711を形成してある。
【0005】また、第二p型クラッド層708の上面に
は、p型コンタクト構造709の両側面とストライプ状
に隣接する絶縁体からなる電流狭窄層712が形成して
あり、この電流狭窄層712の上面には、p型電極71
0を同様に形成してある。
【0006】上述した構造を有する半導体光素子7は、
光ガイド層706a、706bやp型コンタクト構造7
09などを形成することにより、半導体レーザとして、
記録媒体の書き替えのために高出力動作を行なうことが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
における半導体光素子7は、使用上問題とならない割合
で活性領域である半導体に存在する、非発光の原因とな
る点欠陥が、長時間使用することにより拡散し増殖する
ので、高出力動作を行なうことができなくなり、実用的
な使用に耐え得る十分な寿命が得られないという問題が
あった。
【0008】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、非発光の原因となる点欠陥の拡散および
増殖を抑制することにより、寿命が長くかつ信頼性の高
い半導体光素子の提供を目的とする。
【0009】なお、本発明に関連する技術として、特開
平8−64908号にて開示されたバンドギャップが
2.3eV以上の第一の半導体層と金属電極の間に、窒
素を構成元素に持つ第二の半導体層を有する半導体素子
が提案されている。しかし、この技術は半導体層の接合
部の電気抵抗を低減する技術であり、上記課題を解決す
ることはできない。
【0010】また、本発明に関連する技術として、特開
平9−116234号にて開示された金属拡散および結
晶欠陥入力伝播防止層を有する半導体光素子が提案され
ている。しかし、この技術は、通電中にp側電極コンタ
クト構造の劣化を防止して、長寿命かつ信頼性の高い半
導体発光素子を提供する技術であり、上記課題を解決す
ることはできない。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における請求項1記載の半導体光素子は、活
性領域である半導体と、この半導体の表面の一部に光入
出力部を有する半導体光素子において、この光入出力部
を除く前記半導体の表面の少なくとも一部を覆うデバイ
ス保護層を備え、このデバイス保護層は、前記半導体に
点在する非発光の点欠陥の拡散を抑制する結合エネルギ
ーが、前記半導体の結合エネルギーより大きい構成とし
てある。
【0012】このようにすると、半導体光素子は、非発
光の原因となる点欠陥の拡散が抑制されるので、この点
欠陥が増殖し発光特性が悪化することを防止し、結果的
に、高出力動作を長時間にわたり行なうことができ、信
頼性が向上する。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
半導体光素子において、前記デバイス保護層表面に金属
電極を形成し、この金属電極に外部より電圧を印加し、
前記デバイス保護層を介して前記半導体に電流を流す構
成としてある。
【0014】このようにすることにより、活性領域であ
る半導体の表面付近の点欠陥は直接金属電極と接触しな
いので、デバイス保護層は、この点欠陥が拡散して増殖
することを効果的に抑制することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の半導体光素子において、前記半導体をII
−VI族半導体とし、かつ、前記デバイス保護層をIII−
V族半導体またはIV族半導体としたことを特徴とする半
導体光素子。
【0016】このように、活性領域の半導体としてII−
VI族半導体を用い、さらに、デバイス保護層としてIII
−V族半導体またはIV族半導体を用いることにより、II
I−V族半導体またはIV族半導体の結合エネルギーは、I
I−VI族半導体の結合エネルギーより大きいので、点欠
陥の拡散を抑制することができる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の半導体光素子にいて、前記デバイ
ス保護層を、前記半導体の上方または下方の少なくとも
一方に形成し、かつ、前記デバイス保護層の材料を、S
nドープIn,SbドープSnO,FドープS
nO,GaドープZnO,AlドープZnO,Inド
ープZnO,BドープZnO,FドープZnO,BaP
1−xBi(ただし、0≦X≦1.0),Cd
In,MgIn,CdSnO若しくは
Cd2(1−x)2xSb(ただし、0≦X≦
1.0)からなる導電性の酸化物、又は、GaNからな
る導電性の窒化物とした構成としてある。
【0018】このように、デバイス保護層として、具体
的に、上記の導電性の酸化物または窒化物を挙げること
ができ、これらの材料からなるデバイス保護層を用いる
ことにより、非発光の原因となる点欠陥の拡散を抑制す
ることができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の半導体光素子において、前記デバ
イス保護層と前記半導体を、凹凸状の接合面により接合
した構成としてある。
【0020】このようにすると、デバイス保護層と隣接
する半導体の接触面積が増えることによって、接触面に
おける単位面積当たりの発熱が少なくなり、接触面の温
度上昇が抑制され接触面付近の原子の振動が増大するこ
とを抑制できるので、点欠陥の拡散を抑制することがで
きる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の半導体光素子において、前記デバ
イス保護層を前記半導体の側面に形成し、かつ、この側
面に形成したデバイス保護層の材料を、C,SiO
BN,BP,TiO,Al 又はMgOからなる
絶縁材とした構成としてある。
【0022】このようにすると、半導体光素子は、デバ
イス保護層と隣接する半導体の接触面積が増えるので、
点欠陥の拡散がより効果的に抑制され、高出力動作をよ
り長時間にわたり行なうことができ、信頼性がより向上
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
半導体光素子について、図面を参照して説明する。先
ず、本発明の第一実施形態における半導体光素子につい
て説明する。
【0024】<第一実施形態>図1は、本発明の第一実
施形態における半導体光素子の概略拡大斜視図を示して
いる。同図において、1は半導体光素子であり、p型半
導体基板101上に、活性領域である半導体として、p
型クラッド層102,光ガイド層104a,活性層10
3,光ガイド層104b,n型クラッド層105及びn
型コンタクト層106を順に形成し、さらに、デバイス
保護層107と、金属からなるn型電極108を順に形
成するとともに、p型半導体基板101の下面に、p型
電極109を形成した構造としてある。
【0025】半導体光素子1は、p型電極109に正の
電圧、および、n型電極108に負の電圧を印加して電
流を活性層103に注入すると、半導体レーザとして正
面方向の端面から光を出力する。
【0026】また、p型半導体基板101や、活性領域
である半導体としての、p型クラッド層102,活性層
103,光ガイド層104a、104b,n型クラッド
層105及びn型コンタクト層106は、III−V族半
導体およびII−VI族半導体からなる多層構造としてあ
り、半導体であるデバイス保護層107の結合エネルギ
ーは、活性領域である活性層103やn型コンタクト層
106などの半導体の結合エネルギーよりも大きくして
ある。
【0027】ここで、半導体の結合エネルギーとは、半
導体の原子を結合するエネルギーのことである。具体的
には、この結合エネルギーが小さい半導体は、原子が移
動しやすいので、長時間の発光により、非発光の点欠陥
が拡散して増殖しやすく、反対に、この結合エネルギー
が大きい半導体は、活性層103に存在する非発光の点
欠陥の拡散が抑制され、非発光の点欠陥の増殖は抑制さ
れる。
【0028】また、活性層103の非発光の点欠陥が拡
散するには、連続して積層形成された半導体層の原子が
連鎖的に移動する必要があり、例えば、上方について
は、n型コンタクト層106の原子の移動が抑制される
と、活性層103における非発光の点欠陥の拡散が抑制
される。
【0029】したがって、デバイス保護層107の材料
として、活性領域である半導体層、具体的には、活性層
103やn型コンタクト層106などの半導体よりも結
合エネルギーの大きい材料を用い、デバイス保護層10
7をn型コンタクト層106の上面に形成することによ
り、活性層103における非発光の点欠陥の増殖は抑制
され、半導体光素子1は長時間にわたり安定して高出力
の発光を行うことができる。
【0030】ここで、結合エネルギーの大きい半導体材
料の特徴は、融点が高い、蒸気圧が低い、硬度が高いな
どの特性を有しており、一般的に、材料を構成する原子
間の距離が短いほど結合エネルギーが大きく、原子番号
の小さい元素を組み合わせることにより、結合エネルギ
ーの大きな半導体を得ることができる。特に、酸化物や
窒化物からなる半導体は、Si、GaAs、InP、Z
nSeなどの半導体に比べて結合エネルギーが大きいの
で、デバイス保護層107の半導体として好適である。
また、デバイス保護層107として用いる半導体は、単
結晶,多結晶またはアモルファスのいずれの形態であっ
ても良い。
【0031】具体的には、デバイス保護層107の材料
を、SnドープIn,SbドープSnO,Fド
ープSnO,GaドープZnO,AlドープZnO,
InドープZnO,BドープZnO,FドープZnO,
BaPb1−xBi(ただし、0≦X≦1.
0),CdIn,MgIn,CdSnO
若しくはCd2(1−x)2xSb(ただ
し、0≦X≦1.0)からなる導電性の酸化物、又は、
GaNからなる導電性の窒化物とすることができる。
【0032】上述した構造を有する半導体光素子1は、
デバイス保護層107として結合エネルギーの大きい半
導体を用いることにより、コンタクト層106表面の原
子はデバイス保護層107により移動が抑制される。こ
れにより、活性層103における非発光の点欠陥の移動
が連鎖的に抑制され、この欠陥の拡散が抑制されるの
で、半導体光素子1は、高出力で長期間発光することが
できるとともに、発光出力の性能特性が悪化しないので
信頼性が改善される。
【0033】また、第一実施形態の半導体光素子1は、
デバイス保護層107がn型コンタクト層と隣接して形
成されているが、n型クラッド層105がn型コンタク
ト層106の役割を果たす場合には、n型コンタクト層
106を形成しないでn型クラッド層105に直接デバ
イス保護層107を形成しても、同様の効果を得ること
がでる。
【0034】また、半導体光素子1では、伝導性のデバ
イス保護層107を活性領域である半導体群の最上層
(n型コンタクト層106)の上面にのみ形成したが、
図示してないが、これに限らず、活性領域である半導体
群の最下層(p型クラッド層102)またはp型半導体
基板101の下面に形成しても、同様の効果を得ること
ができる。ここで、半導体群の最上層と最下層の双方に
デバイス保護層107を形成することにより、より優れ
た効果を得ることができる。
【0035】また、図示してないが、デバイス保護層1
07の他に、活性領域である半導体群の側面に、絶縁性
のデバイス保護層を形成することにより、側面方向に対
する非発光の点欠陥の拡散を抑制することができるの
で、半導体光素子は、さらに発光寿命が延びるととも
に、信頼性がより向上する。具体的には、絶縁性のデバ
イス保護層として、C,SiO,BN,BP,TiO
,Al又はMgOからなる絶縁材を用いること
ができる。
【0036】さらにまた、半導体光素子1は、デバイス
保護層107がn型電極108の下面に形成してあるの
で、活性領域であるn型コンタクト層106の表面付近
の点欠陥は結合エネルギーの小さい金属電極と接触しな
いので、点欠陥が拡散して増殖することを効果的に抑制
することができる。
【0037】次に、第一実施形態における第一実施例の
半導体光素子について、図面を参照して説明する。 [第一実施例]図2は、本発明の第一実施例における半
導体光素子の概略拡大斜視図を示している。同図におい
て、2は半導体レーザとしての半導体光素子であり、p
型半導体基板201上に、p型クラッド層202,光ガ
イド層203a,活性層204,光ガイド層203b,
光ガイド層203c,n型クラッド層205,デバイス
保護層206及びn型電極207を順に形成し、p型半
導体基板201の下面にp型電極208を形成した構造
としてある。
【0038】ここで、p型半導体基板201はZnドー
プInP基板を用い、p型半導体基板201上に、Zn
ドープInP(p=5×1017cm−3、厚さ1μ
m)からなるp型クラッド層202,InGaAsP
(p=1×1017cm−3、厚さ0.1μm)からな
る光ガイド層203a,InGaAsからなる井戸とI
nGaAsPからなるバリアとした多重量子井戸からな
る活性層204,InGaAsP(n=1×1017
−3、厚さ0.1μm)からなる光ガイド層203b
及びn型InP(n=5×1017cm−3、厚さ0.
2μm)からなる光ガイド層203cを、有機金属気相
成長法により結晶成長した。また、フォトリソグラフィ
ーとドライエッチングにより光ガイド層203a,20
3b及び203cと活性層204をエッチングしストラ
イプ形状に形成した。
【0039】次に、分子線エピタキシー法によりInP
に格子整合したClドープCdSSe(n=5×10
17cm−3、厚さ2μm)からなるn型クラッド層2
05を成長し、AZO(AlドープZnO)からなるデ
バイス保護層206をRFスパッタ法により形成し、G
e/Auからなるn型電極207、p型電極208を真
空蒸着法により形成した。
【0040】上述した半導体光素子2に対して、デバイ
ス保護層206を形成しない半導体光素子とともに、1
00℃での一定光出力動作という同一条件による加速試
験を行ったところ、半導体光素子2は、発光寿命が大幅
に延び、室温に換算すると一万時間以上の発光寿命を達
成することができ、さらに、発光出力の性能特性につい
ても安定した発光を行うことができ長期信頼性が向上し
た。
【0041】次に、第一実施形態における第二実施例の
半導体光素子について、図面を参照して説明する。 [第二実施例]図3は、本発明の第二実施例における半
導体光素子の概略拡大斜視図を示している。
【0042】同図において、3は半導体レーザとしての
半導体光素子であり、n型半導体基板301上に、バッ
ファ層302,p型クラッド層303,光ガイド層30
5a,活性層304,光ガイド層306b,第一p型ク
ラッド層306,第二p型クラッド層307,p型コン
タクト構造308,デバイス保護層309,電流狭窄層
310及びp型電極311を順に形成し、n型半導体基
板301の下面にn型電極312を形成した構造として
ある。
【0043】半導体光素子3は、GaAsからなるn型
半導体基板301上に、分子線エピタキシー法により、
塩素ドープのn型ZnSeからなるバッファー層302
(n=5×1017cm−3、厚さ0.1μm)と、
3.0eVのバンドギャップエネルギーを有し、格子整
合した塩素ドープZnMgSSe(n=5×1017
−3、厚さ2μm)からなるn型クラッド層303を
順に形成した。
【0044】続いて、n型クラッド層303上に、単一
量子井戸を有する、格子整合したZnS0.08Se
0.92(厚さ0.4μm)からなる光ガイド層305
a,Zn0.7Cd0.3Se(厚さ7nm)からなる
活性層304及び格子整合したZnS0.08Se
0.92(厚さ0.4μm)からなる光ガイド層305
bを順に形成した。
【0045】続いて、光ガイド層305b上に、3.0
eVのバンドギャップエネルギーを有し、格子整合した
窒素ドープZnMgSSe(p=5×1016
−3、厚さ2μm)からなる第一p型クラッド層30
6,p型窒素ドープZnS0.08Se0.92(p=
5×1017cm−3、厚さ1μm)からなる第二p型
クラッド層307及び窒素ドープZnSe/ZnTeM
QWと窒素ドープZnTe(p=5×1020
−3、厚さ0.05μm)から構成されるp型コンタ
クト構造308を順に形成し、さらに、IV族の半導体で
あるBドープSi(p=5×1020cm−3、厚さ
0.01μm)からなるデバイス保護層309を光気相
成長法により堆積した。
【0046】続いて、p型コンタクト構造308とデバ
イス保護層309の中央部をストライプ状に残すよう
に、フォトリソグラフィーとドライエッチングにより第
二p型クラッド層307の上面までエッチングした。続
いて、第二p型クラッド層307の上面に、厚さ0.0
6μmのSiO2からなる電流狭窄層310を形成し、
デバイス保護層309の上面の余分な電流狭窄層310
をフォトリソグラフィーと化学エッチングにより取り除
き、スパッタ法によりPd/Pt/Auからなるp型電
極311を形成し、さらに、n型半導体基板301の下
面にAuからなるn型電極312を形成した。
【0047】上述した第二実施例における半導体光素子
3に対して、デバイス保護層309を形成しない半導体
光素子とともに、50℃での一定光出力動作という同一
条件による加速試験を行ったところ、半導体光素子3
は、発光寿命が大幅に延び、室温に換算すると一万時間
以上の発光寿命を達成することができ、さらに、発光出
力の性能特性についても安定した発光を行うことができ
長期信頼性が向上した。
【0048】次に、本発明の第三実施例における半導体
光素子について、第二実施例と同じく図3を参照して説
明する。 [第三実施例]図3は、本発明の第三実施例における半
導体光素子の概略拡大斜視図を示している。
【0049】同図において、3は半導体レーザとしての
半導体光素子であり、n型半導体基板301上に、バッ
ファ層302,p型クラッド層303,光ガイド層30
5a,活性層304,光ガイド層305b,第一p型ク
ラッド層306,第二p型クラッド層307,p型コン
タクト構造308,デバイス保護層309,電流狭窄層
310及びp型電極311を順に形成し、n型半導体基
板301の下面にn型電極312を形成した構造として
ある。
【0050】第三実施例における半導体光素子3は、I
nPからなるn型半導体基板301上に分子線エピタキ
シー法により、Clドープのn型ZnCdSeからなる
バッファー層302(n=5×1017cm−3、厚さ
0.1μm)と、3.0eVのバンドギャップエネルギ
ーを有し、格子整合したClドープZnMgCdSe
(n=5×1017cm−3、厚さ2μm)からなるn
型クラッド層303を順に形成した。
【0051】続いて、n型クラッド層303上に、単一
量子井戸構造を有する、格子整合されたMgZnCdS
e(バンドギャップエネルギー 2.7eV)からなる
光ガイド層305a,格子整合されたZnCdSeから
なる活性層304及び格子整合されたMgZnCdSe
(バンドギャップエネルギー 2.7eV)からなる光
ガイド層305bを順に形成した。
【0052】続いて、光ガイド層305b上に、3.0
eVのバンドギャップエネルギーを有する格子整合され
た窒素ドープMgZnCdSe(p=5×1016cm
−3、厚さ0.2μm)からなる第一p型クラッド層3
06,p型窒素ドープMgZnSeTe(p=5×10
17cm−3、厚さ1.5μm)からなる第二p型クラ
ッド層307及び窒素ドープZnSeTe(p=5×1
20cm−3、厚さ0.05μm)からなるp型コン
タクト構造308を順に形成し、さらに、ZnドープI
0.5Ga0.5As(p=5×1020cm−3
厚さ0.01μm)からなるデバイス保護層309を3
50℃で低温堆積した。
【0053】続いて、p型コンタクト構造308とデバ
イス保護層309の中央部をストライプ状に残すよう
に、フォトリソグラフィーとドライエッチングにより第
二p型クラッド層307の上面までエッチングした。続
いて、第二p型クラッド層307の上面に、厚さ0.0
6μmのSiからなる電流狭窄層310を形成
し、デバイス保護層309の上面の余分な電流狭窄層3
10をフォトリソグラフィーと化学エッチングにより取
り除き、スパッタ法によりPd/Pt/Auからなるp
型電極311を形成し、さらに、n型半導体基板301
の下面にAuからなるn型電極312を形成した。
【0054】上述した第三実施例における半導体光素子
3に対して、デバイス保護層309を形成しない半導体
光素子とともに、50℃での一定光出力動作という同一
条件による加速試験を行ったところ、半導体光素子3
は、発光寿命が大幅に延び、室温に換算すると一万時間
以上の発光寿命を達成することができ、さらに、発光出
力の性能特性についても安定した発光を行うことができ
長期信頼性が向上した。
【0055】次に、本発明の第二実施形態における半導
体光素子について、図面を参照して説明する。 <第二実施形態>図4は、本発明の第二実施形態におけ
る半導体光素子の概略拡大斜視図を示している。同図に
おいて、4は半導体レーザとしての半導体光素子であ
り、n型半導体基板401上に、II−VI族半導体からな
る、n型クラッド層402,光ガイド層404a,活性
層403,光ガイド層404b,p型クラッド層405
及びp型コンタクト層406と、III−V族またはIV族
半導体からなるデバイス保護層407およびp型電極4
08を順に形成し、n型半導体基板401の下面にn型
電極409を形成した構造としてある。
【0056】ここで、デバイス保護層407を構成する
III−V族半導体またはIV族半導体は、コンタクト層4
06よりも結合エネルギーの大きい材料としてある。そ
の他の構造および作用については、第一実施形態の半導
体光素子1と同様である。
【0057】上述した半導体光素子4は、第一実施形態
の半導体光素子1と同様に、コンタクト層406上面の
原子はデバイス保護層407により移動が抑制されるこ
とによって、活性層403における非発光の点欠陥の拡
散が抑制され、発光寿命が延びるとともに、信頼性が改
善される。なお、n型半導体基板401は、活性層40
3を構成する材料よりも結合エネルギーの大きい半導体
材料を用いることが望ましいことは勿論である。
【0058】次に、本発明の第三実施形態における半導
体光素子について、図面を参照して説明する。 <第三実施形態>図5は、本発明の第三実施形態におけ
る半導体光素子の概略拡大斜視図を示している。同図に
おいて、5は半導体レーザとしての半導体光素子であ
り、p型半導体基板501上に、p型クラッド層50
2,光ガイド層504a,活性層503,光ガイド層5
04b,n型クラッド層505,n型コンタクト層50
6,デバイス保護層507及びn型電極508を順に形
成し、p型半導体基板501の下面にp型電極509を
形成した構造としてある。
【0059】ここで、n型コンタクト層506の上面に
は、格子状に溝を形成することにより、凹凸形状510
を形成してあり、この凹凸形状510上にデバイス保護
層507を形成してあるので、デバイス保護層507と
n型コンタクト層506との接触面積が大きくなってい
る。このため、デバイス保護層507とコンタクト層5
06との接合面での単位面積当たりの電気抵抗は小さく
なり、接合面付近の温度上昇が抑えられる。また、この
温度が上昇すると、接合面付近の原子の振動を増大さ
せ、原子が移動しやすくなり、反対に、この温度上昇が
抑制されると、接合面付近の原子の振動が増大しないの
で、原子の移動が抑制される。
【0060】このように、温度上昇の観点から接合面付
近の原子の移動を抑制することによって、活性層503
における非発光の点欠陥の拡散をより抑制することがで
きる。その他の構造および作用については、第一実施形
態の半導体光素子1と同様である。
【0061】上述した半導体光素子5は、第一実施形態
の半導体光素子1の効果に加え、温度上昇の観点から非
発光の点欠陥の拡散をより抑制することができるので、
発光寿命をより延ばすことができるとともに、信頼性を
より向上させることができる。
【0062】また、半導体光素子5は、デバイス保護層
507がn型コンタクト層506と隣接しているが、n
型クラッド層505がn型コンタクト層506の役割を
果たす場合には、n型クラッド層505に凹凸形状51
0を形成し、n型クラッド層505上に直接デバイス保
護層507を形成しても良いことは勿論である。
【0063】次に、本発明の第四実施例における半導体
光素子について、図面を参照して説明する。 [第四実施例]図6は、本発明の第四実施例における半
導体光素子の概略拡大斜視図を示している。同図におい
て、6は半導体レーザとしての半導体光素子であり、p
型半導体基板601上に、バッファ層602,p型第一
クラッド層603,p型第二クラッド層604,光ガイ
ド層606a,活性層605,光ガイド層606b,n
型クラッド層607,n型コンタクト層608,デバイ
ス保護層610及びn型電極611を順に形成し、p型
半導体基板601の下面にp型電極612を形成した構
造としてある。
【0064】半導体光素子6は、InPからなp型半導
体基板601上に、有機金属気相成長法により基板に格
子整合した窒素ドープZnCdSeからなるバッファー
層602(厚さ10nm),基板に格子整合した燐ドー
プZnSeTe(p=5×1017cm−3、厚さ0.
2μm)からなるp型第一クラッド層603及び3.0
eVのバンドギャップエネルギーを有し、基板に格子整
合した燐ドープZnMgSeTe(p=5×1017
−3、厚さ1.5μm)からなるp型第二クラッド層
604を順に形成した。
【0065】続いて、p型第二クラッド層604上に、
単一量子井戸構造を有する、格子整合されたMgZnC
dSe(バンドギャップエネルギー 2.7eV、 厚さ
0.4μm)からなる光ガイド層606a,格子整合さ
れたZnCdSe(厚さ7nm)からなる活性層605
及び格子整合したMgZnCdSe(バンドギャップエ
ネルギー 2.7eV、 厚さ0.4μm)からなる光ガ
イド層606bと、3.0eVのバンドギャップエネル
ギーを有し、格子整合されたClドープMgZnCdS
e(n=5×1017cm−3、厚さ2μm)からなる
n型クラッド層607を順に形成した。
【0066】続いて、n型クラッド層607上に、n型
ClドープZnCdSe(p=5×1018cm−3
厚さ0.2μm)からなるn型コンタクト層608を形
成するとともに、この上面に電子ブーム露光技術とドラ
イエッチングにより格子状に溝を形成することによって
凹凸形状613を形成し、さらに、その上に0.06μ
mのSiからなる電流狭窄層609を形成した。
続いて、フォトリソグラフィーと化学エッチングにより
電流狭窄層609の中央部をストライプ状に取り除き、
ITO(SnドープIn)からなるデバイス保護
層610を電子ビーム蒸着法により形成し、スパッタ法
によりPd/Pt/Auからなるp型電極611を形成
し、さらに、p型半導体601の下面にAuからなるn
型電極612を形成した。
【0067】上述した半導体光素子6に対して、デバイ
ス保護層610を形成しない半導体光素子とともに、1
00℃での一定光出力動作という同一条件による加速試
験を行ったところ、半導体光素子6は、発光寿命が大幅
に延び、室温に換算すると一万時間以上の発光寿命を達
成することができ、さらに、発光出力の性能特性につい
ても安定した発光を行うことができ長期信頼性が向上し
た。
【0068】以上、上述した各実施形態および各実施例
における半導体光素子は、電流を注入して半導体レーザ
として機能させたが、これに限らず、電流の注入を反対
方向から注入することにより、光検出器として機能させ
ることができることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
活性領域である半導体の表面に、非発光の点欠陥の拡散
を抑制する結合エネルギーの大きな材料からなるデバイ
ス保護層を形成することにより、非発光の点欠陥の拡散
を抑制することができるので、この点欠陥が増殖し特性
が悪化することを防止し、結果的に、半導体光素子は、
高出力動作を長時間にわたり行なうことができ、長寿命
かつ信頼性の高い半導体光素子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態における半導体
光素子の概略拡大斜視図を示している。
【図2】図2は、本発明の第一実施例における半導体光
素子の概略拡大斜視図を示している。
【図3】図3は、本発明の第二実施例および第三実施例
における半導体光素子の概略拡大斜視図を示している。
【図4】図4は、本発明の第二実施形態における半導体
光素子の概略拡大斜視図を示している。
【図5】図5は、本発明の第三実施形態における半導体
光素子の概略拡大斜視図を示している。
【図6】図6は、本発明の第四実施例における半導体光
素子の概略拡大斜視図を示している。
【図7】図7は、従来例における光ディスク用半導体レ
ーザの概略拡大斜視図を示している。
【符号の説明】
1 半導体光素子 2 半導体光素子 3 半導体光素子 4 半導体光素子 5 半導体光素子 6 半導体光素子 7 半導体レーザ 101 p型半導体基板 102 p型クラッド層 103 活性層 104a 光ガイド層 104b 光ガイド層 105 n型クラッド層 106 n型コンタクト層 107 デバイス保護層 108 n型電極 109 p型電極 201 p型半導体基板 202 p型クラッド層 203a 光ガイド層 203b 光ガイド層 203c 光ガイド層 204 活性層 205 n型クラッド層 206 デバイス保護層 207 n型電極 208 p型電極 301 n型半導体基板 302 バッファー層 303 n型クラッド層 304 活性層 305a 光ガイド層 305b 光ガイド層 306 第一p型クラッド層 307 第二p型クラッド層 308 p型コンタクト構造 309 デバイス保護層 310 電流狭窄層 311 p型電極 312 n型電極 401 n型半導体基板 402 n型クラッド層 403 活性層 404a 光ガイド層 404b 光ガイド層 405 p型クラッド層 406 p型コンタクト層 407 デバイス保護層 408 p型電極 409 n型電極 501 p型半導体基板 502 p型クラッド層 503 活性層 504a 光ガイド層 504b 光ガイド層 505 n型クラッド層 506 n型コンタクト層 507 デバイス保護層 508 n型電極 509 p型電極 510 凹凸形状 601 p型半導体基板 602 バッファー層 603 p型第一クラッド層 604 p型第二クラッド層 605 活性層 606a 光ガイド層 606b 光ガイド層 607 n型クラッド層 707 第一p型クラッド層 708 第二p型クラッド層 709 p型コンタクト構造 710 p型電極 711 n型電極 712 電流狭窄層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性領域である半導体と、この半導体の
    表面の一部に光入出力部を有する半導体光素子におい
    て、 この光入出力部を除く前記半導体の表面の少なくとも一
    部を覆うデバイス保護層を備え、 このデバイス保護層は、前記半導体に点在する非発光の
    点欠陥の拡散を抑制する結合エネルギーが、前記半導体
    の結合エネルギーより大きいことを特徴とする半導体光
    素子。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の半導体光素子にお
    いて、 前記デバイス保護層表面に金属電極を形成し、この金属
    電極に外部より電圧を印加し、前記デバイス保護層を介
    して前記半導体に電流を流すことを特徴とする半導体光
    素子。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の半
    導体光素子において、 前記半導体をII−VI族半導体とし、かつ、前記デバイス
    保護層をIII−V族半導体またはIV族半導体としたこと
    を特徴とする半導体光素子。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の半導体光素子において、 前記デバイス保護層を、前記半導体の上方または下方の
    少なくとも一方に形成し、かつ、前記デバイス保護層の
    材料を、SnドープIn,SbドープSnO
    FドープSnO,GaドープZnO,AlドープZn
    O,InドープZnO,BドープZnO,FドープZn
    O,BaPb1−xBi(ただし、0≦X≦1.
    0),CdIn,MgIn,CdSnO
    若しくはCd2(1−x)2xSb(ただ
    し、0≦X≦1.0)からなる導電性の酸化物、又は、
    GaNからなる導電性の窒化物としたことを特徴とする
    半導体光素子。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の半導体光素子において、 前記デバイス保護層と前記半導体を、凹凸状の接合面に
    より接合したことを特徴とする半導体光素子。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の半導体光素子において、 前記デバイス保護層を前記半導体の側面に形成し、か
    つ、この側面に形成したデバイス保護層の材料を、C,
    SiO,BN,BP,TiO,Al又はMg
    Oからなる絶縁材としたことを特徴とする半導体光素
    子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115693391A (zh) * 2022-12-29 2023-02-03 华芯半导体研究院(北京)有限公司 应用于芯片的n电极及制备方法和vcsel芯片

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