JP2001077400A - 半導体フォトデバイス - Google Patents

半導体フォトデバイス

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JP2001077400A
JP2001077400A JP24557599A JP24557599A JP2001077400A JP 2001077400 A JP2001077400 A JP 2001077400A JP 24557599 A JP24557599 A JP 24557599A JP 24557599 A JP24557599 A JP 24557599A JP 2001077400 A JP2001077400 A JP 2001077400A
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JP24557599A
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English (en)
Inventor
Toru Minagawa
亨 皆川
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感度を向上させることのできる半導体フォトデ
バイスを提供する。 【解決手段】基体2は、p型単結晶シリコンウエハから
なる基板11と、その基板11の表面に形成されたn型
単結晶シリコンからなるエピタキシャル層12とから構
成されている。アイソレーション層4は、P型単結晶シ
リコンからなり、エピタキシャル層12の所定箇所にお
いて、同層12の表面から基板11に連通して形成され
ている。そして、エピタキシャル層12におけるアイソ
レーション層4によって包囲された部分が受光部3とな
っている。埋込層5は、受光部3の表面に露出した状態
で埋設されている。また、埋込層5には、一つの孔部5
aと複数の溝部5bとが設けられている。各溝部5bは
長孔状をなすスリットによって構成されている。このた
め、各溝部5bには、受光部3の一部からなる窓部14
が略棒状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトダイオード
やフォトトランジスタ等の半導体フォトデバイスに係
り、特に集積回路の一素子として形成される半導体フォ
トデバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、光信号を電気信号に変換する
素子として、フォトダイオードやフォトトランジスタ等
の半導体フォトデバイスが知られている。
【0003】例えばフォトダイオードは、図16(a)
に示すような内部構造を有している。同図に示すフォト
ダイオード51は、基板52、受光部53、シリコン酸
化膜等のパッシベーション膜54、及び電極55,56
から構成されている。
【0004】基板52はn型半導体からなり、受光部5
3は、この基板52の表面に不純物拡散されて形成され
たp型半導体によって構成されている。また、基板52
の表面にはパッシベーション膜54及び電極55が形成
され、同基板52の裏面には電極56が形成されてい
る。
【0005】こうしたフォトダイオード51において
は、受光部53に光が入射すると、その光エネルギーを
吸収して基板52との接合部(PNジャンクション部)
に光起電力が発生する。したがって、光が入射したとき
には、電極55と電極56との間に電流が流れることと
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板52の
表面はパッシベーション膜54によって保護されている
ものの、図16(a)に拡大して示すように、前記PN
ジャンクション部において基板52の表面に露出した部
分57の結晶連続性は損なわれやすい。このため、同接
合部分57には、他の接合部分に比べて暗電流(光が入
射していなくても発生しているリーク電流)が流れやす
くなる。そして、こうした暗電流が多いと、明電流(光
が入射することによって発生する電流)との比(S/N
比)が悪化することとなり、効率や性能が低下してしま
う。したがって、こうした暗電流の発生を抑制すること
が望まれている。
【0007】しかしながら、前記フォトダイオード51
においては、図16(b)に示すように、基板52と受
光部53との接合部が、受光部53の周長さ分、すなわ
ち同図に示すL1の4倍の長さだけ基板52の表面に露
出している。したがって、このフォトダイオード51に
おいては、受光部53の周長さ分だけ暗電流が発生する
こととなる。また、光電流はPNジャンクション部の面
積に応じてその発生量が決まる。しかし、フォトダイオ
ード51のPNジャンクション部は受光部53の下面側
領域のみとなっているため、充分に光電流を発生させる
ことができない。
【0008】こうした要因から従来のフォトダイオード
51では、充分なS/N比を得ることができず、充分な
感度を得ることができなかった。特に、高温状況下にあ
っては、暗電流が発生しやすくなるため、フォトデバイ
スとしての機能を果たさなくなるおそれがあった。
【0009】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、感度を向上させることのできる
半導体フォトデバイスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、第1導電型半導体か
らなる基板の表層部に第2導電型半導体からなる受光部
を備え、その受光部に光が入射することによって光起電
力を発生する半導体フォトデバイスにおいて、前記基板
上には、エピタキシャル成長によって形成された第2導
電型半導体からなるエピタキシャル層を有し、前記受光
部は、前記エピタキシャル層の表面から前記基板に連通
して設けられた第1導電型半導体からなるアイソレーシ
ョン層によって包囲された該エピタキシャル層の一部分
からなり、該受光部には、前記アイソレーション層に連
通する第1導電型半導体からなる埋込層が埋設され、そ
の埋込層には、第2導電型半導体からなる複数の窓部が
設けられていることを要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の半導体フォトデバイスにおいて、前記窓部は、当該
半導体フォトデバイスに逆方向電圧を印加したときに、
全体が空乏領域となることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の半導体フォトデバイスにおいて、前
記埋込層は、前記基板の厚さ方向に複数積み重ねられて
いることを要旨とする。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、受光部は、エピタ
キシャル層においてアイソレーション層に包囲された一
部分によって構成されている。そして、この受光部に埋
設された埋込層には、第1導電型半導体からなる複数の
窓部が設けられている。このため、アノード・カソード
間の接合面積が大きく確保され、光電流の発生量が増大
する。よって、S/N比が向上することとなり、感度が
向上する。
【0014】請求項2に記載の発明によると、窓部は、
当該半導体フォトデバイスに逆方向電圧を印加したとき
に、全体が空乏領域となるように設けられている。この
ため、埋込層に可能な限りたくさんの窓部を設けること
ができる。よって、アノード・カソード間の接合面積が
より大きく確保され、感度がより向上する。
【0015】請求項3に記載の発明によると、埋込層
は、基板の厚さ方向に複数積み重ねられている。すなわ
ち、埋込層は積層構造をなしている。このため、アノー
ド・カソード間の接合面積がさらに大きく確保され、光
電流の発生量がさらに増大する。よって、S/N比がさ
らに向上することとなり、感度がさらに向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
半導体フォトデバイスをフォトICに具体化した第1実
施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0017】図1(a),(b)に示すように、半導体
フォトデバイスとしてのフォトIC1は、基体2、受光
部3、アイソレーション層4、埋込層5、パッシベーシ
ョン膜6、及び2つの電極7,8を備えている。なお、
図1(a)は、本実施形態のフォトIC1の断面図であ
り、詳しくは図1(b)のA−A線断面図である。ま
た、図1(b)は、パッシベーション膜6を省略して示
すフォトIC1の平面図である。
【0018】基体2は、第1導電型半導体としてのp型
単結晶シリコンウエハからなる基板11と、その基板1
1の表面にエピタキシャル成長により形成された第2導
電型半導体としてのn型単結晶シリコンからなるエピタ
キシャル層12とから構成されている。
【0019】アイソレーション層4は、P型単結晶シリ
コンからなり、エピタキシャル層12の所定箇所におい
て、同層12の表面から基板11に連通して形成されて
いる。このアイソレーション層4は、図1(b)に示す
ように、平面視で略正方形状をなすリング状をなしてい
る。このため、エピタキシャル層12は、アイソレーシ
ョン層4を挟んで分断されている。そして、このエピタ
キシャル層12におけるアイソレーション層4によって
包囲された部分が受光部3となっている。
【0020】埋込層5は、受光部3の表面に露出した状
態で埋設されている。この埋込層5はp型単結晶シリコ
ンからなり、アイソレーション層4に連通して形成され
ている。したがって、図1(b)に示すように、受光部
3は、アイソレーション層4と埋込層5とによって包囲
された状態となる。
【0021】また、埋込層5には、一つの孔部5aと複
数の溝部5bとが設けられている。詳しくは、図1
(b)に示すように、孔部5aは、電極7と対応する箇
所に設けられ、略正方形状をなしている。これにより、
孔部5aには受光部3の一部からなる電極接続部13が
形成されている。また、各溝部5bは長孔状をなすスリ
ットによって構成されている。各溝部5bは等間隔に平
行に設けられ、埋込層5全体に設けられている。このた
め、各溝部5bには、受光部3の一部からなる窓部14
が略棒状に形成されている。よって、基体2の表面に
は、埋込層5、電極接続部13、及び各窓部14が露出
している。なお、図1(b)に示す各溝部5b(各窓部
14)の幅W1は、図2に示すように、フォトIC1に
逆電圧を印加したときに、窓部14全体が空乏領域Tに
含まれる幅に設定されている。
【0022】パッシベーション膜6は、シリコン酸化膜
やシリコン窒化膜等の絶縁膜からなり、基体2の表面全
体に形成されている。すなわち、エピタキシャル層1
2、アイソレーション層4、埋込層5、電極接続部1
3、及び各窓部14の各表面は、パッシベーション膜6
によって絶縁保護されている。パッシベーション膜6に
おいて、前記埋込層5と対応する箇所には、アルミニウ
ム等の金属からなる電極7が形成されている。この電極
7は、埋込層5と絶縁した状態で電極接続部13に接合
されている。また、パッシベーション膜6において、ア
イソレーション層4と対応する箇所にも、アルミニウム
等の金属からなる電極8が形成されている。この電極8
は、エピタキシャル層12と絶縁した状態でアイソレー
ション層4に接合されている。
【0023】したがって、このように構成されたフォト
IC1は、基板11、アイソレーション層4、及び埋込
層5がアノードとして機能し、電極接続部13及び各窓
部14を含む受光部3がカソードとして機能する。この
フォトIC1の使用時には、図2に示すように、各電極
7,8に電源15が接続される。詳しくは、電極7にプ
ラス側が接続され、電極8にマイナス側が接続される。
つまり、フォトIC1に対して逆電圧が印加される。す
ると、同図に斜線で示すように、アノードとカソードと
の接合面周辺に空乏領域Tが生じる。この空乏領域T
は、埋込層5及び窓部14の全体を含んで分布する。そ
して、この状態で該接合面に光が入射すると、その光エ
ネルギーを吸収して逆起電力を発生し、アノード・カソ
ード間に逆電流(光電流)が流れる。このため、フォト
IC1は、フォトダイオードとして機能する。
【0024】次に、本実施形態のフォトIC1の製造手
順を図3に従って説明する。まず、図3(a)に示すよ
うに、基板11の表面にn型単結晶シリコンをエピタキ
シャル成長させて、エピタキシャル層12を形成する。
これにより、基体2が形成される。なお、本実施形態に
おいて、エピタキシャル層12の厚さは、5〜20μm
の範囲内に設定されている。
【0025】続いて、図3(b)に示すように、エピタ
キシャル層12の表面にシリコン酸化膜16を形成す
る。その後、同酸化膜16に対してフォトエッチングを
行うことによって、酸化膜16に前記アイソレーション
層4と対応した開口部16aを形成する。そして、開口
部16aからエピタキシャル層12に対して、イオン注
入等によってホウ素を打ち込み、さらにそのホウ素を熱
拡散させる。この結果、エピタキシャル層12には、そ
の表面から基板11に連通するp型単結晶シリコンから
なるアイソレーション層4が形成される。また、これに
より、エピタキシャル層12には受光部3が形成され
る。
【0026】次に、エッチングによって酸化膜16を除
去した後、図3(c)に示すように、エピタキシャル層
12及びアイソレーション層4の表面に再びシリコン酸
化膜17を形成する。その後、同酸化膜17に対してフ
ォトエッチングを行うことによって、酸化膜17に前記
埋込層5と対応した開口部17aを形成する。すなわ
ち、電極接続部13及び各窓部14と対応する箇所を除
く受光部3全体に開口部17aを形成する。そして、開
口部17aからエピタキシャル層12に対して、イオン
注入等によってホウ素を打ち込み、さらにそのホウ素を
熱拡散させる。この結果、エピタキシャル層12の表面
には埋込層5が形成され、受光部3は、基板11、アイ
ソレーション層4、及び埋込層5によって包囲された状
態となる。
【0027】そして、エッチングによって酸化膜17を
除去した後、図1(a)に示したように、エピタキシャ
ル層12の表面全体にシリコン酸化膜等のパッシベーシ
ョン膜6を形成する。その後、このパッシベーション膜
6に対してフォトエッチングを行い、前記電極接続部1
3に連通する開口部6aと、前記アイソレーション層4
に連通する開口部6bとをパッシベーション膜6に形成
する。次いで、同電極接続部13の露出面に対してアル
ミニウムのスパッタリングまたは真空蒸着を行った後フ
ォトリソグラフィを行うことにより、開口部6aに電極
7を形成し、開口部6bに電極8を形成する。これによ
り、電極接続部13には埋込層5と絶縁された電極7が
接合され、アイソレーション層4には受光部3及びエピ
タキシャル層12と絶縁された電極8が接合される。
【0028】したがって、本実施形態によれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (1)このフォトIC1では、埋込層5に複数の溝部5
bを設けることによって、受光部3の一部が複数の窓部
14として形成されている。このため、アノード・カソ
ード間の接合面積を、各窓部14と埋込層5との接合面
積分だけ大きく確保することができる。よって、光電流
(感度電流)の発生量を増大させることができ、フォト
IC1の感度を向上させることができる。
【0029】(2)受光部3は、アイソレーション層4
によって分断されたエピタキシャル層12の一部分によ
り構成されている。このため、フォトIC1の一部分が
フォトダイオードとして機能するようになっている。よ
って、アイソレーション層4の外部にも他の素子(例え
ばフォトトランジスタやトランジスタ等)を形成するこ
とができる。
【0030】(3)各窓部14は、フォトIC1に逆電
圧を印加したときに、窓部14全体が空乏領域Tに含ま
れる幅W1に設定されている。すなわち、各窓部14
は、必要最小限の幅に設定されている。このため、埋込
層5に可能な限りたくさんの窓部14を形成することが
できる。よって、アノード・カソード間の接合面積をよ
り大きく確保することができ、フォトIC1の感度をよ
り向上させることができる。
【0031】(4)埋込層5は、受光部3の表面に形成
されている。このため、入射角度によっては透過しにく
い短波長の光であっても、窓部14と埋込層5との接合
面によって確実に受光させることができる。したがっ
て、フォトIC1の感度低下を確実に防止することがで
きる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図4〜図6に基づいて説明する。なお、以下の各実
施形態においては第1実施形態と相違する点を主に述
べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとし
てその説明を省略する。
【0032】図4(a),(b)に示すように、本実施
形態のフォトIC1は、基体2、受光部3、埋込層5、
パッシベーション膜6、各電極7,8、及び拡散層21
を備えている。すなわち、本実施形態のフォトIC1に
おいて前記第1実施形態と異なる点は、拡散層21が加
わった点である。なお、図4(a)は、本実施形態のフ
ォトIC1の断面図であり、詳しくは図4(b)のA−
A線断面図である。また、図4(b)は、パッシベーシ
ョン膜6を省略して示すフォトIC1の平面図である。
【0033】図4(a)に示すように、拡散層21は、
各窓部14の表面全体において、埋込層5に連通して形
成されている。したがって、図4(b)に示すように、
受光部3は、電極接続部13のみが表面に露出した状態
となっている。また、同拡散層21は、アイソレーショ
ン層4及び埋込層5よりも低不純物濃度のp型単結晶シ
リコンによって構成され、埋込層5よりも浅く形成され
ている。なお、図4〜図6においては、アイソレーショ
ン層4及び埋込層5を形成するp型単結晶シリコンを
「p+」で示し、拡散層21を形成するp型単結晶シリ
コンを「p−」で示している。
【0034】また、本実施形態においては、窓部14の
形状が第1実施形態と少々異なっている。すなわち、図
4(b)に示すように、本実施形態の窓部14は、図1
(b)に示した第1実施形態における各溝部5b及び各
窓部14の両端が、隣合う溝部5b及び窓部14に連通
した形状をなしている。
【0035】このように構成されたフォトIC1におい
ては、基板11、アイソレーション層4、埋込層5、及
び拡散層21がアノードとして機能し、電極接続部13
及び各窓部14を含む受光部3がカソードとして機能す
る。このため、図5に示すように、電源15によって電
極7,8間に逆電圧を印加すると、同図に斜線で示すよ
うに、アノードとカソードとの接合面周辺に空乏領域T
が生じる。この空乏領域Tは、埋込層5、拡散層21、
及び窓部14の全体を含んで分布する。そして、この状
態で該接合面に光が入射すると、その光エネルギーを吸
収して逆起電力を発生し、アノード・カソード間に逆電
流(光電流)が流れる。
【0036】次に、本実施形態のフォトダイオード1の
製造手順について説明する。まず、前記第1実施形態に
て述べたように、図3(a),(b)に示した各工程を
順次行う。そして、図3(b)に示したシリコン酸化膜
16を除去した後、図6(a)に示すように、エピタキ
シャル層12の表面にシリコン酸化膜22を形成する。
その後、酸化膜22に対してフォトエッチングを行うこ
とによって、同酸化膜22に前記拡散層21と対応した
開口部22aを形成する。
【0037】続いて、エピタキシャル層12に対してイ
オン注入等によって開口部22aから低濃度のホウ素を
浅く打ち込み、さらにそのホウ素を熱拡散させる。この
結果、エピタキシャル層12の表面の所定領域に拡散層
21が形成される。
【0038】そして、エッチングによって酸化膜22を
除去した後、図6(b)に示すように、エピタキシャル
層12、アイソレーション層4、及び拡散層21の表面
にシリコン酸化膜23を形成する。そして、酸化膜23
に対してフォトエッチングを行うことによって、同酸化
膜23に前記埋込層5と対応した開口部23aを形成す
る。
【0039】次いで、エピタキシャル層12及び拡散層
21に対して、拡散層21よりも高濃度のホウ素を該拡
散層21よりも深く打ち込み、さらにそのホウ素を熱拡
散させる。この結果、エピタキシャル層12の表面の所
定領域に埋込層5が形成される。
【0040】そして、シリコン酸化膜23を除去した
後、図4(a)に示したように、エピタキシャル層12
の表面全体に前記パッシベーション膜6を形成するとと
もに、前記各電極7,8を形成する。
【0041】したがって、このように構成されたフォト
ダイオード1においても、前記第1実施形態と同様に、
埋込層5に複数の溝部5bが設けられている。このた
め、同埋込層5には、受光部3の一部が複数の窓部14
として形成されている。よって、アノード・カソード間
の接合面積が、各窓部14と埋込層5との接合面積分だ
け大きく確保される。その結果、光電流(感度電流)の
発生量が増大することとなり、フォトIC1の感度が向
上する。
【0042】したがって、本実施形態によれば、前記第
1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加え
て、以下のような効果を得ることができる。 (4)このフォトダイオード1では、各窓部14の表面
に埋込層5と連通する拡散層21を形成している。この
ため、受光部3は、電極接続部13のみがフォトIC1
の表面に露出する。すなわち、埋込層5と窓部14との
接合部はフォトIC1の表面に露出しない。よって、フ
ォトIC1の表面に露出するアノード・カソード間の接
合部を、第1実施形態のフォトIC1よりも減少させる
ことができる。したがって、暗電流の発生量を減少させ
ることができ、暗電流と光電流(感度電流)との比であ
るS/N比をより向上させることができる。その結果、
フォトIC1の感度をより向上させることができる。 (第3実施形態)次に、本発明の半導体フォトデバイス
をフォトダイオードに具体化した第3実施形態を図7〜
図9に基づいて説明する。
【0043】図7(a),(b)に示すように、本実施
形態のフォトダイオード1は、基体26、受光部27、
アイソレーション積層体28、パッシベーション膜6、
埋込層5、及び各電極7,8から構成されている。な
お、図7(a)は、フォトダイオード1の断面図であ
り、詳しくは図7(b)のA−A線断面図である。ま
た、図7(b)は、パッシベーション膜6を省略して示
すフォトダイオード1の平面図である。
【0044】基体26は、前記基板11、前記エピタキ
シャル層(第1エピタキシャル層)12、及び第2エピ
タキシャル層31から構成されている。第2エピタキシ
ャル層31は、第1エピタキシャル層12上に、n型単
結晶シリコンをさらにエピタキシャル成長させることに
よって形成されている。
【0045】アイソレーション積層体28は、前記アイ
ソレーション層(第1アイソレーション層)4と第2ア
イソレーション層32とから構成されている。第2アイ
ソレーション層32は第1アイソレーション層4と同等
の形状をなしている。そして、この第2アイソレーショ
ン層32は、第2エピタキシャル層31において前記ア
イソレーション層4と対応する箇所に形成されている。
同第2アイソレーション層32は、第2エピタキシャル
層31の表面からアイソレーション層(第1アイソレー
ション層)4に連通して形成されている。このため、第
2エピタキシャル層31においても、第1エピタキシャ
ル層12と同様に、第2アイソレーション層32を挟ん
で分断されている。
【0046】受光部27は、前記受光部(下側受光層)
3と上側受光層33とからなる積層構造をなしている。
上側受光層33は、第2エピタキシャル層31において
第2アイソレーション層32によって包囲された部分で
ある。
【0047】そして、埋込層5は、各受光層3,33間
に埋設されている。このため、埋込層5は、下面側が下
側受光層3に接触し、上面側が上側受光層33に接触し
た状態となっている。また、孔部5aには各受光層3,
33の一部からなる電極接続部13が形成され、各溝部
5bには各受光層3,33の一部からなる窓部14が形
成されている。すなわち、両受光層3,33同士は、電
極接続部13及び窓部14を介して連通している。
【0048】なお、前記パッシベーション膜6は、第2
エピタキシャル層31の表面に形成されている。また、
前記電極7は上側受光層33に接合され、前記電極8は
同受光層33と絶縁した状態で第2アイソレーション層
32に接合されている。
【0049】したがって、本実施形態のフォトIC1
は、基板11、第1及び第2アイソレーション層4,3
2からなるアイソレーション積層体28、及び埋込層5
がアノードとして機能する。また、下側受光層3及び上
側受光層33からなる受光部27がカソードとして機能
する。このため、図8に示すように、電源15によって
電極7,8間に逆電圧を印加すると、同図に斜線で示す
ように、アノードとカソードとの接合面周辺に空乏領域
Tが生じる。この空乏領域Tは、埋込層5及び窓部14
を含んで分布する。また、埋込層5の上面側が第2エピ
タキシャル層31に接合されているため、この空乏領域
Tは第2エピタキシャル層31との接合面周縁にも分布
する。すなわち、本実施形態のフォトIC1にて生じる
空乏領域Tは、前記各実施形態にて生じる空乏領域Tよ
りも大きくなる。
【0050】次に、本実施形態のフォトダイオード1の
製造手順について説明する。まず、前記第1実施形態に
て述べたように、図3(a)〜(c)に示した各工程を
順次行う。そして、図3(c)に示したシリコン酸化膜
17を除去した後、図9(a)に示すように、第1エピ
タキシャル層12の表面にさらにn型単結晶シリコンを
エピタキシャル成長させて、第2エピタキシャル層31
を形成する。なお、本実施形態において、第2エピタキ
シャル層31の厚さも、第1エピタキシャル層12と同
様に、5〜20μm の範囲内に設定されている。
【0051】続いて、図9(b)に示すように、第2エ
ピタキシャル層31の表面にシリコン酸化膜34を形成
する。その後、同酸化膜34に対してフォトエッチング
を行うことによって、酸化膜34に前記第2アイソレー
ション層32と対応した開口部34aを形成する。そし
て、開口部34aから第2エピタキシャル層31に対し
て、イオン注入等によってホウ素を打ち込み、さらにそ
のホウ素を熱拡散させる。この結果、第2エピタキシャ
ル層31には、その表面から基板第1アイソレーション
層4に連通するp型単結晶シリコンからなる第2アイソ
レーション層32が形成される。また、これにより、第
2エピタキシャル層31には、上側受光層33が形成さ
れる。
【0052】そして、シリコン酸化膜34を除去した
後、図7(a)に示したように、第2エピタキシャル層
31の表面全体に、前記パッシベーション膜6及び前記
各電極7,8を形成する。
【0053】したがって、このように構成されたフォト
ダイオード1においても、前記第1実施形態と同様に、
埋込層5に複数の溝部5bが形成されている。このた
め、同埋込層5には、受光部27としての両受光層3,
33の一部からなる複数の窓部14が形成されている。
よって、アノード・カソード間の接合面積が、各窓部1
4と埋込層5との接合面積分だけ大きく確保される。そ
の結果、光電流(感度電流)の発生量が増大することと
なり、フォトIC1の感度が向上する。
【0054】したがって、本実施形態によれば、前記第
1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果に加
えて、以下のような効果を得ることができる。 (5)埋込層5は第1エピタキシャル層12と第2エピ
タキシャル層31との間に埋設されている。このため、
埋込層5は、下面側が第1エピタキシャル層12に接触
し、上面側が第2エピタキシャル層31に接触した状態
となる。すなわち、埋込層5を、下面側に加えて上面側
も受光部27と接触させることができる。よって、アノ
ード・カソード間の接合面積を、前記各実施形態のフォ
トIC1よりもさらに大きく確保することができる。し
たがって、光電流(感度電流)の発生量をさらに増大さ
せることができ、フォトIC1の感度をさらに向上させ
ることができる。
【0055】(6)第2エピタキシャル層31の厚さ
は、5〜20μm の範囲内に設定されている。このた
め、受光部27と埋込層5との接合部に対する光の入射
を充分に確保することができる。よって、第2エピタキ
シャル層31の厚さに起因する受光感度の低下を確実に
防止することができる。 (第4実施形態)次に、本発明の半導体フォトデバイス
をフォトダイオードに具体化した第4実施形態を図10
〜図12に基づいて説明する。
【0056】図10(a),(b)に示すように、本実
施形態のフォトダイオード1は、基体26、受光部2
7、アイソレーション積層体28、パッシベーション膜
6、埋込層(下側埋込層)5、各電極7,8、及び上側
埋込層36から構成されている。すなわち、本実施形態
のフォトIC1において前記第3実施形態と異なる点
は、上側埋込層36が加わった点である。なお、図10
(a)は、フォトダイオード1の断面図であり、詳しく
は図10(b)のA−A線断面図である。また、図10
(b)は、パッシベーション膜6を省略して示すフォト
ダイオード1の平面図である。
【0057】上側埋込層36は、第2エピタキシャル層
31の表面に埋設されたp型単結晶シリコンからなる拡
散層であり、下側埋込層5の上方に形成されている。よ
って、各埋込層5,36は、基板11の厚さ方向に積み
重ねられた積層構造をなしている。上側埋込層36は、
下側埋込層5と同様に、孔部36aと、複数の溝部36
bとを備えている。このため、孔部36aには前記電極
接続部13が形成され、各溝部36bには前記各窓部1
4が形成されている。よって、上側受光層33の表面に
は、上側埋込層36の上面側、電極接続部13、及び各
窓部14が露出している。そして、該露出面にはパッシ
ベーション膜6が形成されており、これにより該露出面
が絶縁保護されている。
【0058】また、前記電極7は、上側受光層33の電
極接続部13と対応する箇所に形成されている。よっ
て、電極7は上側埋込層36と絶縁された状態で該電極
接続部13に接合されている。
【0059】したがって、本実施形態のフォトIC1
は、第3実施形態におけるアノードに加えて、上側埋込
層36もアノードとして機能する。そして、上側受光層
33は、上側埋込層36と接触する電極接続部13及び
各窓部14をも含んだ状態でカソードとして機能する。
このため、図11に示すように、電源15によって電極
7,8間に逆電圧を印加すると、同図に斜線で示すよう
に、空乏領域Tが生じる。この空乏領域Tは、前記第3
実施形態における空乏領域Tに加え、上側埋込層36
と、同埋込層36に接触する電極接続部13及び窓部1
4とを含んで分布する。すなわち、本実施形態のフォト
IC1にて生じる空乏領域Tは、第3実施形態にて生じ
る空乏領域Tよりもさらに大きくなる。
【0060】次に、本実施形態のフォトダイオード1の
製造手順について説明する。まず、前記第3実施形態に
て述べたように、図3(a)〜(c)及び図9(a),
(b)に示した工程を順次行う。そして、図9(b)に
示したシリコン酸化膜34を除去した後、図12に示す
ように、第2エピタキシャル層31及び第2アイソレー
ション層32の表面にシリコン酸化膜37を形成する。
そして、酸化膜37に対してフォトエッチングを行うこ
とによって、同酸化膜37に前記上側埋込層36と対応
した開口部37aを形成する。
【0061】次いで、第2エピタキシャル層31に対し
てホウ素を打ち込み、さらにそのホウ素を熱拡散させ
る。この結果、第2エピタキシャル層31の表面の所定
領域に上側埋込層36が形成される。
【0062】そして、シリコン酸化膜37を除去した
後、図10(a)に示したように、上側受光層33の表
面全体に前記パッシベーション膜6を形成するととも
に、前記各電極7,8を形成する。
【0063】したがって、このように構成されたフォト
ダイオード1においても、前記第1実施形態と同様に、
各埋込層5,36に複数の溝部5b,36bが設けられ
ている。このため、同埋込層5,36には、受光部27
としての両受光層3,33の一部からなる複数の窓部1
4が形成されている。よって、アノード・カソード間の
接合面積が、各窓部14と各埋込層5,36との接合面
積分だけ大きく確保される。その結果、光電流(感度電
流)の発生量が増大することとなり、フォトIC1の感
度が向上する。
【0064】したがって、本実施形態によれば、前記第
1実施形態における(1),(2)に記載の効果、及び
前記第3実施形態における(5),(6)に記載の効果
に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0065】(7)上側受光層33の表面には、上側埋
込層36が形成されている。そして、この上側埋込層3
6においても複数の溝部36bが設けられている。この
ため、上側埋込層36にも上側受光層33の一部からな
る窓部14が形成されている。よって、アノードとカソ
ードとの接合面積は、上側受光層33と上側埋込層36
との接合面積分だけ増大することとなる。すなわち、ア
ノード・カソード間の接合面積を、第3実施形態のフォ
トIC1よりも一層大きく確保することができる。した
がって、光電流(感度電流)の発生量をより一層増大さ
せることができ、フォトIC1の感度をより一層向上さ
せることができる。
【0066】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記第4実施形態では、下側埋込層5と上側埋込層
36とによる2層構造の積層体を受光部27内に形成す
ることにより、アノード・カソード間の接合面積を大き
く確保するようにしている。しかし、該積層体は、こう
した2層構造に限らず、3層構造以上の積層体によって
構成してもよい。
【0067】例えば、図13に示すように、前記第2エ
ピタキシャル層31上にさらに第3エピタキシャル層4
1を形成する。そして、基板11及び第1〜第3エピタ
キシャル層12,31,41からなる基体42を形成す
る。
【0068】また、第3エピタキシャル層41に、同エ
ピタキシャル層41の表面から第2アイソレーション層
32に連通する第3アイソレーション層43を形成す
る。これにより、第1〜第3アイソレーション層4,3
2,43からなるアイソレーション積層体44が形成さ
れる。また、第3エピタキシャル層41において第3ア
イソレーション層43に包囲された箇所には、上側受光
層33に連通する受光層45が形成される。よって、下
側受光層3、上側受光層33、及び受光層45からなる
受光部46が形成される。
【0069】さらに、受光層45の表面に各埋込層3,
33と同等の埋込層47を形成して、各埋込層5,3
6,47からなる3層構造の埋込層を形成する。このよ
うにすれば、上側埋込層36の上面側及び埋込層47の
下面側を受光層45に接触させることができる。よっ
て、このフォトダイオード1によれば、アノード・カソ
ード間の接合面積を、前記第4実施形態のフォトダイオ
ード1よりもさらに大きく確保することができる。した
がって、フォトIC1の感度をさらに一層向上させるこ
とができる。
【0070】・ 図1(b)に示したように、前記第1
実施形態では、溝部5bが長孔状をなすスリットによっ
て構成され、複数の溝部5bが埋込層5全体に対して等
間隔に平行に設けられている。このため、窓部14は、
略棒状に形成されている。しかし、図14に示すよう
に、溝部5bの長さを短く設定するとともに埋込層5全
体に行列状に設け、各窓部14を島状に形成してもよ
い。
【0071】また、図示を省略するが、前記第3実施形
態及び第4実施形態における溝部5b,36bにおいて
も同様に、該溝部5b,36bの長さを短く設定すると
ともに、各埋込層5,36体に行列状に設けてもよい。
【0072】・ 第2実施形態において、溝部5b(窓
部14)を、図15に示すように、平面視で略網目状を
なすように形成してもよい。 ・ 前記各実施形態では、半導体フォトデバイスとして
フォトダイオード1に具体化している。しかし、本発明
はフォトダイオードに限定されるものではなく、例えば
フォトトランジスタ等に具体化してもよい。また、フォ
トトランジスタに限らず、PINフォトダイオードやア
バランシェフォトダイオードなどの光通信用受光素子、
フォトトランジスタ、フォトサイリスタ等に具体化して
もよい。
【0073】・ 前記各実施形態では、第1導電型半導
体をp型単結晶シリコン、第2導電型半導体をn型単結
晶シリコンとしているが、これらを逆としてもよい。す
なわち、第1導電型半導体をn型単結晶シリコン、第2
導電型半導体をp型単結晶シリコンとして具体化しても
よい。
【0074】・ 各電極7,8を形成する材料は、アル
ミニウムに限定されるものではない。すなわち、金等を
用いてもよい。 ・ 前記各実施形態では、n型単結晶シリコンによって
エピタキシャル層12,31を形成している。しかし、
これに代えて、例えばn型多結晶シリコンや、アモルフ
ァスシリコンによってエピタキシャル層12,31を形
成してもよい。
【0075】・ 前記第4実施形態において、上側埋込
層36に形成された各窓部14の表面に、前記第2実施
形態における拡散層21を形成してもよい。このように
すれば、アノードとカソードとの接合部が表面に露出し
なくなり、第4実施形態のフォトIC1よりも暗電流の
発生量を減少させることができる。よって、フォトIC
1の感度をさらに一層向上させることができる。
【0076】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1または請求項2に記載の半導体フォト
デバイスにおいて、前記埋込層は、前記受光部の表面に
露出した状態で埋設されていること。この技術的思想
(1)に記載の発明によれば、入射角度によっては透過
しにくい短波長の光であっても、確実に受光することが
できる。したがって、半導体フォトデバイスの感度低下
を確実に防止することができる。
【0077】(2) 請求項1または請求項2に記載の
半導体フォトデバイスにおいて、前記埋込層は、前記受
光部の表面に露出しないように、該受光部の内部に埋設
されていること。
【0078】(3) 請求項1〜3、技術的思想
(1),(2)のいずれか1項に記載の半導体フォトデ
バイスにおいて、前記各窓部は、平面視で略棒状をなし
ていること。
【0079】(4) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(3)のいずれか1項に記載の半導体フォトデバイス
において、前記各窓部は、平面視で行列状に配置された
島状をなしていること。
【0080】(5) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(4)に記載の半導体フォトデバイスにおいて、前記
第1導電型半導体はp型半導体からなり、前記第2導電
型半導体はn型半導体からなること。
【0081】(6) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(5)のいずれか1項に記載の半導体フォトデバイス
において、当該半導体フォトデバイスは、フォトダイオ
ードであること。
【0082】(7) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(6)のいずれか1項に記載の半導体フォトデバイス
において、前記第1及び第2導電型半導体は、シリコン
であること。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、アノード・カソード間の接合面積を
大きく確保することができ、感度を向上させることがで
きる。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、埋込層に
可能な限りたくさんの窓部を設けることができる。よっ
て、アノード・カソード間の接合面積をより増大させる
ことができ、感度をより向上させることができる。
【0085】請求項3に記載の発明によれば、埋込層は
積層構造をなしているため、アノード・カソード間の接
合面積をさらに大きく確保することができ、感度をさら
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の半導体フォトデバイスをフォ
トICに具体化した第1実施形態を示す概略断面図、
(b)は同実施形態のフォトICの概略平面図。
【図2】同実施形態のフォトICの使用状態を示す概略
断面図。
【図3】同実施形態のフォトICの製造手順を示す概略
断面図。
【図4】(a)は本発明の半導体フォトデバイスをフォ
トICに具体化した第2実施形態を示す概略断面図、
(b)は同実施形態のフォトICの概略平面図。
【図5】同実施形態のフォトICの使用状態を示す概略
断面図。
【図6】(a),(b)は、同実施形態のフォトICの
製造手順を示す概略断面図。
【図7】(a)は本発明の半導体フォトデバイスをフォ
トICに具体化した第3実施形態を示す概略断面図、
(b)は同実施形態のフォトICの概略平面図。
【図8】同実施形態のフォトICの使用状態を示す概略
断面図。
【図9】同実施形態のフォトICの製造手順を示す概略
断面図。
【図10】(a)は本発明の半導体フォトデバイスをフ
ォトICに具体化した第4実施形態を示す概略断面図、
(b)は同実施形態のフォトICの概略平面図。
【図11】同実施形態のフォトICの使用状態を示す概
略断面図。
【図12】同実施形態のフォトICの製造手順を示す概
略断面図。
【図13】他の実施形態のフォトICを示す概略断面
図。
【図14】他の実施形態のフォトICを示す概略平面
図。
【図15】他の実施形態のフォトICを示す概略平面
図。
【図16】(a)は従来の半導体フォトデバイスとして
のフォトダイオードを示す概略断面図、(b)はその概
略平面図。
【符号の説明】
1…半導体フォトデバイスとしてのフォトIC、2,2
6,42…基体、3…受光部(下側受光層)、4…アイ
ソレーション層(第1アイソレーション層)、5…埋込
層(下側埋込層)、6…パッシベーション膜、7,8…
電極、11…基板、12…エピタキシャル層(第1エピ
タキシャル層)、13…電極接続部、14…窓部、21
…拡散層、27,46…受光部、28,44…アイソレ
ーション積層体、31…第2エピタキシャル層、32…
第2アイソレーション層、33…上側受光層、36…上
側埋込層、45…受光層、47…埋込層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F049 MA02 MB02 MB12 NA01 NA04 NA05 PA09 PA10 QA03 QA07 QA11 QA15 RA06 SE05 SS03 SZ13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体からなる基板の表層部
    に第2導電型半導体からなる受光部を備え、その受光部
    に光が入射することによって光起電力を発生する半導体
    フォトデバイスにおいて、 前記基板上には、エピタキシャル成長によって形成され
    た第2導電型半導体からなるエピタキシャル層を有し、
    前記受光部は、前記エピタキシャル層の表面から前記基
    板に連通して設けられた第1導電型半導体からなるアイ
    ソレーション層によって包囲された該エピタキシャル層
    の一部分からなり、該受光部には、前記アイソレーショ
    ン層に連通する第1導電型半導体からなる埋込層が埋設
    され、その埋込層には、第2導電型半導体からなる複数
    の窓部が設けられていることを特徴とする半導体フォト
    デバイス。
  2. 【請求項2】 前記窓部は、当該半導体フォトデバイス
    に逆方向電圧を印加したときに、全体が空乏領域となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体フォトデバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記埋込層は、前記基板の厚さ方向に複
    数積み重ねられていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の半導体フォトデバイス。
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