JP2001077267A - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

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JP2001077267A
JP2001077267A JP25412399A JP25412399A JP2001077267A JP 2001077267 A JP2001077267 A JP 2001077267A JP 25412399 A JP25412399 A JP 25412399A JP 25412399 A JP25412399 A JP 25412399A JP 2001077267 A JP2001077267 A JP 2001077267A
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die
punch
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semiconductor device
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Hideji Aoki
秀二 青木
Shuichi Manabe
秀一 真鍋
Katsuhito Kamaike
勝仁 蒲池
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L21/4821Flat leads, e.g. lead frames with or without insulating supports
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置のリードを傷を付けることなく精
度良く成形する。 【解決手段】 水平及び垂直駆動部111,112の制
御により、パンチホルダー110、即ち、パンチ101
の端部101T1は第1及び第2方向D1,D2で張ら
れる平面内を移動可能である。パンチ101の先端部1
01Aをリード11に当接させる。このとき、パンチ側
成形面101Sとダイ側成形面151Sとが平行を成す
ように当接させる。続いて、加圧器131の制御により
端部101T1を第4方向D4に沿ってダイ側成形面1
51Sに向かって移動させ、パンチ側成形面101Sと
ダイ側成形面151Sとでリード11を挟持する。パン
チ101による荷重は圧力検出器121により検出され
る。その検出信号S121を受信した制御部190が加
圧器131を制御して所定の成形荷重で上記挟持動作を
実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置及
び半導体の製造方法に関するものであり、特に、半導体
装置のリードの成形のための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に、図13〜図17を用いて、従来
技術に係る第1及び第2のリード成形装置100P,2
00Pを説明する。
【0003】まず、パッケージ12Pから互いに垂直を
成す第1及び第3方向D1,D3(共に水平方向)に沿
って突出したリード11Pを有する半導体装置10Pを
準備する。なお、図13〜図16では第1方向D1に沿
って一方に突出するリード11Pのみを図示しており、
当該リード11Pの成形を中心に説明する。かかる半導
体装置10Pを、下金型(図示せず)に固定されたダイ
151P上に配置する。
【0004】その後、プレス装置(図示せず)により、
パンチホルダー110P,開閉ブロック120P,スト
リッパー181P等を備える上金型(図示せず)を第2
方向D2(垂直方向)に沿って下降させる。この下降の
際、まず、ストリッパー181Pがダイ151Pと共に
リード11Pのパッケージ12P付近の部分を挟持す
る。上金型が下降を続けると、パンチ101Pの端部1
01T1Pがリード11Pに当接する。
【0005】ここで、上金型の構造を説明する。パンチ
101Pは、軸105Pを中心として矢印A11P方向
(以下、「開方向A11P」とも呼ぶ)及び矢印A12
P方向(以下、「閉方向A12P」とも呼ぶ)の双方向
に回転可能にパンチホルダー110Pに取り付けられて
いる。また、上記軸105Pを介して上記端部101T
1Pとは反対側の端部101T2Pとパンチホルダー1
10Pとがバネ106Pによって連結されている。バネ
106Pにより端部101T2Pには押圧、即ち、開方
向A11Pへの回転力が付加されている。更に、端部1
01T2Pにはローラ101RPが取り付けられてお
り、当該ローラ101RPは開閉ブロック120Pの垂
直面120S1P又は傾斜面120S2Pに当接してい
る。開閉ブロック120Pとパンチホルダー110Pと
は互いに独立に第2方向D2に沿った移動が可能であ
る。なお、上金型の下降の初期時には、ローラ101R
Pは垂直面120S1Pに当接しており、端部101T
1Pは開方向A11Pの限界点にある。なお、図13〜
図16では、図示化の便宜上、1つのパンチ101P及
びそれの動作に関連する要素のみを図示しているが、従
来技術に係るリード成形装置100Pでは、同様の構成
を複数を備えている。例えば、パッケージ12Pの第2
方向D2から見た形状が4角形であり、当該4角形の各
辺に相当するパッケージ12Pの各端面12SP(後述
の図17参照)からリード11Pが突出している場合
(いわゆるQFP(Quad Flat Package))、各端面1
2SP毎にパンチ101P等が配置されている。かかる
点は、後述の第2のリード成形装置200Pにおいても
同様である。
【0006】さて、端部101T1Pがリード11Pに
当接した時点で上金型は下降を停止する。その後、開閉
ブロック120Pが上昇する。かかる上昇に伴って、ロ
ーラ101RPは傾斜面120S2P上を移動して行
き、これにより端部101T1Pは軸105Pを中心に
して閉方向A12Pへ回転する。かかる回転によってリ
ード11Pが図13中の矢印A1Pの方向に曲げられ
る。即ち、端部101T1Pがリード11Pに当接した
状態のままで閉方向A12Pへの回転することによっ
て、パンチ側成形面101SP(図14参照)がリード
11Pをダイ側成形面151SP(図14参照)側に押
し曲げる。
【0007】リード11Pが所定の形状となった時点で
開閉ブロック120Pは停止して、下降に転じる。これ
により、端部101T1Pが開方向A11Pへ回転し
て、パンチ101Pがリード11Pから離れる。その
後、上金型及びストリッパー181Pが上昇して上金型
は元の位置に戻ることにより、一連の動作が終了する。
【0008】次に、第1のリード成形装置100Pによ
って肩部が成形された後、リード11Pは第2のリード
成形装置200Pによって先端部の成形が実施される。
これにより、リードが最終形状に成形される。
【0009】図15及び図16に示すように、ダイ25
2Pのダイ側成形面252SP及びパンチ201Pのパ
ンチ側成形面201SPの各形状が既述の同成形面15
1SP,101SP(図14参照)と異なる点を除い
て、第2のリード成形装置200Pは第1の同装置10
0Pと同様の構成を有する。即ち、第2のリード成形装
置200Pの両成形面252SP,201SPは、リー
ドの最終形状に基づく形状・寸法を有している。
【0010】第2のリード成形装置200Pにおいて既
述の第1の同装置100Pと同様の動作を実施すること
により、図17に示すリード11Pを有する半導体装置
10Pが完成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のリード形成装置
100P,200Pは以下の問題点を有している。な
お、以下の説明ではリード形成装置100Pについて述
べるが、その説明はリード形成装置200Pに対しても
妥当である。
【0012】<問題点:成形時にリードに傷等が生じ
る>既述のように、従来のリード形成装置100Pで
は、端部101T1Pをリード11Pに当接させた状態
のままで閉方向A12Pへ回転させることによって、リ
ード11Pを曲げる。このとき、端部101T1Pは回
転に伴う第2方向D2への移動ないしは下降をしつつ曲
げ加工をするので、即ち、リード11P上を摺動するの
で、リード11Pに傷が付いたりリード11Pのメッキ
が剥がれたりする。従来のリード形成装置100Pで
は、パンチ101Pを軸105P回りに回転可能とする
ことによって上記摺動をある程度、軽減しうると考えら
れる。しかしながら、リード形成装置100Pでは、リ
ード11Pの曲げの曲率中心と端部101T1Pの移動
の軌跡の(曲率)中心とは必ずしも一致しない、換言す
れば、リード11Pの曲げ状態を考慮することなくに端
部101T1Pを回転させる。このため、端部101T
1Pとリード11Pとの間に集中的な押圧が付加される
場合も生じうるので、上述の傷等の発生を完全に防止す
ることは困難であるという問題点がある。
【0013】更に、ストリッパー181Pとダイ151
Pによってリード11Pを挟持するので、リード11P
の当該挟持部分に圧痕を付けてしまうという問題点もあ
る。このとき、上述の摺動によって半導体装置10Pを
持ち上げる方向の力が発生してリード11Pに作用する
と、かかる圧痕は大きなものとなる。
【0014】このようにしてリード11Pに傷等が形成
されると、リード11Pが酸化したり、腐食したりす
る。かかる酸化等に起因してリード11Pの抵抗が増大
することによって又は断線することによって、半導体装
置10Pは所定の動作を実行できない事態が生じる。
【0015】<問題点:リードの形状が不均一である
>既述のように、従来のリード形成装置100Pでは、
パッケージ12Pの各端面12SP毎にパンチ101P
及びそれに関連する構成要素が設けられている。このた
め、例えば製造精度や経時的な摩耗によってパンチ10
1Pやダイ151Pの寸法のばらつき等が生じて、パン
チ101Pとダイ151Pとの間のクリアランスがそれ
ぞれに相違してしまう場合がある。ここで、上記複数の
パンチ101P等は全て上金型の所定の位置に同様に配
置されている点に鑑みれば、クリアランスの相違を有し
た状態のままでリード11Pの曲げ加工を実施すると、
各パンチ101Pとリード11Pとの当接のタイミング
がばらついてしまう。かかる場合には、全リード11P
に均等な成形荷重を加えることが難しいので、半導体装
置10P全体としてリード11Pの形状にばらつきが生
じるという問題点がある。
【0016】また、複数の半導体装置10Pをダイ15
1Pに例えば直線状に配置し、当該配列方向に沿って並
ぶ全てのリード11Pを1つのパンチ101Pで以て同
時に曲げ加工する場合がある。このとき、プレス装置か
らの成形荷重が上記多数のリード11Pに同時に付加さ
れるが、リード11Pの本数が多いために曲げ加工に十
分な成形荷重を均等に与えることは難しい。このため、
かかる成形方法を適用する場合にも、上述のリード形状
のばらつきという問題点が生じる。
【0017】更に、ストリッパー181Pとダイ151
Pとで複数のリード11Pを挟持するので、例えば、同
一の端面12SPから突出する複数のリード11P(の
各根元)の配列に反りや乱れが存在する場合、リード1
1Pは当該反り等が矯正された状態で挟持される。かか
る状態のままでリード11Pを成形した場合、成形後に
上記矯正力を解除すると当該反り等が復元してしまう。
その結果、形成された各リード11Pの先端部の配列な
いしは並びは上記反り等を反映したものとなってしまう
という問題点もある。
【0018】このようにして製造された半導体装置10
Pでは、複数のリード11Pが不均一であるので、全リ
ード11Pの先端部が同一平面上に存在しない。このた
め、従来技術に係るリード成形装置100Pによって製
造される半導体10Pは、回路基板上に搭載して半田付
けしても十分な接合強度を得ることができないという問
題点がある。
【0019】本発明は、上述の問題点を解消すべくなさ
れたものであり、リード成形時に形成されるリードの傷
やメッキ剥がれ等を従来の半導体製造装置と比較して格
段に低減しうる半導体製造装置及び半導体装置の製造方
法を提供することを第1の目的とする。
【0020】更に、本発明は、所定の形状を有するリー
ドを確実に且つ精度良く成形可能な半導体製造装置及び
半導体装置の製造方法を提供することを第2の目的とす
る。
【0021】加えて、本発明の第3の目的は、実用性及
び汎用性が高く、しかも安価な半導体製造装置で以て上
記第1及び第2の目的を実現することにある。
【0022】加えて、本発明の第4の目的は、十分な接
合強度で以て半田付けを実施可能な半導体装置を製造す
る半導体製造装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1に記載の
発明に係る半導体製造装置は、所定の形状のダイ側成形
面を有し、パッケージと前記パッケージから突出するリ
ードとを備える半導体装置を前記リードが前記ダイ側成
形面に対面するように収容可能なダイと、前記ダイ側成
形面に対面するパンチ側成形面が設けられた端部を有
し、前記端部で以て前記リードに所定の加工を施すパン
チと、前記パンチ側成形面と前記ダイ側成形面との平行
を保った状態で、前記パンチの前記端部を正面方向から
前記ダイ側成形面に向かって移動させる駆動部とを備え
ることを特徴とする。
【0024】(2)請求項2に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1に記載の半導体製造装置であっ
て、前記端部に付加された荷重を検出する圧力検出部
と、前記圧力検出部が検出した前記荷重に基づいて前記
駆動部を制御する制御部とを更に備えることを特徴とす
る。
【0025】(3)請求項3に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1又は2に記載の半導体製造装置で
あって、前記端部と前記駆動部との間に弾性体を更に備
えることを特徴とする。
【0026】(4)請求項4に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体
製造装置であって、前記パンチと前記ダイと前記半導体
装置との相対的な位置関係を保って、前記パンチと前記
ダイと前記半導体装置との内の少なくとも1つを前記パ
ッケージを中心にして回転させる回転駆動部を更に備え
ることを特徴とする。
【0027】(5)請求項5に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体
製造装置であって、前記パッケージを吸着する機構を有
し、前記ダイとは反対側から前記パッケージに当接する
ことによって前記半導体装置を保持する押さえを更に備
えることを特徴とする。
【0028】(6)請求項6に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体
製造装置であって、前記端部と前記ダイ側成形面との前
記リードを介した接触を検知する接触検知部を更に備え
ることを特徴とする。
【0029】(7)請求項7に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体
製造装置であって、前記半導体装置は、前記リードを複
数備え、前記パンチは、前記複数のリードの内で略同一
の方向に突出する複数のリードから成るリード群に前記
所定の加工を同時に施すことを特徴とする。
【0030】(8)請求項8に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項7に記載の半導体製造装置であっ
て、前記リード群を成す前記複数のリードは少なくとも
2以上のブロックに分けられており、前記各ブロック内
で互いに隣接する前記リードの先端部同士は連結されて
いることを特徴とする。
【0031】(9)請求項9に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体
製造装置であって、前記パンチを複数備え、前記複数の
パンチはそれぞれ互いに独立に可動であることを特徴と
する。
【0032】(10)請求項10に記載の発明に係る半
導体製造装置は、請求項9に記載の半導体製造装置であ
って、前記複数のパンチの前記各端部はそれぞれ独立し
て前記リードに所定の成形荷重を付加可能であることを
特徴とする。
【0033】(11)請求項11に記載の発明に係る半
導体装置の製造方法は、所定の形状のダイ側成形面を有
するダイ上に、パッケージと前記パッケージから突出す
るリードとを備える半導体装置を、前記リードを前記ダ
イ側成形面に対面させて配置するステップと、前記ダイ
側成形面に対面するパンチ側成形面を有する、パンチの
端部を、前記リードの前記ダイ側成形面とは反対側に当
接させ、且つ、前記パンチ側成形面と前記ダイ側成形面
との平行を保った状態で正面方向から前記ダイ側成形面
に向かって移動させるステップとを備えることを特徴と
する。
【0034】(12)請求項12に記載の発明に係る半
導体装置の製造方法は、請求項11に記載の半導体装置
の製造方法であって、前記パンチ側成形面と前記ダイ側
成形面とで前記リードを所定の成形荷重で以て挟持する
ことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】<実施の形態1> A−1.第1の半導体製造装置の構成 図1は、実施の形態1に係る第1のリード成形装置(半
導体製造装置)100の構成を説明するための模式的な
側面図(一部に断面を含む)である。なお、図1では、
パッケージ封止された半導体装置10が後述するダイ1
51上に配置されている状態を図示している。また、説
明の便宜上、半導体装置10は、複数のリード11がパ
ッケージ12の1つの端面12Sから図1の図示化の方
向である第3方向D3と垂直を成す第1方向D1(ここ
では共に水平方向)に突出している構造を有するものと
する。また、図1では、所定の形状に加工される前の状
態にある、直線状のリード11を図示している。なお、
リード11が1本の場合についても以下の説明が妥当で
あることは言うまでもない。
【0036】図1に示すように、リード成形装置100
は基本的にダイ151と、リード11を介してダイ15
1と対面するパンチ101とを備える。詳細には、ダイ
151は、半導体装置10のパッケージ12を収容可能
な形状寸法を有すると共に半導体装置10のダイ151
上での配置位置を規定する凹部151Aと、凹部151
Aの側壁及び開口を形成する端部151Tとから成る。
当該端部151Tは半導体装置10のリード11のパッ
ケージ12近傍部分と係止する。そして、凹部151A
の開口端から凹部151Aとは反対側に続く、端部15
1Tの表面がダイ側成形面151Sを成している。従っ
て、半導体装置10は、リード11がダイ側成形面15
1Sに対面するように収容される。ダイ側成形面151
Sの形状、即ち、端部151Tの断面形状はリード11
の成形形状に基づいて規定される。なお、ダイ151は
当該リード成形装置100の所定の位置に配置されてい
る。
【0037】パンチ101は、ダイ151側の端部10
1T1にダイ側成形面151Sと同等の形状のパンチ側
成形面101Sを有する。なお、以下の説明では、端部
101T1の内で第1及び第3方向D1,D3に垂直な
第2方向D2(ここでは垂直ないしは鉛直方向)におい
てリード11に最も近接する部分近傍を「先端部ないし
は先端面101A」と呼ぶ。他方、端部101T1とは
反対側の端部101T2はパンチ101において庇形状
を成している。
【0038】パンチ101は端部101T1が突出した
状態でパンチホルダー110内に収められている。詳細
には、パンチホルダー110に、ダイ151側の表面か
ら所定の深さに至る孔部110Bと、当該孔部110B
に引き続いて形成されて上記表面とは反対側に表面に至
る孔部110Aとから成る貫通孔が形成されている。孔
部110Aは端部101T2を遊嵌可能である一方、孔
部110Bは端部101T2以外の部分を遊嵌可能であ
ると共に端部101T2と係止しうる形状寸法を有して
いる。かかる貫通孔内に、端部101T1が孔部110
Bから突出し、端部101T2は孔部110A内に存在
するようにパンチ101が収められている。
【0039】更に、孔部110A内に、例えば電気−圧
力(又は変位)変換素子(いわゆる圧電素子)から成る
加圧器(駆動部)131と、例えば歪みゲージ等の圧力
(又は変位)−電気変換素子等から成る圧力検出器(圧
力検出部)121とが配置されている。加圧器131
は、端部101T1をダイ側成形面151Sに向かって
移動させうる構成を有して配置されている。また、圧力
検出器121は加圧器131によりパンチ101(従っ
て、端部101T1)に付加される荷重ないしは圧力を
検出・計測する。なお、リード成形装置100では、上
述の加圧器131による端部101T1の移動方向が第
3方向D3に垂直を成すと共に第1方向D1と所定の角
度θを成す方向(以下、「第4方向D4」と呼ぶ)に設
定される。このため、孔部110A,110Bの形状や
パンチホルダー110の配置姿勢等は第4方向D4に基
づいて規定される。
【0040】加圧器131は、例えばマイクロコンピュ
ータで構成される制御部190からの制御信号S131
によって制御される一方、圧力検出器121は検出した
圧力又は当該検出圧力に関する情報を検出信号S121
として制御部190に対して出力する。このため、検出
信号S121に基づいて制御部190が加圧器131の
出力(圧力又は変位)を制御することによって、パンチ
101、即ち、端部T101T1を第4方向D4に沿っ
て移動させることができる。より具体的には、加圧器1
31が電気−圧力変換素子の場合、所望の移動量に対応
する電圧値の制御信号S131を当該加圧器131に印
加することによって端部T101T1を第4方向D4に
沿ってダイ側成形面151Sに近づけることができる
し、上記制御信号S131の印加を断つことによって上
述の接近動作を停止することができる。更に、端部10
1T1とダイ側成形面151Sとで以てリード11を挟
持した際に加圧器131の出力を所定値に制御すること
によって、リード11に所定の成形荷重を付加すること
ができる。
【0041】ここで、図1では両者121,131の内
で圧力検出器121が端部101T2側に配置されてい
る場合を図示しているが、両要素121,131のいず
れが端部101T2側に配置されても構わない。特に、
加圧器131及び圧力検出器121がそれぞれ上述の機
能を実現しうる限り、両者121,131を種々に配置
することができる。例えば孔部110Aの外部に圧力検
出器121及び加圧器131を配置しても構わない。
【0042】孔部110Aは蓋ないしは押さえ板115
で塞がれており、当該押さえ板115は固定されてい
る。なお、図1では、パンチ101と圧力検出器121
と加圧器131と押さえ板115とが結合した構成を図
示している。かかる場合には、孔部110A内の端部1
01T2側に、パンチ101の最大移動距離に相当する
隙間S1が形成される。なお、上記各要素101,12
1,131,115は結合していなくとも良く、後述の
リード11の挟持動作の際に全要素101,121,1
31,115が当接して所定の成形荷重をリード11に
付加可能な構成であれば良い。
【0043】更に、リード成形装置100は、パンチホ
ルダー110を第1方向D1に沿って移動させるための
水平駆動部111と、第2方向D2に沿って移動させる
ための垂直駆動部112とを備える。両駆動部111,
112として、サーボモータとボールネジ機構とから成
る構成等の周知の各種駆動機構を適用可能である。両駆
動部111,112はそれぞれ制御部190からの制御
信号S111,S112によって制御される。このと
き、制御部190で以て両駆動部111,112を適切
に制御することにより、端部101T1は第1及び第2
方向D1,D2で張られる平面内を種々の方向に移動可
能である。例えばダイ成形面151Sに沿って移動可能
である。
【0044】そして、リード成形装置100は、ダイ1
51とは反対側から半導体装置10のパッケージ12に
当接することによってダイ151と共に半導体装置10
を保持するパッケージ押さえ181を更に備える。パッ
ケージ押さえ181は、例えばパッケージ12の中央や
端面12S付近等に当接するように配置される。なお、
パッケージ押さえ181は、例えば金属や弾性材料や樹
脂材料等の各種材料で構成することができる。また、パ
ッケージ押さえ181にバネ機構や吸着機構等を付与す
ることによって、半導体装置10をより確実に保持する
ことができる。パッケージ押さえ181は、制御部19
0からの制御信号182により制御されるパッケージ押
さえ駆動部182によって、少なくとも第2方向D2に
沿って移動可能である。パッケージ押さえ駆動部182
として、上記駆動部111,112と同様に周知の各種
駆動機構を適用可能である。
【0045】パンチホルダー110とパッケージ押さえ
181と各駆動部111,112,182とは、当該リ
ード成形装置100の所定の位置に配置されている。な
お、各駆動部111,112,182並びに加圧器13
1及び圧力検出器121のそれぞれに制御部を設けても
良い。
【0046】A−2.第1の半導体製造装置の動作 次に、図1に加えて図2〜図4を参照しつつ、リード成
形装置100の動作を説明する。図2は当該動作を説明
するためのフローチャートであり、図3〜図4はリード
成形装置100の要部の模式的な側面図である。
【0047】(ステップST1)まず、パンチホルダー
110等の可動な各構成要素を原点復帰する。
【0048】(ステップST2)その後、図示しない移
載装置によってダイ151上に半導体装置10を配置す
る。このとき、図1に示すように、凹部151A内にパ
ッケージ12を挿入することによって位置決めし、リー
ド11がダイ側成形面151Sに対面するように半導体
装置10を配置する。そして、パッケージ押さえ181
を下降させてパッケージ12に当接させる。当該当接に
より、半導体装置10をダイ151上に保持する。かか
る当接ないしは保持は、パッケージ12及びリード11
が変形しない押圧で以て行う。
【0049】(ステップST3)次に、水平駆動部11
1及び垂直駆動部112の制御によってパンチホルダー
110を移動させることにより、図3に示すように、先
端部101A、即ち、端部101T1をリード11の所
定の位置に当接ないしは接触させる。このとき、パンチ
側成形面101Sとダイ側成形面151Sとが平行を成
し、且つ、所定のクリアランスになるように、端部10
1T1の移動を制御する。
【0050】(ステップST4)その後、上述の当接状
態から、パンチ側成形面101Sとダイ側成形面151
Sとの平行を保った状態で端部101T1を加圧器13
1により、第4方向D4に沿ってダイ側成形面151S
のほぼ正面方向からダイ側成形面151Sに向かって移
動させる。ここで、ダイ側成形面151Sの正面方向と
は、パンチ側成形面101Sを第4方向D4に沿って移
動させてダイ側成形面151Sと当接ないしは接触させ
た場合に両成形面101S,151Sを適切にかみ合わ
せることができる方向を言うものとする。なお、上述の
ステップST3では、その終了時点において端部101
T1がダイ側成形面151Sのほぼ正面でリード11に
当接するように端部101T1を移動させる。端部10
1T1は第4方向D4に沿って移動するので、従来のリ
ード成形装置100Pの端部101T1Pのように回転
と回転に伴う下降によってリード上を摺動しない。この
ため、端部101T1のリード11上での摺動は、従来
のそれに比べて格段に少ない。
【0051】なお、ステップST3及びステップST4
から成る(複合的な)ステップを、端部101T1をリ
ード11に当接させ、且つ、パンチ側成形面101Sと
ダイ側成形面151Sとの平行を保った状態で正面方向
からダイ側成形面151Sに向かって移動させるステッ
プとして捉えると、以下のステップとして実行しても良
い。まず、垂直駆動部111及び水平駆動部112を制
御して、パンチ側成形面101Sをダイ側成形面151
Sの正面へ移動させる。この時点では、端部101T1
をリード11に当接させない。そして、加圧器131の
制御により端部101T1のダイ側成形面151Sへ向
かう移動の途中で、端部101T1とリード11とを当
接させても良い。
【0052】これにより、端部101T1、詳細には、
パンチ側成形面101Sとダイ側成形面151Sとでリ
ード11を挟持する(図4参照)。特に、リード成形装
置100では、当該挟持を所定の成形荷重で以て実施す
る。これにより、図4に示すように、パッケージ12近
傍部分を成形面151S,101Sと同等の形状に確実
に曲げることができる。
【0053】詳細には、制御部190によって加圧器1
31を制御して加圧器131の出力を圧力検出器121
を介してパンチ101に伝達する。これにより、パンチ
101、従って、端部101T1をダイ側成形面151
Sに向かって移動させる。このとき、パンチ101に付
加されている荷重を圧力検出器121が検出しており、
制御部190がこの値をモニタしている。特に、図4に
示すリード11の挟持状態においてその荷重が所定の成
形荷重になるように制御部190が加圧器131を制御
する。その後、加圧器131の出力を停止させることに
よって、リード11の挟持動作ないしはリード成形装置
100による成形動作が終了する。
【0054】(ステップST5)そして、パンチホルダ
ー110及びパッケージ押さえ181を半導体装置10
から遠ざけた後に、半導体装置10をダイ151上から
取り出す。
【0055】なお、第1のリード成形装置100では、
水平駆動部111及び垂直駆動部112によって端部1
01T1が第1及び第2方向D1,D2に移動しうる構
成を有するが、リード11と端部101T1とダイ側成
形面151Sとの上述の相対的な位置関係が実現可能で
あれば、ダイ側成形面151S(従って、ダイ151)
が、又は、端部101T1及びダイ側成形面151Sの
双方が上述の方向に可動な構成としても良い。更に、そ
のような相対的な位置関係が実現可能であれば、第2方
向D2として垂直方向以外の方向を規定しても構わな
い。かかる点は後述の第2のリード成形装置200にお
いても同様である。
【0056】B−1.第2の半導体製造装置の構成 上述のリード成形装置100によるリード11の肩部の
成形が完了すると、次に、リード11の先端側部分の成
形を実施する。かかる成形は、図5の側面図に示す第2
のリード成形装置(半導体製造装置)200により実施
する。以下に、第2のリード成形装置200の構成及び
動作を説明するが、既述の構成要素と同等のものには同
一の符号を付してその詳細な説明を援用する。
【0057】図5に示すように、リード成形装置200
では、既述のダイ151(図1参照)に相当するダイ2
51が成形ブロック2511と位置決めブロック251
2とから構成されている。成形ブロック2511と位置
決めブロック2512とは、図1に示すダイ151を端
部151Tを通って第2方向D2に沿って分断して得ら
れる、ダイ側成形面151Sを有する部分と凹部151
Aを有する部分とに相当する。
【0058】詳細には、成形ブロック2511は第2方
向D2に突出した端部2511Tを有しており、当該端
部2511Tの表面がリードの先端側部分の最終形状に
対応したダイ側成形面2511Sを成している。成形ブ
ロック2511はダイホルダー261に固定されてい
る。他方、位置決めブロック2512は、第2方向D2
に突出して既述の凹部151A(図1参照)に相当する
凹部2512Aを形成する端部2512Tを有してい
る。位置決めブロック2512は、端部2512Tと上
記端部2511Tとが接するように配置され、しかも、
第2方向D2に沿って移動可能に配置されている。
【0059】位置決めブロック2512とダイホルダー
261との間に例えばバネ等の弾性体(図示せず)が配
置されており、当該弾性体によって位置決めブロック2
512はダイホルダー261とは反対向きに押圧を受け
ている。ダイホルダー261は当該リード成形装置20
0の所定の位置に配置されている。
【0060】なお、後述の図6に示すように、位置決め
ブロック2512の最下端部2512Bとダイホルダー
261とが当接した状態のときに両端部2511T,2
512Tの高さが一致するように、両ブロック251
1,2512の第2方向D2に沿った寸法が規定されて
いる。即ち、かかる状態において、両端部2511,2
512が、図1のダイ151の端部151Tを成すよう
に、両ブロック2511,2512の第2方向D2に沿
った寸法が規定されている。
【0061】リード成形装置200は、最下端部251
2Bとダイホルダー261との当接を検知する当接検知
器262を備える。当接検知器262として、例えば、
機械的、電気的又は光学的に当接状態を直接に検知する
センサや、上記当接によって位置決めブロック2512
が停止したことを検知する速度センサ等の各種のセンサ
を適用可能である。当接検知器262の検知信号S26
2は制御部190に対して出力される。なお、図7で
は、位置決めブロック262とダイホルダー261との
間に当接検知器262が配置された構成を模式的に図示
しているが、当接検知器262として用いるセンサの種
類によって適切な位置に配置されることは言うまでもな
い。
【0062】リード成形装置200のパンチ201は、
既述の端部101T1(図1参照)に相当する端部20
1T1に、ダイ側成形面2511Sと同等の形状のパン
チ側成形面201Sを有する。他方、端部201T1と
は反対側の端部201T2はパンチ200において庇形
状を成している。なお、既述の先端部101Aと同様
に、端部201T1の内で第2方向D2においてリード
11に最も近接する部分近傍を「先端部ないしは先端面
201A」と呼ぶ。
【0063】パンチ201は、既述のパンチ101と同
様に、パンチホルダー110内に収められている。パン
チホルダー110(従って、端部201T1)は、両駆
動装置111,112の制御によって、第1及び第2方
向D1,D2で張られる平面内を例えばダイ成形面25
11Sに沿って移動可能である。更に、リード成形装置
200は、既述の加圧器131と圧力検出器121とを
備えており、端部201T1、即ち、パンチ201は第
2方向D2に沿って移動可能に配置されている。
【0064】更に、リード成形装置200は、パンチ2
01とダイ251とのリード11を介した接触、詳細に
はパンチ201と成形ブロック2511との同接触を検
知する接触検知器(接触検知部)271を備える。接触
検知器271として、例えば、上記接触をパンチ201
と成形ブロック2511との電気的な導通状態を検知す
る電気的なセンサ等の各種のセンサを適用可能である。
接触検知器271の検知信号S271は制御部190に
出力される。
【0065】また、リード成形装置200は、既述のパ
ッケージ押さえ181及びそれの駆動部182を備え
る。なお、パンチホルダー110とパッケージ押さえ1
81と各駆動部111,112,182とは、当該リー
ド成形装置200の所定の位置に配置されている。
【0066】B−2.第2の半導体製造装置の動作 次に、図5に加えて図6〜図7を参照しつつ、リード成
形装置200の動作を説明する。図6〜図7はリード成
形装置200の要部の模式的な側面図である。なお、リ
ード成形装置200の基本的な動作は既述の同装置10
0のそれと同様であるため、図2のフローチャートも参
照する。
【0067】(ステップST1)まず、パンチホルダー
110等の可動な各構成要素を原点復帰する。この際、
上述の弾性体から押圧によって、位置決めブロック25
12の最下端部2512Bはダイホルダー261に当接
しておらず、所定の高さにある。
【0068】(ステップST2)その後、図示しない移
載装置によって位置決めブロック2512上に半導体装
置10を配置する。このとき、図5に示すように、リー
ド11がダイ側成形面2511Sに対面するように半導
体装置10を配置する。そして、パッケージ押さえ18
1を下降させてパッケージ12に当接させる。かかる当
接状態のままパッケージ押さえ181を引き続き下降す
ることで、パッケージ押さえ力を一定のまま位置決めブ
ロック2512を下降させて行く。そして、最下端部2
512Bがダイホルダー261に当接した状態(図6参
照)を当接検知部262が検知し、制御部190は検知
信号S262を受信した時点でパッケージ押さえ駆動部
182を制御してパッケージ押さえ181を停止させ
る。かかる一連の動作によって、リード11がダイ側成
形面2511Sに対面した状態で半導体装置10がダイ
251上に保持される。
【0069】なお、位置決めブロック2512の移動を
上述の弾性体に代えて以下の構成で行うこともできる。
即ち、既述の各駆動部111,112,182と同様の
構成から成る位置決めブロック駆動部を、それの制御部
からの制御信号で以て制御することによって、位置決め
ブロック2512を移動させても良い。上述の位置決め
ブロック駆動部の制御部を既述の制御部190で兼用し
ても良い。位置決めブロック2512及びパッケージ押
さえ181の双方の移動は連動させて行う。
【0070】(ステップST3)次に、水平駆動部11
1及び垂直駆動部112の制御によってパンチホルダー
110を移動させることにより、図6に示すように、先
端部201A、即ち、端部201T1をリード11の所
定の位置に当接ないしは接触させる。次に、先端部20
1Aを、ダイ側成形面2511Sの内のカーブ形状が最
も強い部分近傍である先端曲げ部2511SAに向かっ
て移動させる。詳細には、水平駆動部111及び垂直駆
動部112の制御によって、先端部201Aと先端曲げ
部2511SAとを結ぶ直線の方向である第5方向D5
(第3方向D3に垂直を成すと共に第1方向D1と所定
の角度φを成す)に沿って、端部201T1を移動させ
る。このとき、パンチ側成形面201Sとダイ側成形面
2511Sとが平行を成し、且つ、所定のクリアランス
になった時点で端部201T1の移動を停止させる。
【0071】(ステップST4)その後、上述の当接状
態から、パンチ側成形面201Sとダイ側成形面251
1Sとの平行を保った状態で端部201T1を加圧器1
31により、第2方向に沿ってダイ側成形面2511S
のほぼ正面からダイ側成形面2511Sに向かって移動
させる。ここで、ダイ側成形面2511Sの正面方向と
は、パンチ側成形面201Sを第2方向D2に沿って移
動させてダイ側成形面2511Sと当接ないしは接触さ
せた場合に両成形面201S,2511Sを適切にかみ
合わせることができる方向を言うものとする。なお、上
述のステップST3では、その終了時点において端部2
01T1がダイ側成形面2511Sのほぼ正面でリード
11に当接するように端部201T1を移動させる。リ
ード成形装置200によれば、従来のリード成形装置2
00Pの端部201T1Pのように回転と回転に伴う下
降によってリード上を摺動しない。このため、端部20
1T1のリード11上での摺動は、従来のそれに比べて
格段に少ない。
【0072】なお、上述の第1のリード成形装置100
と同様に、ステップST3及びステップST4から成る
(複合的な)ステップを、以下のステップとして実行し
ても良い。まず、パンチ側成形面201Sをダイ側成形
面2511Sの正面へ移動させる。この時点では、端部
201T1をリード11に当接させない。そして、加圧
器131の制御により端部201T1のダイ側成形面2
511Sへ向かう移動の途中で、端部201T1とリー
ド11とを当接させても良い。
【0073】これにより、端部201T1とダイ側成形
面2511Sとでリード11(の先端側部分)を挟持す
る(図9参照)。リード成形装置100と同様に、リー
ド成形装置200では、当該挟持を所定の成形荷重で以
て実施する。これにより、図7(及び後述の図9)に示
すように、パッケージ12近傍部分が成形面2511
S,201Sと同等の形状に曲げられて最終形状を有す
るリード11が得られる。
【0074】なお、加圧器131による端部201T1
の移動方向が上述の第5方向D5に一致するようにパン
チ201の端部201T1の形状やパンチホルダー11
0の配置姿勢等を設定し、上述の第1のリード成形装置
100と同様に動作させても良い。即ち、ステップST
3において水平駆動部111及び垂直駆動部112の制
御によって、端部201T1をリード11の所定の位置
に当接ないしは接触させる。そして、ステップST4に
おいて、上述の当接状態から、パンチ側成形面201S
とダイ側成形面2511Sとの平行を保った状態で、端
部201T1を加圧器131により、第5方向D5に沿
ってダイ側成形面2511Sのほぼ正面方向からダイ側
成形面2511Sに向かって移動させる。また、かかる
構成に対しても、ステップST3及びステップST4か
ら成る上述の複合的なステップを適用することができ
る。
【0075】(ステップST5)そして、パンチホルダ
ー110及びパッケージ押さえ181を半導体装置10
から遠ざけた後に、半導体装置10をダイ251上から
取り出す。以上に説明したリード成形装置100,20
0の動作によって、所定の形状のリード11を有する半
導体装置10が完成する。
【0076】リード成形装置100,200によれば、
以下の効果を得ることができる。まず、リード成形装置
100,200では、ステップST4においてパンチ1
01,201の端部101T1,201T1をダイ側成
形面151S1,2511Sに向かって移動する。この
ため、上述のように、端部101T1,201T1のリ
ード11上での摺動を従来の同装置100P,200P
よりも少なくすることができる。従って、上記摺動によ
って形成されるリード11の傷やメッキ剥がれを格段に
低減することができる。
【0077】このとき、図8に示すパンチ102のよう
に端部101T1にローラ102Rを設け、当該ローラ
102Rで上述の先端部101Aを構成することによっ
て、上述の摺動をより一層に低減することができる又は
完全に無くすることができる。
【0078】このようにして端部101T1のリード1
1上での摺動が低減されるので、リード成形時に上記摺
動によって発生する、半導体装置10を持ち上げる方向
に作用する力を、従来のリード成形装置100P,20
0Pよりも格段に小さくすることができる。その結果、
従来のリード成形装置100P,200Pのようにスト
リッパー181Pとダイ151Pとで以てリード11を
強固に挟持する必要性を無くすることができる。このた
め、リード成形装置100,200では、パッケージ押
さえ181によっても半導体装置10を保持することが
できる。このとき、パッケージ押さえ181はパッケー
ジ12に当接するので、従来の同装置100P,200
Pのようにストリッパー181Pとダイ151Pとで以
てリードを挟持しない。このため、リード11に圧痕を
付けてしまうことがない。
【0079】その結果、リード成形装置100,200
によれば、リード11の傷や圧痕等に起因する不具合が
発生せず、所定の特性を確実に発揮する半導体装置10
を製造することができる。
【0080】また、リード成形装置100,200によ
れば、加圧器131,圧力検出器121及び制御部19
0によってリードを挟持する荷重を精度良くコントロー
ルすることができる。即ち、確実に所定の成形荷重で以
てリード11を挟持することができる。このため、従来
のリード成形装置100P,200Pのように成形荷重
が例えばパンチやダイの寸法精度や(1つの)パンチで
成形するリードの本数等に影響されることが無い。従っ
て、従来のリード成形装置100P,200Pと比較し
て十分な荷重をリード11を付加することができるの
で、所定の形状を有するリード11を確実に且つ精度良
く成形することができる。
【0081】加えて、既述のようにリード成形装置10
0,200によれば、パッケージ押さえ181はパッケ
ージ12に当接するので、従来の同装置100P,20
0Pのように複数のリード11の反り等に矯正を加えず
に成形することができる。このため、上記リード11の
配列状態に反り等を有する場合であっても、それに影響
されることなく、所定の形状を有するリード11を確実
に且つ精度良く成形することができる。
【0082】また、リード成形装置200では、端部2
01T1とダイ側成形面2511Sとの接触を接触検知
器271で検知する。このため、端部101T1を相対
的な移動量のみで移動させる構成において上記接触に至
るまでに端部101T1が位置ズレを起こした場合であ
っても、上記接触時点で端部201T1とダイ側成形面
2511Sとの相対位置ないしはクリアランスを補正す
ることができる。また、動作前の調整として(半導体装
置10を搭載しない状態で)パンチ側成形面201Sと
ダイ側成形面2511Sとを接触させた状態ないしはか
み合わせた状態(いわば接触原点)を規定する際にも接
触検知器271を用いることができる。このように、接
触検知器271を用いることによって、リード成形動作
前及び/又は動作時における所定のクリアランスを精確
に得ることができる。従って、所定の形状を有するリー
ドを確実に且つ精度良く成形することができる。なお、
接触検知器271をリード成形装置100に対して設け
ても良いことは明らかである。
【0083】このように、リード成形装置100,20
0によれば、複数のリードを確実に且つ精度良く所定の
形状に成形可能である。従って、回路基板上に搭載した
場合に全てのリードの先端部が同一平面上に存在するの
で、十分な接合強度で以て半田付けを実施可能な半導体
装置を製造することができる。
【0084】また、リード成形装置100,200で
は、従来の同装置100P,200Pにおける、上金型
及び下金型から成る金型構成を有さない。このため、例
えば半導体装置10の寸法等が変わった場合でも、パン
チ101,201やダイ151,251等の部品を交換
するだけで、或いは、位置調整するだけで対応すること
が可能である。即ち、従来のリード成形装置100P,
200Pのように金型全体を取り替える必要が全く無
い。従って、非常に安価にリード成形装置を提供するこ
とができる。
【0085】また、パンチホルダー110内に形成され
た隙間S1は、以下の効果を発揮する。例えば端部10
1T1,201T1を相対的な移動量のみで移動させる
構成において端部101T1,201T1が位置ズレが
生じた場合、詳細にはパンチ101,201とダイ15
1,251とのクリアランスが所定値からずれた場合、
上記位置ズレを吸収することができる。つまり、端部1
01T1,201T1がリード11に当接して上述の所
定の成形荷重を付加するまでの間に余裕を設けることが
できる。このため、位置ズレに起因した、端部101T
1,201T1の急激な動作ないしは動作タイミングの
ズレを緩和することができる。従って、そのような急激
な動作によりリードが傷つけられることを無くすること
ができる。また、上記位置ズレが隙間S1により吸収さ
れるので、確実に荷重動作を実施することができる。
【0086】<実施の形態2>実施の形態1では、リー
ド11がパッケージ12の1つの端面12Sから突出し
ている場合を説明した。パッケージ12の2以上の端面
12Sからそれぞれリード11が突出する場合に対して
もリード成形装置100,200は柔軟に対応可能であ
り、図9に示す半導体装置10を製造することができ
る。
【0087】まず、1つの端面12Sから突出する、又
は、略同一の方向に突出する複数のリード11から成る
リード群(図9のリード群11G参照)毎に、それぞれ
互いに独立して可動にパンチ101,201を設けるこ
とによって、図9に示す半導体装置10を製造すること
ができる。
【0088】かかる構成によれば、複数のパンチ10
1,201はそれぞれ互いに独立に可動であるので、例
えばパンチ101,201やダイ151,251の寸法
精度等に起因する両者101,151,201,251
間のクリアランスの相違を吸収することができる。即
ち、各パンチ101,201がそれぞれ成形動作を適切
に実施可能であるので、各リード群11G内におけるリ
ード11の成形形状のばらつきを無くすることができ
る。従って、半導体装置10全体として所定の形状を有
するリード11を確実に且つ精度良く成形することがで
きる。
【0089】あるいは、パンチ101,201又はダイ
151,251又は半導体装置10の内の少なくとも1
つを回転させる回転駆動部(図示せず)を設けても良
い。即ち、上記回転駆動部を用いて、例えばパンチホル
ダー110をパンチ101,201とダイ151,25
1と半導体装置10との相対的な位置関係を保ってパッ
ケージ12を中心にして回転させることによって、パン
チ101,201を回転させる。このように、パンチ1
01,201を回転させて行き、順次にリード群11G
のリード11を成形することによって、図9に示す半導
体装置10を製造することができる。このとき、パッケ
ージ押さえ181が吸着機構を有する場合には、半導体
装置10を吸着したままパッケージ押さえ181を第2
方向D2に上昇させ、上記回転駆動部によってダイ15
1,251等に衝突しないように半導体装置10を回転
させても良い。かかる構成によれば、ダイ151,25
1の外側へ取り出すことなく半導体装置10を回転させ
ることができる。このため、半導体装置10をダイ15
1,251の外側へ取り出すための時間を必要としない
ので、製造時間の短縮化を図ることができる。
【0090】回転駆動部を設けることによって、半導体
装置10が異なる方向に突出するリード群11Gを複数
有する場合であっても、リード群11Gの数よりも少な
い個数のパンチ101,201でリード成形をすること
ができる。例えば1つパンチ101,201で以て又は
平行を成す2つの端面12Sのそれぞれに設けれらた2
つのパンチ101又は201で以て、いわゆるSOP
(Small Outline Package)やQFP(Quad Flat Packa
ge)のように2方向又は4方向に突出したリード11に
成形加工を施すことができる。従って、パンチ101,
201及びその駆動に関する構成要素が少ない分だけ、
リード成形装置100,200を安価に提供することが
できる。
【0091】また、各端面12S毎にパンチ101,2
01を設ける場合には各パンチ101,201の配置位
置決めに高い精度が要求される場合があるが、パンチ1
01,201の数が少ない場合には上記配置位置決め精
度を緩和することができる。
【0092】更に、例えばパンチ101,201が1つ
の場合、パッケージ12の大きさやリード11の本数が
異なる多品種の半導体装置の製造に柔軟に対応可能であ
る。即ち、かかる構成のリード成形装置は非常に汎用性
に富んでいる。
【0093】<実施の形態1及び2に共通の変形例1>
さて、図10の側面図に示すように、リード成形装置1
00において、パンチ101の端部101T2と圧力検
出器121との間に弾性体141を配置することによ
り、以下の効果を得ることができる。即ち、例えば端部
101T1を相対的な移動量のみで移動させる構成にお
いて端部101T1が位置ズレが生じた場合、詳細には
パンチ101とダイ151とのクリアランスが所定値か
らずれた場合、上記位置ズレを吸収することができる。
つまり、端部101T1がリード11に当接して上述の
所定の成形荷重を付加するまでの間に余裕を設けること
ができる。このため、位置ズレに起因した、端部101
T1の急激な動作ないしは動作タイミングのズレを緩和
することができる。従って、そのような急激な動作によ
りリードが傷つけられることを無くすることができる。
また、上記位置ズレが弾性体141により吸収されるの
で、確実に荷重動作を実施することができる。
【0094】なお、弾性体141を端部101T2と加
圧器131との間に配置しても良いし、リード成形装置
200に弾性体141を適用しても良い。
【0095】<実施の形態1及び2に共通の変形例2>
さて、上述の各リード成形装置は、図11に示す半導体
装置20に対してもリード成形を行うことができる。図
11に示すように、半導体装置20は、リード群11G
を成す複数のリード11を少なくとも2以上のブロック
(図11では2本のリード毎にブロックを形成してい
る)に分けられ、互いに隣接するリード11の先端部同
士を連結部16で連結されている。半導体装置20は、
連結部16を有するリードフレームを用いることにより
製造可能である。または、リード群11Gを成す複数の
リード11の全部が連結されたリードフレームを用いて
パッケージ封止までの工程を実施し、その後のリード1
1の形成のための切断工程時に上記全リード11を連結
する部分から連結部16を形成しても良い。
【0096】半導体装置20によれば、リード11の先
端部が(半導体装置20を上面から見て)横に曲がった
状態になるリードスキューや、リード11のねじれであ
るリード回転等の成形不具合を抑制・防止することがで
きる。更に、リード11の先端部を2以上のブロックに
分けて連結することにより、リード群11G内の全リー
ド11が連結されている場合と比較して、パッケージ1
2の変形がリード11に反映され難いという効果もあ
る。従って、図12に示すように、所定の形状を有する
リード11を確実に且つ精度良く成形することができ
る。なお、リード成形後に連結部16は切断除去され
て、既述の図9の状態の半導体装置10となる。このよ
うに、半導体装置20を用いて半導体装置10を製造す
ることによって、上述の十分な接合強度で以て半田付け
を実施可能な半導体装置を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、パ
ンチの端部を正面方向からダイ側成形面に向かって移動
することによってリードに対して曲げ加工を実施するこ
とができる。このため、上記端部のリード上での摺動を
従来の半導体製造装置よりも少なくすることができる。
従って、上記摺動によって形成されるリードの傷やメッ
キ剥がれを格段に低減することができる。その結果、リ
ードの傷等に起因する不具合が発生せず、所定の特性を
確実に発揮する半導体製造装置を製造することができ
る。
【0098】加えて、端部のリード上での摺動が低減さ
れるので、リード成形時に上記摺動によって発生する、
半導体装置を持ち上げる方向に作用する力を、従来の半
導体製造装置よりも格段に小さくすることができる。そ
の結果、従来の半導体装置のようにリードを強固に挟持
することによって半導体装置をダイ上に保持する必要性
を無くすることができる。
【0099】(2)請求項2に係る発明によれば、圧力
検出部及び制御部によって、上記端部とダイ側成形面と
でリードを挟持する際の荷重を精度良くコントロールす
ることができる。このため、上記挟持を確実に所定の成
形荷重で以て行うことができる。従って、所定の形状を
有するリードを確実に且つ精度良く成形することができ
る。
【0100】(3)請求項3に係る発明によれば、例え
ば端部を相対的な移動量のみで移動させる構成において
当該端部が位置ズレが生じた場合に、上記位置ズレを吸
収することができる。即ち、端部がリードに当接して上
記所定の成形荷重を付加するまでの間に余裕を設けるこ
とができる。このため、位置ズレに起因した、端部の急
激な動作を緩和することができる。従って、上記位置ズ
レが生じた場合であっても、上記急激な動作によりリー
ドが傷つけられることを無くすることができる。また、
上記位置ズレが弾性体により吸収されるので、確実に荷
重動作を実施することができる。
【0101】(4)請求項4に係る発明によれば、半導
体装置が異なる方向に突出する(複数の)リードを有す
る場合であっても、パンチとダイと半導体装置との内の
少なくとも1つを回転させることによって例えば1つの
パンチで以て上記各リードを成形すること可能である。
従って、安価な半導体製造装置を提供することができ
る。
【0102】また、各突出方向毎にパンチを設ける場合
には各パンチの配置位置決めに高い精度が要求される場
合があるが、当該半導体製造装置ではパンチの数が少な
い分だけ上記配置位置決め精度を緩和することができ
る。
【0103】更に、半導体製造装置が例えばパンチを1
つ備える場合、パッケージの大きさやリードの本数が異
なる多品種の半導体装置の製造に柔軟に対応可能であ
る。即ち、非常に実用性及び汎用性に富んだ半導体製造
装置を提供することができる。
【0104】(5)請求項5に係る発明によれば、押さ
えはパッケージを吸着可能であるので、半導体装置を確
実に保持することができる。このとき、従来の半導体製
造装置のようにリードを挟み付けて保持しないので、リ
ードに圧痕を付けることがない。従って、上記圧痕に起
因する不具合が発生せず、所定の特性を確実に発揮する
半導体装置を製造することができる。更に、押さえはリ
ードを挟持しないので、従来の半導体製造装置のように
(複数の)リードの反り等に矯正を加えずに上記所定の
加工を実施することができる。このため、上記リードの
反り等に影響されることなく、所定の形状を有するリー
ドを確実に且つ精度良く成形することができる。
【0105】更に、当該押さえを請求項4に係る発明の
回転駆動部で以て回転させることにより、半導体装置を
ダイの外側へ取り出すことなく回転させることができ
る。かかる場合には、半導体装置をダイの外側へ取り出
すための時間の分だけ、製造時間の短縮化を図ることが
できる。
【0106】(6)請求項6に係る発明によれば、パン
チの端部とダイ側成形面との接触を検知することができ
る。このため、端部を相対的な移動量のみで移動させる
構成において上記接触に至るまでに端部が位置ズレを起
こした場合であっても、上記接触時点で両者の相対位置
ないしはクリアランスを補正することができる。また、
動作前の調整として(半導体装置を搭載しない状態で)
パンチ側成形面とダイ側成形面との接触原点を規定する
際にも接触検知部を用いることができる。このように、
接触検知部を用いることによって、リード成形動作前及
び/又は動作時における所定のクリアランスを精確に得
ることができる。これにより、リードに対する所定の加
工を精度良く実施することができる。その結果、所定の
形状を有するリードを確実に且つ精度良く成形すること
ができる。
【0107】(7)請求項7に係る発明によれば、1つ
のパンチでリード群を同時に成形する場合であっても、
上記(1)乃至(6)のいずれかの効果を得ることがで
きる。特に、リード群を成す複数のリードを均質に成形
することができる。即ち、回路基板上に搭載した場合に
全リードの先端部が同一平面上に存在させることができ
る。このように、十分な接合強度で以て半田付けを実施
可能な半導体装置を製造することができる。
【0108】(8)請求項8に係る発明によれば、リー
ドスキューやリード回転等の成形不具合の発生を抑制・
防止することができる。更に、リード群内の全てのリー
ドの先端部が連結されている場合と比較して、パッケー
ジの変形がリードに反映され難い。従って、所定の形状
を有するリードを確実に且つ精度良く成形することがで
きる。
【0109】(9)請求項9に係る発明によれば、複数
のパンチはそれぞれ互いに独立に可動であるので、例え
ばパンチやダイの寸法精度等に起因する両者間の各クリ
アランスの相違を吸収することができる。即ち、各パン
チがそれぞれ上記所定の加工を適切に実施可能であるの
で、例えば半導体装置が上記リード群を複数有し、各リ
ード群毎にパンチを設ける場合であっても、各リード群
毎の成形形状のばらつきを無くすることができる。従っ
て、半導体装置全体として所定の形状を有するリードを
確実に且つ精度良く成形することができる。
【0110】(10)請求項10に係る発明によれば、
複数の端部はそれぞれ独立してリードに所定の成形荷重
を付加可能である。このため、例えばパンチやダイの寸
法精度や1つのパンチで成形するリードの本数等に影響
されることなく、リードに所定の成形荷重を、即ち、従
来の半導体製造装置と比較して十分な荷重をリードに付
加することができる。従って、所定の形状を有するリー
ドを確実に且つ精度良く成形することができる。
【0111】(11)請求項11に係る発明によれば、
パンチの端部を正面方向からダイ側成形面に向かって移
動させるので、リードに対して曲げ加工を実施すること
ができる。このため、上記端部のリード上での摺動を従
来の半導体製造装置よりも少なくすることができる。従
って、上記摺動によって形成されるリードの傷やメッキ
剥がれを格段に低減することができる。その結果、リー
ドの傷等に起因する不具合が発生せず、所定の特性を確
実に発揮する半導体装置を製造することができる。
【0112】(12)請求項12に係る発明によれば、
例えばパンチやダイの寸法精度や1つのパンチで成形す
るリードの本数等に影響されることなく、所定の成形荷
重で以てリードを挟持する。このため、従来の半導体製
造装置と比較して十分な荷重をリードを付加することが
できる。従って、所定の形状を有するリードを確実に且
つ精度良く成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る第1の半導体製造装置の
構成を説明するための模式的な側面図である。
【図2】 実施の形態1に係る半導体製造装置の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図3】 実施の形態1に係る第1の半導体製造装置の
動作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図4】 実施の形態1に係る第1の半導体製造装置の
動作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図5】 実施の形態1に係る第2の半導体製造装置の
構成を説明するための模式的な側面図である。
【図6】 実施の形態1に係る第2の半導体製造装置の
動作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図7】 実施の形態1に係る第2の半導体製造装置の
動作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図8】 実施の形態1に係る半導体製造装置の他の構
成を説明するための模式的な側面図である。
【図9】 実施の形態2に係る半導体製造装置により製
造された半導体装置の模式的な斜視図である。
【図10】 実施の形態1及び2に共通の変形例1に係
る半導体製造装置の構成を説明するための模式的な側面
図である。
【図11】 実施の形態1及び2に共通の変形例2に係
る半導体装置の模式的な斜視図である。
【図12】 実施の形態1及び2に共通の変形例2に係
る半導体装置の模式的な斜視図である。
【図13】 従来技術に係る第1の半導体製造装置の構
成を説明するための模式的な側面図である。
【図14】 従来技術に係る第1の半導体製造装置の動
作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図15】 従来技術に係る第2の半導体製造装置の構
成を説明するための模式的な側面図である。
【図16】 従来技術に係る第2の半導体製造装置の動
作を説明するための要部の模式的な側面図である。
【図17】 従来技術に係る半導体製造装置により製造
された半導体装置の模式的な斜視図である。
【符号の説明】
10,20 半導体装置、11 リード、11G リー
ド群、12 パッケージ、12S 端面、16 連結
部、100,200 リード成形装置(半導体製造装
置)、101,102,201 パンチ、101A,2
01A 先端部、101S,201S パンチ側成形
面、101T1,101T2,201T1,201T2
端部、111 水平駆動部、112 垂直駆動部、1
21 圧力検出器(圧力検出部)、131 加圧器(駆
動部)、141 弾性体、151,251 ダイ、15
1S,2511S ダイ側成形面、181 パッケージ
押さえ、190 制御部、271 接触検知器(接触検
知部)、D1〜D4 方向、ST1〜ST5 ステッ
プ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 秀一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 蒲池 勝仁 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4E070 AA04 AB15 BC13 5F067 DB01 DB03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の形状のダイ側成形面を有し、パッ
    ケージと前記パッケージから突出するリードとを備える
    半導体装置を前記リードが前記ダイ側成形面に対面する
    ように収容可能なダイと、 前記ダイ側成形面に対面するパンチ側成形面が設けられ
    た端部を有し、前記端部で以て前記リードに所定の加工
    を施すパンチと、 前記パンチ側成形面と前記ダイ側成形面との平行を保っ
    た状態で、前記パンチの前記端部を正面方向から前記ダ
    イ側成形面に向かって移動させる駆動部とを備えること
    を特徴とする、半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体製造装置であっ
    て、 前記端部に付加された荷重を検出する圧力検出部と、 前記圧力検出部が検出した前記荷重に基づいて前記駆動
    部を制御する制御部とを更に備えることを特徴とする、
    半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体製造装置
    であって、 前記端部と前記駆動部との間に弾性体を更に備えること
    を特徴とする、半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導
    体製造装置であって、 前記パンチと前記ダイと前記半導体装置との相対的な位
    置関係を保って、前記パンチと前記ダイと前記半導体装
    置との内の少なくとも1つを前記パッケージを中心にし
    て回転させる回転駆動部を更に備えることを特徴とす
    る、半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の半導
    体製造装置であって、 前記パッケージを吸着する機構を有し、前記ダイとは反
    対側から前記パッケージに当接することによって前記半
    導体装置を保持する押さえを更に備えることを特徴とす
    る、半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導
    体製造装置であって、 前記端部と前記ダイ側成形面との前記リードを介した接
    触を検知する接触検知部を更に備えることを特徴とす
    る、半導体製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体製造装置であって、 前記半導体装置は、前記リードを複数備え、 前記パンチは、前記複数のリードの内で略同一の方向に
    突出する複数のリードから成るリード群に前記所定の加
    工を同時に施すことを特徴とする、半導体製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体製造装置であっ
    て、 前記リード群を成す前記複数のリードは少なくとも2以
    上のブロックに分けられており、 前記各ブロック内で互いに隣接する前記リードの先端部
    同士は連結されていることを特徴とする、半導体製造装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導
    体製造装置であって、 前記パンチを複数備え、 前記複数のパンチはそれぞれ互いに独立に可動であるこ
    とを特徴とする、半導体製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体製造装置であ
    って、 前記複数のパンチの前記各端部はそれぞれ独立して前記
    リードに所定の成形荷重を付加可能であることを特徴と
    する、半導体製造装置。
  11. 【請求項11】 所定の形状のダイ側成形面を有するダ
    イ上に、パッケージと前記パッケージから突出するリー
    ドとを備える半導体装置を、前記リードを前記ダイ側成
    形面に対面させて配置するステップと、 前記ダイ側成形面に対面するパンチ側成形面を有する、
    パンチの端部を、前記リードの前記ダイ側成形面とは反
    対側に当接させ、且つ、前記パンチ側成形面と前記ダイ
    側成形面との平行を保った状態で正面方向から前記ダイ
    側成形面に向かって移動させるステップとを備えること
    を特徴とする、半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法であって、 前記パンチ側成形面と前記ダイ側成形面とで前記リード
    を所定の成形荷重で以て挟持することを特徴とする、半
    導体装置の製造方法。
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