JP2001076511A - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具Info
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Abstract
用灯具の従来の構成においては、レンズ面を均一に光輝
させるためには光源の数が多くなり、コストアップと消
費電力の増加を生じる問題点があった。 【解決手段】 本発明により、光源2と、該光源2と該
光源2から所定距離離れた位置にある第二焦点を焦点と
する回転楕円反射面3aと、第一反射面、および、第二
反射面よりなる車両用灯具としたことで、光源からの光
を回転楕円反射面3aにより一旦第二焦点へ拡げ、これ
を第一反射面により照射方向へ向かわせるものとしたこ
とで、車両用灯具の発光面積を拡大することができると
ともに、光束利用率を上げ、明るい灯具を提供すること
により課題を解決する。
Description
トップランプなど、車両用灯具に関するものであり、詳
細には前記車両用灯具における発光面積の拡大と、より
一層の効率の向上とを可能とする構成に係るものであ
る。
例をLEDランプを光源91として採用したときの例で
示すものが図5であり、前記LEDランプは主照射角が
40〜60°程度と比較的に狭いものであるので、レン
ズ92の全面を光輝させるためには複数が採用されてい
る。
93にマトリクス状などとして配置され、前記光源91
が設けられたそれぞれの位置に対応して、前記レンズ9
2の面に光源91からの光にテールランプなどとしての
所望の配光特性を与えるレンズカット92aがそれぞれ
に設けられている。
た従来の構成の車両用灯具90においては、光源91の
数の設定にあたっては上記の説明でも明らかなようにテ
ールランプなどとして必要な明るさの面よりも、レンズ
92の全面を光輝させることが優先して数の設定が行わ
れるものとなり、照度的には過剰な数が採用され、必要
以上の電力を消費する、即ち、効率が低下する問題点を
生じている。また、前記主照射角以外の光に対しては何
ら制御されておらず、微量であるにしても有効利用され
ていないものとなっていた。
91が配置された位置に対応するものであり、光源91
はプリント回路基板93上に配置されるものであるの
で、例えばマトリクス状など並べ方に制約を受けるもの
となる。従って、レンズカット92aの配置も制約を受
け、バリエーションに乏しいものとなり、レンズ92面
のデザインが単調化して、デザイン性で劣るものとなる
問題点が生じている。
課題を解決するための具体的手段として、光軸を車両用
灯具の照射軸と略合致させて設けられた光源と、前記光
源を第一焦点とし、前記光源から前記光軸に対し直交
し、所定距離離れた位置を第二焦点とする楕円線を、前
記光軸を中心にして回転させることにより形成される楕
円面の前記光源に対峙し前記光源の放射する光の所定放
射角を覆う範囲を前記車両用灯具の照射方向とは反対側
に光を反射する反射面とした回転楕円反射面と、前記回
転楕円反射面に対峙し前記回転楕円反射面により反射し
た前記光源からの光を照射方向へ反射する第一反射面
と、さらに前記光軸を中心にして前記第一反射面より外
側に設けられ、前記光源からの直射光を照射方向へ反射
する第二反射面からなることを特徴とする車両用灯具を
提供することで課題を解決するものである。
す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で
示すものは本発明に係る車両用灯具の第一実施形態であ
り、この第一実施形態においても光源2は主照射角が比
較的に狭い発光ダイオードランプ(以下LEDランプ)
が採用されたときの例で説明する。
る発光方向である光軸Xを車両用灯具1の照射軸Zと一
致させて設置されているものであるが、その照射方向は
回転楕円反射面3aで覆われるものとなり、前記光源2
からの光が直接にこの車両用灯具1の照射方向に放射さ
れることはないものとされている。なお、車両用灯具1
の照射軸Zとは、この車両用灯具1が照射する光の方向
を示すものである。
致する断面においては、前記光源2を第一焦点とし、前
記光源2から前記光軸Xに対し直交し、所定距離離れた
位置に第二焦点5を有する楕円線が表れるものである。
を回転軸として回転が行われ回転楕円面とされているも
のである。このとき、前記回転楕円面は前記光源2に対
峙し、前記光源2の放射する光の所定放射角を覆う範囲
を回転楕円反射面3aとするものである。本第一実施形
態においては、前記光軸Xと平行な前記第二焦点の延長
線上の範囲を回転楕円反射面3aとしている。このと
き、前記回転楕円反射面3aは前記光源2に対峙し、即
ち、前記光源2からの光を前記車両用灯具1の照射方向
とは反対側(光源2側)に反射するものである。
の前面に設けられる前面レンズ3の裏面(光源2側)に
形成し、アルミ蒸着などの周知の方法により反射処理を
行うことで形成されるものである。そして、これ以外の
部分は光透過部3bとし、必要に応じてレンズカットを
施し、配光制御を行えるものとするものである。
たことで、前記光源2からの光の一部は前記回転楕円反
射面3aで反射した後には、車両用灯具1の照射方向と
は反対方向へ向かい前記第二焦点5に集束するものであ
る。このときに、前記回転楕円反射面3aは光軸Xを中
心にして回転が行われているので、この第二焦点5は光
軸Xを中心とするリング状に位置し、前記光源2からの
光を全方向に亘って制御するものである。
と、前記第一反射面4aは前記回転楕円反射面3aによ
り反射された光を、前記車両用灯具1の照射方向へ反射
する作用を有するものである。本第一実施形態では、こ
の第一反射面4aは、中心軸を前記光軸Xと平行な方向
とし前記第二焦点5に焦点を有する放物線が前記光軸と
同一面上に表れるものであり、この放物線を前記光軸X
を中心として回転することにより回転放物面として得ら
れるものである。
記光源2から放射された光が前記回転楕円反射面3aに
て反射され、第二焦点で集束し、さらに第二焦点から拡
がる光を全て受ける範囲に設定し、第一反射面4aとす
るものである。従って、前記第一反射面4aは光軸Xを
中心とし、所定半径を有するリング状に設けられ、この
第一反射面4aで反射された光は、前記光軸Xと平行で
リング状の光を放射するものとなる。
点5に光源があるものとして設定されるもので、前記第
二焦点5は、前記光源2と前記光軸Xに垂直な同一平面
上ににあるものであるため、前記第一反射面4aは前記
光源2より後方(照射方向とは反対側)に位置するもの
である。
と、前記第二反射面4bは前記光源2に焦点を有し、中
心軸を前記光軸Xと同一とする放物線を前記光軸Xを中
心とし回転して得られる回転放物面を基礎にして設けら
れるものであり、この回転放物面が前記光源2より放射
する光を受ける部分で、前記第一放物反射面の前記光源
2に対して外側となる部分に設けらるものである。
2から放射された光のうち、前記回転楕円反射面3aに
照射される光以外を受け、前記車両用灯具1の照射方向
へ略平行光線を放射するものであり、前記光源2からの
光は、前記回転楕円反射面3aおよび前記第二反射面4
bに照射されて、直接には照射方向へは照射されないも
のとなっている。
a、第二反射面4bは、図1に示すようにハウジング4
を所定形状に形成し、アルミ蒸着などの周知の反射処理
を施すことにより形成されており、ハウジング4の略中
心で光源2を設ける中心部4c、その外側に前記中心部
4cより後方、即ち前記車両用灯具1の照射方向とは反
対側に凸となる第一反射面4a、さらに前記第一反射面
4aの外側に第二反射面4bが設けられる構成となるも
のである。
を生じるものとなるが、この場合前記光軸2と略平行と
なる接合部4dを設け繋げることにより、各反射面での
反射光を遮ることなく形成することができるものとな
る。
具1の作用および効果について説明を行う。本発明によ
り光源2からの光を回転楕円反射面3aにより、所定距
離離れた第二焦に集束させたことで、点光源であるLE
Dランプの光が、見かけ上リング状の第二焦点に光源が
あるものとみなすことができるため、発光面積を拡げる
ことが可能なものとなる。
の数を自在に設定できるものであり、従来例で生じてい
た車両用灯具1の発光面の全面を発光させるために必要
以上に明るく消費電力を消費するものとなるのを防止す
ることができる。また、光源の数が減らせ、光源に対す
る前面レンズの設定も特別なものは必要ないため、自由
なレンズ設計ができるとともに、デザイン的にも拘束さ
れないものとなる。
aおよび第二反射面4bを回転放物反射面として、光源
2からの光を光軸と略平行光線として放射するようにし
たものであるが、平行光線が必要でない場合や、所定の
配光特性が必要な場合には、前記光軸と同一の面での断
面形状を平面としたり、自由曲面反射面とすることも可
能である。
を用いた例で説明したが、これに限らず白熱電球なども
使用でき、発光面積を増加することができるものとなる
が、LEDランプのように照射角度の狭いものを用いる
場合の方が、効果が顕著なものとなる。
に係る第二実施形態であり、本第二実施形態において
は、回転楕円面6を前面レンズとは別体として形成した
ものである。
を覆うように脚部6bにより光源2が設けられている中
心部4cに取付けられる。この際、脚部6bは前記光源
2からの光をなるべく遮蔽しないように柱状に設けら
れ、望ましくは透明部材よりなり、光の透過が可能であ
るものが良い。
態においては、透明部材からなるが、その形状は前記し
た第一実施形態と同様であるので説明は省略する。そし
て、この透明部材よりなる前記回転楕円面6にアルミ蒸
着などの周知な方法により反射処理を施すことにより、
回転楕円反射面6aを形成する。この回転楕円反射面6
aは、網目状など前記回転楕円面6に対して、部分的に
設けられるものであり、この回転楕円反射面6a以外で
は、前記光源2からの光を透過するものである。
3は前記第一実施形態のように回転楕円反射面を設ける
ことがないため、略平面状に設けられるものであり、必
要に応じてレンズカットを施すことができるものであ
る。
4bなどの構成については前記第一実施形態と同様であ
るので説明は省略する。
び効果について説明を行うと、前記回転楕円面6におい
ては、透明部材により形成されるとともに、回転楕円反
射面6aが網目状など部分的に設けられているため、光
源2からの光の一部を透過することができるものとな
り、前記車両用灯具1を前方から見た場合にも前記回転
楕円面6の前部が暗部となることがなく、光を放射する
ことができ車両用灯具1の全面をより一層均一に光輝さ
せることができるものとなる。
けられる前面レンズ3にレンズカットを設ければ、前記
回転楕円面6に設けられた網目状の回転楕円反射面6a
の模様を目立たないものとすることができる。
の説明を行ったが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。即ち、第一実施形態の回転楕円反射面3aを網
目状など部分的に形成することや前面レンズ3aと別体
とすること、第二実施形態における回転楕円面6の全面
に反射処理を施して、回転楕円反射面6aとすること、
さらに第二実施形態の第一反射面、第二反射面を前記光
軸Xと同一の面での断面形状が平面や自由曲面とするこ
とも可能であり、これらの組み合わせは適宜行われ、本
発明はこれらを含むことは言うまでもない。
軸を車両用灯具の照射軸と略合致させて設けられた光源
と、前記光源を第一焦点とし、前記光源から前記光軸に
対し直交し、所定距離離れた位置を第二焦点とする楕円
線を、前記光軸を中心にして回転させることにより形成
される楕円面の前記光源に対峙し前記光源の放射する光
の所定放射角を覆う範囲を前記車両用灯具の照射方向と
は反対側に光を反射する反射面とした回転楕円反射面
と、前記回転楕円反射面に対峙し前記回転楕円反射面に
より反射した前記光源からの光を照射方向へ反射する第
一反射面と、さらに前記光軸を中心にして前記第一反射
面より外側に設けられ、前記光源からの直射光を照射方
向へ反射する第二反射面からなることを特徴とする車両
用灯具としたことで、第一には、光源からの光を楕円反
射面により、照射方向とは逆の第一反射面に向かわせる
ものとしたことで、車両用灯具の発光面積を拡げること
ができるものとし、これにより、車両用灯具に設置する
光源の数を適正化して、コストダウンおよび消費電力の
低減に極めて優れた効果を奏するものある。
て制御することができるため、光の利用効率の優れたも
のとなる。さらに、前面レンズのレンズカットも制約が
少ないものとなり、デザイン性で自由なものとすること
ができる。
す断面図である。
す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 光軸を車両用灯具の照射軸と略合致させ
て設けられた光源と、前記光源を第一焦点とし、前記光
源から前記光軸に対し直交し、所定距離離れた位置を第
二焦点とする楕円線を、前記光軸を中心にして回転させ
ることにより形成される楕円面の前記光源に対峙し前記
光源の放射する光の所定放射角を覆う範囲を前記車両用
灯具の照射方向とは反対側に光を反射する反射面とした
回転楕円反射面と、前記回転楕円反射面に対峙し前記回
転楕円反射面により反射した前記光源からの光を照射方
向へ反射する第一反射面と、さらに前記光軸を中心にし
て前記第一反射面より外側に設けられ、前記光源からの
直射光を照射方向へ反射する第二反射面からなることを
特徴とする車両用灯具。 - 【請求項2】 前記第一反射面は、前記第二焦点に焦点
を有する放物線を前記光軸を中心にして回転することに
より得られる回転放物反射面であることを特徴とする請
求項1記載の車両用灯具。 - 【請求項3】 前記第二反射面は、前記光源に焦点を有
する回転放物反射面であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の車両用灯具。 - 【請求項4】 前記回転楕円反射面は透明部材に網目状
の反射処理を施してなることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の車両用灯具。 - 【請求項5】 前記回転楕円反射面は前面レンズの一部
に反射処理を施し形成されたことを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の車両用灯具。 - 【請求項6】 前記前面レンズの一部に施した反射処理
は網目状とされていることを特徴とする請求項5記載の
車両用灯具。 - 【請求項7】 前記光源は発光ダイオードランプである
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両
用灯具。
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