JP2001076164A - 顔画像作成装置および顔画像作成方法 - Google Patents

顔画像作成装置および顔画像作成方法

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JP2001076164A
JP2001076164A JP2000232606A JP2000232606A JP2001076164A JP 2001076164 A JP2001076164 A JP 2001076164A JP 2000232606 A JP2000232606 A JP 2000232606A JP 2000232606 A JP2000232606 A JP 2000232606A JP 2001076164 A JP2001076164 A JP 2001076164A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーツ画像の選択操作に手間をかけず,実物
の顔画像と非常に似ている似顔絵画像を容易かつ迅速に
作成する。 【構成】 入力した撮像顔画像から顔の各部位毎に画像
部分を抽出して記憶する。この記憶した画像部分と予め
パーツ画像ROMに記憶しておいた顔の複数種類のパー
ツ画像とを各部位毎に照合し(S136)、この照合結
果に応じて、パーツ画像ROMに記憶された各部位毎の
パーツ画像を組み合わせて第1の似顔絵画像を作成する
(S150)。その後、第1の似顔絵画像の各パーツ画
像の中の少なくとも一つのパーツ画像を置き換えて新た
な第2の似顔絵画像を作成する(S160)。各パーツ
画像の選択操作に手間をかけずに、実物の顔に、より近
似した似顔絵画像が作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔画像作成装置および
顔画像作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔画像を作成するには、例えばマ
イクロコンピュータを用いた図形表示装置を使用してお
り、この装置では、顔を構成する各パーツ(例えば、
目、眉、口等の部位)毎のパーツ画像を組み合せること
で、似顔絵顔画像を作成している。具体的には、髪型、
顔の輪郭、目、眉、鼻、口等の各パーツをそれぞれ複数
種類ビットマップ画像として記憶しているパーツメモリ
を備え、この個々のパーツ画像をキー入力操作により選
択的に呼び出して表示部に合成表示させ、任意の似顔絵
画像を作成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図形表示装置で顔画像を作成する場合、パーツメモリに
予め記憶されているパーツ画像の種類が少ないと、実物
の顔と近似した似顔絵画像が作成できないという問題点
がある。そのため、例えば上記パーツメモリにおける各
パーツそれぞれの画像の種類を多く持たせることで、実
物の顔と近似した似顔絵画像を作成することができるよ
うにすることも行われているが、あまりにパーツ画像の
種類が多くなると、各パーツ画像を選択するのに非常に
手間がかかったり、近似した複数画像のうちの1つを適
切な画像として判断するのが困難であった。
【0004】一方、このような課題を解決するものとし
て、本発明の出願人は近似した複数のパーツ画像の中か
ら1つを適切なパーツ画像として判断する技術を先に提
案している(特開平6−187410号公報)。この技
術では入力された顔画像の各部位を表す画像部分または
部分画像と、パーツメモリに予め記憶しておいた各部位
毎の複数種類のパーツ画像とをそれぞれ照合し、例えば
画像一致度が最も高い各部位毎のパーツ画像を選択して
組み合せて合成することにより、実物の顔と近似した似
顔絵画像を作成するようにしている。しかしながら、こ
の方法ではこのようにして作成された似顔絵画像を構成
している各パーツ画像は、機械的かつ自動的に一義的に
予め定まられたパーツ画像が選択されてしまうため、よ
り実物の顔に近似した似顔絵画像を作成することはでき
なかった。
【0005】そこで本発明は、パーツ画像の選択操作に
手間がかかることがなく、実物の顔と非常に似ている似
顔絵画像を容易かつ迅速に作成することができる顔画像
作成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】こうした目的達成のた
め、本発明は次の構成を備えていることを特徴とする。
請求項1記載の本発明による顔画像作成装置は、顔画像
を記憶する顔画像記憶手段と、顔を構成する髪,目,
鼻,口等の各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶して
いるパーツ画像記憶手段と、このパーツ画像記憶手段に
記憶されている複数種類のパーツ画像と前記顔画像記憶
手段に記憶されている顔画像の各部位の画像部分とを各
部位毎に照合する照合手段と、この照合手段による照合
結果に応じて、前記パーツ画像記憶手段に記憶されてい
る各部位毎のパーツ画像を組み合せて、前記顔画像に対
応した第1の似顔絵画像を作成する第1の似顔絵作成手
段と、この第1の似顔絵作成手段により作成された第1
の似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なく
とも一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶
されている他のパーツ画像と置き換える置換手段と、こ
の置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置き
換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の似
顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を具備し
たことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の本発明による顔画像
作成装置は、顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、顔の
各部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状の異
なる複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画像記
憶手段と、前記顔画像記憶手段に記憶された顔画像のう
ちの、少なくとも目、鼻、口に対応した部分画像と、こ
の少なくとも目、鼻、口の部位と同じ部位における、前
記パーツ画像記憶手段に記憶された複数種類のパーツ画
像とを照合し、その一致度を判断する照合手段と、この
照合手段による照合の結果、前記複数種類のパーツ画像
のうち、最も一致度の高いパーツ画像を各部位毎に前記
パーツ画像記憶手段から読み出し、この読み出された各
部位毎のパーツ画像を組み合せて、前記顔画像に対応し
た似顔絵画像を作成する第1の似顔絵作成手段と、この
第1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔絵画
像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくとも一部の
パーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されている
他のパーツ画像と置き換える置換手段と、この置換手段
により置き換えられた他のパーツ画像と置き換えられて
いないパーツ画像とを組み合せて、第2の似顔絵画像を
作成する第2の似顔絵作成手段と、を具備したことを特
徴とする似顔絵作成装置。
【0008】また、請求項3記載の本発明による顔画像
作成装置は、顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、この
顔画像記憶手段に記憶された顔画像から顔の各部位毎に
画像部分を抽出して記憶するとともに、この抽出した画
像部分の各部位毎の位置データを記憶する第1の記憶手
段と、顔の各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶して
いる第2の記憶手段と、この第2の記憶手段に記憶され
ている複数種類のパーツ画像と前記顔画像記憶手段に記
憶されている顔画像の各部位の画像部分とを各部位毎に
照合する照合手段と、この照合手段による照合結果に基
づいて、前記第2の記憶手段に記憶された各部位毎のパ
ーツ画像を前記第1の記憶手段に記憶された位置データ
に対応した位置にそれぞれ配置し、この配置された各部
位毎のパーツ画像を組み合せて、前記顔画像に対応した
似顔絵画像を作成する第1の似顔絵作成手段と、この第
1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔絵画像
を構成する各パーツ画像のうちの、少なくとも一部のパ
ーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されている他
のパーツ画像と置き換える置換手段と、この置換手段に
より置き換えられた他のパーツ画像と置き換えられてい
ないパーツ画像とを組み合せて、第2の似顔絵画像を作
成する第2の似顔絵作成手段と、を備えたことを特徴と
する顔画像作成装置。
【0009】また、請求項4記載の本発明による顔画像
作成装置は、顔の構成要素を表わすパーツ画像を各部位
毎に複数記憶しているパーツ記憶手段と、似顔絵画像の
対象となる顔画像から顔の各部位を表わす画像部分を抽
出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された画像
部分と前記パーツ記憶手段に記憶されているパーツ画像
とを各部位毎に照合し,前記パーツ記憶手段に記憶され
ている複数のパーツ画像のうち、前記抽出手段により抽
出された画像部分に最も近似するパーツ画像を選択する
選択手段と、この選択手段により選択されたパーツ画像
を、各部位毎に、前記抽出された画像部分に対応する位
置に表示させるように前記パーツ画像の表示位置を調整
する表示位置調整手段と、この表示位置調整手段により
表示された各部位毎のパーツ画像の組み合わせからなる
第1の似顔絵画像を表示させる第1の表示制御手段と、
この第1の表示制御手段の制御により表示された第1の
似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
れている他のパーツ画像と置き換える置換手段と、この
置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置き換
えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の似顔
絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を備えたこ
とを特徴とする。また、請求項5記載の本発明による顔
画像作成装置は、顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、
顔の各部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状
の異なる複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画
像記憶手段と、前記顔画像記憶手段に記憶された顔画像
のなかから少なくとも目、鼻、口に対応した画像部分を
各部位毎に個別に抽出する個別抽出手段と、この個別抽
出手段により抽出された少なくとも目、鼻、口に対応し
た画像部分と前記パーツ画像記憶手段に記憶された複数
種類のパーツ画像とを各部位毎に照合する照合手段と、
この照合手段による照合の結果、各部位毎の一致度の高
いパーツ画像を各部位毎に前記パーツ画像記憶手段から
読み出しこの読み出された各部位毎のパーツ画像を組み
合せて、前記顔画像に対応した似顔絵画像を作成する第
1の似顔絵作成手段と、この第1の似顔絵作成手段によ
り作成された第1の似顔絵画像を構成する各パーツ画像
のうちの、少なくとも一部のパーツ画像を前記パーツ画
像記憶手段に記憶されている他のパーツ画像と置き換え
る置換手段と、この置換手段により置き換えられた他の
パーツ画像と置き換えられていないパーツ画像とを組み
合せて、第2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、次のような作用を行う。請求項1
記載の本発明による顔画像作成装置によれば、画像を記
憶する顔画像記憶手段と顔を構成する髪,目,鼻,口等
の各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶しているパー
ツ画像記憶手段とをアクセスし、このパーツ画像記憶手
段に記憶されている複数種類のパーツ画像と前記顔画像
記憶手段に記憶されている顔画像の各部位の画像部分と
を各部位毎に照合手段にて照合する。すると、この照合
手段による照合結果に応じて、前記パーツ画像記憶手段
に記憶されている各部位毎のパーツ画像を組み合せて、
前記顔画像に対応した第1の似顔絵画像が第1の似顔絵
作成手段にて作成される。この第1の似顔絵作成手段に
より作成された第1の似顔絵画像を構成する各パーツ画
像のうちの、少なくとも一部のパーツ画像を前記パーツ
画像記憶手段に記憶されている他のパーツ画像に置換手
段にて置き換える。すると、この置換手段により置き換
えられた他のパーツ画像と置き換えられていないパーツ
画像とを組み合せて、第2の似顔絵画像が第2の似顔絵
作成手段にて作成される。
【0011】請求項2記載の本発明による顔画像作成装
置によれば、顔画像を記憶する顔画像記憶手段と顔の各
部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状の異な
る複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画像記憶
手段とをアクセスし、前記顔画像記憶手段に記憶された
顔画像のうちの、少なくとも目、鼻、口に対応した部分
画像と、この少なくとも目、鼻、口の部位と同じ部位に
おける、前記パーツ画像記憶手段に記憶された複数種類
のパーツ画像とを照合し、その一致度を照合手段にて判
断する。すると、この照合手段による照合の結果、前記
複数種類のパーツ画像のうち、最も一致度の高いパーツ
画像を各部位毎に前記パーツ画像記憶手段から読み出
し、この読み出された各部位毎のパーツ画像を組み合せ
て、前記顔画像に対応した似顔絵画像が第1の似顔絵作
成手段にて作成させる。その後、この第1の似顔絵作成
手段により作成された第1の似顔絵画像を構成する各パ
ーツ画像のうちの、少なくとも一部のパーツ画像を前記
パーツ画像記憶手段に記憶されている他のパーツ画像に
置換手段にて置き換える。すると、この置換手段により
置き換えられた他のパーツ画像と置き換えられていない
パーツ画像とを組み合せて、第2の似顔絵画像が第2の
似顔絵作成手段にて作成される。他の請求項記載の本発
明による顔画像作成装置も同様な作用をもつ。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して発明の実施例について
説明する。図1は本発明に係る顔画像作成装置および顔
画像用データ記憶装置の第1実施例を示す図であり、特
に本発明を使用者により携帯される携帯型の電子機器で
ある電子手帳に適用した場合における電子手帳の正面図
である。図1において、この電子手帳1は一対の本体1
a、1bをそれぞれ左右に開いた状態を示している。電
子手帳1の本体1bの上部にはCCDカメラ部(入力画
像データ読取手段)2が配置されている。CCDカメラ
部2は電子手帳1のほぼ正面に存在するオペレータ(操
作者)の顔に向けられており、オペレータの顔を撮像し
て画像データを生成し、その画像データを読み取って本
体1a、1bの内部にある後述の図2に示すY/C分離
部23aに出力する。すなわち、CCDカメラ部2は内
部に撮像部と、撮影画像を処理し画像データとして読み
取るデータ部とを有している。なお、入力画像データ読
取手段としては、CCDカメラに限らず、例えばビデオ
カメラ、イメージスキャナ、あるいは電子スチルカメラ
等を用いてもよい。また、他の装置からの画像信号を利
用するようにしてもよい。
【0013】電子手帳1の本体1bにおけるCCDカメ
ラ部2の下側には第2表示部3、データ入力キー4が順
次配置されている。第2表示部3は、例えばLCD(液
晶表示装置)からなり、CCDカメラ部2で撮像した顔
画像2aを表示するもので、撮像した顔画像2aをその
ままの状態で表示することができるようになっている。
なお、第2表示部3はモノクロ画面を表示可能なLCD
でもよいし、あるいはカラー画面を表示可能なLCDで
あってもよい。データ入力キー4は電子手帳1の操作に
必要な各種のデータを入力するもので、例えば「1」、
「2」、・・・「9」、「0」からなる数字キー、
「−」、「+」、・・・等の演算キー、「A」、
「B」、・・・「Y」、「Z」からなるアルファベット
キーを有している。これらの数字キー、演算キー、アル
ファベットキーを用いて顔画像作成の対象者となる人物
についての各種データの入力を行ったり、あるいは画像
以外のデータの入力を行ったりする。
【0014】電子手帳1の本体1bの下方にはラベルテ
ープ4を印刷可能な印刷部(後述の図2参照)が内蔵さ
れており、図1の例では第1表示部11に表示した顔画
像11aをラベルテープ4に印刷して取り出す状態が図
示されている。ラベルテープ4は、その裏面側に粘着層
を介して剥離可能に設けられている剥離シートを剥がす
ことにより、粘着層の粘着作用により適当な箇所に顔画
像が印刷されたラベルテープ4を張り付けることが可能
なものである。また、ラベルテープ4には画像だけでな
く、文章も印刷可能である。なお、ラベルテープ4には
第1表示部11に表示した顔画像11aだけでなく、例
えば後述の第2表示部3に表示した画像も印刷して取り
出すことができるようになっている。印刷素材はラベル
テープでなく、普通紙であってもよい。
【0015】一方、電子手帳1の本体1aには上部側か
ら第1表示部11、入力スイッチ部12、オン/オフキ
ー13、部位キー14が配置されている。第1表示部1
1は例えばLCDからなり、電子的に顔画像を作成する
段階で各種の画像や合成の顔画像を表示したり、必要な
データ(例えば、人物の氏名等のデータ)を表示したり
する。なお、第1表示部11はモノクロ画面を表示可能
なLCDでもよいし、あるいはカラー画面を表示可能な
LCDであってもよい。図1の例では人物の顔画像11
aおよび人物に関するデータとして氏名、住所、電話番
号、年齢が表示されている。これら以外の他のデータを
使用してもよいことは勿論である。入力スイッチ部12
は電子手帳1によって人物の顔画像を作成する場合に必
要な各種の操作を行うためのもので、具体的には以下の
キーがある。なお、以下のキーは、例えば薄いシートタ
イプのキースイッチが用いられる。「マッチング」は、
CCDカメラ部2の読り取りデータとして記憶された顔
の部分画像に対応するパーツデータと、パーツ画像とし
て記憶された顔の各部位毎の複数種類のパーツ画像とを
比較してマッチングするときに操作するキーである。
「表示」は第1表示部11に画像を表示させるときに操
作するキーである。あるいは第2表示部3に画像を表示
させるときに操作するようにしてもよい。「印刷」はラ
ベルテープ4に画像や文章を印刷させるときに操作する
キーである。
【0016】「個人」は個人に関するデータ、例えば氏
名、住所、電話番号等の個人に関するデータを第1表示
部11に表示させるときに操作するキーである。「拡
大」は第1表示部11に表示した顔画像の部位を拡大す
るときに操作するキーである。「画像入力」はCCDカ
メラ部2で撮像した顔画像2aを固定して表示するとき
に操作するキーである。「位置修正」は第1表示部11
に表示した顔画像の部位の位置を修正するときに操作す
るキーである。「修正」は第1表示部11に表示した顔
画像を修正するときに操作するキーである。「△▽」は
顔のパーツや複数のパーツの中から所望のパーツ画像を
選択するとき等に操作する選択キーで、いわゆるインク
リメント、デクリメントする操作を行うものである。△
はアップ用、▽はダウン用を表す。「終了」は第1表示
部11に表示した顔画像の処理を終了するときに操作す
るキーである。「登録」は第1表示部11に表示した顔
画像を登録するときに操作するキーである。「顔方向」
は第1表示部11に表示した顔画像の向きを変える(例
えば、側面の顔を表示させる)ときに操作するキーであ
る。オン/オフキー13は電子手帳1の電源をオン/オ
フするときに操作されるものである。部位キー14は顔
の各部位(例えば、髪、目、鼻、口等)を指定するとき
に操作されるもので、各部位を模した図形タイプのキー
を押すことにより、所望の部位が指定される。なお、人
物の胴体、手、足等は単に図形表示されているのみで、
スイッチとしての機能は略されている。
【0017】次に、図2は電子手帳における顔画像作成
装置の構成を示すブロック図である。図2において、こ
の顔画像作成装置はCPU21、キー入力部22、イメ
ージデータ入力部23、画像マッチング部24、印刷駆
動部25、印刷部26、表示駆動部27、入力画像メモ
リ28、基本位置メモリ29、パーツ画像ROM30、
ROM31、ワークRAM32および前述した第1表示
部11、第2表示部3を含んで構成されている。キー入
力部22は図1に示すデータ入力キー4、入力スイッチ
部12、オン/オフキー13および部位キー14を含ん
でおり、キー入力部22からのキー操作信号はCPU2
1に入力される。CPU21はキー入力部22からのキ
ー操作信号に基づきROM31に格納されている似顔絵
画像作成プログラムに従って回路各部の動作制御を行う
もので、CPU21にはキー入力部22、ROM31の
他に上記イメージデータ入力部23、画像マッチング部
24、印刷駆動部25、表示駆動部27、入力画像メモ
リ28、基本位置メモリ29、パーツ画像ROM30、
ROM31およびワークRAM32が接続されている。
CPU21はROM31とともに、データ比較手段10
1、画像合成手段102、時間計測手段103を構成す
る。また、請求項4乃至7記載の発明に対応するよう
に、CPU21はROM31とともに、比較手段および
合成手段としての機能を実現する。
【0018】イメージデータ入力部23はCCDカメラ
部2で撮像した似顔絵画像対象となる人物像の顔画像
(例えば、図1に示す顔画像2a)がビデオ信号(1フ
ィールド分)として入力されるもので、イメージデータ
入力部23はY/C分離部23aおよびA/D変換部2
3bによって構成される。Y/C分離部23aはCCD
カメラ部2からのビデオ信号に含まれる輝度信号Yと色
差信号Cから輝度信号Yのみを分離抽出するもので、Y
/C分離部23aからのビデオ信号はA/D変換部23
bに供給される。A/D変換部23bはY/C分離部2
3aから供給される1フィールド分のビデオ輝度信号Y
を予め設定されたサンプリングクロックに同期して白黒
2値のデジタル信号に変換するもので、A/D変換部2
3bを介してデジタルデータに変換された画像データは
入力画像メモリ28に転送されて記憶される。すなわ
ち、入力画像メモリ(顔画像データ記憶手段)28には
似顔絵画像対象人物として撮像された顔画像データがビ
ットマップデータとして記憶される。なお、入力画像メ
モリ28に記憶される顔画像データは、その顔の「鼻」
が存在する画像領域を記憶領域の中央に設定して記憶さ
れる。
【0019】基本位置メモリ29は入力画像メモリ28
における顔画像の基本的記憶位置を髪、眉、目、鼻、
口、耳等の部位毎に分割したアドレス値として記憶して
おり、基本位置メモリ29に記憶されたアドレス値に応
じて入力画像メモリ28に記憶された顔画像データを読
み出すことにより、似顔絵画像対象人物として撮像され
た顔画像データが髪、眉、目、鼻、口、耳等の部位毎に
読み出される。パーツ画像ROM(パーツ画像記憶手
段)30は顔の各部を髪、眉、目、鼻、口、耳等の部位
に分け、各部位毎に複数種類のパーツ画像を所定の記憶
位置に番号を付けてビットマップデータとして記憶して
おり、パーツ画像ROM30に記憶される各部位毎のパ
ーツ画像がそれぞれ1つずつ組み合されることにより、
似顔絵画像が構成される。
【0020】ここで、パーツ画像ROM30に記憶され
ている顔の各部位のパーツ画像の一例は図3のように示
される。図3において、顔の各部位としては、正面用
(A)、右側面用(B)、・・・斜め右側面用(N)と
いう具合に、顔の向きに対応して複数のパーツ画像が設
定されている。そして、各面用(A)〜(N)には顔の
各部位が、例えば顔の輪郭、髪型、右目、・・・・口と
いうようにパーツ画像に分けて複数種用意されている。
なお、顔の部位は図3に示した例に限らず、他にも、図
示は略しているが、例えば眉、鼻というものが用意され
ている。また、この他の顔の部位を用意してもよい。
【0021】一方、顔の各部位のパーツ画像として、
[01]、[02]、・・・・[50]というパーツ画
像番号で示される複数種類(ここでは50種類)のもの
が予め設けられ、それぞれ輪郭、髪型、右目、・・・・
両足に対応して用意され、格納されている。また、各部
位のパーツ画像のそれぞれに対して、その位置データが
座標[x、y]として付けられ、所定のエリアに格納さ
れている。したがって、各部位は複数のパーツ画像と、
各パーツ画像の位置データとを合せて有することにな
る。さらに、パーツ画像ROM30には、各パーツ毎に
複数種類備えられるパーツ画像[01]〜[50]のそ
れぞれに対応して入力画像メモリ28に記憶された顔画
像データ対応部位との照合一致ドット数を格納する一致
度数レジスタと、この一致度数レジスタに格納された一
致ドット数の大きい順に順位番号が格納される順位レジ
スタとが備えられている。図4は一例として、顔の部位
の1つである「鼻」に対応するパーツ画像の格納状態
で、特にその照合一致ドット数および順位番号を示すも
のである。
【0022】ワークRAM(パーツデータ記憶手段、パ
ーツ画像指定用データ記憶手段)32は入力画像メモリ
28に記憶された顔画像データから顔の各部位毎に部分
画像を抽出し、抽出した部分画像の向きデータ、各部位
毎の位置データを記憶する。画像マッチング部24はワ
ークRAM32に記憶された部分画像に対応するパーツ
データと、パーツ画像ROM31に記憶された顔の各部
位毎の複数種類のパーツ画像とを順次照合(比較)し、
その画像一致点の数に相当する一致ドット数を求めるも
ので、顔画像データ各部位に対する複数パーツ画像それ
ぞれの照合一致ドット数は、前述した一致度数レジスタ
に格納されるとともに、その一致度数の順位は前述した
順位レジスタに格納される。
【0023】そして、パーツ画像ROM30における各
部位毎の複数のパーツ画像の全てに対して顔画像データ
各部位毎との一致ドット数およびその順位番号が格納さ
れると、各部位毎に第1順位のパーツ画像が読み出さ
れ、それぞれの位置データに対応して合成表示される。
表示駆動部27はCPU21の出力に基づいて第1表示
部11および第2表示部3を駆動して処理画像を表示さ
せる。また、印刷駆動部25はCPU21の出力に基づ
いて印刷部26を駆動し、印刷部26はラベルテープ4
に処理画像や文字等を印刷する。表示駆動部27および
第1表示部11は表示手段を構成する。
【0024】次に、作用を説明する。まず、電子手帳1
の本体1a、1bをそれぞれ左右に開いてオン/オフキ
ー13を押すと、電子手帳1に電源が供給され、動作が
開始する。以後は後述のプログラムを実行することによ
り、個人データの入力や似顔絵画像作成処理が行われ
る。図5は本実施例の電子手帳1を使用して個人データ
の入力・登録処理を行う場合の処理プログラムを示すフ
ローチャートである。本プログラムがスタートすると、
まずステップS10で個人キーが押されているか否かを
判別する。個人キーとは、入力スイッチ部12における
「個人」キーのことで、個人に関するデータ、例えば氏
名、住所、電話番号等の個人に関するデータを第1表示
部11に表示させるときに操作されるものである。個人
キーが押されていなければステップS10に留り、個人
キーが押されると、ステップS12に進んで個人データ
が入力されたか否かを判別する。
【0025】個人データはデータ入力キー4を用いて入
力され、例えば氏名、住所、電話番号等の個人に関する
データを入力することが可能である。この場合、個人デ
ータが入力されていなければステップS16にジャンプ
する。また、個人データが入力されていれば、ステップ
S14に進んで入力された個人データをワークRAM3
2に格納する。これにより、CPU21がワークRAM
32に格納された入力個人データを読み出して表示駆動
部27に出力し、表示駆動部27が第1表示部11を駆
動することにより、入力された個人データが第1表示部
11に表示される。次いで、ステップS16では登録キ
ーがオンしているか否かを判別し、オンしていなければ
ステップS12に戻ってステップS12〜ステップS1
6のループを繰り返す。ステップS16で登録キーがオ
ンすると、入力された個人データの登録処理を行って本
ルーチンを終了する。これにより、個人データがワーク
RAM32の所定の登録エリアに格納され、以後、登録
個人データとして取り出し可能になる。
【0026】図6、図7は似顔絵画像作成処理のプログ
ラムを示すフローチャートである。このプログラムがス
タートすると、まずステップS100で表示スイッチが
オンしているか否かを判別する。表示スイッチとは、入
力スイッチ部12における表示キーのことで、表示スイ
ッチがオンしていると、第1表示部11が作動して画像
を表示可能になり、ステップS102に進み、既に作成
された似顔絵画像を選択して表示する処理を行う。ま
た、表示スイッチがオンしていなければステップS10
4に分岐し、実際の人物画像から似顔絵画像を作成する
処理を実行する。A.似顔絵画像選択処理のルーチン最
初に、似顔絵画像選択処理のルーチンから説明する。ス
テップS102で検索データが入力されたか否かを判別
する。検索データとは作成された似顔絵画像を選択する
ためのデータであり、例えば個人データがある。検索デ
ータが入力されていなければステップS100に戻り、
検索データが入力ていると、ステップS106に進んで
検索データによりワークRAM32における個人データ
の中から対応するデータを検索して第1表示部11に表
示する。
【0027】ここで、図8はワークRAM32の記憶例
を示すもので、例えば人物の個人データに対応して1人
ずつの顔の特徴が顔の向き、顔の各部位毎のパーツ画像
番号、各部位の位置データ(パーツデータ)をパラメー
タとしてそれぞれ所定のエリアに格納されている。ま
た、この場合、顔の向き(すなわち、正面、右側面、・
・・・斜右側面)に対応して輪郭、髪、右目、・・・等
のパーツ画像番号が、例えばそれぞれ[50]、[0
2]、[50]、・・・というようにして所定のエリア
に格納されているとともに、輪郭、髪、右目、・・・等
のパーツの位置データがそれぞれ例えば[x1、y
1]、[x2、y2]、[x3、y3]、・・・・とい
うようにして所定のエリアに格納されている。[x1、
y1]、[x2、y2]、[x3、y3]、・・・・と
いう各値は、画面上の位置を指定する座標値であり、位
置の修正に応じた絶対位置からの差分データである。な
お、位置の修正がない場合には座標値が[0、0]とな
る。
【0028】そして、例えば顔の向き(すなわち、正
面、右側面、・・・・斜右側面)に対応する顔画像につ
いての各部位毎のパーツ画像番号および各部位の位置デ
ータをそれぞれ組み合せて合成することにより、1つの
モンタージュ画が作成される。したがって、入力された
検索データが個人データである場合には、該当する個人
データを照合し、一致する人物のものが選択されて第1
表示部11に表示されることになる。例えば、個人デー
タとしての氏名:甲、住所:○○、電話番号:○○、血
液型:○、趣味:○○の何れかが入力されると、該当す
る人物として図8の第1番目のエリアに格納されている
人物の個人データが選択されて第1表示部11に表示さ
れる。なお、個人データとしては、甲という人物の例の
他に、以下のような人物のデータが格納されている。ま
た、この他の人物データを格納してもよい。 氏名:乙 住所:○○ 電話番号:○○ 血液型:○ 趣味:○○
【0029】次いで、ステップS108で検索された個
人データに対応するモンタージュ画(すなわち、似顔絵
画像)の記憶されているワークRAM32のエリアの中
の1つの顔画像データを読み出して第1表示部11に表
示する。これにより、個人データを基に既に作成された
似顔絵画像の中から1つがピックアップされて表示され
る。例えば、個人データとして上記のように人物甲に関
連するデータが入力された場合には、図8に示す人物甲
に対応する顔の向き、顔の各部位毎のパーツ画像番号、
各部位の位置データ(パーツデータ)を基にした1つの
似顔絵画像が表示される。したがって、人物甲に対応す
る似顔絵画像は顔の向き等に応じて複数のものがある
が、その中の1つが選択されて表示されることになる。
【0030】次いで、ステップS110で選択キー(△
▽キー)がオンしたか否かを判別する。選択キーがオン
していれば個人データは同じでも他の似顔絵画像が選択
要求されていると判断し、ステップS112でワークR
AM32のエリアの中の他の顔画像データを選択する。
その後、ステップS108に戻り、同様のループを繰り
返す。これにより、例えば個人データとして上記のよう
に人物甲に関連するデータが入力されている場合には、
人物甲に対応する他の似顔絵画像が選択されて第1表示
部11に表示される。
【0031】このとき、人物甲についての似顔絵画像で
検索データに対応する所望のものが第1表示部11に表
示されない場合には、さらに選択キー(△▽キー)を操
作する(例えば、△キーの操作で似顔絵画像をインクリ
メント的に選択したり、あるいは▽キーの操作で似顔絵
画像をデクリメント的に選択したりする)。次いで、ス
テップS114に進み、終了スイッチ(終了キー)がオ
ンしたか否かを判別し、終了スイッチがオンしていなけ
ればステップS110に戻って同様のループを繰り返す
る。そして、最終的に検索データに対応する所望の似顔
絵画像を第1表示部11に表示させる。検索データに対
応する所望の似顔絵画像が第1表示部11に表示された
後、ステップS114に進んで終了スイッチがオンされ
ていることが検出されれば、似顔絵画像の選択処理を終
了してステップS100に戻る。
【0032】B.似顔絵画像作成処理のルーチン ステップS100から分岐してステップS104に進
み、このステップS104でイメージデータを入力す
る。すなわち、入力スイッチ部12の画像入力キーをオ
ンすることより、似顔絵画像の対象としてCCDカメラ
部2で撮像したオペレータの顔画像データがビデオ信号
としてイメージデータ入力部23に供給される。これに
より、イメージデータ入力部23に供給された1フィー
ルド分のビデオ信号がY/C分離部23aからA/D変
換部23bを介して1画面分のデジタル画像データに変
換される。次いで、ステップS116でイメージデータ
補正を行う。これは、デジタル画像データに変換された
1画面分の顔画像データに対して、その背景部分に存在
する余分な画像データを消去して補正するものである。
次いで、ステップS118で入力イメージデータをCP
U21から入力画像メモリ28に対して転送して入力画
像メモリ28に記憶するとともに、第2表示部3に表示
する。これにより、CCDカメラ部2によって撮像され
たオペレータの顔画像が第2表示部3に表示されること
になる。第2表示部3に表示される入力画像は、例えば
図9(A)に示すようなものになる。
【0033】次いで、ステップS120で顔方向が入力
されたか否かを判別する。これは、入力スイッチ部12
の顔方向キーがオンしたかどうかで判断する。顔方向キ
ーがオンしていなければステップS100に戻り、顔方
向キーがオンした場合には続くステップS122に進ん
で、対応する個人データの顔画像を記憶するワークRA
M32のエリアを指定する。これにより、そのとき顔方
向に応じた顔画像データがワークRAM32に記憶され
る。例えば、正面の顔方向を撮像し、この方向でOKの
ときは、図9(A)に示すような正面方向の顔が入力画
像としてワークRAM32に記憶される。
【0034】次いで、図7に移り、ステップS124で
入力スイッチ部12の部位キーがオンしたか否かを判別
し、部位キーがオンしていればステップS126で選択
された部位に対応する入力イメージデータにカーソルを
表示する。例えば、図9(B)に示すように部位キーが
オンして「鼻」を指定しているときは、「鼻」の部位に
第2表示部3上でカーソルCが表示される。一方、部位
キーがオンしていなければステップS126をジャンプ
してステップS128に進む。このように、撮像した顔
画像から顔の各部位を部分画像として抽出し、後述のよ
うに抽出した部分画像の向きデータ、各部位毎の位置デ
ータをパーツ画像ROM30に予め格納されているパー
ツ画像と比較照合することで、撮像画像に対して近似し
た似顔絵画像が各部位毎の組み合わせによって合成表示
されることになる。
【0035】次いで、ステップS128で入力スイッチ
部12の位置修正キーがオンしたか否かを判別する。こ
れは、第2表示部3上でカーソルCによって表示された
部位の位置を修正するかどうかを判断するものである。
位置修正キーがオンしていればステップS130でカー
ソルの表示位置を移動する。これにより、例えば図9
(B)に示すように部位キーがオンして「鼻」を指定し
ているとき、「鼻」を指定しているカーソルの表示位置
が移動し、「鼻」が画面上でわずかに別の場所に移動す
る。一方、位置修正キーがオンしていなければステップ
S130をジャンプしてステップS132に進む。
【0036】ステップS132では入力スイッチ部12
の拡大キーがオンしたか否かを判別する。これは、第2
表示部3上でカーソルCによって表示された部位の大き
さを拡大するかどうかを判断するものである。拡大キー
がオンしていればステップS136でカーソルCで指定
された部位を拡大して表示する。これにより、例えば図
9(C)に示すように部位キーがオンして「鼻」を指定
しているとき、「鼻」が所定の倍率で拡大されて拡大画
像Kとして画面上に表示される。このように指定の部位
を拡大して表示することにより、拡大した部位の修正が
容易により、結果的に部位の特徴を出しながらより実物
に近い似顔絵画像(モンタージュ画)を作成することが
可能になる。一方、拡大キーがオンしていなければステ
ップS134をジャンプしてステップS136に進む。
ステップS136では入力スイッチ部12のマッチング
キーがオンしたか否かを判別する。これは、第2表示部
3上でカーソルCによって表示された撮像画像中の部位
と、予めパーツ画像ROM30に格納されているパーツ
画像とを比較照合し、その一致度数の順位付けを行うも
ので、マッチング処理を各部位毎に繰り返すことによ
り、撮像画像に対して理論上最も近似した似顔絵画像を
合成表示することが可能になる。
【0037】マッチングキーがオンしていればステップ
S138でパーツ画像ROM30からカーソルCで指定
された部位のパーツ画像を読み出す。例えば、図9
(B)に示すように部位キーがオンして「鼻」を指定し
ていれば、パーツ画像ROM30から「鼻」というパー
ツ画像を読み出す。次いで、ステップS140で読み出
されたパーツ画像と、カーソルで指定された部位の画像
の一致ドット数をカウントする。例えば、部位キーがオ
ンして「鼻」を指定していれば、入力画像メモリ28か
ら読み出された撮像画像における「鼻」の画像データ
と、パーツ画像ROM30から読み出された「鼻」の第
1パーツ画像とが照合され、そのパーツ画像の一致点に
相当する一致ドット数がカウントされる。例えば、図3
の例では「鼻」のパーツ画像として、[01]、[0
2]、・・・・[50]というように50種類が予め用
意されているから、第1パーツ画像としては[01]と
いうパーツ画像番号で指定されるものが読み出されて撮
像画像における「鼻」の画像データと照合される。この
画像データ中の「鼻」画像データと、予め登録された
「鼻」の第1パーツ画像との照合一致ドット数は、
「鼻」の第1パーツ画像に対応するパーツ画像ROM3
0内の一致度数レジスタに格納される。
【0038】次いで、ステップS142で照合対象とな
る次のパーツ画像(例えば、「鼻」の第2パーツ画像)
があるか否かを判別する。次のパーツ画像がある場合に
はステップS138に戻ってパーツ画像ROM30から
次の(第2の)「鼻」のパーツ画像(第2パーツ画像)
を読み出し、その後、ステップS140で同様にして読
み出された第2パーツ画像と、カーソルで指定された部
位の画像の一致ドット数をカウントする。例えば、
「鼻」のパーツ画像を照合中であれば、第2パーツ画像
としては[02]というパーツ画像番号で指定されるも
のが読み出されて撮像画像における「鼻」の画像データ
と照合される。この画像データ中の「鼻」画像データ
と、予め登録された「鼻」の第2パーツ画像との照合一
致ドット数は、「鼻」の第2パーツ画像に対応するパー
ツ画像ROM30内の一致度数レジスタに格納される。
【0039】同様にして、ステップS138〜ステップ
S142のループを繰り返すことにより、似顔絵画像対
象として入力画像メモリ28に記憶された顔画像中の
「鼻」の画像データと、パーツ画像ROM30に予め登
録されている「鼻」パーツの各パーツ画像との照合処理
が順次繰り返され、それぞれの照合一致ドット数が各パ
ーツ画像に対応する一致度数レジスタに格納されてい
く。そして、全ての「鼻」のパーツ画像との照合処理が
終了すると、ステップS142において次のパーツ画像
無しと判断されて、判別結果がNOとなり、ステップS
144に分岐する。ステップS144では一致ドット数
の多さにより、各パーツ画像の順位付けを行う。すなわ
ち、各パーツ画像に対応して一致度数レジスタに格納さ
れた「鼻」画像データとの照合一致ドット数に基づき、
その一致度数の高い順から順位番号が付され、それぞれ
の対応する順位レジスタに格納される。例えば、顔の部
位の1つである「鼻」に対応するパーツ画像について
は、図4に示すように、その照合一致ドット数および順
位番号が格納される。この場合、照合一致ドット数=
[25]が順位=[1]で、以下、照合一致ドット数=
[20]が順位=[2]、・・・・という具合に一致度
数の高い順から順位番号が付されて対応する順位レジス
タに格納されている。
【0040】次いで、ステップS146に進み、指定さ
れている部位の座標をワークRAM32の対応部位エリ
アに記憶する。次いで、ステップS148で全部位につ
いて上記のようなマッチングおよび順位付け処理が終了
したか否かを判別する。以上は、一例として顔の部位の
1つである「鼻」に対応するパーツ画像についてのマッ
チングおよび順位付け処理であり、「鼻」が終了する
と、次は「口」に移り、「口」画像データに対する全て
の「口」パーツ画像とのマッチング処理およびその一致
度数の順位付け処理が実行される。そして、全部位につ
いてマッチング処理およびその一致度数の順位付け処理
が終了していなければステップS124に戻って上記ル
ープを繰り返す。全部位について上記のようなマッチン
グ処理およびその一致度数の順位付け処理が終了する
と、ステップS150に進む。このようにして、各部位
についてそれぞれマッチング処理およびその一致度数の
順位付け処理が全て繰り返されることにより、入力画像
メモリ28に記憶された顔画像データの全ての部位の画
像データに対して、パーツ画像ROM30に記憶された
全パーツ画像が各部位毎に照合され、その一致度数に対
する順位付けが行われることになる。
【0041】ステップS150では最高順位のパーツ画
像によりモンタージュ画を第1表示部11に表示する。
すなわち、パーツ画像ROM30の各パーツそれぞれの
順位レジスタに対し、各パーツ画像の顔画像データとの
照合順位が格納されると、そのそれぞれのパーツ(輪
郭、髪、右目、・・・口)における最高順位のパーツ画
像がパーツ画像ROM30より読み出され、入力画像メ
モリ28に記憶された顔画像データの全ての部位の画像
データに対して、パーツ画像ROM30に記憶された顔
画像データに対して、まず最初の段階で近似した似顔絵
画像としてモンタージュ画が第1表示部11に表示され
る。すなわち、オペレータが入力スイッチ部12の画像
入力キーを操作してイメージデータ入力部23を介して
CPU21に入力された似顔絵画像対象人物の顔画像デ
ータが入力画像メモリ28に記憶されると、この顔画像
データに構成する各部位(輪郭、髪、右目、左目、・・
・口)それぞれのパーツ画像に最も類似したパーツ画像
が上記の画像マッチング処理に基づきパーツ画像ROM
31より自動的に読み出され、第1表示部11に合成さ
れて表示される。
【0042】そして、第1表示部11に対して似顔絵画
像対象人物の顔画像データに最も近似した似顔絵画像が
合成表示された状態で、その似顔絵画像に修正、変更を
加えたい場合には入力スイッチ部12の修正キーを操作
する。この処理はステップS152以降で実行される。
すなわち、ステップS152で入力スイッチ部12の修
正キーがオンしたか否かを判別する。これは、次の段階
として最初のモンタージュ画を修正する場合に操作され
るものである。修正キーがオンしていればステップS1
54に進み、一方、修正キーがオンしていなければ、こ
の段階で十分なモンタージュ画が作成できたと判断し、
ステップS168に進んで登録キーがオンしたか否かを
判別することになる。
【0043】なお、第1表示部11には上記似顔絵画像
が表示されているが、修正キーを操作した場合、その似
顔絵画像中の修正対象となるパーツ名(輪郭、髪、右
目、左目、・・・口)を表示するようにしてもよい。そ
の場合、例えば「輪郭」に初期設定し、修正キーを操作
する毎に「髪」→「右目」→「左目」→・・・・という
ように変更表示する。ステップS154では部位キーが
オンしたか否かを判別する。これは、修正部位を判断す
るものである。部位キーがオンしていなければステップ
S168にジャンプする。部位キーがオンしている場合
はステップS156に進んで選択された部位に対応する
部位のパーツにカーソルを表示する。これにより、オペ
レータは第1表示部11の画面上で修正部位の指定を確
認することができる。次いで、ステップS158で入力
スイッチ部12の選択キー(△▽キー)がオンしたか否
かを判別する。選択キーがオンしていればステップS1
60に進んで次順位のパーツをパーツ画像ROM30か
ら読み出し、今示されているパーツに変えて表示する。
これにより、いままでとは違った形状のパーツ画像が選
択された部位の位置に表示される。
【0044】ここで、例えば部位キーを押して修正対象
となるパーツ「鼻」を選択表示させた際に、パーツ画像
選択キー(アップ用の△キー)を操作すると、パーツ画
像ROM30の複数の鼻パーツ画像に対応した順位レジ
スタに格納される画像照合順位に基づき、第2順位の鼻
パーツ画像が指定されて読み出され、現表示似顔絵画像
における第1順位の鼻パーツ画像に入れ替わり合成表示
される。この場合、上記修正対象として指定されたパー
ツ画像は、パーツ画像選択キー(アップ用の△キー)を
操作する毎に、次の順位のパーツ画像に交換修正され、
また、パーツ画像選択キー(ダウン用の△キー)を操作
する毎に、前の順位のパーツ画像に交換修正される。一
方、選択キーがオンしていなければステップS160を
ジャンプしてステップS162に進む。このときは、選
択された部位のパーツ画像形状は変化しない。
【0045】次いで、ステップS162で入力スイッチ
部12の位置修正キーがオンしたか否かを判別する。位
置修正キーがオンしていればステップS164に進んで
パーツ表示位置を移動する。次いで、ステップS166
でワークRAM32の対応部位のエリアに記憶されてい
る座標を変更する。これにより、例えば部位として
「鼻」が選択されている場合、「鼻」の位置が移動して
第1表示部11に表示される。その後、ステップS16
8に進む。一方、位置修正キーがオンしていなければス
テップS164、ステップS166をジャンプしてステ
ップS168に進む。ステップS168では入力スイッ
チ部12の登録キーがオンしたか否かを判別する。登録
キーがオンしていなければステップS154に戻って同
様のループを繰り返す。例えば、「鼻」以外のパーツに
ついて、必要に応じてその形状や位置の修正を行う。そ
して、修正が終了し登録キーをオンすると、ステップS
170に進んでワークRAM32に修正画像を記録す
る。その後、最初のステップS100にリターンする。
【0046】このように、第1表示部11に表示された
似顔絵画像に対し、オペレータにより任意の修正対象パ
ーツを指定するとともに、そのパーツ画像を所望のパー
ツ画像に入れ替えたり、その位置を移動したりして似顔
絵画像を修正した状態で、登録キーを操作すると、現表
示状態にある似顔絵画像を構成する各パーツ画像の番号
が似顔絵画像データとしてワークRAM32に書き込ま
れて登録される。したがって、以後は個人データを指定
することにより、ワークRAM32から似顔絵画像デー
タを読み出して第1表示部11に表示させることができ
る。その場合、例えば正面の似顔絵画像データを読み出
すと、図10(A)に示すようなモンタージュ画が得ら
れる。また、顔の向きを変えて右側面の似顔絵画像デー
タを読み出すと、図10(B)に示すようなモンタージ
ュ画が得られる。また、ワークRAM32に似顔絵画像
データが登録された後、印刷キーを操作すると、登録さ
れている似顔絵画像データに従って対応する各似顔絵画
像パーツ画像がパーツ画像ROM30から読み出され、
これら似顔絵画像パーツ画像の組み合せによる似顔絵画
像データが印刷駆動部25に送出される。このため、こ
の似顔絵画像データに対応した似顔絵画像が印刷部26
によりラベルテープ4に印刷されることになる。
【0047】このように本実施例では、CCDカメラ部
2により顔の画像データを撮像入力して読み取り、読み
取った顔画像データを一旦入力画像メモリ28に記憶
し、記憶した顔画像データから顔の各部位毎に部分画像
を抽出し、抽出した部分画像の向きデータ、各部位毎の
位置データをワークRAM32に記憶し、また、パーツ
画像ROM30に予め顔の各部を髪、目、鼻、口等の部
位に分けて、各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶し
ておき、ワークRAM32に記憶しておいて部分画像に
対応するパーツデータと、パーツ画像ROM30に記憶
した顔の各部位毎の複数種類のパーツ画像とを比較照合
し、その一致度数の順位付けを行うとともに、それぞれ
の位置データに対応して組み合わせるマッチング処理を
各部位毎に繰り返すことにより、CCDカメラ部2の撮
像画像に対して理論上最も近似した似顔絵画像を合成表
示することが行われる。したがって、入力された顔の撮
像画像(実物の顔)に対応する似顔絵画像を作成する際
に、各パーツ画像の選択操作に手間がかかることがな
く、実物により近似した似顔絵画像を容易に作成するこ
とができる。
【0048】次に、図11〜図16は本発明に係る顔画
像作成装置および顔画像用データ記憶装置の第2実施例
を示す図である。図11は本発明を電子手帳に適用した
場合における電子手帳の正面図である。図11におい
て、この電子手帳51は一対の本体51a、51bをそ
れぞれ左右に開いた状態を示している。電子手帳51の
本体51bの上部には第1実施例と同様にCCDカメラ
部(入力画像データ読取手段)52が配置されている。
また、電子手帳51の本体51bにおけるCCDカメラ
部52の下側には第2表示部53、データ入力キー54
が順次配置されている。第2表示部53およびデータ入
力キー54の内容は第1実施例の場合と同様である。な
お、第2表示部53にはCCDカメラ部2で撮像した顔
画像52aが図示されている。電子手帳51の本体51
bの下方には図示は略しているが、第1実施例の場合と
同様にラベルテープを印刷可能な印刷部が内蔵されてい
る。
【0049】一方、電子手帳51の本体51aには上部
側から第1表示部61、入力スイッチ部62、オン/オ
フキー63が配置されている。第1表示部61およびオ
ン/オフキー63の内容は第1実施例の場合と同様であ
る。なお、第1表示部61には画像処理中の顔画像61
aが図示されている。入力スイッチ部62は電子手帳5
1によって人物の似顔絵画像を作成する場合に必要な各
種の操作を行うためのもので、具体的には「個人」、
「スタート」、「画像入力」、「表示」、「終了」の5
つのキーがある。なお、これらのキーは、例えば薄いシ
ートタイプのキースイッチが用いられる。各キーの内、
「個人」、「画像入力」、「表示」、「終了」の機能は
第1実施例と同様である。「スタート」キーは時間経過
に従って動く動画像を開始させるときの操作用のスイッ
チである。第2実施例の顔画像作成装置の構成を示すブ
ロック図は前記実施例と同様であ、図示を略している
が、CPUは動く顔画像を時間の経過に従って顔の向
き、顔の各部位毎のパーツ番号、位置データなどの形で
順番に登録しておくことにより、再生時には登録済みの
各パーツ番号等のデータに基づいて予め用意されている
パーツ画像を組み合せて顔画像として復元するような処
理を行う。また、パーツ画像ROMは前記実施例と同様
に図3で示すような内容で各部位のパーツ画像を記憶し
ている。
【0050】次に、作用を説明する。まず、電子手帳5
1の本体51a、51bをそれぞれ左右に開いてオン/
オフキー63を押すと、電子手帳51に電源が供給さ
れ、動作が開始する。以後は後述のプログラムを実行す
ることにより、個人データの入力や似顔絵画像作成処理
が行われる。図12は本実施例の電子手帳51を使用し
た似顔絵画像作成処理のプログラムを示すフローチャー
トである。このプログラムがスタートすると、まずステ
ップS200で表示スイッチがオンしているか否かを判
別する。表示スイッチとは、入力スイッチ部62におけ
る表示キーのことで、表示スイッチがオンしていると、
第1表示部61が作動して画像を表示可能になり、ステ
ップS202に進み、既に作成された似顔絵画像を選択
して表示する処理を行う。また、表示スイッチがオンし
ていなければステップS204に分岐し、実際の人物画
像から似顔絵画像を作成する処理を実行する。 A.似顔絵画像選択処理のルーチン 最初に、似顔絵画像選択処理のルーチンから説明する。
ステップS202で検索データが入力されたか否かを判
別する。検索データとは作成された似顔絵画像を選択す
るためのデータであり、例えば個人データがある。検索
データが入力されていなければステップS200に戻
り、検索データが入力ていると、ステップS206に進
んで検索データによりワークRAMにおける個人データ
の中から対応するデータを検索して第1表示部61に表
示する。
【0051】ここで、図13はワークRAMの記憶例を
示すもので、例えば人物の個人データに対応して1人ず
つの顔の特徴が、顔の撮像時の経過時間(つまり、最初
に撮像を開始してからの経過時間)T1〜Tn、各経過
時間T1〜Tnに対応するそれぞれの顔画像(A)、顔
画像(B)〜顔画像(N)、顔の各部位毎のパーツ画像
番号、各部位の位置データ(パーツデータ)をパラメー
タとしてそれぞれ所定のエリアに格納されている。ま
た、この場合、撮像時の経過時間T1〜Tnに対応して
輪郭、髪、目、・・・等のパーツ画像番号が、例えばそ
れぞれ[50]、[02]、[50]、・・・というよ
うにして所定のエリアに格納されているとともに、輪
郭、髪、目、・・・等のパーツの位置データがそれぞれ
例えば[x1、y1]、[x2、y2]、[x3、y
3]、・・・・というようにして所定のエリアに格納さ
れている。[x1、y1]、[x2、y2]、[x3、
y3]、・・・・という各値は、画面上の位置を指定す
る座標値であり、位置の修正に応じた絶対位置からの差
分データである。したがって、位置の修正がない場合に
は座標値が[0、0]となる。
【0052】そして、例えば経過時間T1に対応する顔
画像(A)についての各部位毎のパーツ画像番号および
各部位の位置データを有する顔の部位としての各パーツ
画像をそれぞれ組み合せて合成することにより、1つの
モンタージュ画が作成される。したがって、入力された
検索データが個人データである場合には、該当する個人
データを照合し、一致する人物のものが選択されて第1
表示部61に表示されることになる。例えば、個人デー
タとしての氏名:甲住所:○○電話番号:○○血液型:
○趣味:○○の何れかが入力されると、該当する人物と
して図13の第1番目のエリアに格納されている甲なる
人物の個人データが選択されて第1表示部61に表示さ
れる。
【0053】次いで、ステップS208で顔の撮像時の
経過時間(つまり、最初に撮像を開始してからの経過時
間)を格納するCPU21内のレジスタTを"0"にクリ
アするとともに、フラグKを"1"にセットする。フラグ
Kは個人データが入力された場合にセットされ、終了キ
ーが押された場合にリセットされるものである。次い
で、ステップS210で検索された個人データに対応す
る顔画像(モンタージュ画:すなわち、似顔絵画像)の
記憶されているワークRAMのエリアの中の指定された
顔画像データを読み出して第1表示部61に表示する。
これにより、個人データを基に既に作成された似顔絵画
像の中から1つがピックアップされて表示される。例え
ば、個人データとして上記のように人物甲に関連するデ
ータが入力された場合には、図13に示す人物甲に対応
する撮像時の経過時間、顔画像、顔の各部位毎のパーツ
画像番号、各部位の位置データ(パーツデータ)を基に
した1つの似顔絵画像が画像として表示される。したが
って、人物甲に対応する似顔絵画像は撮像時の経過時間
や顔の向き等に応じて複数のものがあるが、その中の1
つが選択されて表示されることになる。次いで、ステッ
プS212で終了スイッチ(終了キー)がオンしたか否
かを判別し、終了スイッチがオンしていなければステッ
プS200に戻って同様のループを繰り返する。そし
て、最終的に検索データに対応する所望の似顔絵画像を
第1表示部61に表示させる。検索データに対応する所
望の似顔絵画像が第1表示部61に表示されると、ステ
ップS214に進んでフラグKを"0"にリセットし、ス
テップS200に戻る。
【0054】B.似顔絵画像作成処理のルーチンステッ
プS200から分岐してステップS204に進み、この
ステップS204でイメージデータを入力する。すなわ
ち、入力スイッチ部62の画像入力キーをオンすること
より、似顔絵画像の対象としてCCDカメラ部52で撮
像したオペレータの顔画像データがビデオ信号としてイ
メージデータ入力部23に供給される。これにより、イ
メージデータ入力部に供給された1フィールド分のビデ
オ信号がY/C分離部23aからA/D変換部23bを
介して1画面分のデジタル画像データに変換される。次
いで、ステップS216でイメージデータ補正を行う。
これにより、デジタル画像データに変換された1画面分
の顔画像データに対して、その背景部分に存在する余分
な画像データが消去されて補正される。次いで、ステッ
プS218で入力イメージデータをCPU21から入力
画像メモリ28に対して転送して入力画像メモリ28に
記憶するとともに、第2表示部53に表示する。これに
より、CCDカメラ部52によって撮像されたオペレー
タの顔画像が第2表示部53に表示されることになる。
【0055】次いで、ステップS220で入力スイッチ
部62のスタートキー(スタートスイッチ)がオンした
か否かを判別する。スタートキーがオンしていればステ
ップS222でフラグPを"1"にセットする。フラグP
は撮像されたオペレータの顔画像を取り込む動作を開始
させるためのものである。また、同ステップS222で
撮像時の経過時間を格納するCPU21内のレジスタT
を"0"にクリアする。その後、ステップS224に進
む。一方、ステップS220でスタートキーがオンして
いなければステップS222をジャンプしてステップS
224に進む。
【0056】ステップS224では撮像時の経過時間T
が予め定められた最大値(max)になったか否かを判
別する。最大値(max)は顔の撮像時の経過時間を所
定の値に規制するもので、例えば最初に撮像を開始して
からの最終的な経過時間Tnに対応する値に設定され
る。ステップS224で撮像時の経過時間Tが最大値
(max)に等しくなければステップS100に戻って
同様のループを繰り返す。これにより、CCDカメラ部
52で撮像したオペレータの顔画像データが一定時間間
隔でビデオ信号としてイメージデータ入力部23に供給
され、1画面分のデジタル画像データに変換された後、
補正されて入力画像メモリ28に記憶され、その間の画
像は第2表示部53に表示される。そして、ステップS
224で撮像時の経過時間Tが最大値(max)に等し
くなると、ステップS226に進んでフラグPを"0"に
クリアし、ステップS200に戻る。これにより、CC
Dカメラ部52で撮像したオペレータの顔画像データの
取り込みが終了する。
【0057】図14はインターラプト1処理のプログラ
ムを示すフローチャートである。このプログラムは時間
経過に従って動くモンタージュ画像を表示するもので、
割り込みにより一定時間毎に繰り返される。この割り込
みルーチンがスタートすると、まずステップS250で
フラグKが"1"にセットされているか否かを判別する。
フラグKは個人データが入力された場合にセットされ、
終了キーが押された場合にリセットされるものであるか
ら、個人データが入力されていればK=1となってステ
ップS252に進み、終了キーが押されていればK=0
となって今回のルーチンを終了する。ステップS252
では画像表示の経過時間Tを[1]だけインクリメント
する。次いで、ステップS254でワークRAM32内
の指定された個人データに対応するエリア内の経過時間
を検索する。例えば、個人データとして人物甲に関連す
るデータが入力された場合には、図13に示す人物甲に
ついてエリア内の経過時間を検索する。ワークRAM3
2には図13に示すような各データが格納されており、
個人データとして人物甲に関連するデータが入力されれ
ば、今回は人物甲についてエリア内の経過時間T1〜T
nの項目を検索することになる。
【0058】次いで、ステップS256で画像表示の経
過時間Tと同一の経過時間(すなわち、T1〜Tn)が
あるか否かを判別する。つまり、画像表示の経過時間T
がT1〜Tnの何れかに等しいか否かを判別する。画像
表示の経過時間TがT1〜Tnの何れかに等しければス
テップS258で対応する顔画像データを指定する。例
えば、画像表示の経過時間TがT1に等しいときは、図
13に示す人物甲についてのエリア内の経過時間T1に
対応する顔画像データが指定され、CPU21によって
取り出されて表示駆動部27あるいは印刷駆動部25に
送られる。これにより、人物甲についての経過時間T1
に対応する似顔絵画像が第2表示部63に表示される。
また、必要に応じて人物甲についての経過時間T1に対
応する似顔絵画像を印刷することもできる。ステップS
258を経ると、ステップS260に進む。また、ステ
ップS256で画像表示の経過時間TがT1〜Tnの何
れにも等しくなければステップS258をジャンプして
ステップS260に進む。
【0059】ステップS260では画像表示の経過時間
Tが予め定められた最大値(max)になったか否かを
判別する。最大値(max)は画像表示の経過時間を所
定の値に規制するもので、例えば図13に示す最終的な
経過時間Tnに対応する値に設定される。ステップS2
60で画像表示の経過時間Tが最大値(max)に等し
くなければ今回のルーチンを終了し、次回の割り込みタ
イミングを待ってルーチンを繰り返す。これにより、次
回のルーチンでは経過時間T2に対応する顔画像データ
が指定され、CPU21によって取り出されて表示駆動
部27あるいは印刷駆動部25に送られることになる。
そして、ステップS260で画像表示の経過時間Tが最
大値(max)に等しくなると、ステップS262に進
んでTを"0"に戻し、今回のルーチンを終了し、次回の
割り込みタイミングを待つ。したがって、例えば個人デ
ータとして[氏名:甲]に関連するデータを入力した場
合には、図13に示す人物甲についてエリア内の経過時
間T1〜Tnが順次検索され、各経過時間T1〜Tnに
対応する画像データが次々に指定されて取り出され、人
物甲に対応する似顔絵画像が順次第2表示部63に表示
される。また、必要に応じて人物甲についての経過時間
T1〜Tnに対応する似顔絵画像を順次印刷することも
できる。
【0060】図15はインターラプト2処理のプログラ
ムを示すフローチャートである。このプログラムは時間
経過に従って動くモンタージュ画像を作成するもので、
割り込みにより一定時間毎に繰り返される。この割り込
みルーチンがスタートすると、まずステップS300で
フラグPが"1"にセットされているか否かを判別する。
フラグPは撮像されたオペレータの顔画像を取り込む動
作を開始させるためのものであるから、P=0のときは
今回のルーチンを終了し、次回の割り込みタイミングを
待つ。一方、P=1のときはステップS302に進んで
顔画像のパーツ画像に対応して今回のタイマー時間T
(すなわち、今回の計測値)をワークRAM32の所定
エリアにストアする。タイマー時間Tは図13に示すエ
リア内の経過時間T1〜Tnに合せるために、本割り込
みルーチンの実行毎にその経過時間を計測するためのも
のである。
【0061】次いで、ステップS303でタイマー時間
Tを[1]だけインクリメントする。インクリメントす
る値[1]は、例えば本割り込みルーチンの繰り返し時
間に対応する値である。これにより、最初のルーチンで
はT=[1]となり、エリア内の経過時間T1に対応す
る顔画像を作成する処理が行われる。次いで、ステップ
S304で顔の部位を指定するポインタNを[1]にす
る。次いで、ステップS306で第1表示部61に表示
されたイメージデータの中でN番目の部位を指定する。
したがって、最初はポインタN=[1]に対応して顔の
輪郭から指定され、以後、後述のステップS320でポ
インタNがインクリメントされることにより、髪型、
目、・・・というように指定されていく。次いで、ステ
ップS308でパーツ画像ROM30からN番目の部位
のパーツ画像および特定座標(位置データの座標)を読
み出す。
【0062】最初のルーチンではポインタN=[1]に
対応して顔の輪郭に対して、図13に示すようなパーツ
画像番号(例えば、[50])および位置データ(例え
ば、[x1、y1])が読み出される。次いで、ステッ
プS310では指定されたイメージデータの部位での特
定座標に対応する座標を検出する。これにより、撮像さ
れたオペレータの顔画像に対して、今回のポインタN=
[1]によって指定された輪郭という部位の座標が検出
される。次いで、ステップS312でパーツ画像とイメ
ージデータの部位との座標を合せてからその一致ドット
数をカウントする。これにより、今回のポインタN=
[1]のルーチンでは図13のエリアから読み出した輪
郭のパーツ画像とイメージデータの輪郭の画像とが一致
している部分のドット数がカウントされる。
【0063】次いで、ステップS314で一致ドット数
と座標の差分をワークRAM32にストアする。これに
より、今回のポインタN=[1]のルーチンでは輪郭の
パーツ画像とイメージデータの輪郭の画像との一致ドッ
ト数および輪郭のパーツ画像とイメージデータの各位置
の違いに相当する座標の差分がワークRAM32にスト
アされる。次いで、ステップS316で一致ドット数の
多いパーツ画像の番号(NO.)をワークRAM32に
ストアする。これにより、今回のポインタN=[1]の
ルーチンではイメージデータの輪郭の画像に対して最も
似ている輪郭のパーツ画像番号がワークRAM32にス
トアされ、似顔絵画像を作成する際の輪郭という部位の
パーツ画像が選択されたことになる。
【0064】次いで、ステップS318で全部位の指定
を終了したか否かを判別する。終了していなければ、ス
テップS320に進んでポインタNを[1]だけインク
リメントし、ステップS306に戻り、同様のループを
繰り返す。したがって、次のループでは、N=[2]と
なって髪型という部位が指定され、上記同様にして髪型
の画像に対して最も似ている髪型のパーツ画像番号がワ
ークRAM32にストアされ、似顔絵画像を作成する際
の髪型という部位のパーツ画像を選択する処理が行われ
る。以下同様にして、N=[3]の目、・・・というよ
うにして顔の全部の部位の画像に対して最も似ている部
位のパーツ画像番号がワークRAM32にストアされ、
似顔絵画像を作成する際の全ての部位のパーツ画像を選
択する処理が行われる。
【0065】そして、全ての部位のパーツ画像の選択が
終了すると、ステップS318の判別結果がYESとな
り、割り込みルーチンを終了し、次回の割り込みタイミ
ングを待つ。そして、次回の割り込みルーチンではステ
ップS302で顔画像のパーツ画像に対応してT=
[2]となり、エリア内の経過時間T2に対応する顔画
像を作成する処理が行われる。以後同様にして割り込み
ルーチンの実行毎にT=[3]、T=[4]、・・・T
=[n]という順で、エリア内の経過時間T2、T3、
T4、・・・Tnに対応する各顔画像を作成する処理が
行われる。このように第2実施例では、オペレータの動
く顔画像を撮像し、時間の経過に従って顔の向き、顔の
各部位毎のパーツ番号、位置データなどの形で順番に登
録することが行われる。そして、再生時には登録済みの
各パーツ番号等のデータに基づいて予め用意されている
パーツ画像を組み合せて顔画像として復元される。した
がって、いわゆ動くモンタージュが再現することができ
る。
【0066】例えば、図16(A)に示すように、撮像
開始から経過時間T1のときオペレータの動く顔画像
が、例えば正面の画像として撮像され、撮像画像に対す
るそのときの顔の向き、顔の各部位毎のパーツ番号、位
置データなどが求められて、経過時間T1とともに登録
される。同様に、撮像開始から経過時間T2のときはオ
ペレータの動く顔画像が、例えば正面の画像として撮像
され、撮像画像に対するそのときの顔の向き、顔の各部
位毎のパーツ番号、位置データなどが求められて、経過
時間T2とともに登録される。また、経過時間T3のと
きはオペレータの動く顔画像が、例えば正面の画像とし
て撮像され、撮像画像に対するそのときの顔の向き、顔
の各部位毎のパーツ番号、位置データなどが求められ
て、経過時間T3とともに登録される。なお、オペレー
タが横を向いたときには、例えば側面の画像として撮像
され、撮像画像に対するそのときの顔の向き、顔の各部
位毎のパーツ番号、位置データなどが同様にして求めら
れ、そのときの経過時間Txとともに登録される。
【0067】一方、モンタージュ画像の再生時には、最
初に撮像開始からの経過時間がT1のときに対応する登
録済みの顔の向き、顔の各部位毎のパーツ番号、位置デ
ータなどがワークRAM32の対応するエリアから読み
出されてパーツ画像が組み合わされ、16図(A)に示
すような正面のモンタージュ画像として復元される。以
後同様にして、経過時間T2のときに対応する登録済み
の顔の向き、顔の各部位毎のパーツ番号、位置データな
どがワークRAM32の対応するエリアから読み出され
てパーツ画像が組み合わされ、16図(B)に示すよう
な正面のモンタージュ画像として復元される。また、経
過時間T3のときには、対応する登録済みの顔の向き、
顔の各部位毎のパーツ番号、位置データなどがワークR
AM32の対応するエリアから読み出されてパーツ画像
が組み合わされ、16図(C)に示すような正面のモン
タージュ画像として復元される。したがって、時間経過
に従って登録済みの各パーツ番号等のデータに基づいて
予め用意されているパーツ画像を組み合せることで、オ
ペレータの動く顔画像が復元され、いわゆる動くモンタ
ージュ画像を再現することができる。
【0068】このように、本実施例による顔画像作成装
置は、顔の画像データを読み取る入力画像データ読取手
段と、この入力画像データ読取手段により読み取られた
顔画像データから顔の各部位毎に部分画像を抽出して記
憶するとともに、少なくとも抽出した部分画像の各部位
毎の位置データを記憶するパーツデータ記憶手段と、顔
の各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶するパーツ画
像記憶手段と、前記パーツデータ記憶手段に記憶された
各部位毎の部分画像と、前記パーツ画像記憶手段に記憶
された顔の各部位毎の複数種類のパーツ画像とをそれぞ
れ比較するデータ比較手段と、このデータ比較手段によ
る比較結果に基づいて前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
れた各部位毎のパーツ画像をパーツデータ記憶手段に記
憶された位置データに対応して組み合せることにより、
顔画像を作成する画像合成手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0069】また、好ましい態様として、前記入力画像
データ読取手段は、顔画像データを読み取る時点の時間
を計測する時間計測手段を備え、前記パーツデータ記憶
手段は、前記入力画像データ読取手段で読み取られた顔
画像データから顔の各部位毎に部分画像を抽出してその
部分画像を記憶するとき、前記時間計測手段により計測
された顔画像データを読み取る時点の時間を合せて記憶
するようにしてもよい。また、前記顔画像作成装置は、
前記画像合成手段によって作成された顔画像を表示、又
は印刷する手段を、さらに有するようにしてもよい。
【0070】また、別な実施例による顔画像用データ記
憶装置は、入力された顔の画像データを記憶する顔画像
データ記憶手段と、顔の各部位毎に当該部位を表す複数
種類のパーツ画像と当該部位を記憶するパーツ画像記憶
手段と、このパーツ画像記憶手段に記憶されている各パ
ーツ画像と前記顔画像データ記憶手段に記憶されている
画像データを構成する各部分画像とを各部位毎に比較す
る比較手段と、この比較手段による比較の結果、前記各
パーツ画像と前記各部分画像とが対応する場合、この対
応する各パーツ画像を指定するためのパーツ画像指定用
データを記憶するパーツ画像指定用データ記憶手段と、
を備えたことを特徴とする。好ましい態様として、前記
パーツ画像指定用データ記憶手段に記憶されている各パ
ーツ画像指定用データを読み出し、この読み出された各
パーツ画像指定用データに基づいて前記パーツ画像記憶
手段に記憶されている各パーツ画像を読み出して合成す
る合成手段と、この合成手段により合成された各パーツ
画像からなる顔の画像を表示する表示手段と、を備える
ようにしてもよい。
【0071】また、別な実施例による顔画像用データ記
憶装置は、順次入力された顔の画像データを、当該顔の
画像が入力された時間を表す時間データとともに記憶す
る顔画像データ記憶手段と、顔の各部位毎に当該部位を
表す複数種類のパーツ画像と当該部位を記憶するパーツ
画像記憶手段と、このパーツ画像記憶手段に記憶されて
いる各パーツ画像と前記顔画像データ記憶手段に記憶さ
れている画像データを構成する各部分画像とを各部位毎
に比較する比較手段と、この比較手段による比較の結
果、前記各パーツ画像と前記各部分画像とが対応する場
合、この対応する各パーツ画像を指定するためのパーツ
画像指定用データを、前記時間データとともに記憶する
パーツ画像指定用データ記憶手段と、を備えたことを特
徴とする。好ましい態様として、前記パーツ画像指定用
データ記憶手段に記憶されている各パーツ画像指定用デ
ータおよび時間データを読み出し、この読み出された各
パーツ画像指定用データに基づいて前記パーツ画像記憶
手段に記憶されている各パーツ画像を、読み出された時
間データで示される時間に従って順次読み出して合成す
る合成手段と、この合成手段により順次合成された各パ
ーツ画像からなる顔の画像を表示する表示手段と、を備
えるようにしてもよい。
【0072】このような構成を有する本実施例によれ
ば、入力画像データ読取手段(例えば、CCDカメラ
部)により顔の画像データを入力して読み取り、読み取
った顔画像データから顔の各部位毎に部分画像を抽出し
て記憶し、少なくとも抽出した部分画像の各部位毎の位
置データはパーツデータ記憶手段に記憶される。一方、
パーツ画像記憶手段には顔の各部が髪、目、鼻、口等の
部位に分けられ、各部位毎に複数種類のパーツ画像が記
憶されており、このパーツデータ記憶手段に記憶された
部分画像に対応するパーツデータと、パーツ画像記憶手
段に記憶された顔の各部位毎の複数種類のパーツ画像と
が比較手段によって比較され、この比較結果に応じてパ
ーツ画像記憶手段に記憶された各部位毎のパーツ画像が
パーツデータ記憶手段に記憶された位置データに対応し
て組み合わされて顔画像が作成される。したがって、入
力された顔画像(実物の顔)に対応する似顔絵画像を作
成する際に、各パーツ画像の選択操作に手間がかかるこ
とがなく、実物により近似した似顔絵画像を容易に作成
することが可能になる。また、別な実施例では、動く顔
画像を時間の経過に従って、例えば顔の向き、顔の各部
位毎のパーツ番号、位置データなどの形で順番に登録し
ておくことにより、再生時には登録済みの各パーツ番
号、位置等のデータに基づいて予め用意されているパー
ツ画像を組み合せて顔画像として復元される。したがっ
て、いわゆる動くモンタージュ画のが再現が可能とな
る。
【0073】さらに、別な実施例では、入力された顔の
画像データをそのまま記憶するのではなく、その入力さ
れた顔画像データの代りに当該顔の画像データと対応す
る各パーツ画像を指定するためのパーツ画像指定用デー
タ(例えば、各パーツ画像番号又は各位置データ)を記
憶することが行われる。したがって、入力された顔画像
と極めて似ている顔を表示する際に使用されるデータの
記載容量が少なくなる。さらに、別な実施例では、極め
て少ない記憶容量のパーツ画像指定用データを用いて入
力された顔画像と極めて似ている顔を表示することが行
われる。さらに、別な実施例では、順次入力された顔の
画像データをそのまま記憶するのではなく、その入力さ
れた顔画像データの代りに当該顔の画像データと対応す
る各パーツ画像(例えば、各パーツ画像番号又は各位置
データ)を、当該顔の画像が入力された時間を表す時間
データとともに記憶することが行われる。したがって、
順次入力された顔画像と極めて似ている顔を時間の経過
に従って表示する際に使用されるデータの記載容量が極
めて少なくなる。さらに、別な実施例では、極めて少な
い記憶容量のパーツ画像指定用データおよび時間データ
を用いて、順次入力された顔画像と極めて似ている顔を
時間の経過に従って表示することが行われる。
【0074】本実施例によれば、入力画像データ読取手
段により顔の画像データを撮像入力して読み取り、読み
取った顔画像データから顔の各部位毎に部分画像を抽出
して記憶し、少なくとも抽出した部分画像の各部位毎の
位置データをパーツデータ記憶手段に記憶し、また、パ
ーツ画像記憶手段に予め顔の各部を髪、目、鼻、口等の
部位に分けて、各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶
しておき、パーツデータ記憶手段に記憶しておいて部分
画像に対応するパーツデータと、パーツ画像記憶手段に
記憶している顔の各部位毎の複数種類のパーツ画像とを
比較照合し、その比較結果に応じてパーツ画像記憶手段
に記憶された各部位毎のパーツ画像をパーツデータ記憶
手段に記憶された位置データに対応して組み合わせて顔
画像を作成しているので、入力された顔画像(実物の
顔)に対応する似顔絵画像を作成する際に、各パーツ画
像の選択操作に手間がかかることがなく、実物により近
似した似顔絵画像を容易に作成することができる。ま
た、別な実施例によれば、動く顔画像を時間の経過に従
って、例えば顔の向き、顔の各部位毎のパーツ番号、位
置データなどの形で順番に登録しておくことにより、再
生時には登録済みの各パーツ番号、位置データ等に基づ
いて予め用意されているパーツ画像を組み合せて顔画像
として復元することができ、いわゆる動くモンタージュ
画を容易に再現することができる。
【0075】さらに、別な実施例によれば、入力された
顔の画像データをそのまま記憶するのではなく、その入
力された顔画像データの代りに当該顔の画像データと対
応する各パーツ画像を指定するためのパーツ画像指定用
データ(例えば、上記実施例では各パーツ画像番号又は
各位置データ)を記憶するようにしているので、入力さ
れた顔画像と極めて似ている顔を表示する際に使用され
るデータの記載容量を極めて少ないものにすることがで
きる。請求項5記載の発明によれば、極めて少ない記憶
容量のパーツ画像指定用データを用いて入力された顔画
像と極めて似ている顔を表示することができる。さら
に、別な実施例によれば、順次入力された顔の画像デー
タをそのまま記憶するのではなく、その入力された顔画
像データの代りに当該顔の画像データと対応する各パー
ツ画像(例えば、上記実施例では各パーツ画像番号又は
各位置データ)を、当該顔の画像が入力された時間を表
す時間データとともに記憶するようにしているので、順
次入力された顔画像と極めて似ている顔を時間の経過に
従って表示する際に使用されるデータの記載容量を極め
て少ないものとすることができる。さらに、別な実施例
によれば、極めて少ない記憶容量のパーツ画像指定用デ
ータおよび時間データを用いて、順次入力された顔画像
と極めて似ている顔を時間の経過に従って表示すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、顔画像(例えば、実物
の顔画像)に対応する似顔絵画像を作成するにあたり、
似顔絵画像の対象となる顔画像の各部位の画像部分に対
応する各パーツ画像をそれぞれ自動的に配置し、この配
置された各パーツ画像の組み合わせで第1の似顔絵画像
を作成し、その後に、この第1の似顔絵画像の各パーツ
画像のうちの、少なくとも一つのパーツ画像を他のパー
ツ画像に置き換え、この置き換えられたパーツ画像と置
き換えられなかったパーツ画像との組み合わせで、第2
の似顔絵画像を作成することとしている。よって、従来
の場合と異なり、各パーツ画像の選択操作に手間がかか
ることがなく、実物の顔に、より近似した似顔絵画像を
容易かつ迅速に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る顔画像作成装置および顔画像作成
方法を適用した電子手帳の第1実施例の正面図である。
【図2】同実施例の顔画像作成装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】同実施例のパーツ画像ROMに記憶されている
顔の各部位のパーツ画像の一例を示す図である。
【図4】同実施例のパーツ画像の照合一致ドット数およ
び順位番号を示す図である。
【図5】同実施例の個人データの入力・登録処理を行う
処理プログラムを示すフローチャートである。
【図6】同実施例の似顔絵画像作成処理のプログラムの
一部を示すフローチャートである。
【図7】同実施例の似顔絵画像作成処理のプログラムの
一部を示すフローチャートである。
【図8】同実施例のワークRAMの記憶内容の一例を示
す図である。
【図9】同実施例の顔画像の一例を示す図である。
【図10】同実施例の顔画像の一例を示す図である。
【図11】本発明に係る顔画像作成装置および顔画像作
成方法を適用した電子手帳の第2実施例の正面図であ
る。
【図12】同実施例の似顔絵画像作成処理のプログラム
を示すフローチャートである。
【図13】同実施例のワークRAMの記憶内容の一例を
示す図である。
【図14】同実施例のインターラプト1処理のプログラ
ムを示すフローチャートである。
【図15】同実施例のインターラプト2処理のプログラ
ムを示すフローチャートである。
【図16】同実施例の顔画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、51 電子手帳 2、52 CCDカメラ部(顔画像取得手段) 3、53 第2表示部 4 データ入力キー 11 第1表示部 12 入力スイッチ部 13 オン/オフキー 14 部位キー 21 CPU 21 キー入力部 23 イメージデータ入力部(顔画像取得手段) 24 画像マッチング部(照合手段) 26 印刷部 28 入力画像メモリ(顔画像記憶手段) 29 基本位置メモリ 30 パーツ画像ROM(パーツ記憶手段、第2の記憶
手段) 31 ROM 32 ワークRAM(パーツ記憶手段、第1の記憶手
段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、顔
    を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に複数種類のパ
    ーツ画像を記憶しているパーツ画像記憶手段と、 このパーツ画像記憶手段に記憶されている複数種類のパ
    ーツ画像と前記顔画像記憶手段に記憶されている顔画像
    の各部位の画像部分とを各部位毎に照合する照合手段
    と、 この照合手段による照合結果に応じて、前記パーツ画像
    記憶手段に記憶されている各部位毎のパーツ画像を組み
    合せて、前記顔画像に対応した第1の似顔絵画像を作成
    する第1の似顔絵作成手段と、 この第1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔
    絵画像を構成する各パーツ画像のうちの少なくとも一部
    のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されてい
    る他のパーツ画像と置き換える置換手段と、 この置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置
    き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の
    似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を具備
    したことを特徴とする顔画像作成装置。
  2. 【請求項2】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、 顔の各部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状
    の異なる複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画
    像記憶手段と、 前記顔画像記憶手段に記憶された顔画像のうちの、少な
    くとも目、鼻、口に対応した部分画像と、この少なくと
    も目、鼻、口の部位と同じ部位における、前記パーツ画
    像記憶手段に記憶された複数種類のパーツ画像とを照合
    し、その一致度を判断する照合手段と、 この照合手段による照合の結果、前記複数種類のパーツ
    画像のうち、最も一致度の高いパーツ画像を各部位毎に
    前記パーツ画像記憶手段から読み出し、この読み出され
    た各部位毎のパーツ画像を組み合せて、前記顔画像に対
    応した似顔絵画像を作成する第1の似顔絵作成手段と、 この第1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔
    絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくとも一
    部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されて
    いる他のパーツ画像と置き換える置換手段と、 この置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置
    き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の
    似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を具備
    したことを特徴とする顔画像作成装置。
  3. 【請求項3】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、 この顔画像記憶手段に記憶された顔画像から顔の各部位
    毎に画像部分を抽出して記憶するとともに、この抽出し
    た画像部分の各部位毎の位置データを記憶する第1の記
    憶手段と、 顔の各部位毎に複数種類のパーツ画像を記憶している第
    2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶されている複数種類のパーツ
    画像と前記顔画像記憶手段に記憶されている顔画像の各
    部位の画像部分とを各部位毎に照合する照合手段と、 この照合手段による照合結果に基づいて、前記第2の記
    憶手段に記憶された各部位毎のパーツ画像を前記第1の
    記憶手段に記憶された位置データに対応した位置にそれ
    ぞれ配置し、この配置された各部位毎のパーツ画像を組
    み合せて、前記顔画像に対応した似顔絵画像を作成する
    第1の似顔絵作成手段と、 この第1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔
    絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくとも一
    部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されて
    いる他のパーツ画像と置き換える置換手段と、 この置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置
    き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の
    似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を備え
    たことを特徴とする顔画像作成装置。
  4. 【請求項4】 顔の構成要素を表わすパーツ画像を各部
    位毎に複数記憶しているパーツ記憶手段と、 似顔絵画像の対象となる顔画像から顔の各部位を表わす
    画像部分を抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された画像部分と前記パーツ記
    憶手段に記憶されているパーツ画像とを各部位毎に照合
    し,前記パーツ記憶手段に記憶されている複数のパーツ
    画像のうち、前記抽出手段により抽出された画像部分に
    最も近似するパーツ画像を選択する選択手段と、 この選択手段により選択されたパーツ画像を、各部位毎
    に、前記抽出された画像部分に対応する位置に表示させ
    るように前記パーツ画像の表示位置を調整する表示位置
    調整手段と、 この表示位置調整手段により表示された各部位毎のパー
    ツ画像の組み合わせからなる第1の似顔絵画像を表示さ
    せる第1の表示制御手段と、 この第1の表示制御手段の制御により表示された第1の
    似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
    も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
    れている他のパーツ画像と置き換える置換手段と、 この置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置
    き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の
    似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を備え
    たことを特徴とする顔画像作成装置。
  5. 【請求項5】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と、 顔の各部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状
    の異なる複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画
    像記憶手段と、 前記顔画像記憶手段に記憶された顔画像のなかから少な
    くとも目、鼻、口に対応した画像部分を各部位毎に個別
    に抽出する個別抽出手段と、 この個別抽出手段により抽出された少なくとも目、鼻、
    口に対応した画像部分と前記パーツ画像記憶手段に記憶
    された複数種類のパーツ画像とを各部位毎に照合する照
    合手段と、 この照合手段による照合の結果、各部位毎の一致度の高
    いパーツ画像を各部位毎に前記パーツ画像記憶手段から
    読み出しこの読み出された各部位毎のパーツ画像を組み
    合せて、前記顔画像に対応した似顔絵画像を作成する第
    1の似顔絵作成手段と、 この第1の似顔絵作成手段により作成された第1の似顔
    絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくとも一
    部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶されて
    いる他のパーツ画像と置き換える置換手段と、 この置換手段により置き換えられた他のパーツ画像と置
    き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第2の
    似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成手段と、を備え
    たことを特徴とする顔画像作成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の似顔
    絵作成装置において、 前記顔画像および前記似顔絵画像のうちの少なくとも一
    方を表示出力又は印刷出力する出力手段を更に備えたこ
    とを特徴とする顔画像作成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載の顔画
    像作成装置において、 前記顔画像を取得する画像取得手段を備えており、 前記顔画像記憶手段は、前記画像取得手段により取得さ
    れた顔画像を記憶する記憶手段を備えていることを特徴
    とする顔画像作成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の顔画像作成装置におい
    て、 前記画像取得手段は、CCDカメラ、ビデオカメラ、イ
    メージスキャナ、電子スチルカメラおよび他の装置のい
    ずれかであることを特徴とする顔画像作成装置。
  9. 【請求項9】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と顔を
    構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に複数種類のパー
    ツ画像を記憶しているパーツ画像記憶手段とをアクセス
    し、このパーツ画像記憶手段に記憶されている複数種類
    のパーツ画像と前記顔画像記憶手段に記憶されている顔
    画像の各部位の画像部分とを各部位毎に照合する照合ス
    テップと、 この照合ステップによる照合結果に応じて、前記パーツ
    画像記憶手段に記憶されている各部位毎のパーツ画像を
    組み合せて、前記顔画像に対応した第1の似顔絵画像を
    作成する第1の似顔絵作成ステップと、 この第1の似顔絵作成ステップにより作成された第1の
    似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
    も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
    れている他のパーツ画像と置き換える置換ステップと、 この置換ステップにより置き換えられた他のパーツ画像
    と置き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第
    2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成ステップ
    と、を具備したことを特徴とする顔画像作成方法。
  10. 【請求項10】 顔画像を記憶する顔画像記憶手段と顔
    の各部を構成する髪,目,鼻,口等の各部位毎に形状の
    異なる複数種類のパーツ画像を記憶しているパーツ画像
    記憶手段とアクセスし、前記顔画像記憶手段に記憶され
    た顔画像のうちの、少なくとも目、鼻、口に対応した画
    像部分と、この少なくとも目、鼻、口の部位と同じ部位
    における、前記パーツ画像記憶手段に記憶された複数種
    類のパーツ画像とを照合し、その一致度を判断する照合
    ステップと、 この照合ステップによる照合の結果、前記複数種類のパ
    ーツ画像のうち、最も一致度の高いパーツ画像を各部位
    毎に前記パーツ画像記憶手段から読み出し、この読み出
    された各部位毎のパーツ画像を組み合せて、前記顔画像
    に対応した似顔絵画像を作成する第1の似顔絵作成ステ
    ップと、 この第1の似顔絵作成ステップにより作成された第1の
    似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
    も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
    れている他のパーツ画像と置き換える置換ステップと、 この置換ステップにより置き換えられた他のパーツ画像
    と置き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第
    2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成ステップ
    と、を具備したことを特徴とする顔画像作成方法。
  11. 【請求項11】 顔画像記憶手段に記憶された顔画像か
    ら顔の各部位毎に画像部分を抽出して記憶するととも
    に、この抽出した画像部分の各部位毎の位置データを記
    憶する第1の記憶手段と、顔の各部位毎に複数種類のパ
    ーツ画像を記憶している第2の記憶手段とをアクセス
    し、この第2の記憶手段に記憶されている複数種類のパ
    ーツ画像と前記顔画像記憶手段に記憶されている顔画像
    の各部位の画像部分とを各部位毎に照合する照合ステッ
    プと、 この照合ステップによる照合結果に基づいて、前記第2
    の記憶手段に記憶された各部位毎のパーツ画像を前記第
    1の記憶手段に記憶された位置データに対応した位置に
    それぞれ配置し、この配置された各部位毎のパーツ画像
    を組み合せて、前記顔画像に対応した似顔絵画像を作成
    する第1の似顔絵作成ステップと、 この第1の似顔絵作成ステップにより作成された第1の
    似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
    も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
    れている他のパーツ画像と置き換える置換ステップと、 この置換ステップにより置き換えられた他のパーツ画像
    と置き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第
    2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする顔画像作成方法。
  12. 【請求項12】 似顔絵画像の対象となる顔画像から顔
    の各部位を表わす画像部分を抽出する抽出ステップと、 この抽出ステップにより抽出された画像部分とパーツ記
    憶手段に記憶されている顔画像用の複数のパーツ画像と
    を各部位毎に照合し,前記パーツ記憶手段に記憶されて
    いる複数のパーツ画像のうち、前記抽出ステップにより
    抽出された画像部分に最も近似するパーツ画像を選択す
    る選択ステップと、 この選択ステップにより選択されたパーツ画像を、各部
    位毎に、前記抽出された画像部分に対応する位置に表示
    させるように前記パーツ画像の表示位置を調整する表示
    位置調整ステップと、 この表示位置調整ステップにより表示された各部位毎の
    パーツ画像の組み合わせからなる第1の似顔絵画像を表
    示させる第1の表示制御ステップと、 この第1の表示制御ステップの制御により表示された第
    1の似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少な
    くとも一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶ステップ
    に記憶されている他のパーツ画像と置き換える置換ステ
    ップと、 この置換ステップにより置き換えられた他のパーツ画像
    と置き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第
    2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする顔画像作成方法。
  13. 【請求項13】 画像記憶手段に記憶された顔画像のな
    かから少なくとも目、鼻、口に対応した画像部分を各部
    位毎に個別に抽出する個別抽出ステップと、この個別抽
    出ステップにより抽出された少なくとも目、鼻、口に対
    応した画像部分とパーツ画像記憶手段に記憶された複数
    種類のパーツ画像とを各部位毎に照合する照合ステップ
    と、 この照合ステップによる照合の結果、各部位毎の一致度
    の高いパーツ画像を各部位毎に前記パーツ画像記憶手段
    から読み出しこの読み出された各部位毎のパーツ画像を
    組み合せて、前記顔画像に対応した似顔絵画像を作成す
    る第1の似顔絵作成ステップと、 この第1の似顔絵作成ステップにより作成された第1の
    似顔絵画像を構成する各パーツ画像のうちの、少なくと
    も一部のパーツ画像を前記パーツ画像記憶手段に記憶さ
    れている他のパーツ画像と置き換える置換ステップと、 この置換ステップにより置き換えられた他のパーツ画像
    と置き換えられていないパーツ画像とを組み合せて、第
    2の似顔絵画像を作成する第2の似顔絵作成ステップ
    と、を備えたことを特徴とする顔画像作成方法。
  14. 【請求項14】 請求項9から13のいずれかに記載の
    似顔絵作成方法において、 前記顔画像および前記似顔絵画像のうちの少なくとも一
    方を表示出力又は印刷出力する出力ステップを更に備え
    たことを特徴とする顔画像作成方法。
  15. 【請求項15】 請求項9から13のいずれかに記載の
    顔画像作成方法において、 前記顔画像を取得する画像取得ステップを備えており、 前記顔画像記憶手段は、前記画像取得ステップにより取
    得された顔画像を記憶する記憶手段を備えていることを
    特徴とする顔画像作成方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の顔画像作成方法に
    おいて、 前記画像取得ステップは、CCDカメラ、ビデオカメ
    ラ、イメージスキャナ、電子スチルカメラおよび他の装
    置のいずれかであることを特徴とする顔画像作成方法。
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JP2012200288A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Square Enix Co Ltd キャラクタ作成装置及びキャラクタ作成プログラム

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JP2011003057A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Casio Computer Co Ltd 画像合成装置、画像特定方法、画像合成方法及びプログラム
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