JP2001075861A - アービトレーション回路およびそれを内蔵した記録媒体装置 - Google Patents

アービトレーション回路およびそれを内蔵した記録媒体装置

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JP2001075861A
JP2001075861A JP24586499A JP24586499A JP2001075861A JP 2001075861 A JP2001075861 A JP 2001075861A JP 24586499 A JP24586499 A JP 24586499A JP 24586499 A JP24586499 A JP 24586499A JP 2001075861 A JP2001075861 A JP 2001075861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先順位の低い処理をアクセス要求を補償す
ることによりパイプライン処理を円滑に達成することを
課題とする。特に、リアルタイムでの記録または再生に
不都合のないアービトレーション制御を達成することを
課題とする。 【解決手段】 リクエスタ101、102がアクセス要
求REQ1を出力している期間中に、ディスク部11か
らの再生クロックまたは記録クロックを分周した分周ク
ロックが入力されると、リクエスタ101,102は割
り込み要求REQ1’、REQ2’を出力する。調整部
201はかかる割り込み要求を受けて、リクエスタ10
1,102のアクセス要求を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセス要求を調
整するアービトレーション回路およびそれを内蔵した記
録媒体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のデータ処理においては、例えば光
磁気ディスク等の記録媒体から読み出したデータをRA
M(Random Access Memory)に一時記憶し、記憶された
データを適宜読み出して誤り訂正等の処理を行い、さら
に処理後のデータをRAMに書き戻すといった処理が行
われている。この際、RAMに対する各部のアクセス順
位を調整するために、アービトレーション回路が配され
ている。
【0003】従来のディスク再生系の構成を図10に示
す。図において、11はディスク部、12は復調部、1
3はECCデコーダ部、14はデータ転送部、15はM
PU(Microprocessor Unit)、16はアービタ、17
はSDRAM(Syncronous Dynamic Random Access Mem
ory)、18および19はホストインタフェースであ
る。
【0004】ディスク部11は外部指令に応じて光磁気
ディスク等から適宜データを読み出す。復調部12はデ
ィスク部11から読み出されたデータをデフォーマット
および復調する。復調されたデータはアービタ16を介
してSDRAM17に書き込まれる。
【0005】ECCデコーダ部13はSDRAM17か
ら復調データを読み出し誤り訂正符号に従って誤り訂正
を行う。誤り訂正されたデータはSDRAM17に書き
戻される。 データ転送制御部14は誤り訂正後のデー
タをSDRAM17から読み出しこれをホストインタフ
ェース18および19に転送する。転送されたデータは
図示しないホストコンピュータに送られる。
【0006】MPU15は、SDRAM17からファイ
ル構成に関するデータやディフェクトエリア(欠陥エリ
ア)に関するデータ等を読み出す。
【0007】アービタ16はSDRAMに対する各部の
アクセス権を後述の通り調整する。SDRAM17は復
調部12またはECCデコーダ部13からのデータを一
時記憶する。ホストインタフェース部18,19は、デ
ータ転送部14からのデータを図示しないホストコンピ
ュータに送る。
【0008】図11に、上記従来装置におけるデータの
パイプライン処理を模式的に示す。図において、MOD
はデータ復調処理(復調部12での処理)、ECCは誤
り訂正処理(ECCデコーダ部での処理)、DMAはホ
ストインタフェース18,19に対するデータ転送処理
(データ転送部14での処理)である。なお、1ECC
ブロックとは、1つの誤り訂正処理(たとえばシンドロ
ーム処理)が適用されるデータの固まり(単位)であ
る。
【0009】図示の通り、1ECCブロックの処理期間
においては、MOD処理とECC処理とDMA処理の3
つの処理を並行して行う必要がある。たとえば、図11
において、第nブロックのデータに対するMOD処理
と、第n−1ブロックのデータに対するECC処理と、
第n−2ブロックのデータに対するDMA処理とを1E
CCブロック期間において完結する必要がある。加え
て、非定常的な処理がMPU15にて実行される場合に
は、この処理も含めて1ECCブロック期間内にそれぞ
れの処理を完結する必要がある。
【0010】かかる並行処理は、SDRAM17に対す
る各部(復調部12、ECCデコーダ部13、データ転
送制御部14およびMPU15)のアクセス権を調整す
ることによって実行される。かかるアクセス権の調整は
アービタ16によって行われる。すなわち、アービタ1
6は、復調部12、ECCデコーダ部13、データ転送
制御部14またはMPU15からのアクセスの要求が並
行して生じた場合に、予め設定された優先順位に従って
何れのアクセス要求を許容するかを決定する。かかるア
クセス権の調整により、1ECCブロック期間内にそれ
ぞれの処理が並行して実行される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記アービタによるア
クセス権の調整は、予め設定されているアクセス権の優
先順位に応じて実行される。通常、このアクセス権に従
ってアクセス要求の調整を行えば1ECCブロック期間
内に上記のそれぞれの処理が並行して完結されるよう
に、SDRAM17の容量やデータの転送速度等のファ
クターが設定されている。しかしながら、MPU15か
ら非定常的な読み出し要求が生じたり、ホストコンピュ
ータ側からバースト的な読み出し要求が生じた様な場合
には、優先順位の低いアクセス権が設定されている処理
が長期に渡り停止される場合があり、このため、1EC
Cブロック期間内に当該優先順位の低い処理を実行し得
ない場合が生じ得る。
【0012】たとえば、図11において、ECC処理の
優先順位が最下位に設定されているような場合に上記バ
ースト的な読み出し要求がホストコンピュータ側から生
じると、ECC処理が1ECCブロック期間内に実行さ
れない場合が生じ、パイプライン処理が円滑に行われな
くなる。この際、ECC処理が実行されるまでその他の
処理を待機させ、ECC処理が完結した後にパイプライ
ン処理に復帰させる方法も考えられるが、かかる方法を
採用すると、リアルタイムにて再生を行うような場合、
たとえばディスクに映像や音声に関するデータが記録さ
れているような場合には、再生が途切れてしまうため好
ましくない。
【0013】かかる不都合は、ディスク部11からの読
み出し速度が早くなればなるほど顕著となる。すなわ
ち、ディスク部11からの読み出し速度が早くなると、
図11に示す1ECCブロック期間が短くなるため、優
先順位の低い処理の要求排除期間が比較的短い場合であ
っても、当該処理を1ECCブロック期間内に実行し得
なくなってしまう。
【0014】そこで、本発明は、このようにバースト的
な読み出し要求が生じたような場合であっても、優先順
位の低い処理を確実に実行させ、パイプライン処理を円
滑に達成することを課題とし、特に、リアルタイムでの
記録または再生に不都合のないアービトレーション制御
を達成することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アク
セス要求を発するリクエスタと、該リクエスタからのア
クセス要求を所定の優先順位に従って調整する調整部と
を有するアービトレーション回路において、前記リクエ
スタに対し記録媒体を記録または再生する際のクロック
を入力せしめ、該リクエスタは前記クロックに応じて割
り込み要求を前記調整部に発し、該調整部は前記割り込
み要求に応答して当該リクエスタによるアクセス要求を
上位に繰り上げることを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1において、前
記割り込み要求は、前記クロックを分周した分周クロッ
クに応じて発せられることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項2において、前
記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が
発せられている期間に前記分周クロックが入力されたこ
とに応じて発せられることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1において、前
記割り込み要求は、前記クロックを所定数カウントした
ことに応じて発せられることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項4において、前
記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が
発せられてから前記クロックを所定数カウントしたこと
に応じて発せられることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
において、前記割り込み指令は、アクセス要求の優先順
位の低いリクエスタにおいて発せられることを特徴とす
る。
【0021】請求項7の発明は、上記請求項1〜6の何
れかのアービトレーション回路を内蔵した記録媒体装置
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】図1に、再生系の構成を示す。なお、従来
例として説明した図10と同一部分には同一符号を付
し、説明を省略する。図1においては、新たに分周カウ
ンタ20が配されている。また、ECCデコーダ21、
アービタ22および復調部23の構成が従来例と相違し
ている。
【0024】分周カウンタ20は、ディスク部11の再
生クロックを分周し、この分周クロックをECCデコー
ダ21に送る。ECCデコーダ21は、アクセス要求を
アービタ22に出力している期間内にこの分周クロック
を受信すると、割り込み要求をアービタ22に送る。ア
ービタ22は、この割り込み要求を受信すると、次のア
クセス許容のタイミングにおいて、ECCデコーダ21
のアクセス要求を許容する。すなわち、ECCデコーダ
21のアクセス権を、最下位から最上位に引き上げる。
【0025】図2にアービタ22とECCデコーダ21
の構成を示す。図においてリクエスタ101は図1のE
CCデコーダ21内に内蔵されている。なお、同図のリ
クエスタ102は後述するECCエンコーダ32(記録
系の構成:図9)に内蔵されている。さらに、調整部2
01はアービタ22内に内蔵されている。この調整部2
01は、各部からのアクセス要求を調整するものであ
る。すなわち、調整部201内には、アクセス権の優先
順位が予め設定されており、各部からのアクセス要求が
同時に生じた場合には、この優先順位に従ってアクセス
の許容を決定する。各部からのアクセス要求が競合しな
い場合には、そのアクセス要求を許容する。
【0026】なお、図2においては、ECCデコーダの
リクエスタ101とECCエンコーダ内のリクエスタ1
02のみ示したが、その他の復調部23およびデータ転
送部14内にもリクエスタが内蔵されており、これらか
らも調整部に対してアクセス要求が入力される。
【0027】さて、図2において、リクエスタ101か
らアクセス要求REQ1が調整部201に入力される
と、調整部201はこの要求が許容可能なものか否かを
判別する。かかる判別は、上述の通り、予め設定された
アクセス権の優先順位に従って行われる。かかるアクセ
ス要求が許容可能であれば、調整部201からリクエス
タ101に対しアクセス許容指令GR1が入力される。
かかる指令を受けて、ECCデコーダ21ではSDRA
M17に対するアクセス動作およびデータのECC処理
が開始される。そして、この動作が実行されている期間
中、リクエスタ1からアクセス動作通知ACC1が調整
部201に入力される。
【0028】一方、リクエスタ101からアクセス要求
を入力されているタイミングでアクセス権の高いリクエ
スタから並行してアクセス要求が入力された場合、リク
エスタ101からのアクセス要求は拒否される。この場
合、従来例ではリクエスタ101は他の高順位のリクエ
スタからのアクセス要求が全て解消されるまでアクセス
要求を出し続け、その期間、ECCデコーダはアクセス
待機状態におかれる。しかしながら、本実施の形態で
は、かかる待機期間、すなわちリクエスタ101からア
クセス要求が出されている期間において、分周カウンタ
20から分周クロックがリクエスタ101に入力される
と、それに応じてリクエスタ101から割り込み要求R
EQ1’が調整部201に入力され、リクエスタ101
のアクセス権が一時的に最上位に設定される。これによ
り、ECCデコーダ21によるSDRAM17に対する
アクセスが補償されるようになる。
【0029】図3に、アクセス権の設定が変更された状
態を示す。通常は、DMA(データ転送部14からのア
クセス権)>MPU(MPU15からのアクセス権)>
MOD(復調部23からのアクセス権)>ECC(EC
Cデコーダ21からのアクセス権)に設定されている。
かかるアクセス権の優先順位は、調整部201におい
て、たとえばROM(Read Only Memory)に格納する等
して予め設定されている。これに対し、上記の様に割り
込み要求REQ1’が調整部201に入力されると、E
CCアクセス権が一時的に最上位に繰り上げられ、その
他の順位が1順位ずつ繰り下がる。これによって、EC
Cデコーダ21によるアクセスが補償されることにな
る。
【0030】なお、かかる優先順位の変更は一時的なも
のであり、ECCデコーダ21によるアクセスが終了す
ると、通常の優先順位に復帰する。
【0031】このようにしてECCデコーダ21のアク
セス権が補償されると、今度は、MODのアクセス権が
最下位となり、復調部23の処理が滞る恐れがあるが、
これについては、後述するアクセス補償によって、復調
部23のアクセス権が補償される。
【0032】図4および図5に、リクエスタ101と調
整部201との間でやりとりされる指令信号のタイミン
グチャートを示す。図4は、割り込み要求REQ1’を
入力することなしにアクセス要求が許容された場合を示
し、図5は割り込み要求REQ1’の入力によりアクセ
ス要求が許容された場合を示す。
【0033】通常の状態では、図4に示すように、リク
エスタ101は、アクセス要求REQ1が許容されるま
でアクセス要求を入力し続ける。そして、調整部201
からアクセス許容指令GR1が入力されると、アクセス
要求REQ1の入力を中止し、代わってアクセス動作通
知ACC1が調整部201に入力される。
【0034】これに対し、アクセス要求REQ1が入力
されている期間内に分周クロック(リクエストアップ:
REQUP)がリクエスタ101に入力されると、これ
に応じて、アクセス要求REQ1の入力が中止され、代
わって割り込み要求REQ1’が調整部201に入力さ
れる。この割り込み要求REQ1’を受けて調整部20
1からアクセス許容指令GR1がリクエスタ101に入
力される。そして、このアクセス許容指令GR1の入力
により、割り込み要求REQ1’の入力を中止し、代わ
ってアクセス動作通知ACC1が調整部201に入力さ
れる。
【0035】以上のように、本実施の形態では、ECC
デコーダ21からのアクセス要求が待機状態にある場合
であっても、所定のタイミングで割り込み要求を入力す
ることによって、SDRAM17に対するECCデコー
ダ21からのアクセスを補償することができる。また、
かかる割り込み指令の発生タイミングは、ディスク部1
1からの再生クロックを分周した分周クロックに応じて
設定されるので、ディスク部11からのデータ転送レー
トの高低に追従するものとなり、よって、図11に示す
1ECCブロック期間が短くなったとしても、その期間
内にECCデコーダ21によるSDRAM17のアクセ
スおよびECC処理を実行することができるようにな
る。
【0036】なお、ECCデコーダ21によるアクセス
は、1ECCブロックの全てのデータを1度に処理する
ようにSDRAM17にアクセス方法もあるが、他の処
理のアクセス効率を考慮すると、むしろ1ECCブロッ
クのデータを複数回に分けてアクセスする方が好まし
い。
【0037】すなわち、1ECCブロックの全てのデー
タを1度にアクセスする方法の場合、ECCデコーダ2
1が占有するアクセス期間が長期に渡るため、その間、
他部からのアクセス要求が一切拒否されてしまう。この
場合、ECCデコーダ21によるアクセスが終了した後
の残された期間に他部からのアクセス要求が調整される
ことになるが、ECCデコーダによるアクセスの占有期
間中に他部からのアクセス要求が累積的に待機状態とな
っているため、結果的に、この残された期間に他部から
のアクセス要求が込み合った状態となってしまう。これ
に対し、1ECCブロックのデータを複数回に分けて細
切れにアクセスする方法では、ECCデコーダ21の占
有期間と占有期間の間に他部からのアクセス要求の許容
を分散させることができるので、他部からのアクセス要
求の累積を抑えることができ、その分、各部のアクセス
要求の調整を効率化できるようになる。
【0038】次に、図6〜図8を参照して、復調部23
におけるアクセス権の補償について説明する。
【0039】上記の如く、ECCデコーダ21のアクセ
ス権が最上位に繰り上げられると、復調部23のアクセ
ス権は最下位に繰り下げられる。また、通常の状態にお
いても、復調部23のアクセス権は最下位から2番目で
あるので、データ転送部14やMPU15からのアクセ
ス要求と競合すると、アクセス待機の状態となってしま
う。そこで、復調部21のアクセス権についても、所定
のタイミングで割り込み要求を調整部201に入力する
ことで、アクセス権の補償を実行するようにする。
【0040】図6に、復調部23内のリクエスタ103
と調整部201の構成を示す。なお、リクエスタ104
は、後述する記録系の変調部31内に内蔵されている。
これらリクエスタには、上記と同様のアクセス権の優先
順位が予め設定されている。また、上記ECCデコーダ
101の場合と異なり、当該リクエスタ103にはディ
スク部11からの再生クロックが直接入力されている。
かかる再生クロックに応じてリクエスタ103からアク
セス要求REQ3が発せられる。すなわち、再生クロッ
クの周期が短くなるとリクエスタ103からのアクセス
要求の周期も短くなる。
【0041】アクセス要求REQ3が許容された場合の
リクエスタ103における動作は、上記ECCデコーダ
23における図2の場合と同様である。これに対し、ア
クセス要求REQ3が許容されずにアクセスが待機され
ている場合の動作は、上記図2の場合と相違している。
【0042】すなわち、図7に示すように、アクセス要
求REQ3が入力されてから所定クロック数の期間に亘
ってアクセス許容指令GR3が入力されない場合、リク
エスタ103は割り込み要求REQ3’を調整部201
に入力する。これにより、調整部201内において、復
調部23のアクセス権の優先順位が一時的に最上位に繰
り上げられる(図8参照)。かかる優先順位の変更によ
り、SDRAM17に対する復調部23からのアクセス
が実行されるようになる。
【0043】ここで、アクセス要求REQ3が入力され
てから割り込み指令が入力されるまでの期間を規定する
クロック数は予め固定のものとして設定されている。こ
のため、ディスク部11のデータ転送レートが高くなり
図11の1ECCブロック期間が短くなったとしても、
それに応じて再生クロック周期が高くなり割り込み指令
発生までの期間が短縮されるので、割り込み要求による
アクセス許容が早められる。したがって、ディスク部1
1からのデータ転送速度が高低したとしても、1ECC
ブロック期間内に復調部23のアクセス動作すなわちS
DRAM17に対するデータの書き込み動作を完結させ
ることができるようになる。
【0044】ところで、図3および図8に示すように、
DMAとMPUのアクセス権は高順位に設定されてい
る。したがって、これら2つについては、アクセス権の
補償を行わなくとも、通常、1ECCブロック期間内で
のアクセスを完結できる。
【0045】これに対し、MODとECCについては、
上記の如く、低順位に設定しつつアクセス補償を実行し
ているが、これは、パイプライン処理を円滑に行うため
にはMODとECCのアクセスの確保が極めて重要にな
るため、これらを確実に達成するためでもある。
【0046】つまり、MODとECCの順位を低く設定
しておいても、DMAとMPUにアクセス要求が競合し
なければ、MODまたはECCのアクセスが達成できる
のであって、仮にDMAとMPUに競合したとしても、
割り込み要求によってMODとECCのアクセスを許容
することでMODとECCのアクセスが可能となるので
ある。
【0047】以上、再生系にかかる実施の形態について
説明したが、記録系においても同様の構成とすることが
できる。
【0048】図9に記録系の構成を示す。再生系と同一
部分には同一符号を付し、説明を省略する。図におい
て、30は分周カウンタ、31は変調部、32はECC
エンコーダ、33はデータ転送部、34はアービタであ
る。ホストインタフェース18、19から入力されたデ
ータは、データ転送部33からアービタ34を介してS
DRAM17に書き込まれる。ECCエンコーダ32は
アービタ34を介してSDRAM17からデータを読み
出し、これに誤り訂正符号を付して再びSDRAM17
に書き戻す。変調部31はアービタ34を介してSDR
AM17からデータを読み出しこれをフォーマットに当
てはめた後、所定の変調を行ってディスク部11に転送
する。ディスク部11はかかるデータをディスク上に記
録する。
【0049】ここで、変調部31、ECCエンコーダ3
2およびデータ転送部33のSDRAM34に対するア
クセスの優先順位は、上記再生系と同様、アービタ34
内の調整部201に予め設定されており、通常はこの優
先順位に従ってSDRAM17に対するアクセスが許容
される。
【0050】しかしながら、ECCエンコーダ32およ
び変調部31のアクセスが長期に渡り待機状態におかれ
ると、上記再生系と同様、記録クロックに応じた割り込
み要求が、ECCエンコーダ32および変調部31から
調整部201に入力される。かかる割り込み入力は、図
2および図6のリクエスタ102および104から発せ
られる。調整部201は、かかる割り込み要求を入力さ
れると、ECCエンコーダ32および変調部31のアク
セス要求の優先順位を最上位に繰り上げる。これによ
り、ECCエンコーダ32および変調部31のアクセス
権が補償される。
【0051】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はかかる実施の形態に制限されるものでは
なく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0052】たとえば、上記実施の形態では、データ転
送部14,33およびMPU15に対するアクセス権は
補償しなかったが、上記実施の形態と同様の構成の追加
により、これらのアクセス権の補償を行う様にすること
もできる。
【0053】また、逆に、上記実施の形態では、ECC
デコーダと復調部の両方についてアクセス権の補償を実
行するよう構成したが、何れか一方のアクセス権をにつ
いては補償せず、代わりに通常の状態におけるアクセス
権の優先順位をより上位に設定するようにしても良い。
【0054】今回開示された実施の形態は全て例示であ
って制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内にある全ての変更が含まれることが意図されて
いる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、優先権の低いアクセス
要求を補償することができ、よって、パイプライン処理
を円滑に達成することができる。特に、記録媒体を記録
または再生する際のクロックに応じてアクセスの割り込
み要求を発する構成としたことにより、記録または再生
時のビットレートが変動し、処理のための所用期間が長
短したとしても、当該期間内においてアクセス処理を完
結させることができ、よって、リアルタイムでの記録ま
たは再生においても不都合のないアービトレーション処
理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る再生系のブロック図
【図2】実施の形態に係るアービトレーション回路の構
成を示す図
【図3】実施の形態に係るアクセスの優先順位を示す図
【図4】実施の形態に係るタイミングチャート
【図5】実施の形態に係るタイミングチャート
【図6】実施の形態に係るアービトレーション回路の構
成を示す図
【図7】実施の形態に係るタイミングチャート
【図8】実施の形態に係るアクセスの優先順位を示す図
【図9】実施の形態に係る記録系のブロック図
【図10】従来例の再生系のブロック図
【図11】パイプライン処理の模式図
【符号の説明】
20… 分周カウンタ 21… ECCデコーダ部 22… アービタ 23… 復調部 30… 分周カウンタ 31… 復調部 32… ECCエンコーダ 34… アービタ 101… リクエスタ 102… リクエスタ 103… リクエスタ 104… リクエスタ 201… 調整部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセス要求を発するリクエスタと、該
    リクエスタからのアクセス要求を所定の優先順位に従っ
    て調整する調整部とを有するアービトレーション回路に
    おいて、 前記リクエスタに対し記録媒体を記録または再生する際
    のクロックを入力せしめ、該リクエスタは前記クロック
    に応じて割り込み要求を前記調整部に発し、該調整部は
    前記割り込み要求に応答して当該リクエスタによるアク
    セス要求を上位に繰り上げることを特徴とするアービト
    レーション回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記割り込み要求
    は、前記クロックを分周した分周クロックに応じて発せ
    られることを特徴とするアービトレーション回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記割り込み要求
    は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられている
    期間に前記分周クロックが入力されたことに応じて発せ
    られることを特徴とするアービトレーション回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記割り込み要求
    は、前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発
    せられることを特徴とするアービトレーション回路。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記割り込み要求
    は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられてから
    前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発せら
    れることを特徴とするアービトレーション回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記割
    り込み指令は、アクセス要求の優先順位の低いリクエス
    タにおいて発せられることを特徴とするアービトレーシ
    ョン回路。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜6の何れかのアービトレ
    ーション回路を内蔵した記録媒体装置。
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