JP4371486B2 - アービトレーション回路およびそれを内蔵した記録媒体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクセス要求を調整するアービトレーション回路およびそれを内蔵した記録媒体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のデータ処理においては、例えば光磁気ディスク等の記録媒体から読み出したデータをRAM(Random Access Memory)に一時記憶し、記憶されたデータを適宜読み出して誤り訂正等の処理を行い、さらに処理後のデータをRAMに書き戻すといった処理が行われている。この際、RAMに対する各部のアクセス順位を調整するために、アービトレーション回路が配されている。
【0003】
従来のディスク再生系の構成を図10に示す。図において、11はディスク部、12は復調部、13はECCデコーダ部、14はデータ転送部、15はMPU(Microprocessor Unit)、16はアービタ、17はSDRAM(Syncronous Dynamic Random Access Memory)、18および19はホストインタフェースである。
【0004】
ディスク部11は外部指令に応じて光磁気ディスク等から適宜データを読み出す。復調部12はディスク部11から読み出されたデータをデフォーマットおよび復調する。復調されたデータはアービタ16を介してSDRAM17に書き込まれる。
【0005】
ECCデコーダ部13はSDRAM17から復調データを読み出し誤り訂正符号に従って誤り訂正を行う。誤り訂正されたデータはSDRAM17に書き戻される。 データ転送制御部14は誤り訂正後のデータをSDRAM17から読み出しこれをホストインタフェース18および19に転送する。転送されたデータは図示しないホストコンピュータに送られる。
【0006】
MPU15は、SDRAM17からファイル構成に関するデータやディフェクトエリア(欠陥エリア)に関するデータ等を読み出す。
【0007】
アービタ16はSDRAMに対する各部のアクセス権を後述の通り調整する。SDRAM17は復調部12またはECCデコーダ部13からのデータを一時記憶する。ホストインタフェース部18,19は、データ転送部14からのデータを図示しないホストコンピュータに送る。
【0008】
図11に、上記従来装置におけるデータのパイプライン処理を模式的に示す。図において、MODはデータ復調処理(復調部12での処理)、ECCは誤り訂正処理(ECCデコーダ部での処理)、DMAはホストインタフェース18,19に対するデータ転送処理(データ転送部14での処理)である。なお、1ECCブロックとは、1つの誤り訂正処理(たとえばシンドローム処理)が適用されるデータの固まり(単位)である。
【0009】
図示の通り、1ECCブロックの処理期間においては、MOD処理とECC処理とDMA処理の3つの処理を並行して行う必要がある。たとえば、図11において、第nブロックのデータに対するMOD処理と、第n−1ブロックのデータに対するECC処理と、第n−2ブロックのデータに対するDMA処理とを1ECCブロック期間において完結する必要がある。加えて、非定常的な処理がMPU15にて実行される場合には、この処理も含めて1ECCブロック期間内にそれぞれの処理を完結する必要がある。
【0010】
かかる並行処理は、SDRAM17に対する各部(復調部12、ECCデコーダ部13、データ転送制御部14およびMPU15)のアクセス権を調整することによって実行される。かかるアクセス権の調整はアービタ16によって行われる。すなわち、アービタ16は、復調部12、ECCデコーダ部13、データ転送制御部14またはMPU15からのアクセスの要求が並行して生じた場合に、予め設定された優先順位に従って何れのアクセス要求を許容するかを決定する。かかるアクセス権の調整により、1ECCブロック期間内にそれぞれの処理が並行して実行される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記アービタによるアクセス権の調整は、予め設定されているアクセス権の優先順位に応じて実行される。通常、このアクセス権に従ってアクセス要求の調整を行えば1ECCブロック期間内に上記のそれぞれの処理が並行して完結されるように、SDRAM17の容量やデータの転送速度等のファクターが設定されている。しかしながら、MPU15から非定常的な読み出し要求が生じたり、ホストコンピュータ側からバースト的な読み出し要求が生じた様な場合には、優先順位の低いアクセス権が設定されている処理が長期に渡り停止される場合があり、このため、1ECCブロック期間内に当該優先順位の低い処理を実行し得ない場合が生じ得る。
【0012】
たとえば、図11において、ECC処理の優先順位が最下位に設定されているような場合に上記バースト的な読み出し要求がホストコンピュータ側から生じると、ECC処理が1ECCブロック期間内に実行されない場合が生じ、パイプライン処理が円滑に行われなくなる。この際、ECC処理が実行されるまでその他の処理を待機させ、ECC処理が完結した後にパイプライン処理に復帰させる方法も考えられるが、かかる方法を採用すると、リアルタイムにて再生を行うような場合、たとえばディスクに映像や音声に関するデータが記録されているような場合には、再生が途切れてしまうため好ましくない。
【0013】
かかる不都合は、ディスク部11からの読み出し速度が早くなればなるほど顕著となる。すなわち、ディスク部11からの読み出し速度が早くなると、図11に示す1ECCブロック期間が短くなるため、優先順位の低い処理の要求排除期間が比較的短い場合であっても、当該処理を1ECCブロック期間内に実行し得なくなってしまう。
【0014】
そこで、本発明は、このようにバースト的な読み出し要求が生じたような場合であっても、優先順位の低い処理を確実に実行させ、パイプライン処理を円滑に達成することを課題とし、特に、リアルタイムでの記録または再生に不都合のないアービトレーション制御を達成することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、アクセス要求を発するリクエスタと、該リクエスタからのアクセス要求を所定の優先順位に従って調整する調整部とを有するアービトレーション回路において、前記リクエスタに対し記録媒体を記録または再生する際のクロックを入力せしめ、該リクエスタは前記クロックに応じて割り込み要求を前記調整部に発し、該調整部は前記割り込み要求に応答して当該リクエスタによるアクセス要求を上位に繰り上げることを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1において、前記割り込み要求は、前記クロックを分周した分周クロックに応じて発せられることを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2において、前記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられている期間に前記分周クロックが入力されたことに応じて発せられることを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1において、前記割り込み要求は、前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発せられることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項4において、前記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられてから前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発せられることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかにおいて、前記割り込み指令は、アクセス要求の優先順位の低いリクエスタにおいて発せられることを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明は、上記請求項1〜6の何れかのアービトレーション回路を内蔵した記録媒体装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1に、再生系の構成を示す。なお、従来例として説明した図10と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図1においては、新たに分周カウンタ20が配されている。また、ECCデコーダ21、アービタ22および復調部23の構成が従来例と相違している。
【0024】
分周カウンタ20は、ディスク部11の再生クロックを分周し、この分周クロックをECCデコーダ21に送る。ECCデコーダ21は、アクセス要求をアービタ22に出力している期間内にこの分周クロックを受信すると、割り込み要求をアービタ22に送る。アービタ22は、この割り込み要求を受信すると、次のアクセス許容のタイミングにおいて、ECCデコーダ21のアクセス要求を許容する。すなわち、ECCデコーダ21のアクセス権を、最下位から最上位に引き上げる。
【0025】
図2にアービタ22とECCデコーダ21の構成を示す。図においてリクエスタ101は図1のECCデコーダ21内に内蔵されている。なお、同図のリクエスタ102は後述するECCエンコーダ32(記録系の構成:図9)に内蔵されている。さらに、調整部201はアービタ22内に内蔵されている。この調整部201は、各部からのアクセス要求を調整するものである。すなわち、調整部201内には、アクセス権の優先順位が予め設定されており、各部からのアクセス要求が同時に生じた場合には、この優先順位に従ってアクセスの許容を決定する。各部からのアクセス要求が競合しない場合には、そのアクセス要求を許容する。
【0026】
なお、図2においては、ECCデコーダのリクエスタ101とECCエンコーダ内のリクエスタ102のみ示したが、その他の復調部23およびデータ転送部14内にもリクエスタが内蔵されており、これらからも調整部に対してアクセス要求が入力される。
【0027】
さて、図2において、リクエスタ101からアクセス要求REQ1が調整部201に入力されると、調整部201はこの要求が許容可能なものか否かを判別する。かかる判別は、上述の通り、予め設定されたアクセス権の優先順位に従って行われる。かかるアクセス要求が許容可能であれば、調整部201からリクエスタ101に対しアクセス許容指令GR1が入力される。かかる指令を受けて、ECCデコーダ21ではSDRAM17に対するアクセス動作およびデータのECC処理が開始される。そして、この動作が実行されている期間中、リクエスタ1からアクセス動作通知ACC1が調整部201に入力される。
【0028】
一方、リクエスタ101からアクセス要求を入力されているタイミングでアクセス権の高いリクエスタから並行してアクセス要求が入力された場合、リクエスタ101からのアクセス要求は拒否される。この場合、従来例ではリクエスタ101は他の高順位のリクエスタからのアクセス要求が全て解消されるまでアクセス要求を出し続け、その期間、ECCデコーダはアクセス待機状態におかれる。しかしながら、本実施の形態では、かかる待機期間、すなわちリクエスタ101からアクセス要求が出されている期間において、分周カウンタ20から分周クロックがリクエスタ101に入力されると、それに応じてリクエスタ101から割り込み要求REQ1’が調整部201に入力され、リクエスタ101のアクセス権が一時的に最上位に設定される。これにより、ECCデコーダ21によるSDRAM17に対するアクセスが補償されるようになる。
【0029】
図3に、アクセス権の設定が変更された状態を示す。通常は、DMA(データ転送部14からのアクセス権)>MPU(MPU15からのアクセス権)>MOD(復調部23からのアクセス権)>ECC(ECCデコーダ21からのアクセス権)に設定されている。かかるアクセス権の優先順位は、調整部201において、たとえばROM(Read Only Memory)に格納する等して予め設定されている。これに対し、上記の様に割り込み要求REQ1’が調整部201に入力されると、ECCアクセス権が一時的に最上位に繰り上げられ、その他の順位が1順位ずつ繰り下がる。これによって、ECCデコーダ21によるアクセスが補償されることになる。
【0030】
なお、かかる優先順位の変更は一時的なものであり、ECCデコーダ21によるアクセスが終了すると、通常の優先順位に復帰する。
【0031】
このようにしてECCデコーダ21のアクセス権が補償されると、今度は、MODのアクセス権が最下位となり、復調部23の処理が滞る恐れがあるが、これについては、後述するアクセス補償によって、復調部23のアクセス権が補償される。
【0032】
図4および図5に、リクエスタ101と調整部201との間でやりとりされる指令信号のタイミングチャートを示す。図4は、割り込み要求REQ1’を入力することなしにアクセス要求が許容された場合を示し、図5は割り込み要求REQ1’の入力によりアクセス要求が許容された場合を示す。
【0033】
通常の状態では、図4に示すように、リクエスタ101は、アクセス要求REQ1が許容されるまでアクセス要求を入力し続ける。そして、調整部201からアクセス許容指令GR1が入力されると、アクセス要求REQ1の入力を中止し、代わってアクセス動作通知ACC1が調整部201に入力される。
【0034】
これに対し、アクセス要求REQ1が入力されている期間内に分周クロック(リクエストアップ:REQUP)がリクエスタ101に入力されると、これに応じて、アクセス要求REQ1の入力が中止され、代わって割り込み要求REQ1’が調整部201に入力される。この割り込み要求REQ1’を受けて調整部201からアクセス許容指令GR1がリクエスタ101に入力される。そして、このアクセス許容指令GR1の入力により、割り込み要求REQ1’の入力を中止し、代わってアクセス動作通知ACC1が調整部201に入力される。
【0035】
以上のように、本実施の形態では、ECCデコーダ21からのアクセス要求が待機状態にある場合であっても、所定のタイミングで割り込み要求を入力することによって、SDRAM17に対するECCデコーダ21からのアクセスを補償することができる。また、かかる割り込み指令の発生タイミングは、ディスク部11からの再生クロックを分周した分周クロックに応じて設定されるので、ディスク部11からのデータ転送レートの高低に追従するものとなり、よって、図11に示す1ECCブロック期間が短くなったとしても、その期間内にECCデコーダ21によるSDRAM17のアクセスおよびECC処理を実行することができるようになる。
【0036】
なお、ECCデコーダ21によるアクセスは、1ECCブロックの全てのデータを1度に処理するようにSDRAM17にアクセス方法もあるが、他の処理のアクセス効率を考慮すると、むしろ1ECCブロックのデータを複数回に分けてアクセスする方が好ましい。
【0037】
すなわち、1ECCブロックの全てのデータを1度にアクセスする方法の場合、ECCデコーダ21が占有するアクセス期間が長期に渡るため、その間、他部からのアクセス要求が一切拒否されてしまう。この場合、ECCデコーダ21によるアクセスが終了した後の残された期間に他部からのアクセス要求が調整されることになるが、ECCデコーダによるアクセスの占有期間中に他部からのアクセス要求が累積的に待機状態となっているため、結果的に、この残された期間に他部からのアクセス要求が込み合った状態となってしまう。これに対し、1ECCブロックのデータを複数回に分けて細切れにアクセスする方法では、ECCデコーダ21の占有期間と占有期間の間に他部からのアクセス要求の許容を分散させることができるので、他部からのアクセス要求の累積を抑えることができ、その分、各部のアクセス要求の調整を効率化できるようになる。
【0038】
次に、図6〜図8を参照して、復調部23におけるアクセス権の補償について説明する。
【0039】
上記の如く、ECCデコーダ21のアクセス権が最上位に繰り上げられると、復調部23のアクセス権は最下位に繰り下げられる。また、通常の状態においても、復調部23のアクセス権は最下位から2番目であるので、データ転送部14やMPU15からのアクセス要求と競合すると、アクセス待機の状態となってしまう。そこで、復調部21のアクセス権についても、所定のタイミングで割り込み要求を調整部201に入力することで、アクセス権の補償を実行するようにする。
【0040】
図6に、復調部23内のリクエスタ103と調整部201の構成を示す。なお、リクエスタ104は、後述する記録系の変調部31内に内蔵されている。これらリクエスタには、上記と同様のアクセス権の優先順位が予め設定されている。また、上記ECCデコーダ101の場合と異なり、当該リクエスタ103にはディスク部11からの再生クロックが直接入力されている。かかる再生クロックに応じてリクエスタ103からアクセス要求REQ3が発せられる。すなわち、再生クロックの周期が短くなるとリクエスタ103からのアクセス要求の周期も短くなる。
【0041】
アクセス要求REQ3が許容された場合のリクエスタ103における動作は、上記ECCデコーダ23における図2の場合と同様である。これに対し、アクセス要求REQ3が許容されずにアクセスが待機されている場合の動作は、上記図2の場合と相違している。
【0042】
すなわち、図7に示すように、アクセス要求REQ3が入力されてから所定クロック数の期間に亘ってアクセス許容指令GR3が入力されない場合、リクエスタ103は割り込み要求REQ3’を調整部201に入力する。これにより、調整部201内において、復調部23のアクセス権の優先順位が一時的に最上位に繰り上げられる(図8参照)。かかる優先順位の変更により、SDRAM17に対する復調部23からのアクセスが実行されるようになる。
【0043】
ここで、アクセス要求REQ3が入力されてから割り込み指令が入力されるまでの期間を規定するクロック数は予め固定のものとして設定されている。このため、ディスク部11のデータ転送レートが高くなり図11の1ECCブロック期間が短くなったとしても、それに応じて再生クロック周期が高くなり割り込み指令発生までの期間が短縮されるので、割り込み要求によるアクセス許容が早められる。したがって、ディスク部11からのデータ転送速度が高低したとしても、1ECCブロック期間内に復調部23のアクセス動作すなわちSDRAM17に対するデータの書き込み動作を完結させることができるようになる。
【0044】
ところで、図3および図8に示すように、DMAとMPUのアクセス権は高順位に設定されている。したがって、これら2つについては、アクセス権の補償を行わなくとも、通常、1ECCブロック期間内でのアクセスを完結できる。
【0045】
これに対し、MODとECCについては、上記の如く、低順位に設定しつつアクセス補償を実行しているが、これは、パイプライン処理を円滑に行うためにはMODとECCのアクセスの確保が極めて重要になるため、これらを確実に達成するためでもある。
【0046】
つまり、MODとECCの順位を低く設定しておいても、DMAとMPUにアクセス要求が競合しなければ、MODまたはECCのアクセスが達成できるのであって、仮にDMAとMPUに競合したとしても、割り込み要求によってMODとECCのアクセスを許容することでMODとECCのアクセスが可能となるのである。
【0047】
以上、再生系にかかる実施の形態について説明したが、記録系においても同様の構成とすることができる。
【0048】
図9に記録系の構成を示す。再生系と同一部分には同一符号を付し、説明を省略する。図において、30は分周カウンタ、31は変調部、32はECCエンコーダ、33はデータ転送部、34はアービタである。ホストインタフェース18、19から入力されたデータは、データ転送部33からアービタ34を介してSDRAM17に書き込まれる。ECCエンコーダ32はアービタ34を介してSDRAM17からデータを読み出し、これに誤り訂正符号を付して再びSDRAM17に書き戻す。変調部31はアービタ34を介してSDRAM17からデータを読み出しこれをフォーマットに当てはめた後、所定の変調を行ってディスク部11に転送する。ディスク部11はかかるデータをディスク上に記録する。
【0049】
ここで、変調部31、ECCエンコーダ32およびデータ転送部33のSDRAM34に対するアクセスの優先順位は、上記再生系と同様、アービタ34内の調整部201に予め設定されており、通常はこの優先順位に従ってSDRAM17に対するアクセスが許容される。
【0050】
しかしながら、ECCエンコーダ32および変調部31のアクセスが長期に渡り待機状態におかれると、上記再生系と同様、記録クロックに応じた割り込み要求が、ECCエンコーダ32および変調部31から調整部201に入力される。かかる割り込み入力は、図2および図6のリクエスタ102および104から発せられる。調整部201は、かかる割り込み要求を入力されると、ECCエンコーダ32および変調部31のアクセス要求の優先順位を最上位に繰り上げる。これにより、ECCエンコーダ32および変調部31のアクセス権が補償される。
【0051】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に制限されるものではなく、他に種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0052】
たとえば、上記実施の形態では、データ転送部14,33およびMPU15に対するアクセス権は補償しなかったが、上記実施の形態と同様の構成の追加により、これらのアクセス権の補償を行う様にすることもできる。
【0053】
また、逆に、上記実施の形態では、ECCデコーダと復調部の両方についてアクセス権の補償を実行するよう構成したが、何れか一方のアクセス権をについては補償せず、代わりに通常の状態におけるアクセス権の優先順位をより上位に設定するようにしても良い。
【0054】
今回開示された実施の形態は全て例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内にある全ての変更が含まれることが意図されている。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、優先権の低いアクセス要求を補償することができ、よって、パイプライン処理を円滑に達成することができる。特に、記録媒体を記録または再生する際のクロックに応じてアクセスの割り込み要求を発する構成としたことにより、記録または再生時のビットレートが変動し、処理のための所用期間が長短したとしても、当該期間内においてアクセス処理を完結させることができ、よって、リアルタイムでの記録または再生においても不都合のないアービトレーション処理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る再生系のブロック図
【図2】実施の形態に係るアービトレーション回路の構成を示す図
【図3】実施の形態に係るアクセスの優先順位を示す図
【図4】実施の形態に係るタイミングチャート
【図5】実施の形態に係るタイミングチャート
【図6】実施の形態に係るアービトレーション回路の構成を示す図
【図7】実施の形態に係るタイミングチャート
【図8】実施の形態に係るアクセスの優先順位を示す図
【図9】実施の形態に係る記録系のブロック図
【図10】従来例の再生系のブロック図
【図11】パイプライン処理の模式図
【符号の説明】
20… 分周カウンタ
21… ECCデコーダ部
22… アービタ
23… 復調部
30… 分周カウンタ
31… 復調部
32… ECCエンコーダ
34… アービタ
101… リクエスタ
102… リクエスタ
103… リクエスタ
104… リクエスタ
201… 調整部
Claims (7)
- アクセス要求を発するリクエスタと、該リクエスタからのアクセス要求を所定の優先順位に従って調整する調整部とを有するアービトレーション回路において、
前記リクエスタに対し記録媒体を記録または再生する際のクロックを入力せしめ、該リクエスタは前記クロックに応じて割り込み要求を前記調整部に発し、該調整部は前記割り込み要求に応答して当該リクエスタによるアクセス要求を上位に繰り上げることを特徴とするアービトレーション回路。 - 請求項1において、前記割り込み要求は、前記クロックを分周した分周クロックに応じて発せられることを特徴とするアービトレーション回路。
- 請求項2において、前記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられている期間に前記分周クロックが入力されたことに応じて発せられることを特徴とするアービトレーション回路。
- 請求項1において、前記割り込み要求は、前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発せられることを特徴とするアービトレーション回路。
- 請求項4において、前記割り込み要求は、前記リクエスタからアクセス要求が発せられてから前記クロックを所定数カウントしたことに応じて発せられることを特徴とするアービトレーション回路。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記割り込み指令は、アクセス要求の優先順位の低いリクエスタにおいて発せられることを特徴とするアービトレーション回路。
- 上記請求項1〜6の何れかのアービトレーション回路を内蔵した記録媒体装置。
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