JP2001075661A - 自動電圧制御装置 - Google Patents

自動電圧制御装置

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JP2001075661A
JP2001075661A JP24583499A JP24583499A JP2001075661A JP 2001075661 A JP2001075661 A JP 2001075661A JP 24583499 A JP24583499 A JP 24583499A JP 24583499 A JP24583499 A JP 24583499A JP 2001075661 A JP2001075661 A JP 2001075661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなサージ電流、大きなサージ電圧の発生
がなく、負荷のアンバランスがあっても変圧器の相間バ
ランスがくずれることがなく、分路巻線の容量や容積が
大きくなることがなく、分路巻線による電力ロスが少な
く、スイッチ素子の制御が簡単にできる自動電圧制御装
置を提供する。 【解決手段】 分路巻線14と直列巻線16−1を別個
の鉄心に巻く構造とし、かつ分路巻線を単巻構造とし、
分路巻線の複数のタップから1つをスイッチ手段18−
1〜18−3により選択して任意の電圧を直列巻線によ
り構成されるトランスの2次巻線16−2に供給して電
圧制御を行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動電圧制御装置
に関し、特に商用電源の電圧制御により消費電力を低減
させる節電機能及び/又は電圧の低下に対応して電圧を
補償する機能を有する自動電圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の節電装置、電圧補償
装置あるいは電圧制御装置では、同一鉄心に巻かれた複
数の単巻部分を有するトランスを用いて、直列巻線や分
路巻線を構成し、分路巻線にタップを設け、サイリスタ
(SCR)やリレーでタップを切り換え、任意の電圧を
選択することで電圧変換を行っていた。そのような例と
して、特開平6−178462号公報及び特開平8−1
91542号公報に記載の装置などが知られている。し
かし、かかる構成では、タップを切るときに残留磁気の
放出による大きなサージ電流が流れ、タップを接続する
ときに瞬間的に大きなサージ電圧が発生する。かかる大
電流や高電圧はサイリスタなどを破壊する恐れがあるた
め、耐圧の高いサイリスタを用いるなどコスト増の原因
となっていた。さらにかかる従来の構成では、タップを
解放したとき、負荷のアンバランスがそのまま影響し
て、変圧器の相間バランスがくずれ、入出力電圧に異常
に高い電圧を発生させてしまうという危険性があった。
【0003】かかる従来の装置では、相電圧のバランス
をとるため巻線の交互組み合わせを行っているが、中性
線をトランス内の巻線に取り込むと一方の相に多大な電
流が流れ込むことによりトランス自体が損傷する危険が
あるため、中性線を取り込まず、スルー状態にし、電圧
変換のみを行うようにしている。
【0004】一方、他の従来の装置として実開平2−3
5426号公報に示されるものや、特開平8−3351
19号公報に示されるものがある。これらの公報に記載
された装置では、分路巻線と直列巻線は、別個の鉄心に
巻かれている。したがって、前述のように両者を同一の
鉄心に巻いた場合に生じるサージ電圧、サージ電流、相
間のアンバランスなどの問題は生じない。しかし、分路
巻線(分路トランス)は複巻構造であり、分路巻線のV
Aで表される容量が増加し、かつ容積も大きくなってし
まう。さらに、分路トランスが複巻構造であると、変換
効率が悪く、無負荷電流、負荷損失が多くなり、回路の
電力ロスが全体の5〜10%にも達してしまう。これで
は電圧を制御して節電しようとする装置本来の目的に反
することとなる。また、実開平2−35426号公報で
は分路トランスの2次側に複数の別個の巻線を設けてい
るので、巻線を切り換えるためのサイリスタなどのスイ
ッチ素子の数が多くなり制御が複雑になるという問題も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
大きなサージ電流、大きなサージ電圧の発生がなく、負
荷のアンバランスがあっても変圧器の相間バランスがく
ずれることがなく、分路巻線の容量や容積が大きくなる
ことがなく、分路巻線による電力ロスが少なく、スイッ
チ素子の制御が簡単にできる自動電圧制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では分路巻線と直列巻線を別個の鉄心に巻く
構造とし、かつ分路巻線を単巻構造とし、分路巻線の複
数のタップから1つをスイッチ手段により選択して任意
の電圧を直列巻線により構成されるトランスの2次巻線
に供給して電圧制御を行っている。
【0007】すなわち本発明によれば、入力端子に供給
される入力電圧が印加される単巻で複数の出力電圧が得
られる分路巻線と、前記分路巻線の前記複数の異なる出
力電圧の1つを選択するスイッチ手段と、前記入力端子
と出力端子間に接続された1次巻線と、前記1次巻線の
鉄心に巻かれた2次巻線を有する直列トランスと、前記
スイッチ手段の出力を前記2次巻線に供給する手段と、
前記入力電圧を検出し、前記スイッチ手段のオン/オフ
動作を制御する制御信号を発生する制御手段とを、有す
る自動電圧制御装置が提供される。
【0008】また本発明によれば、入力端子に供給され
る入力電圧が印加される単巻で複数の出力電圧が得られ
る分路巻線と、前記分路巻線の前記複数の異なる出力電
圧の1つを選択する第1スイッチ手段と、前記入力端子
と出力端子間に接続された1次巻線と、前記1次巻線の
鉄心に巻かれ、複数のタップのある2次巻線を有する直
列トランスと、前記2次巻線の複数のタップの1つを選
択して前記第1スイッチ手段の出力を供給する第2スイ
ッチ手段と、前記入力電圧を検出し、前記第1及び第2
スイッチ手段のオン/オフ動作を制御する制御信号を発
生する制御手段とを、有する自動電圧制御装置が提供さ
れる。
【0009】また、前記スイッチ手段あるいは前記第1
スイッチ手段の出力を前記2次巻線に供給する際に同相
・逆相を切り換えるスイッチ手段を更に有することは、
本発明の好ましい態様である。
【0010】さらに、前記分路巻線の出力電圧を前記2
次巻線に供給する部分にリアクトルが介在していること
は本発明の更に好ましい態様である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について説明する。図1は本発明に係
る自動電圧制御装置の好ましい実施の形態としての単相
3線用の自動電圧制御装置のR相の回路部分を示す回路
図である。R相の入力端子10とR相の出力端子20の
間には直列巻線16−1が挿入されている。この直列巻
線16−1を1次巻線とすると、2次巻線16−2が鉄
心16−3を共通にして設けられている。2次巻線16
−2には複数(本例では5つ)のタップが設けられてい
る。直列巻線16−1と、2次巻線16−2と、鉄心1
6−3は直列トランス16を構成している。中性線の入
力端子12は中性線の出力端子22に直結されている。
入力端子10と12は、それぞれ単巻構造(単巻トラン
ス)の分路巻線14の両端に接続されている。分路巻線
14には中間タップが1つ設けられている。
【0012】分路巻線14の両端子と中間タップは、そ
れぞれスイッチ手段としてのサイリスタ18−1,18
−2,18−3を介してリアクトル24の双方の端子に
接続されている。リアクトル24のタップはサイリスタ
28−1,28−2,28−3,28−4,28−5を
介して直列トランス16の2次巻線16−2の各タップ
及び一方の端子に接続されている。直列トランス16の
2次巻線16−2の他方の端子はスイッチ手段としての
サイリスタ26−1,26−2を介してそれぞれ入力端
子10と入力端子12に接続されている。
【0013】制御回路30は、出力端子20,22に接
続され、出力端子20,22間の電圧を検出して必要と
する出力電圧が得られるように各スイッチ、すなわちサ
イリスタ18−1〜18−3,28−1〜28−5、2
6−1,26−2のオン/オフ動作を制御する制御信号
を生成する。図2は、制御回路30の内部構成を示すブ
ロック図である。図示されるように制御回路30は所望
の出力電圧V5をユーザが設定するための基準電圧設定
部32と、出力端子20、22間の出力電圧を検出する
出力電圧検出部34と、これらからの信号を受け入れる
インターフェイス(I/F)36と、インターフェイス
36に接続されたCPU38と、外部から制御パターン
を受け入れて記憶するメモリ40と、CPU38の出力
信号により各サイリスタのオン/オフ制御をする制御信
号を生成する3つのサイリスタ制御信号生成部42−
1,42−2,42−3とを有している。
【0014】図3は、図2中のCPU38の動作を説明
するフローチャートである。電源が投入されると、CP
U38はまずステップS1でメモリ40に記憶されてい
る制御パターンを読み取る。この制御パターンは、出力
電圧の目標値である基準電圧を中心にどの程度の入力電
圧がきたらどの程度電圧を降下させるか、あるいは上昇
させるかを与える数値の一覧の形をしている。すなわ
ち、図4に示すように、入力電圧の定格が100Vのと
き基準電圧が97Vであり、実際の入力電圧の範囲が8
7Vから97Vの範囲であるときに、1Vきざみで制御
する場合、入力電圧と基準電圧の差の電圧だけ入力電圧
を上昇又は降下させるためのパターンが与えられてい
る。したがって、予想される入力電圧の範囲や、所望の
電圧調整幅に応じてこの制御パターンは任意に変更可能
である。図4において、入力電圧が基準電圧より高いと
きは、本発明の自動電圧制御装置は節電装置として動作
し、一方入力電圧が基準電圧より低いときは、電圧補償
装置として動作する。
【0015】図5は、本発明の自動電圧制御装置の動作
原理を説明するため、図1のリアクトルやサイリスタを
省略した回路図である。なお、図1においてリアクトル
24は分路巻線14側と直列トランス16の2次巻線1
6−2の間で緩衝装置の役割を担っている。すなわち、
後述するようにサイリスタのオン/オフにより生じるサ
ージ電圧をサイリスタの順方向と逆方向とで分岐し、そ
の方向でリアクタンスを通してタップのある中点から2
次巻線16−2の方向に流れるようにすることにより減
少させることができるのである。しかし、かかるサージ
電圧が影響しないような場合は、リアクトル24は省略
することができる。
【0016】図5において、出力電圧V5は、入力電圧
V1に対して次式の関数で定められる。 V5=V1±(V2・V4/V3) ここで、V2は直列巻線16−1の電圧、V3は分路ト
ランス14の出力電圧、V4は直列トランス16の2次
巻線16−2の電圧である。図5中、矢印I1,I2,
I3,I4はそれぞれある瞬間の電流の方向を示してい
る。今、図5に示すように、入力端子Rから直列巻線1
6−1と分路巻線14へそれぞれ電流I1,I2が流れ
込むと、分路巻線14には逆起電力が発生し、電流I2
とは逆方向の電流I3が流れ、タップを介して直列トラ
ンス16の2次巻線16−2へ流れ込む。
【0017】一方、2次巻線16−2では直列巻線16
−1に流れる電流I1により2次電圧が誘起され、分路
巻線14の方向に流れる電流I4が発生する。ここで電
流I3とI4は逆方向であり、両者の一部が相殺され
る。したがって、電圧V4は直列巻線の電圧V2により
本来生じる電圧より降下する。したがって、この2次巻
線16−2の電圧により直列巻線16−1の電圧V2は
減少し、よって出力電圧V5=V1+V2も低下する。
図5に示す構成は、入力電圧V1を低下させて出力電圧
V5とする場合のものであり、一方入力電圧V1を上昇
させて出力電圧V5とする場合には、電流I3とI4が
同方向となるように図1のサイリスタ26−1,26−
2を切り換えればよいのである。
【0018】次に図1の自動電圧制御装置の具体的動作
について図6と共に説明する。図6は図1中の各サイリ
スタのオン/オフ動作により入力電圧をどのように上昇
又は降下させるかを示している。まず、図4において説
明したように、入力電圧V1が基準電圧Vrefより高い
ときは、本発明の自動電圧制御装置は節電装置として動
作させるためにサイリスタ26−2がオンとなりサイリ
スタ26−1はオフとなる。一方、入力電圧V1が基準
電圧Vrefより低いときは、電圧補償装置として動作さ
せるため、サイリスタ26−1がオンとなりサイリスタ
26−2はオフとなる。図6の(A)は電圧補償装置と
して動作させる場合(サイリスタ26−1がオン、サイ
リスタ26−2はオフ)のものであり、図6の(B)は
節電装置として動作させる場合(サイリスタ26−2が
オン、サイリスタ26−1はオフ)のものである。
【0019】図6において、2つの表中、サイリスタ1
8−1〜18−3がオンとあるのは、該当のサイリスタ
のみがオン(導通状態)であり、他のサイリスタがオフ
(非導通)状態であることを示し、同様にサイリスタ2
8−1〜28−5がオンとあるのは、該当のサイリスタ
のみがオン(導通状態)であり、他のサイリスタがオフ
(非導通)状態であることを示している。したがって、
例えば、図6の(A)中、サイリスタ18−3がオンで
サイリスタ28−3がオンであれば、8Vの電圧上昇が
行われる。図6の(B)におけるマイナス符号は電圧の
下降を意味している。図6からわかるように、本実施の
形態では、上昇時には0Vから10Vまで1Vきざみの
制御が可能であり、同様に下降時にも0Vから−10V
まで1Vきざみの制御が可能である。
【0020】図3のフローチャートに戻り、ステップS
1でパターンを読み取った後、ステップS2で基準電圧
Vrefを読み取る。次いでステップS3で出力電圧V5
を読み取る。その後ステップS4で出力電圧V5が基準
電圧Vrefより高いか否かを判断し、YESならステッ
プS5でパターンに従って電圧の下降の制御を行う。一
方NOならステップS6で出力電圧V5が基準電圧Vre
fより低いか否かを判断し、YESならステップS7で
パターンに従って電圧の上昇の制御を行う。一方NOな
らステップS4へ戻る。ステップS5又はS7を終了す
ると、ステップS8にて出力電圧V5が基準電圧Vref
に等しいか否かを判断し、YESならリターンする。一
方NOならステップS4へ戻り電圧制御を継続する。
【0021】図3のフローチャートと図6の制御のため
のサイリスタのオン/オフの態様からわかるように、フ
ローチャートのステップS5とS7では図6の態様で制
御が行われるのである。すなわち今、出力電圧V5が1
05Vであり、基準電圧Vref=97Vより8V高いも
のとすると、図6の(B)中の「−8V」分の電圧下降
が必要であり、サイリスタ26−2がオンとなって下降
モードになり、さらにサイリスタ18−1、28−3が
オンとなる。この結果、出力電圧V5は低下し、104
Vに近づく。そうすると、今度は「−7V」分の電圧下
降が必要であり、サイリスタ26−2がオンのままで、
サイリスタ18−1、28−3をオフとし、同時にサイ
リスタ18−2、28−5をオンとする。このように、
「−8V」→「−7V」→「−6V」→「−5V」→
「−4V」→「−3V」→「−2V」→「−1V」→
「0V」の順番で出力電圧V5と基準電圧Vrefの差が
なくなるまでサイリスタのオン/オフ制御を順次行う。
電圧を上昇させる場合も同様である。
【0022】図7はサイリスタの動作状況を示す電圧波
形図である。サイリスタの切り換えのタイミングは、そ
の特性を生かして、現在オンとなっているサイリスタを
オフとする制御信号(オフ命令)を受けるとターンオフ
電圧が発生し、完全に解放させた状態で回路の残留磁気
による電流と解放電流が流れたときに発生する電圧のタ
イミングに対して同期をとり、上限260Vで次のタッ
プに切り換えるよう次のタップのサイリスタをオンとす
る(オン命令)。オフ命令からオン命令までの時間は
0.5〜1ms程度である。このような動作により、サ
イリスタの切り換え時に生じる突入電流は出力電圧には
影響を与えることがなく、さらに各サイリスタの耐圧を
低く抑えることができる。
【0023】上記実施の形態では、分路巻線14の複数
の出力電圧を選択的に直列トランス16の2次巻線16
−2へ供給するサイリスタ18−1〜18−3の他に、
2次巻線のタップを選択するためのサイリスタ28−1
〜28−5が設けられているが、後者を設けることによ
り図6で説明したようにきめ細かい電圧調整ができる。
しかし、サイリスタ28−1〜28−5を省略し、リア
クトル24のタップを直接2次巻線16−2の一方の端
子(図1でサイリスタ28−5が接続されている端子)
に接続してもよい。この場合、図6の(A)、(B)に
おいて28−5がオンの場合と同様となる。このように
リアクトル24のタップを直接2次巻線16−2に接続
する場合は、分路巻線14に設けるタップの数を増やす
ことで、ある程度の細かい出力電圧V5の調整が可能と
なる。
【0024】また、上記実施の形態では本発明の自動電
圧制御装置は節電装置として動作し、一方入力電圧が基
準電圧より低いときは、電圧補償装置として動作すると
して説明したが、節電装置と電圧補償装置のいずれか一
方の動作のみでよい場合は、動作切り換え用のサイリス
タ26−1,26−2は不要であり、これらの代わりに
必要とする動作に応じて直接結線しておけばよい。な
お、上記実施の形態は、単相3線式の場合のR相につい
て説明したが、中性線Nを共通化して図1と同様の回路
を2つ組み合わせると図8のような構成となる。なお図
8では巻線部分は×印にて簡略して表現している。さら
に本発明は単相3線式のみならず、単相2線式や、3相
3線式や3相4線式などの電源回路に利用することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、分
路巻線と直列巻線を分離して別個の鉄心に巻く構成と
し、かつ分路巻線を単巻き構造とし、その複数の出力電
圧を選択的に直列巻線の2次巻線に供給する構成とした
ので、大きなサージ電流、大きなサージ電圧の発生がな
く、負荷のアンバランスがあっても変圧器の相間バラン
スがくずれることがなく、分路巻線の容量や容積が大き
くなることがなく、分路巻線による電力ロスが少なく、
スイッチ素子の制御が簡単にできるという効果を奏す
る。また、直列巻線の2次巻線にもタップを設けスイッ
チ素子により分路巻線の出力電圧を供給するタップを選
択する構成とすることにより、よりきめ細かい電圧調整
が可能となる。この場合、スイッチ素子を複数設け、タ
ップ切り換えにより電圧を少しずつ変化させているの
で、1つのスイッチ素子にかかる電圧は少なく、耐圧の
低いものを用いることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動電圧制御装置の好ましい実施
の形態の回路図である。
【図2】図1中の制御回路30の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2中のCPU38の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図4】図1の回路の電圧制御のパターンを示す図であ
る。
【図5】本発明の自動電圧制御装置の動作原理を説明す
るため、図1のリアクトルやサイリスタを省略した回路
図である。
【図6】図1中の各サイリスタのオン/オフ動作により
入力電圧をどのように上昇又は降下させるかを示す図で
ある。
【図7】サイリスタの動作状況を示す電圧波形図であ
る。
【図8】中性線Nを共通化して図1と同様の回路を2つ
組み合わせて単相3線式用の自動電圧制御装置を構成し
た場合の回路図である。
【符号の説明】
10 R相の入力端子 12 中性線(N)の入力端子 14 分路巻線 16 直列トランス 16−1 直列巻線 16−2 2次巻線 16−3 鉄心 18−1,18−2,18−3,28−1,28−2,
28−3,28−4,28−5 サイリスタ(スイッチ
手段) 20 R相の出力端子 22 中性線(N)の出力端子 24 リアクトル 26−1,26−2 サイリスタ(同相・逆相を切り換
えるスイッチ手段) 30 制御回路(制御手段) 36 インターフェイス(I/F) 38 CPU 42−1,42−2,42−3 サイリスタ制御信号生
成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 智 東京都目黒区祐天寺1丁目4番10号 有限 会社睦電気製作所内 (72)発明者 高橋 功 東京都大田区新蒲田2丁目21番4号 ジャ パンアグリード株式会社内 Fターム(参考) 5H420 BB12 CC04 DD03 EA29 EA31 EB13 EB26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に供給される入力電圧が印加さ
    れる単巻で複数の出力電圧が得られる分路巻線と、 前記分路巻線の前記複数の異なる出力電圧の1つを選択
    するスイッチ手段と、 前記入力端子と出力端子間に接続された1次巻線と、前
    記1次巻線の鉄心に巻かれた2次巻線を有する直列トラ
    ンスと、 前記スイッチ手段の出力を前記2次巻線に供給する手段
    と、 前記入力電圧を検出し、前記スイッチ手段のオン/オフ
    動作を制御する制御信号を発生する制御手段とを、 有する自動電圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段の出力を前記2次巻線
    に供給する際に同相・逆相を切り換えるスイッチ手段を
    更に有する自動電圧制御装置。
  3. 【請求項3】 入力端子に供給される入力電圧が印加さ
    れる単巻で複数の出力電圧が得られる分路巻線と、 前記分路巻線の前記複数の異なる出力電圧の1つを選択
    する第1スイッチ手段と、 前記入力端子と出力端子間に接続された1次巻線と、前
    記1次巻線の鉄心に巻かれ、複数のタップのある2次巻
    線を有する直列トランスと、 前記2次巻線の複数のタップの1つを選択して前記第1
    スイッチ手段の出力を供給する第2スイッチ手段と、 前記入力電圧を検出し、前記第1及び第2スイッチ手段
    のオン/オフ動作を制御する制御信号を発生する制御手
    段とを、 有する自動電圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スイッチ手段の出力を前記第2
    スイッチ手段を介して前記2次巻線に供給する際に同相
    ・逆相を切り換える第3スイッチ手段を更に有する自動
    電圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記分路巻線の出力電圧を前記2次巻線
    に供給する部分にリアクトルが介在している請求項1か
    ら4のいずれか1つに記載の自動電圧制御装置。
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