JP2001074684A - 流動電位測定用試料および測定セル - Google Patents

流動電位測定用試料および測定セル

Info

Publication number
JP2001074684A
JP2001074684A JP24857299A JP24857299A JP2001074684A JP 2001074684 A JP2001074684 A JP 2001074684A JP 24857299 A JP24857299 A JP 24857299A JP 24857299 A JP24857299 A JP 24857299A JP 2001074684 A JP2001074684 A JP 2001074684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
streaming potential
holder
heat
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24857299A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshibumi Fukui
俊文 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP24857299A priority Critical patent/JP2001074684A/ja
Publication of JP2001074684A publication Critical patent/JP2001074684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空糸や繊維や織布またはフイルム状の流動
電位測定試料を測定セルに、密な充填構造にして測定で
きる流動電位測定試料および測定セルを提供する。 【解決手段】 一方向に整列された中空糸の束の隙間に
熱硬化性樹脂を入れ、あるいは、一方向に整列された繊
維の束、または、織布やフイルムをロール状に巻き、そ
れらの試料に熱収縮チューブを被せて、加熱収縮させ、
所定の長さに切断された試料チューブ4を、両端にテー
パTb、Tdを有するブッシュ5に挿入し、ホルダ1と
ホルダ2の間に入れて、両ホルダ1、2をねじSa、S
bにより締付け、テーパTa、Tcにより気密に試料チ
ューブ4をセットすることができる。そして、ホルダ1
の溝6にOリングを嵌めこみ、ホルダ3をホルダ1に取
り付け、試料チューブ4の切断面に多数の小孔を有する
電極が両側からセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動電位測定用試
料および測定セルに係わり、特に測定試料が中空糸や繊
維状や織布またはフイルムなどの場合に、測定試料を比
較的簡単でかつ試料形態を整え易いようにして測定する
ための測定試料および測定セルに関する。
【0002】
【従来の技術】固体―液体界面の電荷状態を示すゼータ
電位を求める流動電位測定法は、一対の電極間に固定試
料を充填し、その固定試料の充填層に流動液を通過させ
たときに電極間に発生する電位差として規定される流動
電位を測定することによりゼータ電位を求める方法であ
る。液体の粘性係数η、比導電率λ、誘電率εとし、流
動電位をE、加える圧力をPとすると、ゼータ電位ζ=
4πηλE/εP(Helmholz−Smoluch
owskiの式)となる。4πηλ/εは測定試料に対
して一定であるから、ゼータ電位ζは流動電位Eと圧力
Pの比に関係し、EとPは直線関係になる。
【0003】この原理に基づいてゼータ電位を求める流
動電位測定装置を図5に示す。容器11に流動液12が
収容されており、この容器11に対して、加圧気体を導
入するための気体通路13が接続されている。また流動
電位測定セル14は、粉体でなる固体試料充填層14a
を挟む両側にフィルター14c(ガラスろ紙など)を配備
して固体試料充填層14aを保持させ、それらを一対の
電極14bで挟んだ基本構成を備えている。そして、上
記容器11から延び出たコック18付きの流動液送出路
15が流動電位測定測定セル14の入口側に接続されて
いると共に、その流動電位測定セル14の出口側に、流
動液回収槽17につながる流動液回収路16が接続され
ている。また上記気体通路13には開閉バルブ19が介
在されていると共に、圧力検出用分岐通路20や圧力抜
きパージ通路21が接続され、それらの通路20、21
のそれぞれにゲージバルブ22やパージバルブ23が介
在されている。
【0004】この流動電位測定装置による流動電位測定
操作は次のようにして行われる。すなわち、開閉ハルブ
19を開いて気体通路13からNガスのような加圧気
体を容器11に導入し、容器11の内部圧力を一定圧に
上昇させて流動液12を加圧し、その後に開閉バルプ1
9を閉じて容器11内の圧力を外気圧よりも高い圧力に
保持する。この状態から、コック18を開き、外気圧と
容器11の内部圧力との圧力差により容器11内の流動
液12を流動液送出路15を通して流動電位測定セル1
4に送り込むことによって、固体試料充填層14aで流
動液を一対の電極14bの対向方向に流動させる。流動
液は固体試料充填層14aを通過した後、流動電位測定
セル14を出て流動液回収路16を経て流動液回収槽1
7に回収される。
【0005】このような流動電位測定装置に用いられる
従来の流動電位測定セル14を図6に断面で示す。セン
ターセル24は中央部に円形の透孔でなる空間Sを備え
て、その空間Sに粉体固体試料が装填される。そして、
この空間Sに装填された粉体固体試料充填層14aの上
記空間Sからの上下の露出端面のそれぞれにフィルター
14cが重ね合わされている。このフィルタ14cは粉
体固体試料充填層14aを保持するためのものである。
他方、電極ホルダー25のヘッド部26に多数の小孔を
有する電極14bが取り付けられており、そのヘッド部
26が上記センターセル24に嵌合されており、そのヘ
ッド部26の電極14bで上記フィルター14cをサポ
ートさせている。通常、フィルター14cには、ガラス
繊維ろ紙等の機械的強度が非常に弱くて破れやすいもの
が用いられるので、フィルター14cをサポートせずに
用いると、測定時の流動液の流動圧力などによってすぐ
に破れてしまう。そのため、上記のように電極ホルダー
25によって、ヘッド部26の電極14bがフィルター
14cをサポートしてフィルター14cが破れないよう
にしている。なお30a、30bは接点ホルダ29の流
動液通路である。電極ホルダ25に、電極14bに電気
的に接続されたコネクタ(雄)27が装備され、接点ホル
ダ29にコネクタ(雌)28が設けられ、測定時に検出さ
れる流動電位が測定機器本体側の電気回路(図示せず)
に伝達される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の流動電位測定試
料および測定セルは以上のように構成されているが、流
動電位の理論(Helmholz−Smoluchow
skiの理論)では液体の流路を毛細管と見なしてい
る。中空糸内壁を対象とする場合は、毛細管そのもので
ある。しかし、実際には検出感度の問題等から1本の中
空糸を対象に測定する場合は希で、多くの場合、複数の
中空糸を対象にする。この場合、粉体と同じく充填層中
の毛細管と見なした方がよい。また、繊維束の場合も同
様である。また、織布やフィルムの場合は、ロール状に
して充填層と見なすのが一般的である。従来、これらの
試料は上記の流動電位測定セル14のセンターセル24
の円形の孔でなる空間Sの部分に入れられる。この場
合、充填構造として、広い空間Sに少量の試料しかない
ような場合には、試料間の空隙が大きくなり、毛細管の
仮定が成り立たない。
【0007】また、試料が安易に動けるほど空隙が大き
いと、測定中に試料が動くことに対応して、毛細管サイ
ズが極端に変化することになり、液の流路に偏りが生じ
やすく、結果として電位の安定性が損なわれたり、測定
毎のばらつきが大きくなるなどの問題がおきる。したが
って、充填構造はこれらの問題が生じないように密であ
る必要がある。ところが、従来のセル構造では、十分に
密になるように充填することが難しく、実際のデータに
おいても、測定中の毛細管サイズの変化、あるいは、液
流路の偏りに起因すると思われるばらつきが大きく存在
する場合があった。このばらつきは、界面電位の不安定
性に起因するものとして対処されていたが、従来のセル
構造では充填構造に起因する問題を完全には払拭できな
い。さらに、中空糸の場合、中空糸を従来のように円形
の孔でなる空間部分に入れただけの場合は、中空糸外表
面の電位が計測されている可能性が非常に高いというこ
とも問題である。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、中空糸や繊維や織布またはフイルム状
の流動電位測定試料を流動電位測定セルに、十分に密な
充填構造にして測定できる流動電位測定試料および測定
セルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の流動電位測定試料は、一対の電極間に固体
の試料を充填し、その固体試料の充填層に流動液を通過
させたときに電極間に発生する電位差として規定される
流動電位を測定する流動電位測定装置の固体試料におい
て、複数の中空糸を一定方向に並べて所定の大きさの束
にしたものを熱収縮チューブ内に収容し、該中空糸束を
内包した熱収縮チューブを加熱して収縮させることによ
り形成される充填率の高い充填層で、かつ該充填層中の
複数の中空糸間にできる空隙が熱硬化性樹脂で充填され
ているものである。
【0010】また、一対の電極間に固体の試料を充填
し、その固体試料の充填層に流動液を通過させたときに
電極間に発生する電位差として規定される流動電位を測
定する流動電位測定装置の固体試料において、複数の繊
維を一定方向に並べて所定の大きさの束にしたものを熱
収縮チューブ内に収容し、該繊維束を内包した熱収縮チ
ューブを加熱により収縮させることにより形成される充
填率の高い充填層であるものである。
【0011】また、一対の電極間に固体の試料を充填
し、その固体試料の充填層に流動液を通過させたときに
電極間に発生する電位差として規定される流動電位を測
定する流動電位測定装置の固体試料において、所定の大
きさの織布またはフィルムを一定方向に巻き取って所定
の大きさのロール状にしたものを熱収縮チューブ内に収
容し、該織布またはフィルムのロールを内包した熱収縮
チューブを加熱して収縮させることにより形成される充
填率の高い充填層であるものである。
【0012】さらに、上記に記載された前記流動電位測
定用試料を収容する容器である流動電位測定セルであっ
て、前記流動電位測定用試料の外皮である熱収縮チュー
ブに気密に接触して測定試料を保持するブッシュと、ブ
ッシュの一端に接触してブッシュを保持するホルダー1
と、ブッシュの他端に接触してホルダー1と対向してブ
ッシュを保持するホルダー2と、該ホルダー1と該ホル
ダー2を連結させる手段を持ち、該ブッシュと該ホルダ
ー1および2との接触面がテーパーで密着度の高い構造
により構成され、測定時に液体が確実にチューブ内の所
定の位置に導入される構造を備えるものである。
【0013】本発明の流動電位測定試料および測定セル
は上記のように構成されており、中空糸の試料の場合、
一定の方向に整列させ束にして、熱硬化性樹脂などを中
空糸間の空隙に充填し、また、繊維状の試料の場合も同
様に、一定の方向に整列させ束にして、また、織布また
はフイルムの試料の場合、ロール状に巻いて、それぞれ
に、熱収縮チューブを被せ、熱収縮させて熱収縮チュー
ブ内に試料を十分に密にして充填させるので、従来より
高い充填率を持った充填層を形成する。さらに、上記の
測定試料の外皮である熱収縮チューブに気密に接触して
測定試料を保持するブッシュを用い、ブッシュの両端が
テーパに形成され、そのテーパ部分に接触してブッシュ
を保持するホルダー側にもテーパが形成され、ブッシュ
とホルダとの接触面がテーパーで密着度の高い構造によ
り構成され、測定時に液体が確実にチューブ内の所定の
位置に導入される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の流動電位測定試料の一実
施例を図1を参照しながら説明する。図1は本発明の中
空糸31の流動電位測定試料の作り方を示す。中空糸流
動電位測定試料は(a)〜(f)までの工程を経て製作
される。(a)まず、流動電位を測定する中空孔31b
を有した中空糸31の試料を複数本集め、一定の方向に
並べそろえる。(b)次に、中空糸31の外表に熱硬化
性樹脂32を塗布し、そして束状にする。(c)次に、
その束状の中空糸31に熱収縮チューブ33を被せる。
(d)次に、加熱し熱収縮チューブ33を収縮させ、同
時に上記の熱硬化性樹脂32を軟化させ、中空糸間の隙
間を熱硬化性樹脂32で埋める。(e)次に、熱収縮チ
ューブ33で被覆された中空糸の両端を所定の寸法に切
断する。(f)このようにして中空糸測定用試料が完成
する。中空糸31の測定試料がテフロン熱収縮チューブ
33内に一杯に方向をそろえられて入れられ、熱収縮チ
ューブ33を加熱により収縮させて、中空糸間の隙間が
熱硬化性樹脂32で埋められ、測定試料の充填率を高く
しており、また、このテフロン熱収縮チューブ33は肉
厚のもので収縮後の外形は円形に保たれる。そして、チ
ューブの両端がカットされるなどして端面の形状が整え
られる。これにより、測定試料は、熱収縮チューブ内3
3で毛細管として流動液を流すことができる。
【0015】本発明の流動電位測定試料の他の実施例を
図2を参照しながら説明する。図2は本発明の繊維状の
流動電位測定試料の作り方を示す。繊維流動電位測定試
料は(a)〜(e)までの工程を経て製作される。
(a)まず、流動電位を測定する繊維34の試料を複数
本集め、一定の方向に並べ束状にそろえる。(b)次
に、その束状の繊維34に熱収縮チューブ33を被せ
る。(c)次に、熱収縮チューブ33を加熱し収縮させ
る。(d)次に、熱収縮チューブ33で被覆された繊維
の束の両端を所定の寸法に切断する。(e)このように
して繊維測定用試料が完成する。繊維状の測定試料がテ
フロン熱収縮チューブ33内にいっぱいに方向をそろえ
られて入れられ、熱収縮チューブ33を加熱により収縮
させて測定試料の充填率を高くしており、また、このテ
フロン熱収縮チューブ33は肉厚のもので収縮後の外形
は円形に保たれる。そして、チューブの両端がカットさ
れるなどして端面の形状が整えられる。これにより、測
定試料は、熱収縮チューブ内33で毛細管として流動液
を流すことができる。
【0016】本発明の流動電位測定試料の他の実施例を
図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の織布ま
たはフイルム35の流動電位測定試料の作り方を示す。
織布またはフイルム35の流動電位測定試料は、(a)
〜(f)までの工程を経て製作される。(a)まず、流
動電位を測定する織布またはフイルム35を広げる。
(b)次に、織布またはフイルム35をロール状に巻き
束にする。(c)次に、その束状の織布またはフイルム
35に熱収縮チューブ33を被せる。(d)次に熱収縮
チューブ33を加熱し収縮させる。(e)次に熱収縮チ
ューブ33で被覆された織布またはフイルム35のロー
ル状の束の両端を所定の寸法に切断する。(f)このよ
うにして織布またはフイルム35の測定用試料が完成す
る。織布またはフイルム35の測定試料がテフロン熱収
縮チューブ33内にロール状にいっぱいに巻きこまれ、
熱収縮チューブ33を加熱により収縮させて測定試料の
充填率を高くしており、また、このテフロン熱収縮チュ
ーブ33は肉厚のもので収縮後の外形は円形に保たれ
る。そして、チューブの両端がカットされるなどして端
面の形状が整えられる。これにより、測定試料は、熱収
縮チューブ内33で試料界面上の電荷電位を流動液を流
すことで測定することができる。
【0017】上記のようにして製作された流動電位測定
試料は、図4に示す流動電位測定セルにセットされる。
本流動電位測定セルは、ブッシュ5と、ホルダ1と、ホ
ルダ2と、ホルダ3から構成されている。ブッシュ5
は、両端に所定のテーパがついたテフロン樹脂製の部品
で、熱収縮チューブが被覆された測定試料からなる試料
チューブ4を、気密に挿入することができる孔を有し、
ブッシュ5の両端にはテーパTbとテーパTdが形成さ
れている。ホルダ2は、テフロン樹脂製の部品で内部に
試料チューブ4が挿入できる貫通穴と、ブッシュ5のテ
ーパTdに対応する位置にテーパTcが形成され、さら
に、外周部にねじSaが設けられ、そのねじがホルダ1
のねじSbに噛み合うようになっている。ホルダ1は、
テフロン樹脂製の部品で、内部が貫通し、内側にブッシ
ュ5のテーパTbに対応する位置にテーパTaが形成さ
れ、さらに、外周部に溝6を設けて、その溝6にOリン
グを嵌め、テフロン樹脂製のホルダ3の内円筒部との間
で嵌合し気密構造になる。そして、ホルダ1側とホルダ
3側から、測定試料の切断面に多数の小孔を有する電極
(図示せず)がセットされる。
【0018】次に、本測定セルの組み立てについて説明
する。まず、図4に示すように、試料チューブ4の、一
端を所定のテーパTb、Tdの形成されたテフロン樹脂
製のブッシュ5の中に入れる。そして、ブッシュ5をつ
けた試料チューブ4を所定の方向にして、テフロン樹脂
製のホルダー1とテフロン樹脂製のホルダー2で保持す
る。ホルダ1とホルダー2は、ねじSb、Saにより接
合することができ、ねじを締めていくとホルダー1に設
けられたテーパーTaとホルダー2に設けられたテーパ
ーTcは、それぞれ対応するブッシュ5のテーパーT
b、Tdと接触する。さらに、締め付けられることによ
り樹脂製ブッシュは変形して、テーパー部分が良く密着
するようになるとともにブッシュ5が熱収縮チューブ3
3を締め付け、試料チューブ4が強く保持される。これ
により、試料チューブ4とブッシュ5の間およびブッシ
ュ5と各ホルダ1、2の間の隙間がなくなる。そして、
ホルダ1の溝6にOリングを挿入し、ホルダー3をホル
ダ1に挿入して取り付け、測定セルが完成し、測定試料
の切断面に多数の小孔を有する電極(図示せず)がセッ
トされて、測定装置に取り付け可能となる。
【0019】
【発明の効果】本発明の流動電位測定試料および測定セ
ルは上記のように構成されており、中空糸や繊維や織布
またはフイルムなどの測定試料に対して、比較的簡単で
かつ試料形態を整えやすい方法で密度の高い充填構造を
得ることができ、少なくともフィルターを設けなくても
試料が安易に動くことはなく、毛細管サイズが極端に変
化することはないので、液の流路に偏りが生じて電位の
安定性が損なわれたり、測定毎のばらつきが大きくなる
などの充填構造の不均一によって生じる問題はない。ま
た、測定セルが、試料チューブとブッシュ間及びブッシ
ュと各ホルダ間の隙間がなくなる構造をしているので、
セル内壁と試料チューブ外壁の間を液が流れることはな
く、確実にチューブ内の毛細管に液を流すことができる
ので、余分な電位が誤差として測定結果に含まれること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流動電位測定試料の一実施例を示す
図である。
【図2】 本発明の流動電位測定試料の他の実施例を示
す図である。
【図3】 本発明の流動電位測定試料の他の実施例を示
す図である。
【図4】 本発明の流動電位測定セルの一実施例を示す
図である。
【図5】 従来の流動電位測定装置を示す図である。
【図6】 従来の流動電位測定セルを示す図である。
【符号の説明】
1…ホルダー 2…ホルダー 3…ホルダー 4…試料チュー
ブ 5…ブッシュ 6…溝 11…容器 12…流動液 13…気体通路 14…流動電位
測定セル 14a…固体試料充填層 14b…電極 14c…フィルター 15…流動液送
出路 16…流動液回収路 17…流動液回
収槽 18…コック 19…開閉バル
ブ 20…圧力検出用分岐通路 21…圧力抜き
パージ通路 22…ゲージバルブ 23…パージバ
ルブ 24…センターセル 25…電極ホル
ダ 26…ヘッド部 27…コネクタ 28…コネクタ 29…接点ホル
ダ 30a…流動液通路 30b…流動液
通路 31…中空糸 31b…中空孔 32…熱硬化性樹脂 33…熱収縮チ
ューブ 34…繊維 34a…繊維隙
間 35…織布またはフイルム 35a…シート
間隙間 S…空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電極間に固体の試料を充填し、その
    固体試料の充填層に流動液を通過させたときに電極間に
    発生する電位差として規定される流動電位を測定する流
    動電位測定装置の固体試料において、複数の中空糸を一
    定方向に並べて所定の大きさの束にしたものを熱収縮チ
    ューブ内に収容し、該中空糸束を内包した熱収縮チュー
    ブを加熱して収縮させることにより形成される充填率の
    高い充填層で、かつ該充填層中の複数の中空糸間にでき
    る空隙が熱硬化性樹脂で充填されていることを特徴とす
    る流動電位測定用試料。
  2. 【請求項2】一対の電極間に固体の試料を充填し、その
    固体試料の充填層に流動液を通過させたときに電極間に
    発生する電位差として規定される流動電位を測定する流
    動電位測定装置の固体試料において、複数の繊維を一定
    方向に並べて所定の大きさの束にしたものを熱収縮チュ
    ーブ内に収容し、該繊維束を内包した熱収縮チューブを
    加熱により収縮させることにより形成される充填率の高
    い充填層であることを特徴とする流動電位測定用試料。
  3. 【請求項3】一対の電極間に固体の試料を充填し、その
    固体試料の充填層に流動液を通過させたときに電極間に
    発生する電位差として規定される流動電位を測定する流
    動電位測定装置の固体試料において、所定の大きさの織
    布またはフィルムを一定方向に巻き取って所定の大きさ
    のロール状にしたものを熱収縮チューブ内に収容し、該
    織布またはフィルムのロールを内包した熱収縮チューブ
    を加熱して収縮させることにより形成される充填率の高
    い充填層であることを特徴とする流動電位測定用試料。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3に記載された前記流動電
    位測定用試料を収容する容器である流動電位測定セルで
    あって、前記流動電位測定用試料の外皮である熱収縮チ
    ューブに気密に接触して測定試料を保持するブッシュ
    と、ブッシュの一端に接触してブッシュを保持するホル
    ダー1と、ブッシュの他端に接触してホルダー1と対向
    してブッシュを保持するホルダー2と、該ホルダー1と
    該ホルダー2を連結させる手段を持ち、該ブッシュと該
    ホルダー1および2との接触面がテーパーで密着度の高
    い構造により構成され、測定時に液体が確実にチューブ
    内の所定の位置に導入される構造を備えることを特徴と
    する流動電位測定セル。
JP24857299A 1999-09-02 1999-09-02 流動電位測定用試料および測定セル Pending JP2001074684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24857299A JP2001074684A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 流動電位測定用試料および測定セル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24857299A JP2001074684A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 流動電位測定用試料および測定セル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001074684A true JP2001074684A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17180145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24857299A Pending JP2001074684A (ja) 1999-09-02 1999-09-02 流動電位測定用試料および測定セル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001074684A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111024587A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 重庆交通大学 一种土石混合体流动电位测试装置及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111024587A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 重庆交通大学 一种土石混合体流动电位测试装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mackereth An improved galvanic cell for determination of oxygen concentrations in fluids
US7526961B2 (en) Method and apparatus for monitoring fluid pressure
US3518179A (en) Temperature compensated electrochemical cell
CA2847886A1 (en) Carbon monoxide sensor system
JP2000150914A (ja) 半導体素子
KR20090029681A (ko) 다수의 샘플을 신속하게 스크리닝하는 가스 수착 테스터
KR101514326B1 (ko) 수소 투과량 측정 장치 및 방법
JP2582227B2 (ja) 気体透過性ケーシングを有する電気化学式測定セル
Salem et al. Sensitivity of porous silicon rugate filters for chemical vapor detection
CN102313758A (zh) 基于独立型传感器的谐波法测量材料蓄热系数装置及方法
JP2001074684A (ja) 流動電位測定用試料および測定セル
US3574078A (en) Composite electrode-diffusion medium for electrochemical sensors
KR101581941B1 (ko) 액체 내 용존 수소가스 농도 측정용 수소센서소자
US3357908A (en) Electrolytic sensor with water diffusion compensation
Hamour et al. Thermal-conductivity characterization of gas diffusion layer in proton exchange membrane fuel cells and electrolyzers under mechanical loading
JPS6227657A (ja) ガス分析器
US6273604B1 (en) Analytical instrument for measuring heat evolution
US3929603A (en) Electrolytic sensor with pressure compensating means
CN103852485B (zh) 双螺旋平面结构谐波法测试材料热物性参数的装置
EP0057393B1 (en) Probe for measuring partial pressure of oxygen
US3569824A (en) Conducting probe having a pair of helically wound electrodes
JP2000019144A (ja) ゼータ電位測定方法および測定装置
CN110261459A (zh) 一种用于控制气氛中极低氧含量并测量其氧分压的装置
Nakashima et al. Angular Accelerometer with Integrated Liquid Spiral Channel and lig Sensing Element on Polyimide Film
JP3211530B2 (ja) 流動電位測定装置