JP2001074469A - 振動子の支持構造 - Google Patents
振動子の支持構造Info
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Abstract
子の支持構造を提供する。 【解決手段】 振動ジャイロ10は、柱状の振動子12
と、振動子12の節点に対応する位置に接合される支持
部材22と、振動子12の側方に離間して配置され、支
持部材22の端部が固着される支持台24とを含む。支
持部材22は、振動子12に接合される中央部22aが
振動子12側に突出するように、中央部22aおよび中
間部22bが振動子12側に膨らむように湾曲されてい
る。
Description
に関し、特にたとえば振動ジャイロなどに用いられる振
動子の支持構造に関する。
ロとして、本件出願人が特願平11−019822号と
して出願したものがある。図6はこの従来の振動ジャイ
ロを示す斜視図解図であり、図7はその振動ジャイロの
正面図解図である。図6および図7に示す振動ジャイロ
1では、振動子2の上下面に4つの支持部材3の略矩形
板状の中央部3aがパッドとしてはんだ付けまたは導電
接着剤で振動子2を挟持するようにして接合される。こ
れらの支持部材3は、それぞれ、中央部3aの両側に、
略Z字状の中間部3bを介して矩形板状の端部3cを有
する。これらの支持部材3は、特に図7に示すように、
平面状に成形されたものが用いられる。また、それらの
支持部材3の端部3cは、それぞれの支持台4の上下面
に固着される。
振動ジャイロ1では、支持部材3の平面性が劣る場合や
支持台4の厚みにばらつきが生じた場合、振動子2と支
持部材3のパッド(中央部3a)との間に微妙な隙間が
生じる。そうすると、その隙間にはんだまたは導電性接
着剤の不要な層が形成され、この層の部分により、振動
子と支持部材との接合が安定にならず、振動ロスが生
じ、振動子の共振抵抗の増大やQの低下を招き、振動ジ
ャイロとしての感度の低下が起こる。
動子と支持部材との接合を安定にした振動子の支持構造
を提供することである。
の支持構造は、振動子と、振動子を挟持するようにして
振動子に接合される支持部材とを含む振動子の支持構造
において、支持部材として、振動子に接合される部分が
振動子側に突出したものが用いられることを特徴とす
る、振動子の支持構造である。この発明にかかる振動子
の支持構造では、支持部材として、たとえば、中間部が
振動子側に湾曲されたものや中間部が振動子側に折り曲
げられたものが用いられる。また、この発明にかかる振
動子の支持構造では、支持部材の端部が振動子の側方に
離間して配置される支持台に固着されてもよい。
支持部材として振動子に接合される部分が振動子側に突
出したものが用いられるので、支持部材などに寸法のば
らつきが生じても、振動子に支持部材のばね圧力がかか
り、振動子に支持部材が密着し、それらの間に隙間が生
じない。そのため、それらの間に不要な層が形成され
ず、振動子と支持部材との接合が安定になる。その結
果、振動ロスが発生せず、振動子の共振抵抗の増大やQ
の低下が防止され、また、この発明にかかる振動子の支
持構造を振動ジャイロに用いた場合に振動ジャイロとし
ての感度の低下が防止される。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
イロの一例を示す斜視図解図であり、図2はその振動ジ
ャイロの正面図解図であり、図3はその振動ジャイロの
平面図解図である。この振動ジャイロ10は、たとえば
正4角柱状の振動子12を含む。
電体基板14aおよび第2の圧電体基板14bを含む。
第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基板14b
は、積層され接着される。また、第1の圧電体基板14
aおよび第2の圧電体基板14bは、互いに逆の厚み方
向に分極される。なお、第1の圧電体基板14aおよび
第2の圧電体基板14bの分極の方向は、互いに対向す
る方向であってもよい。
幅方向に間隔を隔てて2つの分割電極16,16が形成
される。また、第2の圧電体基板14bの主面には、共
通電極18が形成される。さらに、第1の圧電体基板1
4aおよび第2の圧電体基板14b間には、中間電極2
0が形成される。
4aおよび第2の圧電体基板14bが互いに逆の厚み方
向に分極されているので、2つの分割電極16,16お
よび共通電極18間にたとえば正弦波信号などの駆動信
号を印加すれば、第1の圧電体基板14aおよび第2の
圧電体基板14bが互いに逆に振動する。この場合、第
1の圧電体基板14aがその主面に平行する方向に伸び
ているときには、第2の圧電体基板14bはその主面に
平行する方向に縮む。逆に、第1の圧電体基板14aが
その主面に平行する方向に縮んでいるときには、第2の
圧電体基板14bはその主面に平行する方向に伸びる。
そのため、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bは、その長手方向における両端部から少しだ
け内側の部分をノード部分として、その主面に直交する
方向に屈曲振動する。
(ノード)に対応する4か所には、4つの支持部材22
の略矩形板状の中央部22aがたとえばはんだ付けや導
電接着剤で取り付けられて、振動子12が上下方向から
挟持される。支持部材22は、振動子12の分割電極お
よび共通電極に駆動信号を与え、また分割電極および共
通電極から検出信号を得るための導電線ともなる。その
ため、振動子12の上面の長手方向の一方の支持部材2
2の中央部22aは一方の分割電極16に電気的に接続
され、長手方向の他方の支持部材22の中央部22aは
他方の分割電極16に電気的に接続される。また、振動
子12の下面の2つの支持部材22の中央部22aは、
共通電極18に電気的に接続される。
矩形板状のパッドとして形成され、中央部22aの両側
には、それぞれ、振動子12の振動の閉じ込め効果を得
るための略Z字状の中間部22bを介して矩形板状の端
部22cが形成される。また、支持部材22は、特に図
2に示すように、中央部22aが振動子12側に突出す
るように、中央部22aおよび中間部22bが振動子1
2側に湾曲されている。これらの支持部材22は、たと
えばリン青銅などの恒弾性金属の板材を打ち抜くことに
より形成される。
持部材22の端部22cは、振動子12の側方に離間し
て配置された直方体状の支持台24の上面に露出した金
属ピン26にたとえばはんだ付けや導電接着剤で固着さ
れるとともに電気的に導通される。同様に、振動子12
の下面に接合された支持部材22の端部22cは、支持
台24の下面に露出した金属ピン26にたとえばはんだ
付けや導電接着剤で固着されるとともに電気的に導通さ
れる。支持台24は、図3に示すように、合成樹脂でな
る筐体28と一体に形成されるものである。金属ピン2
6は、支持台24内に埋設され、他端部が筐体28内に
保持された他の回路に電気的に接続される。
台24の振動子12に対向する側のエッジ部に切り欠き
部30が形成される。切り欠き部30を形成することに
より、支持部材22と支持台24との間に空隙部が形成
されることになる。この切り欠き部30の形成される部
分は、図2に示すように支持台24において金属ピン2
6が埋設されておらず、支持部材22と支持台24とが
固着されない部分である。
出力されるたとえば正弦波信号などの駆動信号が、支持
部材22を介して、振動子12の2つの分割電極16,
16および共通電極18間に印加される。この駆動信号
によって、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体
基板14bは、その主面に直交する方向に屈曲振動す
る。その状態で、振動ジャイロ10が振動子12の中心
軸を中心に回転すると、その回転角速度に応じたコリオ
リ力が、第1の圧電体基板14aおよび第2の圧電体基
板14bの主面に平行しかつ振動子12の中心軸に直交
する方向に働く。したがって、振動子12の屈曲振動の
方向が変わる。そのため、2つの分割電極16,16間
には、その回転角速度に応じた信号が発生する。そし
て、2つの分割電極16,16間に発生する信号は、支
持部材22を介して、差動増幅回路によって検出され、
差動増幅回路の出力信号によって、回転角速度を知るこ
とができる。
12に接合される中央部22aが振動子12側に突出す
るように中央部22aおよび中間部22bが振動子12
側に膨らむように湾曲された支持部材22が用いられる
ので、支持部材22や支持台24に寸法のばらつきが生
じても、振動子12に支持部材22のばね圧力がかか
り、振動子12に支持部材22が密着し、それらの間に
隙間が生じない。そのため、それらの間に不要な層が形
成されず、振動子12と支持部材22との接合が安定に
なる。その結果、振動ロスが発生せず、振動子12の共
振抵抗の増大やQの低下が防止される。そのため、この
振動ジャイロ10では、感度の低下が防止される。
台24のエッジ部に切り欠き部30が形成されることに
より空隙部が設けられるので、そのエッジ部において支
持部材22と支持台24とが擦れることがない。そのた
め、擦れによる振動の不安定化が防止され、振動ジャイ
ロ10の温度ドリフトや長期ドリフトが安定化する。
の例を示す正面図解図であり、図5はその振動ジャイロ
に用いられる支持部材を示す側面図解図である。図4に
示す振動ジャイロ10では、図1ないし図3に示す振動
ジャイロ10と比べて、支持部材22の中央部22aが
振動子12側に突出するようにするために、支持部材2
2の中央部22aおよび中間部22bが湾曲される代わ
りに、支持部材22の略Z字状の中間部22bが振動子
12側に折り曲げられている。その結果、図4に示す振
動ジャイロ10でも、図1ないし図3に示す振動ジャイ
ロ10と同様の効果を得ることができる。
角柱状の振動子12、略Z字状の中間部22bを有する
支持部材22および直方体状の支持台24が用いられて
いるが、この発明ではそれらは他の形状に形成されても
よい。
置などに用いられる振動子の支持構造にも適用され得
る。
の接合を安定にした振動子の支持構造が得られる。その
ため、この発明にかかる振動子の支持構造を振動ジャイ
ロに用いれば、振動ジャイロの感度の低下を防止するこ
とができる。
視図解図である。
正面図解図である。
を示す側面図解図である。
例を示す斜視図解図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 振動子、および前記振動子を挟持するよ
うにして前記振動子に接合される支持部材を含む振動子
の支持構造において、 前記支持部材として、前記振動子に接合される部分が前
記振動子側に突出したものが用いられることを特徴とす
る、振動子の支持構造。 - 【請求項2】 前記支持部材として、中間部が前記振動
子側に湾曲されたものが用いられる、請求項1に記載の
振動子の支持構造。 - 【請求項3】 前記支持部材として、中間部が前記振動
子側に折り曲げられたものが用いられる、請求項1に記
載の振動子の支持構造。 - 【請求項4】 前記支持部材の端部が前記振動子の側方
に離間して配置される支持台に固着される、請求項1な
いし請求項3のいずれかに記載の振動子の支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25378999A JP2001074469A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 振動子の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25378999A JP2001074469A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 振動子の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001074469A true JP2001074469A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17256183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25378999A Pending JP2001074469A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 振動子の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001074469A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005047820A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-31 | 日本碍子株式会社 | 振動子の支持部材 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25378999A patent/JP2001074469A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005047820A1 (ja) * | 2003-11-12 | 2007-05-31 | 日本碍子株式会社 | 振動子の支持部材 |
JP4600677B2 (ja) * | 2003-11-12 | 2010-12-15 | セイコーエプソン株式会社 | 振動型ジャイロスコープ |
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A977 | Report on retrieval |
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