JP2001074129A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JP2001074129A
JP2001074129A JP24844399A JP24844399A JP2001074129A JP 2001074129 A JP2001074129 A JP 2001074129A JP 24844399 A JP24844399 A JP 24844399A JP 24844399 A JP24844399 A JP 24844399A JP 2001074129 A JP2001074129 A JP 2001074129A
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shift
transmission
voltage
low
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JP24844399A
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Susumu Sato
行 佐藤
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
Kenichi Ii
賢一 伊井
Nobuaki Shimada
信秋 島田
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Bridgestone Cycle Co Ltd
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Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にばね付勢方向への変速動作時の変速位置
の制御を適正に行う他、無駄な検出を排除して低電圧検
出の信頼性を向上させるとともに、無用の低電圧検出の
表示による電池の劣化を防止できる自動変速装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 速度検出手段により検出された車両速度
に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動
装置を備えた自動変速装置であって、シフトダウン方向
あるいはシフトアップ方向にばね付勢された変速機を駆
動装置の逆回転M2(時刻T1)により変速するように
構成された自動変速装置において、ばね付勢方向変速動
作による付勢方向次位の変速位置(2速)が検出された
場合(時刻T3)、所定時間前記駆動装置を正回転M1
させるように構成したことを特徴とするもので、特に所
定の付勢力により復元されて変速が行われる形式の自動
変速装置において変速位置を所定のレベルに確実に保持
することが可能となり、復元力によって所定の変速位置
を通り過ぎてしまう虞れがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、速度検出手段によ
り検出された車両速度に応じて変速機を自動変速する自
転車用自動変速装置に係り、特に自動変速装置における
駆動装置の駆動制御および低電圧検出に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車の軽快な走行を可能にする
変速装置の自動化技術として様々な自動変速装置が提案
されている。自転車におけるこの種の自動変速装置とし
ては、後輪駆動部等に設置された変速機に接続された変
速ケーブルの引込み位置を、自転車の速度に応じてモー
タ等の駆動装置により制御機構を介して所定量牽引制御
することによって所定の変速位置に自動変速するものが
ある。このような自動変速装置における変速ケーブルの
引込み位置の牽引操作量は、前記モータ等の駆動装置に
よって行われるものであるが、通常、該モータは電池に
より駆動されるため、電池が消耗してモータの駆動がで
きなくなる直前まで自動変速動作を行っており、変速途
中でのモータの停止等を防止するものとして、本件出願
人等は、先に、変速機の制御機構における駆動装置の電
源電圧が所定値以下に低下した場合には、変速機のその
後の変速動作を禁止し、停車後、前記変速機を低速位置
に設定するように構成した、いわゆる「変速位置固定処
理」を行うようにした自動変速装置(特願平8−346
160号)を提案した。
【0003】これによって、変速機の制御機構における
駆動装置の電源電圧が所定値以下に低下し、変速機を駆
動できないときには、変速動作が電源電圧低下時の走行
状態に応じた変速位置で保持され、安定した走行が行
え、停車後は変速位置が固定されたまま変速機は低速位
置に設定されるので、次の走行を低速位置から安定して
開始できることとなった。しかしながら、このような自
動変速装置において、制御機構部の長期使用によるガ
タ、たるみ、振動、変形、磨耗等に起因して変速位置に
ずれを生じる可能性がある他、車両が低速走行中に速度
検出信号であるパルスが発生し、車両の加速によって所
定速度に達して、変速機の駆動装置であるモータがシフ
トアップするとき、駆動装置の電池の能力が極端に低下
していた場合には、変速のために前記駆動装置であるモ
ータを駆動する際の起動電圧低下によって、所定値(ロ
ーバッテリ設定電圧)を通り越して変速機の制御回路の
リセットが行われるところの、制御回路リセット電圧以
下にまで低下し、変速位置が中途半端な所で停止してし
まう現象が起き、順次、これを繰り返して、僅かずつな
がら変速位置がずれる「変速ずれ」が生じる可能性もあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した各
自動変速装置では、変速位置固定処理や変速位置の初期
化、さらには通常のシフトダウンのために行われるモー
タ等の変速制御機構における駆動装置の駆動について
は、その駆動方向にかかわらず通常の駆動制御、すなわ
ちフルパワーにてこれらの駆動制御を行っていた。その
ため、駆動装置が所定の付勢力に抗して制御機構を正転
駆動してシフトアップする通常の自動変速装置の場合の
ように、シフトアップ時の変速ケーブルの変速負荷が大
なる場合のみならず、所定の付勢力により復元されて小
さな繰出し力しか必要としないシフトダウンすなわち駆
動装置の逆転駆動の際もフルパワーにて制御がなされ
て、所定の変速位置を通り過ぎてしまう虞れが生じた。
また、これらの駆動装置の正回転および逆回転に発生す
る大きな起動電圧低下によって、電池の能力がまだ充分
にあるにもかかわらず、低電圧判定が行われるところの
低電圧を検出してしまう虞れもあった。場合によって
は、走行時の振動に起因した一時的な電源遮断等によっ
ても低電圧を検出してしまうこともあり、信頼性に欠け
るものであった。さらに、電池の能力が限界値以下に低
下した場合でも依然として低電圧の検出が行われて低電
圧の判定の表示を行おうとするため、電池が劣化して過
度の電流が流れて液漏れが生じる虞れもあった。
【0005】そこで本発明では、特にばね付勢方向への
変速動作時の変速位置の制御を適正に行う他、無駄な検
出を排除して低電圧検出の信頼性を向上させるととも
に、無用の低電圧検出の表示による電池の劣化を防止で
きる自動変速装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、速度
検出手段により検出された車両速度に応じて制御機構を
駆動して変速機を自動変速する駆動装置を備えた自動変
速装置であって、シフトダウン方向あるいはシフトアッ
プ方向にばね付勢された変速機を駆動装置の逆回転によ
りばね付勢方向に変速動作するように構成された自動変
速装置において、ばね付勢方向の変速動作による付勢方
向次位の変速位置が検出された場合、所定時間前記駆動
装置を正回転させるように構成したことを特徴とするも
のである。また本発明は、速度検出手段により検出され
た車両速度に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変
速する駆動装置を備えた自動変速装置において、前記駆
動装置の駆動時の起動電圧低下が生じている間は、電源
電圧が所定値以下に低下した場合に低電圧の判定がなさ
れるところの低電圧検出動作を禁止するように構成した
ことを特徴とするものである。また本発明は、速度検出
手段により検出された車両速度に応じて制御機構を駆動
して変速機を自動変速する駆動装置を備えた自動変速装
置であって、電源電圧が所定値以下に低下した場合に低
電圧の判定がなされるところの低電圧検出回路を備えた
自動変速装置において、前記低電圧が所定時間継続して
検出された場合にのみ低電圧と判定するように構成した
ことを特徴とするものである。また本発明は、速度検出
手段により検出された車両速度に応じて制御機構を駆動
して変速機を自動変速する駆動装置を備えた自動変速装
置であって、電源電圧が所定値以下に低下した場合に低
電圧の判定がなされるところの低電圧検出回路を備えた
自動変速装置において、作動可能となった時に電源電圧
が所定値以下の場合は低電圧の判定の表示を行わないよ
うに構成したことを特徴とするもので、これらを課題解
決のための手段とするものである。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図7は本発明の自動変速装置の第
1および第2実施の形態を示すもので、図1(A)は本
発明の自動変速装置が設置された自転車の全体側面図、
図1(B)は速度検出部が設置された後輪の側面図、図
2はアクチュエータボックスの上ケースの内部平面図、
図3はアクチュエータボックスの下ケースの内部底面
図、図4は自動変速装置のブロック構成図、図5は本発
明の自動変速装置の基本制御フローチャート図、図6は
変速制御および低電圧検出制御フロー図、図7はその制
御処理タイムテーブルを示す図である。図1(A)
(B)に示すように、本発明の自動変速装置を備えた自
転車では、後輪駆動ハブ内に内装式等の変速機15が設
置され、ハンガー部近傍に設置されたアクチュエータボ
ックス3内に収納された制御機構部によって、変速機1
5に対する変速ケーブル13の引込み位置を、自転車の
速度に応じて所定量を牽引制御することによって所定の
変速位置に自動変速するものである。
【0008】アクチュエータボックス3は、上ケース1
と下ケース2とから構成され、上ケース1の上部に固定
された取付ブラケットによって車体のハンガー部に取り
付けられている。また、該アクチュエータボックス3に
隣接してその上部には、自動変速装置における変速機の
制御機構における駆動装置の電源および制御部における
制御回路の電源となる電池等が収納された電池ボックス
11が設置される。符号58は電池ボックス11の側面
に外部に露呈して配設されたイニシャルリセットスイッ
チで、これを押下することにより自動変速装置の制御部
におけるエラー情報の報知や変速ケーブル牽引基準位置
調整のためのモータ駆動等を行うことができる。
【0009】変速機の自動変速は、速度検出手段により
検出された車両速度に応じて制御機構部により自動的に
シフトアップないしはシフトダウンがなされるが、車両
速度の検出手段としては、例えば、図1(B)に示すよ
うに、チェーンステー等のフレームに設置されたリード
スイッチ17を後車輪スポーク等に設置された磁石14
の回転軌跡に近接して配置して、これら両者の接離によ
って発生した単位時間当たりのパルスをカウントするこ
とで、後車輪の回転速度すなわち自転車の車両速度(お
よび加速度)を検出するもの等が採用され、その速度検
出信号をもって自動変速装置の変速制御信号となすもの
である。図3に示すように、後端部が前記変速機15に
接続された変速ケーブル13の始端部は、アクチュエー
タボクッス3の下ケース2内に軸支された変速プーリ8
の外周面に係止固定されている。変速ケーブル13は、
下ケース2の導入部に係止された六角ナット20に対し
てスペーサ18を介してアジャスタ16によって進入位
置が調整されるアウター内に牽引自在に挿通されてい
る。なお、符号33は変速プーリ8の止め輪、19は角
ナット、21は上下ケースを結合する螺子、32は通気
シートを示す。
【0010】図2に示すように、アクチュエータボック
ス3の上ケース1の内部には、前記変速ケーブル13の
始端部が係止固定された変速プーリ8と同軸9にて一体
に結合されたカムギヤ4が軸支されている。該カムギヤ
4の外周には多数の歯が刻設され、これらの歯部には減
速装置を構成してモータ26等の駆動装置からの駆動力
を受けて回転する第2減速ギヤ5における小ギヤが噛合
している。該第2減速ギヤ5の大ギヤの外周には第1減
速ギヤ6における小ギヤが噛合している。第1減速ギヤ
6の大ギヤの外周には、モータ26における出力軸に固
定されたウォーム7が噛合している。カムギヤ4の歯の
刻設されていない部分には、各変速位置に対応する部位
に凹部が刻設されており、前記変速ケーブル13の牽引
量に対応するこれらの凹部に検出手段であるマイクロス
イッチ27における検出子が落ち込んで変速位置を検出
するように構成される。検出手段としてはマイクロスイ
ッチの他、フォトカプラやポテンショメータ等も採用さ
れ得る。符号30は制御回路等が配設される基板であ
り、ここで処理された制御信号によりコード28を通じ
て駆動装置である前記モータ26を駆動制御する制御部
を構成する。符号10は減速ギヤ5、6の軸、12はシ
ールグロメット、22は基板取付螺子、23は取付ブラ
ケットの取付螺子、24はマイクロスイッチ27の取付
螺子を示す。
【0011】このように構成された自動変速装置は以下
のように動作する。車両が走行を開始すると、後車輪ス
ポーク等に設置された磁石14と静止側に設置されたリ
ードスイッチ17から構成された速度検出部からのパル
ス信号を受け、その速度信号は基板30上に配設された
制御回路において演算処理され、モータ26の正回転に
よりウォーム7、第1および第2減速ギヤ6、5を介し
て減速されたカムギヤ4は、1速〜3速までの変速位置
を回転移動する。これに伴って、該カムギヤ4と一体の
前記変速プーリ8(図3)が変速ケーブル13の後端部
を牽引し、図1(A)に示した前記後輪ハブ内に設置さ
れた内装式等の変速機15を自動変速する。
【0012】図4は本発明の自動変速装置のブロック構
成図であり、車両の走行開始によって車輪が回転を始め
ると、磁石14とリードスイッチ17により構成される
速度検出部61にて発生したパルスである速度検出信号
SPを主制御回路部64に送出し、省エネモードである
ストップモードから走行モードになる。該主制御回路部
64では、前記速度検出信号SPを入力するとともに、
図2のマイクロスイッチ27からの信号によって変速位
置検出部67から得た変速位置信号、および変速機の制
御機構部における駆動装置の電源電圧の所定値以下の低
下の検出を行う低電圧(ローバッテリ)検出部(回路)
63からのローバッテリ検出信号LSの各入力を取り込
んで演算、処理して自動変速のための処理信号M1(正
回転信号)、M2(逆回転信号)をモータ駆動回路部6
6に送出する。モータ駆動回路部66からの駆動信号に
よってモータ26が回転駆動され、自動変速制御が行わ
れる。65は変速位置や低電圧の検出等を表示するため
のLED出力部である。62はサブ電源出力部で、モー
タ等の駆動装置の正回転および逆回転によって電圧低下
が生じた場合に備えられた予備の電源の出力部である。
【0013】図5は本発明の自動変速装置の基本制御フ
ローチャート図で、速度検出手段により検出された車両
速度に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する
駆動装置を備えた自転車用自動変速装置において、車両
の走行開始によって車輪が回転を始めると、走行モード
となり、ステップS10にて自動変速装置の制御回路の
初期設定がなされ、走行が続行されるとステップS20
で変速位置や速度データである速度検出部61にて発生
したパルスである速度検出信号SP(図4等参照)等の
入力処理がなされる。次いで、ステップS30で低電圧
(ローバッテリー)検出により電源電圧が所定値以下に
低下したことを判定するエラー処理がなされ、低電圧す
なわちエラーの無いことが確認されると、ステップS4
0にて変速位置算出がなされて、ステップS50に移行
してシフトアップあるいはシフトダウンの変速動作関数
に基づく変速制御がなされる。次いで、ステップS60
において走行状態に応じた省電力モード移行関数に基づ
く省電力モード移行がなされる。
【0014】図6および図7は本発明の自動変速装置の
第1実施の形態である変速制御フロー図と第2実施の形
態である低電圧検出制御フロー図、およびそれらの制御
処理タイムテーブルを示す図である。以下、図6および
図7を参照しつつ変速制御および低電圧検出制御につい
て説明する。ステップS50にて変速制御に突入する
と、ステップS51において変速動作要求の有無が判断
され、変速動作要求があればステップS52に移行して
低電圧エラー判定禁止がなされる。すなわち、図7の時
刻T1にてシフトダウン変速動作開始によるモータ等の
駆動装置の逆回転駆動時(逆回転信号M2がH)の起動
電圧低下に起因して電源電圧PWが所定の低電圧設定値
VL以下になって低電圧検出信号LSがHとなっている
が、電源電圧PWの起動電圧低下が回復するまでのTa
時間(時刻T1からT2まで)低電圧エラー判定(ロー
バッテリ判定)を禁止し、駆動装置の駆動開始時の起動
電圧低下に起因した低電圧の誤検出を排除する。時刻T
2にてローバッテリ判定禁止が解除されてローバッテリ
の判定が可能となる。
【0015】以上の駆動装置のシフトダウン駆動制御は
ステップS53における要求変速位置へのモータ動作に
よる。ステップS54において要求変速位置判定によっ
て変速ギヤ位置が所定のレベルに達すると、すなわちシ
フトダウン方向にばね付勢された変速機が駆動装置の逆
回転によるシフトダウン駆動制御によって所定の変速レ
ベルに達した場合(時刻T3)、ステップS55に移行
する。該ステップS55では駆動装置に正回転信号M1
のHレベルを送出して駆動方向とは逆方向回転のブレー
キ動作を開始するにあたって、駆動装置の駆動方向とは
逆方向回転のブレーキ動作開始時の起動電圧低下に起因
して電源電圧PWが所定の低電圧設定値VL以下になり
低電圧検出信号LSがHとなるので、ステップS56に
おいてTb時間(時刻T3からT5)低電圧エラー判定
が禁止され、ステップS57にてTm時間(時刻T3か
らT4)駆動装置の駆動方向とは逆方向の回転ブレーキ
動作がなされ、変速駆動装置の充分な制動が得られた後
は、時刻T4にて通常の発電制動によるブレーキ動作が
なされる(ステップS58)。
【0016】図8および図9は本発明の自動変速装置の
第3実施の形態を示すもので、本実施の形態では、低電
圧が所定時間継続して検出された場合にのみ低電圧と判
定するように構成されたものである。ステップS200
にて低電圧検出制御に突入すると、ステップS201に
おいて低電圧エラー判定が禁止されているかどうかの判
断がなされ、禁止されていればステップS203に移行
し、低電圧検出が禁止されていなければステップS20
2に移行して低電圧検出信号LSがLレベルならステッ
プS203に移行する。駆動装置の駆動開始(図9の時
刻T1)後、起動電圧低下に起因して電源電圧PWが所
定値VL以下になって、低電圧検出信号LSがHレベル
となり(時刻T2)、ステップS204に移行して低電
圧カウンタのインクリメント(増加)制御がなされる。
低電圧カウンタが1カウント(時刻T3からT5)を経
過した時点で低電圧検出信号LSがLレベルになってい
る(時刻T4)場合には低電圧の判定をせずに、再度の
駆動装置の駆動(時刻T6)によって時刻T7において
低電圧検出信号LSがHレベルとなり、この状態が低電
圧カウンタが所定値n(図示の例では2カウント)を経
過しても依然として続く場合(ステップS205)は、
低電圧が判定されステップS206にて低電圧エラー要
求がなされ、時刻T9において表示LEDが点滅動作さ
れることになる。
【0017】図10および図11は本発明の自動変速装
置の第4実施の形態を示すもので、本実施の形態では、
走行開始時に電源電圧が所定値以下の場合は低電圧の判
定の表示を行わないように構成されたものである。ステ
ップS60にて省電力モード移行制御に突入すると、ス
テップS61において走行停止が判定される。走行中で
あればステップS62に移行して省電力モードカウンタ
が0にて通常の走行モードを維持する。また、走行が停
止された場合ステップS63に移行して省電力モードカ
ウンタがカウント数の増加を行う。ステップS64にて
省電力モードカウンタが所定値m以上をカウントすると
(走行停止から所定時間が経過すると)ステップS65
にて省電力モードに移行する。この状態から走行を開始
すると、図11の時刻T1にて速度検出信号SPがHレ
ベルとなりステップS66にて走行が検出され、ステッ
プS67にて省電力モードが解除されると同時に、サブ
電源出力信号PCがHレベルとなって補助電源が出力さ
れる(以下同様)。
【0018】走行中、時刻T2に至って電源電圧PWが
所定値VL以下に低下した場合、低電圧検出信号LSが
Hレベルとなるが、走行開始時(T1)には電源電圧P
Wが所定値VL以上であった(低電圧検出信号LSはL
レベルであった)ことから、LEDが低電圧検出を表示
して点滅する。時刻T3にて走行が停止され、時刻T4
に至り省電力モードに移行し、サブ電源出力信号PCが
LレベルとなってLEDの低電圧検出も停止する。時刻
T5にて走行を開始すると、ステップS66から前述同
様の制御がなされ、時刻T5(図11の時刻T5からL
ED表示が開始しているのは、前回の走行にて低電圧が
検出され、低電圧エラー要求が発生しているため)にて
LEDの点滅表示がなされ、時刻T7にて走行が停止し
た後、時刻T8にて省電力モードとなる。
【0019】走行が停止されて省電力モードとなった時
刻T8において、電源電圧PWが所定値VL以上に回復
しない状態に陥った場合は、もはや電源電池の能力が使
用に耐えないもの程劣化したものと見做すことができ
る。時刻T9において走行を開始してサブ電源が投入さ
れ、省エネモードから復帰して自動変速装置の作動が可
能になる(ステップS66からステップS67、さらに
ステップS68に移行)と、すでに走行開始時に電源電
圧PWが所定値VL以下であるため走行開始と同時に低
電圧検出信号LSがHレベルを示し、ステップS69に
移行してLED表示を禁止する。このことによって、劣
化した電池に過度の電流が流れて液漏れ等が生じること
を防止できる。なお、最初にLED表示の禁止状態に陥
った場合にのみ音声等により電池交換を促すメッセージ
を発するように構成することもできる。
【0020】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で変速機の形式および
その設置位置、速度検出手段の形式およびその設置位
置、変速機の制御機構部を構成するアクチュエータの形
式およびその設置位置、駆動装置であるモータの形式、
各制御部の制御形態、低電圧カウンタのカウント形態、
LEDの表示形態等については適宜選定できる。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明によれ
ば、速度検出手段により検出された車両速度に応じて制
御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動装置を備え
た自動変速装置であって、シフトダウン方向あるいはシ
フトアップ方向にばね付勢された変速機を駆動装置の逆
回転によりばね付勢方向に変速動作するように構成され
た自動変速装置において、ばね付勢方向の変速動作によ
る付勢方向次位の変速位置が検出された場合、所定時間
前記駆動装置を正回転させるように構成したことによ
り、特に所定の付勢力により復元されて変速が行われる
形式の自動変速装置において変速位置を所定のレベルに
確実に保持することが可能となり、所定の変速位置を通
り過ぎてしまう虞れがない。また、速度検出手段により
検出された車両速度に応じて制御機構を駆動して変速機
を自動変速する駆動装置を備えた自動変速装置におい
て、前記駆動装置の駆動時の起動電圧低下が生じている
間は、電源電圧が所定値以下に低下した場合に低電圧検
出動作を禁止するように構成したことにより、電池の電
圧降下が大きい駆動装置の駆動時の起動電圧低下による
無駄な低電圧の誤判定を防止することができ、それによ
り電池寿命の増大化が図れる。
【0022】さらに、速度検出手段により検出された車
両速度に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速す
る駆動装置を備えた自動変速装置であって、電源電圧が
所定値以下に低下した場合に低電圧の判定がなされると
ころの低電圧検出回路を備えた自動変速装置において、
前記低電圧が所定時間継続して検出された場合にのみ低
電圧と判定するように構成したことにより、走行時の振
動に起因した一時的な電源遮断やすぐに回復する電池能
力の高い状態における低電圧の検出が避けられて、信頼
性が向上するとともに、無駄な低電圧の誤判定を防止し
てLEDの無用な表示も予防することができ、それによ
り電池寿命の増大化も図れる。さらにまた、速度検出手
段により検出された車両速度に応じて制御機構を駆動し
て変速機を自動変速する駆動装置を備えた自動変速装置
であって、電源電圧が所定値以下に低下した場合に低電
圧の判定がなされるところの低電圧検出回路を備えた自
動変速装置において、作動可能となった時に電源電圧が
所定値以下の場合は低電圧の判定の表示を行わないよう
に構成したことにより、劣化した電池に過度の負担をか
けることが有効に防止され、電池に液漏れ等が生じて回
路を損傷するような事態を避けることができる。このよ
うに、本発明によれば、特にシフトダウン時の変速位置
の制御を適正に行う他、無駄な検出を排除して低電圧検
出の信頼性を向上させるとともに、無用の低電圧検出の
表示による電池の劣化を防止できる自動変速装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速装置の第1および第2実施の
形態を示すもので、図1(A)は本発明の自動変速装置
が設置された自転車の全体側面図、図1(B)は速度検
出部が設置された後輪の側面図である。
【図2】同、アクチュエータボックスの上ケースの内部
平面図である。
【図3】同、アクチュエータボックスの下ケースの内部
底面図である。
【図4】同、自動変速装置のブロック構成図である。
【図5】同、本発明の自動変速装置の基本制御フローチ
ャート図である。
【図6】同、変速制御および低電圧検出制御フロー図で
ある。
【図7】同、その制御処理タイムテーブルを示す図であ
る。
【図8】本発明の自動変速装置の第3実施の形態を示す
もので、低電圧検出制御フロー図である。
【図9】同、その制御処理タイムテーブルを示す図であ
る。
【図10】本発明の自動変速装置の第4実施の形態を示
すもので、省電力モード移行制御フロー図である。
【図11】同、その制御処理タイムテーブルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 アクチュエータボックス 4 カムギヤ 5 第2減速ギヤ 6 第1減速ギヤ 7 ウォーム 8 変速プーリ 11 電池ボックス 13 変速ケーブル 14 磁石 15 変速機 17 リードスイッチ 26 モータ 27 マイクロスイッチ 30 基板(制御回路) 58 イニシャルリセットスイッチ SP 速度検出信号 PC サブ電源出力信号 LS 低電圧検出信号 LD LED出力信号 M1 正回転信号 M2 逆回転信号 VL 低電圧設定値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊井 賢一 埼玉県上尾市中妻 3−1−1 ブリヂス トンサイクル株式会社内 (72)発明者 島田 信秋 埼玉県上尾市中妻 3−1−1 ブリヂス トンサイクル株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA17 FB31 GC46 GC72 LA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度検出手段により検出された車両速度
    に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動
    装置を備えた自動変速装置であって、シフトダウン方向
    あるいはシフトアップ方向にばね付勢された変速機を駆
    動装置の逆回転によりばね付勢方向に変速動作するよう
    に構成された自動変速装置において、ばね付勢方向の変
    速動作による付勢方向次位の変速位置が検出された後、
    所定時間前記駆動装置を正回転させるように構成したこ
    とを特徴とする自動変速装置。
  2. 【請求項2】 速度検出手段により検出された車両速度
    に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動
    装置を備えた自動変速装置において、前記駆動装置の駆
    動時の起動電圧低下が生じている間は、電源電圧が所定
    値以下に低下した場合に低電圧の判定がなされるところ
    の低電圧検出動作を禁止するように構成したことを特徴
    とする自動変速装置。
  3. 【請求項3】 速度検出手段により検出された車両速度
    に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動
    装置を備えた自動変速装置であって、電源電圧が所定値
    以下に低下した場合に低電圧の判定がなされるところの
    低電圧検出回路を備えた自動変速装置において、前記低
    電圧が所定時間継続して検出された場合にのみ低電圧と
    判定するように構成したことを特徴とする自動変速装
    置。
  4. 【請求項4】 速度検出手段により検出された車両速度
    に応じて制御機構を駆動して変速機を自動変速する駆動
    装置を備えた自動変速装置であって、電源電圧が所定値
    以下に低下した場合に低電圧の判定がなされるところの
    低電圧検出回路を備えた自動変速装置において、作動可
    能となった時に電源電圧が所定値以下の場合は低電圧の
    判定の表示を行わないように構成したことを特徴とする
    自動変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503338A (ja) * 2005-07-28 2009-01-29 グラコ ミネソタ インコーポレーテッド 電子的にモニタされた空気バルブ及びピストンを有する往復ポンプ
US9677549B2 (en) 2005-07-28 2017-06-13 Graco Minnesota Inc. Reciprocating pump with electronically monitored air valve and piston

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