JPH11291971A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

Info

Publication number
JPH11291971A
JPH11291971A JP9561998A JP9561998A JPH11291971A JP H11291971 A JPH11291971 A JP H11291971A JP 9561998 A JP9561998 A JP 9561998A JP 9561998 A JP9561998 A JP 9561998A JP H11291971 A JPH11291971 A JP H11291971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
automatic transmission
speed
power supply
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9561998A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Sato
行 佐藤
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
Nobuaki Shimada
信秋 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority to JP9561998A priority Critical patent/JPH11291971A/ja
Publication of JPH11291971A publication Critical patent/JPH11291971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動装置の電源電圧低下後においても、変速
位置の位置ずれを防止して確実な変速禁止を達成させる
とともに、軽快な走行を可能にした自動変速装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 変速機の制御機構における駆動装置の電
源電圧の所定値以下の低下の検出(S6)により変速機
の変速動作を禁止するように構成した自動変速装置にお
いて、電源投入(S1)後に前記駆動装置に通常の制御
電流よりも大きなチェック電流を短時間通電させ(S
4)、電源の能力を確認するように構成したことを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の自動変速装
置に係り、特に自転車に適した、速度検出手段により検
出された車両速度に応じて変速機を自動変速する自動変
速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車の軽快な走行を可能にする
変速装置の自動化技術として様々な自動変速装置が提案
されている。自転車におけるこの種の自動変速装置とし
ては、後輪駆動部等に設置された変速機に接続された変
速ワイヤーの引込み位置を、自転車の速度に応じてモー
タ等の駆動装置により制御機構を介して所定量牽引制御
することによって所定の変速位置に自動変速するものが
ある。このような自動変速装置における変速ワイヤーの
引込み位置の牽引操作量は、前記モータ等の駆動装置に
よって行われるものであるが、通常、該モータは電池に
より駆動されるため、電池が消耗されてモータの駆動が
できなくなる直前まで自動変速動作を行っていたため、
変速途中でのモータの停止等により変速の位置の不確定
による安定した走行が行えなくなったり、最悪の場合は
変速装置の破損さえ招来した。
【0003】そこで、本件出願人等は、先に、変速機の
制御機構における駆動装置の電源電圧が所定値以下に低
下した場合には、変速機の変速動作を禁止し、停車後、
前記変速機を低速位置に設定するように構成した自動変
速装置(特願平8−346160号)を提案した。これ
により、変速機の制御機構における駆動装置の電源電圧
が低下し、変速機を駆動できないときには、変速動作が
電源電圧低下時の走行状態に適応した変速位置で保持さ
れ、安定した走行が行え、また、停車後は変速動作は禁
止されたまま、変速機は低速位置に設定されるので、次
の走行を低速位置から行うことができ、走行開始を安定
して行える等の画期的な自動変速装置が提供された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記自動変速装置の提
案によって、変速機の制御機構における駆動装置の電源
電圧が低下しても、変速途中でのモータの停止等により
安定した走行が行えなくなったり、変速装置が破損する
以前に、変速機の変速動作の禁止により、確実かつ安全
に駆動装置の電源電圧の低下を認識することができ、停
車後には次の走行を低速位置から容易に行うことができ
ることとなった。しかしながら、動作についての詳述は
省略するが、該自動変速装置では、図7の従来例として
示した時間tと電源電圧とギヤ位置との関係図のよう
に、t0時に車両が低速すなわち1速にて走行中、車輪
とフレームとの間に設置された磁石とリードスイッチと
の間の近接により速度検出信号SPであるパルスがt1
にて発生し、車両の加速によって所定速度に達したt2
に至って変速機の駆動装置であるモータは2速にシフト
アップしようとする。
【0005】このとき、駆動装置の電源電池の能力が極
端に低下していた場合には、変速のために前記駆動装置
であるモータを駆動する際の起動電圧低下によって、所
定値(ローバッテリー設定電圧VL)を通り越して変速
動作を禁止するために変速機の制御回路のリセットが行
われるところの、制御回路リセット電圧VR以下にまで
低下させてしまう現象が起きる。このことは、図7の時
刻t2での変速挙動にても理解されるように、前記ロー
バッテリー設定電圧VLから制御回路リセット電圧VR
に減少して変速動作を禁止するまでに至る微小時間の
間、モータは駆動されて2速に変速を行おうとして、変
速機の変速ワイヤーを僅かばかり牽引してしまうことに
なる。ほぼ同時に、制御回路リセット電圧VR以下にな
って制御回路はリセットされて電源の再自動投入がなさ
れて変速動作が禁止される。時刻t3にてデータSPを
取り、時刻t4に至って制御回路は時刻t2と同様の挙
動を示すことになる。順次、これを繰り返して、僅かず
つながら変速機の変速位置がずれるという「変速ずれ」
が生じる虞れがあった。また、前記自動変速装置では、
変速が禁止されての停車後に変速機が低速位置に設定さ
れるので、その後の走行において、平均的な走行速度に
対してクランク回転数が多く、不快な走行を余儀なくさ
れた。
【0006】そこで本発明では、前記従来の自動変速装
置をさらに改良して、駆動装置の電源電圧低下後におい
ても、変速位置の位置ずれを防止して確実な変速禁止を
達成させるとともに、軽快な走行を可能にした自動変速
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、速度
検出手段により検出された車両速度に応じて変速機を自
動変速する自動変速装置であって、前記変速機の制御機
構における駆動装置の電源電圧の所定値以下の低下の検
出により変速機の変速動作を禁止するように構成した自
動変速装置において、電源投入後に前記駆動装置に通常
の制御電流よりも大きなチェック電流を短時間通電さ
せ、電源の能力を確認するように構成したことを特徴と
するものである。また本発明は、前記チェック電流の通
電により、変速機の制御機構を所定の変速位置に突き当
てて駆動装置をロックするように構成したことを特徴と
するものである。また本発明は、前記チェック電流の通
電時には、制御回路において以前に検出した駆動装置の
電源電圧の前記所定値を無効にするように構成したこと
を特徴とするものである。また本発明は、前記駆動装置
の電源電圧の所定値以下の低下が検出され、かつ車両の
一時停止が検出されると、前記変速機の変速位置を中速
位置に設定するように構成したことを特徴とするもので
ある。また本発明は、前記駆動装置の電源電圧の所定値
以下の低下が検出され、かつ車両の停止が検出される
と、前記変速機は変速位置初期化によって低速位置に設
定されることを特徴とするもので、これらを課題解決の
ための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図4は本発明の自動変速装置の1
実施の形態を示すもので、図1(A)は本発明の自動変
速装置が設置された自転車の全体側面図、図1(B)は
変速機が設置された後輪を反対側から見た拡大図、図2
(A)は自動変速装置の制御機構であるアクチュエータ
の内部の自動変速ギヤおよびプーリ等を示す側面図、図
2(B)は自動変速ギヤの要部拡大図、図3は図2
(A)の背面図でありモータ等の駆動装置や減速装置等
を示す図である。また、図4は本発明の自動変速装置の
ブロック構成図、図5は本発明の自動変速装置における
制御フローチャート、図6は本発明の自動変速装置にお
ける各検出信号および変速位置との駆動装置の電源電圧
との関係のタイムテーブル、図7は本発明の自動変速装
置における変速禁止動作を従来例と比較したタイムテー
ブル、図8は温度による電源の電圧と作動時間との関係
を示した図である。
【0009】図1(A)に示すように、本発明の自動変
速装置が設置された自転車では、後輪駆動部の変速ハブ
42に内装式等の変速機が設置され、ハンガー部近傍に
配置された制御機構であるアクチュエータ40によっ
て、変速機における変速ワイヤー2の引込み位置を、自
転車の速度に応じて所定量を牽引制御することによって
所定の変速位置に自動変速するものである。なお、符号
41は変速機の制御機構における駆動装置の電源が収納
されている電池ボックスを示す。図1(B)に示すよう
に、変速機は後輪スプロケット52と前記変速ハブ42
との間に嵌挿されており、変速機の変速プーリ51に終
端部が止めナット53により係止された変速ワイヤー2
を変速ワイヤーのアウター54に対して牽引するもので
ある。前記アウター54の終端部は後輪軸に軸支された
ブラケット50に固定されている。なお、図中、符号5
6はチェーンステー等のフレームに設置されたリードス
イッチであり、後車輪スポーク等に設置された磁石55
の回転軌跡に近接して配置されて、これら両者によって
速度検出手段を構成しており、後車輪の回転速度すなわ
ち自転車の車両速度(および加速度)をパルス信号とし
て取り出すことができる。
【0010】図2に示すように、本発明の自動変速装置
における制御機構であるアクチュエータ40の表側ケー
ス1の内部には、その下部後端に前記変速ワイヤーのア
ウター54の始端部が固定ナット4と調整用螺子3とに
よって表側ケース1への進入位置を調整自在に固定さ
れ、該アウター54の内部から引き出されたインナーで
ある変速ワイヤー2の始端部がプーリ6の適宜部位に固
定されている。前記自動変速ギヤ8の外周には多数の歯
が刻設されており、これらの歯部には後述するところの
減速装置により減速されたモータ等の駆動装置からの駆
動力を受けて回転するピニオンギヤ9が噛合している。
符号13はこれらのプーリ6および自動変速ギヤ8の
軸、符号12はプーリの留め具であり、符号15は後述
するところの、チェック電流の通電時に、変速機の制御
機構である自動変速ギヤ8を所定の変速位置、好適には
1速に突き当てて駆動装置をロックするための突当てブ
ロックを示す。
【0011】図3に示すように、本発明の自動変速装置
における制御機構であるアクチュエータ40の裏側ケー
ス20の内部には、前記ピニオンギヤ9と同軸の大径ギ
ヤ24と制御機構における駆動装置であるモータ21、
およびこれらの間に配置されて減速装置を構成するとこ
ろの小径ギヤ群23およびモータ軸に固定されたピニオ
ンギヤ22が設置されている。また、ケース20の内部
には制御回路基板26が植設されており、該基板26に
は、電源電圧の低下等を報知するブザー27、コネクタ
28、モータ21の制御用のリレー29、30等が設置
される。さらに、前記大径ギヤ24の外周部に近接し
て、変速ワイヤーの牽引量すなわち変速位置の検出のた
めのマイクロスイッチ25が配設されている。
【0012】このように構成された制御機構は、以下の
ように動作する。車両が走行を開始すると、後車輪スポ
ーク等に設置された磁石55とリードスイッチ56から
の速度信号を受け、自動電源投入に続いて、モータ21
を逆回転させて、図2に示すように、ピニオンギヤ9を
介して自動変速ギヤ8を反時計方向に回転させ、自動変
速ギヤ8を1速位置に保持した状態で突当てブロック1
5に突き当て、モータ21をロックして通常の制御電流
よりも大きなチェック電流を短時間通電させ、前記制御
回路のリセットの有無を確認し、自動変速制御に入る。
電源電圧チェック時に自動変速ギヤ8を1速位置に保持
した状態で突当てブロック15に突き当てるように構成
したのは、チェック後は常に強制的に1速となることに
より、従来のもののような「変速ずれ」は生じない。モ
ータ21の正回転によりピニオンギヤ22、および大小
ギヤ24、23からなる減速装置を経てピニオンギヤ9
を介して自動変速ギヤ8は、図2(B)の矢印のように
1速〜4速までの変速位置を回転移動する。これに伴っ
て、該自動変速ギヤ8の適宜部位に連結されたインナー
である変速ワイヤー2の終端部を牽引して変速機を自動
変速する。
【0013】図4は本発明の自動変速装置のブロック構
成図であり、車両の走行開始によって車輪が回転を始め
ると、磁石55とリードスイッチ56(図1(B))に
より構成される速度検出部61にて発生したパルスを電
源制御部60に送出して、バッテリー68の電源に接続
された電源スイッチ71を閉成して自動変速制御回路に
電源を供給させるところの自動電源投入がなされると同
時に、速度検出信号SPを主制御回路部64に送出す
る。該主制御回路部64では、前記速度検出信号SPを
入力するとともに、図3のマイクロスイッチ25からの
信号によって変速位置検出部67から得た変速位置信
号、および変速機の制御機構における駆動装置の電源電
圧の所定値以下の低下の検出を行うローバッテリー検出
回路63からのローバッテリー検出信号LB、さらには
電源投入後に前記駆動装置をロックして通常の制御電流
よりも大きなチェック電流を短時間通電させ、前記制御
回路のリセットの有無を確認するためのロック電流検出
部62からのロック電流検出信号LCを入力して、これ
らの各入力を取り込んで処理、演算して自動変速のため
の処理信号をモータ駆動回路部65に送出する。
【0014】前記車両の走行開始による電源制御部60
の自動電源投入に続いて、変速機の制御機構を所定の変
速位置に突き当てて(図2(B)において、ピニオンギ
ヤ9を逆回転して自動変速ギヤ8を反時計方向に回転さ
せ、自動変速ギヤ8を1速位置に保持した状態で突当て
ブロック15に突き当てる。)駆動装置であるモータ2
1をロックして前記駆動装置に通常の制御電流よりも大
きなチェック電流を短時間通電させ、前記制御回路のリ
セットの有無を確認し、通常の制御電流より大きな電流
を通電しても前記ローバッテリー検出回路63からのロ
ーバッテリー検出信号LBが自動変速に耐え得る程充分
に高い電圧を維持するものとして、通常の自動変速制御
を行うべく、駆動装置であるモータ69を回転駆動させ
ることによって、前記図2および図3の制御機構である
アクチュエータ40を制御して車両速度に応じた適正な
変速位置にすべく変速ワイヤー2を牽引して自動変速制
御を行うものである。なお、符号70はロック電流検出
用の抵抗を示す。
【0015】以上のようにして通常の自動変速が行われ
ることになるが、長期間の自動変速制御の結果、バッテ
リー68の能力が低下すると、自動電源投入に続いて変
速機の制御機構を所定の変速位置に突き当てて駆動装置
をロックして通常の制御電流よりも大きなチェック電流
を短時間通電させることにより、制御回路のリセットが
行われるようになる。
【0016】図5および図6は、本発明の自動変速装置
における制御フローチャートおよび各検出信号および変
速位置との駆動装置の電源電圧との関係のタイムテーブ
ルを示すもので、両図を参照して自動変速装置の制御の
状態を説明すると、車両の走行開始によって車輪が回転
を始めると、自動電源投入(図5のS1)がなされ、自
動変速制御装置の制御回路の初期設定(図5のS2)が
なされと同時に、変速位置の初期化(図5のS3)がな
される。変速位置の初期化は、変速機の制御機構を所定
の変速位置に突き当てて駆動装置としてのモータをロッ
クして通常の制御電流よりも大きなチェック電流を短時
間通電させるべく1速方向にモータを逆回転駆動(図5
のS4)し、駆動装置のロック時のチェック電流である
ロック電流(図6のLC)の検出(図5のS5、図6の
t1)によりチェック動作が開始されたことが認識さ
れ、駆動装置の駆動のための電源電圧低下の検出(図5
のS6)に移る。電源電圧の低下がない場合は、速度検
出信号(図6のSP)に応じた適正な変速位置に変速す
べく通常に自動変速動作(図5のS7、図6のt2〜t
3〜t4)が行われる。
【0017】電源電圧低下の検出(図5のS6)によっ
て、バッテリーの電圧が自動変速制御を継続するには充
分な電圧ではないローバッテリー電圧(図6のLBがH
レベル)になると、電圧低下フラグをオン(図5のS
8)させ、最後の速度検出信号SP(図6のt6)の発
生から所定時間が経過して、車両の一時停止を検出(図
6のt9)すると、変速位置を2速に固定(図5のS
9)し、変速が禁止された場合でも通常の走行がし易い
2速位置にて走行の再開ができる。次いで、前述の図5
の通常の自動変速動作S7が終了した場合も含めて、ス
テップS10のオート電源オフ判断に移る。車両の一時
停止の後、2速にて走行を開始すると、ステップS3と
S6との間に戻るが、前記車両の一時停止を検出して変
速位置が2速に固定されてからTshut時間が経過す
ると車両の停止が検出され、自動的に電源がオフする機
能が作動する。この時、電圧低下フラグを判断して(図
5のS11)、ローバッテリー電圧LBがHレベル(図
6のt8直後)であれば、変速位置初期化を行う(図5
のS12)ことで1速に変速位置を戻し、制御回路の電
源をオフにする。
【0018】ところで、図8に示すように、バッテリー
等電源の電圧と作動時間との関係は温度に依存するもの
であり、変速制御に使用できる範囲は、温度が高い程、
低い電圧で長い時間持続させることができる。つまり、
比較的低温である午前中の走行に際しては自動変速制御
が不可能なローバッテリー電圧を検出したとしても、温
度が上昇する午後の走行では同じ電圧であっても自動変
速制御が可能となることを示している。このようなこと
から、本発明では、前記図5のステップS12において
変速位置初期化を行って1速に変速位置を戻し、制御回
路の電源をオフにするに当たって、初期化の際のチェッ
ク電流の通電時に、制御回路において以前に検出した駆
動装置の電源電圧の前記所定値、すなわちローバッテリ
ー電圧情報を無効にするものである。(基本的に制御回
路をリセットして変速機の変速動作を禁止するべきロー
バッテリー電圧所定値は制御回路中のマイコンのROM
中に格納されていても、電源監視IC等を用いてもよい
ことは言うまでもない。)これによって、例えば、夜間
や早朝の走行時の電源電圧チェックによって変速が禁止
されても、気温の上昇した昼間時の走行時の電源電圧チ
ェックにより自動変速走行が可能となるように構成され
ている。
【0019】図7は、本発明の自動変速装置における変
速禁止動作を従来例と比較したタイムテーブルであり、
t0時に車両が低速すなわち1速発進にて走行中、車輪
とフレームとの間に設置された磁石とリードスイッチと
の間の近接により速度検出信号SPであるパルスがt1
にて発生し、車両の加速によってt2にてシフトアップ
しようとしてモータを正転方向に駆動した時に、電池の
能力が低下していたためローバッテリー設定電圧VLを
通り越して制御回路リセット電圧以下に減少して、制御
回路がリセットされると、モータを逆回転ロックして通
常の制御電流よりも大きなチェック電流を短時間通電さ
せる。このチェックのための通電は、モータを低速、好
ましくは1速方向に強制的にロックして行うため、ロー
バッテリー設定電圧VLであった電源の電圧が、通電に
よる電圧降下によってさらに制御回路リセット電圧VR
以下になるまでの間において、自動変速ギヤを回動させ
て変速ワイヤーを牽引することはないので、従来のもの
のような「変速ずれ」は生じないし、電源電圧チェック
によって自動変速が禁止となっても、後述する手動での
発進時は常に1速発進が行える。
【0020】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で変速機の型式および
その設置位置、速度検出手段の型式およびその設置位
置、変速機の制御機構を構成するアクチュエータの型式
およびその設置位置、駆動装置であるモータ等の型式、
各制御部の制御形態等については適宜選定できるもので
ある。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、変
速機の制御機構における駆動装置の電源電圧の所定値以
下の低下の検出により変速機の変速動作を禁止するよう
に構成した自動変速装置において、電源投入後に前記駆
動装置に通常の制御電流よりも大きなチェック電流を短
時間通電させ、前記制御回路のリセットの有無を確認す
るように構成したことにより、自動変速が行われる直前
の電源投入後に電源電圧のチェックがなされるので、従
来のもののように、自動変速中に電源電圧が制御電圧よ
りも低下して変速不能に陥ったり、変速機を損傷させる
虞れがなくなった他、通常の制御電流よりも大きなチェ
ック電流を短時間通電させて制御回路のリセットの有無
を確認するので、より確実に電源電圧のチェックが可能
となった。
【0022】また、前記チェック電流の通電により、変
速機の制御機構を所定の変速位置、好ましくは1速に突
き当てて駆動装置をロックするように構成したので、電
源電圧のチェック時には常に強制的に1速となるので、
従来のもののような「変速ずれ」は生じないし、電源電
圧チェックによって自動変速が禁止となっても、手動で
の発進時は常に1速発進を行えるものとなる。
【0023】さらに、前記チェック電流の通電時には、
制御回路において以前に検出した駆動装置の電源電圧の
前記所定値を無効にするように構成したので、変速位置
初期化を行って制御回路の電源をオフにするに当たっ
て、制御回路において以前に検出した駆動装置の電源電
圧のローバッテリー電圧情報を無効にするので、例え
ば、夜間や早朝の走行開始時の電源電圧チェックによっ
て変速が禁止されても、バッテリー等の電源の機能が回
復する気温の上昇した昼間時の走行開始時の電源電圧チ
ェックにより自動変速走行が可能となる。
【0024】さらにまた、前記駆動装置の電源電圧の所
定値以下の低下が検出され、かつ車両の一時停止が検出
されると、前記変速機の変速位置を中速位置、好ましく
は2速に設定するように構成したので、電源電圧の低下
の検出によって変速が禁止される場合、車両が一時停止
にて所定時間内で停止した場合には、変速位置は2速に
固定されているので、変速が禁止された場合でも通常の
走行がし易い2速位置にて走行の再開ができる。
【0025】また、前記駆動装置の電源電圧の所定値以
下の低下が検出され、かつ車両の停止が検出されると、
前記変速機は変速位置初期化によって低速位置に設定さ
れるように構成したので、電源電圧の低下の検出によっ
て変速が禁止される場合、車両の完全な停止によって変
速位置は1速等の低速に固定されるので、次回の走行開
始が容易となる。さらに、前記変速機の制御機構を手動
にても制御可能に構成したので、電源電圧の低下が検出
されて自動変速が禁止されても、手動にて変速が可能で
ある。以上のように、本発明によれば、駆動装置の電源
電圧低下後においても、変速位置の位置ずれを防止して
確実な変速禁止を達成させるとともに、軽快な走行を可
能にした自動変速装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、図1(A)は本発明の自動変速装置が設置された
自転車の全体側面図、図1(B)は変速機が設置された
後輪を反対側から見た拡大図である。
【図2】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、図2(A)は自動変速装置の制御機構であるアク
チュエータの内部の自動変速ギヤおよびマニュアルプー
リ等を示す側面図、図2(B)は自動変速ギヤの要部拡
大図である。
【図3】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、図2(A)の背面図でありモータ等の駆動装置や
減速装置等を示す図である。
【図4】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、自動変速装置のブロック構成図である。
【図5】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、自動変速装置における制御フローチャートであ
る。
【図6】本発明の自動変速装置の1実施の形態を示すも
ので、自動変速装置における各検出信号および変速位置
との駆動装置の電源電圧との関係のタイムテーブルであ
る。
【図7】本発明の自動変速装置における変速禁止動作を
従来例と比較したタイムテーブルである。
【図8】温度による電源の電圧と作動時間との関係を示
した図である。
【符号の説明】
2 変速ワイヤー(自動変速用) 6 マニュアルプーリ 8 自動変速ギヤ 9 ピニオンギヤ 10 連動円弧溝 15 突当てブロック 21 モータ(駆動装置) 22 ピニオンギヤ 23 小径ギヤ 24 大径ギヤ 25 マイクロスイッチ 26 制御回路基板 27 ブザー 40 アクチュエータ(制御機構) 41 電池ボックス 42 変速ハブ 50 ブラケット 51 変速用プーリ 52 後輪スプロケット 54 アウター 55 磁石 56 リードスイッチ 60 電源制御部 61 速度検出部 62 ロック電流検出部 63 ローバッテリー検出回路 64 主制御回路部 65 モータ駆動回路部 66 ブザー出力部 67 変速位置検出部 68 バッテリー 69 モータ 71 電源スイッチ SP 速度検出信号 LC ロック電流検出信号 LB ローバッテリー検出信号 Tshut 非走行時〜電源オフまでの時間 VL ローバッテリー設定電圧 VR 制御回路リセット電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度検出手段により検出された車両速度
    に応じて変速機を自動変速する自動変速装置であって、
    前記変速機の制御機構における駆動装置の電源電圧の所
    定値以下の低下の検出により変速機の変速動作を禁止す
    るように構成した自動変速装置において、電源投入後に
    前記駆動装置に通常の制御電流よりも大きなチェック電
    流を短時間通電させ、電源の能力を確認するように構成
    したことを特徴とする自動変速装置。
  2. 【請求項2】 前記チェック電流の通電により、変速機
    の制御機構を所定の変速位置に突き当てて駆動装置をロ
    ックするように構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の自動変速装置。
  3. 【請求項3】 前記チェック電流の通電時には、制御回
    路において検出した駆動装置の電源電圧の前記所定値を
    無効にするように構成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の自動変速装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置の電源電圧の所定値以下の
    低下が検出され、かつ車両の一時停止が検出されると、
    前記変速機の変速位置を中速位置に設定するように構成
    したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の自動変速装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置の電源電圧の所定値以下の
    低下が検出され、かつ車両の停止が検出されると、前記
    変速機は変速位置初期化によって低速位置に設定される
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    自動変速装置。
JP9561998A 1998-04-08 1998-04-08 自動変速装置 Pending JPH11291971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9561998A JPH11291971A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自動変速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9561998A JPH11291971A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自動変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11291971A true JPH11291971A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14142570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9561998A Pending JPH11291971A (ja) 1998-04-08 1998-04-08 自動変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11291971A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144027B2 (en) 2003-10-28 2006-12-05 Shimano, Inc. Bicycle control apparatus that sets a bicycle transmission to a predetermined gear ratio
JP2008296652A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Bridgestone Cycle Co 電動アシスト自転車用変速装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7144027B2 (en) 2003-10-28 2006-12-05 Shimano, Inc. Bicycle control apparatus that sets a bicycle transmission to a predetermined gear ratio
US7311322B2 (en) 2003-10-28 2007-12-25 Shimano, Inc. Bicycle control apparatus that sets a bicycle transmission to a predetermined gear ratio
EP1527990A3 (en) * 2003-10-28 2008-09-24 Shimano Inc. Bicycle control apparatus that sets a bicycle transmission to a predetermined gear ratio
JP2008296652A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Bridgestone Cycle Co 電動アシスト自転車用変速装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009275818A (ja) シフトバイワイヤ制御システム
JP2002087094A (ja) 4輪駆動車の前後輪トルク配分制御装置
JP2011025764A (ja) 車両のシートベルト装置
US4958287A (en) Electronic control system for automatic vehicle transmission
JPH11291971A (ja) 自動変速装置
JP2000025680A (ja) 自転車用自動変速装置
JPH09123980A (ja) 電動自転車
JP2000264280A (ja) 自動変速装置初期化方法
JP2001106047A (ja) 電動駐車ブレーキ装置
JP2000283283A (ja) 自動変速制御装置
JP2000266177A (ja) 自動変速装置における低電圧検出装置
JPH04358729A (ja) エンジンの自動停止始動装置
JPH01314649A (ja) ワイパ自動制御装置
JP2000266171A (ja) 自転車用自動変速装置
JP3887872B2 (ja) 冷蔵庫
CN215322496U (zh) 防溜车及驻车自动控制电路
JP3978886B2 (ja) 自動車用動力伝達装置の制御装置
JP2000266175A (ja) 変速パターン制御装置
JP2688946B2 (ja) 車両用照明機器の自動制御システム
KR200149530Y1 (ko) 자동 브레이크 시스템을 장착한 차량의 파킹폴 장치
JP2001012270A (ja) 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP2020132099A (ja) シフト装置
JPH08198174A (ja) 自転車用変速装置
KR100293255B1 (ko) 수동변속차량의밀림방지장치
KR980008928A (ko) 자동차의 핸드 브레이크 작동 제어장치 및 그 방법