JP2001073479A - Cft柱を有する防火区画体における耐火構造及び該耐火構造による延焼防止方法 - Google Patents

Cft柱を有する防火区画体における耐火構造及び該耐火構造による延焼防止方法

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Souichi Kobashi
創一 小橋
Teruo Matsutani
輝雄 松谷
Tetsuo Ono
徹郎 小野
Takao Yutani
孝夫 湯谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建造物内に設置され、防火区画を形成して火災
に対して延焼を防止する防火区画体に使用されるコンク
リート充填鋼管柱(CFT柱)の耐火性能を更に向上さ
せ、CFT柱を無耐火被覆で使用できるようにするこ
と。 【解決手段】CFT柱と防火壁との接合部位において、
鋼管にその基部を固設して取り付けられる放熱フィンを
該CTF柱の鋼管及び又は防火壁の躯体内に配してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物内に設置
され、防火区画を形成して火災に対して延焼を防止する
防火区画体に関し、更に詳しくは、鋼管内にコンクリー
トを打設されてなるコンクリート充填鋼管柱(以下「C
FT柱」という。)と該CFT柱に連設され難燃性素材
からなる防火壁とからなる防火区画体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CFT柱の優れた剛性、耐力が着
目され、構造物において高層化・大架構化が実現される
ものとして、このCFT柱を有する建造物いわゆるCF
T構造の建築物が普及しつつある。一方、該CFT柱は
鋼管の内部に熱容量の大きなコンクリートが充填されて
いることから全体として大きな熱容量を発現し、優れた
耐火性能を発揮するものとして耐火被覆を施さなくても
よい構造部材としても着目されつつある。しかしなが
ら、該CFT柱の耐火性は未だ十分なものとはいえず、
現状の耐火基準に付いては十分であるが、将来予想され
る更に厳しい基準に付いては決して満足しえるものとは
言えず、その耐火性能を向上させることは重要課題とな
っている。すなわち、該CFT柱は耐火壁体と連接して
防火区画体を形成するが、その接合部において、発火側
の発火熱は鋼管を伝導して非発火側に至り、その伝導熱
による延焼の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みなされたものであり、この種CFT柱を有する防火区
画体において、CFT柱の耐火性能を更に向上させ、C
FT柱を無耐火被覆で使用できる新規な構造のCFT柱
を有する防火区画体を提供することを目的とする。本発
明はまた、この新規な耐火構造による延焼防止方法を提
供することも他の目的とする。本発明者らはこのため、
当該CFT柱と耐火壁との接合部におけるCFT柱の鋼
管の熱伝導現象に着目し、当該部における伝導を放熱す
ることがこの問題を解決しうるとの知見のもとに本発明
をなしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため以下の技術的手段(構成)を採る。第1番目の
発明はCFT柱を有する防火区画体における耐火構造に
係り、請求項1に記載のとおり、中空の柱状の鋼管内に
コンクリートが充填打設されてなるコンクリート充填鋼
管柱と該コンクリート充填鋼管柱に連設され難燃性素材
からなる防火壁とからなり、火災の延焼を遮断する防火
区画体において、前記コンクリート充填鋼管柱と前記防
火壁との接合部位において、該鋼管にその基部を固設し
て取り付けられる放熱フィンを該コンクリート充填鋼管
柱及び又は防火壁の躯体内に配してなることを特徴とす
る。上記構成において、放熱フィンは縦方向に1列又
は複数列に配されること、放熱フィンは横方向に多段
に配されること、は適宜なされる選択的事項である。コ
ンクリートの充填作業の観点から、上記は現場施工に
おいて効果的であり、は工場製作で採られる方策であ
る。また、放熱フィンは鋼材、銅、黄銅、アルミニウム
の適宜のものが選択される。第2番目の発明は、第1発
明を更に特定化したものであり、請求項4に記載のとお
り、放熱フィンをコンクリート充填鋼管柱の躯体内に縦
方向に1列又は複数列に配してなることを特徴とする。
第3番目の発明は、第1発明を更に特定化したものであ
り、請求項5に記載のとおり、放熱フィンを防火壁の躯
体内に縦方向に1列又は複数列に配してなることを特徴
とする。
【0005】第4番目の発明はコンクリート充填鋼管柱
を有する防火区画体における延焼防止方法に係り、中空
の柱状の鋼管内にコンクリートが充填打設されてなるコ
ンクリート充填鋼管柱(CFT柱)と該コンクリート充
填鋼管柱に連設され難燃性素材からなる防火壁とからな
る防火区画体により防火区画を形成し、前記コンクリー
ト充填鋼管柱と前記防火壁との接合部位において、該鋼
管にその基部を固設して取り付けられる放熱フィンを該
コンクリート充填鋼管柱及び又は防火壁の躯体内に配
し、火災側の鋼管の受ける熱を放熱フィンにより放熱さ
せ、非火災側の鋼管に伝導する熱量を低下させることを
特徴とする。
【0006】(作用)防火区画域の一方の側において火
災が発生すると、防火壁は難燃素材よりなるので容易に
は着火せず火災とならず、また、その耐火機能をもって
この火災による加熱を他方の防火区域側すなわち非火災
側に伝達させず延焼を阻止する。また、CFT柱におい
ては火災側の鋼管は火災による加熱を受けて高温となる
が、当該火災熱の一部は直ちに内部コンクリートへ伝導
し、コンクリート内部へ放熱される。これにより、火災
側の鋼管の加熱温度は抑制される。一方、火災側の鋼管
の受ける熱の一部は他方の防火区画域側すなわち非火災
側の鋼管へ伝導する。この過程において、火災側から非
火災側へ伝導する熱は放熱フィンへ伝わり、該放熱フィ
ンを介してコンクリート内部へ放熱される。この結果、
非火災側の鋼管への伝熱は抑制される。これにより、非
火災側の鋼管の温度上昇は大きく抑制され、結果とし
て、非火災側の鋼管に伝わる熱による延焼は有効に阻止
される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のCFT柱を有する防火区
画体における耐火構造並びに該耐火構造による延焼防止
方法の実施形態を図面に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1〜図4は本発明のCFT柱を有す
る防火区画体における耐火構造の一実施形態(第1実施
形態)を示し、ビル建築物空間内における防火区画体へ
の適用例を示す。すなわち、図1は本実施形態の建造物
内の全体構成を示し、図2〜図4はその部分構成を示
す。
【0008】図1にビル建築物におけるCFT柱を有す
る防火区画体の全体構造を示す。図において、Bは鉄骨
造の多層建造物であり、CFT柱1を縦構造主体とし、
CFT柱1間には各階層を区切るとともにその荷重を受
ける鉄骨梁H(図3に表示)が剛的に架設され、骨組み
体を構成する。当該建造物Bの各階層においてその外壁
W・床体Fは耐火性のコンクリートをもって形成され、
天井部の梁材には耐火被覆Iが施されるとともに、当該
建造物Bの空間にCFT柱1(図3に表示)と防火壁2
とを主体とする防火区画体3が形成され、全体として防
火空間を形成する。すなわち、CFT柱1は高荷重性を
発揮するものであり、当該建造物BはこのCFT柱1の
高荷重性能をもって多層階に構築され、かつ、当該CF
T柱1の耐火性能を利用して防火空間を実現する。
【0009】しかして、本実施形態においては、CFT
柱1の耐火性能を更に高めるべく、当該CFT柱1に放
熱手段を配したことを特徴とする。以下、本防火区画体
3の各部の細部構造を図2〜図4を参照して説明する。
【0010】CFT柱1(図2・図3参照) CFT柱1は、本実施形態では角柱をなし、角形の所定
厚さの中空鋼管10内にコンクリート11が充填されて
なる。コンクリート11は高強度のものが使用され、鋼
管10の立設とともに未硬化コンクリートをその中空部
内に打設し、その固結により、コンクリート11は鋼管
10により拘束される。これにより、CFT柱1は鋼管
とコンクリートとの複合材を形成し、コンクリート11
が鋼管10により拘束されることにより、剛性、耐力に
優れ、優れた高荷重性を発揮する。該CFT柱1は当該
建造物Bの主たる構造部材を構成するものであり、建造
物Bの鉛直荷重部材として全階層に連続して配される態
様を採ることも、あるいは、所定階層に限って配される
態様を採ることも自由であり、本実施形態では特に限定
されるものではない。CFT柱1には各階層を区切ると
ともに該階層の荷重を受ける鉄骨梁Hが剛接される。該
鉄骨梁Hの外側面には耐火被覆Iが施される。
【0011】防火壁2(図2〜図4参照) 防火壁2は、CFT柱1に連設するとともに床面と上階
の床下面又は梁下面との全高にわたって配され、CFT
柱1間あるいはCFT柱1と壁体Wとの間に所定間隔を
保って立設される軽量鉄骨材のスタッド13と、該スタ
ッド13の両側に配される防火パネル14と、該相対峙
する防火パネル14の中空部に充填されるグラスウール
あるいはロックウール等の難燃材15と、からなる。ス
タッド13は防火パネル14の取付けに利用されるとと
もに防火パネル14間の間隔を保持するものであり、床
面及び天井面に固定されたライナー16に沿って配され
る。なお、該防火壁2は当然のことながらCFT柱1に
密接させて固定される。
【0012】放熱フィン5(図2・図3参照) 本実施形態において特徴とするところは、CFT柱1内
に放熱手段としての放熱フィン5が配されてなることで
ある。放熱フィン5は、所定厚さを有し、長尺にして短
幅の鋼材よりなり、鋼管10の内壁面に鉛直方向に溶接
をもって固設されてなる。もっと詳しくは、該放熱フィ
ン5は、防火壁2の配される側の鋼管10の内壁面に該
防火壁2の中心線に沿って固設され、更には、一単位の
CFT柱に付き、その全高にわたって固設され、コンク
リート11内に埋設される。放熱フィン5の鋼管10へ
の取付けにおいて、密着状態を持って固設されることが
必須である。また、溶接以外の固定態様として、放熱フ
ィン5にねじ孔を螺設し、鋼管10にねじ挿通孔を設
け、鋼管10の外側から挿通されるねじをもって固定す
る態様、添接板を使用して固定する態様、あるいは、接
着剤をもって固定する態様等を採りうる。なお、接着剤
による固定態様においては、接着剤の種類は特に限定さ
れず、コンクリートの打設に対して剥れず、コンクリー
トの固化により密着状態を保持し得れば足りる。
【0013】上記の放熱フィン5を内蔵するCFT柱1
は、予め放熱フィン5を固着した鋼管10を立設し、該
鋼管10の中空部内にコンクリート11を打設し、順次
上層へと継ぎ足しつつ構築されてゆく。床体FはCFT
柱1の立設に従って、該CFT柱1間に架設される鉄骨
梁H上に構築される。
【0014】本実施形態においては、その防火区画体3
は、建築物Bの一階層に付いて示されているが、上層
階、下層階へも同様にして設置される。また、CFT柱
1は角柱に限らず、円柱、3角柱・5角柱等の多角柱を
除外するものではない。
【0015】(本実施形態の作用効果)上記の実施形態
のCFT柱を有する防火区画体における耐火構造は、火
災に際し次のように機能し、作用を発揮する。一方の防
火区画域において火災が発生すると、防火壁2は難燃素
材によりなるので容易には着火せず火災とならず、ま
た、その耐火機能をもってこの火災による加熱を他方の
防火区域側すなわち非火災側に伝達させず延焼を阻止す
る。また、CFT柱1においては火災側の鋼管10は火
災による加熱を受けて高温となるが、当該火災熱の一部
は直ちに内部コンクリート11へ伝導し、コンクリート
11内部へ放熱される。これにより、火災側の鋼管10
の加熱温度は抑制される。一方、火災側の鋼管10の受
ける熱の一部は他方の防火区画域側すなわち非火災側の
鋼管10へ伝導する。この過程において、火災側から非
火災側へ伝導する熱は放熱フィン5へ伝わり、該放熱フ
ィン5を介してコンクリート11内部へ放熱される。こ
の結果、非火災側の鋼管10への伝熱は抑制される。こ
れにより、非火災側の鋼管10の温度上昇は大きく抑制
され、結果として、非火災側の鋼管10に伝わる熱によ
る延焼は有効に阻止される。
【0016】本実施形態のCFT柱を有する防火区画体
における耐火構造によれば、CFT柱1に耐火被覆を施
すことなく、火災によって加熱された火災側の鋼管10
から伝導される非火災側の鋼管10の温度上昇を有効に
抑制することができ、延焼を防止することができる。
【0017】(他の実施形態)図5〜図7に本発明のC
FT柱を有する防火区画体における耐火構造の他の実施
形を示す。図5に示す実施形態(第2実施形態)の防火
区画体3Aにおいては、放熱フィン5Aを防火壁2側に
配したことを特徴とする。放熱フィン5AはCFT柱1
の鋼管10の外側面に溶接及びその他適宜手段をもって
固設される。放熱フィン5Aはグラスウール15に埋設
される態様(図における左側)、あるいはモルタル又は
コンクリート18に埋設される様態(図における右側)
を採る。更には、該放熱フィン5A回りを無充填空間と
なすこともできる。火災側の鋼管10は火災による加熱
を受けて高温となるが、上昇温度の一部は内部コンクリ
ート11へ伝導するとほぼ同時に、放熱フィン5Aを介
して放熱する。しかる後、その余の熱が非火災側の鋼管
10へ伝導する。図6に示す実施形態(第3実施形態)
の防火区画体3Bにおいては、放熱フィン5BをCFT
柱1内に2列にわたって配したことを特徴とする。放熱
フィン5BはCFT柱1の鋼管10の内側面に溶接及び
その他適宜手段をもって固設される。火災側の鋼管10
は火災による加熱を受けて高温となるが、上昇温度の一
部は内部コンクリート11へ伝導するとほぼ同時に、放
熱フィン5Bを介して放熱する。しかる後、その余の熱
が非火災側の鋼管10へ伝導する。図7に示す実施形態
(第4実施形態)の防火区画体3Cにおいては、放熱フ
ィン5Cを防火壁2側に2列にわたって配したことを特
徴とする。放熱フィン5CはCFT柱1の鋼管10の外
側面に溶接及びその他適宜手段をもって固設される。第
2実施形態に準じ、放熱フィン5C間にはグラスウール
15が充填される態様(図における左側)、あるいはモ
ルタル又はコンクリート19が充填される様態(図にお
ける右側)を採る。更には、該放熱フィン5C間を無充
填空間となすこともできる。火災側の鋼管10は火災に
よる加熱を受けて高温となるが、上昇温度の一部は内部
コンクリート11へ伝導するとほぼ同時に、放熱フィン
5Cを介して放熱する。しかる後、その余の熱が非火災
側の鋼管10へ伝導する。
【0018】(比較解析)(図8〜図11参照) 本発明の効果を立証すべく、図8・図9に示すケース1
〜5の熱伝導解析を行った。図における数字は寸法(m
m単位)を示す。ケース1は従来の構造のもので放熱フ
ィンがない。ケース2は本発明のもので放熱フィンがC
FT柱内に配され、第1実施形態に対応する。ケース3
は放熱フィンが防火壁内に配され、第2実施形態に対応
する。ケース4は放熱フィンがCFT柱内に2列に配さ
れ、第3実施形態に対応する。ケース5は放熱フィンが
防火壁内に2列に配され、第4実施形態に対応する。本
解析は次の熱伝導方程式に基づいてなされた。
【式1】 当該ケース1〜5に使用される各材料の熱伝導率・密度
・比熱は次の表に示される数値を採る。
【表1】 本解析では、所定の加熱式・境界条件のもとに、図10
に示すように防火区画の一方からの加熱による他方の側
の裏面箇所の温度−時間経過を解析したものである。図
11はこの解析の熱伝導解析結果を示す。これによれ
ば、ケース2〜5はいずれもケース1に比べて上昇温度
の抑制効果が認められ、ケース2,4は顕著にその低下
が表れている。特にケース4は2時間経過においても1
50℃を超えずその抑制効果は顕著である。
【0019】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計
変更が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技
術的範囲に属する。 防火壁2は先の実施形態に限定されるものではなく、
同等の防火性能を発揮する間仕切壁であれば構成は自在
であり、また、鉄筋コンクリート造であってもよい。こ
の場合、放熱フィンはこの鉄筋コンクリート造壁へ埋設
されるものである。 放熱フィン5は鋼材に限定されず、熱伝導率が鋼管
(鋼材(C<1.5%)46)と同等以上の素材であれ
ば適宜のもの(例えば、銅、黄銅、アルミニウム)が採
用される。 本発明の適用対象はビル建築に限らず、他の建造物、
更には防火区画を要するすべての施設において適用され
るものである。
【発明の効果】本発明によれば、火災側から非火災側の
鋼管に伝導する火災熱を確実に抑制することができ、鋼
管から生じる延焼が防止され、無耐火被覆のCFT柱を
実現できる。また、当該放熱フィンの配置態様を変える
ことにより放熱効果を自在に変えることができるので、
設計の自由度が増大する。更に、放熱フィンをCFT柱
内に配する態様が効果的であり、この態様が推奨され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCFT柱を有する防火区画体における
耐火構造の一実施形態(第1実施形態)の建物内への適
用例を示す全体構成図。
【図2】図1の2部拡大詳細図。
【図3】図2の3−3の断面図。
【図4】防火壁の詳細断面図。
【図5】本発明のCFT柱を有する防火区画体における
耐火構造の他の実施形態(第2実施形態)の断面図。
【図6】本発明のCFT柱を有する防火区画体における
耐火構造の更に他の実施形態(第3実施形態)の断面
図。
【図7】本発明のCFT柱を有する防火区画体における
耐火構造の更に他の実施形態(第4実施形態)の断面
図。
【図8】ケース1,2,3の断面図。
【図9】ケース4,5の断面図。
【図10】解析概要図。
【図11】解析データの温度−経過時間曲線。
【符号の説明】
1…コンクリート充填鋼管柱(CFT柱)、2…防火
壁、3(3A,3B,3C)…防火区画体、5(5A,
5B,5C)…放熱フィン、10…鋼管、11…コンク
リート
フロントページの続き (72)発明者 小野 徹郎 大阪府大阪市此花区伝法4丁目3番55号 株式会社鴻池組内 (72)発明者 湯谷 孝夫 大阪府大阪市此花区伝法4丁目3番55号 株式会社鴻池組内 Fターム(参考) 2E001 DE01 FA02 GA63 HA01 HA04 HA33 HB02 HB04 HB05 LA01 LA04 LA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の柱状の鋼管内にコンクリートが充填
    打設されてなるコンクリート充填鋼管柱と該コンクリー
    ト充填鋼管柱に連設され難燃性素材からなる防火壁とか
    らなり、火災の延焼を遮断する防火区画体において、 前記コンクリート充填鋼管柱と前記防火壁との接合部位
    において、該鋼管にその基部を固設して取り付けられる
    放熱フィンを該コンクリート充填鋼管柱及び又は防火壁
    の躯体内に配してなる、ことを特徴とするコンクリート
    充填鋼管柱を有する防火区画体における耐火構造。
  2. 【請求項2】放熱フィンは縦方向に1列又は複数列に配
    される請求項1に記載のコンクリート充填鋼管柱を有す
    る防火区画体における耐火構造。
  3. 【請求項3】放熱フィンは横方向に多段に配される請求
    項1に記載のコンクリート充填鋼管柱を有する防火区画
    体における耐火構造。
  4. 【請求項4】中空の柱状の鋼管内にコンクリートが充填
    打設されてなるコンクリート充填鋼管柱と該コンクリー
    ト充填鋼管柱に連設され難燃性素材からなる防火壁とか
    らなり、火災の延焼を遮断する防火区画体において、 前記コンクリート充填鋼管柱と前記防火壁との接合部位
    において、該鋼管にその基部を固設して取り付けられる
    放熱フィンを該コンクリート充填鋼管柱の躯体内に縦方
    向に1列又は複数列に配してなる、ことを特徴とするコ
    ンクリート充填鋼管柱を有する防火区画体における耐火
    構造。
  5. 【請求項5】中空の柱状の鋼管内にコンクリートが充填
    打設されてなるコンクリート充填鋼管柱と該コンクリー
    ト充填鋼管柱に連設され難燃性素材からなる防火壁とか
    らなり、火災の延焼を遮断する防火区画体において、 前記コンクリート充填鋼管柱と前記防火壁との接合部位
    において、該鋼管にその基部を固設して取り付けられる
    放熱フィンを該防火壁の躯体内に縦方向に1列又は複数
    列に配してなる、ことを特徴とするコンクリート充填鋼
    管柱を有する防火区画体における耐火構造。
  6. 【請求項6】中空の柱状の鋼管内にコンクリートが充填
    打設されてなるコンクリート充填鋼管柱と該コンクリー
    ト充填鋼管柱に連設され難燃性素材からなる防火壁とか
    らなる防火区画体により防火区画を形成し、 前記コンクリート充填鋼管柱と前記防火壁との接合部位
    において、該鋼管にその基部を固設して取り付けられる
    放熱フィンを該コンクリート充填鋼管柱及び又は防火壁
    の躯体内に配し、 火災側の鋼管の受ける熱を放熱フィンにより放熱させ、
    非火災側の鋼管に伝導する熱量を低下させる、ことを特
    徴とするコンクリート充填鋼管柱を有する防火区画体に
    おける延焼防止方法。
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