JP2001073411A - 安全ロックレバーの移動機構 - Google Patents

安全ロックレバーの移動機構

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JP2001073411A
JP2001073411A JP25308099A JP25308099A JP2001073411A JP 2001073411 A JP2001073411 A JP 2001073411A JP 25308099 A JP25308099 A JP 25308099A JP 25308099 A JP25308099 A JP 25308099A JP 2001073411 A JP2001073411 A JP 2001073411A
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Japan
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lever
safety lock
lock lever
connection
moving
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JP25308099A
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English (en)
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Masato Itatsu
眞人 板津
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Komatsu Ltd
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全ロックレバーがロック位置及びアンロッ
ク位置に移動されたときおける同安全ロックレバーへの
衝撃を防ぐことができる安全ロックレバーの移動機構を
提供する。 【解決手段】 パワーショベルの操作装置の操作を無効
にするロック位置と、操作装置の操作を有効にするアン
ロック位置との間において往復回動可能な安全ロックレ
バー14を、同レバー14の移動軌跡範囲内の中央位置
を境にロック位置方向、又はアンロック位置方向へ、回
動軸16、連結レバー17及び連結ピン20を介して選
択的に移動するように付勢するコイルバネ22とを備え
た安全ロックレバー14の移動機構において、コイルバ
ネ22の弾性力によるロック位置又はアンロック位置へ
の移動時の移動速度を緩和するロータリダンパ24を備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全ロックレバー
の移動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の油圧シリンダによって駆
動するパワーショベルやクレーン等の建設機械において
は、操作席に設けられた操作装置によってショベル機構
やクレーン機構等の作業機構を駆動操作するようになっ
ている。このため、操作者の乗降時等には、操作者が誤
って操作装置に触れてしまい、作業機構が誤作動してし
まうおそれがある。そこでこうした建設機械では、作業
機構の誤作動を防止するための誤動作防止システムが設
けられている。
【0003】このような誤動作防止システムの1つとし
て、キャビン内の座席の下部に回動可能に取付けられた
遮断装置の安全ロックレバー(以下、レバー51とい
う)を乗降時にロック位置又はアンロック位置に操作す
ることによって、操作装置の操作を無効又は有効にする
ものが知られている。
【0004】図6は遮断装置の内部を示したものであ
り、遮断装置のフレーム(図示しない)に固着されたホ
ルダ52には回動軸53が回動自在に支持されている。
前記回動軸53の一端にはレバー51のボス部51aが
取着されており、他端には前記回動軸53の軸線と直交
する方向に連結レバー54が固着されている。前記連結
レバー54の先端部には連結ピン55が回動軸53の軸
線方向と同方向に延出されている。また、ホルダ52の
連結レバー54側の側面には1対のストッパ56a,5
6bが所定の間隔をもってそれぞれ設けられている。連
結レバー54はストッパ56a,56bが許容する回転
角度範囲内で回動する。連結ピン55にはコイルバネ5
7が取付けられており、前記コイルバネ57の他端は、
連結レバー54がストッパ56a,56bにて規制する
前記回転角度範囲の中央位置に位置するときに、同コイ
ルバネ57が最大に伸びるように、前記フレーム(図示
しない)に取付けられている。なお、図6においては説
明の便宜上、コイルバネ57の他端は見易い位置に配置
されている。
【0005】前記レバー51を前記回転角度範囲の中央
位置まで、回動操作することによって、回動軸53を介
して連結レバー54はコイルバネ57の弾性力に抗して
回動される。そして、前記連結レバー54が前記回転角
度範囲の中央位置を時計回り又は反時計回り方向へ越え
て回動すると、蓄勢されたコイルバネ57により連結レ
バー54は勢いよく回動されて、ストッパ56a,56
bにて係止される。この結果、前記レバー51はロック
位置又はアンロック位置に停止される。ロック位置で
は、レバー51の作動に応じて、図示しないリミットス
イッチがオフ作動されて、操作装置が操作無効な状態と
なり、アンロック位置では、レバー51の作動に応じ
て、同リミットスイッチがオン作動されて、操作装置が
操作有効な状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、レ
バー51を回動操作したとき、前記回転角度範囲の中央
位置を境に連結レバー54には操作者のレバー51を回
動させる力に加えて、それまで移動方向と逆方向に付勢
していたコイルバネ57が移動方向へ付勢をしはじめ
る。そのため、連結レバー54の回転速度が増加し、同
連結レバー54がストッパ56a,56bにて停止する
ときに、連結レバー54に強い衝撃を与えてしまうとい
う問題があった。連結レバー54に衝撃が与えられる
と、レバー51にもその衝撃が伝わり、操作者に不快感
を与えてしまうという問題があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされた物で
あり、その目的は、安全ロックレバーがロック位置及び
アンロック位置に移動されたときおける同安全ロックレ
バーへの衝撃を防ぐことができる安全ロックレバーの移
動機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、外部操作可能な安全ロ
ックレバーと、同安全ロックレバーを、建設機械の操作
装置の操作を無効にするロック位置と、操作装置の操作
を有効にするアンロック位置との間において往復移動自
在に支持する支持部と、前記安全ロックレバーの移動軌
跡範囲内の所定位置を境に、安全ロックレバーをロック
位置方向へ、又は、アンロック位置方向へ選択的に移動
するように付勢する付勢手段とを備えた安全ロックレバ
ーの移動機構において、前記安全ロックレバーの付勢手
段によるロック位置又はアンロック位置への移動時の移
動速度を緩和するダンパ手段を設けたことを要旨とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の安全ロックレバーの移動機構において、前記移動機構
は、回転機構であることを要旨とする。請求項3に記載
の発明は、請求項1又は請求項2に記載の安全ロックレ
バーの移動機構において、前記ダンパ手段は、安全ロッ
クレバーの移動軌跡範囲のうち、前記所定位置を越えた
所定範囲内のみ作動連結されるように構成されているこ
とを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の安全ロックレバーの移動機構において、
前記安全ロックレバーの回動に伴い回動する回動軸と、
同回動軸に固定され、連結ピンを有する連結レバーとが
設けられ、前記ダンパ手段は、ロータリダンパであっ
て、ダンパ機能を有する本体部と、同本体部から延出さ
れた作動連結軸と、同作動連結軸に固定された連結プレ
ートを備え、前記連結プレートには、連結レバーの回動
時に、前記連結ピンと係合する係合凹部を備えたもので
あることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の安全ロックレバーの移動機構において、前記係合凹部
は、連結レバーの回動に伴う連結ピンの回動軸の軸心を
中心とした円弧状の移動を許容し、連結ピンとは非係合
状態の移動許容部と、同移動許容部の両端に設けられ、
連結ピンと係合して、連結プレートを連結ピンにより駆
動するための係止部が設けられていることを要旨とす
る。
【0012】(作用)請求項1の発明によれば、付勢手
段により移動方向に付勢され、移動速度が増加される安
全ロックレバーは、ダンパ手段により、その移動方向と
逆方向のトルクが掛かり、移動速度が緩和される。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の作用
に加えて、安全ロックレバーを回動操作することによ
り、同レバーはロック位置若しくはアンロック位置に移
動される。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の作用に加えて、ダンパ手段が作動されるのは、
付勢手段が安全ロックレバーを操作方向に付勢する所定
範囲内のみであるため、付勢手段が安全ロックレバーの
操作方向に付勢しない安全ロックレバーの移動軌跡範囲
内ではダンパ手段による操作方向と逆方向のトルクは掛
からない。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の作用に加えて、連結プレートの係合凹部が安全
ロックレバーの連結ピンに係合され、同安全ロックレバ
ーの回動に伴い、作動連結軸の軸心を中心として、連結
プレートが回動する。この、結果、ダンパ機能を有する
本体部において、逆トルクが発生し、前記安全ロックレ
バーの回転速度は緩和される。
【0016】請求項5の発明によれば、請求項4の作用
に加えて、連結ピンには係合凹部の移動許容部では、ダ
ンパ手段の本体部のダンパ機能により移動方向と逆方向
のトルクが掛けられず、連結ピンが同係合凹部の係止部
と係合して回動することにより、前記本体部のダンパ機
能にて移動方向と逆方向のトルクが掛けられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパワーショベルの
安全ロックレバーの移動機構に具体化した一実施形態を
図1〜図3に従って説明する。
【0018】図1に示すように、パワーショベルのキャ
ビン内には、座席11が配設されており、この座席11
に操作者が着席するようになっている。座席11の近傍
には、操作装置12が配設されている。この操作装置1
2を操作者が操作することによって、複数の油圧シリン
ダにて図示しないショベル機構は駆動されるようになっ
ている。
【0019】前記座席11の近傍には、同座席11の下
部に配設された遮断装置13にそのボス部14aが取付
けられた安全ロックレバー(以下、レバー14とい
う。)が配設されている。
【0020】図2は遮断装置13の内部を示した斜視図
である。遮断装置13のフレームF下面に固着された支
持部としてのホルダ15には回動軸16が軸受(図示し
ない)を介して回動可能に支持されている。回動軸16
の一端には前記レバー14のボス部14aが取付けられ
ている。
【0021】前記回動軸16の他端には、同回動軸16
の軸線と直交する方向に四角板状の連結レバー17が固
着されている。前記ホルダ15の連結レバー17側の側
面15aには一対の円柱状の第1及び第2ストッパ1
8,19が突設されている。第1ストッパ18は、ホル
ダ15側面15aのほぼ上端部に設けられ、第2ストッ
パ19は、回動軸16の軸心を中心としてホルダ正面方
向に第1ストッパ18と所定の角度をなす位置に設けら
れている。そして、連結レバー17が第1及び第2スト
ッパ18,19に係止されることによって、同連結レバ
ー17の回動が所定の回転角度範囲内で規制されるよう
になっている。
【0022】連結レバー17の先端部には連結ピン20
が回動軸16の軸線方向と同方向に、且つ反ホルダ側に
延びるように突設されている。前記連結ピン20の先端
部にはフランジ21が形成されている。前記連結ピン2
0には付勢手段としてのコイルバネ22が取着されてお
り、コイルバネ22の基端部はフレームFに設けられた
ブラケット23の係止孔23aに掛止めされている。
【0023】前記コイルバネ22は連結ピン20をブラ
ケット23側に付勢しており、図3(b)に示すよう
に、連結レバー17が第1及び第2ストッパ18,19
にて規制する回転角度範囲の中央位置(中心線n上)に
位置するときに、同コイルバネ22が最大に伸びるよう
に配置されている。なお、図2においては説明の便宜上
コイルバネ22の他端は見易い位置に配置されている。
【0024】ダンパ手段としてのロータリダンパ24は
ダンパ機能を有する本体部25、作動連結軸26、及び
連結プレート27にて構成されている。前記本体部25
はダンパ油を収納した有底円箱状の収納ケース(図示し
ない)と、同収納ケースに対してその軸心の周りで往復
回動可能に外嵌された有蓋円箱25aを備えている。有
蓋円箱25aの内面にはダンパ油内に挿入されたフィン
等が固定され、有蓋円箱25aが収納ケースに対して相
対回動した際に、ダンパ油にてその移動速度が緩和され
るようになっている。
【0025】前記本体部25の収納ケースはフレームF
側面に固着され、有蓋円箱25aは、ホルダ15の側面
15aと対向するように配置されている。前記有蓋円箱
25aのホルダ15側側面の中央には四角柱状の作動連
結軸26が、同有蓋円箱25aと一体に連結支持されて
いる。
【0026】前記作動連結軸26の先端部には連結プレ
ート27が設けられている。前記連結プレート27は略
扇形に形成されており、作動連結軸26の軸心mを中心
に同作動連結軸26とともに回動するようになってい
る。前記連結プレート27の上部側には係合凹部28が
切り欠き形成されている。そして、連結ピン20は前記
係合凹部28を介して連結プレート27に係合されてお
り、フランジ21は同係合凹部28に対して抜け止めと
なっている。
【0027】前記係合凹部28は連結プレート27の中
心から放射状に延びる一対の係止部29a,29bと、
係止部29a,29b間の移動許容部30にて構成され
ている。前記移動許容部30は、図3(a)、(b)に
示すように、連結レバー17が第1ストッパ18に係止
された状態であり、且つ連結ピン20が連結プレート2
7の係止部29aと係合した状態から、連結レバー17
及び連結ピン20が中心線n上まで回動しても、同連結
ピン20が係止部29bに触れないよう幅広に形成され
ている。
【0028】図1に示すように、前記座席11内におけ
るレバー14のボス部14a近傍にはリミットスイッチ
31が配設されている。このリミットスイッチ31はレ
バー14が同図の2点鎖線で示す位置(アンロック位
置)にあるとき、すなわち、連結レバー17が第1スト
ッパ18にて係止されているときに、レバー14が当接
してオンされるようになっている。そして、前記レバー
14が実線で示す位置(ロック位置)にあるとき、すな
わち、連結レバー17が第2ストッパ19にて係止され
ているときに、レバー14が離間してオフされるように
なっている。
【0029】前記リミットスイッチ31は、図4に示す
ように、バッテリ32、スタータスイッチ33、ソレノ
イド34からなるソレノイド励磁回路35に組み込まれ
ている。スタータスイッチ33は、車両全体の電気系へ
の電力供給を行うためのスイッチである。ソレノイド3
4は、励磁されることによってショベル機構の各油圧シ
リンダの油路を遮断・開放する電磁弁を駆動するもので
ある。そして、この励磁回路35においては、各スイッ
チ31,33及びソレノイド34が直列に接続されてい
る。このため、リミットスイッチ31及びスタータスイ
ッチ33がともにオンされたときに、ソレノイド34に
電流が流れ、操作装置12の操作が有効にされるように
なっている。換言すれば、たとえスタータスイッチ33
がオンされていても、レバー14がロック位置にされる
ことにより、スイッチ31がオンされていないときは、
操作装置12の操作は無効にされるようになっている。
【0030】次に上記のように構成された安全ロックレ
バーの移動機構の作用を説明する。まず、操作者がレバ
ー14をロック位置からアンロック位置に移動させ、操
作装置12の操作を無効状態から有効状態に切り換える
場合について説明する。
【0031】レバー14の回動操作にともない、回動軸
16が回動し、連結レバー17が図3(a)に示すよう
な、第1ストッパ18に当接した状態から離間して回動
される。このとき、連結レバー17に連なって形成され
ている連結ピン20も、連結プレート27の係合凹部2
8の係止部29aに当接された状態からコイルバネ22
の弾性力に抗して同係止部29aから離間し、回動され
る。
【0032】そして、前記コイルバネ22の基端部は中
心線n上にあるため、連結レバー17が中心線n上まで
回動されるまで、コイルバネ22の第1ストッパ18側
への付勢力に抗して、レバー14は回動操作されること
になる。
【0033】そして、図3(b)に示すように、中心線
n上では、連結レバー17はコイルバネ22により移動
方向に付勢力を受けない。すなわち、一旦、連結レバー
17は第1ストッパ18及び第2ストッパ19のどちら
側にも付勢されず、レバー14は停止しやすくなる。こ
のときには、連結ピン20はまだ前記係合凹部28の係
止部29bに当接しておらず、ロータリダンパ24の本
体部25からの移動方向と逆方向のトルクは発生しな
い。従って、前記トルクにより連結レバー17の中心線
n上におけるレバー14の停止傾向が増加されることは
ない。
【0034】さらに、レバー14が回動操作され、連結
レバー17が中心線nを過ぎると、コイルバネ22の付
勢力が同連結レバー17の移動方向に対して再び作用
し、連結レバー17を第2ストッパ19側に付勢する。
それに加えて、予め操作者にてレバー14及び回動軸1
6を介して、連結レバー17に第2ストッパ19側への
移動方向に力が加えられていたため、連結レバー17の
回転速度は増加する。
【0035】その回転速度の増加とともに、前記連結ピ
ン20は連結プレート27の係止部29bに当接され
る。そして、連結ピン20と連結プレート27は係合
し、連結プレート27は回動される。この結果、連結プ
レート27の回動にともないロータリダンパ24の本体
部25内で移動方向と逆方向のトルクが発生し、同トル
クが作動連結軸26及び連結プレート27を介して、連
結ピン20に掛けられる。
【0036】すると、増加傾向にあった連結レバー17
の回転速度は緩和され、図3(c)に示すように、連結
レバー17が第2ストッパ19に係止されるまで、逆ト
ルクを受けながら連結プレート27とともに回動され
る。従って、連結レバー17が第2ストッパ19に係止
されたときでも、同連結レバー17は衝撃を受けること
なく、操作者には不快感を与えない。
【0037】そして、この結果、リミットスイッチ31
はオンされ、その後スタータスイッチ33がオンされる
ことにより、ショベル機構は操作装置12により操作さ
れる。次に、レバー14をアンロック位置からロック位
置に移動させ、操作装置12の操作を有効状態から無効
状態に切り換える場合について説明する。
【0038】図3(c)に示すように、連結レバー17
が第2ストッパ19に係止された状態から、同連結レバ
ー17が中心線n上に移動されるまでは、コイルバネ2
2の弾性力により、連結レバー17は第2ストッパ19
側へ付勢される。そして、その付勢力に抗してレバー1
4は回動操作されることになる。
【0039】さらに、レバー14が回動され、連結レバ
ー17が中心線nを越えると、連結レバー17は第1ス
トッパ18側へ付勢され、同連結レバー17の回転速度
は増加される。それとともに、連結ピン20は連結プレ
ート27の係合凹部28の係止部29aに当接される。
その後は、連結ピン20は連結プレート27とともに、
移動方向と逆方向のトルクを受けながら回動する。そし
て、前記連結レバー17の回転速度は緩和され、同連結
レバー17は第1ストッパ18に係止される。この場合
も、連結レバー17は第1ストッパ18により衝撃を受
けることなく、操作者には不快感を与えない。
【0040】そして、この結果、リミットスイッチ31
はオフされ、誤ってスタータスイッチ33をオンさせた
り、操作装置12に触れてしまってもショベル機構が駆
動することがなくなる。
【0041】上記実施形態によれば、以下のような効果
を得ることができる。 (1)上記実施形態では、ロータリダンパ24が連結ピ
ン20の移動方向と逆方向にトルクを掛けることによ
り、コイルバネ22による移動方向の付勢力は弱められ
る。従って、連結レバー17の回転速度は緩和され、連
結レバー17のストッパ停止時の衝撃を防ぐことがで
き、レバー14を操作する操作者に不快感を与えない。
【0042】(2)上記実施形態では、連結レバー17
が中心線nまで回動される間は、連結ピン20は係合凹
部28の移動許容部30を移動し、係止部29a又は係
止部29bに当接しないため、その間、同連結レバー1
7にはロータリダンパ24の本体部25からの逆トルク
が掛からない。従って、レバー14を操作するときによ
けいな力を加える必要がない。
【0043】(3)上記実施形態では、コイルバネ22
が連結レバー17の移動方向に対して付勢しない中心線
n上では、連結ピン20は前記係合凹部28の係止部2
9a又は係止部29bに当接していないため、連結レバ
ー17にはロータリダンパ24の本体部25からの逆ト
ルクが掛からない。従って、同連結レバー17の中心線
n上におけるレバー14の停止傾向が増加されることは
ない。
【0044】(4)上記実施形態では、ロータリダンパ
24によりレバー14の回転速度を緩和しているため、
その時々の力に合ったようにレバー14の操作方向と逆
トルクを掛けることができる。
【0045】(5)上記実施形態では、連結ピン20と
連結プレート27は、前記連結ピン20の先端に設けら
れたフランジ21が、抜け止め機能を有するため、連結
ピン20と連結プレート27が離脱するおそれはない。
【0046】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態では、連結プレート27の係合凹部28
は、同係合凹部28の移動許容部30で連結ピン20が
移動可能になるよう幅広に形成されていたが、図5に示
すように、係合凹部28を連結ピン20の径と同じくら
いの幅でU字状に切り欠いてもよい。このようにした場
合、連結ピン20は常時係止部29a,29bと当接し
た状態となり、移動許容部30は設けられなくなる。こ
のようにしても、レバー14の操作方向と逆方向にロー
タリダンパ24にて逆トルクが掛けられ、ロック位置及
びアンロック位置での停止時における衝撃を防ぐことが
できる。
【0047】・上記実施形態では、コイルバネ22によ
り連結レバー17を付勢していたが、コイルバネ22の
代わりに例えばゴム等の弾性部材を用いてもよい。 ・上記実施形態では、連結プレート27は扇形に形成さ
れていたが、連結プレート27は例えば、四角板状、円
盤状、三角板状等に形成してもよい。
【0048】・上記実施形態では、連結プレート27に
は係合凹部28が連結ピン20を係合するために設けら
れていたが、係合凹部28の代わりに、前記連結プレー
ト27に係合凹部28と同等な機能を有する円弧状の長
孔を設けて、前記連結ピン20を同長孔において、連結
ピン20の移動方向に位置する両端に係止保持させても
よい。
【0049】・上記実施形態では、レバー14は回転移
動をして、ロック位置及びアンロック位置に配置される
ようにしたが、前記レバー14を往復直線移動をさせ
て、ロック位置及びアンロック位置に配置されるように
してもよい。この場合、コイルバネ22の弾性力を緩和
させるダンパ手段もロータリダンパ24ではなく、往復
直線移動に対応したダンパが配設される。
【0050】・上記実施形態では、安全ロックレバーの
移動機構をパワーショベルに備えたが、クレーン等の建
設機械に備えてもよい。次に、上記実施形態及び別例か
ら把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想に
ついて、それらの効果と共に以下に記載する。
【0051】(1)請求項4又は5に記載の安全ロック
レバーの移動機構において、前記連結ピンの先端部には
フランジが設けられている安全ロックレバーの移動機
構。このようにすれば、フランジが係合凹部に対して抜
け止め機能を有するため、連結ピンと連結プレートが離
脱することを防止できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、安全ロックレバーがロック位置及びアンロック
位置に移動されたときおける同安全ロックレバーへの衝
撃を防ぐことができる請求項2の発明によれば、請求項
1の効果に加えて、安全ロックレバーを回動操作するこ
とにより、同安全ロックレバーをロック位置若しくはア
ンロック位置に移動することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の効果に加えて、ダンパ手段は、付勢手段が安全
ロックレバーを操作方向に付勢する所定範囲内のみで逆
方向のトルクを掛けることができる。
【0054】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の効果に加えて、安全ロックレバーを回動操作し
たときに、ロータリダンパの本体部からの逆トルクが作
動連結軸及び連結プレートを介して連結ピンに掛かるた
め、前記安全ロックレバーの回転速度を緩和することが
できる。
【0055】請求項5の発明によれば、請求項4の効果
に加えて、付勢手段が操作方向に付勢する安全ロックレ
バーの移動軌跡範囲内のみで、係合凹部の係止部は連結
ピンと係合し、移動方向と逆方向のトルクを掛けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における建設機械のキャビン内の側
面図。
【図2】本実施形態における移動機構の斜視図。
【図3】(a)〜(c)は本実施形態における連結レバ
ーと連結プレートの作用を示す要部拡大断面図。
【図4】本実施形態におけるソレノイド励磁回路を示す
電気回路図。
【図5】別の実施形態における要部拡大側面図。
【図6】従来における動作機構の斜視図。
【符号の説明】
12…操作装置、14…安全ロックレバー、15…ホル
ダ(支持部)16…回動軸、17…連結レバー、20…
連結ピン、22…コイルバネ(付勢手段)、24…ロー
タリダンパ、25…本体部、26…作動連結軸、27…
連結プレート、28…係合凹部、29a,29b…係止
部、30…移動許容部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05G 1/04 G05G 1/04 Z 5/06 5/06 C Fターム(参考) 2D003 AA01 AA06 AB02 AB03 AC06 BA07 EA04 2D015 GA01 GB02 3F205 AA05 BA06 3J070 AA03 BA54 CC02 DA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作可能な安全ロックレバーと、 同安全ロックレバーを、建設機械の操作装置の操作を無
    効にするロック位置と、操作装置の操作を有効にするア
    ンロック位置との間において往復移動自在に支持する支
    持部と、 前記安全ロックレバーの移動軌跡範囲内の所定位置を境
    に、安全ロックレバーをロック位置方向へ、又は、アン
    ロック位置方向へ選択的に移動するように付勢する付勢
    手段とを備えた安全ロックレバーの移動機構において、 前記安全ロックレバーの付勢手段によるロック位置又は
    アンロック位置への移動時の移動速度を緩和するダンパ
    手段を設けた安全ロックレバーの移動機構。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、回転機構である請求項
    1に記載の安全ロックレバーの移動機構。
  3. 【請求項3】 前記ダンパ手段は、安全ロックレバーの
    移動軌跡範囲のうち、前記所定位置を越えた所定範囲内
    のみ作動連結されるように構成されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の安全ロックレバーの
    移動機構。
  4. 【請求項4】 前記安全ロックレバーの回動に伴い回動
    する回動軸と、 同回動軸に固定され、連結ピンを有する連結レバーとが
    設けられ、 前記ダンパ手段は、ロータリダンパであって、ダンパ機
    能を有する本体部と、同本体部から延出された作動連結
    軸と、同作動連結軸に固定された連結プレートを備え、 前記連結プレートには、連結レバーの回動時に、前記連
    結ピンと係合する係合凹部を備えたものである請求項2
    又は請求項3に記載の安全ロックレバーの移動機構。
  5. 【請求項5】 前記係合凹部は、 連結レバーの回動に伴う連結ピンの回動軸の軸心を中心
    とした円弧状の移動を許容し、連結ピンとは非係合状態
    の移動許容部と、 同移動許容部の両端に設けられ、連結ピンと係合して、
    連結プレートを連結ピンにより駆動するための係止部が
    設けられている請求項4に記載の安全ロックレバーの移
    動機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101045333B1 (ko) 2007-06-22 2011-06-30 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 작동음 발생장치를 갖는 안전바가 장착되는 중장비용콘솔박스
CN106865430A (zh) * 2017-03-14 2017-06-20 苏州蓝王机床工具科技有限公司 一种塔机小车限位装置

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